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2011-10-13
情報公開・個人情報審査会設置へ (八重山・沖縄)
情報公開・個人情報審査会設置へ 議事録非公開の不服申し立てで
教科書問題、条例施行後初めて
教科用図書八重山採択地区協議会の議事録など教科書問題をめぐる情報開示について石垣市は、市教委の非公開決定に対して市民から出ていた不服申し立てに対処するため、情報公開および個人情報保護審査会の設置を準備していることが11日、分かった。
市総務課によると、人選のメドが立ち、現在は日程を調整している。審査会が設けられれば、2002年4月の条例施行後初めて。非公開決定の理由が妥当かどうかが焦点となる。
不服申し立ては、藤井幸子さん(63)=石垣市登野城=が、公開を請求した11年7月22日までの協議会の総会、役員会、協議会の議事録が非公開となったことに対して行った。
市教委は8月8日、条例第7条第4号(オ)の「公開することにより、行政の公正かつ円滑な執行に著しい支障を生じることが明らかな情報」に当たると判断、「教科用図書の採択は静謐(せいひつ)な環境で行われることが望ましい。議事録等の公開は、教科用図書の採択が決定してから行う」として非公開を通知していた。
これに対して藤井さんが9日、不服申し立てを行い、市教委は10月3日付で審査会に諮問した。諮問に先立ち、藤井さんは、不服申し立てが2カ月近くも放置されたとして、法的手段も辞さないとの通告書を提出していた。
条例は、実施機関の諮問があれば、調査審議するための審査会を置くと規定。委員5人で、学識経験者から市長が委嘱する。総務課は、情報公開に詳しい研究者や弁護士ら3人を予定している。
審査会は市教委に非公開となった文書の提示を求めることができるほか、不服申し立ての当事者や市教委に意見書、陳述などを提出させることができる。
情報公開に詳しい前津栄健氏(沖縄国際大学大学院教授)は「非公開になった理由書、それに対する反論書を出してもらい、両方がそろって審査することになるので結論を出すまでには最低でも3回の審査が必要になる」と話し、結論(答申)が出るまでには一定期間を要するとの認識を示している。
八重山毎日新聞
教科書問題、条例施行後初めて
教科用図書八重山採択地区協議会の議事録など教科書問題をめぐる情報開示について石垣市は、市教委の非公開決定に対して市民から出ていた不服申し立てに対処するため、情報公開および個人情報保護審査会の設置を準備していることが11日、分かった。
市総務課によると、人選のメドが立ち、現在は日程を調整している。審査会が設けられれば、2002年4月の条例施行後初めて。非公開決定の理由が妥当かどうかが焦点となる。
不服申し立ては、藤井幸子さん(63)=石垣市登野城=が、公開を請求した11年7月22日までの協議会の総会、役員会、協議会の議事録が非公開となったことに対して行った。
市教委は8月8日、条例第7条第4号(オ)の「公開することにより、行政の公正かつ円滑な執行に著しい支障を生じることが明らかな情報」に当たると判断、「教科用図書の採択は静謐(せいひつ)な環境で行われることが望ましい。議事録等の公開は、教科用図書の採択が決定してから行う」として非公開を通知していた。
これに対して藤井さんが9日、不服申し立てを行い、市教委は10月3日付で審査会に諮問した。諮問に先立ち、藤井さんは、不服申し立てが2カ月近くも放置されたとして、法的手段も辞さないとの通告書を提出していた。
条例は、実施機関の諮問があれば、調査審議するための審査会を置くと規定。委員5人で、学識経験者から市長が委嘱する。総務課は、情報公開に詳しい研究者や弁護士ら3人を予定している。
審査会は市教委に非公開となった文書の提示を求めることができるほか、不服申し立ての当事者や市教委に意見書、陳述などを提出させることができる。
情報公開に詳しい前津栄健氏(沖縄国際大学大学院教授)は「非公開になった理由書、それに対する反論書を出してもらい、両方がそろって審査することになるので結論を出すまでには最低でも3回の審査が必要になる」と話し、結論(答申)が出るまでには一定期間を要するとの認識を示している。
