沖縄の宿泊施設情報や観光情報満載!おきなわBBホテル&インズ
«Prev || 1 | 2 | 3 | 4 | 5 || Next»

2013-01-29



「松村宗棍の伝書」心得 (OKINAWA)

空手大家の心得「松村宗棍の伝書」展示
null
「空手の基本を教える書として多くの人に見てもらえれば」と
願う寄託者の上原良次さん
=28日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館

 琉球王国時代の武術家で、空手の首里手(スイディー)の大家、松村宗棍(そうこん)(1809~96年ごろ)が弟子に残した書「松村宗棍の伝書」が、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館で展示されている。
武術と学問の両立を訴えた内容で、関係者は「空手家が墨跡を残すことはまれで、貴重な史料だ」と驚いている。博物館常設展で4月中旬まで公開される。

 首里山川村(当時)に生まれた宗棍は、幼少から武芸を好み、17、18歳のころには武術界に名が知れ渡ったとされる。
力だけを追求する武術に疑問を抱き、儒教を学んで人として大成することも説いた。
尚〓(しょうこう)ら3代の王に仕え、王国の使者として
中国・福州と薩摩藩に2回派遣された。

 タテ約30センチ、ヨコ約2メートル30センチに及ぶ自筆の伝書は1879年ごろ、70歳の宗棍が最後の弟子とされる桑江良正(当時20歳)に書き与えた。空手の技術に関する記述はないが、「武道の武芸を歩み、儒学も修めるように」と文武両道を訴えている。

 良正のひ孫で宜野湾市に住む上原良次(よしつぐ)さん(66)が所有していたが「保管が大変で、多くの人に見てもらいたい」と、2011年12月に県立博物館・美術館に寄託した。

 博物館で展示を担当する岸本弘人主任学芸員(近現代史)は「現在の空手にも通じる指導の基本。今の流派に体系化されていない時代に生きた武術家の書は貴重だ」と評価した。

※(注=〓は「さんずい」に「顥」)

   沖縄タイムス

2012-10-04

「空手道大観」電子版に (OKINAWA)

「空手道大観」電子版に 幻の名著 有料配信
 電子出版事業のNansei(那覇市)と書籍出版の榕樹書林(宜野湾市)が、昭和初期に各流派の空手家が協力して編さんした希少な著「空手道大観」(1938年発刊)に動画を加えて電子書籍化し、1日から有料配信を始めた。空手の形や哲学などが記録された初版の内容に、現代空手家が形の演武を再現した動画90本を加えて収録。外国の空手家向けに英語と仏語にも対応している。

 県立芸術大学元学長の宮城篤正氏や国際沖縄剛柔流空手道連盟総本部館長の東恩納盛男氏らが監修し、発刊当時の分かりにくい言葉の解説や人物の紹介なども掲載した。宮城氏は「空手界では伝説の本。当時の空手の形や考え方が詳しく書いてあり、貴重な資料になっている」と評価。東恩納氏は「記録があったおかげで形や鍛錬の仕方が失われずに残っている。空手家にとって魅力ある本」と話した。技術面だけでなく精神面やエピソードなどが含まれているのが特徴という。

 電子書籍版はiPad専用で8400円。アップル社のコンテンツ販売サービスiTunesストアで無料アプリ「KARATE BOOKS」をダウンロードして購入できる。

 Nanseiメディア事業部の沖田民行部長は「先達の形を現代の師匠たちが動画で再現しているのは、電子書籍業界の中でも珍しい」と話した。関連行事として3日正午から、那覇市のリウボウホールで空手家、船越義珍の映写会や宮城氏らによるトークショーを開く。

  沖縄タイムス

2012-07-20

本場で「最高の体験」 海外門下生(OKINAWA)

空手の本場で「最高の体験」 海外門下生50人
null
青い空と城壁を背景に形の演武を行ったセミナー参加者
=うるま市・勝連城跡

 【中部】
沖縄市美里で琉国正道館空手道場を主宰するラーニー・ニックスさん(53)と明美さん(55)夫妻が2日から6日まで、米国やプエルトリコなど海外から門下生ら約50人を招き「空手古武道セミナー」を開いた。
空手の本場沖縄で、各流派の師範クラスから形や組手の指導を受けた参加者は「最高の体験ができた」と喜んだ。

