
2013-12-10
空、海 アジア物流強化 (OKINAWA)
空、海 アジア物流強化
<全日空>青島線 1月就航
全日本空輸(ANA)は、那覇空港を中継拠点(ハブ)とする国際航空貨物事業で、沖縄―青島(中国)線を2014年1月1日から就航する。8月の就航が予定されていたが、中国政府から認可が下りず、就航予定日は未定となっていた。
今回、中国政府からの認可承認を受け、就航日が正式に決定した。
同社幹部は「那覇を中心にアジアとアジアを結ぶ『イントラアジア』輸送で青島行きの貨物を確保する」と話した。
青島周辺には、日系企業のほか台湾や欧州の企業も多く、自動車系部品だけでなく電子部品や機械部品の受注が見込める。青島と東南アジアを結ぶ貨物直行便は少なく、沖縄を拠点にすることで日本国内の貨物だけでなく、東南アジア各国の工業地帯からの貨物を取り込む狙い。貨物専用機ボーイング767(積載重量50トン)を使い、週6便で運航する予定。
沖縄―青島線就航により、ANAの沖縄からの貨物便就航地点は、国内が成田、羽田、関西、中部の4カ所、海外はソウル、上海、台北、香港、バンコク、青島、春にはシンガポール就航を予定しており7都市計11地点となる。
<南西海運>毎週 基隆、アモイに
南西海運(那覇市、下地米蔵社長)は2014年1月6日から、現在台湾・基隆と中国・アモイを隔週ごとに交互で運航している外航航路を、台湾、中国を1航路でつないで毎週運航するスケジュールに変更する。
14年8月には台湾・高雄航路に就航予定で、県産品の海外輸出促進に向け、物流面のさらなる利便性向上へ環境を整備する。
現在アモイへは那覇から石垣を経て入港、アモイから那覇に直航して戻る。翌週は基隆へ石垣経由で航行し、基隆から那覇に直航している。1月からは、那覇から石垣経由で基隆へ入港、その後アモイを経て再び基隆を入出港し那覇へ1週間かけて戻る。
同社は12年8月に20年ぶりに台湾航路を再開させた。顧客から毎週運航の要望が出ていたという。松本義幸副社長は「台湾もアモイも毎週運航することで利便性が上がる。県産品の輸出が増えるよう期待したい」と話した。
問い合わせは南西海運(電話)098(868)1848。
琉球新報
<全日空>青島線 1月就航
全日本空輸(ANA)は、那覇空港を中継拠点(ハブ)とする国際航空貨物事業で、沖縄―青島(中国)線を2014年1月1日から就航する。8月の就航が予定されていたが、中国政府から認可が下りず、就航予定日は未定となっていた。
今回、中国政府からの認可承認を受け、就航日が正式に決定した。
同社幹部は「那覇を中心にアジアとアジアを結ぶ『イントラアジア』輸送で青島行きの貨物を確保する」と話した。
青島周辺には、日系企業のほか台湾や欧州の企業も多く、自動車系部品だけでなく電子部品や機械部品の受注が見込める。青島と東南アジアを結ぶ貨物直行便は少なく、沖縄を拠点にすることで日本国内の貨物だけでなく、東南アジア各国の工業地帯からの貨物を取り込む狙い。貨物専用機ボーイング767(積載重量50トン)を使い、週6便で運航する予定。
沖縄―青島線就航により、ANAの沖縄からの貨物便就航地点は、国内が成田、羽田、関西、中部の4カ所、海外はソウル、上海、台北、香港、バンコク、青島、春にはシンガポール就航を予定しており7都市計11地点となる。
<南西海運>毎週 基隆、アモイに
南西海運(那覇市、下地米蔵社長)は2014年1月6日から、現在台湾・基隆と中国・アモイを隔週ごとに交互で運航している外航航路を、台湾、中国を1航路でつないで毎週運航するスケジュールに変更する。
14年8月には台湾・高雄航路に就航予定で、県産品の海外輸出促進に向け、物流面のさらなる利便性向上へ環境を整備する。
現在アモイへは那覇から石垣を経て入港、アモイから那覇に直航して戻る。翌週は基隆へ石垣経由で航行し、基隆から那覇に直航している。1月からは、那覇から石垣経由で基隆へ入港、その後アモイを経て再び基隆を入出港し那覇へ1週間かけて戻る。
同社は12年8月に20年ぶりに台湾航路を再開させた。顧客から毎週運航の要望が出ていたという。松本義幸副社長は「台湾もアモイも毎週運航することで利便性が上がる。県産品の輸出が増えるよう期待したい」と話した。
問い合わせは南西海運(電話)098(868)1848。
琉球新報
2013-12-10
特定秘密保護法廃止へ気勢 (沖縄)
特定秘密保護法廃止へ気勢 市民団体150人が集会
特定秘密保護法の強行採決に抗議し、シュプレヒコールを上げて同法廃止へ決意を示す県内の平和団体メンバーら
=9日午後、那覇市泉崎の県民広場
6日成立した特定秘密保護法に対し、県内の平和団体などは国会での強行採決を糾弾する緊急集会を那覇市の県民広場で開いた。時折大雨が降るぐずついた天候の下、参加した150人(主催者発表)は同法に反対する意思をあらためて確認し、「国民弾圧許さんぞ」などと、法律廃止を目指し気勢を上げた。
沖縄平和運動センターの山城博治議長は、「知る権利」を呼吸に例え「(同法施行で)いったいどこで息をして生きていくことができようか」と強調し、全国の反対運動と連帯して沖縄でも法律廃止を求め続ける決意を示した。
同法成立で報道の自由が脅かされる状況について、県マスコミ労働組合協議会の次呂久(じろく)勲議長は「歴史は繰り返されるというが、繰り返してはいけない歴史がある」と主張。「現状はまるで戦前に逆戻りしている」と危機感を訴えた。
沖縄タイムス