八重山毎日新聞
絆深めた1マイル 歓喜のパレード (OKINAWA)
絆深めた1マイル 歓喜のパレード

コロラド州沖縄県人会のメンバーがたたく太鼓に合わせ、
沿道の人たちは踊りや手拍子、指笛で応えた
=国際通り・テンブス館前
「お帰りー」「メンソーレー」。那覇市の国際通りは12日、世界のウチナーンチュや大勢の県民ら約8万8千人で埋め尽くされ、国際色豊かに染まった。
色とりどりの衣装や旗が沖縄随一の目抜き通りを華やかに彩り、三線や指笛、ウクレレ、太鼓など多彩な音色が響き渡った。時折強い雨が降りしきる悪天候にもかかわらず、ムードは最初から最高潮。サンバやカチャーシーを舞い、「ウチナーンチュは一つ」と絆を確かめ合った。
ニューヨーク県人会長のてい子与那覇トゥーシーさん(70)が、ウチナーグチと日本語、スペイン語、中国語、英語で「みんな気合十分だよね! パレードを楽しもうぜ! イーヤーサーサー」と叫んでスタート。世界中の老若男女4500人が練り歩いた。
米アリゾナ州の儀間朝助さん(81)=旧知念村出身=は「ありがとう沖縄」とのメッセージ入りのうちわを手に車いすで参加。長女のジーナさん(43)、次女のナエさん(40)とともに親戚と抱き合い「来るたびに楽しい。天国に来たようだ」と目を細めた。
ブラジルの翁長武雄さん(70)=国頭村出身=は「ウムサン(面白い)。体が止まらないよ」と沿道に飛び出しカチャーシーを乱舞。
県人会のないニュージーランドから個人で参加したヴェンデッティ節子さん(65)=那覇市出身=は13年前に移住した。「まさか自分が参加すると思ってもいなかった。大勢の人に迎えられ本当にうれしい」と笑みがこぼれた。
県民も熱狂的に出迎えた。パレードの1時間前から待ち構えていた中山フミエさん(90)=同市=は「よく来てくれた、5年後もまた、来てほしい。それまで私も頑張る」と声援。
用意した黒砂糖千個を海外参加者に手渡した琉舞サークルの平良千代子さん(61)=同=は「初めて会う人も昔から知ってるみたいで不思議」と感動。13カ国の国旗を振りながら声援を送った大城洋子さん(62)=同=は手旗を持ち帰り「こんなにたくさんの国で沖縄の人たちが頑張っているんだよ」と孫に伝えるつもりだ。
沖縄タイムス

コロラド州沖縄県人会のメンバーがたたく太鼓に合わせ、
沿道の人たちは踊りや手拍子、指笛で応えた
=国際通り・テンブス館前
「お帰りー」「メンソーレー」。那覇市の国際通りは12日、世界のウチナーンチュや大勢の県民ら約8万8千人で埋め尽くされ、国際色豊かに染まった。
色とりどりの衣装や旗が沖縄随一の目抜き通りを華やかに彩り、三線や指笛、ウクレレ、太鼓など多彩な音色が響き渡った。時折強い雨が降りしきる悪天候にもかかわらず、ムードは最初から最高潮。サンバやカチャーシーを舞い、「ウチナーンチュは一つ」と絆を確かめ合った。
ニューヨーク県人会長のてい子与那覇トゥーシーさん(70)が、ウチナーグチと日本語、スペイン語、中国語、英語で「みんな気合十分だよね! パレードを楽しもうぜ! イーヤーサーサー」と叫んでスタート。世界中の老若男女4500人が練り歩いた。
米アリゾナ州の儀間朝助さん(81)=旧知念村出身=は「ありがとう沖縄」とのメッセージ入りのうちわを手に車いすで参加。長女のジーナさん(43)、次女のナエさん(40)とともに親戚と抱き合い「来るたびに楽しい。天国に来たようだ」と目を細めた。
ブラジルの翁長武雄さん(70)=国頭村出身=は「ウムサン(面白い)。体が止まらないよ」と沿道に飛び出しカチャーシーを乱舞。
県人会のないニュージーランドから個人で参加したヴェンデッティ節子さん(65)=那覇市出身=は13年前に移住した。「まさか自分が参加すると思ってもいなかった。大勢の人に迎えられ本当にうれしい」と笑みがこぼれた。
県民も熱狂的に出迎えた。パレードの1時間前から待ち構えていた中山フミエさん(90)=同市=は「よく来てくれた、5年後もまた、来てほしい。それまで私も頑張る」と声援。
