2011-10-21



商品・技術アピール (沖縄)

商品・技術アピール 産業まつり開幕

産業まつり会場で、展示された製品を試飲する仲井真弘多知事(左)
=21日午前、那覇市・県立武道館

(おきなわ 第35回沖縄の産業まつり(主催・同実行委員会)が21日、那覇市の奥武山公園と県立武道館で始まった。「県産品 使うあなたが主役です」がテーマ。製造業や食品産業など491の企業や団体、個人が出展。商品や技術の粋をアピールする。同まつりは23日まで。

 開幕式で、同実行委員会の湧川昌秀委員長(県工業連合会会長)は「産業まつりは県内外だけでなく、海外企業からも注目を集めている。地場産業の発展、雇用創出の機会にし、沖縄を元気づけたい」とあいさつ。仲井真弘多知事は「沖縄の産品はアジアを中心に世界に出て行く展望が広がっている」と激励した。

   沖縄タイムス

王と王妃の愛描く (沖縄)

王と王妃の愛描く 琉球オペラ「アオリヤエ」

浦添市内の小、中、高校生や若者、プロの声楽家らが出演した
琉球オペラ「アオリヤエ」=8日、浦添市てだこホール

 【浦添】
浦添市の琉球オペラ創出事業「アオリヤエ~ようどれに眠る愛」(同市文化芸術振興事業実行委員会主催)が同市てだこホールで上演された。
市内在住の小、中、高校生や若者、プロの声楽家ら約100人が参加。
琉球音階を生かした楽曲や伸びやかな歌声、躍動感あふれるダンスで、尚寧王とその王妃「阿応理屋恵(アオリヤエ)」の愛の物語を描き、「琉球オペラ」という新しい芸術文化に会場から大きな拍手が送られた。
 
物語は自由奔放な王妃アオリヤエと、実直な尚寧王とが、薩摩侵攻を機に引き離されたことでお互いの愛を確認し、琉球の復興に尽力した姿を描く。再会を果たした2人だが古くから伝わる呪いによって、死後、尚寧は浦添ようどれに、アオリヤエは首里にと、別々に埋葬される。市内の小学生や琉球交響楽団、市吹奏楽団団員らが参加した「アオリヤエドリームオーケストラ」が迫力の生演奏で臨場感あふれる舞台を引き立てた。
 
公演は8~10日。8日はアオリヤエ役の宮城美幸さん、尚寧王役の田里直樹さん、マグラ親方役の前川佳央さんら、プロの声楽家の安定した歌唱力に支えられ、子どもたちも伸び伸びと演技。市制40周年記念事業の子どもオペラとして上演した昨年より、場面の展開や登場人物の感情が丁寧に描かれ、完成度が高まった。
 
友人が出演した田場えみりさん(9)=沢岻小4年=は「ダンスがかっこよかった」と話し、母友枝さん(42)は「面白く、浦添の歴史に興味が持てた。これを機に勉強したい。娘もいつか出演してくれたらいい」と語った。


  琉球新報

疎開時の恩 二見区に100万円寄付(沖縄)

疎開時の恩 二見区に100万円寄付

二見区を訪れ区民に感謝の気持ちを伝えた(左から)照屋清さん、
謝花多美子さん、照屋弘さん=名護市、同区公民館

 【名護】
民謡「二見情話」の作者、故照屋朝敏さん=那覇市出身=の家族が15日、市二見区(宜寿次聰区長)を訪れ、22日に同区主催で初めて開かれる「二見バイパス開通記念~二見情話大会」に向け、100万円を寄付した。
二男の弘さん(58)=浦添市、三男の清さん(56)=那覇市、三女の謝花多美子さん(62)=同=は「沖縄戦で父が二見に疎開し、地域の人に大変お世話になった。この機会に恩返ししたい」。歌にまつわる逸話を区民と語らい、大会の盛り上がりに期待した。

 戦時中、朝敏さんが妻の千代さんらと同区に疎開したのは30代のころ。食料の提供など、住民に面倒をみてもらった感謝の気持ちを表そうと、作詞・作曲したのが「二見情話」だった。

 よく知られた「花の二見よ」のフレーズ。弘さんは「月夜の晩、海で泳いでいる時にひらめいたらしい。三線ではなく、大正琴で作曲したとも聞いた」と、生前の父との会話を思い浮かべる。

 歌詞がアレンジされ、世に広まったため、今では男女の恋歌のように思われがちだが、「父からは『反戦歌』だと聞いた」と多美子さん。琉歌が得意で「日ごろから自分の気持ちを即興で書き留めていた」という。

