話題沸騰 ツアー続々　プロ野球春季キャンプ来月開幕

横断幕を完成させ、歓迎グッズの準備を進める読売巨人軍那覇
協力会事務局、那覇市観光課の職員＝那覇市役所銘苅庁舎
　
　２月１日から始まるプロ野球春季キャンプに向け、セ・パ両リーグ合わせて
１０球団が滞在する県内は早くも“キャンプ・フィーバー”が始まっている。
初の巨人キャンプや日本ハムに入団した斎藤佑樹投手、星野仙一監督率いる楽天、
県出身３選手に期待が大きい昨季日本一のロッテなど話題豊富。県外からの
ツアーは好調で各キャンプ地のホテルは既に予約で満室状態の所も。
県内の歓迎熱も急上昇中で、一足早い春の訪れを感じさせるプロ野球キャンプが
沖縄を活気づける。

　ＪＴＢ沖縄支店によると、２月の沖縄ツアー予約状況は前年比１４０％。
担当者は「キャンプ効果で非常に好調だ。予想外」と驚く。

　巨人キャンプは２月１９日から９日間。読売巨人軍那覇協力会は１３７社の
協賛を集め、企業名を入れキャンプ中に球場周辺に立てるのぼり約７００本を準備
長さ約５メートルの横断幕も完成し、球場周辺に案内板も設けて来場をスムーズに
する。選手名鑑の発行、グッズ販売など準備を進めている。

　ホテル業関係者は今後、予約の問い合わせが増えると予想。

那覇市観光ホテル旅館事業協同組合の金城仁青年部長は「ニュースで那覇の
映像が流れるだけでもその経済効果は大きい」と期待を膨らませる。

　沖縄都市モノレールは巨人のキャンプ期間中、奥武山公園駅、壺川駅の利用客が
増えると予測。オープン戦の日は増便する予定だ。

　名護市の北海道日本ハムファイターズ名護協力会は「ハンカチ王子」こと
斎藤投手にちなみ、名護の桜のピンクと沖縄の海を彩る青でデザインした
ハンカチグッズを販売する。同市の宿泊施設は２月の週末は既に満室状態。
あるホテルの担当者は「これから日程の詳細が球団のホームページなどで明らかに
なればまた予約が増えるのでは」と話す。

　千葉ロッテマリーンズ石垣島協力会は球団石垣入りの３０日に
日本一を祝う歓迎パレードを実施する。

　星野監督率いる楽天のキャンプ地・久米島町のリゾートホテルの担当者は
「プロ野球効果のせいか例年より問い合わせが多い」とうれしそうに話した。


　（荒井良平、大城徹郎）


(琉 球 新 報）