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2011-10-26
「日米世論は新基地NO」 (OKINAWA)
「日米世論は新基地NO」 平和団体ら抗議集会

辺野古への新基地建設や嘉手納統合案の反対を訴えてシュプレヒコール
を上げる参加者25日、嘉手納町民広場
【嘉手納】
パネッタ米国防長官の来日に合わせて、沖縄平和運動センターと中部地区労は25日、沖縄防衛局がある嘉手納町民広場で「日米防衛会談を糾弾する集会」を開いた。参加した180人(主催者発表)が、名護市辺野古への新基地建設反対や嘉手納統合案反対などを訴え、シュプレヒコールした。
山城博治事務局長は「日本でも米国でも世論は新しい基地を造る必要はないとしている。日米両政府が断念することをわれわれの力で勝ち取ろう」と呼び掛けた。
第3次嘉手納爆音訴訟原告団の新川秀清団長は「日本は沖縄を踏みつけて
発展してきた。
今また米国に背中を押される格好で踏みつけようとしている。原告団も心をひとつにして闘い抜く」と話した。
琉球新報

辺野古への新基地建設や嘉手納統合案の反対を訴えてシュプレヒコール
を上げる参加者25日、嘉手納町民広場
【嘉手納】
パネッタ米国防長官の来日に合わせて、沖縄平和運動センターと中部地区労は25日、沖縄防衛局がある嘉手納町民広場で「日米防衛会談を糾弾する集会」を開いた。参加した180人(主催者発表)が、名護市辺野古への新基地建設反対や嘉手納統合案反対などを訴え、シュプレヒコールした。
山城博治事務局長は「日本でも米国でも世論は新しい基地を造る必要はないとしている。日米両政府が断念することをわれわれの力で勝ち取ろう」と呼び掛けた。
第3次嘉手納爆音訴訟原告団の新川秀清団長は「日本は沖縄を踏みつけて
発展してきた。
今また米国に背中を押される格好で踏みつけようとしている。原告団も心をひとつにして闘い抜く」と話した。
琉球新報
「最先端」を自立に生かそう (OKINAWA)
大学院大学認可 「最先端」を自立に生かそう
文部科学省は25日、沖縄科学技術大学院大学の設置を認可し、2012年9月開学が決まった。目標に掲げる世界最高水準の研究拠点の実現に向け、政府をはじめ関係者は所期の目的を忘れることなく開学作業に万全を期してほしい。
沖縄大学院大学は01年6月、当時の尾身幸次沖縄担当相が提唱。ノーベル賞受賞者ら自然科学系の世界的な権威を招いて世界最高水準の研究拠点を沖縄に設置する構想で、日本のみならず世界の科学技術振興に貢献するとともに、沖縄の自立的発展につなげる―ことが狙いだ。
日本の大学は予算や人事面などの制約があり、国内の優秀な頭脳が研究環境に優れる海外に流出し、最先端研究で国際競争力を急速に失いつつある。英教育専門誌の今年の世界大学ランキングによると、日本は東京大の30位が最高。世界から有能な人材を集めるグローバル化が課題となって久しい。
尾身氏や有馬朗人元文相らが大学院大学構想を提唱した背景には、自由度の高い研究拠点の創設で日本の国際競争力の低下に歯止めをかける狙いもある。教授や学生の半数以上を外国人とし授業も英語で行う。政府が資金を出すが、自由な大学運営を担保する「公設民営」にこだわったのもそのためだ。
世界最先端の研究拠点ができると、大学周辺には情報や人材を求めて研究機関や企業群が集積し、産業クラスターが形成され、おのずと沖縄の自立的発展が促進される。ただ、一大産業地に成長するには30~50年を要するとされる。長期的な視野と取り組みが必要なのは指摘するまでもないだろう。
沖縄側の課題も山積する。公立校での外国人子弟の受け入れ態勢をはじめ、大学周辺の医療や衣食住の生活環境の整備も着実に推進しなければならない。
構想発表から10年余、政府の事業仕分けの対象になるなど曲折もあった。特に国家的事業の位置付けを忘れ、沖縄振興の枠内にとどめてはならない。年間約100億円の大学運営費は沖縄予算から捻出されるが、文科省予算に根本的に改めるべきだ。
教授陣50人、学生100人(5年一貫制、1学年20人)で開学予定だが、当初の目標は教授陣200人、学生500人だった。有能な人材の確保や将来的な規模拡大に向けて、引き続き魅力的な条件や環境を整える必要があるが、政府は積極的に後押ししてほしい。
琉球新報
文部科学省は25日、沖縄科学技術大学院大学の設置を認可し、2012年9月開学が決まった。目標に掲げる世界最高水準の研究拠点の実現に向け、政府をはじめ関係者は所期の目的を忘れることなく開学作業に万全を期してほしい。
沖縄大学院大学は01年6月、当時の尾身幸次沖縄担当相が提唱。ノーベル賞受賞者ら自然科学系の世界的な権威を招いて世界最高水準の研究拠点を沖縄に設置する構想で、日本のみならず世界の科学技術振興に貢献するとともに、沖縄の自立的発展につなげる―ことが狙いだ。
日本の大学は予算や人事面などの制約があり、国内の優秀な頭脳が研究環境に優れる海外に流出し、最先端研究で国際競争力を急速に失いつつある。英教育専門誌の今年の世界大学ランキングによると、日本は東京大の30位が最高。世界から有能な人材を集めるグローバル化が課題となって久しい。
尾身氏や有馬朗人元文相らが大学院大学構想を提唱した背景には、自由度の高い研究拠点の創設で日本の国際競争力の低下に歯止めをかける狙いもある。教授や学生の半数以上を外国人とし授業も英語で行う。政府が資金を出すが、自由な大学運営を担保する「公設民営」にこだわったのもそのためだ。
世界最先端の研究拠点ができると、大学周辺には情報や人材を求めて研究機関や企業群が集積し、産業クラスターが形成され、おのずと沖縄の自立的発展が促進される。ただ、一大産業地に成長するには30~50年を要するとされる。長期的な視野と取り組みが必要なのは指摘するまでもないだろう。
沖縄側の課題も山積する。公立校での外国人子弟の受け入れ態勢をはじめ、大学周辺の医療や衣食住の生活環境の整備も着実に推進しなければならない。
構想発表から10年余、政府の事業仕分けの対象になるなど曲折もあった。特に国家的事業の位置付けを忘れ、沖縄振興の枠内にとどめてはならない。年間約100億円の大学運営費は沖縄予算から捻出されるが、文科省予算に根本的に改めるべきだ。
教授陣50人、学生100人(5年一貫制、1学年20人)で開学予定だが、当初の目標は教授陣200人、学生500人だった。有能な人材の確保や将来的な規模拡大に向けて、引き続き魅力的な条件や環境を整える必要があるが、政府は積極的に後押ししてほしい。
琉球新報
文科省、大学院大学の設置を認可 (OKINAWA)
文科省、大学院大学の設置を認可

磯田文雄高等教育局長(右)が初代学長に内定しているジョナサン・ドーファン
米スタンフォード大学線形加速器センター名誉所長(左)に設置認可証を手渡した
=25日、文部科学省
【東京】
文部科学省は25日、沖縄科学技術大学院大学の大学設置を正式に認可した。
同省で磯田文雄高等教育局長が同大学院大学の初代学長に内定しているジョナサン・ドーファン米スタンフォード大学線形加速器センター名誉所長に設置認可証を手渡した。認可されたことを受け、政府は28日に2009年の国会で成立した「沖縄科学技術大学院大学学園法」の施行を閣議決定する予定だ。11月19日に学園設立式典を開催し、来年秋に開学する予定だ。
設置許可を受けドーファン氏は文科省で「大学にとって新しいスタートの日だ」と笑顔を見せ、「今後は世界各国からの学生集めに向けより詳細な情報を公開していきたい」と学生獲得に意欲を示した。
同大学院大学は、5年一貫制の博士課程として科学技術研究科、科学技術専攻を設置。24日に文科省の審議会から出された答申では工学分野の教育にも力を入れるほか、研究室や図書室の整備の充実などに努めるよう留意事項が付された。
入学定員は1学年20人。神経科学や化学・分子科学など学際的な
教育研究活動を行う。
琉球新報