 朝敏さんは疎開時の恩を忘れず、しばしば二見を訪れ、区民と交流した。公民館の敷地に建立された歌碑にも、直筆の歌詞が刻まれている。

 22日の大会では、清さんが多美子さんの三女で朝敏さんの孫、樹里さん(30)とペアを組みゲスト出演する。清さんは「歌の発祥地なので感慨深い。父の思いをかみしめながら歌いたい」と語る。

 大会は同区が主催し、沖縄タイムス北部支社が共催、カヌチャリゾートが後援。22日午後1時から同区公民館の特設ステージで、市内外の男女20組が歌声を披露する。

  沖縄タイムス

世界に羽ばたけ県産品 産業まつり開幕 (沖縄)

世界に羽ばたけ県産品 産業まつり開幕

関係者のテープカットで開幕した「第35回沖縄の産業まつり」
=21日午前、那覇市の奥武山公園・県立武道館

 「県産品 使う『みんな』が主役です」をテーマに第35回沖縄の産業まつり(主催・同実行委員会)が21日、那覇市の奥武山公園・県立武道館で開幕した。491の企業や団体・個人が地域資源を活用した新商品や独創的なデザインや技術を活用した製品などを数多く出展。朝から多くの県民らが会場に足を運んだ。

 開幕式で湧川昌秀実行委員長(県工業連合会会長)は「(まつりは)新商品に接し、人と人をつなぐ場。一人ひとりが手を取り合って盛り上げていこう」と述べた。来賓あいさつで仲井真弘多知事は「県産品が世界に出て行く予感がする。みんなで応援していこう」と述べた。関係者らによるテープカットも行われた。

 同まつりは23日まで開かれる。

【琉球新報電子版】


嘉手納爆音訴訟 2万2千人「静かな夜を」(OKINAWA)

嘉手納爆音訴訟 2万2千人「静かな夜を」 第3次嘉手納訴訟始まる

横断幕を手に、静かな夜を取り戻す3度目の闘いに向かう原告団
=20日、沖縄市

 米軍嘉手納基地に離着陸する米軍機の夜間、早朝の飛行差し止めと損害賠償を国に求めるため、同基地周辺の2万2058人の住民が原告となった第3次嘉手納爆音訴訟の第1回弁論が那覇地裁沖縄支部(遠藤真澄裁判長)で行われた。
原告・弁護団は意見陳述で爆音被害を訴えた。国側は飛行差し止め請求の棄却を求め、損害賠償については過去分は棄却、将来分は「不適法」な請求として却下を求めた。

 第1回弁論では、住民側弁護士がこれまでの判決で爆音が違法と認定されたにもかかわらず抜本的な対策を講じてこなかった国の姿勢を批判した。

 米軍機の飛行は日本の支配が及ばず制限はできないとする「第三者行為論」を第3次訴訟でも国が主張してきたことに対し、(1)米軍基地として領土を提供し、領空を飛行させているのは日本が許容するから(2)日米安保条約や法令は飛行制限の可否判断の絶対のよりどころにはならない。条約などの改正も踏まえて考えるべきだ―などと反論。日本は米国と共に国民の権利を侵害しているとして、差し止めの義務を負うと主張した。

 原告の意見陳述では、新川秀清原告団長が、日米間で合意された騒音防止協定が守られていない状況を批判し「構造的差別で押し付けられた米軍基地が日米の安全保障に不可欠なら、日本の安全は沖縄にとっての危機だ」と訴えた。嘉手納基地を取り巻く市町村の原告団を代表して女子高校生を含む原告6人が出廷。いや応なく「日常」に入り込んでくる爆音によって身体、精神に甚大な被害を受けたとして「静かな夜を返して」とそれぞれが訴えた。

 第1次訴訟から住民と共に闘う弁護団長の池宮城紀夫弁護士は「不条理な沖縄の現実を直視し、国に対し厳しく対処してほしい」と裁判官に訴えた。

 国側からの意見などはなく、答弁書を提出したのみだった。第2回弁論は1月19日に開かれる。


   琉球新報

島人の心守ろう ハワイ3・4世がコンサート(OKINAWA)

