2011-11-13



ツール・ド・おきなわ (OKINAWA)

畑中が初優勝 ツール・ド・おきなわ

勝利の雄たけびを上げる畑中(中央)=名護十字路付近

【ツール・ド・おきなわ取材班】
サイクルスポーツの祭典「ツール・ド・おきなわ2011」は13日、各種ロードレースが行われ、男子チャンピオンレース210キロでは畑中勇介(シマノレーシングチーム)が5時間30分58秒で初優勝を果たした。
2位に鈴木真理が入り、シマノ勢がワンツーフィニッシュを飾った。女子国際レース100キロはハン・ホー・シュン(台湾)が栄冠に輝いた。

  沖縄タイムス

指まひ乗り越え (沖縄)

指まひ乗り越え 宮城さん新報音楽コン ピアノ2位入賞

「努力を続ければ思う方向に進める」と語る宮城磨野さん
=12日、宜野湾市の自宅

 10月の第44回新報音楽コンクールピアノ部門(一般)で2位になった宮城磨野(まの)さん(34)=宜野湾市、ピアノ講師=は親指のまひなどを乗り越えて7年ぶりに人前で演奏し、上位入賞を果たした。
13日正午から那覇市のパレット市民劇場で開かれる入賞者演奏会に向け「支えてくれた人々に感謝を込めて演奏し、新たなスタートを切りたい」と話している。

 宮城さんは小学生でピアノを始め、名古屋音大卒業後の2003年に沖縄に戻り、ピアノ講師を始めた。しかし04年ごろ知人と企画した演奏会が資金難などで直前で中止となったことをきっかけに、人前での演奏に恐怖感を覚えるようになり、表舞台を避けてきた。

 さらに09年、高熱を出して入院中、点滴を受けると左の親指に痛みを感じ、けいれんとしびれが残った。「指に力が入らず、もう弾けないと思った。ピアノを見るのも嫌になった」

 しかし、恩師の新本寛さん(故人)が闘病の末、片目の摘出を経てオーケストラと共演したと聞き「指のせいにせず、できることをやらねば」と奮い立った。リハビリを始め、5分間しか動かなかった指は次第に思い通りに動き始めた。

 現在は約2時間は連続して弾けるが、指のしびれは消えていない。「諦めず、努力を続ければしびれにも慣れる」と宮城さん。30代で初めてコンクールに挑んだことを「いろんな事情で夢を諦める人もいるが、やりたいと思い続けていればチャンスは来る。年齢や周囲の目は気になるが、はねのけてやると楽しい」と語った。

   (宮城隆尋)


   琉球新報