磯田文雄高等教育局長(右)が初代学長に内定しているジョナサン・ドーファン
米スタンフォード大学線形加速器センター名誉所長(左)に設置認可証を手渡した
=25日、文部科学省
【東京】
文部科学省は25日、沖縄科学技術大学院大学の大学設置を正式に認可した。
同省で磯田文雄高等教育局長が同大学院大学の初代学長に内定しているジョナサン・ドーファン米スタンフォード大学線形加速器センター名誉所長に設置認可証を手渡した。認可されたことを受け、政府は28日に2009年の国会で成立した「沖縄科学技術大学院大学学園法」の施行を閣議決定する予定だ。11月19日に学園設立式典を開催し、来年秋に開学する予定だ。
設置許可を受けドーファン氏は文科省で「大学にとって新しいスタートの日だ」と笑顔を見せ、「今後は世界各国からの学生集めに向けより詳細な情報を公開していきたい」と学生獲得に意欲を示した。
同大学院大学は、5年一貫制の博士課程として科学技術研究科、科学技術専攻を設置。24日に文科省の審議会から出された答申では工学分野の教育にも力を入れるほか、研究室や図書室の整備の充実などに努めるよう留意事項が付された。
入学定員は1学年20人。神経科学や化学・分子科学など学際的な
教育研究活動を行う。
琉球新報
米国防長官、埋め立て申請「早期に」 (OKINAWA)
米国防長官、埋め立て申請「早期に」
日本側の手続き促す

会談で握手するパネッタ米国防長官(右)と一川防衛相
=25日午後、防衛省(代表撮影)
【東京】
野田佳彦首相、玄葉光一郎外相、一川保夫防衛相は25日、パネッタ米国防長官と相次いで会談し、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画に伴う環境影響評価を年内にまとめて評価書を県側に提出する方針を伝達し、
日米双方が可能な限り早期に普天間移設を進めることが重要だとの認識で一致した。辺野古移設の前提となる県知事への埋め立て承認申請を含む今後の手続きについて、パネッタ長官は同日の共同記者会見で「できるだけ早期にというのが私の答えだ」と述べ、埋め立て承認申請を含む手続きを急ぐよう日本政府を促した。
一川防衛相との会談後の共同記者会見で、パネッタ長官は環境影響評価書の年内提出方針について「日本政府が普天間移設を前進させる意思を持っていると受け止めた」と評価。同時に、普天間移設と一体となっている在沖米海兵隊約8千人のグアム移転の進展に努めることを強調した。
今後の日本政府の取り組みについては「沖縄の状況は日本に委ねるつもりだ」とする一方、「影響評価書が今年中に完了することが重要だ。その他いろいろな過程があるが、『できるだけ早期に』というのが私の回答だ」と述べた。
米軍再編についてパネッタ氏は「普天間代替施設の移転で、アジア太平洋地域の米国の強い前方展開のプレゼンスを維持すると同時に、兵力の再編で地元に対する影響を低減させる」と述べ、普天間の辺野古移設が負担軽減につながると強調した。
一方、日米防衛相会談で一川氏は、海兵隊のグアム移転に関し、米側の具体的な構想を明らかにするよう要請。これに対しパネッタ氏は「グアム移転事業を進めるためには、普天間飛行場の代替施設の完成で具体的な進展を得ることが重要だ」と述べ、同事業が進まないのは日本側に原因があると暗に示唆した。
日米防衛相会談に先立ち行われた会談で、野田首相は「日米同盟の根幹は安全保障だ。しっかり連携しながら防衛力の向上を図りたい」と表明し、日米同盟を深化させる考えで一致した。
年内の環境影響評価書の提出を受け、仲井真弘多知事は90日以内に意見書を返送。政府は(1)意見書を踏まえ評価書を補正し、アセス手続きを完了(2)着工に向け辺野古沿岸の埋め立て許可を知事に申請―との手続きに着手するが、知事が埋め立てを承認しなければ着工できない。
琉球新報
日本側の手続き促す

会談で握手するパネッタ米国防長官(右)と一川防衛相
=25日午後、防衛省(代表撮影)
【東京】
野田佳彦首相、玄葉光一郎外相、一川保夫防衛相は25日、パネッタ米国防長官と相次いで会談し、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画に伴う環境影響評価を年内にまとめて評価書を県側に提出する方針を伝達し、
日米双方が可能な限り早期に普天間移設を進めることが重要だとの認識で一致した。辺野古移設の前提となる県知事への埋め立て承認申請を含む今後の手続きについて、パネッタ長官は同日の共同記者会見で「できるだけ早期にというのが私の答えだ」と述べ、埋め立て承認申請を含む手続きを急ぐよう日本政府を促した。
一川防衛相との会談後の共同記者会見で、パネッタ長官は環境影響評価書の年内提出方針について「日本政府が普天間移設を前進させる意思を持っていると受け止めた」と評価。同時に、普天間移設と一体となっている在沖米海兵隊約8千人のグアム移転の進展に努めることを強調した。
今後の日本政府の取り組みについては「沖縄の状況は日本に委ねるつもりだ」とする一方、「影響評価書が今年中に完了することが重要だ。その他いろいろな過程があるが、『できるだけ早期に』というのが私の回答だ」と述べた。
米軍再編についてパネッタ氏は「普天間代替施設の移転で、アジア太平洋地域の米国の強い前方展開のプレゼンスを維持すると同時に、兵力の再編で地元に対する影響を低減させる」と述べ、普天間の辺野古移設が負担軽減につながると強調した。
一方、日米防衛相会談で一川氏は、海兵隊のグアム移転に関し、米側の具体的な構想を明らかにするよう要請。これに対しパネッタ氏は「グアム移転事業を進めるためには、普天間飛行場の代替施設の完成で具体的な進展を得ることが重要だ」と述べ、同事業が進まないのは日本側に原因があると暗に示唆した。
日米防衛相会談に先立ち行われた会談で、野田首相は「日米同盟の根幹は安全保障だ。しっかり連携しながら防衛力の向上を図りたい」と表明し、日米同盟を深化させる考えで一致した。
年内の環境影響評価書の提出を受け、仲井真弘多知事は90日以内に意見書を返送。政府は(1)意見書を踏まえ評価書を補正し、アセス手続きを完了(2)着工に向け辺野古沿岸の埋め立て許可を知事に申請―との手続きに着手するが、知事が埋め立てを承認しなければ着工できない。
琉球新報
黄金ウコンでスープ (沖縄)
黄金ウコンでスープ 香り爽やか トマト味

沖縄長生薬草本社がリバネスと共同開発した
「琉球スパイシートマト味」
独自で品種改良したウコン品種「沖縄黄金」のパウダーを使って商品開発に取り組む沖縄長生薬草本社(南城市、下地清吉社長)は、青森県産のしじみパウダー、長野県産のみそパウダーを組み合わせた新商品のスープ「琉球スパイシートマト味」を開発した。
27~29日、シンガポールで開催される日本食専門の展示会「がんばろう!日本 Taste of JAPAN」に出展する。
沖縄長生薬草本社担当者は「ウコンや長命草をバランス良く配合することで、爽やかな香りとしっかりとしたコクのある味わいに仕上げることができた。トマト味は若い世代に好まれており、女性をターゲットに開発した」とPR。「クルクミン30ミリグラムやシジミ80個分のオルニチンも配合した。健康サプリメント的な利用も提案したい」と話した。バイオ研究系ベンチャーのリバネス(東京都、丸幸弘社長)の国の新連携事業を活用し共同開発した。
「琉球スパイシートマト味」は1袋11グラム、6本入りを1パック(税込み840円)で販売する予定。展示会などを通し、バイヤーらの声を反映させ、商品形態を再検討する。来年1月の本格販売を目指す。
展示会はシンガポールを中心とした東南アジア諸国連合(ASEAN)市場での新たな需要創出を図ることが目的。日本食、飲料、麺、スイーツなどの分野で約70社が出展する。シンガポール政府観光局や日本貿易振興機構などが後援している。
琉球新報

沖縄長生薬草本社がリバネスと共同開発した
「琉球スパイシートマト味」
独自で品種改良したウコン品種「沖縄黄金」のパウダーを使って商品開発に取り組む沖縄長生薬草本社(南城市、下地清吉社長)は、青森県産のしじみパウダー、長野県産のみそパウダーを組み合わせた新商品のスープ「琉球スパイシートマト味」を開発した。
27~29日、シンガポールで開催される日本食専門の展示会「がんばろう!日本 Taste of JAPAN」に出展する。
沖縄長生薬草本社担当者は「ウコンや長命草をバランス良く配合することで、爽やかな香りとしっかりとしたコクのある味わいに仕上げることができた。トマト味は若い世代に好まれており、女性をターゲットに開発した」とPR。「クルクミン30ミリグラムやシジミ80個分のオルニチンも配合した。健康サプリメント的な利用も提案したい」と話した。バイオ研究系ベンチャーのリバネス(東京都、丸幸弘社長)の国の新連携事業を活用し共同開発した。
「琉球スパイシートマト味」は1袋11グラム、6本入りを1パック(税込み840円)で販売する予定。展示会などを通し、バイヤーらの声を反映させ、商品形態を再検討する。来年1月の本格販売を目指す。
展示会はシンガポールを中心とした東南アジア諸国連合(ASEAN)市場での新たな需要創出を図ることが目的。日本食、飲料、麺、スイーツなどの分野で約70社が出展する。シンガポール政府観光局や日本貿易振興機構などが後援している。
琉球新報
欧州で琉球料理紹介 (OKINAWA)
欧州で琉球料理紹介 山本さんらが講習