島人の心守ろう ハワイ3・4世がコンサート

演奏中に移民1、2世らの写真をスクリーンに投映して祖先への思いを訴えた
御冠船歌舞団のメンバー=那覇市・ぶんかテンブス館

 ウチナーグチを、沖縄の文化を、守りましょう―。ハワイの県系3、4世らでつくる御冠船歌舞団(エリック・和多代表)が20日、那覇市のぶんかテンブス館でコンサート「いちまでぃん島人」を開いた。ウクレレや三線などを手に、ハワイアン音楽と島唄で自らのルーツを発信。アイデンティティーを形作る芸能文化や言葉の大切さを訴えた。

 同歌舞団は、第5回世界のウチナーンチュ大会の関連公演「我らが住むは五大州」と本公演のため来沖。

 ステージでは和多代表(46)らが演奏の合間に日本語と英語に、ハワイ語やウチナーグチを交えて苦労を重ねた移民1世の体験を紹介した。

 また、ハワイ先住民が西洋化の波を乗り越えて、自らの文化復興に取り組んだことから、ウチナーンチュも言語や文化を守ろうと主張。「私たちの心の中にウヤファーフジ(先祖)がいる。オジー、オバーの心を守りましょう」と呼び掛けた。

 同大会に合わせて米カリフォルニア州から夫と来沖した慶良間出身の房子・クボさん(61)は「『汗水節』を聴いたら泣いちゃった。向こうでつらいこともあったから…」と話した。

 同歌舞団は1999年、和多代表らが琉球芸能の保存、継承を目的にハワイで設立。芸能公演やワークショップを行っている。

   沖縄タイムス

住民、嘉手納爆音放置問う (沖縄)

住民、嘉手納爆音放置問う 第1回口頭弁論

米軍嘉手納基地の夜間・早朝の飛行差し止めなどを求め、裁判所に入る
第3次嘉手納爆音訴訟原告団=20日午前9時40分ごろ、沖縄市知花・
那覇地裁沖縄支部(下地広也撮影)

 米軍嘉手納基地周辺の5市町村の住民2万2058人が、国を相手に米軍機の夜間・早朝の飛行差し止めや、爆音被害による過去分約446億円と将来分の損害賠償などを求めた第3次嘉手納爆音差し止め訴訟の第1回口頭弁論が20日、那覇地裁沖縄支部(遠藤真澄裁判長)であった。原告住民は意見陳述で、子育てや睡眠などの日常生活を爆音で脅かされる実態を証言。「憲法で保障された生活や権利を守って」「静かな夜を返して」と強く訴えた。

 住民側からは新川秀清原告団長と原告団全6支部の代表計7人と、弁護団から3人が意見陳述した。

 弁護団は、同基地の存在と米軍機の飛行は「日本国が許容するからだ」とし、国は米軍との共同妨害者で飛行差し止め義務があると主張。「米軍が爆音ではなく毒ガスをまき散らしても日本国は座視するのか」と、騒音を違法と認定されながらも、改善策を講じない国の不作為を批判した。

 国側は訴えに対し、過去分の損害賠償と差し止め請求などの棄却を求め、将来分の損害賠償についても不適法として却下を求めた。

 弁論終了後、新川原告団長は「いまだに子どもたちの学習も遊びも破壊、阻害され続けている。現状の不条理を解消するべきだ」、池宮城紀夫弁護団長は「何としてでも1、2次訴訟を乗り越えた判決を獲得する」と語った。次回の口頭弁論は来年1月19日。

 同訴訟は1982年に第1次提訴し、翌年の追加を合わせ原告は906人。2000年に原告5540人が提訴した2次訴訟では09年2月の控訴審判決で、読谷村座喜味以北を除きW値75以上の爆音の違法性を認定。国は爆音改善を図る政治的責務を追うと指摘する一方、差し止め請求は1次同様、日本が米軍機の運航を規制できる立場にないとする「第三者行為論」で退けた。

  沖縄タイムス

八重山教科書:「規約に不備」県教委が文書(沖縄)

八重山教科書:「規約に不備」県教委が文書 

県教育委員会(中野吉三郎委員長)は19日、八重山地区の教科書採択問題について、中川正春文部科学大臣宛てに、県の認識や今後の対応などをまとめた文書を送付した。

 文書では、同地区で教科書の一本化ができないのは、そもそも「対応を協議会規約にあらかじめ決めてなかった」ことに原因があるとして「一般法である地方教育行政法と、特別法である無償措置法の2法の関係から生じてはいない」とする見解を示した。

 また(1)採択地区協議会の規約に従ってまとめられた結果は3市町教委の採択権を拘束しない答申(2)9月8日に開かれた同地区の全教育委員による協議は有効―とする従来の認識を示し、判断は同地区に委ねられていることをあらためて強調した。

