2011-09-30



「軍強制記述の復活を」 9・29から4年(沖縄)

「軍強制記述の復活を」 9・29から4年

ガンバロー三唱で気勢を上げる参加者
=29日、那覇市古島・教育福祉会館

沖縄戦「集団自決(集団強制死)」記述から日本軍の強制を削除させた
教科書検定意見の撤回を求める県民大会から満4年を迎えた29日、
「子どもたちに真実を伝えられる教科書を!」と題した集会が那覇市の
教育福祉会館で開かれた。

県内7団体でつくる「9・29県民大会決議」を実現させる会の主催で、約500人が参加。軍強制記述の復活に向けた取り組みを継続するとともに、八重山地区の教科書問題でも危機意識を共有し「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社版「公民」の不採択を訴えていく方針を確認した。

 琉球大の高嶋伸欣名誉教授が県民大会の成果や経緯を解説。民主党への政権交代は記述復活の追い風とはならず「ぬか喜びに終わった」一方、この4年、県や41市町村議会による「撤回」決議の採択や、文部科学省から制度の矛盾を露呈する「門外不出」の文書を引き出したことなどを指摘。「沖縄の取り組みに全国が勇気づけられている。何年でも声を上げ、沖縄から日本を変え、教科書を変えていこう」と呼び掛けた。

 会場からは、八重山教科書問題と関連付けた発言も相次ぎ「もう一度、教科書問題を全県民的に盛り上げる必要がある」「国頭地区でも(「つくる会」系の)右からの圧力があった」などの指摘が上がった。

 高嶋名誉教授や、実現させる会の玉寄哲永世話人らは集会で採択された、沖縄戦記述の改善を求める要請と、八重山教科書問題に関する8月15日発表の緊急アピールを携え30日、文科省政務官や民主党関係者と面談する。

沖縄タイムス

震災避難者、豊見城に韓国料理店(沖縄)

震災避難者、豊見城に韓国料理店
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韓国料理「こま豚」の開店を喜ぶ(左から)金又姫さん、
清水大永さん、承玉さん、愛さんと琉永ちゃん
=豊見城市根差部、マックスバリュとよみ店

 【豊見城】
東日本大震災で、福島県から豊見城市に避難している
清水大永(ひろなが)さん(28)が29日、豊見城市根差部のマックスバリュとよみ店内に、持ち帰り専門の韓国料理の
店舗を出店した。大永さんは在日韓国人3世で、提供される豚丼などは、母・承玉(しょうぎょく)さん(52)から受け継いだ味。妻の愛(めぐみ)さん(24)と8月に沖縄で生まれ「琉」の一字を名前に盛り込んだ長男琉永(りゅうと)ちゃんが見守る中、「うれしくて言葉にならない」と声を詰まらせた。

 福島県出身の清水さんは白河市で昨年5月、家族で韓国料理店を開店。しかし3月の震災や福島第1原発事故で、琉永ちゃんを身ごもっていた愛さんへの影響を懸念した。沖縄は清水さんの祖父が1971年ごろ仕事の関係で韓国から移住、妻子を呼び寄せた土地で、現在も浦添市に祖母の金又姫さん(76)が住む。清水さん夫婦は3月、避難した。

 清水さんは派遣社員として働きつつ、5月に豊見城市で開かれた震災復興支援イベントに出店。味が評判を呼び、長蛇の列ができた。同イベントの実行委員長だった宜保晴毅豊見城市長がイオン琉球に、清水さんの長期的就労支援を要望。同社は、とよみ店の出店スペース1カ月間無償提供などの支援を決めた。また、出店経費は同イベントでの義援金を活用した。

 「Korian Kitchen こま豚」と名付けた店舗では、韓国の豚カルビ焼きをどんぶりにアレンジした豚丼、小麦粉と卵の生地に海鮮を入れたチヂミ、餅に甘辛いたれを絡めたトッポギを手ごろな値段で販売。オープン初日は、福島県から承玉さん、浦添市から金さんも駆け付け「感無量」「うれしい」と涙ぐんだ。

 清水さんは「僕らが頑張って笑顔でいることが、恩返しになる」と決意を述べた。営業は午前11時から午後8時まで、当面無休。

   沖縄タイムス

「歓迎ムード盛り上げよう」 ウチナーンチュ大会(沖縄)

「歓迎ムード盛り上げよう」 ウチナーンチュ大会
・市町村説明会   
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10月12日に開幕する第5回「世界のウチナーンチュ大会」の直前市町村説明会が30日午前、県庁で開かれた。市町村担当者ら50人が参加し、直前に迫った大会の準備状況を確認した。
 あいさつで大会実行委員会の知念英信幹事長は「世界のウチナーンチュたちが、故郷の各市町村を訪れた時、沖縄に帰ってきたのだと実感する。ぜひ地元の島言葉で語り合ってほしい」と呼び掛けた。

  琉球新報

多良間小が卒業製作で壁画描く (多良間島・沖縄)

多良間小が卒業製作で壁画描く
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【多良間】
多良間村教育委員会 (豊見山正教育長) は28日、
来年3月卒業予定の多良間小学校6年生15人に
前泊港前の一周道路沿い擁壁で記念壁画製作を行った。

ことしで14年目を迎える恒例行事で、 卒業生たちが6年間の思い出とともに故郷を忘れないように思いおもいの絵を描いていた。 壁画の長さは150㍍以上に達している。

 この壁画は卒業記念として美術表現の場の提供、 故郷の未来像を表現して忘れない作品とすることなどが目的。 製作は午前8時半から午後3時過ぎまで行われ、 児童たちはグループごとに考えてきた下絵に合わせて5つの作品を仕上げ、 一人ひとりの手形も押した。
 
このうち安里姫花さんは 「グループで描いた壁画なので思い出に残った。 自由に自分の描きたいキャラクターの絵を描いた。 みんなと協力して終わらせることができて良かった」、 知念寿奈くんは 「色をきれいに塗れるよう気を付けた。 困ったこともあったがグループのみんなで協力して解決できた。 思ったよりきれいに完成した。 難しかったけど楽しかった」 とそれぞれ感想を述べた。

宮古新報

シークヮーサーで長寿に 大宜味で講演会(沖縄)

シークヮーサーで長寿に 大宜味で講演会
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シークヮーサーの効能や可能性について学ぶ来場者
=大宜味村喜如嘉・農村環境改善センター

 【大宜味】村農山漁村生活研究会が26日、「シークヮーサー講演会」を村喜如嘉の村農村環境改善センターで開いた。中村学園大学の太田英明教授(農学博士)が、シークヮーサーの効能について講演した。シークヮーサーの可能性について村民ら約60人が真剣に耳を傾けた。

 太田教授は講演で、シークヮーサーの皮を含むペーストには、血糖抑制効果があることを紹介。発がん抑制作用や紫外線による炎症の抑制にも効果が期待できるとシークヮーサーの可能性を強調した。

 一方、総量のうち1%以上シークヮーサーが入っている商品には「シークヮーサー入り」と明記できるという現状を紹介。東南アジアから安価に輸入されるカラマンシーの果汁とブレンドしたシークヮーサー入り飲料などが増えていることを問題視。沖縄産のシークヮーサーの需要や消費の拡大を阻害しているとし、商品の差別化や地域ブランドの確立することの必要性を訴えた。

 太田教授は「村を挙げて、生産地として自信を持って、健康・長寿の文化と一緒にシークヮーサーをPRしてほしい」と激励。同研究会の山城初子会長は「シークヮーサーのよさや効果をみんなで知って、研究して、村おこしにつなげていきたい」と話した。

   沖縄タイムス

豊見城市内スーパー出店 福島県から避難・清水さん夫妻(沖縄)

豊見城市内スーパー出店 
福島県から避難・清水さん夫妻

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<福島県から避難>宜保晴毅市長や市民、イオン琉球の
職員に囲まれ、販売ブースの開店に、笑顔を見せる清水大永さん(写真左から3人目)と愛さん(同4人目)夫妻=29日、豊見城市根差部のマックスバリュとよみ店

 【豊見城】
福島第1原発事故による放射能被害に不安を抱き、
福島県白河市から豊見城市に避難してきた清水
大永さん(29)、愛さん(24)夫妻が29日、同市根差部の
マックスバリュとよみ店内に韓国料理の販売ブース「こま豚」を開店した。

出店費用は5月に同市内で開かれたチャリティーイベントの義援金が活用され、ブースづくりも市民が協力。宜保晴毅市長の要請で、イオン琉球が場所を提供するなど、市民、行政、企業が出店を後押し。避難者の就労支援のモデルケースになりそうだ。
 
29日午前、宜保市長、市民らが集まり開店を祝った。大永さんは目頭を押さえながら「沖縄に着いてすぐはどう生活するか、頭が真っ白だった。出店した実感が湧かないが、言葉にならないほどうれしい」とかみしめるように語った。宜保市長は「被災地の一日も早い復興と『こま豚』の繁盛を期待したい」と激励した。
 
販売ブースでは、甘辛い餅「トッポギ」、卵と小麦粉のベースに野菜を入れて焼いた「チヂミ」、ナシやリンゴをすった特製たれをかける「豚丼」を販売。価格は250円から400円。
イオン琉球は1カ月間をめどに軌道に乗るまでは場所を
無償で提供する。
 
在日韓国3世の大永さんは福島県で韓国家庭料理店を営んでいたが、震災後の3月末、愛さんとともに大永さんの祖母、金又姫さん(77)=浦添市=を頼り、沖縄に移住した。8月には愛さんが長男・琉永君(2カ月)を出産した。愛さんは「一番やりたいことができて本人が喜んでいるし、私もうれしい」と笑顔で語った。
 
出店に向けて大永さんらが入居していた県営真玉橋団地在住で市議の徳元次人さん(30)が奔走。イオン琉球との打ち合わせやブースの資材集め、調理器具の調達も手伝った。
 
大永さんは「一生懸命頑張って笑顔でいられることが恩返し。必ず成功させたい」と力強く語った。


  琉球新報

美優さん11月帰国 順調に回復 (沖縄)

美優さん11月帰国 順調に回復
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ニューヨーク市にあるメッツのホーム球場「シティ・フィールド」で記念撮影に納まる要美優さん(左)、
(美優ちゃんを救う会事務局提供)
 
拘束型心筋症のため、ニューヨーク市のコロンビア大学病院で今年4月に心臓移植手術を受けた要美優さん(13)=浦添市=は、順調に回復に向かい、11月7日に帰国する。
美優さんは大阪大学病院に約1週間検査入院し、早ければ同月14日にも沖縄に戻る。
 
美優さんは、毎月行っている心臓カテーテル検査と生理検査で、心臓の機能も良好で拒絶反応もなく、順調に回復している。
 
父の俊明さんは「美優は、帰沖できることを大変喜んでいる。沖縄にいる友達や入院していた病室の友達と会いたがっている」と心境を話した。
 
美優ちゃんを救う会事務局のブログは「多くの皆さまの温かい励ましや善意のお陰で渡航、移植が実現でき、手術後も感染や問題もなく、順調に帰国の日を決めることができました」と近況をつづっている。
 
 同ブログはhttp://www.miyu-aid.com/home/index.html

   琉球新報

「マブヤー3」あすから放送(沖縄)

「マブヤー3」あすから放送 「最高傑作目指す」
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(写真右から)主役の琉神マブヤー、龍神ガナシー
=29日、琉球新報社
 
人気テレビ番組「琉神マブヤー」の第4弾となる「琉神マブヤー3(ミーチ)」の放送が10月1日から始まる。
琉球放送(RBC)で毎週土曜の午前10時25~55分の
30分番組。
 
「3」は敵に敗北を喫してしまうマブヤーが数々の困難を乗り越え、真のヒーローとして成長する姿を描く。主役の琉神マブヤー、龍神ガナシーと共に29日、琉球新報社を訪れたマブヤー企画の瀬川辰彦プロデューサーは「東日本大震災を受けて、苦難を乗り越えていくヒーロー像を描く作品だ。最高傑作を目指すので、多くの方に楽しんでほしい」とアピールした。


   琉球新報

被災越え 癒やしのカフェ(沖縄)

被災越え 癒やしのカフェ
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「ゆっくりとした時間を楽しんでほしい」と話す三浦さん
=浦添市港川

 【浦添】
仙台市出身の三浦春海さん(45)は東日本大震災での被災を機に、4月から沖縄に移住、7月には市港川に移り住んでカフェを開いている。こだわりの紅茶や手作りケーキ、沖縄の食材を使ったスローフードを提供。「心と体を元気にしてほしい」と市内に避難している被災者を招き、癒やしの空間もつくっている。

 仙台市内でカフェを開き、紅茶のコーディネーターとして食の大切さを伝えてきた三浦さん。食器類など地震で半分以上が割れてしまったが、残りを沖縄に持ち込み、「ティーハウスみやらび」をオープンさせた。

 10年前から年1回程度、沖縄に足を運び、「沖縄のエネルギーを感じていた」という。震災直後はライフラインが切断され、先の見えない状況に不安を感じたという。

 そんなとき、沖縄の風景が頭に浮かび、移住を決意した。

 カフェでは、できる限り県産野菜を使い、心と体にやさしい料理を提供。紅茶を楽しむための教室も開き市民との交流を深めている。自分と同じように沖縄に避難してきた人たちに「ゆっくりとした時間を過ごしてほしい」と、市の協力を得て市内の被災者へ割引チケットも送付。被災者と市民が気軽に集える場を目指している。

 三浦さんは「沖縄へ来て、多くの人に励まされ、助けられてきた。自分に正直になれた」と強調。「被災者と市民がお茶を飲みながら、おしゃべりを楽しむ場になれば」と話している。

 「みやらび」は市港川2の16の7。
  電話098(943)3788。

  沖縄タイムス

密約開示控訴審 原告逆転敗訴(沖縄)

文書保有 証拠ない 密約開示控訴審 原告逆転敗訴null
沖縄密約訴訟の控訴審判決で逆転敗訴し、記者会見で判決を批判する原告団=29日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ
 1972年の沖縄返還交渉をめぐって、作家の澤地久枝さんや元毎日新聞記者の西山太吉さんら25人が、
米軍基地の原状回復費などの米側の財政負担を日本が
肩代わりすることを日米で合意した密約文書の公開を求めた訴訟の控訴審判決が29日、東京高裁であった。

青柳馨裁判長は、密約の存在と文書保有を認定して全面開示と1人10万円の損害賠償を命じた一審・東京地裁判決を破棄し、文書は存在しないとして、原告の不開示処分取り消しと損害賠償請求を全て棄却した。原告は上告を含め調整している。
 
控訴審判決は、交渉当時に密約文書を保有していたことは認めたものの、通常とは異なる方法で廃棄された可能性があり、不開示決定時に「保有していたことを認めるに足りる証拠はない」とした。
 
訴訟で争われたのは、日本側が肩代わりした(1)米軍基地の原状回復費400万ドル(2)米国の短波放送局の移転費1600万ドル(3)返還協定で定めた3億2千万ドルを超える財政負担―などの密約文書の公開。控訴審では、原告は密約文書の存否とともに、ない場合は米国の合意文書を入手して翻訳し「代用品」として開示することなどを求めた。
 
判決では、日米で交わされた密約と、過去に密約文書を保有していたことを認定し、不存在の場合には国に立証責任があることを認めた。しかし、秘匿の意図が働いていた密約文書が外務省の調査で見つからないのは、通常とは異なる職員による異なる方法で保管され、秘密裏に廃棄されたか保管対象から外した可能性を否定できないと判断。さらに有識者委員会が密約を認定したことで、密約を隠す理由のない中で、網羅的に行われた国の文書探索調査は信用性が高いとしている。その上で、不開示処分時点で、国が密約文書を保有した証拠がないため、処分は適法で原告の請求は訴訟要件を欠いた不適法なものとしている。
 
不存在による米国公文書の「代用品」の公開請求は、他国の保管文書は情報公開の対象ではないと採用しなかった。


  琉球新報

2011-09-29

沖縄県秋季高校野球:知念8回に逆転劇

秋季高校野球:知念8回に逆転劇
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知念―首里 8回表知念2死三塁、暴投の間に勝ち越しの
ホームを踏みハイタッチする三走・屋嘉部力人(右)
=沖縄セルラースタジアム那覇(勝浦大輔撮影)

 三回に先制された知念は、五回に一度は追いついたが直後にすぐ2点を奪われ、引き離される嫌な展開。

 2点リードされた八回表、単打と送りバントで1死二塁。1年生の5番金城悠太が「先輩がつないでくれたので、自分が(走者を)返そうと思った」と右翼へ適時三塁打を放って1点差に迫った。

 さらに続く6番屋嘉部力人は外よりの直球をセンターに打ち返し同点。「取られたと思ったけど、抜けたのを見てやったと思った」。犠打や安打で進塁し、暴投の間に勝ち越しのホームを踏んだ屋嘉部は「ベンチで(親川)聖先生までハイタッチして迎えてくれたのでうれしかった」と笑顔をみせた。

 親川聖監督は「非常にきつかったが、先行されても、相手の流れを止めて追いつけた。自分たちの力を信じて、落ち着いて踏ん張ってくれた」と選手をたたえた。「九州とか優勝とか意識しない。力を出し切れたそれでいい」。自然体で次戦に挑む。(安里真己)

先制の首里 「詰め甘い」
 首里は、三回に先制し、優位に試合を進めていたが、八回に逆転され、敗れた。久場兼輔主将は「イケイケだったのに、途中から気持ちが空回りしてしまった」と悔しそう。

 なかなか出なかった連打が出るなど好材料もあったが、課題も見つかった。町原尚忠監督は「詰めが甘かった。底上げして、気持ちの強い選手がレギュラーになるようにすれば」とチーム力の向上を目指す。

  沖縄タイムス

10月8日はカーブチーの日 本部町(沖縄)

10月8日はカーブチーの日 本部町 
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カーブチーをPRする(右から)池宮城さん、饒平名さん、
比嘉さん=28日、名護市の沖縄タイムス北部支社
 【本部】
伊豆味みかん生産組合の饒平名知春組合長、池宮城秀雄理事、町産業振興課の比嘉洋輔主事が28日、沖縄タイムス北部支社を訪れ、10月8日に町伊豆味のみかんの里で開く第2回カーブチーの日・記念イベントをPRした。

 同組合は昨年、消費拡大と生産意欲の向上を目指し、収穫時期となる毎年10月の第2土曜日を「カーブチーの日」と宣言した。

 イベントでは先着300人にカーブチーを無料配布するほか、カーブチーやジュースなどの加工品、果樹、野菜などを直売。一人250円でミカン狩りも楽しめる。

 同組合では約60農家がカーブチーを生産。5月の台風で実や葉が落ちたため、今年の生産量は例年より約15%少ない42トンを見込んでいる。

 饒平名組合長や池宮城理事は「数が少ない分、実は大きく味は良い」と品質に太鼓判。「運動会ミカンと呼ばれたカーブチーの香りを嗅いで、幼いころを思い出してほしい」と来場を呼び掛けた。


   沖縄タイムス

八重山教科書:玉津氏、無断で規約書き換え(沖縄)

八重山教科書:
玉津氏、無断で規約書き換え 
 【八重山】
八重山地区の教科書採択問題で、教科書を選定する採択地区協議会会長の玉津博克石垣市教育長が3教育委員会へ事前に提出した協議会規約の変更案を無断で書き換え、その後に総会で示していたことが28日、分かった。
規約変更については、事前の協議がなく総会に諮っていた玉津氏の“ルール違反”が判明しているが、今回、変更案の無断変更も手続きを踏まない強引な協議会運営と指摘されそうだ。

 竹富町教委によると、玉津氏からは6月27日の総会の1週間前に当たる20日に変更案を受け取った。一方、総会の場で玉津氏や協議会事務局の市教委が説明した変更案は、事前に示された内容と異なっていた。

 総会前の案は、委員に地区校長会代表を加えるものだったが、総会当日の案では同部分を削除。当日案では(1)教育委員会は協議会の答申に基づき、教科書を決定する(2)教育委員会の決定が答申内容と異なる場合、協議会で再協議した結果を地区の最終決定とする―などが追加されていた。

 保護者代表の協議会委員も「変更案は総会で初めて示された」という。

 玉津氏は13日の自民党文部科学部会で「総会の1週間前に(3教育委員会に)出した」としていたが、内容を無断で変更していたほか、事前協議のルールも守っていなかった。

 県教委などによると、通常、地区協議会の規約を変更する際には、各教委に変更案を提出した上で、事前協議の上で決めるのが暗黙のルールだという。

 玉津氏は28日の市議会一般質問でも「規約案は17日までに(3教委に)送った。竹富には担当課長がじかに持って行き、与那国にはファクスで送付した」と、変更案を事前に各教委へ諮っていたと答弁。「協議会は法的に何の問題なく、しっかり結論を出した」と正当性を強調している。

自民部会出席「本人の判断」
玉津教育長が答弁

 【八重山】石垣市の玉津博克教育長は28日、自民党文部科学部会(13日、東京)に出席したことについて「教育委員が(政党の会合に)行く場合については、本人の自由な判断で行ける」との認識を示した。市議会一般質問で答えた。

 玉津教育長は「何らかの解決ができればという思いで出席した」と述べた。

   沖縄タイムス

沖縄秋季高校野球:嘉手納山内4安打完封

秋季高校野球:嘉手納山内4安打完封
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嘉手納―美里 1回表美里1死二塁、二走・我如古剛瑠が三盗を狙うが、嘉手納は捕手・新城康一郎の好送球で阻止する。三塁手・金城森也=北谷公園球場
(田嶋正雄撮影)

 この日も勝負強かった。3回戦まですべて1点差で勝ち上がってきた嘉手納は、第2シードの美里を2―0で撃破。眞玉橋元博監督は「選手が『自分たちは接戦に強い』と思えてきているのでは」と成長を認めた。

 3回戦で沖水を1安打完封した軟投派の山内大成が、この日は4安打完封。新人中央大会で3回KOされた強打の美里打線を92球で牛耳り、「きょうもカーブで緩急をつけて、低めに集められた。気持ちで負けなかった」と雪辱を果たし、胸を張った。

 打線は七回、美里の好投手、元将太郎の直球をとらえた。6番玉城星斗の「元の球威が落ちていた。死ぬ気で向かっていった」と気迫の一打で先制すれば、9番の末吉翔也は自身3安打目が貴重な2点目となる適時打。「元とは小学時代同じチームだったし、負けたくなかった」と奮起した。

 初の選抜出場につながった2009年以来の4強に名乗りを上げた。玉城は「接戦なら嘉手納。必ず九州にいく」と自信をみせた。(大城大輔)

エースの元7回力尽く
 ○…第2シードの美里は自慢の打線が4安打に封じられると、好投していたエースの元将太郎も七回につかまり嘉手納に惜敗。全校生徒約700人による応援も実らず、4強を前に姿を消した。

 6回まで無失点も最後に力尽きた元は「今までで一番悔しい負け。点を取られた七回は、ボールが低めにいかなかった」と唇をかみしめ、「この悔しさをバネにして、夏に優勝したい」と再出発を誓った。

   沖縄タイムス

うるま 宮城島の3小中学校 最後の運動会(沖縄)

うるま 宮城島の3小中学校 最後の運動会
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最後の運動会で最初で最後のお披露目となった校歌ダンス=25日、うるま市立宮城中学校運動場
 【うるま】
2012年4月開校予定の「彩橋(あやはし)小中学校」(うるま市平安座島)へ統合される宮城、浜比嘉、伊計、平安座4島の小、中学校は、島単独で最後となる運動会の季節を迎えた。24日には宮城島の桃原小学校、25日には同島の宮城小、中学校の合同運動会が開かれた。保護者だけではなく、島外からも多くの卒業生が駆け付け、子どもたちとともに汗を流し、島最大のイベントを楽しんだ。
 
伊計島の伊計小中学校と浜比嘉島の比嘉小、浜中は10月16日に開催予定。平安座島の平安座小中校は同23日に予定している。
 
宮城校の合同運動会では、「かがやく10人のさわやかな笑顔で感動と涙のうずをまきおこせ!」(同小)、「心を一つに大空へ羽ばたけ10の星」(同中)をスローガンに、最初で最後の地域住民を交えた校歌ダンスも披露され、時代の流れとともに変化した校歌ダンスを各世代が当時の思い出に浸りながら思い思いに踊り切った。
 
このほかにも、参加者全員による綱引きや障害物リレー、家族リレー、同級生リレーなど多彩な種目が行われ、盛況のまま最後の運動会は幕を閉じた。
 
戦前に宮城小中を卒業した宮城自治会の上門シズ会長は「ダンスを見たら昔を思い出した。廃校は寂しいが、みんな感動を胸に踊り、運動会を存分に楽しんだ」と笑顔で語った。
 
宮城中の石川聡校長は「感慨深いものがある。校歌ダンスを見ると宮城小中の歴史を感じる。保護者や地域の方々の協力で成功することができた。そして今後の子どもたちの活躍を期待する」と話した。同小の新田宗則校長は「地域住民の学校への思いには非常に深いものがある。宮城島は子どもを大事にしている島だ。これから子どもたちが大人となった時に島のことを誇りに思ってほしい」と話した。

  琉球新報

沖縄県秋季高校野球準々決勝

浦添商・照屋、重責しっかり果たす 
県秋季高校野球準々決勝
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浦添商―中部商 中部商打線を4安打に抑え、完封勝利を挙げた浦添商先発の照屋光=28日、
北谷公園野球場(渡慶次哲三撮影)
◆浦添商―中部商
 浦添商の145キロ右腕、照屋光が完璧な内容で勝負強い中部商打線を抑え込んだ。
 初回から万全だった。生命線のストレートは右打者のアウトロー、左打者の膝元に鋭く決まった。ブレーキの効いた縦のスライダーはカウントを稼ぐのも、三振を取るのにも有効だった。投げたのはこの2球種だけだったが、終始低めにコントロールする高い制球力で、中部商打線に付け入る隙を与えなかった。
 
2年夏からエースナンバーをつける右腕・宮里泰悠の腰の状態が思わしくない中で、主戦の役割が課せられた背番号14の照屋光。その重責を、一戦一戦成長しながらしっかり果たしている。宮良高雅監督も「今大会の初登板は内容に不安が残ったが、ここにきて自分のリズムで投げることができている」と、勝ち上がるにつれて調子が上向く右腕に目を細めた。
 
次は夏を制し、今秋も勝負強さを見せつけて勝ち上がってきた糸満戦だ。九州への切符が懸かる大一番に向けて照屋光は「エースの宮里には『完璧に治るまで俺が抑える。ゆっくり治せ』と言ってある。糸満は名のあるチームだが、勝利に向けて全力でいきたい」と闘志を燃やした。
(普久原裕南)


   琉球新報

国王と王妃に認定証 (沖縄)

国王と王妃に認定証 
宮城、宮里さん「観光発展に生す」
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首里城祭の国王役に選ばれた宮城賢太郎さん(右)と
王妃役の宮里朱さん=28日、那覇市役所応接室
 
11日の首里城公園「中秋の宴」国王・王妃選出大会で、国王に選ばれた保育士の宮城賢太郎さん(27)=八重瀬町=と王妃に選ばれた琉球大学2年の宮里朱さん(20)=宜野湾市=が28日、那覇市役所を訪ね、首里城祭実行委員会会長の翁長雄志市長から認定証を受け取った。
 
宮城さんは「独特の文化を持つ沖縄の良さを、次の世代に伝えられるよう頑張りたい」、宮里さんは「王妃役は小さいころからの憧れだった。この経験を将来の沖縄観光の発展に生かしたい」とそれぞれ意欲を語った。
 
10月29日に首里城公園御庭(なー)で開催される冊封儀式や同30日に国際通りで催される首里城祭「琉球王朝絵巻行列」などに出演する。


   琉球新報

秋風受けヨット体験 伊平屋沖(沖縄)

秋風受けヨット体験 伊平屋沖
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波に揺られながらヨットの試乗体験を楽しんだ
=伊平屋村前泊港沖

 【伊平屋】
てるしのカップ2011伊平屋ヨットレース大会(主催・伊平屋ヨットレース実行委員会、共催・JSAF外洋沖縄、村、村商工会)が24日行われた。宜野湾港マリーナ沖を出発、村前泊港沖をゴールに開催。島外の29人が3艇でレースを展開した。

 終了後には村民対象に、前泊港周辺をクルージングする試乗体験が行われた。風が少しある中、子どもたちは「楽しかった」「もう1回乗りたい」とうれしそうに話した。いへや愛ランドよねざきで表彰式と交流会が行われ、村青年団協議会がエイサーを披露し、交流を楽しんだ。

 同日、村役場で、宜野湾港マリーナ指定管理者、ヤンマー沖縄の坂井昭文社長から今大会へ寄付10万円と、10月15日の第17回伊平屋ムーンライトマラソンへ寄付5万円が伊礼幸雄村長に手渡された。(國吉由美通信員)

  沖縄タイムス

孔子まつり厳かに 那覇で400人(沖縄)

孔子まつり厳かに 那覇で400人
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厳かに孔子の誕生を祝った釋奠(せきてん)祭礼
=28日、那覇市若狭・久米至聖廟

久米崇聖会は28日、孔子の誕生を祝う釋奠祭禮(せきてんさいれい)を那覇市若狭の久米至聖廟(しせいびょう)で開いた。祭主を務めた同会の古謝昇理事長らが神酒などを献上、孔子の功績をたたえた。

 祭典に合わせ、年に1度しか開かない「至聖門」も開門。琉球王朝時代の黒朝礼服を着用した古謝理事長や会員らが果物などを供え、祝い文を奉読した。厳かな雰囲気の中、一般の参加者含め約400人が祭典を見守った。

 祭典は「孔子まつり」とも言われ、同会によると、中国のほか、日本各地で行われている。県内では1610年に始まったが、戦前戦後に一時中断。同会が1975年に再開した。

    沖縄タイムス

韓流「女性の香り」ロケ地ツアー 来月(OKINAWA)

韓流「女性の香り」ロケ地ツアー 来月
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恩納村内のチャペルであった韓国ドラマ「女性の香り」
の撮影風景=7月5日、(OCVB提供)

沖縄でことし7月に撮影された韓国の人気ドラマ「女性の香り」の県内ロケ地を巡るツアーが、10月5日から4日間の日程で初めて行われる。
主催する現地旅行社にはすでに150人以上の申し込みが
あるという。
同作品は7~9月韓国内で放送され、同時期のドラマ視聴率で1位を記録。フィリピンやインドネシア、台湾、ベトナムなどアジアの8カ国でも放送が決定しており、今後、ロケ地ツアー客の増加が期待される。

 ドラマは那覇空港や北谷サンセットビーチ、デポアイランド、読谷村の残波岬、琉球村、今帰仁村の古宇利島など県内19カ所で撮影。全16話のうち、1~4話で県内ロケ地の映像が登場した。沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は、ツアー客受け入れに向け、ロケ地に撮影場面を紹介する多言語記載の看板を設置するという。

 「女性の香り」は県内での撮影経費を助成する県の支援制度を活用し、沖縄フィルムオフィスが誘致。韓国の制作スタッフ約60人の宿泊費や航空運賃、機材使用などにかかる経費のうち、1500万円を助成した。

 韓国ドラマでは25日に石垣島での撮影が終了した「スター」が来年秋放送予定。フィルムオフィスは「2013年の新石垣空港開設に向け、いい観光PRになる」と期待している。

  沖縄タイムス

渡名喜沖で大物続々 (沖縄)

渡名喜沖で大物続々 9月27日
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25日、渡名喜沖のミニ釣り大会で大漁した
胡屋中央市場グルクン会とオーパのメンバー

今年は計画した釣り大会が台風の影響でいくつも中止となってしまい、沖釣りファンには寂しい年となってしまった。そこで25日、沖縄市の釣りクラブ「胡屋中央市場グルクン会」と「オーパ」は親睦釣りミニ大会を行って、今年の鬱憤(うっぷん)を晴らした。
2チーム総勢14人は「第2睦丸」と「あすか丸」の2隻の船に分乗して午前6時30分に読谷村都屋漁港を出船し、渡名喜沖のポイントを目指した。
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23日、西崎一文字で60センチ、2.88キロの
タマンを釣った島袋光佳さん
 
私も所属する釣りクラブ「オーパ」の選手として「第2睦丸」に乗船。2時間ほどでポイントに到着すると早速グルクン仕掛けを下ろす。仕掛けを入れると次々にグルクンがヒット。久しぶりにグルクンの引きを堪能。グルクンの喰(く)いが悪くなると近くに大物がいる合図、知念克治さんは早速釣ったグルクンをエサに大物仕掛けを下ろすと3キロ近いアカジンを釣り上げ、続いて私も同クラスのアカジンが釣れた。
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19日、喜屋武漁港で43センチ、1・34キロのミナミクロダイを釣った佐藤海夢君(潮平中3年)

トモで釣りをしていた崎浜秀智さんは、スルルーをエサにしたフカセ釣りでシルイユー他、タマン5尾を次々に釣り上げた。そして納竿(のうかん)前の2時50分、グルクンをエサにフカセ仕掛けを出していた崎浜さんの竿(さお)に6キロのトカキンがヒットしてフィナーレを飾った。
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23日、読谷海岸で70.5センチ、4.9キロの
タマンを釣った浜里光重さん

港に到着すると「胡屋中央市場グルクン会」のメンバーは9キロ級のガーラやサワラ、会長の玉城さんはグルクン18キロを釣り上げ大漁していた。
主な結果は次の通り。
 大物賞 清田哲治 サワラ9・6キロ(胡屋中央市場グルクン会)
 重量賞 崎浜秀智 20キロ(オーパ)

 朝夕はだいぶ涼しくなりましたが、マナーを守って安全に釣りを楽しみましょう。(おきなわ釣王国社・仲栄真修)

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18日、安謝で54.5センチ、2.94キロのミーバイ
を釣った与儀実政さん(チーム三平)

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22日、嘉手納でタチウオの63センチ、400グラム
を釣った真栄田怜音さん(左)

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23日、うるま市夢咲公園前で良型のツバメウオ
を釣った知花力さん

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25日、渡名喜沖で2.9キロのアカジン
を釣った知念克治さん


  琉球新報

沖縄手帳2012年版 (沖縄)

沖縄手帳2012年版
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 沖縄手帳社(真栄城徳七代表)が編集した「沖縄手帳2012年版」=写真=が10月1日から県内の書店約100店舗で販売される。発売は正広コーポレーション。
 
12年版は資料編が初めて別冊になり、従来の16ページから倍増。米軍基地所在地図や沖縄歴史年表など新たな資料が加えられた。ノートサイズには模合帳も掲載している。
 
27日、琉球新報社を訪れた沖縄手帳社の真栄城代表は「要望を取り入れて改善、進化させた。多くの人に使ってほしい」とアピールした。
小型(3色)は880円、ノート型(黒1色)は1200円。

 問い合わせは 正広コーポレーション
          (電話)098(941)2121。


  琉球新報

2011-09-28

クロヨナの花満開 平得の宇部御嶽

クロヨナの花満開 平得の宇部御嶽
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石垣市平得の産業道路(市道)沿いにある宇部御嶽でクロヨナの赤紫色の花が満開し、道行く人々の目を楽しませている。

 クロヨナはマメ科の常緑高木。分布は奄美大島以南。成長すると、高さ10メートルの巨木になる。樹皮や葉を傷つけると、独特の臭気を放つ。以前は緑肥として利用されていた。種子からは油が取れ、ロウソクや石けんに用いられる。樹皮からはタンニンや繊維が取れる。


   八重山毎日新聞

「委員同士の討議なし」玉津教育長認める (八重山・沖縄)

教科書選定会議 「委員同士の討議なし」
玉津教育長認める

野党「協議の意味がない」と批判
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八重山地区の公民教科書問題をめぐり、教科用図書八重山採択地区協議会会長の玉津博克石垣市教育長は27日、8月23日の選定会議について「委員同士で討議して一本化するという方式ではなく、各委員がどういう観点から選定したのか意思表明する方式で協議した。種目によっては意思表明なしで投票のみという事例もあった」と述べ、実質的な意見交換はなかったことを認めた。市議会9月定例会一般質問で石垣三雄氏に答えた。

 こうした方式で無記名投票が行われた結果、9教科15種目のうち唯一、公民教科書は調査員が挙げた「推薦図書」にも「特徴・特色ある図書」にも入っていなかった育鵬社に選定された。家庭分野も推薦外図書の開隆堂だったが、これは現在使用されているもので、調査員の「特徴・特色ある教科書」の一つに挙げられていた。他はすべて推薦図書だった。

 石垣氏は「本来は、報告書を参考にプラス、マイナスの面をみながら論議して教科書を選定するのが民主的なやり方。協議会で審議して決める意味がなく、協議会を開く意味もない。協議会の形骸(けいがい)化だ」と選定のあり方を問題視した。
 
これに玉津氏は「昨年の協議会には議事録がない。なぜか。議事がなかったからと思われる。それに比べると、今回のあり方は賛否両論あるかもしれないが、今もてる範囲でしっかり協議した」と譲らず、石垣氏も「比較検討をせずにどうして選べるのか」と応酬するなど議論は平行線をたどった。

 選定会議の議事録公開について玉津会長は「3市町の採択が整った後」と現段階での公開に応じない考えを示した。
 
また、石垣氏は、協議会の規約改正について玉津教育長が玉津協議会長あてに出した要請文について、市教育委員会に諮れていなかったことも指摘したが、玉津教育長は「教育長の判断で事務処理は可能」と述べ、地教行法の解説書をもとに正当性を主張した。
 
石垣氏は「教育委員会も形骸化している」と批判、野党席からも「教育委員会はなくてもよいく」とヤジが飛んだ。


   八重山毎日新聞

アカハラダカ飛来 バンナ岳 (八重山・沖縄)

アカハラダカ飛来 バンナ岳
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 越冬のため、東南アジアへ渡る途中、宮古や八重山に
飛来するアカハラダカ(ワシタカ科)の群れが1週間前から、
石垣島でも確認されている。
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 アカハラダカは全長約35センチ。ツミよりやや大きい。中国東北部や朝鮮半島で繁殖し、9~10月にかけて、東南アジアへ渡って越冬する。
 
27日朝、石垣市バンナ岳頂上では秋空に群舞する約50羽のアカハラダカの群れがみられた。渡りは来月まで続き、10月9日の「寒露」のころには、サシバの渡りが観察される。
  