ヨーロッパで琉球料理を紹介する山本彩香さん(中央)と西大八重子さん(右)
、野崎幹さん=25日、琉球新報社
琉球料理研究家の山本彩香さん(76)と西大(にしおお)学院=南城市=学院長の西大八重子さん(61)ら4人が11月1日から16日間、フランス、ドイツ、スウェーデンで琉球料理の講習「食レクチャー・デモンストレーション」を行う。
国際交流基金の2011年度日本文化紹介派遣事業の一環で、琉球料理が対象になるのは初めて。
ヨーロッパに行くのはほかに西大学院講師の野崎幹(みき)さん(44)、チーズ専門家の佐藤優子さん(44)=東京在住。
講習はパリ、ミュンヘン、ストックホルムの3都市で実施。ストックホルムでは2日間、ワークショップを開き、料理人と一般人がそれぞれ150人ずつ参加する。講習ではラフテーやミヌダル、豆腐(とうふ)よう、西国米(シークービー)というタピオカのデザートなどの調理法を紹介する。
琉球料理の特徴について山本さんは「日本料理が行う裏ごしなどをしない。見た目より体にいいという観点を重視している」と説明。
西大氏は「フランスでは長寿料理とされ、日本料理と区別されている」と話した。
ヨーロッパで琉球料理を紹介するに当たって山本さんは「作り方はもちろん、料理が作られた背景なども含め説明したい」と強調。
西大さんは「琉球料理は素材の全てを使い切り、健康的な食事であることを伝えたい」と意気込んだ。
琉球新報

ヨーロッパで琉球料理を紹介する山本彩香さん(中央)と西大八重子さん(右)
、野崎幹さん=25日、琉球新報社
琉球料理研究家の山本彩香さん(76)と西大(にしおお)学院=南城市=学院長の西大八重子さん(61)ら4人が11月1日から16日間、フランス、ドイツ、スウェーデンで琉球料理の講習「食レクチャー・デモンストレーション」を行う。
国際交流基金の2011年度日本文化紹介派遣事業の一環で、琉球料理が対象になるのは初めて。
ヨーロッパに行くのはほかに西大学院講師の野崎幹(みき)さん(44)、チーズ専門家の佐藤優子さん(44)=東京在住。
講習はパリ、ミュンヘン、ストックホルムの3都市で実施。ストックホルムでは2日間、ワークショップを開き、料理人と一般人がそれぞれ150人ずつ参加する。講習ではラフテーやミヌダル、豆腐(とうふ)よう、西国米(シークービー)というタピオカのデザートなどの調理法を紹介する。
琉球料理の特徴について山本さんは「日本料理が行う裏ごしなどをしない。見た目より体にいいという観点を重視している」と説明。
西大氏は「フランスでは長寿料理とされ、日本料理と区別されている」と話した。
ヨーロッパで琉球料理を紹介するに当たって山本さんは「作り方はもちろん、料理が作られた背景なども含め説明したい」と強調。
西大さんは「琉球料理は素材の全てを使い切り、健康的な食事であることを伝えたい」と意気込んだ。
琉球新報
お得商品券1億円分 (沖縄)
お得商品券1億円分 「糸満あきねー券」発行へ

市制40周年と合併50周年を記念して11月15日から発行される商品券
「糸満あきねー券」の利用を呼び掛ける上原裕常市長(右)と照屋正秀
市商工会長=19日、糸満市役所
【糸満】
糸満市は市制40周年と合併50周年を記念し、11月15日から商品券「糸満あきねー券」を発行する。10パーセントの特典が付き、1万円分購入すれば、1万千円分の買い物ができる。
市内の小売業、飲食業、サービス業など登録店舗での買い物が対象。商品券が使える店舗は事前登録が必要。発行で地域経済の活性化を目指す。
発行は市商工会が協力。上原裕常市長と同市商工会の照屋正秀会長が19日、糸満市役所で会見し利用を呼び掛けた。上原市長は「市内業者も消費者にとっても互いにメリットがある。多くの人に購入してほしい」、照屋会長は「商品券発行で市内の流通が良くなれば、活性化へつながる」と利用を呼び掛けた。
商品券を購入できるのは市民か市内の事業所で働いている人。1枚千円の11枚つづりが1冊単位で発行されている。1人当たり最大5万円分(5冊)まで購入できる。1億円分を発行し、好評なら2億円分を目標にしている。
15~18日は市役所1階ロビー(午前10時から午後3時まで)で販売。19日以降は市商工会で販売する。使用期間は11月15日から来年2月29日まで。
市商工会は商品券が使える登録店舗も募集中。1次受け付けは10月26日まで。その後は12月15日まで随時受け付ける。
商品券と店舗登録に関する問い合わせは
市商工会(電話) 098(992)2816。
琉球新報

市制40周年と合併50周年を記念して11月15日から発行される商品券
「糸満あきねー券」の利用を呼び掛ける上原裕常市長(右)と照屋正秀
市商工会長=19日、糸満市役所
【糸満】
糸満市は市制40周年と合併50周年を記念し、11月15日から商品券「糸満あきねー券」を発行する。10パーセントの特典が付き、1万円分購入すれば、1万千円分の買い物ができる。
市内の小売業、飲食業、サービス業など登録店舗での買い物が対象。商品券が使える店舗は事前登録が必要。発行で地域経済の活性化を目指す。
発行は市商工会が協力。上原裕常市長と同市商工会の照屋正秀会長が19日、糸満市役所で会見し利用を呼び掛けた。上原市長は「市内業者も消費者にとっても互いにメリットがある。多くの人に購入してほしい」、照屋会長は「商品券発行で市内の流通が良くなれば、活性化へつながる」と利用を呼び掛けた。
商品券を購入できるのは市民か市内の事業所で働いている人。1枚千円の11枚つづりが1冊単位で発行されている。1人当たり最大5万円分(5冊)まで購入できる。1億円分を発行し、好評なら2億円分を目標にしている。
15~18日は市役所1階ロビー(午前10時から午後3時まで)で販売。19日以降は市商工会で販売する。使用期間は11月15日から来年2月29日まで。
市商工会は商品券が使える登録店舗も募集中。1次受け付けは10月26日まで。その後は12月15日まで随時受け付ける。
商品券と店舗登録に関する問い合わせは
市商工会(電話) 098(992)2816。
琉球新報
琉球芸能、世界へ (OKINAWA)
琉球芸能、世界へ 沖芸連が欧州公演に出発

欧州3カ国公演に向け出発した沖芸連のメンバー
=25日午前、那覇空港
国の重要無形文化財「組踊」のユネスコ無形文化遺産登録を記念した、県芸能関連協議会(沖芸連・照喜名朝一会長)の「琉球伝統芸能 欧州3カ国公演」芸能団のメンバーが25日午前、那覇空港から関西空港経由でフランス・パリに向け出発した。
2009年度の文化庁文化交流使・喜瀬慎仁さんが海外で琉球古典音楽の魅力を伝えた活動をきっかけに沖芸連が企画し、文化庁の助成を受け欧州公演が実現した。
芸能団のメンバーは人間国宝の照喜名さん、琉球舞踊保存会会長の玉城節子さん、「組踊」保持者の眞境名正憲さん、喜瀬さんらベテランと若手実演家ら22人。公演は、現地時間の28、29の両日にパリ、31日にドイツ・ケルン、11月2日にイタリア・ローマで計5回開催。組踊「二童敵討」のほか、琉球舞踊、古典音楽独唱を披露する。
那覇空港で行われた結団式で、団長も務める照喜名さんは「公演に向けてけいこも積んできた。ヨーロッパで舞台に立てる喜びを胸に、健康にも留意して、団員一丸となって公演を成功させたい」と抱負を語った。
琉球新報