 今後の対応として、3市町教委に対し同一の教科書を報告するよう指導助言するとしている。

   沖縄タイムス

「合意推進こそ負担」 ウェッブ氏が書簡(OKINAWA)

「合意推進こそ負担」 ウェッブ氏が書簡 
【平安名純代・米国特約記者】

ジム・ウェッブ米上院議員(民主)は19日、来週訪日するパネッタ国防長官に書簡を送り、米軍普天間飛行場の移設問題について、日米合意を推し進めることは両国政府にさらなる負担を招く結果になるとし、米国内で議論が重ねられている国防費削減傾向を踏まえたうえで日本政府と協議するよう要請した。

 ウェッブ氏は、「移設問題の解決には日米両国で利益の異なる層の議論が必要で、米軍内での縄張りの領域を脅かすこともよく承知している」と指摘。

 その上で、名護市辺野古沖への代替施設建設を定めた2006年のロードマップについて「国防総省首脳や米軍高官らから合意は実現できないかもしれないとの深刻な懸念を繰り返し聞いているにもかかわらず、日米両国はこれを認めることができないでいる」と実現性の低い現行計画を堅持する両国の姿勢を厳しく批判。

 また、沖縄県民の県内移設への強い反対を強調した上で、「われわれの失敗が日本の不安定な政治議論を招いている。米国の指導者は普天間問題の影響を過小評価すべきではない」と警鐘を鳴らした。

 一方で、自身がレビン上院軍事委員長(民主)やマケイン筆頭理事(共和)らと提言した、現行計画の見直しと嘉手納統合案の検討が盛り込まれた国防権限法案が米議会で審議されている現状を強調し、「日本政府関係者との協議でこの点を留意してほしい」と米国内の議論に沿った協議を要請した。

 パネッタ長官は来週訪日し、一川保夫防衛相らと会談する予定となっている。

首相 辺野古案「ベター」
 【東京】
野田佳彦首相は20日夜のNHK番組に出演し、米軍普天間飛行場移設について「紆余(うよ)曲折はあったが、最終的には日米合意に基づいて沖縄の負担を軽減していくベターな基本方針に戻った。曲折を踏まえ、きちんと説明しなければいけない」と述べ、名護市辺野古への移設を進める考えをあらためて示した。

 県民に理解を求める方法については「誠心誠意説明するしかない」と強調。「そのために関係閣僚が説明に行っているし、私もどこかの時点できちっと沖縄に行って政府の基本的姿勢に理解してもらえるよう努めたい」と述べた。

 その一方で、「もちろん結論をダラダラと延ばすことはできないが、(結論を出す時期を)いつまでにと(米側が)明快に言っているわけではない」と指摘し、「(米側は)こちらの努力の状況を見ていると思う」とした。

  沖縄タイムス

座喜味城跡で結婚式 世界遺産に愛誓う (沖縄)

座喜味城跡で結婚式 世界遺産に愛誓う

座喜味城跡の拝所に比嘉光雄区長(前列)と結婚を報告する松田尚之さん
(2列目左)、花絵さん(同右)夫妻=1日、読谷村の座喜味城跡

 【読谷】
世界遺産の座喜味城跡で那覇市の松田尚之さん(32)、花絵(かえ)さん(30)
=旧姓竹村=夫妻の結婚式が行われた。
新郎新婦と両親は琉装に身を包み、比嘉光雄座喜味区長と共に拝所に結婚を報告。夫婦や駆け付けた親族、友人の幸せと健康を祈り、2人の門出を祝った。

 尚之さんと花絵さんは東京と北海道の出身。それぞれ沖縄が好きで沖縄で就職、転職し、共通の友人を通じて知り合った。花絵さんは読谷村内のホテルに勤務し、2人はたびたび座喜味城跡を散歩などで訪れていたことから、共通の友人・金城太生郎(たきろう)さんの提案でこの場所で結婚式を挙げた。
 
式があったのは1日。2人は座喜味城跡から付近の古民家「島まるみぬ瓦屋」まで道ジュネーし、友人たちから「親方みたい」「きれい」などと声を掛けられ、笑みをこぼした。島まるみぬ瓦屋では地域住民が琉球舞踊や三線を披露し、地域を挙げて祝った。

 琉装をして散策するメニューを提供する着付け店の佐竹真次さんも金城さんと共に結婚式を企画。佐竹さんは「座喜味の素晴らしい財産を生かして、何かできないかと思った。区の皆さんとも協力して将来は世界遺産リゾートウエディングができないか考えていきたい」と話した。