特定秘密保護法の強行採決に抗議し、シュプレヒコールを上げて同法廃止へ決意を示す県内の平和団体メンバーら
=9日午後、那覇市泉崎の県民広場
6日成立した特定秘密保護法に対し、県内の平和団体などは国会での強行採決を糾弾する緊急集会を那覇市の県民広場で開いた。時折大雨が降るぐずついた天候の下、参加した150人(主催者発表)は同法に反対する意思をあらためて確認し、「国民弾圧許さんぞ」などと、法律廃止を目指し気勢を上げた。
沖縄平和運動センターの山城博治議長は、「知る権利」を呼吸に例え「(同法施行で)いったいどこで息をして生きていくことができようか」と強調し、全国の反対運動と連帯して沖縄でも法律廃止を求め続ける決意を示した。
同法成立で報道の自由が脅かされる状況について、県マスコミ労働組合協議会の次呂久(じろく)勲議長は「歴史は繰り返されるというが、繰り返してはいけない歴史がある」と主張。「現状はまるで戦前に逆戻りしている」と危機感を訴えた。
沖縄タイムス
宜野湾市長「負担軽減に」岩国市に感謝(沖縄)
宜野湾市長「負担軽減に」岩国市に感謝
【宜野湾】
岩国市の福田良彦市長が米軍のKC130空中給油機の先行移駐を容認する方針を示したことについて、宜野湾市の佐喜真淳市長は9日、「苦渋の決断を推察申し上げるとともに、同じ市政を預かる者として、真摯(しんし)な姿勢に尊敬の念を禁じ得ない」と感謝するコメントを発表した。
佐喜真市長は「目に見える形で普天間の危険性の一部が除去される。福田市長の英断は市民、県民の基地負担軽減につながる」と述べた上で、岩国市議会にも感謝した。
沖縄タイムス
【宜野湾】
岩国市の福田良彦市長が米軍のKC130空中給油機の先行移駐を容認する方針を示したことについて、宜野湾市の佐喜真淳市長は9日、「苦渋の決断を推察申し上げるとともに、同じ市政を預かる者として、真摯(しんし)な姿勢に尊敬の念を禁じ得ない」と感謝するコメントを発表した。
佐喜真市長は「目に見える形で普天間の危険性の一部が除去される。福田市長の英断は市民、県民の基地負担軽減につながる」と述べた上で、岩国市議会にも感謝した。
沖縄タイムス
那覇市長「本土は高みの見物」 オール沖縄を主張(OKINAWA)
那覇市長「本土は高みの見物」 オール沖縄を主張
那覇市の翁長雄志市長は9日の市議会答弁で、来年1月の名護市長選について「また沖縄が二つに分かれていくことになる。これを避けなければ沖縄の政治状況がまた元の木阿弥(もくあみ)に戻ってしまう。
県民の心を一つにするのが大事だ」と述べた。知事選や同市長選などで普天間の辺野古移設問題にばかり注目が集まる点について「市民、県民生活が置き去りにされ、実に悲しい」と語った。花城正樹氏(民主)の質問に答えた。
県内選挙で保革が争う状況に関し「コップの中で争うのを本土から高みの見物で見られている」と表現。
「県民からしたら、この悲しい分裂は本土に対して何も対抗するところはない」と述べ、保革の枠組みを超えて今後も県外移設要求などで一致することが重要だとの認識を重ねて示した。
琉球新報
那覇市の翁長雄志市長は9日の市議会答弁で、来年1月の名護市長選について「また沖縄が二つに分かれていくことになる。これを避けなければ沖縄の政治状況がまた元の木阿弥(もくあみ)に戻ってしまう。
県民の心を一つにするのが大事だ」と述べた。知事選や同市長選などで普天間の辺野古移設問題にばかり注目が集まる点について「市民、県民生活が置き去りにされ、実に悲しい」と語った。花城正樹氏(民主)の質問に答えた。
県内選挙で保革が争う状況に関し「コップの中で争うのを本土から高みの見物で見られている」と表現。
「県民からしたら、この悲しい分裂は本土に対して何も対抗するところはない」と述べ、保革の枠組みを超えて今後も県外移設要求などで一致することが重要だとの認識を重ねて示した。
琉球新報
ヤエヤマイシガメ、宮古の固有種捕食(沖縄)
ヤエヤマイシガメ、宮古の固有種捕食