用意した黒砂糖千個を海外参加者に手渡した琉舞サークルの平良千代子さん(61)=同=は「初めて会う人も昔から知ってるみたいで不思議」と感動。13カ国の国旗を振りながら声援を送った大城洋子さん(62)=同=は手旗を持ち帰り「こんなにたくさんの国で沖縄の人たちが頑張っているんだよ」と孫に伝えるつもりだ。
沖縄タイムス
4000人、笑顔のパレード 歓迎ムード華やか 前夜祭(OKINAWA)
4000人、笑顔のパレード 歓迎ムード華やか 前夜

サンバのリズムに乗って、パレードを楽しむブラジルからの参加者=12日午後、那覇市の国際通り(又吉康秀撮影)
5年に1度の祭典、第5回世界のウチナーンチュ大会(同実行委員会主催)は12日夕、前夜祭に海外・県外の69県人会から約4千人が参加し、各国・地域の民族衣装、踊りを披露しながら那覇市の国際通りをパレードした。
ブラジルの一行は太鼓や笛のリズムに合わせて踊るサンバ隊が花を添え、軽快なステップを踏みながら行進。
ハワイ一行は鮮やかな衣装でフラを舞い、「アロハ」と声を掛けた。沿道の大勢の県民は大きな拍手やハイタッチで応え、熱烈に歓迎。参加者らは「ウチナーンチュはひとつ」を実感した。
大会は13日午後5時から沖縄セルラースタジアム那覇で開かれる開会式を皮切りに、16日までの4日間、多彩な交流イベントを繰り広げる。
各県人会メンバーは民族衣装やTシャツなど、おそろいのコスチュームで参加。各国旗の手旗を手に、のぼりを掲げ県人会名をアピールしながら、地元産のお菓子や小物を配り、沿道の観客を喜ばせた。
ブラジルから参加した2世の金城ルイスさん(68)はパレードの後、「とても素晴らしい。沖縄の人はみんな一緒だと感じた」と沿道との一体感に感動した様子。
沿道で握手しながら歓迎した宮城盛之さん(78)=那覇市=は、大阪に50年住んだ経験を振り返りながら「ウチナーンチュの心意気はすごい。ボリビアやペルーに渡った同級生がいたからこそ、大阪で頑張れた。ウチナーンチュであることを誇りに思う」と語った。
今大会は、1万5千人収容の沖縄セルラースタジアム那覇を主会場に、海外・県外県系人と一般県民が広く交流できるのが特徴。宜野湾市の沖縄コンベンションセンターなど各地でイベントを展開する。
世代交代が進む中、次世代へのウチナーンチュアイデンティティーの継承やネットワークの維持・促進が大きなテーマになっている。
琉球新報

サンバのリズムに乗って、パレードを楽しむブラジルからの参加者=12日午後、那覇市の国際通り(又吉康秀撮影)
5年に1度の祭典、第5回世界のウチナーンチュ大会(同実行委員会主催)は12日夕、前夜祭に海外・県外の69県人会から約4千人が参加し、各国・地域の民族衣装、踊りを披露しながら那覇市の国際通りをパレードした。
ブラジルの一行は太鼓や笛のリズムに合わせて踊るサンバ隊が花を添え、軽快なステップを踏みながら行進。
ハワイ一行は鮮やかな衣装でフラを舞い、「アロハ」と声を掛けた。沿道の大勢の県民は大きな拍手やハイタッチで応え、熱烈に歓迎。参加者らは「ウチナーンチュはひとつ」を実感した。
大会は13日午後5時から沖縄セルラースタジアム那覇で開かれる開会式を皮切りに、16日までの4日間、多彩な交流イベントを繰り広げる。
各県人会メンバーは民族衣装やTシャツなど、おそろいのコスチュームで参加。各国旗の手旗を手に、のぼりを掲げ県人会名をアピールしながら、地元産のお菓子や小物を配り、沿道の観客を喜ばせた。
ブラジルから参加した2世の金城ルイスさん(68)はパレードの後、「とても素晴らしい。沖縄の人はみんな一緒だと感じた」と沿道との一体感に感動した様子。
沿道で握手しながら歓迎した宮城盛之さん(78)=那覇市=は、大阪に50年住んだ経験を振り返りながら「ウチナーンチュの心意気はすごい。ボリビアやペルーに渡った同級生がいたからこそ、大阪で頑張れた。ウチナーンチュであることを誇りに思う」と語った。
今大会は、1万5千人収容の沖縄セルラースタジアム那覇を主会場に、海外・県外県系人と一般県民が広く交流できるのが特徴。宜野湾市の沖縄コンベンションセンターなど各地でイベントを展開する。
世代交代が進む中、次世代へのウチナーンチュアイデンティティーの継承やネットワークの維持・促進が大きなテーマになっている。