欧州3カ国公演に向け出発した沖芸連のメンバー
=25日午前、那覇空港
国の重要無形文化財「組踊」のユネスコ無形文化遺産登録を記念した、県芸能関連協議会(沖芸連・照喜名朝一会長)の「琉球伝統芸能 欧州3カ国公演」芸能団のメンバーが25日午前、那覇空港から関西空港経由でフランス・パリに向け出発した。
2009年度の文化庁文化交流使・喜瀬慎仁さんが海外で琉球古典音楽の魅力を伝えた活動をきっかけに沖芸連が企画し、文化庁の助成を受け欧州公演が実現した。
芸能団のメンバーは人間国宝の照喜名さん、琉球舞踊保存会会長の玉城節子さん、「組踊」保持者の眞境名正憲さん、喜瀬さんらベテランと若手実演家ら22人。公演は、現地時間の28、29の両日にパリ、31日にドイツ・ケルン、11月2日にイタリア・ローマで計5回開催。組踊「二童敵討」のほか、琉球舞踊、古典音楽独唱を披露する。
那覇空港で行われた結団式で、団長も務める照喜名さんは「公演に向けてけいこも積んできた。ヨーロッパで舞台に立てる喜びを胸に、健康にも留意して、団員一丸となって公演を成功させたい」と抱負を語った。
琉球新報
命の継承 仕組みを解明 (沖縄)
命の継承 仕組みを解明 文化勲章の柳田さん

命の仕組み、長寿の謎に挑む意欲をみせる柳田充弘さん
=23日、恩納村冨着の自宅
【恩納】
県内在住者で初めての文化勲章受章者となる柳田充弘さん(70)=恩納村冨着=は「命が継承される仕組み」を解き明かした功績で科学の発展に寄与した、日本を代表する研究者だ。研究拠点を沖縄に据えて7年、最先端の研究成果を沖縄社会に還元することも視野に入れる。
これまでの研究は、親から子へ受け継がれる遺伝情報がどのようにして正確に引き継がれるかなどを探り、細胞分裂する時に親細胞から娘細胞へ同じ内容の遺伝情報を伝える染色体の仕組みを解明した。DNAを色素で染めて目に見えるようにした蛍光顕微鏡の技術開発にも力を注ぎ、後の研究に大きく役立った。
京都大で定年を迎えた2004年、「今までと違う全く新しい仕事をしたい」(柳田さん)と、沖縄を新たな冒険先に選んだ。沖縄での研究は、細胞の分裂と停止を決めるスイッチがどのように働くかを調べる。命の基本である「細胞分裂」がコントロールできれば医療分野への応用も期待できる。
また長寿と老化に関わる化合物(2種類以上の元素でつくる物質)を探り出す研究も進める。「長寿化合物」ともいえるものが見つかれば、健康補助食品などへ応用できる。「研究が成功すれば、沖縄の経済的な発展にも貢献する」と語る。
研究活動に熱心な一方、京大時代に始めたブログは教育、研究、社会、政治と幅広く発言する。文化勲章という栄誉に柳田さんは「勇気をもって学問に精進したい。この年だけに残された時間を大事に過ごしたい」とさらなる研究の進展を目指した。滋賀県大津市と行き来する生活で、恩納村の自宅で妻繁美さん(64)と暮らす。
琉球新報

命の仕組み、長寿の謎に挑む意欲をみせる柳田充弘さん
=23日、恩納村冨着の自宅
【恩納】
県内在住者で初めての文化勲章受章者となる柳田充弘さん(70)=恩納村冨着=は「命が継承される仕組み」を解き明かした功績で科学の発展に寄与した、日本を代表する研究者だ。研究拠点を沖縄に据えて7年、最先端の研究成果を沖縄社会に還元することも視野に入れる。
これまでの研究は、親から子へ受け継がれる遺伝情報がどのようにして正確に引き継がれるかなどを探り、細胞分裂する時に親細胞から娘細胞へ同じ内容の遺伝情報を伝える染色体の仕組みを解明した。DNAを色素で染めて目に見えるようにした蛍光顕微鏡の技術開発にも力を注ぎ、後の研究に大きく役立った。
京都大で定年を迎えた2004年、「今までと違う全く新しい仕事をしたい」(柳田さん)と、沖縄を新たな冒険先に選んだ。沖縄での研究は、細胞の分裂と停止を決めるスイッチがどのように働くかを調べる。命の基本である「細胞分裂」がコントロールできれば医療分野への応用も期待できる。
また長寿と老化に関わる化合物(2種類以上の元素でつくる物質)を探り出す研究も進める。「長寿化合物」ともいえるものが見つかれば、健康補助食品などへ応用できる。「研究が成功すれば、沖縄の経済的な発展にも貢献する」と語る。
研究活動に熱心な一方、京大時代に始めたブログは教育、研究、社会、政治と幅広く発言する。文化勲章という栄誉に柳田さんは「勇気をもって学問に精進したい。この年だけに残された時間を大事に過ごしたい」とさらなる研究の進展を目指した。滋賀県大津市と行き来する生活で、恩納村の自宅で妻繁美さん(64)と暮らす。
琉球新報
県との溝は一層拡大 日米防衛相会談 (OKINAWA)
県との溝は一層拡大 日米防衛相会談

報道陣の質問に答える稲嶺進市長=25日、名護市役所
◆名護市長「評価書意味持たない」
【名護・宜野湾】
パネッタ米国防長官と一川保夫防衛相らの会談で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設方針や環境影響評価書の年内提出が示されたことについて、名護市の稲嶺進市長は25日の記者会見で「沖縄の現状がそれを許す環境にない」と強い不快感を示した。
稲嶺市長は「地元の市民・県民を無視した日米合意は、絶対に前には進まない」と指摘。「オール沖縄で県内移設を受け入れる状況にはない。力でもって押してでも(県内移設を)やろうとしているのか」と日米両政府を批判した。
「方法書から準備書の段階で多くの欠陥が指摘されている。いったいどんな評価書が出てくるのか」と疑問を呈し、「こんな状況で出される評価書は誰も信用できないし、意味を持つ物でもない」とくぎを刺した。
◆宜野湾市「普天間の実態理解を」
宜野湾市の山内繁雄基地政策部長は「辺野古移設は県民の大部分が反対しており、実現不可能だ。もう少し普天間や県内の実態を理解して、国外移設に変更するべきだ」と述べた。県内の状況について「強権で進めることで、県民はさらに反発心を強くするのではないか。このまま進めると普天間の固定化につながるだけだ。日米両政府ともに実態をしっかり捉えてほしい」と語気を強めた。
琉球新報

報道陣の質問に答える稲嶺進市長=25日、名護市役所
◆名護市長「評価書意味持たない」
【名護・宜野湾】
パネッタ米国防長官と一川保夫防衛相らの会談で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設方針や環境影響評価書の年内提出が示されたことについて、名護市の稲嶺進市長は25日の記者会見で「沖縄の現状がそれを許す環境にない」と強い不快感を示した。
稲嶺市長は「地元の市民・県民を無視した日米合意は、絶対に前には進まない」と指摘。「オール沖縄で県内移設を受け入れる状況にはない。力でもって押してでも(県内移設を)やろうとしているのか」と日米両政府を批判した。
「方法書から準備書の段階で多くの欠陥が指摘されている。いったいどんな評価書が出てくるのか」と疑問を呈し、「こんな状況で出される評価書は誰も信用できないし、意味を持つ物でもない」とくぎを刺した。
◆宜野湾市「普天間の実態理解を」
宜野湾市の山内繁雄基地政策部長は「辺野古移設は県民の大部分が反対しており、実現不可能だ。もう少し普天間や県内の実態を理解して、国外移設に変更するべきだ」と述べた。県内の状況について「強権で進めることで、県民はさらに反発心を強くするのではないか。このまま進めると普天間の固定化につながるだけだ。日米両政府ともに実態をしっかり捉えてほしい」と語気を強めた。
琉球新報
見せた 迫力の演武 「空手の日」アピール (沖縄)
見せた 迫力の演武 「空手の日」アピール

演武を披露し「空手の日」をアピールする沖縄伝統空手道振興会のメンバー
=25日、那覇市のパレットくもじ前広場(渡慶次哲三撮影)
25日の空手の日を県内外にアピールしようと、沖縄伝統空手道振興会は同日、那覇市のパレットくもじ前広場で第1回「空手の日」特別記念演武祭を開いた。
全沖縄空手道連盟、県空手道連盟、沖縄空手・古武道連盟、県空手道連合会の4団体代表約50人がセイサン、サンチンなどの形を披露。全理事、演武者による中段突きも行われ、息の合った演武を見せた。
振興会会長の仲井真弘多県知事と翁長雄志那覇市長も道着姿で参加。仲井真会長は「今や空手は180カ国以上で普及し、5千万人ともいわれるほど多くの人に愛好されている。各団体の力を結集して、さらにアピールしていこう」とあいさつした。
演武した沖縄空手・古武道連盟の玉城章奈(あきな)さん(27)=浦添市=は「これをきっかけに伝統空手を愛する人々が増えることを願う」と期待を込めた。
琉球新報