(島袋良太)


  琉球新報

チーム沖縄「レキオン」5日目終え11位 豪ソーラーカーレース (沖縄)

チーム沖縄「レキオン」5日目終え11位 豪ソーラーカーレース
砂漠帯を通過するチーム沖縄のレキオン
=20日、南オーストラリア州カルゲラ~クーバーペディー間
 【クーバーペディー近郊20日島袋貞治】

オーストラリア大陸を縦断する世界最大規模のソーラーカーレース、ワールドソーラーチャレンジ2011の5日目となる20日、チーム沖縄の「レキオン」は11位のままとなっている。

 通過ポイントの南オーストラリア州クーバーペディーを越え、そこから約90キロ南下した2269キロ地点で競技終了時刻の午後5時を迎えた。この日は約600キロ進む予定だったが、クーバーペディーを通過後、雨が降ったため太陽光による発電ができず、走行距離は400キロにとどまった。アデレードのゴールへは22日に到着する見通し。


   【琉球新報電子版】


きょう大阪で観光感謝祭、宮古の良さアピールへ (宮古島・沖縄)

きょう大阪で観光感謝祭、宮古の良さアピールへ

大阪での観光感謝祭に向けて出発した宮古島市と
宮古島観光協会の関係者=宮古空港

 第14回沖縄宮古観光感謝祭 (主催・宮古島市、 共催・宮古島観光協会) が21日、 大阪府吹田市の新大阪江坂東急インで催される。 20日午後、 同協会の豊見山健児会長、 市観光商工局の奥原一秀局長ら関係者が出発した。 21日午前は宮崎から下地敏彦市長も合流して航空各社や旅行会社などでキャラバンを展開する。

 同感謝祭は関西と関東で交互に実施しており、 航空・旅行各社、 観光関連、 マスコミなどを招き、 入域観光客増加への協力に感謝するとともに、 さらなる支援をアピールしている。

 宮古圏域への観光入域客数は2010年度で初めて40万人を突破したが、 11年度は東日本大震災による観光産業への影響が懸念されており、 関係者では感謝祭を通して新たな観光施設として注目されている海中公園をはじめ、 宮古島観光の魅力を紹介する。

 出発に当たって豊見山会長は、「キャラバンを踏まえ、 感謝祭に参加する関西の航空各社や旅行会社など関係者200人に宮古の良さをアピールしたい」 と抱負を述べるとともに、 「観光客数が低迷しているが、 9月は前年同月比5%増となっており、 さらに増加に向けて努力したい」 と語った。


  宮古新報

バイク155㌔完漕喜ぶ、光の村卒業トライ (宮古島・沖縄)

バイク155㌔完漕喜ぶ、光の村卒業トライ

懸命にペダルを漕ぎゴールを目指す光の村養護学校の生徒たち=東平安名崎

 卒業旅行で宮古島を訪れ、 3日間にわたってトライアスロン競技に挑戦している光の村養護学校土佐自然学園・秩父自然学園の生徒たちは20日、 バイク競技に臨んだ。 15人の生徒がトライアスロンと同じ155㌔の道のりを、 互いに励まし合いながら懸命にペダルを漕ぎゴールを目指した。 最終日となる21日は午前6時半からランをスタートする。

 バイクは午前6時45分に宮古島東急リゾートをスタート。 宮古トライアスロンクラブのボランティアらとともに宮古島を1周半するコースで景色を楽しみながらそれぞれのペースでペダルを漕いでゴールを目指した。 午後3時半ごろには先頭集団の3人がゴール。 さわやかな汗を流し笑顔を浮かべていた。

 若江弘樹くんは 「155㌔完走できてうれしい。 坂がいっぱいあったけど諦めずにがんばった。 また、 トライアスロンクラブの方たちのサポートがあり、 けがもなく完走できた。 明日もフルマラソンをがんばりたい」 と語った。

 サポートとして155㌔を伴奏したトライアスロンクラブの砂川政文会長は 「みなさんから元気をもらった。 明日のフルマラソンもがんばろう」 と選手たちを激励した。


  宮古新報

御嶽巡り豊穣祈願/西原のユークイ (宮古島・沖縄)

御嶽巡り豊穣祈願
/西原のユークイ頭に草の冠乗せ


「ヨーンテル、ヨーンテル」と唱和しながら集落内を歩くユークインマたち
=20日、平良西原

 平良西原の伝統祭祀「ユークイ」が19日から集落内で始まり、神行事にかかわる
ユークインマたちが「ヨーンテル、ヨーンテル」と唱和しながら集落内にある御嶽を
巡拝して回った。今年の列は5人。うち3人がインギョー(卒業)する。