   八重山毎日新聞

秋の修学旅行シーズンはじまる (宮古島・沖縄)

秋の修学旅行シーズンはじまる…
さるかの会受け入れ第1陣が来島
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入島式で受入れ農家と対面する高槻北高校の生徒たち
=城辺公民館駐車場

秋の修学旅行シーズンが始まった。 ぐすくべグリーンツーリズムさるかの会 (仲間寛安会長) は27日から、 今秋冬期の第1校目となる大阪の府立高槻北高校の生徒355人を受け入れた。
生徒たちは市内各地の農家宅に宿泊しならが宮古島の生活や文化、 農作業などを体験する。
修学旅行の農家民泊は人気が高く年々増加しており、 ことしは同会でも過去最多の34校9600人の受け入れを予定。 宮古全体でも初めて1万人突破が見込まれるが、 宿泊や交通輸送など受け入れ許容体制の課題も浮上しつつある。

 高槻北高校は午後の便で宮古入り。 入島式が午後2時から城辺公民館駐車場で行われ、 生徒たちは受け入れ農家と対面した。 同会の仲間会長が 「暑い宮古島へようこそ。 10月ごろまでこうした天気が続くが、 皆さんの所ではもう肌寒いかと思う。 これから宮古で色々な体験してほしい。 1泊という短い期間だが、 みなさんが良い経験ができることを願っている」 と生徒たちを歓迎した。
 
これに対して同校の坂口光芳教頭は 「みんな好奇心が旺盛な生徒たち。 宮古、 沖縄の文化や歴史を勉強させてほしい。 高校生活で最高の思い出を作ってほしい」 とあいさつ。

生徒を代表して修学旅行委員長の藤本翔平くん (2年) が 「宮古島をとても楽しみにしていた。 みなさんの家に泊めてもらい、 生活や文化を学びたい」 と述べた。
 
同校の修学旅行は昨年まで北海道を訪れ、 半日の農家体験を行ったが1日は今回が初めて。 坂口教頭は 「違う文化や生活を体験させることを重視している。 せっかくなのでできるだけ長く体験させたい。 宮古島の 『お父さん、 お母さん』 をつくり、 第2の故郷として卒業後に帰ってきたいと思えるような良い思い出をつくってほしい」 と農家民泊への期待を語った。
 
今期最初の受け入れに同会事務局長の松原敬子さんは 「天気に恵まれたので星空を見てほしい。 農家との色々な語らいや体験を大事にしてほしい。 宮古の農家の気持ちと触れ合ってほしい」 と述べた。
 
宮古島市観光課によると、 2011年度の修学旅行数は過去最多の38校1万742人 (9月1日現在) が見込まれている。 民泊では同会に加えて宮古観光協会でも池間島や狩俣で受け入れを始める。

  宮古新報

県議会・八重山教科書問題 全員協議は「有効」(沖縄)

県議会・八重山教科書問題 全員協議は「有効」 県教育長が答弁
 
八重山の公民教科書採択問題で、3市町の教育委員全員が集まり育鵬社版を不採択とした8日の全員協議について、県教育庁の大城浩県教育長は27日の県議会9月定例会代表質問で「8日の採択決議の状況こそが沖縄県としては有効である」と述べた。
一方、政府は同日、8日の全員協議は教科書無償措置法に規定された協議には当たらないとする答弁書を閣議決定した。協議の有効性をめぐり、県と政府の見解が対立する形となった。
 
崎山嗣幸氏(社民・護憲)の質疑に対し大城教育長は「(3市町の)各教育委員長がその職務権限に基づき公開の場で開催され、同一教科書の採択決議が行われたと捉えている」と述べ「大変大きな重い意味がある」と強調した。
 
政府は照屋寛徳氏(社民)の質問主意書に対する答弁書で、玉津博克石垣市教育長、崎原用能与那国町教育長がそれぞれ文科相宛てに出した8日の全員協議の無効を訴える文書について、(1)事務をつかさどる教育長の名義で作成(2)教育長名の公印、公文書番号を明記―として公文書と認定。8日の全員協議は「無償措置法で定めた協議には当たらない」と結論付けた。
 
ただ照屋議員の「(玉津、崎原両教育長の文書は)教育委員会の機関意思として発出されたものか」との問いには明確な回答を避けた。教科書の需要冊数報告の期限を過ぎても無償給付の対象になるとの見解も示した。政府は27日、糸数慶子参院議員提出の質問主意書に対する答弁書も閣議決定。八重山地区の教科書問題を認識した時期を「8月上旬に報道などにより認識した」と説明した。


 琉球新報

ゆかりの地で「丘の一本松」 (沖縄)

ゆかりの地で「丘の一本松」 八木、スー役初挑戦
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「丘の一本松」で(左から)スー(八木)、その妻(大宜見静子)
、良助(高宮城)、妹の春子(銘苅)
=25日、北谷町のちゃたんニライセンター
 
沖縄芝居の「劇団大伸座」公演「丘の一本松」(大宜見小太郎作)が25日、北谷町のちゃたんニライセンターで行われた。北谷町教育委員会など主催。北谷言葉で人気を博した同作品にゆかりの地での上演となった。各出演者が笑いの中にも、親子の情愛にまつわる教訓が多く含まれた名せりふを味わい深い北谷言葉で表現した。
 
物語は頑固な鍛冶屋のおやじ=スー(八木政男)が息子・良助(高宮城実人)をいつまでも“ハナダヤーワラバー”(鼻たれ小僧)扱いする。スーの妻(大宜見静子)が仲を取り持つが、良助は家出する。
 
思い直したスーは連れ戻しに追い掛け、丘の一本松の下で息子への思いを語る。それを木の陰でこっそり聞いた良助は親の思いを知り、再会した2人は抱き合う。出演はほかに座喜味米子、当銘由亮、佐和田香織、知名剛史、仲嶺真永、真栄田文子ら。地謡は具志幸大。
 
名優・大宜見小太郎がスー役で活躍した当時から良助役は「千回以上やった」と語る八木だが、スー役は初。兄であり座長だった小太郎の十八番への挑戦に「緊張した」と言いつつも好演。強情な物言いをしながら、本当は息子を思う対照的な両面を巧みに演じた。
 
高宮城は頑固な父に反発する良助をやや抑え気味に演じた印象。父が息子を思う気持ちを知って父子で抱き合う最後の場面での感極まった表情とせりふが印象的だった。
 
最年長の静子は登場した瞬間に大きな拍手で温かく迎えられた。良助を諭す場面は自然体で深い情感がこもり、味わい深かった。ベテラン陣では北島角子もヤンバルのおばあ役で存在感を発揮し会場を沸かせた。良助に親の気持ちを言い聞かせる場面は貫禄が漂い、脇役ながら舞台を引き締めた。
 
「久米島情話」も上演し、小太郎劇ならではのせりふの掛け合いで楽しませた。
 
県内各地で話せる人が減っている「しまくとぅば」は、沖縄芝居の中に残っている例も多いだろう。特徴ある「しまくとぅば」を取り入れた作品を上演し言葉の継承につなげることが、沖縄芝居の豊かさを広く示すことにもつながると感じる。

(古堅一樹) 琉球新報

※注:高宮城実人の「高」は旧字体



あでやか女行列 富盛の十五夜祭り (沖縄)

あでやか女行列 富盛の十五夜祭り
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3歳から80代までの区民があでやかな衣装を身に
着け、見物客の目を引いた女行列「ヨンシー」
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熱気に包まれた3年に一度の「富盛十五夜綱」
=八重瀬町・富盛公民館前

 【八重瀬】
八重瀬町富盛の伝統行事「十五夜祭り」が25日、富盛公民館前で開かれた。昼夜の2部構成で、区民らが多彩な演目を披露。昼の部に行われた3年に一度の綱引き「富盛十五夜綱」はニシ(北)がヘー(南)を下し先勝、1勝1敗で引き分けた。あでやかな道ジュネーや区民らが体をぶつけ合うガーエーなども見物客の目を楽しませた。

 勇壮な旗頭で幕開けした道ジュネーは子どもから高齢者まで約250人が出演。「大和人行列(ヤマトンチュジュネーイ)」「唐人行列(トーンチュジュネーイ)」「女行列(ヨンシー)」(いずれも町無形民俗文化財)は異国情緒漂う独特の衣装に身を包んだ行列で人々を魅了した。

 勇壮な棒術や約120人による棒巻ちなども会場を沸かせた。夜の部は33演目が披露され、遅くまでにぎわった。

 3歳から80代まで80人余の女性が参加した「ヨンシー」を指導した石原光子さん(81)は「みんな仲良く踊って上手だった。地域の絆のためにも絶やしてはいけないね」と笑み。野原繁雄区長は「先人たちが築き上げてきた素晴らしい伝統をしっかり後世に継承していきたい」と話した。

 同祭りは当初、旧暦八月十五夜に合わせて18日に開催予定だったが、台風15号の接近により一週間延期していた。

   沖縄タイムス

ウチナーグチで糸満の文化学ぶ(沖縄)

ウチナーグチで糸満の文化学ぶ
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安田辰也さん(右)の三線に合わせ、ウチナーグチで歌を披露する国吉弘子さん(同2人目)=糸満市・太陽児童センター

 【糸満】
島言葉の歌や紙芝居読み聞かせなどで地元文化の継承を図る「しまくとぅばでちゅううがなびら」が24日、糸満市西崎の太陽児童センターであった。地域の子どもや高齢者ら約30人が参加。糸満の子守歌や白銀堂にまつわる物語を描いた紙芝居を通して、ウチナーグチを楽しんだ。

 県主催の「しまくとぅばの日」(9月18日)関連事業の一環で、市内各所で開催。小学校などで島言葉での語りや読み聞かせのボランティアに携わる国吉弘子さん(61)と糸満出身で那覇市芸術監督の安田辰也さん(36)が講師を務め、歌三線や踊りなどを交え楽しくしまくとぅばの魅力を伝えた。

 最前列で見入っていた新垣美郁さん(西崎小3年)は「おじーちゃんやおばーちゃんが方言使うと分からない。意味が分かって話せるようになりたい」と笑顔を見せた。

 国吉さんは「小学生時代は方言札で育ったので悪いものだと思ったが、今は違う。ウチナーグチは貴重な文化、誇り。沖縄の宝を子どもたちに伝えていきたい」と話した。

  沖縄タイムス

2011-09-27

13組のバンドが熱演 2年ぶり八重山音楽祭 (八重山・沖縄)

13組のバンドが熱演 2年ぶり八重山音楽祭
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 「…だっからが、やめられない♪」をテーマに
第13回八重山音楽祭(主催・同実行委員会)が25日午後、
石垣市民会館大ホールで開催された。音楽祭は公開
オーディションで選ばれた11組のバンドをはじめ、ゲストの「ごもく」など総勢13組が出演。それぞれ持ち味を生かした演奏を繰り広げ、聴衆と一体となって盛り上がりをみせた。

 八重山音楽祭は1983年の第1回から95年の第10回まで開かれ、多くのアーティストを輩出してきたが一時中断。2007年に復活し、今回は2年ぶりの開催となった。
 
舞台は石垣第二中学校吹奏楽・マーチングバンド部の演奏で幕開け。「キカイチ」や「BEAT SWIFT」、「BLACK ONE NECK」など中高生を中心としたバンドが次々と演奏を披露。15歳のギタリスト・土田龍太郎君の演奏は、中学生とは思えないほどのテクニックに会場からは大きな拍手と歓声が起こった。

 合計358歳の最年長バンド「B・K・Hat」は懐かしい楽曲を披露。花束を贈る観客もおり、最年少の兄妹バンド「砂川ブラザーズ」も会場を盛り上げた。
 
石垣島出身でゲスト出演のアコースティックバンド「ごもく」の演奏は、リリースされたばかりの新曲も披露され、5年ぶりに活動を再開した「Smooth UP」がステージのラストを飾った。
 
会場には大勢の家族連れなど音楽ファンが来場。島のミュージシャンが奏でる音楽と歌声に拍手を送り、最後は音楽祭のテーマ曲「僕らのstory」を全員で歌い、幕を閉じた。


    八重山毎日新聞

「胸を張って育鵬社を」 教科書問題 議場で論戦 (八重山・沖縄)

「胸を張って育鵬社を」 教科書問題 議場で論戦
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与野党が火花散らす

石垣市議会(伊良皆高信議長)の9月定例会は、26日から一般質問の日程に入った。
焦点は、19人のうち13人が取り上げている教科書問題。
初日は4氏が質問し、玉津博克教育長の手法を批判する野党と、擁護する与党が火花を散らした。
与党側からは解決策として市教委独自の採択、野党側からは玉津教育長の辞任を求める声が飛び出した。玉津教育長は「これまでの行政行為に瑕疵(かし)はない。近く竹富町が育鵬社を採択すれば、来年4月には胸を張って教科書を届けたい」と正当性を主張、竹教委が答申通りの採択をするよう強く求める考えをあらためて示した。

 大浜哲夫氏と長浜信夫氏への答弁で、玉津教育長は自民党の義家弘介参議とのやりとりについて「義家氏の協力があったことは事実」と認める一方、「政治介入だ」との批判には「義家氏は8日昼に文科省幹部の確認書を送付しただけ。政治家の介入や圧力とは思っていない」と反論した。
 
玉津教育長は、9月13日の「自民党文部科学部会・日本の前途と歴史教育を考える議員の会の合同会議」に出席したことについて「自民党石垣支部や自民党県連から声がかかり、出席すると答えた。自費で年休をとって行った」と明らかにした。

 これに大浜氏は「教育の中立性を侵すものだ」と糾弾したが、玉津教育長は「県義務教育課も竹富、与那国両教育長も呼ばれており、中立性を侵したとは認識していない」と答弁。長浜氏は「教育長が文科省に行くべきだ。言語道断だ」と声を荒らげた。
 
玉津教育長は、大浜氏に公民教科書に対する民意を問われ、「中山市長が市長になったこと、私が市議会で承認を得て教育委員になったことを考えると、私のバックには多くの民意があると理解する」との認識を示した。

 与党側は上門孝子氏が、8日の全教育委員による仲本英立委員長の手法について「3市町教委の合意がなく効力はない。余計な混乱を招いた責任は決して小さくない」と追及、仲本委員長は「県の指導助言のもとにやった。瑕疵はない」と平行線をたどった。
 
砂川利勝氏は、8日の協議での県の指導・助言について「不当介入」と批判した上で「いつまで議論しても平行線をたどる。市独自の採択も選択肢として考えてもよい」と提案。玉津教育長は「可能性としてはあると思うが、今しばらくは竹富町の判断を待ち、それから考えたい」と述べるにとどめた。


八重山毎日新聞

53年ぶり綱引き 沖縄市美里自治会 (沖縄)

53年ぶり綱引き 沖縄市美里自治会
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住民総出で綱を引き合う美里の綱引き
=4日、沖縄市美里
 【沖縄】
沖縄市美里自治会(川上のり子自治会長)は、美里復興65周年記念事業の一環で、同市美里の通りで住民総出の綱引きを開催した。同自治会が綱引きを実施するのは1958年以来53年ぶり。
 
美里は戦前、西原として4班に分かれて約250世帯が暮らしていた。沖縄戦で多くの住民が収容所に強制収容され、区民不在となった同地域の約260軒あった家屋が無断で取り壊されて持ち去られていったという。
 
かろうじて残った家屋は約20軒。近隣の収容所にいた有志10人は戦争終結翌年の1946年、地元をこれ以上荒らされるのを食い止め、できるだけ早く地域に住民が戻って暮らせることを願い、監視員として常駐を始めた。残された住居を補修し、監視員の宿舎、復興を進める事務所などとして使用し、その後、美里復興企画委員会が発足した。
 
美里の綱引きは42年まで毎年開催されてきた。戦争でいったん途絶え、戦後は公民館建設事業が実施された54年を除く50年から55年まで毎年開催され、3年後の58年を最後に途絶えていた。
 
復興60年記念の綱引きは4日に実施。美里青年会のエイサー、空手の演武、道ズネーなどが披露された。前綱引きと題して子どもだけによる綱引きが実施された後、住民総出による綱引きが開始された。掛け声が響く中、若者からお年寄りまでが汗を流しながら、一生懸命綱を引き合った。

   沖縄タイムス

勇壮に「巻棒」演武 豊見城市保栄茂 大豊年祭(沖縄)

勇壮に「巻棒」演武 豊見城市保栄茂 大豊年祭
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「ヒャーヒャー」の掛け声で大きな巻きを描き、一つになるマチボー
=24日、豊見城市保栄茂馬場
 【豊見城】
6年に1度、卯年と酉年に弥勒(みるく)を迎えて実施される、豊見城市保栄茂の大豊年祭が24日、保栄茂馬場(うまいー)で開かれ、棒術で200年以上の歴史があるマチボー(巻棒)が披露された。
 マチボーが始まるどらの音とともに約160人の男性が入場すると、会場の興奮も一気に高まった。2人でのタンカー棒や3人棒、5人棒などがあり、棒を使い跳んだり跳ねたりする勇壮な演武に観客から拍手が送られた。終盤、どらの音に乗って「ヒャーヒャー」の掛け声で「ウー棒」と「ミー棒」の大きな二つの巻きが合流。一つに合体し棒を上に上げると歓声が起こった。
 マチボー参加は3回目の當間正希さん(30)=糸満市、建築業=は「この日はチムワサワサーする(胸が騒ぐ)。祖先から受け継いだ素晴らしい伝統」と誇らしげ。親戚ら約10人で訪れた吉本さつきさん(32)=会社員=は「今年は人数は少ないが、息が合ってかっこよかった」と話した。同祭は25日もあり、道ジュネーやマチボーなどのほかエイサーもある。


   琉球新報

米兵持ち去り手紙、70年ぶりに帰る(OKINAWA)

米兵持ち去り手紙、70年ぶりに帰る
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戦前の手紙を手に当時の思い出を語る(右から)上地さん、松田さん、野村さん=読谷村歴史民俗資料館
 【読谷】
沖縄戦の時に米兵が持ち去ったとみられる手紙やはがきが26日、約70年ぶりに本人や親族の元に戻った。琉米歴史研究会(喜舎場静夫理事長)が今月入手した写真や手紙約200点のうち、記載された住所などから読谷村在住の3人が当事者と判明。村歴史民俗資料館で本人に手渡された。

 野村登美子さん(87)=同村大木=は福岡県に住んでいた姉が1942年に送った手紙を受け取った。当時、病院勤務を始めた野村さんに仕事を頑張るよう励ます内容がつづられていた。

 野村さんは米軍が上陸した同村渡具知に住んでいた。防空壕に手紙などの家財道具を置いたまま、国頭村に疎開。戦後、読谷村に戻ったが米軍に集落を接収され、家財道具の行方も不明のままだった。

 姉が母に送った手紙も含め2通を受け取った野村さんは「戦争で全てを失い、戦前の思い出は一つもなかった。手紙が戻って感激している」と頬を緩めた。

 上地榮さん(62)=同村楚辺=は当時、楚辺区長だった祖父宛てのはがきを受け取った。差出人は祖父の甥で、出兵の際のお礼などを丁寧な字でつづっている。

 上地さんは「この方は20歳くらいで摩文仁で戦死した。立派な文章を書ける青年だったと分かった。仏壇に置いて祖父にも報告したい」と満足そうに話した。

 弟宛てに中国の戦地から届いたはがきを受け取った松田栄喜さん(90)=同楚辺=は「検閲済み」との表記を眺め、言論統制された戦時中の思い出を語った。

 ほか、「古謝カミ」「渡具知賀眞」との宛名があるはがきや、「中頭郡教育事務所長」と記され、生徒らの写真があるアルバムなどがあり、同研究会は持ち主の手掛かりを探している。同研究会のホームページで一部が見られる。アドレスはhttp://www.ryubei.com

   沖縄タイムス

祈りのみこし島巡る 大東神社豊年祭り(南大東島・沖縄)

祈りのみこし島巡る 大東神社豊年祭り 
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豊年祭りでみこしを担ぎ村内を練り歩く人々=南大東村
 【南大東】
南大東島最大の行事、大東神社豊年祭りが行われた。
宵祭りの22日は、6字地区と事業所合わせて8基のおみこしが、大東神社の坂を駆け上がり、護符を奉納し、新しい護符を受け取った。境内では山車8基が各地区自慢の伝統の祭り太鼓を響かせた後、集落内の商店や事業所を回り、五穀豊穣(ほうじょう)、商売繁盛、家内安全を祈願した。
(東和明通信員)
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五穀豊穣を願い村内をパレードする車列
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みこしを担ぎ大東神社の坂を駆け上がる人々


   沖縄タイムス


2011-09-26

日米地位協定 拝啓・米議会の友へ (OKINAWA)

日米地位協定 拝啓・米議会の友へ
/普天間撤去へ劇的転換を 試される米国民主主義

 米国がくしゃみをすれば日本もくしゃみをし、右を向けと言えば右を向く。考え方の違いに敬意を払い、耳障りな意見も述べ合う。日米関係でどちらをお望みですか。
 
米上院軍事委員長カール・レビンさま、外交委員会東アジア・太平洋小委員会委員長ジム・ウェッブさま、米議会を代表するあなた方の沖縄訪問を歓迎します。滞在中に多くの県民との対話を望みます。
 
戦後66年間、沖縄にとって米国は民主主義の教師であり、反面教師でもありました。長い付き合いの中で人権を尊重し合う真の友好関係をどのように築くか、県民は誠実に提起してきました。

「屈辱」我慢も限界 
「4・28」。59年前の1952年4月28日、サンフランシスコ講和条約と日米安保条約が発効した日です。連合国の占領軍が撤退し、日本は独立。沖縄と奄美大島は講和条約により日本から分離され、米軍施政下に入りました。
 
米軍は戦後、銃剣とブルドーザーによる基地建設、傍若無人な振る舞いによる人権蹂躙(じゅうりん)、自治権制限など幾多の苦難を沖縄に強いました。その出発点「4・28」を沖縄住民は「屈辱の日」として語り継いできました。しかし、米軍の屈辱的仕打ちは今も続き、穏やかな県民の我慢ももう限界です。
 
最も象徴的な問題は普天間飛行場の返還問題です。1996年4月、日米両政府は住宅密集地にある普天間の返還に移設条件付きで合意しましたが、県民は基地の新設は負担が重いと、ずっと異を唱えてきました。
 
日米両政府が合意している普天間の名護市辺野古移設は、仲井真弘多県知事と県内41市町村の全首長が反対しています。県議会は県外・国外移設を決議。国政選挙では県内移設容認の政治家がことごとく落選しました。昨年5月の日米合意後の県民世論調査では辺野古移設反対が84%に達しました。
 
米国務省のケビン・メア前日本部長は、クリントン長官に普天間問題の見通しを聞かれ「最悪の場合でも現状維持で、米軍にとって問題はなく米国に不利益はもたらさない」と伝えました。無責任です。米国も当事者であり危険の放置に罪悪感を感じるべきです。
 
県民は沖縄戦で本土防衛の「捨て石」にされ、戦後は日米安保の「捨て石」にされていると感じています。根底には沖縄への構造的差別があることも。
 
日本の国土の0・6%にすぎない沖縄に、在日米軍専用施設の74%、在日米軍兵力の7割が集中しています。これは不公平です。
 
3月11日に発生した東日本大震災後、米軍と自衛隊は「トモダチ作戦」を展開、救援物資輸送やがれき撤去、仙台空港の復旧などの活動が感謝されております。
 
献身的な兵士に敬意を表します。ただ、基地の過重負担にあえぐ沖縄の現実、米軍の日常の振る舞いと重ね合わせギャップも感じます。

霞むオバマ政権の理想
 本土復帰後も基地被害は絶えません。米軍機事故は墜落、不時着など約500件を数え、米軍人・軍属などの犯罪は5500件余発生し凶悪犯が560件を超えます。女性が泣き寝入りする暴行事件など凶悪犯は潜在しているといわれています。
 
在日米軍の特権的地位を認めた日米地位協定について、県民は不平等条約として抜本的な改定を求めています。県民の総意です。
 
最近も、死亡事故を起こした米軍属が「公務中」を理由に不起訴処分となりました。地位協定に基づく日米両国の人命・人権軽視の取り扱いは見過ごせません。
 
オバマ大統領の就任当初は県民も「変革」に期待を膨らませました。共和党政権の単独行動主義から国際協調への転換、「核なき世界」提唱が沖縄にどう影響するか。
 
オバマ氏が語る理想、新たな挑戦に、自国の国益だけでなく、人類の持続的発展を目指す「人類益」の萌芽を感じ取ることができました。
 
しかし、いつの間にか軍の論理に押され理想が霞(かす)んでいませんか。
 
辺野古の海は天然記念物ジュゴンが生息する貴重な海です。新基地建設を強行すれば、米軍は沖縄住民だけでなく日本国民と世界の自然保護運動の敵意に囲まれます。
 
普天間の閉鎖、撤去によって「善き隣人」関係の再構築が必要です。お二人には誠実な「沖縄の心」を感じ取ってほしい。そして米国民主主義の真価を示してください。日米合意は民意を尊重し劇的転換が必要だ、との決意とともに。

   沖縄タイムス

Aランチ勝負 老舗食堂集まれ (コザ・沖縄)

Aランチ勝負 老舗食堂集まれ
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東門美津子市長(右から3人目)に「第1回コザAランチ選手権」への協力を要請した沖縄市料理飲食業組合の山城淳組合長ら(同4人目)=沖縄市役所

 【沖縄】
戦後に沖縄市内のレストランで考案され、老舗の食堂やレストランの定番メニューとなっている「Aランチ」をPRしようと、沖縄市料理飲食業組合(山城淳組合長)は10月23日午前11時から、同市コザ運動公園で「第1回コザAランチ選手権」を開く。
山城組合長は「昔ながらの味を守りながらAランチを出している店に、ぜひ参加してほしい」と述べ、老舗店の参加を呼び掛けている。

 同組合によると「Aランチ」は1956年ごろ、沖縄市諸見里にあった「ニューヨークレストラン」のシェフが考案し、県内の食堂に広がったという。

 「Aランチ」は一つのお皿にハンバーグ、チキン、カツレツ、ライス、サラダなどと幾つもの「おかず」が入っているという欲張りで豪華なメニューが特徴。値段が安くなると「Bランチ」「Cランチ」があり、メニューも変わる。山城組合長は「コザの発祥をPRしながら、店ごとに食材が微妙に変わるといった『遊び心』を取り入れてイベントを開催したい」と話す。

 10~12店舗の出店を目指し、同協会のメンバーが、県内各地の老舗食堂やレストランを回って参加を呼び掛けている。選手権は、サッカー日本フットボールリーグ(JFL)のFC琉球の試合に合わせて開催。単独のチケット(500円)と、FC琉球の試合観戦チケットとのセット(1000円)の2種類を販売している。当日は、2500食を出し、家族で食べ比べをしながら投票形式で行う。審査は、来場者の投票と審査員が衛生状況や販売PR度などを加味して優勝店舗を決める。

 問い合わせは同組合、電話098(921)1871(平日午後1~6時)。

   沖縄タイムス

きょう「彼岸明け」/ハカマカズラ花見ごろ(宮古島・沖縄)

きょう「彼岸明け」/ハカマカズラ花見ごろ
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見ごろを迎えるハカマカズラの花
=25日、伊良部島
 
きょう26日は「秋の彼岸明け」。暑さは秋の彼岸までとされるが、宮古島の残暑はまだ続きそうだ。

 彼岸入りは20日だった。本土では、秋の彼岸は作物の収穫時期とされ、先祖にぼた餅などを供えて豊作を祈願するという。

 伊良部島の海岸では、在来種のハカマカズラ(マメ科)が淡い黄緑色の花を咲かせている。今の時期が見ごろ。葉がはかまの形に似ているのが名前の由来。夜になると葉閉じ、明るくなると開く。

.宮古毎日新聞

披露宴に宮古馬で登場 (宮古島・沖縄)

児玉さん夫妻、披露宴に宮古馬で登場
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 県の天然記念物に指定されている宮古馬に乗って登場するというユニークな披露宴が24日、 友利の博愛漁港近くの会場で行われた。 愛知県に住む児玉起平さん (27) と (旧性・今井) 美智子さん (28) の2人で、 同日結婚式を宮古島で挙行。 披露宴では宮古馬とともに登場し、 親類、 友人の前で永遠の愛を誓った。

 2人は交際をスタートしてから初めての旅行で宮古島を訪れ、 とても気に入った宮古島での結婚式を決めたという。 宮古馬に乗って披露宴に登場するというアイディアは、 ドレスなどをデザインした知人が提案した。
 宮古馬は平良山中の荷川取牧場 (荷川取明弘代表) が飼育しているもので、 雄の 「タケ原」 (24才) と雌の 「美ら (ちゅら)」 (28才)。
 
友利の博愛漁港近くの会場で行われた披露宴には大勢の友人や親せきが詰めかけ、 2人を祝福。 宮古馬にまたがる2人が会場に到着すると盛大な拍手で出迎えていた。
 美智子さんは 「きれいな海に囲まれ、 かわいい馬に乗れて幸せです」 と満面の笑みを浮かべ、 起平さんは 「とても楽しい。 最高。 天気も良く仲間も祝ってくれて何も言うことはない」 と話していた。
 
宮古馬を飼育する荷川取代表は 「宮古馬の新しい活用の道が開けたと思う。 一生の思い出に残る披露宴になったのでは。 話があればまた馬を貸し出したい」 と今後に期待を寄せた。

  宮古新報

豊見城あずささん、海邦塾多良間支部を激励 (宮古島・沖縄)

豊見城あずささん、海邦塾多良間支部を激励
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  【多良間】
多良間島出身で空手元世界チャンピオンの豊見城あずささんが23日、 海邦塾多良間支部を激励に訪れた。 テレビなどに出演するタレントの魅川憲一郎さんも同行し、 子どもたちは大はしゃぎするとともに、 歓声を上げた。

 今回の訪問は、 県が推進している小規模離島航空路利用活性化事業(通称・沖縄小さな島物語)の告知活動、琉球放送(RBC)のバラエティー番組 「沖縄BON」の取材を兼ねたもの。
この番組で魅川さんが事業所などを訪ねる 「オジャマするわよ~」 のコーナーで、 豊見城さんの里帰りに同行するとの設定で、 豊見城さんの実家やゆかりの地をめぐった。 この模様は10月5日の同番組の中で放送される。
 
同支部を訪問した豊見城さんは、 「みんなと同じように多良間島から出て、 高校生から空手を始めて世界一にもなった。 みんなもがんばって世界一を目指そう」 とエールを送った。

宮古新報

宮古島漁協直売店海の朝市 (沖縄)

新鮮魚求めどっと/宮古島漁協直売店海の朝市
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買い物客らに人気が高かった新鮮な魚
=25日、宮古島漁協の直売店
 
宮古島漁協(小禄貴英組合長)の直売店「in(海)んきゃどら」で25日、海の朝市が行われた。市民らが訪れ、イラブチャーなどの新鮮な魚類を買い求めていた。

 八重干瀬で追い込み漁を展開する狩俣の友利組(友利哲雄代表)が全面的に協力した。販売された魚類はイラブチャーのほかに、アイゴ、カタカス(オジサン)など約100㌔。来客らは、目当ての魚を買って満足の表情を見せていた。

 会場の一角には、揚げ立ての魚天ぷらやイカ天ぷら、アーサ天ぷら、作り立てのマグロカツバーガーがずらり。ボリュームたっぷりの商品は飛ぶように売れていた。小禄組合長は「新鮮な商品なので、人気が高い。今後も消費者に喜ばれるよう、海の朝市を開く」と語った。

.宮古毎日新聞

銀座で石垣島フェア 夏川りみさんが1日店長 (沖縄)

銀座で石垣島フェア 夏川りみさんが1日店長

  【東京】
石垣島の物産を通して石垣島のPRと観光誘客を図ろうと、石垣市内の特産品製造業者の有志が「石垣島の特産品を拡め隊」を立ち上げ、銀座の県物産公社「銀座わしたショップ」で、23日から3日間「石垣島フェア」を開いている。これまで順調だった観光産業を振り返り、そのブームは石垣島の内側(島民自身)から生まれたものだろうか|との反省から今回の企画が生まれた。

 フェアはオープン初日から長蛇の列。午後1時からは地下の特設ステージで、石垣市観光大使で歌手の夏川りみミニライブ&トークショーが行われ、新曲の「あすという日が」などを紹介。
 さらに1日店長として店内に立ち、石垣牛大バーベキュー大会のチラシを配布し「ぜひ石垣島へおーりとーり」と誘客に全力を注いだ。

 銀座わしたショップは、1日平均3000人の来店者でにぎわう日本一元気なアンテナショップとして知られ、会場から流れる八重山民謡が客足を引き付け、特設展示場には、初出展の「飲むポン酢」「石垣島ハム・ソーセージ」「ミルクジャム」が話題に。3業者は「販路につながる」と期待。
 
そして石垣牛や八重山そば、かまぼこなど40種、3000点の特産品が所狭しと展示。初日から4000人の客でにぎわった。
 
期間中、ショップ内の石垣島商品を買い上げた客を対象に、石垣牛ステーキや石垣島観光商品券などが当たる豪華抽選会も行われ、反響は上々。

 金城秀信隊長は「多くの業者のご協力があればこそ開催できた。わしたは知名度も高く、銀座という土地柄も手伝って初日から大勢の八重山ファンが訪れ、驚いている。継続して開催したい」と手応えに意欲をみせた。
 
年2回、石垣島を訪れ20年来のリピーター・清水宣之さん(56)、千佳子夫人(54)は「海の美しさには身震いする。自然や文化、人情などが好き。物産と観光にこだわったのが面白い。石垣牛や海産物を買って帰ります」と話していた。(有田静人東京通信員)
  

  八重山毎日新聞

北南に分かれて大綱引き (小浜島・沖縄)

北南に分かれて大綱引き のど自慢大会も盛り上がる

 【小浜】
小浜青年会(宇保和樹会長)主催の「十五夜よーろせー(綱引き)」が14日、集落の中心の大道でにぎやかに行われた。北集落と南集落に分かれ、ドラ、太鼓に合わせて、かけ声とともに大綱を引いた。

 1回戦は北集落。2回戦は逆に南集落が勝ち、1勝1敗。3回戦で勝負が決まるとあって、熱気が漂い、熱戦の結果、南集落が勝った。
 
恒例の「よーろせー」は青年会の最大行事で、大綱は子ども会にも呼びかけて作った。 
綱の材料のわらが少なく、綱は例年より短かったが、大勢の住民、観光客が参加して盛り上がった。
 
綱引きのあと、会場を生活改善センターに移して、第18回「のど自慢大会」が開かれ、抽選での豪華賞品をそろえた出店も人気。

 のど自慢には20組のエントリーがあり、入羽一男さんが最優秀賞を獲得。また最高齢者の黒島時男さんが「種取りのふぁーむれー(子守)うた」を歌い、特別賞を受けた。

 その他の受賞者は次の皆さん。

 もう少しで賞=市井綾
 パフォーマンス賞=学校職員クラブ
 熱演賞=クリスタルシークヮーサー
 プリティー賞=少女時代パート2
 青年会長賞=あーじゅのかなちゃん、まきちゃん
  

   八重山毎日新聞

2011-09-24

那覇バスの熱いつぶやき 若手社員奮闘(沖縄)

那覇バスの熱いつぶやき 若手社員奮闘

バス情報から悩み相談まで、ユーモアたっぷりのツイート(つぶやき)で人気を集める那覇バスツイッター
 那覇バスの短文投稿サイト「ツイッター」が熱い。一つのサイトの利用者平均が173人(アスキー総研調べ)に対し、那覇バスのツイッターは開設3カ月で約900人。バス情報やクレーム、悩み相談まで、ユーモアたっぷりのつぶやきで人気を集めている。バス離れで利用客が減少するいま、那覇バスがネット上のツイート(つぶやき)で利用者増を狙う。(與那覇里子)

 利用者「僕らの会社は今度新都心に移動するんだ。バス通勤が難しくなるけど…一年以上もありがとう!これからも友達だよ」

 那覇バス「周囲を見渡せる後ろの席はいつでも貴方の指定席ですよ」

 那覇バスのツイッターには、利用者の感謝の声や、遅延などのクレームが一日中書き込まれる。ツイッターを立ち上げ、那覇バス代表として返信するのは、20~30代の若手社員3人だ。

 業務部総務課の上原龍さん(26)は今日もつぶやく。特に若い世代のバス離れが深刻で「利用者の声を早く反映させられて、若者にバス好きを増やすためにはお金のかからない一番いい方法だと思った」。業務の合間を縫って、朝8時ごろから対話する。

 若手社員の感覚でネット利用者にアピールするので親近感を与える一方、苦情処理するのにはリスクも伴う。上原さんの上司で同課主任の石川達広さん(37)は「クレームの時などは、相談しあっている。バスの旧態依然のイメージからも脱却したい」と部下に信頼を寄せる。

 上原さんらの目標は、ツイッター利用者でバスツアーに行くことに加え、「ツイッターを入り口にして利用者増につなげること。そして利用者の本音を行政にも上げていきたい。それができてツイッターの意味がある」と語った。

   沖縄タイムス

2011-09-23

仲井真知事「早期解決模索を」 政府に再考促す (沖縄)

仲井真知事「早期解決模索を」 政府に再考促す

米国から帰沖後、記者団の質問に答える仲井真弘多知事
=22日夜、那覇空港
 
安全保障に関する日米の有識者会議出席や、米議会議員との会談のため、
18日から米国ワシントンを訪れていた仲井真弘多知事は22日夜、帰沖し、
那覇空港で記者団の取材に応じた。米軍普天間飛行場の移設について、
仲井真知事は米上院軍事委員会のレビン委員長らとの会談に触れ
「早く確実にできる方法を模索すべきで、その方が早い。
(会談した)米上院議員の感覚もそれに近かった」と印象を述べた。
 
その上で「日本政府も本当に確実にできて、一日も早く普天間問題を終わらせるためにもう一度考えていただければ、解決する」と述べ、辺野古移設の日米合意を推進する姿勢を変えるよう促した。
 
有識者会議で県が県外移設を求めていることを説明するなどした今回の訪米の感想として「急に成果が出る、出ないの話ではない」と強調した。
 
政府内から普天間移設と、県が求める一括交付金の成否を絡めた、“リンク論”が出ていることに対し仲井真知事は「(一括交付金は)民主党のマニフェストにある政策。どうして普天間移設の話と絡んでくるのか脈絡が分からない」と述べ、リンク論とされることへの不快感を示した。