琉球新報
サンバ、フラダンスでパレード (OKINAWA)
世界のウチナーンチュ大会
サンバ、フラダンスでパレード

サンバ、フラダンスでにぎわった世界のウチナーンチュの
大会パレード=12日午後4時すぎ、那覇市の国際通り
海外・県外合わせて約6千人の県系人が結集する第5回世界のウチナーンチュ大会は12日午後4時から、23カ国2地域の参加者がそれぞれの国や地域の民俗衣装やおそろいのコスチューム、踊りを披露しながら那覇市の国際通りをパレードした。
ブラジルからはサンバ隊が約千人を率い、太鼓のリズムに合わせ軽快なステップを踏んだ。ハワイの一行は鮮やかな衣装でフラダンスを舞った。笑顔で手を振る様子に、沿道に詰めかけた大勢の県民は大きな拍手やハイタッチでこたえ、熱気に包まれた。
13日午後5時からは、沖縄セルラースタジアム那覇で開会式が開かれ、16日までの4日間、多彩な交流イベントを繰り広げる。
【琉球新報電子版】
サンバ、フラダンスでパレード

サンバ、フラダンスでにぎわった世界のウチナーンチュの
大会パレード=12日午後4時すぎ、那覇市の国際通り
海外・県外合わせて約6千人の県系人が結集する第5回世界のウチナーンチュ大会は12日午後4時から、23カ国2地域の参加者がそれぞれの国や地域の民俗衣装やおそろいのコスチューム、踊りを披露しながら那覇市の国際通りをパレードした。
ブラジルからはサンバ隊が約千人を率い、太鼓のリズムに合わせ軽快なステップを踏んだ。ハワイの一行は鮮やかな衣装でフラダンスを舞った。笑顔で手を振る様子に、沿道に詰めかけた大勢の県民は大きな拍手やハイタッチでこたえ、熱気に包まれた。
13日午後5時からは、沖縄セルラースタジアム那覇で開会式が開かれ、16日までの4日間、多彩な交流イベントを繰り広げる。
【琉球新報電子版】
3カ国から家族が結集 阿波根テレサさん(OKINAWA)
3カ国から家族が結集 阿波根テレサさん

初めて沖縄に集合した阿波根テレサさん(右端)家族と親戚。古里が絆をつなぐ=12日、那覇市の壺屋小学校
互いに手を振り、肩を叩き、抱き合う人々。12日、那覇市の国際通りには世界中から「オキナワ」という絆で結ばれた人々が集い、沿道の県民と一体となって、思いを爆発させた。離れ離れになっていた家族との再会、ルーツを確かめようと訪れた3世や4世。「ありがとう沖縄」。
国や言葉は違っても、故郷を思う気持ちが一つになった。
オーストラリアやシンガポールなど、家族が3カ国で離れて暮らす、ペルーの県系2世、阿波根テレサさん(64)の一家が12日、沖縄に初めて集まった。親戚を含めると5カ国から計7人の参加だ。英語、スペイン語、日本語が入り交じって会話もままならないが、古里で心を通わせた。テレサさんは「沖縄で会えたことに感動している。いっぱいハグした」と感激した。
家族が離れ離れになったきっかけはペルー経済の悪化。家族の再会の場にウチナーンチュ大会を選んだのは、テレサさんの強い思いからだ。自身の人生や家族状況に重ね「子孫がこんなにいるなんてすごい。世界に文化も習慣も似ている人がたくさんいると思うと、うれしい」と感慨深げだ。
テレサさんの両親は本部町出身。1930年ごろ、ペルーに渡り、テレサさんらきょうだい6人を産んだ。テレサさんは、ペルー出身のサバレタミゲラさんと結婚。長男のルイスさん(32)と次男のホルヘさん(30)を授かった。
家族4人で幸せに暮らしていたが89年、ペルーの経済情勢が悪化。エンジニアだったテレサさん夫婦は、職を求めてオーストラリアに移住した。さらに8年前には、ルイスさんはシンガポールでコンピューターのエンジニアに、ホルヘさん(30)は東京に行くなど離れ離れになった。テレサさんは「一緒に住みたい気持ちはあるけど、それぞれ生活がある。今は仕方がない」と話す。
ルイスさんの妻、ジェニーさん(33)はマレーシア出身。1歳4カ月の茉莉恵(まりえ)ちゃんと、母も大会に参加した。ジェニーさんは「とてもハッピー。ペルー4世の茉莉恵も来られて良かった」と目を細めた。
テレサさんのいとこで県系2世の津嘉山パウロさん(35)もペルーから参加。パウロさんは「言葉が通じなくても、血のつながった親戚や家族のいる古里、沖縄が大好き。会えて感激している」。
