2011-03-09



過去のメア氏発言にみる沖縄差別 (沖縄)

過去のメア氏発言にみる沖縄差別
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波紋を広げるケビン・メア氏(中央)発言。左下から時計回りに
米軍普天間飛行場、その移設先として日米両政府が合意している
キャンプ・シュワブ、2009年の米軍艦船石垣入港に抗議する
市民のコラージュ

沖縄を「ゆすりとごまかしの名人」と言い放った米国務省日本部長
のケビン・メア氏は、駐沖縄米総領事として2006年から09年
の沖縄勤務中も、数々の舌禍で批判を浴びてきた。根底に漂うのは
重い基地負担に苦しむ県民を無視した米軍優位の思想。メア氏の
発言を振り返りながら、県内関係者たちの思いを聞いた。

◇地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の米空軍嘉手納基地など
への配備について「沖縄を含めた日本の防衛に貢献する能力がある
のに、逆に歓迎すべきだと思っている」(06年7月、本紙インタ
ビューに)

地元の嘉手納町議会はこの発言の前、配備計画の撤回を求める抗議
決議案を全会一致で可決した。PAC3配備によって逆に住民が
攻撃目標になる―。苛烈な沖縄戦をくぐり抜けた人々の教訓だった。

ところが、決議文を手渡すため在沖米国総領事館を訪れた田仲康榮
基地対策特別委員長は、まるで感謝しろと言わんばかりの、当時
総領事のメア氏の対応に激怒。「言葉の蛮行であり、こうした
人物が米国政府を代表していることにあぜんとした」

メア氏は地元への影響が大きい外来機の暫定配備にも「最新鋭
戦闘機の配備を歓迎すべきだ」と述べた。「沖縄の痛みを何も
感じていない」と田仲委員長は切り捨てる。

◇米軍普天間飛行場周辺に住宅地が密集する状況について「なぜ
(宜野湾)市が建設を許しているのか疑問がある」(08年7月、
記者会見で)

「ぬかにくぎだ。全然、効き目がなかった」とあきれ顔を見せた
普天間爆音訴訟原告団の島田善次団長。08年8月に在沖米国
総領事館を訪ね、メア氏に対し「反県民的な言動に抗議し、即刻
沖縄から退島するよう要求する」決議書を手渡した。「日本語が
堪能なのに、通訳を介し英語で対応した」と振り返る。

「占領意識が強い。上から見下している。おいしい県産ゴーヤー
を送ろうか」と皮肉った。

◇米軍掃海艦の石垣港入港に反対する市民団体が港湾施設の
フェンに取り付けた横断幕が、米軍関係者らしき人物に持ち去
られたことに
「捨てられたごみとして片付けたのではないか」(09年4月、
石垣島で複数の記者に)

持ち去られた「NO WAR SHIP(軍艦はいらない)」
の横断幕を作成した「いしがき女性9条の会」の大島忠枝事務
局長は「人の心を『ごみ』と平気で言える、心のないかわい
そうな人」と憤慨した。

米兵を市内へ入れさせまいと港のゲート前で座り込む市民の
頭上を、大またで乗り越えたというメア氏。大島事務局長は
「こんな『友好親善』があるか、と怒りがこみ上げ涙が出る
ほど悔しかった」と話す。「沖縄の人をばかにしている。
引きずり下ろしてほしい」

◇普天間飛行場の名護市辺野古への移設について「日本政府は
沖縄の知事に『金が欲しいならサインすべき』と言う必要が
ある」(10年12月、米大学生への講義で)

移設先を辺野古沿岸部とする案を条件付きで容認している
「代替施設安全協議会」の許田正武代表理事は「普天間飛行場
の危険性除去のために移設を容認し、暮らしを守るために条件
を付けてきた。日本で長く働き、普天間移設の交渉にかかわって
きたメア氏の発言だとすると、米国全体にそのような考えが浸透
している恐れがある」と懸念。

一方で「普天間問題を解決できず、もたもたしている民主党政権
に対する、米国のいら立ち、嫌みにも聞こえた」と話した。



(沖縄タイムス)

高校受験、手づくり弁当で激励 (宮古島・沖縄)

高校受験、手づくり弁当で激励
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家族や友人たちと弁当を食べリラックスした
表情を見せる受験生ら=宮古高校

県立高校の入学試験が始まった8日、 試験会場となった宮古の
各高校では、 受験生の家族らが手作りの弁当を持ちより 昼食
をともにする宮古独特の光景が見られた。

宮古では古くからの習慣で風物詩となっている。
この日は晴天に恵まれ、 温かい日差しが降り注ぐ中、 中庭や
軒下、 体育館などで手作りの応援弁当を広げ、 家族や親戚と
ともに昼食を楽しんでいた。

このうち宮古高校では、午後11時半ごろから家族が校門前などで
午前中の試験が終わるのを待ちかまえ、正午ごろ試験が終わると
子どもたちを笑顔で出迎えた。

同校では中庭や体育館、 理科教室などが開放され、 家族が
持ち寄った愛情たっぷりの弁当を広げ、受験生がおいしそうに
頬張っている。 家族らの温かい激励に、受験生らも試験前の
緊張した表情から一転、 笑顔がこぼれるなどリラックスした
様子で午前中に行われた試験の出来を報告するとともに、
午後の試験に向けて意気込みを語っていた。

宮古高校普通科を受験している市立上野中学校の新里淳太くんの
応援には母の真由美さん、 祖父の利男さんが駆けつけた。
淳太くんは 「午前中の試験は理科が難しかったけど国語はまぁ
まぁできた。 母が作ってくれた弁当を食べて午後も頑張りたい」
と笑顔を見せていた。

母の真由美さんは 「初めての受験なので私も緊張している。
きょうは息子の好きなものを作ってきた。 午後も頑張って
ほしい」 と話した。

また、 同じく普通科を受験している市立福嶺中学校の
平井竣大くんは母と母の姉夫婦が応援に駆けつけた。 母親の
希代子さんは 「昨日から弁当の準備をしたが豚肉がスーパーに
ほとんどなく、 探すのに苦労した」 と語り、 「トンカツを
食べて、 がんばってほしい」 と期待を寄せた。
竣大くんは 「おいしい弁当を食べて、 午後も頑張りたい」
と意気込んでいた。



( 宮 古 新 報 )