演武を披露し「空手の日」をアピールする沖縄伝統空手道振興会のメンバー
=25日、那覇市のパレットくもじ前広場(渡慶次哲三撮影)
25日の空手の日を県内外にアピールしようと、沖縄伝統空手道振興会は同日、那覇市のパレットくもじ前広場で第1回「空手の日」特別記念演武祭を開いた。
全沖縄空手道連盟、県空手道連盟、沖縄空手・古武道連盟、県空手道連合会の4団体代表約50人がセイサン、サンチンなどの形を披露。全理事、演武者による中段突きも行われ、息の合った演武を見せた。
振興会会長の仲井真弘多県知事と翁長雄志那覇市長も道着姿で参加。仲井真会長は「今や空手は180カ国以上で普及し、5千万人ともいわれるほど多くの人に愛好されている。各団体の力を結集して、さらにアピールしていこう」とあいさつした。
演武した沖縄空手・古武道連盟の玉城章奈(あきな)さん(27)=浦添市=は「これをきっかけに伝統空手を愛する人々が増えることを願う」と期待を込めた。
琉球新報
やるからには大成功させよう (八重山・沖縄9
やるからには大成功させよう
石垣牛1万人大バーベキュー大会とギネス挑戦
■1カ月後に迫る 畜産と観光の振興を目的にした石垣牛大バーベキュー大会と串焼きのギネス挑戦は来月27日の開催まであと1カ月に迫った。チケットの販売も既に始まっているが、ギネス挑戦はほぼめどは立ったものの、1万人の大バーベキューに関しては、盛り上がりはこれからというところだ。東日本大震災以降沈滞下している八重山の経済活性化のために、さらには被災地を長期的に継続して支援していくためにも、やるからにはぜひみんなで大成功させたい。そして同イベントをできれば毎年の行事に定着させて八重山を、石垣牛を全国あるいは世界にアピールしたい。
この石垣牛の1万人大バーベキュー大会とギネス記録挑戦は、13年3月7日に1番機が飛ぶ新石垣空港の開港イベントとしても企画された。そのために会場も新空港建設現場とし、串焼きの世界最長記録挑戦は平成25年3月7日の開港日に合わせて、現在米テキサス州が持つ世界記録8.74メートルを約3倍近くも上回る25メートル37センチに設定した。
チケットは1人1000円。これが会場の入場料、冷凍真空パックされた石垣牛(200グラム)の引換券となる。石垣牛はそのまま会場の炭火焼きコーナーで焼いて食べてもよいし、家に持ち帰って自宅で食べても良い。
■石垣牛を味わおう
「最南端、史上最大の栄養会‐石垣島がはぐくんだ最高級の石垣牛を1万人で食べつくす!」をキャッチフレーズにする同大会は、新空港開港と新食肉センター建設に向けて石垣牛のブランド力を高め、八重山農業の柱である畜産振興と、ギネス挑戦などイベントの話題性で観光客を呼び込もうというのがねらい。
いわば新空港開港後をにらんで、みんなで明るい話題を作り、大震災以降沈滞している八重山を再び元気な島に盛り上げようというものだ。
石垣牛のうまさは観光客らからも定評があり、ブランドイメージは確実にアップしている。しかし「松阪牛」などのようにまだまだ“全国区”には程遠い。そのため生産量も伸び悩んでいる。新空港開港翌年の14年には総事業費15億4千万円で新食肉センターが完成、加工処理面から石垣牛の増産体制が整う。課題はいかに増産するかだ。
その増産対策の一つが地産地消にもなるこのイベントだ。
■誰のためのイベントか
同大会に対しては、大震災の被災地をおもんばかって市民の間からさまざまに厳しい意見もある。しかし継続的に支援の必要があるからこそ、その支援を続けるために周りのみんなが元気になって日本が元気になるべきだし、八重山も元気になる必要がある。
当日はバーベキュー大会のほかに音楽ライブなどの催しもあるという。特に串焼き世界最長記録挑戦には、ギネス日本側窓口のフランク・ウォリー委員長がじきじきに来島するという。それだけ注目されているということだ。
1万人を目標のチケットは石垣島まつり会場でも販売される。そこであえて強調したいのがこのイベントは市長や役所のためにやるのではなく、あくまで八重山の活性化のためにするイベントということだ。
この大会で普段なかなか口にできない地元のブランド牛を通常より安くで食することができる。そしてギネス挑戦が成功すれば「世界記録を持つ石垣牛」としてアピール、八重山の経済活性化に結び付けることができる。みんなでチケットを求め、ぜひこのビッグイベントを大成功させたい。
八重山毎日新聞
石垣牛1万人大バーベキュー大会とギネス挑戦
■1カ月後に迫る 畜産と観光の振興を目的にした石垣牛大バーベキュー大会と串焼きのギネス挑戦は来月27日の開催まであと1カ月に迫った。チケットの販売も既に始まっているが、ギネス挑戦はほぼめどは立ったものの、1万人の大バーベキューに関しては、盛り上がりはこれからというところだ。東日本大震災以降沈滞下している八重山の経済活性化のために、さらには被災地を長期的に継続して支援していくためにも、やるからにはぜひみんなで大成功させたい。そして同イベントをできれば毎年の行事に定着させて八重山を、石垣牛を全国あるいは世界にアピールしたい。
この石垣牛の1万人大バーベキュー大会とギネス記録挑戦は、13年3月7日に1番機が飛ぶ新石垣空港の開港イベントとしても企画された。そのために会場も新空港建設現場とし、串焼きの世界最長記録挑戦は平成25年3月7日の開港日に合わせて、現在米テキサス州が持つ世界記録8.74メートルを約3倍近くも上回る25メートル37センチに設定した。
チケットは1人1000円。これが会場の入場料、冷凍真空パックされた石垣牛(200グラム)の引換券となる。石垣牛はそのまま会場の炭火焼きコーナーで焼いて食べてもよいし、家に持ち帰って自宅で食べても良い。
■石垣牛を味わおう
「最南端、史上最大の栄養会‐石垣島がはぐくんだ最高級の石垣牛を1万人で食べつくす!」をキャッチフレーズにする同大会は、新空港開港と新食肉センター建設に向けて石垣牛のブランド力を高め、八重山農業の柱である畜産振興と、ギネス挑戦などイベントの話題性で観光客を呼び込もうというのがねらい。
いわば新空港開港後をにらんで、みんなで明るい話題を作り、大震災以降沈滞している八重山を再び元気な島に盛り上げようというものだ。
石垣牛のうまさは観光客らからも定評があり、ブランドイメージは確実にアップしている。しかし「松阪牛」などのようにまだまだ“全国区”には程遠い。そのため生産量も伸び悩んでいる。新空港開港翌年の14年には総事業費15億4千万円で新食肉センターが完成、加工処理面から石垣牛の増産体制が整う。課題はいかに増産するかだ。
その増産対策の一つが地産地消にもなるこのイベントだ。
■誰のためのイベントか
同大会に対しては、大震災の被災地をおもんばかって市民の間からさまざまに厳しい意見もある。しかし継続的に支援の必要があるからこそ、その支援を続けるために周りのみんなが元気になって日本が元気になるべきだし、八重山も元気になる必要がある。
当日はバーベキュー大会のほかに音楽ライブなどの催しもあるという。特に串焼き世界最長記録挑戦には、ギネス日本側窓口のフランク・ウォリー委員長がじきじきに来島するという。それだけ注目されているということだ。
1万人を目標のチケットは石垣島まつり会場でも販売される。そこであえて強調したいのがこのイベントは市長や役所のためにやるのではなく、あくまで八重山の活性化のためにするイベントということだ。
この大会で普段なかなか口にできない地元のブランド牛を通常より安くで食することができる。そしてギネス挑戦が成功すれば「世界記録を持つ石垣牛」としてアピール、八重山の経済活性化に結び付けることができる。みんなでチケットを求め、ぜひこのビッグイベントを大成功させたい。
八重山毎日新聞
ギョボクの苗を寄贈 (八重山・沖縄)
ギョボクの苗を寄贈 バラビドー観光農園、竹富婦人会に