16日にホルヘさんが東京から合流し、本部町で親戚一堂が集まる予定。テレサさんは「何をするのかは、本部に行ってからのお楽しみって言われてるから」と、親戚との再会を心待ちにしている。(與那覇里子)
沖縄タイムス

初めて沖縄に集合した阿波根テレサさん(右端)家族と親戚。古里が絆をつなぐ=12日、那覇市の壺屋小学校
互いに手を振り、肩を叩き、抱き合う人々。12日、那覇市の国際通りには世界中から「オキナワ」という絆で結ばれた人々が集い、沿道の県民と一体となって、思いを爆発させた。離れ離れになっていた家族との再会、ルーツを確かめようと訪れた3世や4世。「ありがとう沖縄」。
国や言葉は違っても、故郷を思う気持ちが一つになった。
オーストラリアやシンガポールなど、家族が3カ国で離れて暮らす、ペルーの県系2世、阿波根テレサさん(64)の一家が12日、沖縄に初めて集まった。親戚を含めると5カ国から計7人の参加だ。英語、スペイン語、日本語が入り交じって会話もままならないが、古里で心を通わせた。テレサさんは「沖縄で会えたことに感動している。いっぱいハグした」と感激した。
家族が離れ離れになったきっかけはペルー経済の悪化。家族の再会の場にウチナーンチュ大会を選んだのは、テレサさんの強い思いからだ。自身の人生や家族状況に重ね「子孫がこんなにいるなんてすごい。世界に文化も習慣も似ている人がたくさんいると思うと、うれしい」と感慨深げだ。
テレサさんの両親は本部町出身。1930年ごろ、ペルーに渡り、テレサさんらきょうだい6人を産んだ。テレサさんは、ペルー出身のサバレタミゲラさんと結婚。長男のルイスさん(32)と次男のホルヘさん(30)を授かった。
家族4人で幸せに暮らしていたが89年、ペルーの経済情勢が悪化。エンジニアだったテレサさん夫婦は、職を求めてオーストラリアに移住した。さらに8年前には、ルイスさんはシンガポールでコンピューターのエンジニアに、ホルヘさん(30)は東京に行くなど離れ離れになった。テレサさんは「一緒に住みたい気持ちはあるけど、それぞれ生活がある。今は仕方がない」と話す。
ルイスさんの妻、ジェニーさん(33)はマレーシア出身。1歳4カ月の茉莉恵(まりえ)ちゃんと、母も大会に参加した。ジェニーさんは「とてもハッピー。ペルー4世の茉莉恵も来られて良かった」と目を細めた。
テレサさんのいとこで県系2世の津嘉山パウロさん(35)もペルーから参加。パウロさんは「言葉が通じなくても、血のつながった親戚や家族のいる古里、沖縄が大好き。会えて感激している」。
16日にホルヘさんが東京から合流し、本部町で親戚一堂が集まる予定。テレサさんは「何をするのかは、本部に行ってからのお楽しみって言われてるから」と、親戚との再会を心待ちにしている。(與那覇里子)
沖縄タイムス
WUB世界大会 次世代育成をテーマに討議(OKINWA)
WUB世界大会 次世代育成をテーマに討議
ビジネス交流を軸とした県系人の国際的なネットワーク、WUB(ワールドワイド・ウチナーンチュ・ビジネス・アソシエーション)の第15回世界大会が12日、那覇市のホテルロイヤルオリオンで開催され、世界各地の会員約150人が参加した。
大会では沖縄テレビ放送(OTV)元常務取締役の前原信一氏の講演会やパネル討論会が開かれた。
前原氏はOTVに勤務し、世界各地のウチナーンチュを番組で取り上げた。番組を立ち上げた経緯や移民の歴史を紹介。「海外のウチナーンチュは肝心(チムグクル)の心を持っているが、現在の沖縄ではその心を失いつつある」と述べた。
パネル討論では「次世代の育成について」をテーマに討論した。言語の問題や若い世代の大会参加が少ないことを指摘する声が会場から挙がった。数年後は会議を英語で統一することや、留学支援基金により力を入れることで若い世代を引き付けることを確認した。WUBネットワークの牧志泰三会長は「奨学生基金をさらに発展させたい」と話した。来年の会議は香港で開催される。
【琉球新報電子版】
ビジネス交流を軸とした県系人の国際的なネットワーク、WUB(ワールドワイド・ウチナーンチュ・ビジネス・アソシエーション)の第15回世界大会が12日、那覇市のホテルロイヤルオリオンで開催され、世界各地の会員約150人が参加した。