   琉球新報

知事、普天間「県外」変わらず(OKINAWA)

知事、普天間「県外」変わらず
仲井真弘多知事は22日夜、日米首脳会談で米軍普天間飛行場の
名護市辺野古への移設について具体的な進展を米側が求めたことに
ついて「状況は変わった。早く(普天間の危険性除去が)できる方法を
模索すべきだ」と述べ、県外移設を求める方針に変化はないと強調した。
訪米から帰国後、那覇空港で記者団の質問に答えた。

 仲井真知事はまた、今回の訪米で会談したレビン米上院軍事委員長らの考えも「それに近い」との認識を示した。米国内でも辺野古案は行き詰まっているとの認識が広まっており、レビン氏らが示した普天間の嘉手納統合案は事態打開のための一案として例示されたとの感触を披露した。

 日米首脳会談の内容については「(日米合意と)ひどく変わるものにはならないと事前に予測できる。そんなものかというところ」と冷ややかに受け止めてみせた。

 政府が普天間問題の打開のため概算要求基準で沖縄振興一括交付金を盛り込んだと一部で報じられたことについては「(一括交付金は)マニフェストで最も力を入れた民主党の政策であり、どう普天間と絡むのか脈絡が分からない」と批判。「これもやらないとなったら、普天間、地位協定改定など(マニフェストの政策は)何もなされないことになる」と政府の思惑を皮肉った。

  沖縄タイムス

南北大東 18日ぶり、店に行列 フェリーで物資届く (大東島・沖縄)

南北大東 18日ぶり、店に行列 フェリーで物資届く

18日ぶりに到着したフェリーで運ばれ、店頭に並んだ生鮮食品などを
買い求める客=22日午前11時ごろ、北大東村の宮城商店
 【南・北大東島】
沖縄地方に停滞していた台風15号の影響で4日以降、欠航が続いていたフェリー
「だいとう」が22日午前、18日ぶりに南北大東島に入港し、次々とコンテナが
陸揚げされた。
両島では食料品などが不足していたため、島内の各商店にはフェリーの到着を
待ちわびていた島民が殺到。ほっとした表情で生鮮食品などを買い求めていた。
 
南大東村の与儀商店では開店前から10人が列をつくった。来客数は通常1日で約100人程度だがこの日は1時間で約50人が来店。JAおきなわAコープ南大東島店の山下典子店長は「22、23の両日は豊年祭。食料が間にあって良かった」と喜んだ。
 
北大東島の宮城商店でも乳製品やパン、野菜類が飛ぶように売れた。島に嫁いで約2年になる宮城彩野さん(33)は「こんな食料不足は初めて。ほっとした」と笑みを浮かべた。
 (池田羊子、上地順子通信員)


 琉球新報

満月の下、豊年祈願─野原のマストリャー (宮古島・沖縄)

満月の下、豊年祈願─野原のマストリャー

月明かりの下、 勇壮な棒踊りを披露する男たち
=12日、 野原公民館

上野野原で旧暦8月15日 (旧十五夜) に行われる伝統の
「野原のマストリャー」 が12日夜、 野原公民館で行われ、
男たちが勇壮な棒踊りを繰り広げたほか、 女性たちも情緒たっぷりに
抱き踊りを披露し、 向こう1年間の豊作と集落の繁栄を祈願した。

 約300年前、 穀物などで税を納めていたころ、 完納を祝い翌年の豊作を祈願して行ったのが始まり。 マストリャーは、 その当時税を納めていた升元のことを 「升取り屋」 と呼んでいたことに由来する。 国の選択無形民俗文化財、 市の無形民俗文化財として保存、 継承されている。
 
女性たちも情緒豊かに抱き踊りを披露し、 代々受け継がれてきた
伝統のまつりに花を添えた

まつりは午後10時前から始まり、 鐘の音を合図にネ組、 トラ組、 ウマ組、 サル組の男たちが棒踊りを舞いながら公民館中庭に順に登場。 勇ましいかけ声とともに棒振りと打ち合いを繰り広げた。 男性陣に続き、 女性たちもクバの扇と四つ竹を手に、 抱き踊りを舞いながら踊りの輪の中に入り、 まつりに花を添えた。
 
この日は近海に停滞した熱帯低気圧の影響で大粒の雨に見舞われ、 まつりの開始が若干遅れたものの、 会場には集落内外から多くの見物客が訪れ、 賑わった。 雨雲の向こうにうっすらと浮かんだ満月の光が会場周辺を優しく包みこみ、 伝統のまつりの雰囲気を格調高く引き立てていた。
 
仲里雅彦自治会長は 「先輩たちが受け継いできたまつり。
野原自治会がこれからもますます発展するよう子々孫々にわたって
伝えていきたい」 と話していた。


宮古新報

思い出の校舎に別れ、池間小中で引越し控え (宮古島・沖縄)

思い出の校舎に別れ、池間小中で引越し控え
 
このほど完成した新校舎に引っ越すのを前に、 池間小中学校 (下地政昭校長) で
22日、 旧校舎へ感謝を伝える「校舎お別れ会」が催された。 全校児童生徒、
職員が参加。 卒業生の前泊博美さんから池間島の昔の様子を学んだほか、
同校の歴史クイズなど楽しんだ。 また、 会の締めくくりには全員で記念撮影し、
思い出の詰まった校舎に別れを告げた。

 池間小中学校の歴史クイズでは、 1903年 (明治36年) に池間尋常小学校が設立されたことや小学校の卒業生総数が3564人だったことなどが出題された。
 
前泊さんは60年代頃の池間島や同校の写真を紹介しながら、 「学校からの帰りは海でカニなどを取っていた。 また、 台風で校舎が潰れた時はカツオ工場で授業もした」 などと子どもたちに当時の暮らしぶりを説明していた。
 
児童会長の山口愛理さんは 「6年間の思い出が詰まっている校舎。 古いけど多くの先輩たちを見守ってきた。 これからは小中一緒の校舎になるが、 新しい校舎も大切にしたい。 長い間お疲れ様」 と感謝の手紙を読み上げた。
 
また、 下地校長は 「学校に愛する感謝の気持ちを忘れず新しい校舎でも頑張って。 また、 最後まで校舎を大事に使ってほしい」 と児童生徒に呼びかけた。
 
同校では週末に引っ越し作業を終え、 週明けから新校舎を使用するとしている。


宮古新報

新商品でコザ発信 特産生かし6品開発(コサ・沖縄)

新商品でコザ発信 特産生かし6品開発

コザブランディングカリキュラムの受講生ら
=22日、沖縄市中央

コザブランディングカリキュラムの一環で開発された商品
=22日、沖縄市中央
 【沖縄】
農商工連携人材育成事業「コザブランディングカリキュラム」を実施している
NPO法人コザまち社中(照屋幹夫理事長)は22日、沖縄市のコザゲート
アパートメントで記者会見し、カリキュラムの受講生40人がチームを組んで
開発した六つの新商品を発表した。
商品は全て地域の特産品を使用したもので、今後、新たな
「コザブランド」として発信される。
 
商品は、県産果物のフルーツポンチ「沖縄夏物語」、県産豚肉とジャマイカの伝統スパイスを合わせた「エコザポーク」、県産野菜の雲南百薬を麺に練り込んだそば「ぬるっぱすば」、県産ラッキョウをドラゴンフルーツの果汁で漬けた「美らっきょ」、知花花織の職人らがデザインを手掛けたタンブラー「コザボトル」、県産バナナを使ったまんじゅう「琉球バナナ」。
 
商品は22日から2週間、コザゲートアパートメント2階で展示・販売される。「ぬるっぱすば」「美らっきょ」は展示のみ。展示会終了後は、開発者の受講生が商品の改良を進めながら、独自で流通経路の確保や生産体制の構築などに努める。「沖縄夏物語」は23日から那覇空港で販売される。
 
会見では、受講生を代表して「美らっきょ」の開発チームリーダーでラッキョウ農家の金城智子さんが「6月から異業者の方々とアイデアを出し合い、積み重ねた思いが商品となった」と述べた。
 
カリキュラムは農商工連携に携わる人材の育成や地域ブランドの開発を通じた
経済活性化などが目的で、6月からさまざまな分野の専門家が講習を開催していた。講座は10月まで。
 商品などの問い合わせはコザまち社中(電話)098(989)0905。


   琉球新報     

独逸皇帝感謝碑建立60周(宮古島・沖縄)

75年前の式典映像を初公開/独逸皇帝感謝碑建立60周年住民らの姿生き生きと/ドイツの研究者が市に寄贈
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75年前に行われた独逸皇帝感謝碑建立60周年
記念式典の風景
 
上野宮国沖合で遭難したドイツ商船の乗員救助に
感謝して1876年、平良に建立された「独逸皇帝感謝碑」
の建立60周年記念式典(1936年)にドイツ国代表で
出席したトラウツ博士のコレクションを研究している
ドイツ・ボン大学のラインハルト・ツェルナー教授らが
宮古島を訪れ21日、式典の様子を収めた記録映像
や写真、絵はがき、新聞の切り抜きなどを公開した。

式典の記録写真は数点確認されているが、映像は
初公開。ツェルナー博士は、これらの史料を収めた
CDを宮古島市に贈呈した。

会場の市総合博物館には、市民らが訪れ75年前の
国際的大イベントを盛り上げた住民らの姿に感動の
様子を見せていた。

トラウツ博士は、1930~38年まで京都の日独文化研究所の所長を務めていた。博士が収集した日本に関する史料は膨大で、50年ほど前からボン大学に保存しているという。

宮古についてはツェルナー教授らが式典映像(3分20秒)や、写真12枚、子どもたちがトラウツ博士に託した絵はがき40枚、新聞記事約100枚などを集め史料化。今回、12月開催予定のトラウツ博士に関するシンポジウムの下調べや、写真や映像に登場する人物、場所、はがきを描いた子どもたちの確認を目的に来島し、公開となった。

 映像にはトラウツ博士夫妻を盛大に出迎える風景や、式典の様子、クイチャーや棒振りなどを踊る人々、宮古角力などを収録した。

 式典は11月13、14の両日。式次第に「小学生五千人、旗行列」とあるなど規模の大きさをうかがわせる。

 絵はがきを描いた児童は下地小5人、西辺小5人、砂川小6人、西城小24人の計40人。ツェルナー教授は「子どもたちの絵はがきを見た時は、感動した。同じ年齢のドイツの子どもたちに、将来の夢や平和を願う思いを伝えようとした。戦前にそういう民間レベルの交流があったことを示す史料はなかなかない」と話した。

 「トラウツ・コレクション」の研究の意義については、日独関係発展のベースに成り得ることや、日本とドイツ、宮古の過去の関係を明らかにできることなどを強調した。同研究は、宮古の歴史家たちと共同で進めたい考えを示した。

 CDを受け取った仲宗根將二宮古島市史編纂委員長は贈呈に感謝した上で「映像に出てくる顔ぶれや広告欄の人たちは、面識はないが、活字の上では年中見ている名前ばかり。親近感を持って見させていただいた」とあいさつした。

 宮古郷土史研究会の下地和宏会長は「映像では75年前の人々の姿がいきいきと映し出された。1級の史料と言わざるを得ない。これから、パネルにして展示会を開き多くの人々に見ていただきたい」と史料の提供を喜んだ。

 「独逸皇帝感謝碑」は1956年、「ドイツ皇帝博愛記念碑」の名称で、県指定の文化財に指定された。

.  宮古毎日新聞

2011-09-22

<沖縄なう>第6回「オキナワ」アンケート結果

<沖縄なう>第6回「オキナワ」アンケート結果
 
世界に約40万人の県系人がいて、10月には第5回世界のウチナーンチュ大会が開かれる沖縄。県外から年間500万人台が訪れる一方で、全国で最も低い所得、最も高い失業率と問題も抱える。「学生が見る 学生から見える 沖縄なう」の今回のテーマは「オキナワ」。7大学・短期大学の学生100人の「オキナワ」への思いを探った。

 回答者は100人。  沖縄国際大26人、琉球大25人、沖縄キリスト教学院大21人、沖縄大学14人、県立芸術大9人、沖縄キリスト教短期大3人、名桜大2人。
 1年14人、2年35人、3年36人、4年12人、大学院生3人。  男子31人、女子69人だった。

   ◇   ◇

 「イチャリバチョーデー」という沖縄の言葉に象徴されるウチナーンチュ(沖縄県出身者)の人懐っこさ。学生の84%がウチナーンチュの印象をおおむね友好的と捉えた半面、身内意識が強いため、排他的になっている県民性を指摘した学生もいた。

 オキナワの第一印象だが、「青い空・青い海」(47%)より「ゆったりとした時間感覚(ウチナータイム)」(71%)が多かったのは意外だった。

 オキナワの好きなところ、残すべきところに「豊かな自然」(沖縄大2年女子)を挙げた学生も少なくなかったが、オキナワの印象に「遅刻する人が多い」(琉球大3年男子)とルーズな時間感覚を批判した学生が多かった。それと相まって、県民の意欲の低さを指摘した学生もいた。

 未来を担う学生のオキナワへの関心はどうなのだろうか。これまでオキナワのことを学んできたと答えた学生は84%、これから学びたいことで最も多く挙げたのは「ウチナーグチ」(40%)だった。「沖縄の文化を継承するためにも残すべきだ」(沖縄キリスト教学院大2年女子)のように、ウチナーンチュのアイデンティティーの一翼を担うものとして言語を強く意識しているようだ。

 そのほか、「観光を含む経済」(28%)、「琉球史を含む歴史」「米軍基地」(ともに20%)と続く。米軍基地については「至るところにあり、うるさい」(沖縄キリスト教学院大2年女子)など、狭い島に基地が集中することを不快に感じている学生の意見も多かった。

 最後に、ずばり尋ねたのが「オキナワのことが好きですか?」。学生の84%が「好き」、16%が「どちらかというと好き」と答え、実に100人が100人、好きと答えている。愛国心・愛郷心は誰にも強制されるものではない。「なんだかんだ言っても、やっぱり生まれ育った場所だから好き!」(沖縄大2年女子)という地元への深い愛情が示された結果だった。

※「学生が見る 学生から見える 沖縄なう」は学生総合メディア Act!と連携した企画。「Act!」は「沖縄を元気にするのは、学生である私たち」を掲げ、所属大学を越えて活動する学生団体で、学生がつくる学生のためのフリーマガジンを通して情報を発信している。詳しくはウェブ(http://act-okinawa.com/index.php)に。

    琉球新報

「創作太鼓衆美らさ」最優秀賞(沖縄)

「創作太鼓衆美らさ」最優秀賞 東京国際和太鼓コンテスト

第10回東京国際和太鼓コンテスト青少年の部で県勢初の最優秀賞を受賞した
「創作太鼓衆美らさ」=8月27日、東京都の「こどもの城・青山劇場」
(創作太鼓衆美らさ提供)
 【豊見城】
東京都のこどもの城・青山劇場で開催された第10回東京国際和太鼓コンテスト
(東京新聞など主催)の青少年の部で豊見城市を拠点に活動する
「創作太鼓衆美らさ」が県勢で初めて最優秀賞を受賞した。

同コンテストはプロの太鼓奏者に進む登竜門の大会。美らさに対しては、
審査員を務めるデザイナーの山本寛斎さんが、衣装のデザインと表現力の
豊かさを高く評価し、異例の満点を付けた。
 
青少年の部は全国からプロを含む16チームが演舞を録画したDVDによる一次審査に応募し、8月27日の本選には10チームが出場した。美らさは本選で難易度の高い課題曲と玉城幾(ちかし)団長が作曲した沖縄のフェーシ(はやし)を取り入れた自由曲「夜(ゆ)ぬ明きるまでぃん」を披露した。
 
玉城団長は「(自由曲には)絶対沖縄の色を入れたかった。私たちの根底には琉球芸能が存在している。これからも、こだわりを忘れずに私たちにしか表現できない舞台を創造したい」と受賞の喜びや今後の抱負を語った。
 
団員の中山美和さん(14)=東風平中3年=は「自分も楽しみ、お客さんを楽しませることを心掛けた」と声を弾ませ「次は一般の部の優勝を目指したい」と話した。


   琉球新報

イメージガール今帰仁で選考会(今帰仁・沖縄)

クワンソウPR任せて! イメージガール今帰仁で選考会

クワンソウの第2回イメージガールに選ばれた(左から)冨名腰彩乃さん、
親川美那海さん、新島愛さん、玉城奈緒子さん=13日、今帰仁村のクワンソウ畑
 【今帰仁】
沖縄クワンソウ普及協会(座間味栄立会長)は「クワンソウの日」の13日、
快眠効果があるとされるクワンソウの普及を目指す第2回イメージガール4人の
選考会を今帰仁村商工会で開いた。
 
イメージガールのうち、「眠り姫」に決まったのは親川美那海(みなみ)さん(24)=アルバイト。「花摘み娘」は冨名腰彩乃さん(19)=琉球大学観光産業科学部2年、新島愛さん(19)=同、玉城奈緒子さん(19)=同。自薦や他薦を含め応募のあった11人の中から選ばれた。
 
4人は10月の第5回世界のウチナーンチュ大会や沖縄の産業まつりなどで、クワンソウをPRする。
 
沖縄の伝統野菜・クワンソウの和名はアキノワスレグサで、別名「眠り草」とも
呼ばれる。今帰仁村で県内生産量の約8割が栽培されている。

   琉球新報

普天間飛行場移設問題 マケイン米上院議員(OKINAWA)

普天間飛行場移設問題 マケイン米上院議員
国防権限法に「自信」 普天間移設
 【ワシントン20日松堂秀樹】
米軍普天間飛行場の名護市辺野古に移設させるとした米軍再編計画を見直し、
嘉手納統合案を検討することを盛り込んだ米議会の国防権限法案について、
レビン、ウェッブ上院議員とともに法案の成立に動くマケイン上院議員(共和党)は
20日午後(日本時間21日早朝)、法案の議会通過について「自信がある」と
断言した。
琉球新報と沖縄タイムスの取材に答えた。同法案が法制化された場合、辺野古移設の見直しは避けられず、嘉手納統合案が検討されることになる。法案が議会を通過するのは、早ければ10月になる見通し。
 
国防権限法案は、普天間飛行場の移設と一体となっている在沖米海兵隊のグアム移転について、米政府が要求した全額の約1億5千万ドル(約120億円)を「2012年度は不要」と削除。グアム移転費を復活、承認する条件として(1)海兵隊総司令官による部隊の配置構想(2)国防長官による海兵隊グアム移転の建設費や工程表を含む全体計画(3)普天間移設問題で目に見える進展―を示すことを求めている。
 
また、日米間で合意した普天間の辺野古移設については「巨額の費用が掛かるキャンプ・シュワブ移設案ではなく、嘉手納基地統合案の実現可能性を検討すること」と求めている。
 
同日、仲井真弘多知事と会談したマケイン上院議員は「レビン、ウェッブ両議員が4月に沖縄を訪れ、沖縄の実情を視察して地元の声をじかに聞いた。われわれなりに沖縄の問題を理解しているつもりだ」と説明。嘉手納統合案について「基地負担の軽減を願う県民の願いに応えるものだ。軍事費削減に取り組む米国の事情にもかない、日米両国の要望を満たす」と述べた。


   琉球新報

ウチナーンチュ大会は豪華歌手競演(OKINAWA)

ウチナーンチュ大会は豪華歌手競演

世界のウチナーンチュ大会で会見する(左から)古謝美佐子さん、
平田大一文化観光スポーツ部長、玉元三奈美さん=県庁

県は21日、10月12日開幕の第5回世界のウチナーンチュ大会に向けて
主要19イベントについて発表した。開会式では民謡歌手の古謝美佐子さん
がスペシャルライブに出演するほか、今大会では初めて、若者・学生事務局が
主体となって「グローバル次世代プロジェクト」を開催。世界に広がる
ウチナーネットワークをいかに継承するか、若い世代が議論する。

 21日現在、海外からの参加者は過去最多となる4919人が申し込んでいる。

 会見で同席した若者・学生事務局長の玉元三奈美さん(24)は「移民の方の思いを若者が引き継いでいきたい」と決意表明。9カ国・地域の若者が議論する。同大会実行委員会の照喜名一事務局長は「知事に提言してもらう。県のネットワークに新たな事業展開が生まれたら」と期待を寄せた。

 閉会式とグランドフィナーレには、宮沢和史さんや喜納昌吉さん、ディアマンテス、BEGINら沖縄を代表する豪華アーティストが参加し、大会を締めくくる予定。

 文化観光スポーツ部の平田大一部長は「島を深く思う心がウチナーンチュの証しと確認できる大会にしたい」と県民に参加を呼び掛けた。

無料乗車券モノ社贈る

 沖縄都市モノレール社の仲吉良次社長らは21日、県庁に上原良幸副知事を訪ね、第5回世界のウチナーンチュ大会実行委員会に、大会用オリジナルデザインの1日無料乗車券「ゆいマールワンデイパス」5千枚を寄贈した。仲吉社長は「移住者の方にも沖縄がルーツで良かったと思える大会になってほしい。乗車券を式典などいろいろな場面で使ってほしい」と述べた。

 上原副知事は「南米キャラバンでも乗車券はまたもらえるのかと聞かれていたので、約束を果たすことができる。乗車券自体が記念品にもなる」と喜んだ。

 同社は第4回世界のウチナーンチュ大会でも500円分の乗車券を4250枚寄贈している。

   沖縄タイムス

2011-09-21

陸自誘致の決議撤回を (与那国町・沖縄)

陸自誘致の決議撤回を 
与那国改革会議、町と町議会に要請
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誘致活動の中止も求める

 【与那国】
与那国への自衛隊誘致に反対している与那国改革会議の崎原正吉議長ら20人余が20日午前、町役場を訪れ、外間守吉町長と前西原武三町議会議長に町内外2331人分の署名を添え、町への自衛隊誘致決議の撤回と誘致活動の中止を要請した。
要請に外間町長は「すでにスイッチが入っており、後戻りできない」と誘致活動の中止に難色を示した。前西原議長は「要請を真摯(しんし)に受け止め、議会としての態度を表明したい」と述べた。同会議は、前回の誘致署名の賛同者26人分の署名撤回も提出した。

 改革会議は、昨年11月から町への自衛隊誘致決議の撤回と誘致活動の中止を求め署名活動を展開。町在住556人と島外1775人の計2331人の署名を集めた。
 
要請では「556人の署名が示す通り、町民の決意と民意は自衛隊誘致ではなく、自衛隊誘致決議の撤回と誘致活動の中止であることは明白」として、速やかな誘致決議の撤回と誘致活動の中止を求めた。
 
改革会議の崎原議長は「与那国には賛成、反対がある。町内で大いに議論すべきだ」と述べ、町民への十分な説明と、住民投票での判断を要望。参加者から「自衛隊がここにあるということは、米軍も使用することにつながる」などの反対意見が上がった。
 
外間町長は「すでにスイッチが入っており、後戻りできない。来月後半に用地選定で住民説明会を開く。米軍の使用については反対だ」と述べた。

 議会への提案については「自衛隊誘致に賛成している立場であり、提案できない」と否定。これに崎原議長が「町民の意見であり、町長には(議会に)提案する義務がある」と激しく抗議した。
 
自衛隊誘致をめぐっては、与那国防衛協会(金城信浩会長)が2008年9月に町民514人分の署名を添えて町議会に誘致を要請。町議会が賛成多数で決議。外間町長と議長連名で国に誘致を要請。国は昨年12月に閣議決定した新防衛大綱、5年間の中期防で「南西地域の島しょ部に陸上自衛隊の沿岸監視部隊を新設し、配置する」と明記。15年度までに同町に100人規模の沿岸監視部隊を配置する方針を示している。
   
    八重山毎日新聞

水鉄砲で熱い戦い コザ銀天大学主催「最強王決定戦」 (OKINAWA)

水鉄砲で熱い戦い コザ銀天大学主催
「最強王決定戦」
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笑顔を浮かべて水鉄砲を撃ち合う参加者
=4日、沖縄市の越来城前公園
 【沖縄】
第3回沖縄市水鉄砲最強王決定戦(コザ銀天大学主催)が4日、同市の越来城前公園で開かれた。銀天街商店街の関係者をはじめ、市内外の家族連れや学生ら約50人が参加。パンダの変装やチャイナドレスやメード服などに身を包んで参加する人もおり、冷たい水を掛け合って熱い戦いを繰り広げた。
 
3人1チームに分かれた試合は、相手の体に付けた「ポイ」(金魚すくい)を目がけて水鉄砲を撃ち、相手のポイを全て破ったチームが勝利するルール。笑顔を浮かべて走り回る人もいれば、鬼のような形相で相手を追い掛ける人もおり、公園には歓声が響いた。
 
銀天手街名物の天ぷらを模した同商店街のマスコットキャラクター「ぷーら君」も参加した。高速ダッシュと早撃ちで、かわいらしい見た目からは想像し難いどう猛な一面も見せ、「楽しかったぷら」とつぶやいていた。


 沖縄タイムス

八重山教科書:再協議不調なら国が見解 (沖縄)

八重山教科書:再協議不調なら国が見解 
中川正春文部科学相は20日の記者会見で、八重山地区(石垣市、竹富町、与那国町)で2012年度から使う中学公民教科書採択問題をめぐり「現地での再協議でまとめるのが難しいなら、法律の基準や趣旨に基づいて私たちも判断する」として、国が見解を示す可能性を示唆した。

 中川文科相は「子どもの教育に支障が出ない形で収めたい」とした上で「現地のルールの運用で、どのプロセスが正当だったのかも分析したい」と述べた。再協議の期限については「はっきりさせなければいけない時期に来ている。もう少し詳しく現地の状況を分析、整理して、期限を決めたい」としたが、明確な時期は明言しなかった。

 同地区の採択地区協議会は8月に育鵬社版の教科書を選定し3市町の教育委員会に答申したが、竹富町教委が反発して東京書籍版の採択を決定。文科省は県教委に9月16日までに採択結果を報告するよう求めたが、まとまらない状態が続いている。

3者協議での一本化目指す
県義務教育課長

 県教育庁義務教育課の狩俣智課長は「どういう状況で(中川文科相に対する)質問がなされ、実際にどう答えたのか、全体的な流れが見えないとコメントできない」とした。その上で、「県の立場としてはまず石垣市、竹富町、与那国町の3者による協議を大事にしたい。協議による一本化を目指すのが、県の一貫した立場だ」と強調した。

   沖縄タイムス

本番さながら ウチナーンチュ大会閉会式練習

本番さながら ウチナーンチュ大会閉会式練習
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ウチナーンチュ大会閉会式で披露する演舞の練習に取り組む学生ら
=19日、県立武道館

 第5回世界のウチナーンチュ大会(10月12~16日)の閉会式で披露される演舞の初めての合同練習が19日、那覇市の県立武道館であり、300人が本番さながらの熱演をみせた。閉会式では、現代版組踊に取り組む小中高生やエイサー団体などの約千人が踊りと演劇で沖縄や移民の歴史を伝える。

 大会テーマソングの「ニライの彼方(かなた)」や世界エイサー大会2011の課題曲「シンカヌチャー」などの曲に合わせ、琉舞やエイサー、空手、獅子舞など多彩なジャンルを盛り込む。沖縄の踊りだけでなく、フラダンスやサンバも取り入れる予定。

 総合演出の藏當慎也さん(22)=TAO Factory代表=が立ち位置や掛け声のタイミングなどを指導。県文化観光スポーツ部の平田大一部長も立ち会いアドバイスした。

 藏當さんは「移民した人が沖縄に帰ってきて良かったな、と思えるような舞台にしたい」と意気込んだ。現代版組踊「肝高の阿麻和利」に出演している新屋穂乃実さん(15)=高江洲中3年=は「住んでいる国は違うけど、沖縄を愛する心を伝えたい」と練習に取り組んでいた。

沖縄タイムス

米記者ら、知事発言に高い関心 (OKINAWA)

米記者ら、知事発言に高い関心
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記者の質問に答える仲井真知事(左)
=米ワシントン市内のジョージワシントン大学

 【平安名純代・米国特約記者】
ワシントンで19日(日本時間20日)、講演した仲井真弘多知事に米軍普天間飛行場の移設問題について米記者らが質問を浴びせた。
日米首脳会談を直前に控えた知事発言への関心の高さをうかがわせた。知事は「県内移設は不可能だ」ときっぱり。
矢継ぎ早の質問攻めに「まるで先生に質問されている生徒のようだね」と冗談も交えて受け答えした。

 有識者の会議「沖縄クエスチョン」に約100人が参加。約20分の講演で知事は、政権交代を果たした鳩山由紀夫元首相が「最低でも県外移設」を掲げ、県民の期待感を高めた後に、自民党政権時代の移設案に逆戻りし、沖縄全体が深い失望感に包まれたと説明した。

 その後の質疑で、米記者が「もし自民党政権が維持されていたら、辺野古移設はスムーズにいっていたと思うか」と質問。知事は「仮を想定した質問なので仮の答えとして受けさせてもらいますが」と会場の笑いを誘った後、「そうだと思う。しかし、現状は大きく違うものとなっている。県内移設は不可能だ」と強調した。

 十数人の記者が質問し、質疑応答は約30分に及んだ。取材していたワシントンの米議会関係者などに読者が多い「ワシントン・リポート」のクリス・ネルソン記者は「知事の発言は、すごく明確なメッセージだった」と感想を話した。

   沖縄タイムス

普天間飛行場移設問題
仲井真知事、パッケージ論否定 普天間問題
米大で講演

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普天間飛行場移設問題で日米合意の見直しを訴えた
仲井真弘多県知事=19日午後(日本時間20日未明)、
米首都ワシントンのジョージ・ワシントン大学
 【ワシントン19日松堂秀樹】
訪米中の仲井真弘多県知事は19日午後(日本時間20日未明)、米首都ワシントンのジョージ・ワシントン大学で「普天間移設問題」と題して講演した。
質疑応答で在沖海兵隊のグアム移転と嘉手納より南の6基地の統合・返還、普天間代替施設の完成をパッケージ(一括実施)とした米軍再編について問われ「理屈に合わない。
必要がなくなった施設はすぐに返還すべきだ」と述べた。
 
知事が米国で米軍再編のパッケージを否定するのは
初めて。
 
日米両政府は2010年5月、辺野古移設と嘉手納より南の米軍施設の返還を一体とする「再編実施のための日米ロードマップ」の実施を確認。パッケージを外して米軍施設の先行返還を求める県に対し、「ロードマップのどんなかけらでも外したら駄目だというのが米側の考え方」(北沢俊美前防衛相)として、パッケージを堅持している。
 
知事は在日米軍基地の現状について、約74%が沖縄に集中している状況を説明し「ここで言えば、ニューヨークの真ん中にあるようなものだ」と述べ、普天間の危険性に対する共感を促した。その上で「普天間移設と他の米軍施設の返還は何の関係もない。取引せずに返還すべきだ」と強調し、見通しが立たない普天間飛行場の移設問題と関連付けずに米軍施設の早期返還に着手すべきだと訴えた。


   琉球新報

「県外」字義通り受け止めよ (OKINAWA)

普天間飛行場移設問題 知事訪米講演 もう犠牲は甘受しない/「県外」字義通り受け止めよ
 米軍普天間飛行場移設問題をめぐっては、日米両政府の間に根強い「期待」がある。「仲井真弘多知事の『県外移設要求』は、知事選を乗り越えるためのポーズだった。いずれ翻意して『県内』を受け入れる」という「期待」だ。
 
仲井真知事が訪米して「県内移設は事実上不可能」「他の都道府県への移設が合理的かつ早期に課題を解決できる」と演説した。
 
米国に乗り込み、知事が肉声で訴えた意義は大きい。この講演を聴いてなお「いずれ翻意する」と裏読みされては、知事も不本意であろう。日米両政府には字義通り受け止めてもらいたい。実現不可能な県内案にいつまでもすがるのは不毛だと認識すべきだ。

本末転倒 
知事の述べた通り、「県内41の全市町村長と県議会議員全員が(県内移設)反対」「(地元)名護市の市長が反対、市議会も反対多数」である。客観的に見て、これで移設が可能だと思う方が不見識も甚だしい。
 
「辺野古強行は全県的な激しい基地反対運動につながり(中略)県民と米軍の関係を決定的に悪化させる」という指摘は、現下の情勢に照らして正鵠(せいこく)を射ている。
 
野田佳彦首相が所信表明で言及するなど、日米両政府は「県内移設しなければ普天間が固定化する」と恫喝(どうかつ)めいた言動を繰り返している。だが、知事の言うように「問題の原点は普天間の危険性の除去」であり、固定化は本末転倒そのものだ。「この状態で(普天間の)安定的運用は事実上無理」という知事の指摘の重い意味を、両政府は認識してほしい。
 
元外交官の佐藤優氏は外務・防衛官僚の間で辺野古移設“強行派”が急速に頭をもたげていると指摘する。そんな状況を踏まえてか、作家の大城立裕氏は開沼博氏との対談(本紙8日付、東京新聞企画)でこう述べた。「政府は今は高をくくっている(中略)沖縄は侮れないですよ」
 
不測の事態が起きてからでは遅過ぎる、という指摘だ。沖縄の反発力を過小評価する“強行派”の官僚たちは、時代を透視する作家の「予言」に耳を傾けるべきだ。
 
知事はまた講演でこう述べた。「沖縄に海兵隊がまとまって存在しないといけない理由(中略)が明らかにされておらず、(中略)国内の他の地域について(移設が)十分検討されたとは言えない」。基調に流れているのは「不公平」という認識だ。
 
民主党への政権交代に伴う動きが雄弁に物語る。移設を嫌がる本土の民意は大事にし、正式な打診一つせず諦めるのに、沖縄には県議会決議も知事の声も無視して移設を押し付けようとする。その差別性を、一連の経過を通じて県民はまざまざと認識したのだ。
 
その認識の進展は不可逆的である。もはや被差別を自覚する以前の状態には戻れない。

二つに一つ 
差別は人として決して許容できない性質のものである。「ある」か「ない」か、二つに一つの世界なのだ。足して二で割る手法は通用しない。「差別の度合いが今までの半分だから許容する」ということはあり得ない。現状よりはましだからといって、差別の一つにほかならない県内移設を受け入れることにはならないのだ。
 
われわれが主張しているのは、ごくささやかなことにすぎない。全国の他の都道府県の世論と同じように、沖縄の民意も扱ってほしい。基地に対し、移設を断るだけで済む人々と、同じような地位を与えてほしい、ということだ。
 
不公平を認識した以上、われわれはもはや本土の犠牲になるだけの存在ではない。差別や犠牲を甘受するのはもう終わりにしたい。
 
今回の訪米で知事が米国政府の要人に直接、県内移設反対を訴える場面はなかった。だが、知事を批判するには当たらない。
 
鳩山政権で首相が日米合意見直しを模索した際、日本の外務・防衛官僚は米側に対し「柔軟さを見せるべきでない」「妥協的であるべきでない」とご注進した。ウィキリークスがそう暴露している。今回も知事の面会を妨害した可能性は、容易に想像できる。
 
しかし米国の学者らに対し、知事自身が肉声で県内移設不可能論を唱えた意義は決して小さくない。訪米は成功といえる。日米両政府の「安保で飯を食う」、いわゆる安保マフィアたちにくさびを打ち込んだ点を評価したい。


  琉球新報

普天間飛行場移設問題 普天間閉鎖を提言 (OKINAWA)

普天間飛行場移設問題 普天間閉鎖を提言
 沖縄クエスチョン公開討論
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普天間飛行場の閉鎖なども提案された沖縄クエスチョンの
会場を埋める聴衆=19日午後(日本時間20日未明)、
米ワシントンのジョージ・ワシントン大学
 【ワシントン19日松堂秀樹】
日米同盟や沖縄の基地問題について日米の有識者が議論する「沖縄クエスチョン」のパネルディスカッションが19日(日本時間20日)、米首都ワシントンのジョージ・ワシントン大学で開かれた。
米シンクタンク・ブルッキングス研究所のマイケル・オハンロン氏は、軍事費削減の制約がある中、普天間飛行場を閉鎖して米カリフォルニア州に部隊を移転して人件費を抑制し、有事の際に派遣される部隊が佐世保基地(長崎)などを活用する新たな米海兵隊の展開方法を提案した。
 
オハンロン氏は普天間飛行場を閉鎖する条件として(1)日本が米軍の後方支援を行う(2)有事に備え、事前に倉庫や装備品の保管施設を確保しておく―ことを挙げ「日米同盟の弱体化ではなく、経済的な制約と沖縄問題の下で、よりよい解決策を導き出すことが重要だ」と述べた。
 
軍事アナリストの小川和久氏は「現行計画はベストの案ではなく、日米両政府で専門的な検討はされていない」と指摘。「有事の際に必要となる滑走路としては短すぎる上、施設は物資を集積する広さとしてまったく足りない」と述べ、キャンプ・ハンセン内に移設する陸上案を提起した。
 
高良倉吉琉球大教授は、米軍基地が与える沖縄経済への影響について「米国統治下では確かに大きな経済効果があったが、現在は県全体の経済活動の5~7%ほどだ」と紹介。米軍基地の全面返還が県民の願いとする一方、「米軍基地に対する県民の意識は現実的だ。米国は東京経由ではなく直接県民の意識を把握してほしい」と述べた。
 
座長の橋本晃和桜美林大学大学院客員教授やジョージ・ワシントン大のマイク・モチヅキ教授らも登壇。モチヅキ教授は「普天間移設の現行計画は暗礁に乗り上げている。日米両政府が同盟を強化・維持するために現実的な代替案を模索することが重要だ」と強調した。
 
仲井真弘多知事の講演も含め、会場は大学教授や研究者、学生など約80人の聴衆で埋まった。聴衆の一人、歴史学者のキャロル・サンク氏は「日米両政府は沖縄のことをきちんと考えているのだろうか。基地を沖縄だけに集中させるのはおかしい」と感想を述べた。


  琉球新報

沖縄知事、解決模索は正しい方向 (OKINAWA)