竹富婦人会(ぶなる会・與那國光子会長)が竹富町の町蝶・ツマベニチョウを繁殖させようとチョウの食草となるギョボク(魚木)の増殖に取り組んでいることを受けて、石垣市内のバラビドー観光農園(上間昇代表)は25日午後、同会にギョボクの苗20鉢を寄贈した。
同会によると、竹富島でツマベニチョウの食草となるギョボクが減少していることから、ツマベニチョウを見かける機会も少なくなっているという。
このため、同会ではツマベニチョウが飛び交う竹富町を目指してギョボクの苗の増殖に取り組んでおり、上間代表は「ギョボクの苗を探すのは大変。十数年前に私自身も探し、星野の山から種を採取して繁殖させてきた。みんなで自然を大事にできるように私も努力していきたい」と語った。
苗の枝葉にはツマベニチョウの卵や幼虫も生息しており、與那國会長は「大事に育ててもらったギョボクをいただき、本当に感謝している。上間さんの心を町の人々に伝え、大事に大事に育てていきたい」と礼を述べた。
苗木は竹富島交通10周年記念植樹で同社に植えられるほか、町役場にも植え、苗木を増やしていくという。
八重山毎日新聞

竹富婦人会(ぶなる会・與那國光子会長)が竹富町の町蝶・ツマベニチョウを繁殖させようとチョウの食草となるギョボク(魚木)の増殖に取り組んでいることを受けて、石垣市内のバラビドー観光農園(上間昇代表)は25日午後、同会にギョボクの苗20鉢を寄贈した。
同会によると、竹富島でツマベニチョウの食草となるギョボクが減少していることから、ツマベニチョウを見かける機会も少なくなっているという。
このため、同会ではツマベニチョウが飛び交う竹富町を目指してギョボクの苗の増殖に取り組んでおり、上間代表は「ギョボクの苗を探すのは大変。十数年前に私自身も探し、星野の山から種を採取して繁殖させてきた。みんなで自然を大事にできるように私も努力していきたい」と語った。
苗の枝葉にはツマベニチョウの卵や幼虫も生息しており、與那國会長は「大事に育ててもらったギョボクをいただき、本当に感謝している。上間さんの心を町の人々に伝え、大事に大事に育てていきたい」と礼を述べた。
苗木は竹富島交通10周年記念植樹で同社に植えられるほか、町役場にも植え、苗木を増やしていくという。
八重山毎日新聞
「ひまわり」製作発表 宮森小題材の映画(沖縄)
「ひまわり」製作発表 宮森小題材の映画
、30日に支援集会
児童ら18人の命を奪った宮森小米軍ジェット機墜落事故を題材とする映画「ひまわり~沖縄は忘れない あの日の空を~」の製作発表が25日、県庁であり、製作者らが作品への思いを語った。
2013年の全国順次公開を目指す同作品の製作を盛り上げようと、有志による「映画を成功させる県民の会発足集会」が30日午後2時から那覇市おもろまちにある同市職員厚生会館で開かれ、記念講演も行われる。
映画の原案となった事故の証言集「沖縄の空の下で」の編さんに当たり、事故当時に同小で教壇に立ち現場に居合わせた石川・宮森630会の豊濱光輝会長は「長い間忘れたい出来事だが、亡くなった人からすれば忘れさせたくないだろう。事故を風化させてはいけない」と語った。豊濱会長は30日の県民の会発足集会で講演する。
脚本を担当する琉球大学准教授の大城貞俊さんは「関係者の思いをしっかり伝え、過去の出来事としてだけでなく、沖縄の現在や未来を考える作品にしたい」と話した。
琉球新報
、30日に支援集会
児童ら18人の命を奪った宮森小米軍ジェット機墜落事故を題材とする映画「ひまわり~沖縄は忘れない あの日の空を~」の製作発表が25日、県庁であり、製作者らが作品への思いを語った。
2013年の全国順次公開を目指す同作品の製作を盛り上げようと、有志による「映画を成功させる県民の会発足集会」が30日午後2時から那覇市おもろまちにある同市職員厚生会館で開かれ、記念講演も行われる。
映画の原案となった事故の証言集「沖縄の空の下で」の編さんに当たり、事故当時に同小で教壇に立ち現場に居合わせた石川・宮森630会の豊濱光輝会長は「長い間忘れたい出来事だが、亡くなった人からすれば忘れさせたくないだろう。事故を風化させてはいけない」と語った。豊濱会長は30日の県民の会発足集会で講演する。
脚本を担当する琉球大学准教授の大城貞俊さんは「関係者の思いをしっかり伝え、過去の出来事としてだけでなく、沖縄の現在や未来を考える作品にしたい」と話した。
琉球新報
コラム「南風」 (沖縄)
コラム 「南風」 琉神マブヤー
「琉神マブヤー」の映画が、全国公開されるそうですね。日本経済新聞社発行の「日経流通新聞」の最終ページ1面を使って、大きく取り上げられているのを、うれしく読みました。
記事の中に、「琉神マブヤーは、沖縄の地域ヒーローらしく、敵を殺すまで追い詰めないところが、素晴らしい」とありました。本当にその通りですね!
「沖縄の人は、戦いを好まない」「相手から何かを奪うために、自分から戦いを仕掛けることはしない」というイメージは、私が沖縄に来た当初からありました。
ところが、私がセミナーで教えているマーケティングには、「戦略」「戦術」という戦争用語が頻繁に登場します。「競合と、どう戦うか」「競合に勝つ・負ける」というような、「ビジネスは、戦いである」ということを、暗に示すような表現もたびたび出てきます。このような言葉を使うたびに、私は「沖縄で、こういう考え方を教えることが本当にいいことなのだろうか?」と迷っていました。しかし、そのときは「競争の激しいインターネット業界で、売り上げを上げたいと思ってセミナーに参加してくださっているのだから、内地の考え方を持ち込むのも、しょうがない」という気持ちもありました。
ところが、東日本大震災以降、「内地の考え方」自体が変わってきているように思います。「市場を奪い合うのではなく、共存・共栄の道はないのか?」と考える企業が、少しずつ増えているのです。
何より消費者が、「共存・共栄」という理念を持つ企業を支持し始めています。これからは沖縄だけではなく、日本中が「戦わない」「奪わない」「相手を追い詰めない」国になっていくと思います。沖縄の皆さんには、ぜひそのお手本となって、共に生き、共に成長していくやり方を、日本全国に示していただきたいと思います。
(こみやまたみこ、ITセミナー講師)
琉球新報
「琉神マブヤー」の映画が、全国公開されるそうですね。日本経済新聞社発行の「日経流通新聞」の最終ページ1面を使って、大きく取り上げられているのを、うれしく読みました。
記事の中に、「琉神マブヤーは、沖縄の地域ヒーローらしく、敵を殺すまで追い詰めないところが、素晴らしい」とありました。本当にその通りですね!
「沖縄の人は、戦いを好まない」「相手から何かを奪うために、自分から戦いを仕掛けることはしない」というイメージは、私が沖縄に来た当初からありました。
ところが、私がセミナーで教えているマーケティングには、「戦略」「戦術」という戦争用語が頻繁に登場します。「競合と、どう戦うか」「競合に勝つ・負ける」というような、「ビジネスは、戦いである」ということを、暗に示すような表現もたびたび出てきます。このような言葉を使うたびに、私は「沖縄で、こういう考え方を教えることが本当にいいことなのだろうか?」と迷っていました。しかし、そのときは「競争の激しいインターネット業界で、売り上げを上げたいと思ってセミナーに参加してくださっているのだから、内地の考え方を持ち込むのも、しょうがない」という気持ちもありました。
ところが、東日本大震災以降、「内地の考え方」自体が変わってきているように思います。「市場を奪い合うのではなく、共存・共栄の道はないのか?」と考える企業が、少しずつ増えているのです。
何より消費者が、「共存・共栄」という理念を持つ企業を支持し始めています。これからは沖縄だけではなく、日本中が「戦わない」「奪わない」「相手を追い詰めない」国になっていくと思います。沖縄の皆さんには、ぜひそのお手本となって、共に生き、共に成長していくやり方を、日本全国に示していただきたいと思います。
(こみやまたみこ、ITセミナー講師)
琉球新報
キロロの金城さん 震災支援公演(沖縄)
キロロの金城さん 震災支援公演