 西原のユークイは旧暦9月の吉日の3日間行われる行事。47歳から56歳の女性がユークインマとなり、豊年や健康祈願を行う。

 今年は19日に始まり、同日はユークインマがウハルズ御嶽にこもって一睡もせずに祈り続けた。

 20日は午前5時30分ごろに同御嶽を出発し、集落内にある九つの御嶽で巡拝を行った。白衣姿のユークインマたちは、頭に草の冠を乗せ、顔を隠しながら「ヨーンテル、ヨーンテル」と唱和しながら歩き、御嶽から御嶽へと移動した。

 午後5時前にウハルズ御嶽で巡拝が終わったことを報告、
最後はナイカニ(仲間御嶽)に戻ってこの日の祈願行事を終えた。

 ウハルズ御嶽にはユークインマの親族ら関係者が多数集まり、19日から祈り続けている5人の女性を温かく見守っていた。

 きょう21日は、卒業する3人の家でインギョーが盛大に行われる。

.宮古毎日新聞

神歌「ユーンティル」響く/伊良部 (宮古島・沖縄)

神歌「ユーンティル」響く/伊良部で祭祀ユークイ
女性たちが豊作、豊漁祈願


今年卒業するユークインマたちは歓喜一色に包まれていた
=20日、佐良浜

 伝統の祭祀「ユークイ(富乞い、世乞い)」が20日、伊良部の全地域で行われた。

各御嶽では、女性たちが神歌「ユーンティル(富が満ちてください)」と唱和しながら舞を奉納した。各集落の住民らは、それぞれの御嶽に集まり、旧年中の五穀豊穣、無病息災、大漁に感謝し、向こう1年間の豊作豊漁などを祈願した。

 北区の佐良浜の仲間ニー御嶽では、大勢のユークインマが参加した。今年10年の任期満了で卒業するユークインマは、1955(昭和30)年生まれの数え57歳の70人余。全員がそろいの着物で着飾り、クイチャーを踊りながら歓喜一色に包まれていた。

 一方、南区の佐和田ユークイ御嶽、国仲御嶽などでは、女性たちが息の合ったクイチャーを繰り広げた。男性らは円座をつくり、祝い酒を酌み交わしながら交流を深めた。男性の躍動感あふれる踊りには、会場から大きな拍手が送られた。

 佐良浜のユークインマを卒業する池間喜和子さんは「先輩たちに助けられ、無事卒業することになった。感謝でいっぱい。これからも伊良部島の発展のために恩返ししたい」と決意を新たにした。

 佐和田自治会長の浜川正弘さんと国仲自治会長の手登根正吉さんは「住民が健康で参加したことが、とてもうれしい。みんなが力を合わせて盛り上げたことに感謝したい」と語った。

.宮古毎日新聞

近隣地域住民も参加 元気いっぱい白浜小運動会

 【西表】
白浜小学校(南和秀校長)でこのほど、「大空にとどけ 10人の熱き魂」をテーマに同校グラウンドで運動会が開かれ、保護者や近隣校児童生徒、地域住民が参加してにぎわった。

 白浜校に3年ぶり入学した1年生4人は、初めての運動会。5、6年生が中心となり、休み時間にも練習に取り組んできた。
 その結果、組体操「生命の星・地球」や白浜っ子エイサーも力を合わせて見事にやりとげ、大きな拍手を浴びた。

 障害物競走は網に乗った男性が重すぎてなかなかくぐれなかったり、借り物で「白浜美人」と書かれていて、なかなか名乗りでる人が出ず、やっと出てきたオバアに大きな拍手が起こったり、終始温かい笑いがあふれる運動会だった。(西部地区通信員)


   八重山毎日新聞

サシバの渡りピーク (八重山・沖縄)

サシバの渡りピーク バンナ岳上空に200羽余

 「寒露の使者」として知られるサシバの渡りが先週から石垣島で確認されている。
 19日午後には、バンナ岳上空で200羽を越す大群が優雅に舞う姿も見られた。

 サシバ(タカ科)は、全長約50センチ。頭部は灰褐色、体の上面と胸は茶褐色で腹に淡褐色の横しまがある。春から夏にかけ本州などで繁殖。越冬地の東南アジアに向かう途中、宮古島や石垣島に飛来する。
 渡りは今がピークで、今週末でほぼ終わる見込み。


   八重山毎日新聞