普天間飛行場移設問題 沖縄知事、解決模索は正しい方向 米上院議員らと会談 
 【ワシントン共同】
ワシントン訪問中の仲井真弘多・沖縄県知事は20日、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の嘉手納基地(嘉手納町など)統合案を提唱するウェッブ上院議員らと会談した。知事は記者会見で、ウェッブ氏らの主張は新たに多様な解決策を模索する一環だとの認識を示し「正しい方向だと思う」と語った。
 一方で仲井真知事は、普天間飛行場の県外移設を求める姿勢を強調。嘉手納統合には周辺自治体の同意や環境問題が立ちはだかり、非常に困難との見解を示した。
(共同通信)

 琉球新報

紅白対抗の熱戦も 波照間小中で運動会 (波照間・沖縄)

紅白対抗の熱戦も 波照間小中で運動会
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 【波照間】
はてるま幼稚園と波照間小中学校(仲底善章園長・校長)の合同運動会が18日、同校グラウンドで開かれた。
台風15号の影響が心配される中、「燃えろ!ベスマ魂 勝利に導くチームのキズナ」のテーマの下、児童生徒らは強風に負けず、元気いっぱい競技した。

 小学1~4年生は「ノリノリユズザイル」で息の合った演技を披露。小学5、6年生と中学生は伝統行事ムシャーマで披露される「アリムラの棒・太鼓」の演技を繰り広げた。今年は小学生も勇ましい棒術を披露、父母らの拍手を浴びた。
 
玉入れや五色綱引きなどの競技は幼稚園から中学生まで合同で行われた。小さい幼稚園児を先輩がいたわり、力を合わせて頑張る姿も見られた。
 
前半を終了して白組が3点差で紅組をリードする緊迫した展開。最後の紅白リレーでは全員でバトンをつなぎ、白組が逃げ切り、見事に勝利を飾った。

 運動会には老人会や婦人会、青年会も参加したほか、保育園児もかわいらしいゆうぎを披露。最後の校歌ダンスでは全員が校旗を持って踊り、地域が一体となった素晴らしい運動会となった。
 
仲底校長は「少ない人数で多くの種目に参加しなければならず、よく頑張りました」と児童生徒をたたえた。 また体育館では、ぱいぬしま健康プラン21実行部会による体力測定会が行われ、約20人が参加した。(波照間通信員)


   八重山毎日新聞

第12回ドゥナン・スンカニ大会 (与那国・沖縄)

与那覇さん(比川)が最優秀賞 13人がナサギ歌う
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第12回ドゥナン・スンカニ大会
 【与那国】
「与那国のナサギをうたう なさけの詩が響き合う」をテーマに「第12回ドゥナンスンカニ大会」(主催・同実行委員会)が18日夜、与那国小学校体育館で開かれ、島内から出場した13人が、情感を込めたドゥナンスンカニを競った。

その結果、最優秀賞に与那覇有羽氏(25)=比川=が輝いた。優秀賞には田島政之氏(39)=祖納=と玉城みさねさん(25)=同、特別賞に上原あきねさん(14・与那国中3年)=同、がそれぞれ選ばれた。

 同大会は、与那国の情けを謡い、与那国を代表する民謡として広く愛唱されている「ドゥナンスンカニ」の正しい継承、発展を目的に毎年、開かれている。大会では、町民や観光客など大勢の聴衆が詰めかけるなか、サバニとアダンの木で雰囲気を演出した舞台の上で、13人の出場者が情感たっぷりにドゥナンスンカニを歌い上げた。

 歌詞の部の表彰もあり、最優秀賞の村本章氏(56)=石垣市=と優秀賞の長嶺ミヨさん(68)=那覇市=、真地俊和さん(63)=名古屋市=、佳作の竹富ナエ子さん(59)=与那国町=が表彰された。
 
歌唱の部の最優秀賞の与那覇さんには、前外間武氏から与那国の黒木で作った三線が贈られた。
 
審査中にはアトラクションで、久手堅一子琉球舞踊研究所安座間本流清風一扇会と宮城本流鳳乃會比嘉侑子琉舞研究所が琉舞や、八重山舞踊を披露したほか、外間守吉町長も飛び入りでドゥナンスンカニを披露した。
 
歌唱の部最優秀賞の与那覇さんは「うれしい。1週間前に副賞に三線があると聞いて練習したが、息継ぎが多すぎた。練習につきあってくれた人々に感謝したい。とぅばらーま大会にどぅなんとぅばらーまで出たい」と話した。

 初めての応募で歌詞の部最優秀賞に選ばれた村本さんは「島を出て、生活が豊かになり親の面倒をみるために島に戻ったら親の顔から苦労が見え、涙した。その与那国への思いを歌にした。与那国の言葉は難しく、歌にするのになかなか言葉がみつからなかった。最優秀にはビックリした」と話した。
    八重山毎日新聞

学生が見る 学生から見える 沖縄なう  (オキナワ)

学生が見る 学生から見える 沖縄なう
<沖縄なう>第6回「オキナワ」学生のホンネ
【オキナワの好きなところ、残すべきところ】
◇青い海、青い空など自然環境(沖縄国際大3年男子)
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◇方言をこれからも残していかないといけないと思う
 (沖縄国際大1年女子)

◇透き通った青い海はずっと残っていてほしいです。ジュゴンも来る海です、とても素敵じゃありませんか。毎年行うエイサーなどの地域の行事も、沖縄独特の時間の流れも変わらず残っていてほしいです(沖縄国際大1年女子)

◇青い海、青い空、伝統文化、ウチナーグチ(琉球大2年女子)

◇豊かな自然。特に北部(沖縄大2年女子)

◇自然・文化(沖縄大2年女子)

◇方言、自然、伝統芸能(沖縄大2年女子)

◇フレンドリーなところがいいです(琉球大1年女子)
◇県外出身で今年、沖縄に来ました。やっぱり海は素晴らしいので残してほしいです。酷い意見ですが、普天間はともかく、嘉手納基地に関しては残してほしいです。私は沖縄に来てから沖縄の現状を知りました。残していれば、平和に関して学ぶことは少なからずあると思います(沖縄国際大3年女子)

◇自然と歴史が好き。でも経済と米軍基地問題については改善が必要。残すべきはウチナーグチや風習、自然かな!(沖縄大2年女子)

◇自然(沖縄大2年女子)

◇青い海や空が好きで、また人が温かいところゆったりしてるところが好きです!! 実際に私も全く話せないのですが、ウチナーグチがなくなりつつあると言われているので、これは沖縄の文化を受け継ぐ為にも残すべきだと思います♪(沖縄キリスト教学院大2年女子)

◇綺麗な海や自然など。あと沖縄の食文化(沖縄国際大2年男子)

◇沖縄戦の体験談を次世代に伝える。ウチナーグチ。祖先崇拝(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇ウチナーグチは文化の中でも消えやすくなっていると思うので、残すよう努力が必要だと思う(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇私わ沖縄の青い海と空がダイスキです♪ 起きた時に空がとっても青くて晴れていると「今日も一日頑張ろう」という気持ちになります! オキナワと言ったら、やっぱり海でしょ! しかし、最近、海(砂浜)とかにゴミが落ちてたり(泣) みんなが来るところだから、ちゃんと綺麗に使ってほしいですね(沖縄キリスト教短期大2年女子)

◇好きなところ…人柄、自然、愛県心、伝統文化(エイサ―、紅型) 残すべきもの…沖縄戦の歴史、自然、ウチナーグチ、沖縄の伝統文化(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇オバーとゆんたくしながら食べるオバーの料理!!それとカメーカメー文化。僕もオジイになったら孫にやりたいです(沖縄キリスト教学院大3年男子)

◇やはり海がきれい。しかし数年前はもっと美しかった。汚すぎて海で遊べない時代になってる今、自然は大切にすべき。(名桜大2年女子)

◇ウチナーグチ(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇好きなところは方言で、残すべきことは沖縄の世界遺産(沖縄大1年男子)

◇海、古い家、シーサー、人間、阿麻和利、海中道路、全部!!(沖縄キリスト教学院大2年女子)

◇これからもウチナーというアイデンティティをみんな忘れないでほしい。沖縄出身ってだけでホッとできる、繋がりのあるウチナーンチュでありますように!!(琉球大3年男子)

◇自然環境。ユイマール(沖縄キリスト教学院大4年男子)

◇人の温かいところが好きです。県外に行った時、沖縄のことを誉めていただいて、自分が誉められているようで嬉かった。残すべきものはエイサーとかの伝統!!(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇綺麗な海と人柄(沖縄国際大1年男子)
◇エイサー、三線大好き!(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇海が綺麗(沖縄大2年女子)

◇なんだかんだ言っても、やっぱり生まれ育った場所だから好き!(沖縄大2年女子)

◇自然(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇周りの海が、沖縄にとっての最大のヒンプンだと聞いた。しかし、今となっては飛行機やらネットやらでその垣根は低くなっている。利益中心の経済で沖縄色を失いつつあると思う。沖縄の大自然、文化・芸能、人の温かさなど、全て特有の地域に根ざして発展してきたもの。県外に合わせすぎだと思う。(琉球大3年女子)

◇赤瓦やを利用した伝統的な建築物を残すべき(琉球大3年男子)

◇きれいな海、自然(琉球大3年女子)

◇マブヤー(琉球大3年男子)

◇自然(沖縄国際大2年男子)

◇自然(琉球大2年女子)

◇コミュニティの強さ、相互の助け合い、大自然!!(琉球大大学院生男子)

◇やっぱり海がきれい。(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇海(沖縄国際大2年女子)

◇ウチナー魂(沖縄国際大2年女子)

◇青い海と人柄が好き! 伝統芸能は残すべき!(沖縄国際大2年女子)
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◇イチャリバチョーデー精神がもう最高。ウチナーンチュの良さが分かれば分かるほど、沖縄から離れたくなくなる!! 基地もあるけど、それが沖縄。きっと基地もあるから沖縄の秩序が保たれてるんだと思う。決して平和とは言えないし、沖縄は基地と隣合わせで、安心して暮らせないけど、基地があるからこそ、沖縄の人たちは知らない人同士でも手を取り合って闘っていこうとしている気持ちが昔からあるから、こんなにみんな温かいんだと思う。基地の存在のおかげもあったりして? とりあえず、沖縄は最高です!(沖縄国際大2年女子)

◇米軍基地問題(琉球大1年女子)

◇海が青くてきれい(県立芸術大2年女子)

◇人が温かい、ゆったりしているところ、青い海が好き。方言を残すべきだと思う(沖縄キリスト教学院大3年女子)
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◇方言は残すべきです!(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇環境(琉球大3年男子)

◇青い海、青い空(名桜大3年男子)

◇海(沖縄国際大3年女子)

◇彩り豊かな自然と伝統工芸(県立芸術大2年女子)

◇環境。住みやすいところ(県立芸術大3年女子)

◇青年会などの地域性。自然(県立芸術大3年女子)
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◇沖縄独自の伝統工芸はとても素晴らしいものなので、残していってほしいです(県立芸術大4年男子)

◇好きなところは夏が長くて、海とか川に行けるところ。自然が美しいから残すべき。アメリカの文化も混ざっているところが好き(県立芸術大2年女子)

◇海が近くてきれい(県立芸術大2年女子)

◇海・人(県立芸術大2年女子)

◇自然(海・空)。音楽。人柄(県立芸術大2年女子)

◇海!!(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇イチャリバチョーデーの心!!(沖縄キリスト教学院大2年女子)

◇戦争があった事実を認知!(沖縄国際大4年男子)

◇風土と文化(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇自然。助け合いの精神。郷土愛の強い人がたくさんいるところ(琉球大4年男子)

◇きれいな海。身近にある伝統(琉球大2年男子)

◇沖縄特有の文化・歴史(沖縄戦を含める歴史)。諸問題(琉球大1年男子)

◇素直さ!(沖縄国際大4年女子)

◇ゆったりした心。自然(琉球大2年女子)

◇自然。言語(沖縄大3年男子)

◇穏やかな人柄(琉球大4年男子)

◇人の良さ(沖縄国際大4年男子)

◇海が好きー(笑)(沖縄国際大1年女子)

◇海、空、自然と文化は残すべきだと思います(琉球大3年男子)

◇きれいな海、自然(沖縄国際大4年男子)

◇沖縄料理。自然(沖縄国際大2年男子)

◇好きなところは温暖なところ。残すべきことは方言(沖縄国際大4年男子)

◇海、伝統文化(琉球大4年男子)

◇歴史、自然(沖縄国際大3年女子)

◇言葉。自然(沖縄キリスト教学院大2年女子)

◇キレイな海とかキレイな自然は残すべきだと思う(沖縄キリスト教短期大4年男子)

◇オキナワの自然や青い海はずっと残したい(沖縄キリスト教短期大1年女子)

◇琉球王朝の誇りを残すべき。好きなのは沖縄の一体感、自然(琉球大3年男子)

◇全部(琉球大3年女子)

◇方言(琉球大大学院生女子)

◇方言(琉球大大学院生女子)
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【沖縄の嫌いなところ、直すべきところ】
◇あまり外部のもの、人を受け入れないところ(沖縄国際大3年男子)

◇沖縄のイメージが張りぼてに思える時があります(沖縄国際大1年女子)

◇バスが時間通りに来ないこと。パチンコ屋ばっかりでつまらない。パチンコじゃなくて子どもも楽しめるアミューズメントパークが多くなればいいのにと思います(沖縄国際大1年女子)

◇ウチナータイム、教育問題、基地問題、モラルの低さ(琉球大2年女子)

◇意見がはっきりしない(沖縄大2年女子)

◇基地問題を抱えている(沖縄大2年女子)

◇バスが遅い…。本気で困ります。どうにかしてほしいです。普天間基地は、せめて騒音を少なくしてほしい。たまに恐怖を感じるので、あまり連続で飛行機を飛ばしてほしくないです(沖縄国際大3年女子)

◇米軍基地問題。経済問題(沖縄大2年女子)

◇車が多い(沖縄大2年女子)

◇米軍基地が至るところにあって、飛行機の音とかがうるさい。場所によって交通手段が限られてくることが嫌です!! 那覇よりも移動が大変な場所に、もっとモノレールの範囲を延ばすべきだと思う!(沖縄キリスト教学院大2年女子)

◇米軍基地(沖縄国際大2年男子)

◇狭い。生活習慣病(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇交通の便が悪い、経済力(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇飲酒運転連続ワースト1。(沖縄キリスト教学院大3年男子)

◇県外に比べ危機感や積極性がない。何でもなくるないさやテーゲーで片付けられないこともあることを学びたい(名桜大2年女子)

◇交通マナー(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇道路に草が生えすぎ↓(沖縄キリスト教学院大2年女子)

◇引っ張れる人が、もっとみんなを引っ張ってほしい!! そして、お金はみんな貸りたら返そう!!(琉球大3年男子)

◇いまだに戦争の被害者意識がある。被害者というのを教えるのではなく、その歴史を教えるべきだと思う(沖縄大3年女子)

◇ゆるい文化。向上心や社会を変えていこうという熱意が足りない(沖縄キリスト教学院大4年男子)

◇ウチナータイムなところ! 自分もウチナータイムをしてしまうから、直さないといけないと思う!(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇米軍基地(沖縄国際大1年男子)

◇テーゲーなところ(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇テーゲーすぎるな~って思うときがある(沖縄大2年女子)

◇県民は県民で沖縄戦のことを段々、薄れていっているように感じる(琉球大3年女子)

◇待ち合わせに平気で遅刻する人が多いから、ウチナータイムは直すべき(琉球大3年男子)

◇深夜まで小さな子どもを連れて回るところ(琉球大3年女子)

◇ハブデービル(琉球大3年男子)

◇時間感覚(沖縄国際大2年男子)

◇ウチナータイム(琉球大2年女子)

◇排他的な側面、過去の歴史を踏まえ未来へ生かすことを考えないこと、悪い意味でのナンクルナイ精神(琉球大大学院生男子)

◇時間にルーズ(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇ウチナータイム(沖縄国際大2年女子)

◇時間を守らないとこ適当なとこ沖縄に依存してるとこなど(沖縄国際大2年女子)

◇時間にルーズだし飲酒運転がほんとに多すぎる。ウチナーンチュは酒飲みが多いと勝手にナイチャーから文句も多いし、とにかく厳しい社会ではやっていけないと思われてるのが嫌だー。島から出ても数年してすぐ帰ってくるから、弱気とかいろいろと言われるからそこら辺が嫌です(沖縄国際大2年女子)

◇学習意欲がなかったり、向上心のない人が多い(県立芸術大2年女子)

◇内地化(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇交通渋滞(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇ウチナータイムですね(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇ビジネスに疎い(琉球大3年男子)

◇沖縄時間、内地嫌い(名桜大3年男子)

◇車がないと、どこにも行けない(沖縄国際大3年女子)

◇ウチナータイム(県立芸術大2年女子)

◇バスの時間(県立芸術大3年女子)

◇時間に遅れるところ。教育に対する姿勢(県立芸術大3年女子)

◇基地と仲良くできないところ(県立芸術大2年女子)

◇県外に行くとき、飛行機の乗らないといけないのが不便(県立芸術大2年女子)

◇あいまいな会話。過度に時間にルーズなところ(県立芸術大2年女子)

◇時間にルーズ。飲酒運転(県立芸術大2年女子)

◇テーゲー(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇離婚が多い(沖縄キリスト教学院大2年女子)

◇基地(沖縄キリスト教学院大3年女子)

◇子どもたちが遅くまで歩いているところ。離婚率・失業率・廃業率・自殺率が高いところ。人に任せて自分は何もやらない保身的なところ(琉球大4年男子)

◇公共交通の整備。モノレール路線を延長してほしい。交通渋滞の改善になる(琉球大2年男子)

◇経済問題(沖縄の人口のパイは変わらないのに、ショッピングセンターが増える点など)(琉球大1年男子)

◇直すべきなのは、してもらった恩を返すこと(沖縄国際大4年女子)

◇積極性がやや低いところ(琉球大2年女子)

◇排他的な面(コミュニケーション不足)(沖縄大3年男子)

◇穏やかな人柄な割に、閉鎖的で排他的なところ(琉球大4年男子)

◇自然や文化に対しての意識の低い人が多いこと(琉球大3年男子)

◇失業率が高い。交通が不便(電車がない)(沖縄国際大4年男子)

◇ゆったりとした時間感覚。基地からの騒音問題(沖縄国際大2年男子)

◇てきとーなところは直すべき(沖縄国際大4年男子)

◇テーゲーすぎる(沖縄国際大3年女子)

◇県外の人を受け入れない(沖縄キリスト教学院大2年女子)

◇グループ意識が強いところ(沖縄キリスト教短期大1年女子)

◇経営にうとい、シャイ、ワーストランキングが多すぎるところをは直すべき(琉球大3年男子)

◇彼氏のナンクルナイサー精神(琉球大3年女子)

 琉球新報

宮古牛まつりポスターに上原さん(中1) (宮古島・沖縄)

宮古牛まつりポスターに
上原さん(中1)の作品選出

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宮古牛まつり実行委員会 (会長=下地敏彦宮古島市長) は20日、 10月16日にカママ嶺公園で開催される 「第2回宮古牛まつり」 の公式ポスターを発表した。
市内の中学生 (宮古特別支援学校含む) を対象にポスターの原画を募集。 厳正な審査の結果、 市立久松中学校1年の上原みなみさんの作品が採用された。 ポスターは200部製作。 関係各所に張り出し、 まつりのピーアールに役立てる。

 ポスターは、 子牛が身を乗り出し迫ってくるような迫力感が印象的。 上原さんは 「インパクトを出したいと思って描いた。 動物は好きだけど牛を描いたのは初めて。 インターネットの画像を参考に夏休みに3─4日かけて描いた。 選ばれた時はびっくりした」 と大喜び。 まつり当日は実行委がプレゼントを約束した食事券を持参し、「会場にも足を運びたい」 と笑顔で話した。
 
下地会長は 「牛の目がとても優しく、 青空の下でのびのびと育っている様子がよく伝わってくる作品。 宮古牛をPRするのにふさわしい」 と絶賛した。


  宮古新報

声高らかに「保良応援踊り」 (宮古島・沖縄)

声高らかに「保良応援踊り」
/福嶺母校の運動会で初披露
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運動会で初めて保良の応援踊りを披露する
「保良の青年たち」=18日、福嶺小グラウンド

 ♪「秋天高く風かおる、ハイ!」♪ 18日に行われた福嶺幼・小・中合同運動会で、保良の応援踊りが初めて披露された。

赤いシャツに赤の手拭いを頭にかぶり、手には赤旗という保良のカラーを全面に出しながら、当時の青年たちが跳び跳ねたり、腰を振ったりするなど派手なパフォーマンスで観客を魅了した。

 福嶺学区陸上競技大会は、以前「青年の運動会」と呼ばれ、保良の高校生を含む20歳前後の若者たちが地元選手を鼓舞するために歌い踊っていた。

 両足を左右にステップしたり、腰を振りながら円陣を組むなどのユニークな踊りもさることながら、当時、最大のライバルと言われた「新城」を意識した歌詞は多くの人たちの笑いを誘った。

 歌と踊りは後輩たちに脈々と受け継がれてきたが、少子高齢化や陸上競技大会の縮小などで途絶え、地域の人たちからも次第に忘れ去られていった。

 「運動会でぜひ踊ってくれないか」。保良出身で、当時を知る福嶺小の砂川芳之助校長が要望したことで今回の企画が実現。当時踊った人たちを中心に十数人が集まり、公民館で4日間練習を積んで臨んだという。

 披露された応援踊りは第1~第4までで約10分間。地域には事前にPRされていたことで、お年寄りたちも大勢集まり、歌や踊りを楽しみながら当時を懐かしんだ。

 砂川校長は「子どもたちに応援踊りを見せられて良かった」と笑顔。初めて見たという福嶺中の宮国敏弘校長は「昔ながらの踊りという雰囲気があり素晴らしい。地域挙げての運動会というのが伝わった」と話した。

 30年振りに踊ったという平良正樹さん(47)は「途中、息切れして体力不足を感じたが、昔のころに戻ったようで楽しかった。歌を聞いただけですぐ体が反応するので練習には時間は掛けなかった」と笑顔だった。

.宮古毎日新聞

2011-09-20

映画「天国からのエール」 本部町で試写会 (沖縄)

映画「天国からのエール」 本部町で試写会
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映画をPRする高良文雄町長(左から3人目)や
熊澤誓人監督(左)ら=17日、本部町立中央公民館
 【本部】
映画「天国からのエール」の完成試写会が17日、本部町立中央公民館であった。
映画は、同町渡久地で無料音楽スタジオ「あじさい音楽村」を設立、2009年に病気で他界した仲宗根陽さん(享年42歳)の実話を基に描いた。
舞台あいさつで、熊澤誓人監督や女優のミムラさんらが完成の喜びを語り、約400人の町民らが集まった。

 熊澤監督は「本部町の皆さんがまちを愛していることがすごく伝わった。この場所で撮影できて光栄」と感謝。主題歌を担った音楽村出身バンド「ステレオポニー」のメンバーは「作品は、大切で大きな存在だったにぃにぃ(仲宗根さん)の生きた証し」と広く鑑賞を呼び掛けた。

 俳優の阿部寛さん演じる主人公の仲宗根さんは、弁当店経営の傍ら、若者の居場所づくりとしてスタジオを開設。メジャーデビューを果たすバンドを輩出し、県内外から注目を集めた。08年、第1回沖縄タイムス地域貢献賞を受賞。

 作品は10月1日から全国ロードショー。県内ではシネマQ、ミハマ7プレックス、サザンプレックスで公開予定。

   沖縄タイムス

がじゅまるファミリー、テレビでも会える!(沖縄)

がじゅまるファミリー、テレビでも会える!
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<がじゅまるファミリー>24日のアニメ放送を記念して
発売されるお菓子と20日発売のDVDを持つ島袋あずささん=15日、うるま市のオキナワデジタルモーション
 【うるま】
琉球新報社会面に連載中の漫画家ももココロさんの
4こま漫画「がじゅまるファミリー」のアニメが24日に
沖縄テレビ(OTV)で放送される。
午前10時半から同11時まで。地上波で同アニメが放送されるのは初めて。
20日には番組で放送するアニメを収録したDVD「アニメ・がじゅまるファミリーNo1」がTSUTAYAや宮脇書店など県内の主要書店で販売される。価格は1980円(税込み)。
 
また、アニメ放送を記念して制作を手掛けたうるま市のオキナワデジタルモーション(入江貞四郎社長)は、がじゅまるファミリーのキャラクターをプリントしたお菓子を南風堂(長濱光江社長)から発売する。発売日はアニメ放送日の24日以降。
 
オキナワデジタルモーションのプロデューサーアシスタントを務める島袋あずささん(27)は「アニメでは沖縄のほのぼのとした家族が描かれている。子どもだけではなく家族全員で見てほしい」と話した。
 
アニメなどへの問い合わせはオキナワデジタルモーション(電話)098(989)1080。


 琉球新報

地酒ラベルに被災者のつぶやき (宮城県)

地酒ラベルに被災者のつぶやき 
酒店などが通販サイト開設
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被災者のつぶやきや詩を書いたオリジナルラベルの地酒を前にする(右から)熊谷さん、健一さん、敏明さん
=気仙沼市松川前

東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の酒店などが、
被災者のつぶやきや詩などをラベルにした地酒の通販サイト「三陸通販」を開設した。
被災地の声を伝えるとともに、地酒の販売促進と雇用につなげるのが狙い。「気仙沼の元気を発信したい」と、飲み仲間3人が知恵を出し合った。
 
サイトを開設したのは、いずれも市内のインターネット企画会社「ビー」と酒店「ももや」。ビー社長の村上敏明さん(43)が、小中高校の同級生で、ももや社長の熊谷淳さん(42)にオリジナルラベルの地酒販売を提案し、企画した。
 
2人が足しげく通い、震災で津波被害を受けた市内の居酒屋「福よし」の親方村上健一さん(62)も「震災で世話になった人へのお礼として、地酒を活用してもらえたら」と協力した。
 
健一さんが震災前から書きためていた詩を提供し、ラベルにした。「あれやってほしい/これもやってほしい/どうしてやってくれないの/本当はみぃんな自分でやる事。/人にまかせた自分の責任」。健一さんの思いを伝える詩29編のラベルを作った。
 
被災者のつぶやきのラベルは48種類を用意した。「諦めるわけにはいかねえよ」「俺たちには海しかないんだ!」。敏明さんが被災者から聞いた声をそのまま、筆で手書きした。
 
このほか、気仙沼市内の景勝地の写真ラベル8種類も作製。オリジナルラベルをいずれも同市の酒造会社「男山」と「角星」の本醸造酒に張った。価格は一升瓶で2280円から。サイトではこのほか、被災した精肉店が扱う「気仙沼ホルモン」も販売する。
 
同市鹿折地区にあった熊谷さんの酒店ももやは津波で流失し、3月下旬から仮店舗で営業している。「めげずに頑張っていると伝えたい」と熊谷さん。
 
敏明さんも「今、この地域に必要なのは雇用。地酒の販売で、少しでも雇用創出につなげたい」と話している。


河北新報

心癒やす「コスモス」 猪苗代ハーブ園で見頃迎える (福島 )


心癒やす「コスモス」 猪苗代ハーブ園で
見頃迎える

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爽やかな色合いで咲きそろったコスモスを楽しむ家族連れ
=猪苗代ハーブ園

 猪苗代町リステルパークの猪苗代ハーブ園でコスモスが見頃を迎え、来場者が白やピンク、黄色が入り乱れた花々の姿を楽しんでいる。
 
同ハーブ園では、10月中旬ごろにかけて約100万本のコスモスが徐々に咲き誇る。現在はコスモス、キバナコスモスが花を咲かせ、花摘みを楽しむ来場者も多く見られる。
 
コスモス摘みは1人500円(入園料別)。同園は「風評被害などもあるが、自然はそのまま。震災に負けずに咲くコスモスを見ていただければ」と来場を呼び掛けている。


(2011年9月20日 福島民友ニュース)

“思い思い”大漁旗に絵 いわきの子どもたちが制作(福島 )

“思い思い”大漁旗に絵 いわきの子どもたちが制作
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大漁旗に思い思いの絵を描く子どもたち

いわき市のいわき芸術文化交流館アリオスは19日、
同所で「わくわくキッズミーティング」を開き、子どもたちが
大漁旗を制作するなど楽しい時間を過ごした。
 
喜びを知らせる大漁旗を作り、震災の影響によるつらい現状に打ち勝ち、将来への夢を広げていけるようにとの願いを込めて開催。小学生約50人が参加した。
 
三重県で子どもの本専門店を営む増田喜昭さんがナビゲーターとなり、北海道の絵本作家あべ弘士さんとの大漁旗作り、東京都の音楽家谷川賢作さんと高瀬makoring(マコリン)麻里子とのオリジナルソングづくりなどを行った。
 
参加した子どもたちには事前に「なるべく大人の力を借りないで、自分で考えて」とのメッセージをつけた「秘密指令」が送られており、子どもたちは感性を上手に表現した。
 
最後に大漁旗を持ち、アリオス館内をパレードし、
この日の成果を堂々と披露した。


(2011年9月20日 福島民友トピックス)

普天間飛行場移設問題 知事、米国で「普天間」県外訴え(OKINAWA)

普天間飛行場移設問題 知事、米国で「普天間」
県外訴え 固定化も明確に否定

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   仲井真弘多知事
 【ワシントン19日松堂秀樹】
日米の有識者が沖縄の基地問題や日米の安全保障政策について議論する国際シンポジウム「沖縄クエスチョン~地域の安全保障と日米同盟、
そして普天間~」(主催・沖縄クエスチョン日米行動委員会)が19日午前(日本時間19日深夜)、米首都ワシントンのジョージ・ワシントン大学で始まった。

仲井真弘多県知事は同日正午ごろ(日本時間20日未明)に講演し、米軍普天間飛行場を名護市辺野古に移設するとした日米合意の見直しを訴えた。仲井真知事が米国で県外移設を訴えるのは初めて。
 
仲井真知事は、県外移設を強く求める県民の世論を挙げ「日本国内の他の都道府県への移設が合理的で、早期に課題を解決できる。普天間飛行場の辺野古移設は見直すべきだ」と強調した。
 
2009年9月の政権交代後、普天間飛行場の県外・国外移設を検討した日本政府が、10年5月に地元の同意がないまま名護市辺野古への移設計画に戻って日米間で合意したことについて、「むしろ県外移設を求める声が強くなった」と説明。
 
その上で、日米両政府が辺野古移設を強引に進めた場合、「全県的な激しい基地反対運動につながりかねない」と述べ、日米同盟を揺るがす恐れがあると警鐘を鳴らした。
 
移設作業が進展しない中、日本政府が示唆している「普天間の固定化」については、住居や学校が密集する同飛行場の危険性を説明した上で「あり得ない」と明確に否定し、早期移設、返還が不可欠との考えを示した。
 
沖縄クエスチョンは日米の外交、安全保障の専門家による有識者会議で、日本側座長の橋本晃和・桜美林大学大学院客員教授や米側座長のマイク・モチヅキ・ジョージ・ワシントン大学教授らが出席した。


   琉球新報

嘉手納弾薬庫から爆発音(OKINAWA)

嘉手納弾薬庫から爆発音
 【嘉手納・読谷】
19日午前9時半ごろと同10時10分ごろ、嘉手納弾薬庫地区から大きな爆発音が広範囲にわたって響き、周辺住民から「事故なのか、訓練なのか」などの問い合わせが嘉手納署や役場に寄せられた。嘉手納基地第18航空団によると、爆発音は使用できなくなった弾薬の爆破処理によるもの。地元への事前通告はなく、沖縄防衛局が口頭で事前通告を行うよう同基地に求めた。

 爆発音は両時間とも、それぞれ3回ほど続けて響いた。同地区には弾薬類が保管されていることから、嘉手納町と読谷村の役場には、住民から「爆音で窓ガラスが揺れた」「犬が一斉にほえだした」「事前通告はあったのか」など、不安の声が寄せられた。嘉手納署を含め計10件の訴えがあった。

 爆発音について、同基地は「基地爆破物処理班が指定施設において処分し、地元地域に危険はなかった」と回答。沖縄防衛局の照会には「処理は普段から行っている。たまたま大きな音が漏れた」と述べ、同局は口頭で処理の際の事前通告を行うよう求めた。

 嘉手納町の當山宏町長は「沖縄市側でも音が響いたと聞いている。広範囲の住民を不安にさせており、当然、事前通告すべき事案だ」と指摘。20日にも対応を協議する方針を示した。

  沖縄タイムス

台風15号:続く船欠航 島民困惑 (沖縄)

台風15号:続く船欠航 島民困惑
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ふだんは野菜などの生鮮食品が並ぶ商店のワゴン。
パンや牛乳なども品切れになった
=渡嘉敷村渡嘉敷(新垣聡通信員撮影)

 沖縄近海に長時間、停滞する台風15号の影響で、本島と周辺離島を結ぶ船便がストップし、離島の生活や観光業などに影響が出ている。「台風だからしょうがない」との声がある一方、「速く離れてほしい」「今回は長すぎる」など、〝迷走台風〟に困惑も広がる。

 粟国村では、フェリーが13日から入港できず、19日で一週間となった。年に一度の点検のため、今月上旬に長崎県でドック入りし、滞在したまま。迷走台風に加え、長崎県からは約26時間かかるといい、運航再開の見通しはたっていない。

 村内のスーパーなどでは、牛乳やパン、生鮮食品が棚から消えているという。JAおきなわ粟国支店購買店の店員(38)は「ゴーヤーやヘチマなどの村内産を除いて野菜もなく、お客さんは冷凍の野菜を買っているようだ」と話した。

 渡嘉敷村は、15日から全便欠航。食料品などを扱う商店を経営する新崎力さん(51)は「全般的に食料品がなくなっている」と困惑。「こんなに長いのは、あまり記憶にない」と嘆いた。

 また、「シルバーウイーク」を直撃、観光関連業には手痛い打撃となった。16日から全便欠航となった座間味村の宮平安弘商工会長は「17日からの3連休が、9月の一番の観光客のピークだったが」と肩を落とす。自身が経営する民宿でも予約がすべてキャンセルになった。

 大東島地方は、暴風域が抜けた19日午前0時ごろに、一時停電していた約30世帯が復旧。公共施設に自主避難していた3人も同時刻に帰宅した。南北大東村とも同午後6時現在、大きな被害の報告はない。

   沖縄タイムス

上地流開祖 生誕地に標柱(OKINAWA)

上地流開祖 生誕地に標柱
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伊豆味有志会のメンバーらが故上地完文氏の生誕地
に標柱を設置した=本部町伊豆味の「嶽武当原」
 【本部】
町伊豆味有志会(仲村正樹代表)のメンバーらは11日、
上地流空手道の開祖で伊豆味出身の故上地完文氏(1877~1948年)の生誕地を示す標柱を設置した。
区民や上地流の会員らが参加。かつて上地氏が生活した町伊豆味、八重岳中腹の「嶽武当原(たきんとうばる)」の地に立ち、その偉業に思いをはせた。

 上地氏は20歳で中国福建省に渡り、南派少林拳の周子和氏に師事。7年後の1904年に、パンガイヌーン(半硬軟)を免許皆伝された。09年に帰郷後は17年間、嶽武当原で生活。26年に和歌山県で研究所を開所し、40年には上地流空手術の流祖になった。戦後帰郷し、48年に71歳の生涯を終えた。

 有志会代表の仲村さん(61)=浦添市在住=は郷友会で標柱設置を提案し、屋敷跡の確認に奔走した。「世界のウチナーンチュ大会では海外の門下生も多く訪れるのではないか。将来、文化財に指定されればうれしい」と喜びを語った。

 上地流系空手道連合会によると、県内に約70道場・7千人、欧米各国にも1万人以上の門下生が広がっている。前副会長の照木勝明さん(57)=那覇市=は「発祥の地に立ち、涙が出るほど感激している。いずれ長老の皆さんを案内し、奉納演武を披露したい」と話していた。

 現在、敷地を所有する比嘉純さん(72)は、この日が誕生日。「上地先生との縁は知らなかったが、歴史ある方とつながりができて名誉に思う。空手の精神を多くの人々に伝える場所になれば」と期待していた。

沖縄タイムス

台風15号接近、運動会に影響(宮古島・沖縄)

台風15号接近、運動会に影響
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雨が降る中、騎馬戦に全力で取り組む児童たち
=18日午前、鏡原小グラウンド
 
宮古地区の小、中学校14校で18日、運動会が開かれた。
宮古島地方は台風15号の接近で雨や雷に見舞われ、
ほとんどの学校が午後からのプログラムを取り止めたり、
一部演技を体育館で実施したりするなど影響が出た。
運動会はこの日がピークだった。

宮古島地方は前日から雷注意報が発表されており、所によっては瞬間的に激しい雨が降るなど大荒れの一日となった。

運動会は降雨の合間を縫ってプログラムを進行。リレーや駆けっこなどの競技種目は午後に回し、児童や生徒たちがこの日のためにと練習に取り組んできた集団演技などを優先させた。

下地小学校(友利克彦校長)は5、6年生の「エイサー」と「騎馬戦」を体育館で実施した後、午後の部のリレーなどは取り止めた。

友利校長は「雷が激しくなってきたので、子どもたちの安全を考えた。6年生は小学校最後の運動会なので演技をさせたかった」と話した。

雷の影響が少なかった城辺、福嶺の幼・小・中合同運動会は、演技の進行を早めたり、プログラムを大幅に入れ替えたりするなどして最後まで実施した。

.宮古毎日新聞

110キロ泳ぎ台湾に到着 震災支援に感謝(沖縄)

110キロ泳ぎ台湾に到着 震災支援に感謝

19日、約110キロを泳ぎ切り、台湾北東部・宜蘭県蘇澳の海岸に到着した 
鈴木一也さん(前列右から3人目)ら日本人青年6人。
いずれも青い水泳帽(共同)

  【蘇澳共同】
東日本大震災後、多額の義援金などで支援してくれた台湾の人々へ
の感謝を伝えようと、被災地の東北3県の知事のメッセージを携え、
17日に日本最西端の沖縄県・与那国島を出発した青年6人が19日、
約110キロを泳ぎ切り、台湾北東部・宜蘭県蘇澳の海岸に到着した。

 台湾側からも100人以上が沖合まで泳いで出迎え、上陸後に宜蘭県政府が歓迎式を開催。

 日本側の6人は17日朝の出発後、約30分ずつ交代で泳ぎ、医師ら約10人が乗った船が伴走して、流れの速い黒潮を横断、約50時間かけて到着した。

    沖縄タイムス

平和の尊さ、児童熱演 「命どぅ宝―対馬丸の悲劇」(沖縄)