温かい歌声で被災地へのメッセージを歌う金城さん
=読谷村楚辺区民運動場
【読谷】
「失ったものが大きすぎて 一歩も前に進めなくなった 流れる涙は止まらなくて 生き残ったことさえ後悔する」―。
22日、村楚辺区民運動場で開かれた東日本大震災復興支援チャリティーコンサート「とどけよう楚辺人(すびんちゅ)の肝心」(主催・同実行委員会)で、キロロのピアノ・金城綾乃さんが被災者に向けたオリジナル曲を披露した。楚辺の子どもたちの詩から言葉を紡ぎ、本番前日に完成したばかり。被災地に届けと、金城さんが弾き語る歌声とピアノの音色が夜空に響き渡った。
楚辺出身の金城さんは現在、東京で3人の子育て真っ最中で、キロロの活動を休止している。今回、たまたま帰郷している際に実行委から出演依頼があった。「自分のできることは何か。子育ての中で思うことをつづって、少しでも歌にできたら」と話す。
曲は楚辺の子どもたち3人の詩から、金城さんがフレーズを使って加筆し、曲に仕立て上げた。21日にできたばかりで、タイトルはなく1番だけ。ステージに上がった金城さんは「きょうはボーカルの(玉城)千春ちゃんがいないので、私の歌声で我慢してください」とあいさつし、歌い始めた。
「ただこの場所を愛し生きてきた 前を向く勇気をください」「さあ歩き出そう さあ顔を上げて さあ歌い出そう さあ前を向いて」
歌い終えた金城さんは「当たり前のことが当たり前でないと思うようになったら、すてきな未来が開ける。復興に時間はかかるが、支える気持ちを持ち続けましょう」と会場に呼び掛け、万雷の拍手を浴びていた。
このほか、コンサートには民謡歌手の山内昌春さんや「でいご娘」なども出演。でいご娘のリーダー、島袋艶子さんは「楚辺のパワーはすごい。被災地が復興し、平和が訪れることを願います」と述べ、楚辺子ども会と「艦砲ぬ喰(く)ぇーぬくさー」を合唱した。
我謝孟正実行委員長は「今回、楚辺の若者たちが立ち上がった。大震災を忘れぬよう、風化させぬように支え続けたい」と語った。
沖縄タイムス

温かい歌声で被災地へのメッセージを歌う金城さん
=読谷村楚辺区民運動場
【読谷】
「失ったものが大きすぎて 一歩も前に進めなくなった 流れる涙は止まらなくて 生き残ったことさえ後悔する」―。
22日、村楚辺区民運動場で開かれた東日本大震災復興支援チャリティーコンサート「とどけよう楚辺人(すびんちゅ)の肝心」(主催・同実行委員会)で、キロロのピアノ・金城綾乃さんが被災者に向けたオリジナル曲を披露した。楚辺の子どもたちの詩から言葉を紡ぎ、本番前日に完成したばかり。被災地に届けと、金城さんが弾き語る歌声とピアノの音色が夜空に響き渡った。
楚辺出身の金城さんは現在、東京で3人の子育て真っ最中で、キロロの活動を休止している。今回、たまたま帰郷している際に実行委から出演依頼があった。「自分のできることは何か。子育ての中で思うことをつづって、少しでも歌にできたら」と話す。
曲は楚辺の子どもたち3人の詩から、金城さんがフレーズを使って加筆し、曲に仕立て上げた。21日にできたばかりで、タイトルはなく1番だけ。ステージに上がった金城さんは「きょうはボーカルの(玉城)千春ちゃんがいないので、私の歌声で我慢してください」とあいさつし、歌い始めた。
「ただこの場所を愛し生きてきた 前を向く勇気をください」「さあ歩き出そう さあ顔を上げて さあ歌い出そう さあ前を向いて」
歌い終えた金城さんは「当たり前のことが当たり前でないと思うようになったら、すてきな未来が開ける。復興に時間はかかるが、支える気持ちを持ち続けましょう」と会場に呼び掛け、万雷の拍手を浴びていた。
このほか、コンサートには民謡歌手の山内昌春さんや「でいご娘」なども出演。でいご娘のリーダー、島袋艶子さんは「楚辺のパワーはすごい。被災地が復興し、平和が訪れることを願います」と述べ、楚辺子ども会と「艦砲ぬ喰(く)ぇーぬくさー」を合唱した。
我謝孟正実行委員長は「今回、楚辺の若者たちが立ち上がった。大震災を忘れぬよう、風化させぬように支え続けたい」と語った。
沖縄タイムス
多良間で巨大ヤシガニ (多良間島・沖縄)
多良間で巨大ヤシガニ 重さ3キロ

発見された大型のヤシガニ=多良間村
【多良間】
村長崎公園近くで12日、大型のヤシガニが道路を横断しているのが目撃された。
ヤシガニは重さ約3キロ、脚(はさみ)を広げた長さは約60センチ、頭胸から腹部の体長は約30センチあった。
見つけた西筋優貴さん(24)は「3キロもある大型のヤシガニはここ数年見つかっていない。小型のものばかりになっていると思う」と話した。
ヤシガニの成長は遅く、1キロサイズになるのに約10年以上はかかるという。
環境省のレッドリストでは絶滅危惧(きぐ)Ⅱ類に区分され、村ではヤシガニ保護条例が制定されているが、乱獲で減少傾向にあり、保護区の必要性が指摘されている。
(長岡秀則通信員) 沖縄タイムス

発見された大型のヤシガニ=多良間村
【多良間】
村長崎公園近くで12日、大型のヤシガニが道路を横断しているのが目撃された。
ヤシガニは重さ約3キロ、脚(はさみ)を広げた長さは約60センチ、頭胸から腹部の体長は約30センチあった。
見つけた西筋優貴さん(24)は「3キロもある大型のヤシガニはここ数年見つかっていない。小型のものばかりになっていると思う」と話した。
ヤシガニの成長は遅く、1キロサイズになるのに約10年以上はかかるという。
環境省のレッドリストでは絶滅危惧(きぐ)Ⅱ類に区分され、村ではヤシガニ保護条例が制定されているが、乱獲で減少傾向にあり、保護区の必要性が指摘されている。
(長岡秀則通信員) 沖縄タイムス
静岡県藤枝市でフードスマイルフェス開催(宮古島・沖縄)
静岡県藤枝市でフードスマイルフェス開催、
宮古島市も黒糖など出展

静岡県藤枝市で23日、 第1回フードスマイルフェスティバルが開催され、 宮古島市からも黒糖や泡盛、 モズクなど数多くの特産品が出品され、 好評を博した。
同フェスティバルは、 藤枝市が市民、 企業、 大学等と連携して進める 「食」 の街づくりの一環として初めて開催。 宮古島市のほか、 韓国・楊州市、 岐阜県恵那市など同市と縁のある都市が参加し、 それぞれが自慢の味を紹介した。
宮古島市のブースでは、 モズクのつかみ取り、 モズクのかき揚げの実演が行われたほか、 マンゴージュース、 黒糖、 サタパンビンなどが展示即売されたが、 開店と同時に大勢の人出で賑わい、 盛況を博した。
宮古島市と藤枝市は同フェスティバルの中で友好都市及び災害時相互支援協定も締結。 下地敏彦市長は 「今後も積極的に交流し、 互いに発展しあうようにしたい」 と意欲を見せた。
宮古新報
宮古島市も黒糖など出展

静岡県藤枝市で23日、 第1回フードスマイルフェスティバルが開催され、 宮古島市からも黒糖や泡盛、 モズクなど数多くの特産品が出品され、 好評を博した。
同フェスティバルは、 藤枝市が市民、 企業、 大学等と連携して進める 「食」 の街づくりの一環として初めて開催。 宮古島市のほか、 韓国・楊州市、 岐阜県恵那市など同市と縁のある都市が参加し、 それぞれが自慢の味を紹介した。
宮古島市のブースでは、 モズクのつかみ取り、 モズクのかき揚げの実演が行われたほか、 マンゴージュース、 黒糖、 サタパンビンなどが展示即売されたが、 開店と同時に大勢の人出で賑わい、 盛況を博した。
宮古島市と藤枝市は同フェスティバルの中で友好都市及び災害時相互支援協定も締結。 下地敏彦市長は 「今後も積極的に交流し、 互いに発展しあうようにしたい」 と意欲を見せた。
宮古新報
国仲さん、野﨑君金メダル (宮古島・沖縄)
国仲さん、野﨑君金メダル
/全国障害者スポーツ大会ソフトボール投げで