ヤエヤマイシガメ(藤田喜久氏提供)

ミヤコサワガニ(藤田喜久氏提供)

ミヤコヒキガエル(藤田喜久氏提供)
【宮古島】
沖縄の生態系などを研究しているNPO・海の自然史研究所の藤田喜久代表らは9日、八重山諸島の固有種であるヤエヤマイシガメが県内外来種として宮古島に定着し、県天然記念物のミヤコサワガニなど希少種を捕食していると発表した。
ミヤコサワガニは湧き水がある場所など限られた場所でしか生息できず、貴重な環境が奪われているという。藤田氏は「サワガニの保護、保全のため早急な対策が必要だ」と訴えた。
確認したのは、藤田氏と神戸市立須磨海浜水族館の笹井隆秀氏の研究グループ。
2人はことし8~10月に、宮古島に生息するヤエヤマイシガメ16個体の胃腸の内容物を調査した。その結果、13個体からミヤコサワガニの体の一部や、宮古島固有種で環境省の準絶滅危惧種に指定されているミヤコヒキガエルの幼生が多数見つかった。
ヤエヤマイシガメは人為的に持ち込まれたとみられ、1992年ごろから宮古島での生息が確認されているが、希少種の捕食確認は初めてという。
藤田氏は海中で生息できないミヤコサワガニが、かつて島全域が海中に沈んでいたとされる宮古島で生息する重要性に触れ「島の成り立ちや、生物がどこから来たかを考える上で重要だ」と指摘。
「沖縄は島ごとに生物が少しずつ違い、同じ県内の生き物でも安易な移動は極めて危険だ」と警鐘を鳴らした。
また、藤田氏らは市指定天然記念物の島尻マングローブ林で、八重山諸島のみに分布していた巻貝の一種・キバウミニナを多数確認した。
影響は未確認だが、この巻貝と同じものを食べる在来生物がいるとして生態系への影響などに注意を呼び掛けた。
琉球新報

ヤエヤマイシガメ(藤田喜久氏提供)

ミヤコサワガニ(藤田喜久氏提供)

ミヤコヒキガエル(藤田喜久氏提供)
【宮古島】
沖縄の生態系などを研究しているNPO・海の自然史研究所の藤田喜久代表らは9日、八重山諸島の固有種であるヤエヤマイシガメが県内外来種として宮古島に定着し、県天然記念物のミヤコサワガニなど希少種を捕食していると発表した。
ミヤコサワガニは湧き水がある場所など限られた場所でしか生息できず、貴重な環境が奪われているという。藤田氏は「サワガニの保護、保全のため早急な対策が必要だ」と訴えた。
確認したのは、藤田氏と神戸市立須磨海浜水族館の笹井隆秀氏の研究グループ。
2人はことし8~10月に、宮古島に生息するヤエヤマイシガメ16個体の胃腸の内容物を調査した。その結果、13個体からミヤコサワガニの体の一部や、宮古島固有種で環境省の準絶滅危惧種に指定されているミヤコヒキガエルの幼生が多数見つかった。
ヤエヤマイシガメは人為的に持ち込まれたとみられ、1992年ごろから宮古島での生息が確認されているが、希少種の捕食確認は初めてという。
藤田氏は海中で生息できないミヤコサワガニが、かつて島全域が海中に沈んでいたとされる宮古島で生息する重要性に触れ「島の成り立ちや、生物がどこから来たかを考える上で重要だ」と指摘。
「沖縄は島ごとに生物が少しずつ違い、同じ県内の生き物でも安易な移動は極めて危険だ」と警鐘を鳴らした。
また、藤田氏らは市指定天然記念物の島尻マングローブ林で、八重山諸島のみに分布していた巻貝の一種・キバウミニナを多数確認した。
影響は未確認だが、この巻貝と同じものを食べる在来生物がいるとして生態系への影響などに注意を呼び掛けた。
琉球新報