平和の尊さ、児童熱演 「命どぅ宝―対馬丸の悲劇」

撃沈された対馬丸の悲劇を熱演する児童ら
=17日、那覇市のパレット市民劇場
 
劇団結い座公演「命どぅ宝―対馬丸の悲劇」(同劇団主催、対馬丸記念会共催)が
17日、那覇市のパレット市民劇場であった。

学童疎開船対馬丸に乗船していた児童の後輩に当たる那覇市内の小学生ら40人
が出演し、平和の尊さ、戦争の恐ろしさを表現した。
 
対馬丸は沖縄戦前年の1944年8月、米潜水艦に撃沈され、学童を含む千人以上が犠牲になった。劇はその中から奇跡的に生き延びた4人の子どもたちが助け合いながら懸命に生きた事実を基にした内容。
 
対馬丸に乗船していた児童が通っていた小学校や対馬丸記念館近くの小学校など、対馬丸にゆかりのある7小学校の児童がプロの俳優に交じって熱演。対馬丸記念会の高良政勝会長は「戦争を知らない子どもたちが劇を通し、戦争の恐ろしさ、平和の尊さを知り、練習を通して人間的に成長した」と話した。
 
上演前には那覇市内の4小学校の児童と那覇少年少女合唱団による「つしままる児童合唱団」が「小桜の塔の歌」など4曲を披露した。
 
公演は18日も同会場で正午と午後3時の2回、上演される。入場料は大人2300円、高校生1300円、小中学生800円。


   琉球新報

映画「天国からのエール」 ロケ地本部町で舞台あいさつ (沖縄)

映画「天国からのエール」 ロケ地本部町で舞台あいさつ

舞台あいさつする(左から)熊澤誓人監督、ミムラさん、
ステレオポニーの3人=17日、本部町立中央公民館
 
多くの高校生バンドを輩出した本部町の音楽スタジオ「あじさい音楽村」を
題材にした映画「天国からのエール」の特別試写会が17日、本部町立
中央公民館であった。

舞台あいさつで熊澤誓人監督、同スタジオを作った故・仲宗根陽さんをモデルにした主人公・大城陽(阿部寛さん)の妻・美智子を演じた女優のミムラさん、主題歌を歌う同スタジオ出身のバンド「ステレオポニー」の3人が登壇した。
 
ミムラさんは「撮影した本部町に戻ってこられてうれしい」と笑顔で語り、熊澤監督は「暮らしている人々がこの町を愛しているからあじさい音楽村は生まれた。ここで撮影できて光栄」と語った。ステレオポニーのシホさんは「映画がニーニー(仲宗根さん)の生きた証しになる。天国で喜んでいると思う」と涙で声を詰まらせながら語った。主演の阿部さんは電話でメッセージを伝えた。映画は10月1日からスターシアターズ系劇場で公開される。

 琉球新報

復興願いエイサー 福島でじゃんがらと競演

久保田青年会、復興願いエイサー 
福島でじゃんがらと競演

中心街で行われたじゃんがらとの交流イベントで、エイサーを披露する
久保田青年会=18日午後、福島県いわき市
 
沖縄市久保田青年会のメンバー23人が18日、福島県いわき市内各地で
東日本大震災の犠牲者を慰霊し、復興を願うエイサーを披露した。
いわきは、エイサーの起源ともされる「じゃんがら念仏踊り」を沖縄に伝えたという袋中上人の出身地。市中心部の平小太郎町公園であったじゃんがらとの競演では数百人の見物客から大きな拍手が送られ、交流を深めた。
 
津波の被害を受けた薄磯地区での慰霊行事も行い、袋中上人ゆかりの能満寺なども訪問。温泉地・湯本駅前の商店街を練り歩く道ジュネーには、地元エイサー団体や在京県出身者らの特別チームなども加わった。
 
実行委員長を務めたいわき市の建築業、新城憲一さん(50)は「福島で道ジュネーは初めて。本場のエイサーに皆目を輝かせていた」と喜んだ。
 
道ジュネーで青年会と一緒にカチャーシーを踊った同市の山崎八江子さん(73)は「犠牲者を弔う気持ちに感激した」と感想。商店街の豆腐屋に勤める柏原いつ子さん(63)は「腹の底に響く力強い音に元気をもらった」と話した。
 
青年会は、エイサーの地謡役でいわき出身の鈴木里志さん(31)の母京子さん(60)が勤める老人ホームも慰問。京子さんは「じゃんがらと違う迫力がある」と笑顔を見せていた。


琉球新報

2011-09-18

しまくとぅば 楽しく熱く (沖縄9

しまくとぅば 楽しく熱く 読谷で大会

しまくとぅば語やびら大会で「琉球国とぅ万国津梁ぬ鐘」を発表した浦添市の児童
=17日、読谷村文化センター・鳳ホール
 【読谷】
「しまくとぅばの日」を前に、第17回「しまくとぅば語やびら大会」(主催・県文化協会、共催・地域市町村文化協会、沖縄タイムス社)が17日、読谷村文化センターで開かれた。小学生から80代までの代表者、25組31人が参加。個性あふれる巧みな表現に、会場からは笑いがこぼれ、盛大な拍手が送られた。

 幸地裕太君=北中城小3年=は、心優しい神と欲張りな神の民話を発表。ラストは、三線の演奏を交えて「赤田首里殿内(あかたすんどぅんち)」の歌も披露した。島袋優緑さん=屋部小3年=は「肝心(ちむぐくる)」と題し、東日本大震災後の支援の温かさを話した。「沖縄の心、ユイマールとありますよね」と語り掛けた。

 上里広幸さん=宜野湾市=は、地域の青年会長や自治会長を務める中で、方言の大切さに気付いた経験を伝えた。「子どもたちに方言を継承できるよう訓練し楽しい地域をつくっていきたい」と結んだ。

  沖縄タイムス

沖縄の思想、原点に 北京コルヴィッツ展でシンポ(OKINAWA)

沖縄の思想、原点に 北京コルヴィッツ展でシンポ

沖縄や中国、韓国、台湾の有識者が出席して新たな東アジアの交流を
話し合ったシンポジウム=17日、中国の北京魯迅博物館
 【北京で与那嶺松一郎】
中国の文豪・魯迅の生誕130周年を記念して、佐喜眞美術館の所蔵する
ケーテ・コルヴィッツ作品の展覧会が17日、北京の魯迅博物館で10月9日
までの日程で開幕した。
沖縄、中国、韓国、台湾の有識者によるシンポジウムも行われ、コルヴィッツ作品の
持つメッセージ性が、戦争や抑圧に抵抗する沖縄の思想と重なることに注目。
植民地主義という体験を共有する東アジアの国々が新しい時代の関係を築いて
いく展開を話し合った。
 
展覧会には、魯迅がその思想や芸術性に大きな影響を受けたというコルヴィッツの
版画・彫刻58点が展示され、訪れた北京の人たちが熱心に鑑賞していた。
 
シンポジウムで中国社会科学研究所研究員の孫歌さんは、魯迅が説いた深い
内省の思想に今の中国人が立ち返ることができるのかと疑問視し、
「沖縄を原点にして出発したい」と発言。「沖縄は苦しい状況に置かれても、
悲しみという形で自己表現しない。自分たちが住む島よりも大きい人類的な原理を
つくり出している。絶望があるが決して崩れない。
コルヴィッツが表現した『傷だらけの力』と同じだ」と指摘した。
 
1980年代の韓国で、美術の力によって軍事政権に抵抗した「民衆美術」の
担い手である版画家の洪成潭さんは「美術品は誰がコレクションするかで
性質が変わる。なぜ佐喜眞美術館にこれだけコルヴィッツ作品が所蔵されて
いるかを考えてほしい。沖縄の苦痛に対し、巨大な中国がどう応答してくるのか
を注目している」と述べた。


 琉球新報

“入島証明書”観光客に好評 竹富 (八重山・沖縄)

“入島証明書”観光客に好評 竹富限定切手付きはがき

郵便局が竹富島限定で販売している切手付きはがき「入島証明書」。
価格の一部は景観保全などの利用にと公民館に寄付する
 
郵便局沖縄支社は7月から竹富島限定で切手付きはがき「竹富島入島証明書」
を販売している。14日時点で販売数が268枚に上り観光客に好評だ。竹富島を
観光した際の思い出の記念にしてもらおうと開発した。地域限定の入島証明書は
県内で初めて。景観保全などに活用してもらうため価格の5%分を島の公民館に
寄付する。
 
竹富島の集落遠景写真の50円のフレーム切手が付き、証明書部分に貼り付けてはがきとして投函(とうかん)できる。パスポート風の見開き型で、島内の風景写真を配している。販売する竹富郵便局が名前を記入して来島を「証明」する。1セット500円で千セットを用意した。販売は7月15日に開始した。写真は写真家の大塚勝久氏が提供した。
 
沖縄支社は「地域貢献できる新しい郵便商品として地域の写真家の協力を得て販売した。購入者はほとんどが観光客で人気がある。全国にも地域貢献の取り組みとして紹介している」と話している。


 琉球新報

台湾へ感謝の「泳断」(与那国・OKINAWA)

台湾へ感謝の「泳断」 日本選手、黒潮に挑戦 きょう出発

東日本大震災の支援に感謝しようと、与那国から台湾まで黒潮の泳断に
チャレンジする選手ら=13日、東京都港区の台北駐日経済文化代表処

 日台黒潮泳断チャレンジのコース
 【東京】
東日本大震災への義援金が200億円を超えるなど、いち早く日本を支援した
台湾に謝意を示そうと、日本国内の一流水泳選手6人が「日台黒潮泳断チャレンジ
2011」(同実行委員会主催)と題して、与那国島から台湾北東部の蘇澳(スオウ)
まで潮流の速い黒潮を泳ぎ切ることに挑む。
 
17日にスタートする予定。水泳距離は約150キロで、48時間以内のゴールを目指す。黒潮泳断への挑戦はこれまでに例がないという。13日、選手らが東京都港区の台北駐日経済文化代表処で会見し、「感謝の気持ちを届け、日台の交流を深めたい」と抱負を語った。蘇澳は石垣市の姉妹都市で、実行委は「八重山の観光振興にも
役立ちたい」としている。

 同チャレンジは、日本ライフセービング協会の競技力強化委員などを務める水泳選手の会社員、鈴木一也さん(32)が発案、日台スポーツ・文化推進協会の松本彧彦理事長が実行委員長となり計画案を練ってきた。

 岩手、宮城、福島3県の知事から感謝の手紙を預かっており、リレーで台湾に運ぶ。時速5キロという黒潮の流れを考慮し、いったん南向けに泳ぎ、支流に乗って蘇澳に
到着する計画。蘇澳では台湾の水泳選手が泳いで出迎えるという。
 
選手リーダーの鈴木さんは「台湾の方々に感謝を伝えたい。水泳を通して真剣に
取り組む価値の大切さも記憶に残してほしい」と抱負を語った。


  琉球新報

清楚な花咲かす、ミヤコジマニシキソウ/平良 (宮古島・沖縄)

清楚な花咲かす、ミヤコジマニシキソウ/平良

清楚な花を咲かすミヤコジマニシキソウ=18日、平良(撮影・伊良波彌)
 ミヤコジマニシキソウ(トウダイグサ科)が今月から、清楚な白い花を
咲かせ始めている。別名アワユキニシキソウ。

 宮古島では現在平良の一カ所だけが自生地とされている。個体数は少ない。

 草丈は30~80㌢。茎は直立し、そよ風に揺れたりする。かつては宮古各地の湿地環境で多く育っていたが、開発行為などによって環境が変化し激減した。

 自生地のすぐ側はキビ畑。地主の協力で保護されているが、将来の環境維持は
厳しいとされる。

.宮古毎日新聞

1900人余の長寿祝う、城辺地区敬老会 (宮古島・沖縄)

1900人余の長寿祝う、城辺地区敬老会

子どもらの踊りを楽しむ敬老者たち=城辺公民館

 宮古島市主催の城辺地区敬老会が17日、 城辺公民館で行われ、
70歳以上の敬老者1900人余の長寿を祝福した。 会場には多くの
敬老者が参加し、 子どもらの民謡歌唱や踊りを楽しんだ。
 
下地敏彦市長は 「城辺地区は自然豊かで、 畜産や葉たばこは他の地区を圧倒している。 市としても生産基盤、 高齢者はもちろんすべての住民が安心して住める活力のある住みやすい街づくりに努めていきたい」 とあいさつ。

 市議会の下地明議長は 「地域に貢献された皆さんが安心して生活ができ、 高齢者にやさしい街づくりに全力で取り組んでいきたい」 と述べた。 座喜味一幸、 奥平一夫両県議も祝福した。
 
敬老者を代表し、 70歳の仲間入りを果たした本村弘幸さんが 「今後も地域に何ができるのかを考え、 大先輩たちの指導を受けながら頑張っていきたい」 とあいさつした。
 
余興の部は 「かぎやで風」 で幕開けし、 福北婦人会が 「宮古まもるくん」、
琉球舞踊穂花会が 「鳩間節」 の踊り、 西城保育所、 福里保育所、
砂川保育所の園児たちがかわいらしい踊りを見せた。 また砂川昌太郎くん
(砂川小3年) が 「豊年の歌」、 友利真華さん (西城小3年) が
「おじぃ、 おばぁ、 いつまでも元気で」 の作文を披露した。


 宮古新報

パニパニおばぁ誕生、19日にCDデビュー (宮古島・沖縄)

パニパニおばぁ誕生、19日にCDデビュー

  「宮古島のおじぃ、 おばぁを元気に」 。 パニパニジュニアなどを輩出している
ラグーンミュージックエンターテインメントから新たなユニット 「パニパニおばぁ」 が
誕生した。 「パニパニおばぁの歌」 で19日にCDデビューを果たす。
 メンバーは與那覇冴子さん (サエコおばぁ・54)、 羽地隆子さん (タカコおばぁ・62)、 本永安子さん (ヤスコおばぁ・53)。

 サエコおばぁは 「不安は大きいが前を見て頑張りたい。 宮古のおじぃ、 おばぁたちにもっともっと元気になってもらえたら」 と話し、 タカコおばぁは 「これからさらに年をとるなかで宮古のおじぃ、 おばぁの長寿をお手本に頑張っていきたい」 と意気込んだ。 また、 ヤスコおばぁは 「高齢者社会と言われているがパニパニと元気がずっと続くよう頑張りたい」 と語った。
 
プロデューサーの下地暁さんは 「元気で孫がいる方に声をかけ結成した」 と話し 「島のおじぃ、 おばぁに元気と勇気と笑顔を届けられたら」 と抱負を語った。
 
CDは19日の敬老の日から市内の土産店などで販売を開始する。 価格は税込み1000円。 問い合わせはラグーンミュージックエンターテイメント (73・9235)まで。


宮古新報

新たに76人が仲間入り城辺地区敬老会(宮古島・沖縄)

新たに76人が仲間入り/城辺地区敬老会地区最高齢は103歳

敬老会には多くの皆さんが参加した=17日、城辺公民館
 
宮古島市主催の城辺地区敬老会が17日、城辺公民館で開かれ、新100歳の女性3人を含む1949人の長寿を祝った。最高齢者は103歳の女性。今年新70歳の76人が敬老会の仲間入りした。式典後には保育所や婦人会などの余興が披露され、敬老者たちは楽しいひとときを過ごした。

 下地敏彦市長が「城辺地区は第1次産業、特に肉用牛と葉タバコは他の地域を圧倒している。これからも皆さんには元気で頑張っていただき、これまでに培われた経験で導いていただきますようお願い致します」と式辞を述べた。

 今年70歳になり、敬老会の仲間入りをした長間出身の下地明市議会議長は「私も先輩たちの仲間入りをした。市議会も高齢者に優しい街作りに力を傾けていきたい」と述べ会場からは大きな拍手が送られた。

 新70歳を迎えた本村弘幸さんは「戦後の食糧難など混乱していた時代に、先輩たちに温かく見守られたおかげで76人が先輩たちの仲間入りができたことを喜んでいる」とあいさつした。このほか来賓の座喜味一幸、奥平一夫両県議が祝辞を述べた。

 余興の部は友利久美子さんと湧川綾子さんによる「かぎやで風」で幕を開けた。
福里保育所の園児による遊戯「どっこいげんき!」や琉球舞踊穂花会の「鳩間節」
などが披露され、参加した敬老者の長寿を盛大に祝った。

.宮古毎日新聞

「パニパニおばぁ」デビュー (宮古島・沖縄)

「パニパニおばぁ」デビュー/3人合わせて169歳
かっぽう着で歌って踊る

「パニパニおばぁ」としてデビューする(左から)羽地隆子さん、
与那覇冴子さん、本永安子さん=17日、RBCサテライトスタジオ
 
アイランダーアーティスト下地暁さんプロデュースの「パニパニおばぁ」が
あす19日、デビューする。
3人組の女性ユニットで与那覇冴子さん(54)、羽地隆子さん(62)、本永安子さん(53)で構成、合計年齢は169歳になる。同日付でデビュー曲「パニパニおばぁの歌」の
宮古島内限定販売を開始。笑顔いっぱいの3人は「おじいやおばあに勇気と元気、笑顔を送り続けたい」とやる気は十分だ。初公演の日程は未定だが、近く島内で開催されるイベントに出演する。そろいのかっぽう着で歌って踊れるユニークな「おばあユニット」が誕生する。

 パニパニおばぁの結成は下地さんが7年前から温めてきた。当時のパニパニガールズの運動会に参加した下地さんが、曲に合わせて自然に踊り出すおばあを見て結成することを決めた。あす発売の「おばぁの歌」の曲の大半もこのときに書き上げたという。

 下地さんは「敬老会の余興や福祉施設の慰問などに出演しておばあたちの元気な姿を届けたい」と島内での福祉活動に意欲的だ。

 「おばぁの歌」の歌詞には家族の大切さや長寿のありがたさを全体にちりばめた。そんな歌詞を「まだまだ若い」と話す3人組が元気な声で歌い上げる。

 与那覇さんは「すべては暁の熱い想いだよ」とパニパニおばぁ結成の経緯に触れる。「島を元気にしたいという想いを力いっぱい応援したい。島にいるおじいやおばあがいつまでもパニパニと元気でいられるように願いを込めて歌う」と下地さんの想いを歌と踊りで表現していく決意だ。

 羽地さんは「私も60歳を過ぎたけど、島にはがんずうなおじい、おばあがたくさんいる。お手本にして私も頑張りたい」と気を引き締める。本永さんは「高齢化社会と言われるけど、私自身、介護保険を使わないようにいつまでもパニパニとしていたい」と話した。

 元気いっぱいの「パニパニおばぁ」。歌の発売を皮切りに、各地域のイベントに出演して「おばぁ自慢の笑顔」を会場に振りまく。

 デビュー曲の「ぱにぱにおばぁの歌」と「なりやまあやぐ」を収録したCDははTSUTAYAや土産品店などで販売する。発売元はラグーンミュージックエンターテイメント。
価格は税込み1000円。

.宮古毎日新聞

韓国映画「Star」、石垣島でロケスタート (八重山・沖縄)

韓国映画「Star」、石垣島でロケスタート

 韓国映画「Star(スター)」の石垣島ロケが9月15日からスタートした。
来秋公開予定の映画で、世界に石垣島をPRする映画になりそうだ。

 物語は、韓国のスター歌手とインディーズ歌手の音楽対決と恋の争奪戦を描く。主役のROMI役は、R&Bデュオ「Fly to the Sky」のメンバーとして活躍する歌手であり俳優のファニさん。そのほか、キム・スヨンさん、カン・ヨファンさん、カン・ヘインさん、チュ・ソヨンさん、ソン・ジュヒさんなど韓国の若手人気俳優が顔をそろえる。
 
監督は日韓合作映画「初雪の恋」(2007年)を手掛けたハン・サンヒさん。撮影場所として下見に来た石垣島の風景が気に入り、映画全体の約60%を石垣島で撮ることにしたという。
 
初日はキム・スヨンさんらが島の東部にある高台で撮影スタート。この日石垣入りしたファニさんやカン・ヨファンさん、ソン・ジュヒさんは、石垣市の中山義隆市長を表敬訪問した。石垣島について、カン・ヨファンさんは「アジアでも断トツで美しい島。ソウルから直行便があれば、韓国人はみんな来たいと思うはず」と話した。ファニさんも「美しい風景に負けない、いい演技をしたい」と抱負を語った。
 
石垣島ロケは15日~27日までのうち11日間を予定。平久保崎灯台や御神崎、石垣空港、石垣港離島ターミナルなど市内各所で撮影が行われる。エキストラが参加しての撮影もあり、21日14時~、24日15時~の2回、ファン役の参加者を募集している。

問い合わせは映像工場(TEL0980-83-7403)まで。


八重山日報

県、同一教科書採択を助言 教科書問題 (沖縄)

県、同一教科書採択を助言 教科書問題

県教育長が会見、文科省通知に「さまざまな解釈できる」
 【那覇】
八重山地区の中学校公民教科書問題で大城浩県教育長は16日、
県庁で記者会見し、文科省の15日付通知で「八重山採択地区協議会の
規約に従ってまとめられた結果」に基づいて3市町が同一の教科書を採択
するよう指導を求められたことについて「さまざまな解釈ができる」と明言を
避けた。今後の対応についても「3市町教育委員会に対し、同一の教科書が
採択されるよう文科省と調整しながら助言していきたい」と述べるにとどめた。
文科省の見解や通知で振り出しに戻った感のある教科書採択問題は、
県教委も解決の糸口を見いだせないでいる。

 一方、16日が期限となっている県教委から文科省への教科書需要数の報告について大城教育長は「八重山採択地区の中学校社会科公民分野を除いた、県全体の需要数報告を9月15日付で終えた」と報告。公民分野については「同一教科書が採択され次第、早急に報告するよう求めている」と3市町教委に通知していることを明らかにした。文科省に対しても「特段の配慮」を要請している。

 文科相が13日、8日の協議について「協議が整っていない」と発言したことについて大城教育長は「これまでも文科省の指導・助言を受けてきた。私たちとしても8日の協議について最終意思決定機関であるというとらえ方をしてきたので、いささか困惑している」と戸惑いを隠さなかった。
 また、文科省通知の解釈についても「8月23日の採択協議会、同月31日の役員会、9月8日の全教育委員協議のどの結果を指すのか、文科省に確認しているところ」と述べるにとどまった。

 今回の問題で同一の教科書を求める教科書無償化措置法と、採択権を市町村教委に置く地方教育行政法が対立する格好となったが、大城教育長は「二つの法律はどちらが優先されるものではなく、二つの法律を踏まえた教科書採択を行わなければならない」と指摘、「われわれは二つの法律をしっかり守る立場にある。一本化することが大前提なので、引き続き3市町の教育委員会に努力をお願いしていく」と述べた。


八重山毎日新聞

イリオモテヤマネコに注意を (八重山・沖縄)

イリオモテヤマネコに注意を 子ネコ3頭事故現場に出没

先月10日にイリオモテヤマネコの子ネコ1頭が死亡していた現場付近で、
別の子ネコ合わせて3頭が頻繁に目撃されており、環境省那覇自然
環境事務所では「車のスピードを控え、野生生物の飛び出しに十分
注意してほしい」と呼び掛けている。

 同事務所によると、8月10日に、県道白浜南風見線の古見集落近くで、ほぼ白骨化したヤマネコの子ネコの死体が発見された。同月の7日か8日ごろの死亡とみられている。
 これが交通事故による死亡だとすると、ヤマネコの交通事故は今年に入って2件目、記録が残っている1978年以降では54件目。
 この現場付近ではその後、この子ネコの兄弟とみられる子ネコ1頭が古見美原間で、別の子ネコの兄弟2頭が大富前良間で、いずれも頻繁に路上に出没。
 ヤマネコは現在、子ネコが親離れする時期。警戒心の少ない子ネコがよく路上に出てくる。今月6日夜には、観光客が大富前良間で子ネコ2頭の兄弟を目撃し、このうちの1頭は逃げずにいたため、何枚も写真を撮ることができたという。

 同事務所ではヤマネコの交通事故防止を呼び掛けるとともに、「事故の当事者による通報によってヤマネコが助かる可能性も高まる。事故を起こしても、故意でなければ、罪に問われないので、万一の場合には協力してほしい」としている。
 連絡先は西表野生生物保護センター(0980-85―5581)。


八重山毎日新聞

2011-09-16

県内リゾ婚3541組 (沖縄)

県内リゾ婚3541組 前年同期比10・5%減
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沖縄リゾートウエディング挙式組数の推移
 
県文化観光スポーツ部が15日発表した2011年上半期
(1~6月)の沖縄リゾートウエディングの挙式組数は、
前年同期比10・5%(415組)減の3541組だった。

東日本大震災の発生により、挙式のキャンセルや延期が
相次いだ。下半期は韓国の人気ドラマで沖縄のリゾートウエディングが取り上げられたことや、北京―那覇の新規就航や上海便の増便などで海外からの挙式の増加が期待される。
 
リゾートウエディングを扱う県内関係企業61社を対象に調査し、回答があった29社の数値を集計した。
 
地域別では関東方面が約4割を占め最も多かった。海外からの挙式は6・7%(6組)減の83組だった。
 
挙式・披露宴に掛かる費用は約91万円、挙式のみの場合は約32万円で、式に出席する平均人数を掛け合わせると消費額は少なくとも約66億円と推定される。
 
最も人気が高いウエディングスタイルは「チャペルウエディング」で約9割が利用した。この他、海や砂浜などで行われる「フォトウエディング」が増加傾向にある。
 
11年(1~12月)の挙式目標数は8200組。県の担当者は「目標の達成は厳しいが、明るい要素もあるので来年に向けて誘客に取り組みたい」と話した。


琉球新報

韓国映画ロケ開始 (八重山・沖縄)

主演のファニさん石垣入り 韓国映画ロケ開始
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韓国映画「Star」の石垣島ロケが始まった15日、
主演のファニさんらが石垣入りした。同日午後、石垣市役所を
訪ね、中山義隆市長に映画にかける意気込みを語った。

 石垣島の印象についてファニさんは「短時間しか見物していないが、絵のような美しい景色に驚いた」と話し、この風景に負けないくらいの演技を見せたい」と抱負を述べた。
 中山市長は「美しい島」などと好印象を受けたことを喜び、「撮影に頑張ってください。今度はぜひプライベートでも遊びに来てください」と激励した。

  八重山毎日新聞

敬老会に手作りの折り詰め (宮古島・沖縄)

地元食材でもてなす/下地農漁村生活研
敬老会に手作りの折り詰め

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調理した食材を折り詰めにするメンバーたち
=15日、下地中央公民館
 
下地農漁村生活研究会(川満寿子会長)のメンバーらは15日、同地区の敬老会に出席したお年寄りたちに、手作りの折り詰め弁当を振る舞い喜ばれた。

 地元の食材を使った昔ながらの味を楽しんでもらおうと、
5年前から実施。毎年、お年寄りたちから「おいしいから来年も
作って」と要望されているという。

今年は三枚肉やナンコウの煮物、昆布、紅白芋まんじゅう、
ヘチマの天ぷら、煮豆にキュウリ、ニンジン、ワカメのしそ和え、小豆を使った赤飯など。ナンコウは農家が提供、小豆は来間島産と地域の食材にこだわった。月桃も加えて彩りを添えた。

 川満会長は「お年寄りたちが食べやすいようにと味付けを
工夫したり、栄養のバランスを考えた。おいしく見せるため
盛りつけも華やかにした。喜んでくれればうれしい」と話した。


 試食した地域づくり協議会の川満廣俊さんは「とてもおいしい。この料理を食べてお年寄りたちが元気で長生きしてほしい」と
語った。

. 宮古毎日新聞

健康長寿を盛大に祝う (宮古島・沖縄)

健康長寿を盛大に祝う/宮古島市主催下地、上野で敬老会

宮古島市が主催する敬老会が15日、下地、上野の
両地区で実施された。
下地敏彦市長をはじめ、多数の来賓が出席し、下地
745人、上野601人の高齢者の末永い健康を願った。

下地地区
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余興を楽しむ高齢者ら
=15日、下地農村環境改善センター
 
下地地区敬老会は、同農村環境改善センターで開かれた。70歳以上の高齢者745人(男性295人、女性450人)の
長寿を盛大に祝った。新敬老は30人。ステージではさまざまな余興が披露され、祝いの席を盛り上げた。

 主催者を代表して下地敏彦市長は「皆さんの長寿と健康を心より祝福する。住み慣れた地域で元気に安心して暮らせるよう、高齢者福祉の充実に努めたい」と式辞を述べた。

 市議会の下地明議長は「皆さんは激動の時代を生き抜き、平和で豊かな社会の基礎を作った社会の恩人だ。安心して過ごせるよう高齢者に優しい社会を目指したい」と話した。

 新敬老を代表して村吉順栄さんは「戦時中にわれわれを
生み、育ててくれた両親に感謝したい。多くの出会いや喜怒哀楽を共にした仲間とここまで頑張ってこれた。今後も健康な人生を送りたい」と喜んだ。

 祝宴では園児や児童・生徒、婦人会などによる多彩な余興が披露された。参加した高齢者らは、かわいらしい踊りや
勇壮な太鼓演舞を楽しんだ。会場に並べられた料理は、
下地地区地域づくり協議会女性部などがこの日、手作りした。

上野地区
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健康と長寿を願い乾杯する参加者ら
=15日、上野公民館
 
上野地区敬老会は上野公民館(旧農村環境改善センター)で行われた。招かれたのは70歳以上の高齢者601人(男性252人、女性349人)。婦人会や青年会、園児らが余興を披露して高齢者の健康と長寿を祝福した。

 式辞で下地敏彦市長は「市や上野が発展したのは、皆さんの長年の努力と苦労のおかげ。皆さんが培った経験、知識を活力ある社会づくりのために役立ててもらいたい」と語った。

 市議会の平良隆市議は「新会員の皆さんは、老人クラブの一員としてさらなる活躍を祈念する。高齢者福祉の向上に努め、安心して暮らせるように頑張りたい」と述べた。

 新敬老28人を代表して川田正一さんは「先輩たちから
博愛の精神、文化を引き継いできた。その心を子や孫に
継承しながら、楽しく過ごせるように頑張りたい」と述べた。

式典では新里愛稀さん(上野小6年)、川満愛実さん(同中3年)が作文を発表。祖父母らに対する感謝や長寿を願う言葉を贈り、盛大な拍手を受けた。


 式典後のアトラクションは、婦人会の演舞「祝い節」で幕を開けた。青年会による三線演奏や園児の元気いっぱいの
踊りも披露され、大いに盛り上がった

.宮古毎日新聞

SKY宮古・那覇線が就航格安運賃で1日10便(宮古島・沖縄)

SKY宮古・那覇線が就航格安運賃で1日10便
/4社乗り入れ 利便性向上
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スカイマークの宮古-那覇線が初就航。那覇からの
初便で訪れた利用者=15日、宮古空港
 
格安航空運賃で知られるスカイマーク(SKY、西久保愼一社長)の新路線、宮古-那覇線が15日、定期運航を開始した。

同社が沖縄で離島路線を開設するのは初めて。
1日10便5往復が運航し最安運賃は片道2800円に
設定した。
同路線には航空4社が乗り入れる形となり、これまでに各社で運賃の値下げ競争が激化していた。
利用者は格安運賃で利便性が高まることを歓迎。観光関係者は観光振興につながると期待を寄せている。

那覇からの初便は161人(提供座席177)が利用した。宮古空港では市や観光協会の職員らが「んみゃーち(ようこそ)宮古島へ」の横断幕を掲げて初就航を歓迎した。

 下地敏彦市長は「これまでも離島苦解消の一つとして航空運賃の低減という強い要望があった。それが緩和されることを歓迎したい。便数も増えれば利便性が良くなり、人の交流がしやすくなる。観光にも大きなメリットであり、経済活動にも非常に役に立つ」と期待を寄せた。

 那覇からの初便で訪れた神奈川県の大学生、和田謙さん(20)は「3000円を切る値段で飛行機が利用できるのはうれしい。宮古島は海がきれいと聞いているので満喫したい」と話した。

 沖縄本島で太陽光発電の仕事をしている津嘉山貞雄さん(50)はメンバー4人と来島した。「エコアイランド宮古島の現状を視察し、今後の仕事に生かしたい。安い運賃は仕事の面で大きなプラスになる」と語った。

 沖縄本島で行われる大会に参加する宮高陸上部のメンバーもSKYを利用。引率の上運天誠教諭は「遠征費の捻出で四苦八苦していたが、これからは各種大会に参加できる機会が増える」と述べた。

 同社によると、この日、宮古から那覇へ向かう初便は107人が利用した。

 同社の小林紘典宮古空港所長代理は「出発に遅れは出たが、ほぼスムーズに運航できた。安全第一の運航を心掛けていく」と話した。

 SKYは、インターネットを利用した予約システムや機内サービスの効率的削減などにより、格安運賃を設定し路線を拡大。沖縄方面では東京、神戸、名古屋、福岡への便がある。

 宮古-那覇間の路線はこれまで、日本トランスオーシャン航空(JTA)が1日17便、全日本空輸(ANA)10便、琉球エアーコミューター(RAC)2便だったが、今回のSKYの参入で10便増えて片道1日計39便となった。

. 宮古毎日新聞

移住者と県人の交流描く (沖縄)

移住者と県人の交流描く 映画「カラカラ」製作発表
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「沖縄から世界に発信できる映画にしたい」などと語るクロード・ガニオン監督(左から2人目)、宮平貴子プロデューサー
(同3人目)ら=15日、県庁
 
沖縄を舞台にカナダや県外からの移住者とウチナーンチュの
心の交流を描く日本・カナダ共同製作の長編映画「カラカラ」の
製作発表が15日、県庁であった。
カナダ出身のクロード・ガニオン監督や県出身の宮平貴子プロデューサーらが会見し「沖縄から世界に発信できる映画にしたい」と語った。
県や沖縄観光コンベンションビューロー、県内企業などでつくる制作委員会が製作を支援する。
 
主演はカナダの人気俳優ガブリエル・アルカンさんと女優の工藤夕貴さん。物語はカナダ人ピエールが滞在先の沖縄で道に迷い、移住者の純子と友人に助けられる。3人は沖縄の小旅行を共にし、自身の生き方を見詰め直す。泡盛の器「カラカラ」が満たされていくような「心の旅」を描く。
 
ガニオン監督は「特別なエネルギーを持つ沖縄を題材に撮影したいと以前から思っていた。生きることへの希望を感じ取れる映画にしたい」と語った。
 
伊平屋島など県内オールロケで11月に撮影開始、2012年秋の沖縄先行公開を目指す。純子の親友・明美などキャストを県内で募集(26日締め切り)。スタッフも募集する。詳細は「カラカラ」ホームページで公開中。


琉球新報

文科省、県に採択地区内の教科書同一を指導 (沖縄)

八重山教科書 文科省、県に採択地区内の
教科書同一を指導
 

八重山地区の公民教科書採択をめぐる問題について文科省は15日、県教育委員会に対し、教科用図書八重山採択地区協議会の選定結果に従い、採択地区内の教科書を同一にするよう指導した。文科省の森ゆうこ副大臣が15日の定例会見で明らかにした。

琉球新報

歴史500年 首里汀良町十五夜獅子舞(沖縄)

歴史500年 首里汀良町十五夜獅子舞
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小さな体を精いっぱい躍動させ獅子舞を披露する子どもたち
=汀良町自治ふれあい館
 【那覇】
尚巴志王時代に始まり、約500年の歴史があるとされる那覇市首里汀良町の十五夜獅子舞が10日、汀良町自治ふれあい館であった。

 地域の厄払いなどを目的に、旧暦8月15日の中秋の名月ごろに演じられる恒例行事。広場を埋め尽くした多数の地域住民たちが、ドラの音に合わせた荒々しく迫力ある演舞に見入り、子どもエイサーや琉球舞踊を楽しんだ。

 伝統の獅子舞を受け継ぐ自治会青年部長の上田大介さん(26)は「今年は台風のために練習不足だったが、精いっぱいの気持ちを見せようと頑張ってきた」と汗を拭った。

28年ぶり保存会誌
 
市指定無形民俗文化財の首里汀良町獅子舞の歩みをまとめた「獅子舞保存会誌」がこのほど、28年ぶりに発刊された。若者たちによる獅子舞の本番や練習風景、町内を厄払いして回る様子やこれまで獅子舞に関わった地域の人々が集った座談会の様子などが、多彩につづられている。

 発刊に合わせ、子ども用を含む獅子頭2頭を新調中で、田畑冨美子自治会長(69)は「獅子舞の伝承、明るい町おこしの息吹になる。何より、子供たちが古里のシンボルとして誇りを抱くきっかけになると思う」と話した。

沖縄タイムス

恩納「糸モズク」品種登録 (沖縄)

恩納「糸モズク」品種登録 褐藻類全国初
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褐藻類として全国で初めて品種登録された恩納モズク
=14日、県庁

恩納村漁業協同組合の金城重治組合長らは14日、県庁に比嘉俊昭農林水産部長を訪ね、開発した糸モズク「恩納モズク1号」の品種登録を報告した。
開発に関わった同漁協の比嘉義視氏は「褐藻類の品種登録は全国で初めて。
世界的にも珍しく、糸モズクのブランド化の弾みになる」と喜びを語った。

 恩納モズクは茎の太さが1・2ミリで従来の糸モズクの約2倍あり、シャキシャキとした歯応えが特徴。成熟が遅く、胞子を出す回数が少ないため、ヌメリやフコイダンなどの栄養分が豊富に含まれるという。収穫期間も3カ月と長い。

 糸モズクは高級食材として県外の和食店などで人気があり、本モズクに比べ、約2倍の価格で取引されるという。ただ収穫期間が2カ月と短い上、成熟期間を過ぎるとスジが入り、商品価値を失うことが課題となっていた。

 同漁協は1993年から選抜育種に着手。栽培体系を確立し、2009年から本格生産しており、関東を中心に県外で販売している。10年の生産量は253トンで「3年以内に2倍まで増やしたい」としている。