全国障害者スポーツ大会で優勝した野﨑君(左)と国仲さん=25日、宮古空港
第11回全国障害者スポーツ大会陸上競技のソフトボール投げで、金メダルを獲得した国仲博道さんと野﨑高之君(宮古特別支援学校高等部3年)が25日夕、帰島した。
宮古空港には関係者らが多数駆け付け、2人の快挙を祝福した。国仲さんは「多くの仲間と交流できて楽しかった」、
野﨑君は「良い結果を出せてうれしい。みんなのおかげ」とそれぞれ喜びを語った。
国仲さんは身体2部クラスに出場し、走り幅跳びでも銅メダルを獲得した。「2種目ともメダルを狙っていたのでうれしい。仕事(漁師)で鍛えた体を生かせた」と笑顔で話した。
野﨑君は知的少年クラスの3種目に出場した。ソフトボール投げは78㍍37の好記録。200㍍は4位、400㍍リレーは5位に入った。「最初は緊張したが、少しずつ体が動くようになった。大会はすごく楽しかった」と喜んだ。
宮古特別支援学校の伊波満校長は「金メダル獲得、おめでとう。この成果をこれからの学習に生かしてほしい」と述べた。
同大会は、障害のある人がスポーツの楽しさを体験することなどを目的に開催される障害者スポーツの祭典。22~24日に山口県で開催された。
.宮古毎日新聞
/全国障害者スポーツ大会ソフトボール投げで

全国障害者スポーツ大会で優勝した野﨑君(左)と国仲さん=25日、宮古空港
第11回全国障害者スポーツ大会陸上競技のソフトボール投げで、金メダルを獲得した国仲博道さんと野﨑高之君(宮古特別支援学校高等部3年)が25日夕、帰島した。
宮古空港には関係者らが多数駆け付け、2人の快挙を祝福した。国仲さんは「多くの仲間と交流できて楽しかった」、
野﨑君は「良い結果を出せてうれしい。みんなのおかげ」とそれぞれ喜びを語った。
国仲さんは身体2部クラスに出場し、走り幅跳びでも銅メダルを獲得した。「2種目ともメダルを狙っていたのでうれしい。仕事(漁師)で鍛えた体を生かせた」と笑顔で話した。
野﨑君は知的少年クラスの3種目に出場した。ソフトボール投げは78㍍37の好記録。200㍍は4位、400㍍リレーは5位に入った。「最初は緊張したが、少しずつ体が動くようになった。大会はすごく楽しかった」と喜んだ。
宮古特別支援学校の伊波満校長は「金メダル獲得、おめでとう。この成果をこれからの学習に生かしてほしい」と述べた。
同大会は、障害のある人がスポーツの楽しさを体験することなどを目的に開催される障害者スポーツの祭典。22~24日に山口県で開催された。
.宮古毎日新聞
平良西原集落ニガインマ2人だけに(宮古島・沖縄)
ニガイ行事の継続懸念
平良西原集落ニガインマ2人だけに/なり手不足
背景に仕事、子育て

ユークイで集落内を練り歩くニガインマたち
=20日、平良西原
平良の西原集落で、「ニガインマ」と呼ばれる女性が執り行う「ニガイ」(願い)行事の継続が危ぶまれている。
役職を担う人材の不足が要因だ。現段階では来年の旧正月以降、ニガインマの役職はウーンマとアーグスンマの2人だけになる。
ニガイ行事には最低5人が必要とされ、2人だけでは継続できない。西原のニガイは1800年代から続く伝統行事。継続を願う女性たちは「西原全体で何とかしてほしい」と訴えている。
ニガインマは47歳から56歳までの女性が対象で、ナナムイに「入学」してからの10年間、西原集落の神行事に関わる。その数は50行事に及び、豊穣を願うユークイやミャークヅツなど宮古を代表する伝統祭祀の神事もすべてニガインマが執り行っている。
西原集落に繁栄をもたらす行事においては欠かせない存在にあり、西原の住民らは「不在なら多くの行事に影響が出る」と話す。
人材が不足する要因は多忙さにある。ニガインマは年間50ものニガイ行事をこなさなければならない。準備期間を含めると年間120日以上も関わるため、引き受ける女性が年々減少しているのが現状だ。
仕事を持つ女性は時間のやりくりに困り、特に子育て中の女性は家を留守にする時間が増えるため、容易には引き受けられないという。
ある住民は「今と昔では時代が違う。共働きの家庭が増えて子育て中の女性も多い。そんな環境の中でニガインマの役職を務めるのは大変だ」と話す。
西原集落の佐久田盛光字長は「なり手が若く、対象の女性が子育てをしているという例はある」と対象者の理解が得られない現状を指摘。「これからウーンマと話し合いながら対応したい」と言うが、具体的な解決策は白紙の状態だという。
今回の人材不足は、西原集落全体の問題として広がりを見せている。とりわけニガインマを卒業した女性たちは、歴史上、一度も途絶えさせたことがない伝統のニガイ行事の継続に切実な思いを寄せ「これは地域全体の問題。続けるためにはどうすれば良いのか。みんなで考えなければ」と危機感を強めている。
かつてニガインマの役職は大きな名誉だった。役職を決める「ンマユイ」には多くの住民がウハルズ御嶽に集まり、役職に選ばれた女性を盛大に祝った。
今は関心が低いのか、集まる住民は数えられるほどだ。
集落の御嶽を巡拝するユークイでは過去100人以上が列をなして歩いたが、現在は10人に満たない。
住民の一人は「昔の盛況ぶりは本当にすごかったが今はまるで関心がない。これも時代の変化なのかもしれない」と話し、ニガイ行事に対する理解、関心の低さが地域文化の継承に影響を与えているという現実に表情を曇らせた。
西原自治会では、同問題を話し合う総会開催の動きが出始めている。自治会の役員経験者は「対象年齢の繰り上げをはじめ、手当ての見直し、ニガイ行事の縮小なども含めて、いろいろな意見を聞き、その中で地域の総意として決めていくことが大切」と話した。
.宮古毎日新聞
平良西原集落ニガインマ2人だけに/なり手不足
背景に仕事、子育て

ユークイで集落内を練り歩くニガインマたち
=20日、平良西原
平良の西原集落で、「ニガインマ」と呼ばれる女性が執り行う「ニガイ」(願い)行事の継続が危ぶまれている。
役職を担う人材の不足が要因だ。現段階では来年の旧正月以降、ニガインマの役職はウーンマとアーグスンマの2人だけになる。
ニガイ行事には最低5人が必要とされ、2人だけでは継続できない。西原のニガイは1800年代から続く伝統行事。継続を願う女性たちは「西原全体で何とかしてほしい」と訴えている。
ニガインマは47歳から56歳までの女性が対象で、ナナムイに「入学」してからの10年間、西原集落の神行事に関わる。その数は50行事に及び、豊穣を願うユークイやミャークヅツなど宮古を代表する伝統祭祀の神事もすべてニガインマが執り行っている。
西原集落に繁栄をもたらす行事においては欠かせない存在にあり、西原の住民らは「不在なら多くの行事に影響が出る」と話す。
人材が不足する要因は多忙さにある。ニガインマは年間50ものニガイ行事をこなさなければならない。準備期間を含めると年間120日以上も関わるため、引き受ける女性が年々減少しているのが現状だ。
仕事を持つ女性は時間のやりくりに困り、特に子育て中の女性は家を留守にする時間が増えるため、容易には引き受けられないという。
ある住民は「今と昔では時代が違う。共働きの家庭が増えて子育て中の女性も多い。そんな環境の中でニガインマの役職を務めるのは大変だ」と話す。
西原集落の佐久田盛光字長は「なり手が若く、対象の女性が子育てをしているという例はある」と対象者の理解が得られない現状を指摘。「これからウーンマと話し合いながら対応したい」と言うが、具体的な解決策は白紙の状態だという。
今回の人材不足は、西原集落全体の問題として広がりを見せている。とりわけニガインマを卒業した女性たちは、歴史上、一度も途絶えさせたことがない伝統のニガイ行事の継続に切実な思いを寄せ「これは地域全体の問題。続けるためにはどうすれば良いのか。みんなで考えなければ」と危機感を強めている。
かつてニガインマの役職は大きな名誉だった。役職を決める「ンマユイ」には多くの住民がウハルズ御嶽に集まり、役職に選ばれた女性を盛大に祝った。
今は関心が低いのか、集まる住民は数えられるほどだ。
集落の御嶽を巡拝するユークイでは過去100人以上が列をなして歩いたが、現在は10人に満たない。
住民の一人は「昔の盛況ぶりは本当にすごかったが今はまるで関心がない。これも時代の変化なのかもしれない」と話し、ニガイ行事に対する理解、関心の低さが地域文化の継承に影響を与えているという現実に表情を曇らせた。
西原自治会では、同問題を話し合う総会開催の動きが出始めている。自治会の役員経験者は「対象年齢の繰り上げをはじめ、手当ての見直し、ニガイ行事の縮小なども含めて、いろいろな意見を聞き、その中で地域の総意として決めていくことが大切」と話した。
.宮古毎日新聞