大会では沖縄テレビ放送(OTV)元常務取締役の前原信一氏の講演会やパネル討論会が開かれた。
前原氏はOTVに勤務し、世界各地のウチナーンチュを番組で取り上げた。番組を立ち上げた経緯や移民の歴史を紹介。「海外のウチナーンチュは肝心(チムグクル)の心を持っているが、現在の沖縄ではその心を失いつつある」と述べた。
パネル討論では「次世代の育成について」をテーマに討論した。言語の問題や若い世代の大会参加が少ないことを指摘する声が会場から挙がった。数年後は会議を英語で統一することや、留学支援基金により力を入れることで若い世代を引き付けることを確認した。WUBネットワークの牧志泰三会長は「奨学生基金をさらに発展させたい」と話した。来年の会議は香港で開催される。
【琉球新報電子版】
故郷に錦 世界のウチナーンチュ大行進(OKINAWA)
故郷に錦 世界のウチナーンチュ大行進

華やかな衣装に身を包み、にぎやかに踊る初参加の
ニューカレドニアの県系人ら=12日午後5時20分ごろ、
那覇市・国際通り(勝浦大輔撮影)
第5回世界のウチナーンチュ大会(主催・同実行委員会)が13日、開幕する。大会には、23カ国・2地域から約5200人の県系人が集う。
12日は那覇市の国際通りで前夜祭パレードがあり、約4500人がそれぞれの国や地域の民族衣装を着て、歌や踊りを交えて行進。沿道を埋めた県民含め総勢8万8千人(主催者発表)が互いに握手を交わしたり、抱き合ったりして再会を喜び、大会ムードを盛り上げた。
パレードには南北アメリカや欧州、アジア、日本本土から参加した県系人など約70組が参加。出発式では、仲井真弘多知事が「大勢の方が世界中から集まり、140万県民を代表して歓迎、感謝します。みなさんは沖縄の宝であり、誇りです。この大会は未来永劫(えいごう)続けていきたい」とあいさつした。
パレードの先頭を歩くニューヨーク沖縄県人会のてい子与那覇トゥーシー会長が「一生記憶に残るパレードを楽しみましょう」と呼び掛けて出発。国際通りの4地点でサンバやハワイアンフラなど各地のパフォーマンスを披露した。
今大会には海外から過去最多の5194人が参加したほか、日本各地にある県人会からも708人が集い、計5902人が集結した。
大会開会式は13日午後5時から那覇市奥武山の沖縄セルラースタジアム那覇で開かれる。16日まで同市の奥武山公園や宜野湾市の沖縄コンベンションセンターを中心に、県内各地でイベントを繰り広げる。
沖縄タイムス

華やかな衣装に身を包み、にぎやかに踊る初参加の
ニューカレドニアの県系人ら=12日午後5時20分ごろ、
那覇市・国際通り(勝浦大輔撮影)
第5回世界のウチナーンチュ大会(主催・同実行委員会)が13日、開幕する。大会には、23カ国・2地域から約5200人の県系人が集う。
12日は那覇市の国際通りで前夜祭パレードがあり、約4500人がそれぞれの国や地域の民族衣装を着て、歌や踊りを交えて行進。沿道を埋めた県民含め総勢8万8千人(主催者発表)が互いに握手を交わしたり、抱き合ったりして再会を喜び、大会ムードを盛り上げた。
パレードには南北アメリカや欧州、アジア、日本本土から参加した県系人など約70組が参加。出発式では、仲井真弘多知事が「大勢の方が世界中から集まり、140万県民を代表して歓迎、感謝します。みなさんは沖縄の宝であり、誇りです。この大会は未来永劫(えいごう)続けていきたい」とあいさつした。
パレードの先頭を歩くニューヨーク沖縄県人会のてい子与那覇トゥーシー会長が「一生記憶に残るパレードを楽しみましょう」と呼び掛けて出発。国際通りの4地点でサンバやハワイアンフラなど各地のパフォーマンスを披露した。
今大会には海外から過去最多の5194人が参加したほか、日本各地にある県人会からも708人が集い、計5902人が集結した。
大会開会式は13日午後5時から那覇市奥武山の沖縄セルラースタジアム那覇で開かれる。16日まで同市の奥武山公園や宜野湾市の沖縄コンベンションセンターを中心に、県内各地でイベントを繰り広げる。
沖縄タイムス