 金城組合長は「フコイダンも豊富に含有しており、美容関連商品の材料にも販路が広がると期待できる」と述べた。比嘉部長は「品種登録を励みにして消費拡大につなげてほしい。県も一緒に取り組んでいく」と激励した。

沖縄タイムス

花の王国庭園、オープニングレセプション (宮古島・沖縄)

花の王国庭園、オープニングレセプション
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「花の王国」 庭園のコンセプトなどを説明する石原さん (右端) と下地市長ら=市熱帯植物園内
 
平良東仲宗根添の宮古島市熱帯植物園でリニューアル事業として造成された 「花の王国」 の庭園で15日午前、 オープニングレセプションが催され、 下地敏彦市長、 実施設計に当たった庭園デザイナーの石原和幸さん、 市担当者らが参加し、 市民や観光客の憩いの場の利用をアピールし、 全域への波及効果に期待した。

セレモニーであいさつした下地市長は、 「庭園は、 宮古島全体を 『花の王国』 にしたいという壮大な計画の第1歩。 これから多くの市民に来ていただきたい」 と強調し、 今後、 植物園全体、 さらには旧町村にある公園の再整備を通した計画推進の方針を示した。
 
石原さんは 「日本で唯一、 花が咲き乱れる庭園がある宮古島になってほしい。 これがスタートであり、 見ていただいた市民のみなさんが、 自分の周辺に花を増やしていけばと思う。 これから市民に花の育て方を教えたいと考えている。 花の王国ガーデンコンテストで競っていただくなど、 いろんなことで花を広めたい」 との思いを語った。
 
今回の事業では、 同園入口にはミズゴケを土台に観葉植物や花などを植栽したアーチを設置したほか、 東側の多目的広場を利用して、 庭園を造成。 琉球石灰岩を使った池を最も低い部分に掘り込み、 上部の滝から池にいたるまで段を設け、 周辺に亜熱帯性樹木や花木、 草花などを植栽するとともに、 ベンチ、 さらには樹木を中心としたミニ庭園なども配置した。
 
市商工物産交流課によると、 ガジュマルなどの樹木やクロトン、 オオタニワタリ、 サルスベリ、 タンタナ、 ハイビスカス、 ブーゲンビリアなどの花木や草花など66種類、 約2600本 (苗) を使用した。 これらのデザインについてセレモニーでは石原さんが参加者にコンセプトやイメージなどを説明した。
 
同園は開園から30年以上が経過し、 花木や草花の彩りが不十分となっていた。 これを踏まえ、 同市は 「花と緑の島づくり計画」 を作成し、 植物園リニューアルを柱の一つとし、 10年度の繰り越し事業として庭園を造成。 園内には 「体験工芸村」 が設けられており、 庭園も含めた利活用が期待されている。


宮古新報

スカイマーク就航、3社乗り入れスタート (宮古島・沖縄)

スカイマーク就航、3社乗り入れスタート
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 就航したスカイマーク社の機体
スカイマーク社 (西久保慎一社長) の那覇―宮古線が15日、 就航した。 空港の到着ロビーでは初便の到着に合わせ、 市観光商工局、 宮古島観光協会の職員らが就航を祝う横断幕を手に、 利用客を歓迎した。
同社の那覇―宮古線参入によりトリプルトラッキング (3社乗り入れ) が実現。 これにより那覇―宮古線は計20便に。
同社の参入によりANA、 JTAも割引き運賃を引き下げたことで格安運賃による宮古圏域住民の生活路線としての需要増加、 観光客数の大幅増加に期待が寄せられている。
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 同社那覇―宮古線初の利用客ら=宮古空港
同社は当初9月1日からの就航を予定。 しかし、 那覇空港の同社カウンター拡充で那覇空港ビルディング側との調整が難航したため、 遅れた。
 
同路線は1日5往復。 使用機材はボーイング737―800で提供座席数は177。 第一便は那覇発午前8時05分で同8時55分に到着した。 宮古発の最終便は午後8時30分で那覇着が同9時20分となっている。 運賃は2800円~7800円 (9月15日~11月30日搭乗分)。
 
同社はこれまでに格安料金を設定して路線を拡大。 沖縄関係路線で福岡、 名古屋、 神戸、 羽田間に就航している。
 
一方、 ANA、 JTAも今月15日以降の最安値料金を3800円に設定するなど対抗。 格安運賃により、 市民や観光客にとってより利用しやすく、 入域観光客数の増加などに期待がかかる。
 
宮古空港到着ロビーでは午前9時ごろ、 スカイマークの第一便が到着。 宮古島観光協会などの職員や関係者が就航を喜ぶとともに、 乗客を出迎え、 盛大に歓迎した。
 
東京からの乗り継ぎで利用したという砂川翔子さん (25) =平良=は 「里帰りで利用したが良かった。 値段も魅力的。 今後も利用したい」 と笑顔で話した。
 
また、 大嶺博さん (75) =那覇市=は 「妻の出身が宮古。 安いので利用した。 これからはちょっとした用事でも行き来が楽になる。 これからも利用したい」 と喜んでいた。


宮古新報

2011-09-15

O・Z・E、高校生劇団を旗揚げ (沖縄)

O・Z・E、高校生劇団を旗揚げ 17、18日、那覇で初舞台

大人の役者らと共演する「最終試験場の9人」の稽古に熱が入る
高校生ら=8日、那覇市安謝の「劇団O・Z・E」稽古場
 
現代演劇の「劇団O・Z・E」(頭・真栄平仁さん)は高校生だけによる
劇団「H2O」を立ち上げた。
旗揚げ公演「最終試験場の9人」(畑澤聖悟作)が17、18の両日、
那覇市首里のアルテ崎山ウォーバーAホールで行われる。

県内5高校の8人が参加。衣装・道具やチラシに広告を掲載する
スポンサー探し、広報なども役割を分担し取り組み、生徒らによる
手作りの舞台づくりを進めている。
 
今回の旗揚げは「劇団O・Z・E」が高校生らを指導し演劇「修学旅行」を3月に上演したことがきっかけ。出演した生徒らから劇団の立ち上げを要望する声が上がり、実現した。
 
「最終試験場の9人」は、ある大学の入試で最終面接まで残った受験生らが登場する物語。受験生らは大学側から「ここにいる8人で助教授を感動させよ。考える時間は30分」との問題を与えられる―。
 
ラジオやテレビで「ひーぷー」の愛称で親しまれる真栄平さんが演出を担当し、「(生徒らに)考えさせるように演出する。今後も年1回は公演したい」と語る。
 
明るい受験生バルコウ役の松原進之介君(浦添工業高2年)は「演劇は他人の人生を経験できるのが面白い」、受験生モズク役の新里澪さん(那覇商業高2年)は「たくさん練習して、本番で演じたい」と強調した。上演は17日が午後7時、18日が午後2時と午後7時の計3回。入場料は大人千円、小中高校生500円(当日は各500円増し)。

    問い合わせは
  劇団O・Z・E(電話)098(866)6118。


琉球新報

「協議は整っていない」 大臣発言で地元に波紋 (八重山・沖縄)

「協議は整っていない」 大臣発言で地元に波紋

県16日に対応方針示す

 八重山地区の教科書採択問題で、中川正春文科相が13日の閣議後会見で、
「育鵬社」を不採決とし、「東京書籍」を採択した8日の3市町教育委員による
協議について「残念だが、協議は整っていないと考えざるを得ない」との認識を
示したことで、地元には波紋が広がっている。県教委は14日、一連の流れを
整理した上で県教委としての見解と対応方針を16日に発表することを決めた。
文科相は同時に「一義的には県教委に頑張っていただかなければならない」と発言しており、まずは県教委の対応を見守る考えだ。

 大臣発言は「協議」の無効性を主張する玉津博克石垣市教育長、崎原用能与那国町教育長を後押しする格好となったが、発言の根拠が十分に説明されておらず、協議を主導した3市町教育委員長は「あれ以上何ができるのか」と首をかしげている。

 県教委は14日、「文科省は少なくとも合意形成ができていないという認識」との見解を示し、「文科相の皆さんとも話した結果、認識は一緒。一本化をするということで、特別に特定の市町村を指してそこに合わせようという考え方はない」と述べた。16日の会見について狩俣智県義務教育課長は「これまでの流れとこちらの見解を整理し、当面の対応について話したい」と述べるにとどめた。

 玉津教育長は8日の協議に先立ち、「県教育庁義務教育課の指導は、法的に有効な採択地区協議会の結論を、法的権限を有さない地区教育委員協会の協議によって覆そうとするもので、その指導自体が不当介入であり、違法だ」との要請文書を教育長名で送付。県義務教は「協議は無効という文書が出てくること自体に合意形成ができていない、整っていないということにつながったのではないか」との見方を示した。

 ただ、この文書は「石垣市教育委員会 教育長 玉津博克教育長」で提出されているが、仲本英立委員長は「聞いていない」と話しており、住民団体からは文書の無効性を主張する声も出ている。
 都道府県から文科省に報告する期限が16日と迫っているが、県義務教は「国のほうに16日のあり方について調整というか、どうしたらいいか話を聞いているところ」としている。


八重山毎日新聞

日米地位協定 枯れ葉剤使用 基地内の調査は当然だ(OKINWA)

日米地位協定 枯れ葉剤使用 基地内の調査は当然だ
 在沖米軍基地内で枯れ葉剤が広く使われていた可能性が、
元在沖軍人らの訴えで明らかになった。
米軍は従来、「沖縄で枯れ葉剤の使用、貯蔵を裏付ける資料や記録はない」と、
土壌や水質の調査を拒否してきた。
 
だが今回は直接枯れ葉剤を扱った当事者の証言である。信憑(しんぴょう)性は極めて高い。ことは住民の命、健康に関わる問題だ。軽んじるのは許されない。沖縄の自治体立ち会いの下、直ちに日本政府は調査すべきだ。
 
枯れ葉剤は青酸カリの千倍の毒性を持つダイオキシンを含む。それを米軍はベトナムで1961年から10年間散布した。住民から生まれた先天障がい児は約15万人と推定され、40年経た今もその影響とみられる障がい児が生まれている。作戦に参加した米兵から先天障がい児が生まれる確率は一般の15倍に上るという研究もある。
 
ベトナム戦争時、ほとんどの軍事物資は沖縄を経由した。枯れ葉剤もそうだとみるのが自然だ。むしろ枯れ葉剤だけ沖縄を経由しなかったと言う方が不自然だろう。
 
今回、沖縄で散布の可能性が明らかになった基地は11施設に上る。うち泡瀬通信施設、那覇軍港など8基地は元米軍人らが健康被害を申請している。
 
その基地は沖縄本島の北部、中部、南部と広範囲にわたる。ベトナムや帰国米兵に表れた影響から見ても、沖縄全体に重大な影響のある深刻な問題と言える。
 
韓国でも今年に入り、枯れ葉剤廃棄が問題化している。78年、在韓米軍基地キャンプ・キャロルで、枯れ葉剤入りとみられるドラム缶500本以上を地中に埋めたと元在韓米軍人が証言した。
 
米軍当局は埋めたことを認め、問題の基地を素早く公開するなど世論の悪化防止に懸命である。
 
韓国ですぐ公開する米軍が沖縄で調査を拒むとすれば、ひとえに日韓両国の姿勢の違いによるものだ。沖縄の基地被害をひとごとのように扱い、韓国のように厳しく追及しようとしない日本政府の底意が、米側に見透かされた結果とみるべきだ。
 
米軍は、基地管理の全権を米軍が握る地位協定の「排他的管理権」を盾に調査を拒否したがるだろうが、日本政府がそこでひるんでは住民の命を差し出すに等しい。属国的対応で県民の怒りを買う前に、日本政府は、主権の問題として、不退転の決意で臨むべきだ。


琉球新報

八重山教科書:[解説]2教育長、制度と矛盾(沖縄)

八重山教科書:[解説]2教育長、制度と矛盾 
中川正春文科相が、八重山3市町の全教育委員による協議を無効としたのは、教科書無償措置法に基づき、同協議の前提となる3教育委員会の「合意」形成に不備があったとみなしたからだ。石垣市の玉津博克、与那国町の崎原用能両教育長が文部科学省宛てに協議の無効を訴えた文書が判断材料になったとみられる。
(八重山支局・又吉嘉例)

 ただ、教育長は教育委員会の事務を統括する「事務方」のトップ。上部組織には教育委員で構成する教育委員会があり、委員を束ねるのが教育委員長だ。八重山の3教育委員長が協議を「有効」としている中、文書は両教委の意思を代表したものといえるのか。

 特定の党派的影響力から政治的中立を確保する、地域住民の意向を反映する―。いずれも本来の教育委員会制度の意義だ。

 協議会長の玉津教育長は協議の場で自民党参院議員が作成したメモを根拠に、協議会答申通り、現場教員が推薦しなかった育鵬社版公民教科書を採択した石垣、与那国2教委の正当性を主張した。学校現場や保護者が望まない教科書をあえて採択した説明責任も果たしていない。同制度と矛盾した道を突き進んでいる。

 教員推薦の東京書籍版を独自採択した竹富町教委の立場は「採択権は教育委員会にある」と規定する地方教育行政法が保障している。自身の主義主張から、答申通りの採択を竹富町教委に迫っている両教育長や国会議員らの視界に、八重山の子どもや教師の姿が入っているのかは疑問だ。

沖縄タイムス

ウミガメさん戻ってね (沖縄)

ウミガメさん戻ってね 北谷で見送る

子どもたちに見守られながら、ウミガメの赤ちゃんは海に向かった
=北谷町砂辺の馬場公園横の砂浜
 【北谷】
ごみ拾いやウミガメの放流を通して、子どもたちに環境の大切さを知ってもらおうと、北谷町学力推進協議会砂辺支部(根間一成支部長)は10日、「浦島太郎大作戦」を行った。宮城、北玉、上勢頭の3児童館などから約100人の子どもたちが参加。地域や馬場公園横の砂浜を清掃し、ウミガメの旅立ちを全員で見送った。

 根間さんによると昨年、同公園横の砂浜でウミガメの産卵が確認されたという。砂辺公民館に集まった子どもたちに「砂浜をきれいにすれば、ウミガメが帰って来るよ」と呼び掛けた。約2時間の清掃活動で60袋分のごみを拾い集め、自分たちで分別した。

 放流したウミガメは、根間さんが北部で保護し、庭で育てた10匹。北玉小学校3年の池宮奏(かなで)さんは「ウミガメの赤ちゃんはかわいい。砂浜に空き缶とか吸い殻とか落ちていたけれど、全部拾ってきれいにした。ここに帰ってきてほしい」と笑顔。浜川小2年の唄川虎琉(たける)くんは「小さくてかわいかった。これからもごみ拾いを続ける」と話した。

  沖縄タイムス

「宮古の野鳥」発刊、貴重種など約300種掲載 (宮古島・沖縄)

「宮古の野鳥」発刊、貴重種など約300種掲載

 野鳥観察をライフワークに活動している砂川栄喜さん(44)
=城辺砂川=がこのほど、 「沖縄 宮古の野鳥~亜熱帯の水辺、
山野の鳥」 (ボーダーインク発行、 四六判、 定価2625円) を発刊した
=写真=。
宮古諸島で観察された約330種のうち9割の野鳥について生態写真や飛来状況、
行動、 生息場所などを解説、 学名や英名だけでなく宮古方言名も掲載している。

 内容は、 巻頭で宮古の鳥類相、 13カ所の探鳥地ガイド、 野鳥観察の注意、 それに水辺と山野の鳥類約300種を紹介。
 
このうち、 これまで刊行された図鑑などで雌雄同色とされているオオクイナについては、 異色であることや、 子育てや巣立ちの様子を初めて掲載した。 また、 国内初確認のセーカーハヤブサ、 極めてまれな迷鳥のナンキンオシとインドガン、 国内2例目の記録となったハシナガクイナなどの貴重な写真を掲載した。
 
発刊に当たって砂川さんは、 「一人でも多くの人が野鳥に親しみ、 かけがえのない宮古諸島のすばらしさを発見、 再発見するきっかけにしていただければ幸い」 とコメントを寄せるとともに、 「何かに引かれるように始まった鳥見も、 気がつけば20年が経とうとしている。 時に惑いながらも、 島の風景を慈しみながらの鳥見でありたい」 との思いを綴っている。
 
同書は市内各書店で販売されている。
問い合わせはボーダーインク (098・835・2777)。


   宮古新報

下地文男さんら優秀賞 地区畜産共進会 (宮古島・沖縄)

下地文男さんら優秀賞 地区畜産共進会

2011年度宮古地区畜産共進会 (主催・同地区農業振興会) が14日、
JA宮古家畜セリ市場で行われた。 市内各地域と多良間村が選抜された
雌牛26頭がその資質を競い合った結果、 下地文男さん (下地) の
「やすか号」 などが優秀賞に選ばれた。 各部門の上位3頭は11月に
開催される県共進会の出品候補牛となる。

 午後2時から開会式が行われ、 同振興会の下地敏彦会長が 「牛肉の地産地消、 販売拡大は続いており、 今後のブランド牛確立に向け子牛の高位平準化をお願いしたい。 近年、 県共進会で宮古牛の成績は芳しくないが2カ月の準備期間があるので候補となった牛は万全の準備をしてほしい」 と激励した。
 結果は次の通り。
【若雌の部第1類】優等賞=下地文男 (下地) やすか号・県畜産振興基金公社理事長賞▽1等1席=新里一志 (上野) ようこ号▽1等2席=平良一夫 (平良) やすかつ号▽2等1席=砂川勝栄 (上野) しらゆり号▽2等2席=上地正則 (多良間) きよこ号▽2等3席=荷川取広明 (下地) はるつき5の5号
【若雌の部第2類】優等賞=荷川取広明 (下地) ちづる5号・県農業共済組合連合会長賞▽1等1席=川根洋一 (同) ただこ号▽1等2席=与座明良 (平良) ゆうむつ号▽2等1席=渡真利等 (下地) たつひら号▽2等2席=大海 (上野) せっちゃん号▽2等3席=喜屋武勇一 (平良) みみちゃん号
【成雌の部第1類】優等賞=宮城行雄 (多良間) ゆりえ号・県家畜改良協会長賞▽1等1席=砂川健治 (下地) やよい号▽1等2席=松原せつ子 (城辺) ふくゆり号▽2等1席=荷川取広明 (下地) さわこ1号▽2等2席=砂川初 (城辺) くにゆき号▽2等3席=富盛豊正 (上野) あずさ号
【成雌の部第2類】優等賞=荷川取広明 (下地) さわこ号・県畜産振興基金公社理事長賞▽1等1席=新里一志 (上野) ひとみ号・県獣医師会宮古支部長賞▽1等2席=砂川健治 (下地) てぃだの1号▽2等1席=平良景信 (平良) はまゆう号▽2等2席=新城武男 (城辺) みやひめの1号▽2等3席=伊山和吉 (平良) ひまわり号


   宮古新報

切手に東平安名崎など「んみゃ~ち宮古島」販売(宮古島・沖縄)

切手に東平安名崎など/郵便局沖縄支社「んみゃ~ち宮古島」販売

下地市長にオリジナルの切手を贈呈する志和山勝之さん(左)と
伊川忠秀さん(右)=14日、市役所平良庁舎
 
郵便局沖縄支社は14日から、オリジナルフレーム切手「んみゃ~ち宮古島」の販売を開始した。宮古島の風景を題材にした切手は50円切手10枚つづりで1シートとなっており、1シート単位で販売している。価格は900円。同日午前、城辺郵便局長の伊川忠秀さんと長間郵便局長の志和山勝之さんが市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね、オリジナル切手を贈呈した。

宮古島の風景を題材にしたオリジナルフレーム切手
「んみゃ~ち宮古島」

 オリジナル切手の題材としては、東平安名崎やサトウキビの穂、パイナガマビーチの夕日、来間大橋、多良間水納島など宮古島の自然と観光名所を使った。宮古写真愛好家協会がそれぞれ提供した。販売は1000部を予定。宮古地区内の郵便局で購入できる。

 下地市長への贈呈式で伊川さんは「2009年9月にも販売したが、観光客に好評で完売だった。このような切手を宮古島のために発行していきたい」などと話した。下地市長は「お土産に良い。記念に残る切手になる」と話した。

 同切手に関する詳細や問い合わせは郵便局沖縄支社営業本部(電話098・865・2331)まで。

. 宮古毎日新聞

スカイマークきょう就航那覇-宮古が格安1日5往復(宮古島・沖縄)

スカイマークきょう就航那覇-宮古が格安1日5往復 
小林所長代理が市長表敬

初就航を前に下地市長を表敬するスカイマーク社の
小林紘典所長代理(左)=14日、宮古島市役所平良庁舎
 
スカイマーク社の那覇-宮古線がきょう15日、就航する。
14日には同社宮古空港所の小林紘典所長代理が宮古島市役所平良庁舎に下地敏彦市長を表敬訪問し、就航の報告などを行った。

 同社の那覇-宮古線は1日5往復10便。時刻表によると宮古発は初便が午前9時35分、最終便が午後8時30分となっている。運賃は片道2800円から7800円(9月15日~11月30日搭乗分)。同社の就航で宮古関係路線は現行の3社から4社体制になる。

 空港には同社のカウンターが完成し、就航に向けて準備は整っている。宮古空港スタッフは約20人で、うち半数が宮古出身者。

 市長表敬で小林所長代理は「無事に就航できる。他社と同じようなサービスを提供していきます」と報告した。下地市長は「宮古の人は喜んでいると思う。これからの末永い就航をお願いしたい」と話した。

 きょう15日は午前8時5分に那覇空港を出発。同8時55分ごろ宮古空港に着陸する。その後、同9時35分に同空港から那覇に向けて出発する。使用機材はボーイング737-800。提供座席数は177。

. 宮古毎日新聞

犠牲真珠貝を供養 

犠牲真珠貝を供養 川平湾に稚貝の放流も

 今年創立60周年を迎える琉球真珠(株)(渡嘉敷一史社長)は13日午前、川平本店駐車場で、
従業員や地域の代表らを招いて「真珠貝供養祭」を行い、渡嘉敷社長らが良質の真珠生産のために
犠牲になった多くの真珠貝を供養し、真珠養殖事業のさらなる発展を祈った。

 同社は1951年11月19日に創立、今年で60周年を迎える。その間、川平湾で真珠養殖事業を展開。世界初の黒真珠や国内初の白真珠の生産に成功している。その養殖技術の研究開発で多くの真珠貝が犠牲になっている。
 真珠貝の供養は、不定期で行ってきたが、創立60周年を記念に久しぶりに実施した。
 供養祭では、米や酒、モチ、果物などを供え、川平集落の4御嶽の神司が犠牲になった真珠貝を供養。その後、ボートで川平湾内の養殖地点で今年採れた真珠の一部と、黒蝶貝の稚貝を放流した。

 神事終了後、渡嘉敷社長は「琉球真珠は今年で創立60周年を迎えるが、先代社長らが真珠貝を作り、18年間苦労して真珠生産に成功した。それから40年、かなりの真珠貝が犠牲になった。川平の人々と供養ができて良かった」とあいさつ。
 大浜永旬川平公民館長が「琉球真珠は60年間、つねに貝と一緒に歩んできた。会社の繁栄を祈願したい」と述べ、乾杯した。

 同社では川平湾で常時約10万個の黒蝶貝を養殖。毎年、2、3万個の貝から真珠を取り出している。


八重山毎日新聞

黒島東筋で盛大に結願祭 (八重山・沖縄)

多彩な芸能を奉納 黒島東筋で盛大に結願祭

 【黒島】
黒島東筋部落会(船道一雄会長)の結願祭が11日午後、東筋集落内の
比江地御嶽(ページザ)で開かれた。住民や郷友が総出で多彩な芸能を
次々と奉納し、来年の五穀豊穣と無病息災を祈願した。

 結願祭は黒島の三大行事のひとつ。1年間の作物や畜産の結実に感謝し、豊年と集落の安全を祈願する祭りで、以前は各集落で行われていたが、現在は東筋集落のみで行われている。
 奉納芸能は青年有志の力強い棒術で幕開け。住民や郷友、各御嶽が「いーやる節」「下原節」など舞踊を次々と奉納、最後は婦人らの「黒島口説」で締めくくった。
 このうち、伝統の「初番」(スバン)では、ミルクが登場。五穀の種子を授けると、会場の関係者や観光客から大きな拍手が送られた。

 船道会長は「願いをささげてくれた神役に感謝したい。長く続く結願祭もわれわれが後輩にしっかりと引き継いで、絶やさないようにしていきたい」と決意を新たにしていた。
八重山毎日新聞

2011-09-14

種なしシークヮーサー、栽培拡大へ (沖縄)

種なしシークヮーサー、栽培拡大へ 
県が新販売戦略
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新ブランド化を目指す種なしシークヮーサー
「仲本シードレス」(右)と従来の品種
 
県はシークヮーサー栽培で、生産農家の所得向上や供給拡大へ向け、これまでの果汁原料中心の出荷から高価格の青切り用(酢の物など)や生果用(フルーツ)への販売戦略の転換を図っている。
中でも2010年に初めて品種登録した種なしの
「仲本シードレス」について、県補助事業を活用し、
苗木の改植や接ぎ木の更新をし、栽培面積を拡大。
12年度の出荷量は現状の2・5倍の5トンを予定、
15年度には約15トンを見込んでいる。
 
県は同品種のブランド化を目指し、新名称を考案中。比嘉俊昭農林水産部長は「シークヮーサーは青切り用としてのニーズが高まっている。種なしは完熟した果実をフルーツとして食する際にも都合が良く、加工用としても搾汁率が高く、需要拡大が期待できる。消費者が種なしをイメージしやすい新名称を決定し、県内外へより広くアピールしていきたい」と話した。
 
仲本シードレスは北部地域で約50農家が栽培している。うち名護市、大宜味村、今帰仁村の36農家がJAおきなわの支援も受けながら県の柑橘産地構造改革推進事業を活用。10年度から仲本シードレスの「母木」から切り採った「穂木」を「台木」となる木へ接ぎ木し、生産拡大に取り組んでいる。
 
仲本シードレスの栽培面積は11年度が5・7ヘクタール、そのうち実が収穫できる結果樹面積は0・7ヘクタールとなっている。県は12年度には栽培面積を7・7ヘクタールに拡大、結果樹面積を2・7ヘクタールと予想。15年度までには結果樹面積が栽培面積のほぼ全域になるとし、それに伴い出荷量増が見込めるとしている。
 
農水部はこのほか、高品質果実の安定生産への取り組みとして、青切り用の出荷期間拡大に向けたハウス栽培の実証試験や、収穫労働の負担軽減につながる低樹高栽培の管理技術の確立、普及を図っていく。


琉球新報

満月十五夜 安全祈願に獅子跳ねる(沖縄)

満月十五夜 安全祈願に獅子跳ねる
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月明かりの下、ワクヤーの誘いに乗り、起き上がる獅子舞
=南城市佐敷津波古区

 【南城】
旧暦8月15日に当たる12日、市佐敷の津波古区(瀬底正人区長)では、区の始まりの一つとされる元家(ムートゥヤー)で激しく獅子が舞い、集落の安全と繁栄を祈願した。

 午後7時前、月光が雲のすき間からのぞき始めると、集落内にある元家「大松當(ウフマツドウ)」に区民が集った。ワクヤーの誘いに乗るように三線、太鼓、ドラの音に合わせて起き上がった獅子は敷地内を縦横無尽に動き回り、集落の安全を祈願した。瀬底区長は「ことしは公民館も新しくなる。獅子が集落を守ってくれるだろう」と区の安全を守り神に託した。

沖縄タイムス

「釣女会」が盛り上げる (沖縄 )

「釣女会」が盛り上げる
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11日、YFT無人島釣り大会に参加した皆さん

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1日、チヌ(ルアー)42.3センチ、1.13キロ。
泡瀬海岸、真栄田純さん

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11日、安田漁港でアカナー75.4センチ、7.44キロを
釣った城間望さん(右)と、ムネアカクチビ65.5センチ、
4.36キロを釣った高安朝秀さん

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10日、西崎で42センチ、1.06キロのミナミクロダイを釣った松本淳君(小禄小4年)。ゴカイのエサで落とし込み釣果

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11日、開始早々イシミーバイを釣り上げた横目則子さん

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9日、辺野古沖で30センチのハンゴーミーバイ
を釣った石川麗華さん(第2豊仁丸)

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8月31日、三重城で43センチ1.2キロのトカジャー
を釣った高良恭祐さん

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3日、読谷海岸でタマン55センチとムネアカ52・7センチ
を釣った山城誠さん

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11日、神山島でルアーで1・03キロのカーエーを
釣った新里慎太郎さん

11日、チービシの神山島を会場に66人が参加して
YFT無人島釣り大会が行われた。当日はうねりの少ない
リーフ内でのルアー釣りで、タマン部門とミーバイ部門に
分けて競われた。3隻の船に分乗して上陸した参加者は、
神山島の思い思いのポイントに立ちこんで、対象魚の
ミーバイやタマンを狙った。

 今回の大会には沖縄釣女会(横目則子会長)のテレビ取材も入るとあって張り切る参加者たち。沖縄釣女会とはブログ仲間の女性だけで結成された釣りクラブで、その活躍は釣り人の中でも話題になっている。

 県内各地から凄(すご)腕のアングラーが集まった中で、沖縄釣女会の会長である横目会長が、見事ミーバイ部門で優勝を果たし、大会を盛り上げた。

 主な結果は次の通り。

 〈入賞者〉
 【タマン部門】
 1位 漢那秀樹790グラム
 2位 山城昌頼570グラム
 3位 宮城梓560グラム

 【ミーバイ部門(2匹の重量)】
 1位 横目則子460グラム
 2位 藤田純也410グラム
 3位 田端孝史400グラム

 【レディース賞】
 1位 高田真希(ヒロサー790グラム)
 2位 名嘉ゆきの(ガーラ710グラム)

 まだまだ、暑い日が続きますが水分補給は十分に、安全第一にマナーを守って釣りを楽しみましょう。
 (おきなわ釣王国社・仲栄真修)

  琉球新報

華やかに勇壮に 北部各地で豊年祭 (沖縄)

華やかに勇壮に 北部各地で豊年祭
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<北部各地で豊年祭>区民約300人が練り歩いた本部町渡久地区豊年祭の道ジュネー=11日、同町渡久地

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かいとザルを手に谷茶前を踊る女性たち
=7日、国頭村比地

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力強い棒術を見せる区民ら
=10日、今帰仁村今泊

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長者の大主を披露する区民ら=7日、東村慶佐次

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独特の「猿舞い」が披露され、コミカルな動きが観衆の
笑いを誘った=12日、名護市の東江地区会館

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華やかに「四季口説」を踊る豊年祭の出演者ら
=10日、今帰仁村勢理客

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名護市屋部の6カ所で稲摺節を踊った
「屋部の八月踊り」の道ジュネー=7日、同市屋部
 【北部】
北部地域では9月初旬から中旬にかけ、各地で農業の豊作や無病息災、地域の発展などを祈願する豊年祭が開催された。
各地域とも伝統的な奉納行事や道ジュネー、組踊など独特の儀式を繰り広げた。数年~10年ぶりに実施される地域もあり、多くの住民らが地域の伝統行事を楽しんだ。
 
本部町渡久地では9~11日、6年に1度の豊年祭が開かれた。11日昼の道ジュネーでは、区民約300人が棒術や踊りを披露しながら、東神社から西神社までを約2時間かけて練り歩いた。夜は町営ホールで、琉舞や組踊「高山敵討」など18演目が上演された。
 
東日本大震災で福島県から避難してきた筧(かけひ)淳さんと長女和鼓ちゃんも道ジュネーに参加。区民と共に堂々と「稲しり節」を披露した。
 
東村慶佐次では7日、しばらく途絶えていた豊年祭が約10年ぶりに実施された。区内の拝所で祈りと踊りをささげたあと、アサギで再び踊りを披露。その後公民館で「長者の大主」など多数の演目が披露された。
 
又吉晃区長は「やるのは大変だが、小さくとも毎年開催したいと思った。そのことで地域が元気になる」と話した。
 
そのほか、名護市屋部で「屋部の八月踊り」、「猿舞い」を披露する名護市東江区の豊年祭のほか、今帰仁村今泊や同村勢理客、国頭村比地など各地で豊年祭が開かれた。


琉球新報

教科書採択で協議の不成立求める (八重山・沖縄)

教科書採択で協議の不成立求める 自民石垣支部の砂川支部長ら
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【那覇】
自民党沖縄県第4選挙区石垣市支部の砂川利勝支部長らは13日、県教育委員会を訪れ、八重山地区で2012年度から使用される中学校教科書の採択について、「県教委が主体的に八重山地区教育委員協会を招集し、採択の場とすることを宣言したのは、指導・助言・援助の枠を超えた違法な介入」とし、協議自体が成立していないことを求めた。

 大城浩県教育長にあてた要請書では、「3市町による採択協議会は規約通り手続きに基づいて採択事務を完了しており、これ以上の協議や新たな協議機関を設置する必要はなく、法的根拠もない」とし、「同一教科書の採択を求めるのであれば、県教委は採択協議会で答申した教科書を不採用とした竹富町教育委員会に対し、指導・助言すべきだ」と訴えている。
 
砂川支部長は「3市町教育委員会の了承を得ず、多数決を前提に進められた協議は無効であり、法的根拠もないなかで主体的に指導などを行った県教委に対し、協議が成立していないことを求めたい」と話した。

 また、要請に同行した仲間均市議は「報道を見る限り、県が指導を行ってやらせをしているように感じられる。臨時総会も県がリードして開かれたものではないか。中立的立場を守ってもらいたい」と訴えた。
 
要請に対応した県教委の諸見里明教育指導統括官と山里清教育管理統括官、義務教育課の新垣悦男副参事は「法的に合っているか文科省に問い合わせしており、8日の審議内容の結果も有効かどうか確認中。見守ってもらいたい」と述べるにとどめた。
        
          八重山毎日新聞       

役員会経ずに調査員任命(八重山・沖縄)

役員会経ずに調査員任命 
教科書選定で地区協議会

玉津博克会長「問題ない」と認識

2012年以降、中学校で4年間使用する教科書の選定作業で、3市町の教育委員会で構成する教科用図書八重山採択地区協議会(会長・玉津博克石垣市教育長、委員8人)の玉津会長は、規約に定めた役員会(3市町教育長)での手続きをとらずに調査員を選任したほか、推薦図書の順位付けも行わないよう指示していたことが16日、分かった。
玉津会長は、いずれについても問題はないとの認識を示しているが、一部の役員や委員は手続きに疑念を抱いており、今後の協議に波紋を広げそうだ。

 教科書の採択手続きはまず、各教科別(9教科)に現場の教員など3人の調査員を置き、調査員が各出版社の教科書の調査研究を行い、その結果を協議会に報告。協議会は教科種目ごとに1点に絞り込み、3市町教育委に答申。3市町教育委は答申に基づき、採択すべき教科用図書を決定する仕組みとなっている。
 
同協議会は6月27日の総会で規約を改正し、調査員の選任については委員の指摘で「役員会で選任し、会長がこれを委嘱又は任命する」と変更したが、玉津会長は当初の日程通り翌28日、調査員を委嘱した。

 役員会を開催しなかったことについて玉津会長は「急に規約が追加されたので、今回は調査員の名簿を役員に渡して事後承認してもらう形で進めた」と必要性はなかったとの認識を示した。
 
従来、調査員が行ってきた推薦図書の順位付けの廃止方針については「平成2年に文科省からの通達で順位付けをさせず、協議会で判断するようにと言われている」と説明、「順位をつけると、協議会はこれに縛られる」と現状の問題点を挙げた。
 
ただ、廃止方針については複数の委員が「事前に聞いていない」としており、玉津会長は「総会ではいろんな情報提供をしたので、伝えたかどうかはっきりしない」と述べるにとどめた。


   八重山毎日新聞

2011-09-13

台湾系住民が土地公祭 (八重山・沖縄)

台湾系住民が土地公祭 
ブタを供え無病息災など祈願
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 石垣島に住む台湾系の住民が丸ごとのブタを供えて
「土地公」と呼ばれる道教の神に祈りをささげる「土地公祭」が11日、名蔵御嶽で行われた。
旧8月15日に合わせて行われる恒例行事で、会場は無病息災や商売繁盛を祈願する人たちでにぎわった。

 土地公祭は、八重山に住む台湾系の人々が集まる重要な行事のひとつ。会場として名蔵御嶽を借りる形で戦前から続いている。参加者の間には、道教の寺院(廟)を建立し、土地公の神像を常時まつれるようにしたいという声がある。
 
会場には、午前11時の開始時刻に合わせて台湾系の人たちが集まり始め、鳥肉と魚、豚肉からなる「三牲(さんせい)」と呼ばれる基本的な供え物や果物や菓子などを並べていった。このあと、独特の細長い線香をささげたり、燃やして煙にすることによって天界に届くと考えられている紙銭を燃やしたりする儀式などがあった。
 
土地公祭は、台湾系の住民が顔を合わせてコミュニケーションを取る場としても重要な意味を持っており、女性たちが振る舞う手製のビーフンを味わいながら、会話を楽しむ人たちの姿も見られた。

 祭りの最後には、向こう1年間にわたって土地公の神像を預かる「炉主(ローツー)」を選ぶ儀式があり、「ポエ」と呼ばれる半月型の道具を使って神の意志を尋ねた結果、嘉義県出身の簡田記美子さん(60)に決まった。
 
簡田さんが炉主に選ばれるのは5年連続で、「新しい神様の家(廟)ができるまで預かる覚悟でいる。災いがなく、毎日健康で暮らせるように祈願を続けたい」と話していた。


  八重山毎日新聞

糸満大綱引 力込め豊穣願う (沖縄)

糸満大綱引 力込め豊穣願う
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豊作と大漁を祈願して約3万人の人出でにぎわった
糸満の大綱引き=12日午後6時すぎ、糸満市糸満
(渡慶次哲三撮影)
 
旧暦8月15日の12日、豊年祭の行事が県内各地で催された。糸満市糸満では県内三大綱引の一つで、五穀豊穣(ほうじょう)や豊漁などを願う糸満大綱引が盛大に催された。開催場所の国道331号は午前中から通行止めとなり、市内外から延べ約3万人(主催者発表)が綱作りや綱引きに参加した。
 
綱引きは午後6時から始まり、30分の制限時間いっぱいまで引き合った結果、2メートル60センチ引き寄せた北が優勢勝ちとなった。1947年からの通算成績は北33勝、南28勝、4分け。