 参加者は5日間のセミナーで空手の演武や実技指導を受けたほか、古武道の資料館などを見学。世界遺産に登録されている首里城や勝連城跡などを視察した。勝連城跡では、城壁や中城湾港を背景に写真撮影した。

 43年前に空手を始めて以来、3度目の来沖となるリカルド・エマソンさん(52)=プエルトリコ=は「憧れの先生方から指導を受け、非常に有意義だった」と話した。

 ラーニーさんと明美さんは「空手の精神や沖縄の文化を学んでもらうことができたので、非常にうれしい」と述べた。

  琉球新報

2012-07-09

 全沖縄少年少女空手道大会 (OKINAWA)

華麗な演武を披露 全沖縄少年少女空手道大会
null
小中学生たちが華麗な演武を披露した第24回全沖縄少年少女空手道大会
=8日、沖縄市体育館

 【沖縄】
第24回タイムス全沖縄少年少女空手道大会(主催・沖縄タイムス社、協賛・守礼堂)が8日午前、沖縄市体育館で開幕した。流派を超えた県内外の129道場から2254人の小中学生が出場し、勇ましい掛け声を響かせながら華麗な演武を披露した。

 開会式では、出場者全員で、号令に合わせて準備体操を行い、力強い声が会場内に響き渡った。各クラスの代表12人と一緒に選手宣誓をした、比嘉開成君(沖縄市立島袋小5年)は「元気いっぱい演武を披露し、金メダルを目指したい」と意気込みを語った。

 豊平良孝沖縄タイムス社長は「各流派、さまざまな道場から集まった選手の皆さんが、日ごろ鍛えた成果をいかんなく発揮し、元気いっぱいの演武を披露してほしい」と激励した。

 小学校低学年から中学生まで4クラスに分かれて、1チーム3〜4人で息のあった形を披露。同館アリーナに6メートル四方のコートを12コート設けて進行した。

 会場内のいたるところから、活気にあふれた声や道着が歯切れよくこすれ合う音が響いた。

 小学生の小柄な体から繰り出す、初々しい突きやけり、中学生による大人顔負けの力強い動きに、場内へ詰めかけた家族や指導者らが声援を送った。

  沖縄タイムス

2012-07-01

空手の魅力、 ラーニー夫妻 (OKINAWA)

空手の魅力、世界に ラーニー夫妻
null
空手古武道セミナーを開催する琉国正道館のラーニーさん(左)と明美さん
=沖縄市美里

 【沖縄】
市美里で琉国正道館空手道場を主宰するラーニー・ニックスさん(53)と明美さん(55)夫妻が、米国やプエルトリコなど海外から門下生など約50人を招き、2日から、市内やうるま市で空手古武道セミナーを初めて開催する。
ラーニーさんは「空手を通して、沖縄の人のソウル(魂)や文化を世界に発信したい」と意気込んでいる。

 1978年、米ノースカロライナ州から嘉手納基地の整備兵として沖縄に配属されたラーニーさん。13歳から中国拳法を学んでいたこともあり、明美さんの誘いで空手道場に通うように。

 その後、全沖縄正道館空手古武道連盟の當真嗣安師範の下で修行を重ね、軍を除隊する直前に道場を開設、2008年には琉国正道館連盟を発足した。

 ラーニーさんは空手の魅力について「沖縄の人たちは、苦難の歴史の中から空手を生み出してきた。9歳で父を亡くし、貧しい生活を送ってきた自分と重なる部分があった。空手は肉体だけでなく精神を鍛えてくれる」と語る。

 2日から6日までのセミナーにはラーニーさんの門下生や正道館の会員らが集結、
県内各流派の師範などから形や組手、古武道などを学ぶ。

問い合わせは 明美ニックスさん、電話 090(8626)0593。



  沖縄タイムス
«Prev || 1 | 2 | 3 | 4 | 5 || Next»
沖縄県のホテルを探すならコチラ!沖縄県ホテル組合公式サイトへ 真栄田岬にある世界でも珍しいダイビングスポット「青の洞窟」を紹介します。幻想的な海中の世界が広がっています。