琉球新報

 雑草モグモグ 公園きれいに (沖縄)

協働大使にヤギ 雑草モグモグ 公園きれいに
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那覇市協働大使の委嘱を受けたヤギに草をやる保育園児
=6日、那覇市新都心公園
 
那覇市の翁長雄志市長は6日、市大石公園で飼われているヤギを、協働の街づくりを実践している市民に委嘱している市民協働大使として委嘱した。
「メェーメェーやぎさん草食み隊」と銘打って、委嘱式と草食みデモンストレーションが同日、新都心公園で行われた。
 
委嘱を受けたヤギは、新都心公園の一角に生い茂っていた雑草を食べて、公園美化へとつなげた。同市のみやび保育園の園児らが委嘱式に参加し、ヤギに草をやって楽しんだ。
 
翁長市長は「ヤギさんが雑草を食べることで、草刈りの手間を省き、皆さんにきれいな気持ちのいい公園を楽しんでもらえる」と活躍を喜んだ。委嘱状は食べられてしまわれないように、管理する大石公園ヒージャー愛好会に手渡された。


琉球新報

米軍の犯罪・事件・事故 住民に不安、憤り(OKINAWA)

米軍の犯罪・事件・事故 住民に不安、憤り 普天間基地で相次ぐ警報音
 【宜野湾】
9月に入り、宜野湾市の米軍普天間飛行場から相次ぎ原因不明の警報音が市内に鳴り響いている。

複数の住民や市関係者が同飛行場から聞こえていることを確認しているにもかかわらず、同飛行場は「普天間飛行場からのものではない」と完全否定。初めて警報音が鳴った4日から12日まで、基地から発生する“航空機以外の騒音”に市民は不安と憤りを募らせている。
 
警報音は12日までに市が把握しているだけで9回鳴り、同飛行場のフェンスに近い同市宜野湾、神山、愛知を中心とした飛行場東側で大音量で聞こえる。時間帯は不定期だが、一度鳴ると約5分間にわたって鳴り続ける。市によると、市の防災無線が使用された形跡はなく、市のポンプ場などにも警報が鳴る装置はない。
 
音が鳴るたびに市役所には市民から「緊急に避難すべきものなのか」などの問い合わせが殺到し、市職員は対応に四苦八苦。市基地渉外課で対応した件数だけでも約30件にも上り、ほかの課を含めると、より増加するとみられる。
 
12日は午前6時に警報音が鳴り響いた。市民からは米中枢同時テロから10年の節目ということもあり、「テロが起こるという話もあったので心配だ。何か起きたのか」などの声や、「子どもが起きて大変だ」との苦情があった。
 
宜野湾自治会の仲村清自治会長は同日、市に対して米側へ原因を照会するよう求めた。仲村自治会長は「今朝は警報音で目が覚めた。耳をつんざくような音で、迷惑している。いつ鳴るか分からない騒音に住民は不安になっている。はっきり原因を調べてほしい」と話した。山内繁雄基地政策部長は「東日本大震災があったため、住民は警報音に敏感だ。機器のトラブルならトラブルとして原因を公表してほしい」と語気を強めた。
(池田哲平)


琉球新報

“ウクレレ族”海辺で共宴 (沖縄)

“ウクレレ族”海辺で共宴 宜野湾
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ウクレレビーチパーリーでは子どもたちのフラダンスが
花を添えた=宜野湾トロピカルビーチ
  
  【宜野湾】
ジョニー宜野湾さんの企画した「第1回ウクレレビーチパーリー」が10日、宜野湾トロピカルビーチで開かれた。県内各地のウクレレサークルなどが次々に出演。海水浴やビーチパーティーでにぎわう砂浜にウクレレの音が流れ、南国ムードを盛り上げた。ジョニーさんは「夢がかなった。来年以降もこの場所で続けていきたい」と声を弾ませた。

 ジョニーさんは2009年、神奈川県横須賀市で開かれた「ウクレレピクニック」に飛び入り出演。ロックなど、これまでの音楽活動と異なる「ゆるい雰囲気」に衝撃を受け、ウクレレの魅力に取りつかれた。ことし2月には、サザンオールスターズの関口和之さんなどとともに、ハワイのイベントにも参加した。

 故郷の宜野湾で、ウクレレの祭典を開くことが夢だったというジョニーさん。「僕の大好きなトロピカルビーチは、宜野湾が誇れる夕日の名所。どうしてもここで開きたかった」と語る。

 「パーリー」はビーチ後方の芝生で無料開催。「糸満ウクレレ部」や外国人チーム「オキレレ」、ジョニーさんのウクレレ教室の生徒でつくる「サニーズ」などの心和ます音が風に乗り、海水浴客などを集めていた。トリはジョニーさんが務め、近接する沖縄コンベンションセンターで行われたロックコンサートに負けじと、ゆるい音色で締めくくった。

 ウクレレコンサートに初めて参加した與儀貴史さん(35)=西原町=は「ロケーションが最高。夕日と曲がマッチングして、とても癒やされる感じ」と聴き入っていた。

沖縄タイムス

月夜に響く とぅばらーま大会(八重山・沖縄)

月夜に響く 石垣でとぅばらーま大会
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最優秀賞の喜びを込め、とぅばらーまを歌う前花啓允さん
(手前右)=石垣市・真栄里公園
  【石垣】
八重山の叙情歌「とぅばらーま」を歌い継ぐ、石垣市主催の「とぅばらーま大会」が10日夜、市内の真栄里公園で開かれ、県内外から参加した17歳から73歳までの男女23人が、しっとりとした歌声を旧暦8月13日の月夜に響かせた。会場を訪れた多数の市民は伸びやかな歌声や三線、笛の音にうっとりと聞き入り、拍手や声援を送った。

 歌唱の部は最優秀賞に前花啓允さん(29)=市宮良=が輝いた。優秀賞は嵩本安意さん(73)=市新川=と慶田花貞吉さん(47)=市宮良、奨励賞は垣花賢也さん=市浜崎町=が獲得した。

 前花さんの父、雄二さん(59)も2003年の同大会で最優秀賞を受賞。父を目標に「親ぬ一声 肝に染まり…」の歌詞を切々と歌い上げ、8度目の出場で栄冠を手にした。教職を目指している啓允さんは「最優秀賞は自信につながった。子どもたちにも三線を教え、地域の文化を継承していきたい」と笑顔で話した。

 会場では作詞の部で最優秀賞の大浜安則さん(49)、優秀賞の松原秀吉さん(78)と上地京子さん(54)、佳作の黒島師考さん(56)、特別賞の大浜、竹富両中学校がそれぞれ表彰された。

沖縄タイムス

Yナンバー車両が観光客ひき逃げか(OKINAWA)

Yナンバー車両が観光客ひき逃げか11日午前3時5分ごろ、那覇市牧志2丁目の路上で、交差点を横断中だった兵庫県明石市の会社員女性(21)を普通乗用車がはね、そのまま逃走した。女性や一緒にいた知り合いの目撃から、逃げた車はYナンバー車両とみられており、那覇署がひき逃げ事件として調べを進めている。女性は腰を打ち、軽傷を負った。

 事故現場は国際通り裏の信号機の無い交差点。車は十字路の交差点を直進してきて道路を左から右に横断していた女性に接触、転倒させた。女性は知人と観光のため沖縄を訪れていたという。

沖縄タイムス

砂川、上区で「旧十五夜」豊年祈願 (宮古島・沖縄)

砂川、上区で「旧十五夜」豊年祈願
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獅子舞とクイチャ―の後、 引き踊りを奉納する女性たち
=砂川神社

城辺の砂川自治会 (砂川正則会長)、 上区自治会 (宮國武会長) の 「旧十五夜」 伝統行事の豊年祭が12日午後、 公民館などで行われた。 両自治会とも獅子舞とクイチャーを奉納し、 向こう1年間の五穀豊穣と無病息災を祈願した。 会場では地域住民らが見守った。 上区自治会では共進会も開催し、 サトウキビや葉たばこ、 野菜などで優秀な成績を収めた農家の表彰も行われた。 また平良、 沖縄本島の郷友らも参加して交流を深めていた。
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豊年祭では、 上区獅子舞保存会のメンバーによる勇壮な
獅子舞が披露された=上区構造改善センター

砂川自治会の豊年祭は午後3時過ぎから始まり、 砂川構造改善センター内に設けられた神への奉納が行われた。 青年会が中心となったクイチャー、 太鼓や笛、 鐘を打ち鳴らしながら2頭の獅子舞、 婦人会や老人会の女性たちによる引き踊りが奉納され、 向こう1年間の五穀豊穣と無病息災を祈願した。
 
このあと砂川神社でも獅子舞とクイチャーを奉納。 周辺には地域住民らが詰めかけて見守っていた。
 
上区自治会の共進会及び豊年祭も午後3時過ぎから上区構造改善センターで行われた。 共進会ではサトウキビ、 野菜など審査報告があり、 宮國会長が優秀な成績を収めた農家を表彰。 宮古島市の下地敏彦市長 (代理)、 JAおきなわ宮古地区事業本部の岡村幸男本部長、 宮古製糖の安村勇社長、 宮古郡農業共済組合の砂川栄市組合長が副賞を授与した。 また老人クラブの池原功会長が活動に尽力した宮国恵信さん (前会長) と長間清治さん (前副会長) に感謝状を贈った。
 
豊年祭では上区獅子舞保存会 (与那覇敏一会長) のメンバーが同センターに隣接する御嶽で祈願し、 2頭の獅子舞を囲んでクイチャーを奉納した。 このあと広場に移り獅子舞を披露。 会場に詰めかけた住民らは伝統行事の勇壮な獅子舞を楽しんでいた。 舞台は老人クラブによる踊りで幕開け。 子ども会が 「マルマルモリモリ」 やエイサー、 リズムダンスなどを披露した。
 
宮國会長は 「伝統ある豊年祭に参加していただき感謝している。 東日本大震災の被災地では 『絆』 の言葉が聞かれた。 年に1回の伝統行事もお互いの絆を深めるチャンスであり、 若い人たちも年輩者と話せる機会。 自治会を担っていく若い人に知恵と知識を教えてほしい」 と呼びかけた。

宮古新報

うるか自治会で豊年祭(宮古島・沖縄)

勇壮な獅子舞を披露/
うるか自治会で豊年祭
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勇壮な獅子舞とクイチャーで五穀豊穣を祈願した豊年祭
=12日、砂川神社
 
城辺うるか自治会(砂川正則会長)の豊年祭が12日、公民館と砂川神社で行われた。公民館の神様に豊作を祈願し、シーシャアラス(獅子舞)とクイチャーを奉納した。昔から引き継がれている十五夜恒例の行事。

公民館前広場でもクイチャーが踊られ「ヒヤサッサ」の掛け声を響かせた。
 
「うるかのクイチャー」は、威勢のいいはやしや歌と手拍子の調和、高く跳ぶ躍動感あふれた所作が特徴。1990年、旧城辺町の無形民俗文化財に指定されている。

公民館から移動した神社でも、獅子舞と女性たちの優雅な舞が奉納され豊作を願った。

.宮古毎日新聞

十五夜恒例「シーシャーガウガウ」 (宮古島・沖縄)

手作り獅子で厄払い/
十五夜恒例「シーシャーガウガウ」平良地区
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「シーシャガウガウ」と厄を払った後、大人たちから褒美を
もらう子どもたち=12日、西里通り
 
「十五夜」の12日夕、平良地区では子どもたちが手作りの獅子(方言名・シーシャ)で厄払いし、大人たちから褒美をもらう「シーシャガウガウ」の光景があちこちで見られた。

子どもたちに受け継がれている十五夜恒例の行事。
 平良中1年の新紗和希さんは仲間4人で西里通りに繰り出した。発泡スチロールと木材、ビニールで作った獅子をかぶり、民家や商店などの玄関で「シーシャーガウガウ、商売繁盛」とかわいらしさをアピールしながら景気を付けた。

子どもたちは踊り終わると、獅子の口をぱっくりと開け褒美をねだった。大人たちは「上手だね」と褒め、小銭などを獅子の口に乗せて「また来年」と送り出していた。
 
新さんは「もらったお金はみんなで分ける。たくさんもらえたら本と洋服を買いたい」と笑顔だった。

 宮古毎日新聞

2011-09-12

ハンバーガー大好き 指標に見る県民像(沖縄)

ハンバーガー大好き 指標に見る県民像
 ハンバーガーは大好きだが、アイスクリームは控えめ。
酒場の数も多く、趣味にかける時間が長い―。
県統計課、県統計協会がこのほど編集した「100の
指標からみた沖縄県のすがた」から、そんな県民像が
浮かび上がった。
高齢者、子ども、まちづくりへのボランティア活動に比べ、障がい者に対するボランティア活動の関心が低いこともうかがえる。
 
2011年版は通常の指標などのほかに、県民の関心が高いと思われる指標について上位5位以内、下位5位以内を紹介している。
 
ハンバーガー年間消費額は7091円と全国一で全国平均の4291円の約1・6倍。また魚介の缶詰年間消費額、かつお節・削り節年間購入費、豆腐購入費もトップ。弁当購入費も1位だった。一方で、アイスクリーム・シャーベット年間消費額、しょうゆの消費額は全国最下位となった。
 
また、10万人当たりの酒場・ビアホール数は、188・2と全国平均の110・3を引き離しトップ。バー・キャバレー・ナイトクラブ数も全国一だった。
 
趣味に関する項目では、10万人当たりのボウリング場数、ボウリングの年間平均行動日数、コーラス・声楽の平均行動日数がそれぞれ1位。10万人当たりのカラオケボックス数や、楽器演奏、園芸・庭いじり・ガーデニング、陶芸・工芸の平均行動日数が2位となり、趣味や余暇に関心が高いことがうかがえる。これに対し、10万人当たりのパチンコホール数は最下位だった。
 
ボランティア活動の年間の平均行動日数では、高齢者、子どもを対象にした平均行動日数は全国2位。まちづくりは4位。これに対し、障がい者を対象にした活動は全国最下位だった。


琉球新報

人口増加率が全国一 (沖縄)

人口増加率が全国一 県民所得は最下位続く

社会、経済分野などさまざまな統計資料で沖縄県の全国的な位置付けを示す「100の指標からみた沖縄県のすがた」の2011年版がこのほどまとまった。

編集は県企画部統計課と県統計協会。人口増加率は前回3位からトップになり、平均年齢も40・5歳と最も若く、15歳未満の年少人口割合も1位を維持するなど引き続き潜在的成長力の高さを示している。一方で、県民所得、県内総生産に占める第2次産業構成比も全国最下位が続くなど産業構造の脆弱(ぜいじゃく)さもあらためて浮き彫りになっている。
 
前回2007年版から34項目を追加、8項目を廃止し、11分野の細かな項目を含め189項目を掲載。全国1位は21項目、最下位は30項目に上った。
 
人口千人当たりの出生率は12・2%と1位で、全国で唯一の2桁台となった。平均寿命は男性が25位となったが、女性は1位。死亡率が最も低いほか、悪性新生物(がん)、脳血管疾患、心疾患の死亡数も全国一少なく、引き続き長寿県を裏付けた格好だ。
 
県民所得は204万9千円と全国最下位で、全国平均の305万9千円と比べ7割以下に落ち込んだ。県内総生産に占める製造業構成比も最下位が続く。完全失業率、有効求人倍率、就業率も最下位となり、厳しい雇用情勢が続いている現状も浮き彫りとなった。
 
月間総実労働時間は男性が全国で2番目に長く、女性も9位。これに対し月間現金給与総額、勤労者世帯の年間平均収入は最下位と、厳しい家計の状況も垣間見える。
 
統計は収集可能な最新の国の資料に基づく。発行は8回目。県内市町村の指標や、関心が高いとみられる「その他の指標における上・下位5位以内」なども掲載している。
 
県内の書店で販売している。定価は500円(税込み)。県統計課のホームページでも閲覧できる。

問い合わせは県統計協会
(電話)098(866)2054。


琉球新報

子ども獅子舞でムラの厄払い 糸満(沖縄)

子ども獅子舞でムラの厄払い 糸満
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子どもたちが中心となって集落内を練り歩き、
厄払いする南波平の獅子舞=糸満市南波平

【糸満】
市南波平の獅子舞が8日、同集落内であった。
旧盆ウークイと旧暦8月11日にムラの厄払いとして行う伝統行事。ドラの音とともに、子どもらによる獅子舞が集落内を練り歩き、ムラの安全と無病息災などを祈願した。

同地域の獅子舞は口承だけで、起源や由来は定かではない。区民らによると、ハンジャタマガー(波平玉川)と交換する形で字福地の獅子を譲り受け、それから行事が始まった。同獅子が約20年前に盗まれたため、一回り小さい現在の獅子になったという。

大城弘区長(56)らは、就職などで若者が流出したため、舞や歌三線があった以前のにぎわいはなくなったと説明。「伝統を失いたくない。若い人たちに引き継ぎ、何としても守りたい」と力を込めた。

沖縄タイムス

沖縄から癒やしの子ヤギ 南三陸の小学校 (沖縄)

沖縄から癒やしの子ヤギ 南三陸の小学校
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ヤギに桑の葉を与える三浦汐音ちゃんとなぎさちゃん
=10日、宮城県南三陸町の町立入谷小学校
 【宮城で吉川毅】
東日本大震災で多大な被害を受けた宮城県南三陸町にある入谷小学校に、中城村の「はごろも牧場」(新城将秀代表)から生後5カ月の子ヤギが届き、児童らが喜んでいる。
子ヤギは耳がたれて、愛らしい表情が特徴のヌビアン種。学校が休みの10日、同校敷地内に建てられた仮設住宅の子どもたちがヤギ小屋を訪れ「かわいい」「いっぱい餌を食べる」と笑顔で世話をした。

同牧場がヤギを提供したのは、同小教諭で祖父が伊良部島出身の仲松晃さん(38)が「愛らしい表情のヤギは、震災で傷ついた子どもたちの笑顔を取り戻してくれる」と考え、新城代表にメールを送ったのがきっかけ。

沖縄から南三陸町までの輸送がネックだったが、琉球大学の教員ら支援者が8~9日にかけて、子ヤギのつがい2頭を飛行機と乗用車で輸送した。途中、雌の子ヤギが仙台市内の山に逃げてしまうハプニングもあったが、雄の一頭だけは9日に無事届けた。

ヤギに桑の葉を与えていた三浦汐音(しおね)ちゃん=同小4年=は「名前は何にしようか? 餌もよく食べるのでかわいい」。妹のなぎさちゃん=同1年=は、メーメー鳴くヤギの表情を見て笑いながら「雌が一緒だとさみしくないのに…」とつぶやいた。

二人は今、津波で家を流され、学校グラウンドに設置された仮設住宅に住んでいる。汐音ちゃんは「学校が休みの時は誰も世話する人がいないので、妹と二人で餌をあげる」と張り切っている。

仲松教諭は「いろんな方の善意でヤギが届いた。逃げた雌は捜索中なので、早く戻ってきてほしい。ヤギの飼育が、子どもたちの心のケアになり、笑顔も広がる」と喜んでいた。

沖縄タイムス

野党が教育長不信任案提出 (八重山・沖縄)

市議会あす9月定例会開会 
野党が教育長不信任案提出へ  
石垣市議会の9月定例会は12日、開会する。市は2011年度一般会計補正予算など22案件を初日に上程する。議員提出議案として、市の総合計画(基本構想)を議会の議決案件とするための条例案も予定されている。
 
また、今定例会から一般質問の通告締め切りを一般質問の「3日前」とし、今回は20日正午までとなる。従来は「2日前」だった。

議員提出の条例案は、8月1日に施行された改正地方自治法により「市の基本構想」が議会の議決を必要とせずに策定できるようになったため、これに代わる条例を定めるもの。
 
一方、野党は教科書問題を受け、会期中に玉津博克教育長に対する不信任案を提出する予定だ。議会に解任する権限はないが、議会としての意思を示したい考え。


  八重山毎日新聞

伊江産モズク、ジュースに (伊江島・沖縄)

伊江産モズク、ジュースに 漁協など開発着手
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フコイダンエキスを試飲して味や飲みやすさを
確かめる参加者=2日、伊江漁協
 【伊江】
伊江漁協(八前隆一組合長)と健康補完食品を製造・販売するドリームサポート沖縄(新本博司社長)は、伊江島産モズクから抽出したフコイダンを含むジュースの開発に取り組んでいる。
 
伊江漁協は、モズクの有効活用についてドリームサポート沖縄に協力を依頼。経済産業省の「地域資源活用事業」の認定を受け、ことし2月から商品開発に着手した。子どもからお年寄りまで手軽に飲めるジュースを作り、村民の健康増進や食育に寄与することで、ほかの商品との差別化を図る。
 
試作されたエキスの試飲や健康セミナーが2日、伊江漁協ホールで行われた。セミナーでは、ヘルスアートクリニックくまもとの中原和彦院長が健康呼吸法を紹介した。
 
また、参加者に「伊江島モズクフコイダンエキス」を2カ月間飲み続けるモニタリング調査への協力も依頼した。
 
新本社長は「伊江島産モズクのブランド価値を確立し、健康で元気ある島になるようサポートしたい」と語った。
 
八前組合長は「低価格で取引されるモズクに付加価値を付けて販売することで、生産力の向上を図りたい」と話した。
(金城幸人通信員)


琉球新報

池間と与那覇湾、国指定鳥獣保護区へ (宮古島・沖縄)

池間と与那覇湾、国指定鳥獣保護区へ 
10日公聴会
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鳥獣保護区及び特別保護地区の国指定が予定されている
与那覇湾の一部=下地与那覇地先一帯

池間と与那覇湾の鳥獣保護区及び与那覇湾特別保護地区として国の指定に向けた公聴会 (実施・環境省那覇自然環境事務所) が、 10日午後1時半から市中央公民館で開催される。 手続きを踏まえ、 11月1日付で指定される運び。 このあと与那覇湾については、 湿地の生態系を守るための国際条約、 ラムサール条約登録について取り組みが本格化することになる。
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ガンカモやサギ類など渡り地、 休憩地となっている
池間湿原の全景=池間島

公聴会は、 宮古島市や県、 観光協会、 JAおきなわ、 森林組合、 漁協、 宮古野鳥の会、 県猟友会などの関係者が出席し、 鳥獣保護区の指定についての賛否、 指定の範囲などについて地元と協議するもの。 午後1時半から池間、 2時40分から与那覇湾について意見聴取する。 与那覇湾は特に重要な地域を指定する特別保護地区について協議する。
 
与那覇湾周辺は広大な干潟で、 シギやチドリ、 サギ類など33科128種、 さらには特殊鳥類も確認されるなど、 県内でも有数の飛来地となっており、 県鳥獣保護区に指定されている。 これまでに宮古野鳥の会がデータを蓄積し、 宮古島市もヘドロ除去など再生に支障がないことを前提に賛意を示している。
 
県指定面積は1359㌶。 国指定鳥獣保護区に切り替えられれば、 このうちラムサール条約登録となる特別保護地区の範囲を決めることになる。 国内のラムサール条約湿地は現在、 37件。 うち県内は那覇市の漫湖、 慶良間諸島海域、 石垣市の名蔵アンパル、 久米島の渓流・湿地の4件。 与那覇湾については、 国内潜在候補地172カ所から絞り込まれた。 手続きが順調に進めば、 来年の環境省中央環境審議会を経て申請され、 ルーマニアで開催される生物多様性条約第11回締約国会議 (COP11) で登録が決定する。
 
池間湿原は、 干拓や漁港しゅんせつに伴う土砂埋め立てなどで外海と遮断され、 淡水化したもの。 面積は約38㌶と、 県内では最大の湖沼・湿原とされている。 ガンカモ、 サギ類など渡り鳥のエサ場、 休憩地となっている。 ただ、 近年は水草の繁茂や周辺陸地からの土砂流入で陸地化が進み、 その保全と再生が課題となっている。

宮古新報

なりやまあやぐ前夜祭で記念碑序幕 (宮古島・沖縄)

なりやまあやぐ前夜祭で記念碑序幕
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第6回なりやまあやぐまつり (主催・同実行委員会、
友利部落会) の前夜祭が10日、 城辺友利のエコハウスで
行われた。 なりやまあやぐを初めて公共の電波で披露した故・友利實功さんの功績をたたえ友利さんの生誕の地に記念碑が建立された。 また、 郷友会、 地域住民、 実行委員会などが交流を深めるとともに、 伝統民謡の継承、 さらなる発展を祈念した。

友利さんは1960年に琉球放送ラジオ番組の素人
のど自慢大会で 「なりやまあやぐ」 を初めて歌い世に
出した人物で、 友利エコハウス隣りの友利さん生誕の
地に記念碑が建立された。
午後4時から行われた除幕式には親戚代表の真喜屋浩さん、 実行委員会の友利隆雄会長、 平良昇友利自治会長、 在平良郷友会の砂川和之会長、 実行委員会前副会長の下地淳徳さん、 実行委員会の奥濱健副会長が参加し、 友利さんの功績をたたえるとともに 「なりやまあやぐ」 のさらなる発展を祈念した。
 
また、 下地栄作さん、 砂川武次郎さんが 「なりやまあやぐ」 を力強い歌声で披露した。
 
友利会長は 「記念碑の建立を機にさらになりやまあやぐが普及し、 大勢の人に歌い継がれてほしい」 と期待を寄せた。
 
引き続き、 エコハウスで協賛企業による協賛金贈呈が行われた後、 交流会が催された。 久貝哲雄民謡研究所、 在沖友利郷友会、 砂川美佐子民謡研究所などによる民謡ショーが披露され、 大いに賑わいを見せた。 また、 伝統的な数当て遊びのサムイ大会も行われ盛り上がった。
 
11日のまつり本番は午前7時から安全祈願祭、 元島学習会、 三線教室、 午前11時から友利インギャーの海上特設舞台で一般の部のなりやまあやぐ予選会が行われ46人が本選出場をかけ自慢の歌声を競う。 午後4時からは開会行事が行われ、 予選を通過した出場者が幻想的な雰囲気の舞台で 「なりやまあやぐ」 を披露する。 また、 もーやー、 みるく口説も行われる。


宮古新報

小島亜矢さんグランプリ/なりやまあやぐまつり(宮古島・沖縄)

小島亜矢さんグランプリ/なりやまあやぐまつり子どもの部 親泊里奈さん
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幻想的な雰囲気の中で36人がなりやまあやぐを披露した
=11日、城辺友利のインギャー
 
第6回「なりやまあやぐまつり」(主催・同実行委員会)が
11日、城辺友利地区のインギャーで行われた。子どもの部、一般の部に計36人が出場し、宮古島を代表する教訓歌
「なりやまあやぐ」を三線の弾き語りで熱唱。会場に詰め掛けた多くの聴衆を魅了した。審査の結果、子どもの部の最高賞に当たる御神山賞は平良第一小6年の親泊里奈さん、
一般の部グランプリのなりやまあやぐ大賞には横浜市の
小島亜矢さん(40)が輝いた。
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一般の部グランプリに輝いた小島亜矢さん
 
午後4時から子どもの部がスタートし、小学2年生を含む11人が出場した。子どもたちは緊張した面持ちで舞台に立ちながらも歌い出すと堂々とした振る舞いで熱唱。会場の聴衆から喝采を浴びた。

この後一般の部がスタートし、外国人を含む島内外の25人が出場して自慢ののどを競い合った。水中もライトアップされた幻想的な舞台に立ち、日ごろの練習で磨いた三線の技術と歌を披露、聴衆を伝統的な芸能の世界に引き込んだ。

中でもグランプリに輝いた小島さんは圧巻。声量や発音、三線技術ともに審査員から高い評価を得た。

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子どもの部最高賞の親泊里奈さん
会場に訪れた市民は砂浜に陣取り、涼を誘う波の音と
出場者の歌声に酔いしれた。一人一人の演奏が終わる
たびに大きな拍手を送り、伝統文化を受け継ぐ出場者を
激励した。

グランプリを受賞した小島さんは初出場で快挙を達成。
2年前から宮古民謡を本格的に始めたという。最高賞に
「野外で、しかも海の上で歌えて本当に気持ちが良かった。今後は宮古島に滞在して、もっと宮古民謡を学びたい」と
話した。

この祭りは、「なりやまあやぐ」という貴重な文化を島内外にアピールして地域振興につなげることを狙いに開催している。同地区の住民が主体的に取り組んでいる一大イベントで
毎年多くの出場者と聴衆でにぎわいを見せている。


 各賞受賞者は次の通り。
 【子どもの部】▽御神山賞=親泊里奈(平良第一小6年)▽第2位=国仲愛理(狩俣小4年)▽第3位=奥平乙斗(東小4年)
 【一般の部】▽なりやまあやぐ大賞=小島亜矢▽金志川賞=ブリ・モハメッド▽インギャー賞=與那城美和▽天川賞=奥平徳松▽元島賞=砂川英恵
 【もーやーの部】優勝=下地栄子・下地正子▽日本3B体操

. 宮古毎日新聞

東大生がライブ授業 (与那国・沖縄)

東大生がライブ授業 与那国町営学習塾がスタート
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 【与那国】
町内の中学生2・3年生を対象とした「与那国町営学習塾」が、町内の複合型公共施設の2教室で5日夕、開塾した。

開講式のあと、塾生を対象に授業がスタート。2年生は英語、数学の2教科、3年生がそれに国語が加わる3教科。塾生はウェブ会議システムを使って受講。2年生と3年生は月水金の午後7時30分から1授業90分、それぞれの教室でスクリーンの講師と向き合い学んでいる。

 これは「東大NETアカデミー」が地域格差のある教育水準を側面から支援するもの。現役東大生を講師に東京からライブ授業を町内に提供。オンライン双方向授業のため、生徒がその場で手を上げて質問し、それに講師が即答、指導が可能。
 
開塾初日は2年生が英語、3年は数学を学んだ。基礎の充実から高校受験を見据えた実践レベルの授業に保護者や学校教諭らも訪れてシステムを参観。交信する双方の声と映像がまるで同じ教室にいるようで、古見早夏さん(3年)は「楽しい、分かりやすい」、永井美帆さん(同)は「この環境で学べることにわくわくしている」と楽しそう。
 
開塾式で外間守吉町長は「離島に最適なシステム。学力が向上することを願っている」と激励した。町は、本年度はテストケースとし、生徒や保護者の意見を聞いて継続を検証する。(田頭政英通信員)


八重山毎日新聞

育鵬社不採択に歓迎と異議 (八重山・沖縄)

育鵬社不採択に歓迎と異議 法解釈をめぐり対立
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3市町教育委員による8日の協議で教科用図書八重山
採択地区協議会(会長・玉津博克石垣市教育長)の答申
に反して育鵬社を不採択とし、東京書籍を採択した教科書
採択問題は9日、子どもと教科書を考える八重山地区住民
の会(共同代表・仲山忠亨氏ら)が「違法性は存在しない」と
妥当な採択だったと評価する一方、幸福実現党などで構成
する団体が採択結果に異議を申し立てるなど、法解釈を
めぐって対立した。

市役所記者クラブで会見した住民の会は「八重山の良識と
民主主義の健在を示す結果となった」と歓迎。玉津教育長や崎原用能教育長が8日の採択に「違法性がある」としていることについて「教科書無償化法13条4項にある『協議』の場として合意の上に行われたもので、違法性が存在しないことは明白」とした。
 
一方、八重山の教育向上支援の会(嵩原淳会長)、幸福実現党八重山後援会(砂川政信代表)ら発起人は同日、玉津教育長に協議会の答申を尊重するよう要請した。「協議会が竹島や尖閣諸島などの領土の記述を明記した育鵬社の教科書を採択したことは正しい判断」とした上で、県の指導・助言について「協議会とは別に新たな協議の場を設けるように提案したのは、採択制度をゆがめる不当な介入」と抗議、署名活動を展開する考えも伝えた。


八重山毎日新聞

前花啓允さん(宮良)が最優秀賞 とぅばらーま大会 (八重山・沖縄)

前花啓允さん(宮良)が最優秀賞 とぅばらーま大会
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23人が心情込め熱唱
豊かな歌声に温かい拍手

八重山で広く愛唱されている叙情歌「とぅばらーま」の
歌唱力を競う2011年度とぅばらーま大会(主催・石垣市)が
10日夜、真栄里公園で開かれ、23人の歌い手たちが、
それぞれ情緒豊かに歌いあげた。
審査の結果、前花啓允さん(29)=宮良=が最優秀賞に輝き、慶田花貞吉さん(47)=宮良=、嵩本安意さん(73)=新川=が優秀賞、垣花賢也さん(17)=浜崎町=に努力賞が贈られた。会場は時折、雨に見舞われたが十三夜の名月も彩り、大勢の聴衆が思いのこもったとぅばらーまに聴き入っていた。

大会は、無形の文化遺産の「とぅばらーま」を後世に正しく継承し、発展させようと毎年、旧暦8月の十三夜に開かれている。今年は歌唱の部に応募した49人の中から、予選を通過した22人と関西予選会優勝者を含む23人が出場した。

17歳から73歳の歌い手たちは、親子の共演など老若男女で多彩に情感を紡ぎながら歌声を響かせ、会場からは温かい拍手と指笛が送られた。
 
審査の合間には、歌詞の部入賞者と特別賞の大浜中、竹富中に表彰状が贈られ、歌唱の部歴代最優秀賞者と中学生たちが入賞歌詞を熱唱。前花さんには、「とぅばらーま大使」の宮良康正氏からとぅばらーま大使賞も贈られた。
 
知念清吉審査委員長は「確実な発音、シマムニの習得で情感と表現に力を入れ、歌調と背景をつかんで歌い込んでほしい」と講評した。

前花さんは、今回8回目の出場で昨年は優秀賞を受賞。父親の雄二さん(59)も最優秀賞受賞者の一人で、親子二代での最優秀賞は2組目。
 
前花さんは「父親を目標にしていたので満足だ。これからは、とぅばらーまを県外など多くの人に聴いてもらえるよう頑張りたい」と喜び、「教師免許も目指して子どもたちに文化を継承していければ」と気持ちを新たにしていた。


八重山毎日新聞

2011-09-09

“ハルサーエイカー”全キャラお披露目 (沖縄)

“ハルサーエイカー”全キャラお披露目 OTVで17日スタート

17日から放送される「ハルサーエイカー」のキャラクターお披露目式
=8日、那覇市の沖縄テレビ
 
沖縄テレビ放送は8日、今月17日からスタートする番組「ハルサーエイカー」の完成披露試写会と全キャラクター披露を行った。
 
「ハルサーエイカー」のテーマは「命」「環境」「食」など。放送は毎週土曜日の午前10時~10時30分(全13回)。
 
キャラクター披露では主人公のハルサー・アイや仲間のノーグ・ヘラー、ノーグ・カマーらが登場。ハルサー・アイを演じる福田萌子さんは、「この番組をたくさんの人に見てもらい、食育やものの大切さを考えてほしい」と話した。


  琉球新報

震災避難者「当面沖縄に」7割 (沖縄)

震災避難者「当面沖縄に」7割
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滞在予定期間
東日本大震災後、沖縄へ避難してきた人たちを対象に県社会福祉協議会が実施したアンケートの中間報告で、7割超が「当面沖縄に住む予定」と答えた一方で、子どもの保育や就学へのサポート、車や自転車がなく移動手段が乏しいことなどへの支援策を求めている実態が浮き彫りになった。東北被災3県など以外からの自主避難者も多く、支援策の枠外にあることに配慮を望む声も上がった。(新垣綾子)

アンケートは、県社協が子育て支援に関する本などを避難者へ無償提供する「子育て支援プロジェクト」の利用者163人が対象。回答者は福島県や東京都、宮城県出身者ら119人で、回答率は73%だった。同事業は6月末にスタート、回答は7月時点が大半を占めている。
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今後必要な支援

約6割に当たる70人は罹災(りさい)証明などの発行対象から外れた自主避難者たち。福島第1原発事故による放射能汚染の影響を懸念し、帰郷できない人々も多いとみられ「自主避難の場合でも手当があるとありがたい。子どもの危険は関東でも変わらない」「被災県外の母子への支援はありがたい。居住のサポートもあればうれしい」などの要望があった。

滞在期間は「当面住む予定」が7割を超える85人で最も多く、うち1人が「永住」と書き込んだ。一方、「未定」も14人おり、見通しが立たない避難生活をうかがわせた。 「今後、必要な支援」(複数回答)として、「子どもの保育・学校」が64人で最多、「友達・仲間づくり」も50人に上り、同じ境遇の人同士が触れ合う場を求める意見が出された。

移動手段については、半数を超える63人が車やバイクを保有しておらず、タクシーやバスの割り引き、コミュニティーバスの運行などを要望する人も。「支給品の情報がもっと早く分かっていれば、実費負担が抑えられた」など、情報提供や相談窓口の充実を求める声も目立った。

県社協は同プロジェクトを9月末まで実施中。子育て関連書籍や地図計6種を無料配布する。

問い合わせは県ボランティア・市民活動支援センター、

電話098(884)4548。

  沖縄タイムス

大技連発 久米島で沖縄角力大会 (久米島・沖縄)

大技連発 久米島で沖縄角力大会
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気迫に満ちた角力を展開する力士ら=久米島町仲地
 【久米島】
ことし久米島で最後の沖縄角力、仲地全島大会(主催・仲地青年会=山城昌芳会長)が2日、町仲地で行われ、町内の角力ファンや観光客らが熱い声援を送った。町内最後とあって、力士らも気合が入った。速攻や大技の連発で観客を沸かせた。

山城青年会長は「先輩たちが築いてきた歴史と伝統ある沖縄角力を今後も継承していく」とあいさつ。地元のファン田原尚忠さん(66)は「1回戦から気合が入り、技が良かった」と満足そうに語った。

優勝は島袋寿さん(町鳥島)、準優勝・宇根哲也さん(町阿嘉)、3位は小橋川泉希(町北原)、敢闘賞・宮城健太郎さん(町真謝)、技能賞は佐久川治希(町儀間)だった。(比嘉正明通信員)

沖縄タイムス

西原・小波津 伝統の組踊上演へ (沖縄)

西原・小波津 伝統の組踊上演へ
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連夜、組踊「父子忠臣」の稽古に励む出演者
=西原町、小波津集落センター広場   
 【西原】
2005年に30年ぶりに復活し酉(とり)年と卯(う)年に盛大に開かれる町小波津区の「七年まーる村遊(あし)び」(主催・同実行委員会)が11日、同区の集落センター広場で開かれる。同区に伝わる伝統芸能の一つである組踊「父子忠臣」を上演する。

出演者は6月からせりふの読み合わせ、8月から連日、地謡、立ち稽古を行い本番の舞台に胸を躍らせている。

「父子忠臣」は島尻で一家を構える糸数按司が陰謀により束辺名(ちかひな)按司により滅ぼされた。その時、忠臣山城ぬ比屋に助けられた若按司が成長し、束辺名按司を討ち、家を再興させるという物語。

糸数善昭同区伝統芸能保存会長(64)と指導する玉那覇三郎さん(70)は「区民一人一人が主役。伝統芸能を共有、継承、発表する機会を広げたい」と話した。(翁長良勝通信員)

沖縄タイムス

タマンと海亀 夏の思い出に (沖縄)

タマンと海亀 夏の思い出に
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8月28日、タマン63センチ3・45キロ、52センチ1・96キロ、37・6センチ720グラム、伊江島で末吉正宗君
 
浦城小学校2年生の末吉正宗君は幼稚園のころにお父さんの政也さんにタマン釣りに連れて行ってもらってからすっかり魅せられている。今年の夏休みの自由研究はタマン釣りについて調べて、文章は仕上げた。後は写真だけ添えれば完成ということで8月27日から28日の1泊2日で、伊江島にお父さんとタマン釣りに出掛けた。
 
最初のヒットはど干潮時の午後11時。ものすごい引きなので1人では竿(さお)を立てていられない。お父さんに竿を持ってもらい必死にリールをゴリ巻きした。ようやく上がってきたのは63センチ、3・45キロの大きなタマン。明け方にはお父さんにも52センチのタマン、続いて37・6センチのタマンは正宗君が1人で釣り上げた。夜が明けると砂浜から20~30匹のカメがふ化して海に向かうシーンまで見られて一生忘れられない夏休みの思い出となった。

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第13回MFGチャリティー釣り大会上位3人(左から)
浜門さん、山里さん、小橋川さん
 
 第13回MFGチャリティー釣り大会
金武町浜田漁港を会場に第13回MFGチャリティー釣り大会が開催された。この大会では2尾のカーエーの全長の合計を競うもので、会員とオブザーバー75人が参加して交流を深めた。主な結果は次の通り。

▽1位 山里哲80・4センチ(2尾合計長)
▽2位 浜門正吉78・5センチ(同)
▽3位 小橋川正行77・0センチ(同)

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第13回読谷釣愛好会沖釣り大会で大物賞の松田さん
(前列左から3人目)と岸田さん(同2人目)

第13回読谷釣愛好会沖釣り大会
読谷村都屋漁港を会場に8隻104人が参加して
第13回読谷釣愛好会沖釣り大会が開催された。
主な結果は次の通り。

 重量賞
▽1位 ハッピー会114・3キロ
▽2位 チヤンプルーズ71・5キロ
▽3位 池宮組70・7キロ

 大物賞
▽1位 松田隆 トカキン15・8キロ
▽2位 比嘉淳 トカキン6・14キロ
▽3位 岸田武徳アカジン4・68キロ


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9月1日、本部海岸で63・1センチのタマンを釣った
名嘉達也さん(左)とタマン63・2センチとガーラの
7・27キロを釣った儀間光さん(右)

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9月4日、西崎でミーイチャを数釣りした酒匂
優大君・香音ちゃん

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8月27日、北谷海岸で42.5センチ、1.5キロの
カーエーを釣った新垣孝栄さん

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8月27日、恩納村で71.2センチ、4.72キロの
タマンを釣った知花順一さん

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今月、沖縄市海邦町(旧米吉前)に開店した
「つりえさショップエムズ」(電話)098(938)5657

まだまだ暑い日が続きますが水分補給は十分に、
安全第一にマナーを守って釣りを楽しみましょう。

(おきなわ釣王国社・仲栄真修)


琉球新報

組踊上演59年ぶり (沖縄)

組踊上演59年ぶり 
獅子加那志33年忌豊年祭
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組踊「手水の縁」のけいこに取り組む区民ら
=八重瀬町の志多伯公民館
 【八重瀬】
八重瀬町志多伯で、旧八月十五夜の「獅子加那志
(しーしがなし)33年忌豊年祭」が12、13の両日催される。

志多伯では66年前の沖縄戦で区民約700人(当時)のうち半数近くが犠牲となった。
生き残った区民は終戦から1年後の1946年を
一年忌ととらえ、人の年忌法要の周忌に合わせて
年忌豊年祭を開いてきた。

戦後2巡目の最終年忌に当たる今年は豊年祭が盛大に催され、志多伯で59年ぶりとなる組踊「手水の縁」を上演する。
 
約200年前に存在した、からくり仕掛けが施された旗頭の再現など、2日間で計60演目が用意されている。区民は例年以上に熱気を帯び、準備に取り組んでいる。
 
地域から守り神としてあがめられている「獅子加那志」は
年忌豊年祭の時だけ「獅子屋」から蔵出しされ、ことしは
8年ぶりに姿を現す。志多伯の獅子舞は300年余の
歴史を持つとされる。
 
「手水の縁」(平敷屋朝敏作)は組踊唯一の恋愛物語で、
身分の違う男女の愛を中心に描く。
 
演技指導する組踊伝承者の神谷武史さん(36)は「志多伯に伝わっていた手水の縁をはじめ、地域に伝わる伝統文化をあらためて根付かせるためにも、豊年祭をぜひ成功させたい。文化は地域の力にもなる」とけいこに取り組む。
 
手水の縁は2日目の13日午後10時すぎから上演される。門番役として組踊に初挑戦する区長の神谷明信さん(63)は「せりふの言い回しや独特の動きが難しいが、自分なりに本番まで磨き上げ、一生懸命に演じたい」と意気込んだ。


沖縄タイムス

八重山教科書:玉津氏「多数決には屈しない」 (八重山・沖縄)

八重山教科書:玉津氏「多数決には屈しない」

「玉津さん出てきて下さい」。石垣市、竹富町、与那国町の
全教育委員が中学公民教科書の採択をやり直した8日の協議。多数決に反発し、玉津博克石垣市教育長と崎原用能与那国町教育長が退席する一幕も。
混乱の中で「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社版の不採択が決まった瞬間、詰め掛けた市民からは歓声が
上がった。(渡慶次佐和)

石垣市教育委員会の会議室で午後2時に始まった総会は
採択に至るまで6時間を要した。玉津教育長、崎原教育長は「何のためにやるんだ」「意味がわからない」と反発、議論は平行線をたどった。

育鵬社版に反対が過半数を占めた新聞社の世論調査を
提示しながら、合意を図ろうとする委員に対し、玉津教育長は「大事なのは世論じゃなくて法律です」と譲らない。

話し合い決着が困難な状況で、石垣市の仲本英立教育委員長(同地区教育委員長)らが全教育委員による多数決での採決を提案。
すると崎原教育長は「数の暴挙だ。うちは教育委員が3人しかいない。民主主義じゃない」と猛反発。玉津教育長も「多数決には屈しない、絶対意見は変えない」と抗議した。

「時間がない。今日で一本化していきたい」とする委員らの
賛成多数で、多数決が行われた瞬間、玉津、崎原両教育長は突然退席。

教育長室に閉じこもった。「私たちは間違っていない。
意思は変えない」などと訴え続けた。

「責任放棄だ」。会場には、委員や傍聴した市民からの怒りとあきれ声が飛びかった。与那国の入慶田本朝政委員長も「冗談じゃないよ。子どもじゃあるまいし…」と吐き捨てた。

総会を招集した石垣市の仲本委員長と県教育庁の狩俣智義務教育課長らが2人に参加するよう説得。
教育長室のドア越しに、「出てきて下さい」と呼び掛けたが、玉津教育長は「夜中まで徹底的に議論しますよ」となおも多数決に異を唱えた。

3市町の教育委員長らが「地方教育行政法には教育長はすべての教育委員会に出席しなければならない、とある。
出席しなければ法令違反になる」と促した。

説得は約1時間にも及んだ。玉津教育長がようやく姿を見せ、協議が再スタートした。

育鵬社版の不採択が決まった瞬間、会場では静かにするよう指示されていた傍聴人の間から「よかった」という小声と拍手が起きた。
中学生の子どもがいる男性(50)は「生徒のための教科書が選ばれて本当に良かった。保護者の願いがようやくかなった」と喜んだ。

玉津委員長は育鵬社版の不採択に憮然とした表情。
最後まで協議会場に戻らなかった崎原教育長は、別の部屋で女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」の対北朝鮮戦を観戦したり、たばこを吸ったりしていた。

沖縄タイムス

伝統の綱引き熱戦 7年ごとに開催 (沖縄)

伝統の綱引き熱戦 7年ごとに開催 中城・当間
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カナチ棒を綱に通した後、一気に引き合う中城村
当間の大綱引=8月21日、同村当間区民館前
 【中城】
7年ごとに開催される中城村当間の大綱引きが8月21日、同区民館前の通りで盛大に開催された。周辺には若者、
お年寄り、家族連れ、外国人ら多くの人々が集まり、
エイサー、獅子舞、道ジュネー、綱引きと次々に繰り
広げられる伝統行事を堪能していた。
 
当間の大綱引きは中城殿内の奉公人比嘉喜保翁が
アイジョーヂナ(綾門綱)を見て1886年の旧7月18日に
開催したのが始まりといわれる。1939年から36年途絶え、75年から7年ごとに開催されている。
 
「和気」「協力一致」と書かれた2本の旗頭を掲げる上組(イインダカリ)と「清流」「南北豊年」の旗頭を掲げる下組(シチャンダカリ)に分かれて、雄綱と雌綱を高く掲げたまま重ね、
そこにカナチ棒を通す。同時に綱を一気に下ろし、
地面落下と同時に綱を引き合った。
 
1度目は上組、2度目は下組が勝った。勝負の前の
道じゅねーは各世代の住民が参加し、ホラ、鉦鼓(しょうこ)、ハンシ鉦(かね)、締め太鼓、四つ竹などを打ち鳴らす
老若男女が練り歩いき、時折向かい合って「トゥンケレー、
トゥンケレー」と掛け声を上げた。


琉球新報

へナを大量栽培 白髪染め粉末独自開発 (沖縄)

へナを大量栽培 白髪染め粉末独自開発県産ヘナで作られた染毛粉末
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化粧品企画・販売のレイ企画(那覇市、中村はる美社長)は、髪へのダメージが低いとして、白髪染め染毛剤として
人気が高い薬草ヘナを県内で栽培し、県産ブランドとして県外・海外へ展開を図っていく。

2007年から商品化に取り組み、今年8月に白髪染め粉末「オーガニック琉球ヘナ」とトリートメント用ヘナ粉末を開発。同社の経営する店舗で販売を始めた。本島の9農家と契約を結び、11年度は400キロの収穫を予定。12年度は10倍増の3~5トンの収穫を見込む。ヘナの大量生産体制は国内初という。
 
新商品のオーガニック琉球ヘナは100グラム1800円(税抜き)。ヘナ粉末トリートメントは100グラム1900円(同)。年内は同社の白髪染め専門店サロン・デ・レイ(那覇市)で販売し、来年から県内外で本格展開する。約1500袋の販売を目指す。同商品のゲル状(液状)の商品化も予定している。原料の輸出も視野にヘナを栽培する県内農家も募集している。
 
ヘナはインドなどに分布するミソハギ科の低木。国内では主に白髪染め染毛剤として活用されている。輸入には数多くの業者が参入している一方で、栽培方法などを確認することが難しく、良質なヘナを選定するのが困難だという。国内ではインドと気候が似ている沖縄が唯一栽培に適しているという。
 
同社はヘナを使った白髪染めで黒髪に染める場合に必要となるインディゴ(藍)に琉球藍の使用も計画している。中村社長は「沖縄の経済的な自立のためヘナの一大産地化を目指したい」と話した。問い合わせは

レイ企画(電話)098(987)0491。(梅田正覚)


琉球新報

申込締め切り延長/エコアイランド宮古島マラソン(宮古島・沖縄)

申込締め切り延長/エコアイランド宮古島マラソン実行委 多数の参加呼び掛け
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会見で多数の参加を呼び掛ける大会実行委員長の
長濱副市長(右)と宮古島観光協会の豊見山健児会長
=7日、宮古島観光協会
 
11月13日に開催される第2回エコアイランド宮古島マラソンの実行委員会(実行委員長・長濱政治副市長)は7日、
宮古島観光協会で会見を開き、公式ポスターの完成と、
参加申込の締め切りを当初予定の9月15日から同25日まで
延長することを発表した。

市制施行5周年事業の一環として昨年、第1回大会を開催。フルマラソンとハーフマラソンの部に計1605人がエントリーし、そのうち県外からの参加は481人、県内は273人、
宮古島内は851人だった。今年もフルとハーフの2部門で
出場者を募集している。

公式ポスターが完成し、6日から市役所庁舎や関係機関などで掲示をしているほか、市内の事業所などへ掲示協力を
呼び掛けている。

会見で長濱実行委員長は、締め切りを9月25日まで延長
すること、昨年同様、参加者でアンケートに答えた人に
電動バイクや那覇-東京航空券などが当たる抽選会が
あることなどを説明した上で「昨年を超える人数で宮古を
駆け巡ってほしい」と多数の参加を呼び掛けた。

7日現在での申込数は、フルが200人、ハーフが142人の計342人(パックツアー申込者含まず)。

申し込みは、所定の用紙に必要事項を記入、押印し、
観光協会内の同実行委員会事務局へ持参または郵送し、
申込書に記載されている口座に参加料の振り込みを。
参加料は一般5000円、高校生3000円。申込用紙は
観光協会で配布しているほか、大会ホームページ(http://www.miyakojima-marathon.jp/)からダウンロードできる。問い合わせは同事務局(電話73・1881)まで。

.宮古毎日新聞

JTA関西―宮古線が就航5年ぶり (宮古島・沖縄)

JTA関西―宮古線が就航5年ぶり
観光客増に期待/今月26日まで運航
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関西からの観光客を歓迎。琉神マブヤーや市の
キャラクター・みーやも参加
=8日、宮古空港
 
日本トランスオーシャン航空(JTA)の関西―宮古線が8日、就航した。初便は関西国際空港から約145人、宮古からは約60人が同路線を利用した。
同路線は今月26日までの19日間で18往復36便運航する。
JTAによると期間中の利用率は85%と高い。関西方面からの入域観光客数の増加が見込めるため、宮古島の観光振興の一翼になることが期待される。関西―宮古路線の
就航は2006年10月以来。空港では盛大な
歓迎セレモニーが行われた。

同路線は、1日1往復2便の運航(21日の関西発―宮古着と23日の宮古発―関西着は運休)。期間中は往路が関西国際空港発午前9時30分、宮古空港には正午に到着する。復路は宮古空港発午後4時20分、午後6時30分に関西国際空港着となる。使用機材はボーイング737―400で標準座席数は150席。

関西からの初便は正午ごろに到着。空港では、観光関連団体の職員ら約40人が観光客を歓迎した。川満七重さんが
三線の生演奏と歌を披露する中、訪れる観光客にマンゴー
ジュースやお茶、ビール、泡盛、菓子類を振る舞った。
テレビの人気キャラクター・琉神マブヤーや宮古島市の
イメージキャラクター「みーや」も空港で出迎えた。

宮古島観光協会の豊見山健児会長は「関西直行便の就航は宮古の観光振興の面で非常に大きい。これを機会に
さらなる誘客につなげていきたい。関西路線の継続に
向けて要請行動を展開したい」と話した。

市観光商工局の奥原一秀局長は「入域観光客が若干減り
つつある中での直行便就航はありがたい。これを機会に
大いに宮古島をアピールして、さらなる観光振興につなげていきたい」と観光振興を期待した。

宮古空港を出発する初便の就航では、JTAが就航セレモニーを開催。搭乗者に初便就航記念として搭乗証明書や
JTAグッズ、雪塩ラスクなどを配布した。

セレモニーで中西一則機長は「宮古の観光振興に微力ながら貢献したい」とあいさつした。駐機場には関係者約20人が立って関西行きの航空機を見送った。

同路線は期間限定の運航だが、期間中に関西圏と沖縄の島々を結ぶJALグループの路線は、JALの関西―沖縄
(那覇)線、JTAの関西―石垣線を含めて計3路線となる。

.宮古毎日新聞

ドラゴンフルーツ被災地に贈る (宮古島・沖縄)

ドラゴンフルーツ被災地に贈る/砂川さん夫妻
復興願い収穫した125㌔/農業技術支援のお返し
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100㌔以上のドラゴンフルーツを岩手に送る砂川光弘さん、ヒメ子さん夫妻(右)。左は仲宗根所長、同2人目は同センター農業改良普及課の下地秀一課長
=8日、平良西仲宗根の砂川さんの自宅
 
農業を営む平良西仲宗根の砂川光弘さん・ヒメ子さん夫妻が8日、東日本大震災の被災地岩手県に向けて計125㌔のドラゴンフルーツを送った。震災後「何か自分たちにできることはないか」と考え、日ごろの収穫物を送ることを決めたという。「少しでも支えになれれば」と話す砂川さん夫妻。
被災地の1日も早い復興を祈り続けている。

今回送ったドラゴンフルーツは、2・5㌔入りの化粧箱で計50箱。7日までに収穫したすべての果実を箱詰めしたという。「ぼくらにはこれぐらいしかできないから」と砂川さん。
輸送費も含めてすべて自己負担で岩手県まで送る。

岩手県に送ることを決めたのは、砂川さんが県職員時代に岩手県の職員と交流があったため。沖縄と岩手の両県は農業分野で1993年から10年間技術交流を続けた経緯がある。砂川さんは「岩手の人はみんな沖縄のために何ができるかを真剣に考え、いろいろ支援してくれた」と話し、
岩手の職員に感謝を込めた。

岩手県農林水産部普及技術課に、ドラゴンフルーツの贈呈を伝える県宮古農林水産振興センターの仲宗根盛和所長は「これだけの量を送るというのは本当にすごいこと。先方に
しっかりと伝えたい」と話し、砂川さんの善意に応えた。

送ったドラゴンフルーツの果実は赤、白、桃色と3色あり、それぞれ独特の食感と甘みがある。砂川さんや仲宗根所長は「岩手の人の多くがドラゴンフルーツという果物を見たことがないはずだが、甘みがある品種なのでおいしく
食べられると思う」と話した。

.宮古毎日新聞

2011-09-08

福島いわき美らてぃーだ エイサー再開(沖縄)

福島いわき美らてぃーだ エイサー再開

震災から半年ぶりに活動を再開した「いわき美らてぃーだ」のメンバー。
約2時間のエイサー練習で汗を流した=7日、
福島県のいわき芸術文化交流館アリオス

【いわき市で吉川毅】福島県いわき市で沖縄出身者が立ち上げた
エイサー団体「いわき美らてぃーだ」が7日夜、約半年ぶりに活動を再開した。

東日本大震災の津波で練習場が被災し、福島第1原発事故でメンバーが
県外に避難するなど、活動休止に追い込まれていた。メンバーらは
「心の復興の糧になりたい」と意欲を燃やしている。

メンバー約10人は同夜、市内公共施設に集合。久しぶりに耳にする三線と
太鼓の音に合わせ、気持ち良い汗を流した。

「いわき美らてぃーだ」は約4年前、小浜島出身の宮良孫勝さん(69)が創設。
代表の安次嶺勉成(かつなり)さん(36)ら計4人の沖縄出身者と沖縄好きの
福島県人らが集まり、小学生から60代の約20人で活動してきた。

代表の安次嶺さんは「復興にはまだ時間はかかるが、気持ちは前向きでありたい。メンバー全員がまだ集まることは難しいが、活動再開が私たちの復興の一歩になる」と笑顔。半年ぶりの練習に「体が動かない。もっと練習しないと」と息を切らした。

那覇市出身の鈴木恵利子さん(44)は「みんなが集う場所があることがうれしい。久しぶりに踊って、気持ち良かった」。三線の宮良さんは「避難所で三線を弾くとみんな笑顔になる。沖縄文化の力で被災者の気持ちを明るくしたい」と、再開を喜んだ。

一方、練習には7~8月にかけて福島から沖縄に避難していた土方宏之さん(35)の家族も見学。「国際通りでエイサーを見て感激した長男の遙斗(5)が、福島に帰っても太鼓をたたいている」と話し、家族で活動に参加する考えだ。

今月18日には、沖縄市の久保田青年会や東京のエイサー団体などと演舞する復興エイサーイベントがあり、市内を練り歩く予定。本番まで練習時間は限られているが、メンバーは「楽しく踊ることが一番」と声をそろえた。

沖縄タイムス

畑一面オレンジ色 クワンソウが満開 (沖縄)

畑一面オレンジ色 クワンソウが満開

畑一面オレンジ色に染めたクワンソウの花
=7日、今帰仁村内の農園
 8日は二十四節気の一つ「白露」。暦の上では秋が本格的となり、野草に露が宿るようになる。
今帰仁村内の農園では季節の花クワンソウ(和名アキノワスレグサ=秋の忘れ草)が満開となり、
収穫作業が最盛期を迎えている。
 
クワンソウの花は甘味とシャキシャキとして歯ごたえがあり、食材として利用される。
9月から11月ごろにかけ開花。県の伝統島野菜にも指定されている。
 今帰仁ざまみファームでは7日、畑一面オレンジ色に染めたクワンソウの花を
従業員が丁寧に摘んでいた。


琉球新報

勇壮、爬龍舟フェスタ 東北チームも参加 (沖縄)

勇壮、爬龍舟フェスタ 東北チームも参加
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東北の幸せを願い、沖縄爬龍舟フェスティバルに
出場した被災者ら=4日、糸満漁港内

 【糸満】
沖縄爬龍舟フェスティバル2011(主催・同実行委員会)が
4日、市西崎の糸満漁港内であり、92チーム約千人が参加、勇壮なエークさばきで観客を沸かせた。優勝決定戦はチームタナカが2連覇、レディースは10倶琉(トゥークルー)が3連覇、下克上レースではチキータが初優勝を飾った。

東日本大震災で被災した宮城、福島出身で、県内に
避難している約30人が「チーム東北」として出場。
「沖縄の海から、東北の幸せを」「文化を知って早く
“ウチナーンチュ”と呼ばれたい」という思いをエーク
に込め、舟を進めた。

東京電力福島第1原発から約50キロに自宅がある
橋本円香(まどか)さん(36)は子ども2人と参加。
「福島で働く夫と地元が元気であるように、幸せを祈願した。同郷者と力を合わせてこげて楽しかった」と笑顔で話した。

 同実行委員会は、今年の賞金総額70万円を義援金として、県内に避難中の被災者に贈った。

 順位と記録は次の通り。1位=チームタナカ3分52秒06▽2位=はまゆう3分52秒71▽3位=喜屋武爬龍倶楽部4分03秒90

沖縄タイムス

きょう白露「タカ渡り」の季節に (宮古島・沖縄)

きょう白露「タカ渡り」の季節に
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「白露のタカ渡り」 で知られるアカハラダカが空を
舞う様子=資料写真 (仲地邦博提供)

8日は24節気の一つ 「白露」。 大気が冷えて露ができ
始めるころ。 露が白くにごって見えることを夏と秋の交代
の目印としたとされている。 朝夕も涼しくなり、 暑さの
境目ともいわれる彼岸入りは20日、 23日には 「秋分」
を迎え、 秋の気配がより深まりそうだ。
 
小型のタカとして知られるアカハラダカが姿を見せることから、 「白露のタカ渡り」 ともいわれる。 全長30㌢ほどで、
繁殖地の朝鮮半島や中国大陸北部などから越冬のため
東南アジアに南下する途中、 宮古島の大野山林や上野の野原岳などで一夜を過ごす。
 
宮古野鳥の会 (仲地邦博会長) は、 今年も10日から
下地入江橋で、 宮古島を飛び立ち上空を通過する
アカハラダカの飛来調査を実施する。 時間帯は午前7時過ぎから。 18日午前7時半から市民対象の観察会を実施する。 参加は自由。 所有者は双眼鏡などを持参するよう
呼びかけている。


宮古新報

学校現場でICT活用 (宮古島・沖縄)

学校現場でICT活用、下地中でデジタル授業

学校現場で児童生徒一人ひとりがタブレット型のパソコン
を使用してデジタル教材などで学習する2011年度の
総務省 「フューチャースクール推進事業」 と文部科学省
「学びのイノベーション事業」 の委託先候補として、 県内
から市立下地中学校が決定した。
宮古島市は市議会9月定例会に提出する補正予算案に
同事業費として5千万円余を計上しており、 議決を経て
機器整備に取り組む方針だ。 事業は3年間にわたって
実施される予定。

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総務省が作成したフューチャースクールのイメージ図
(ガイドライン表紙より)

「フューチャースクール」 は、 ICT (情報通信技術、 インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジーの略) を利活用した教育実践のために構築した環境で、 学校現場における課題を抽出、 分析するための実証を展開。 これに加えて 「イノベーション」 では、 さまざまな学校や子どもたちの発達段階、 教科に応じた効果や影響の検証、 モデルコンテンツの開発、 デジタル教科書・教材、 情報端末を利用した指導方法の総合的な実証研究を実施する。
 
両事業は10年度で小学校を対象に公募し、 全国10校で進められている。 11年度は下地を含む中学校8校、 特別支援学校2校が候補決定した。
 
具体的には児童生徒一人ひとりが手書きが可能なタブレット・パソコンを使用し、 教諭がインタラクティブ・ホワイト・ボードと呼ばれる電子黒板で授業を進めるための機器を整備するほか、 校内無線LANを構築する。 これにより習熟度に応じた学習、 ボードによる学習成果の共有などが可能となり、 「児童生徒が教えあい、 学びあう 『協働教育』 を推進する」 という。
 
下地中学校は生徒数117人。 今回の事業について宮国勝也校長は 「学校にとって学力向上が大きな課題となっている。 言語学習の充実のためにも情報の伝え方のツールとして、 ITCを活用した授業に取り組みたい。 この事業で生徒たちの学習意欲が高まると期待している」 と語った。
 
市教育委員会の田場秀樹教育部長は、 「 (ITCは) 生徒にとっても興味、 関心がある。 一人に一台のパソコンにより各教科での使用も可能になる」 と述べた。
 
同校では今後、 機器整備が進められることになり、 早ければ12月ごろにも稼働がはじまる。 事業は3年間にわたって進められ、 予算額は約1億1千万円を見込んでいる。



宮古新報

多様な「宮古フツ」を再確認 (宮古島・沖縄)

多様な「宮古フツ」を再確認/方言シンポジウム保存・継承の決意新た/研究チームが文化講演
国立国語研究所と宮古島市教育委員会が主催する
文化講演&シンポジウム「語ろう 宮古島の方言」が
6日午後、市中央公民館で行われた。

宮古島の方言を調査しているプロジェクトチームのメンバーが宮古方言の魅力を語り、独特の言語文化を有する貴重な環境の保存と継承を訴えた。会場の参加者は研究者の調査結果に耳を傾けて多様な宮古フツ(方言)文化を再確認し、次世代への継承に向けて決意を新たにした。

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方言の魅力を語る研究者の皆さん。左から司会の木部さん、パネリストの田窪さん、林さん、ウエインさん、西岡さん=6日、宮古島市中央公民館
 
国立国語研究所と琉球大学、沖縄国際大学の教授らで構成されるプロジェクトチームは今月3日から宮古島での調査を実施。約40人が各地で受け継がれてきた方言を聴取し、併せてルーツと文化を探っている。

シンポジウムではチームを代表して沖縄国際大学准教授の西岡敏さん、オークランド大学上級講師のウエイン・ローレンスさん、京都大学非常勤講師の林由華さん、京都大学教授の田窪行則さんがパネリストを務めた。司会は国語研究所教授の木部暢子さん。

西岡さんは、ある物語に学生たちが方言の音声を吹き込んで仕上げた紙芝居を上映し、方言を習得しようとする学生たちの学習意欲を紹介した。
 
その上で「若い人が継承することが大切。このような取り組みを通して、若い人が楽しみながら方言に対する意識を高めてくれれば良いと思う」と話した。

ウエインさんは、宮古で日常的に使う「がま」という言葉を取り上げた。「これは小ささを強調するときに使う言葉だが、宮古だけは動詞に付けて使用することがある。これは八重山や沖縄本島、奄美にはない傾向と言える」と宮古独自の言語文化を強調した。
 
また「宮古でおもしろいのは部落ごとに発音が違うところ。発音、文法、言い回しが違うところは非常に興味がある」と述べ、多良間島にも二つの発音があることを紹介した。

林さんは、流ちょうな池間民族の方言を披露し、今も地域に残る貴重な言葉の継承を強く訴えた。地域によって発音などが違う宮古島方言については「元々の言語から多良間島の方言に分かれた後、伊良部と池間に分かれ、そこからさらに本島各地の方言に分かれたのではないか」と話した。
 
田窪さんはデジタル博物館を紹介。西原の方言だけでなく歴史や文化も盛り込んだという。方言で語る地域住民の動画には字幕を付けて誰でも理解できる内容に仕上げた。「どうすればこの方言を残していけるのかを考えた。その結果としてデジタル博物館を作ってみた。完成した段階で西原の許可をもらい、世界に発信したい」と述べた。

宮古島方言の魅力について木部さんは「言語の違いであり、どうしてこんなに違うのか。このルーツを突き止めたい。言葉の先祖を探したい」と話した。参加者には「皆さんはバイリンガルになれる。それが方言を守ることにもなる」と方言の保存を促した。

.宮古毎日新聞

各部門の入賞決まる ウェイクボードコン

各部門の入賞決まる ウェイクボードコン
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4日に開かれた石垣島ダムまつり(主催・同実行委員会)
の行事の一環として開催された第6回ウェイクボード
コンテストは、初心者からプロ、アマプロなどが参加
して熱戦を繰り広げた。
 
今年から新たに「オープンクラス」(プロボーダー、アマプロ)
を増やしたため、県外からもプロウェイクボーダーが参加、
プロの妙技を披露した。

 成績は次の通り。
【ビギナークラス】
 (男子)
  ▽(1)與那國毅(85P)(2)西里亮太朗(80P)(3)坂上昌彦(77.5P)
 (女子)
  ▽(1)瀬川由莉(85P)(2)笹沼真紀(80P)(3)仲真有美(75P)、吉田愛香(75P)
 【ブロンズクラス】
  ▽(1)與那國幹(170P)(2)當銘隆太(150P)(3)砂川和浩(100P)
 【シルバークラス】
  ▽(1)大城亮(160P)(2)平田泰士(100P)(3)王滝龍(90P)
 【クイーンクラス】
  ▽(1)真玉橋亜矢乃(70P)(2)岸本タカヨ(50P)(3)久木田沙織(40P)、笹川京子(40P)
 【ゴールドクラス】
  ▽(1)和泉用平(110P)(2)和泉用士郎(50P)(3)次呂久晴之(30P)、福里浩二(30P)
 【プラチナクラス】
  ▽(1)松田良(170P)(2)後藤薫(160P)(3)伊志嶺栄作(150P)
 【スケートクラス】
  ▽(1)マーク(90P)(2)金盛拡希(75P)(3)福里浩二(35P)
 【オープンクラス】
  ▽(1)長嶋勇樹(300P)(2)竹田将宏(290P)(3)桑江圭(240P)
 【個人賞】
  ▽ナイスクラッシュ賞=西里亮太朗
  ▽ビッグエアー賞=後藤薫、王滝龍

八重山毎日新聞

2011-09-07

八重山教科書:文科省方針に肩すかし(沖縄)

八重山教科書:文科省方針に肩すかし 
  【八重山】
八重山地区の中学校教科書の採択問題で、石垣市教育委員会の玉津博克教育長は地区内で採択教科書が異なる場合に「教科書無償措置法」と「地方教育行政法」のどちらを優先すべきか、文部科学省に問い合わせたところ、6日に回答があった。同省は「どちらかが優先ということはない」と両立を求めた。

同地区で石垣市、与那国町が「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社版公民教科書を採択したのに対し、竹富町教委は東京書籍版を採択した。地区内で同一教科書の採択を規定する「無償措置法」を盾に、玉津教育長と与那国町の崎原用能教育長は竹富町の慶田盛安三教育長に育鵬社版採択を迫っている。

玉津教育長らは文科省から「無償措置法」を優先するようにとの「見解」を引き出し、自身の根拠固めの材料にしようとしていたが、「両立を」との回答に肩すかしを食らった格好だ。

むしろ、同省の見解は地方教育行政法が定める「採択権は各教委にある」と主張する竹富町の正当性を裏付けた。

県教委も竹富町教委の独自採択を問題視しているのではなく、「地区内の採択が一本化されていないことが問題だ」とし、いずれの法律も重視するとの見解を示している。

文科省や県の見解に対し、玉津教育長は「法律は二つあろうが、義務教育の教科書は無償で与えるという無償措置法の趣旨を実現しないといけない」とあくまでも同措置法を優先する考えを堅持している。

  沖縄タイムス

琉装、髪結い体験に笑顔「似合うかも」(沖縄)

琉装、髪結い体験に笑顔「似合うかも」 くしの日  
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<くしの日>雅結いと琉装を体験し笑顔を見せる体験者ら
=4日、那覇市の県立博物館・美術館
 
美しいからじ結いを多くの人に広めようと、からじ結い・琉装体験教室「美(ちゅ)ら姿(しがた)結い遊(あし)び」(玉木流琉装・からじ結い研究所主催)が4日、那覇市の県立博物館・美術館で開かれた。
一般から公募した30人以上の女性らが、美しいからじ結いと琉装を体験した。
 
同研究所は9月4日を「くしの日」として、昨年からこの催しを始めている。体験者は、位の高い王女の髪形である「雅(みやび)結い」や一般女性の髪形である「和(なごみ)結い」など4種類から希望する種類を選べるが、多くが雅結いを選んでいたという。同研究所の所員に、15分ほどで髪を結われ、琉装に着替えた後、写真撮影に臨んだ。
 
髪を結われていた歌手の花城舞さん(28)=宜野湾市=は「沖縄で生まれ育ったので、一度は体験してみたかった。意外と似合うかも」と期待した。主婦の宮国恵子さん(55)=那覇市=は「いい思い出になった。テンペストに出たみたい」と笑顔を見せた。


琉球新報

テーマなど決定 全国豊かな海づくり大会(沖縄)

テーマなど決定 全国豊かな海づくり大会
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大会キャラクターに決まった「アバサンゴ」
 
2012年秋に糸満市を会場に開催される第32回全国豊かな海づくり大会の
県実行委員会(会長・仲井真弘多知事)第2回常任委員会が6日、
那覇市の沖縄レインボーホテルで開かれた。
大会テーマとして、「まもろうよ きせきのほしの あおいうみ」、大会キャラクター
としてアバサー(ハリセンボン)とサンゴを合わせた「アバサンゴ」の決定が発表された。
 
大会テーマは浦添市立浦添小学校6年生、梁雄滉(りゅうこう)君の作品。小学生から一般まで510点の中から選ばれた。選出理由では「環境や海を守ることの大切さを感じさせる」「きせきのほしという言葉の響きが良い」などがあった。
 
キャラクターは会社員の糸永泰子さん(36)=豊見城市=の作品で、940点から選ばれた。選出について糸永さんは「沖縄が誇れるサンゴ礁をユニークな形のアバサーと合わせた。子どもたちにも親しまれる作品を意識した」と喜んだ。
 
そのほか、「沖縄の豊かな美ら海を次世代に残していく大きな契機にするため、復帰40周年記念事業と位置づける」とする大会開催意義などの基本計画案が承認された。式典会場は糸満市西崎総合体育館となり、会場歓迎・放流イベントは糸満漁港北地区、物産販売などの関連行事は道の駅いとまん周辺で行われる。開催日は11月ごろをめどに決定する。
 11月12・13の両日にプレイベントを糸満市内で行う。


琉球新報

2011-09-06

FA18 部品が落下 (OKINAWA)

FA18 部品が落下 通報、発生から5日後
沖縄防衛局は5日、県などに対し、8月31日夜遅く、
米空軍嘉手納基地に一時展開中の米海兵隊の
FA18戦闘攻撃機から、飛行訓練の際に縦約1・5インチ(3・81センチ)、横約1インチ(2・54センチ)の金属部品と固定具計2セットが「紛失した」と伝えた。

そのうち1セットは基地内の滑走路端で発見されたが、残りの1セットは5日までに発見されていない。機体がどのような状態で部品などが紛失したか明らかにされておらず、上空での落下や、1セットは基地外の民間地に落下した可能性もある。発生から5日後の通報に地元は反発している。人的や物的被害の情報は同日までにない。
 
紛失物は機体外側についている燃料タンクの部品。2日夕方に嘉手納基地内の滑走路周辺で、兵士約10人が捜索とみられる作業をしていたのが確認された。部品などの紛失後も米軍はFA18の飛行を続けている。
 
米側から外務省を通じて情報を受けた防衛省が5日午前0時45分ごろ、防衛局に連絡。防衛局が同日午後、県と嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)に説明した。當山宏嘉手納町長は「航空機からの部品落下は通常あり得ない。米軍は事故原因を明らかにすべきだ」と話した。

  琉球新報

アースノート、福島で土壌浄化実験 (沖縄)

アースノート、福島で土壌浄化実験 
「ソルガム」の性質に着目
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アースノートの緑間敏和社長(中央)と安里積秀常務(右)、
徳永毅ゼネラルマネージャー=5日、大宜味村
 
種苗ベンチャーのアースノート(名護市、緑間敏和社長)は東京大学や名古屋大学と連携し、福島第1原発事故で放射能汚染された水田や畑をソルガムやイネ、ヒマワリなどを使って土壌浄化する実証実験を福島県いわき市、本宮市、二本松市の3市で6月から行っている。イネ科の植物「ソルガム」の研究開発に取り組んでいる同社は、ソルガムがカリウムを多く吸収する性質から同じ系統で放射性物質のセシウムでも応用できるとして着目した。現在、植え付けたソルガムの収量調査に着手。刈り入れ後、東大などで分析作業に入り、来春には調査結果が出るとしている。
 
実験は、いわき市の農業生産法人「みずき」とも連携しながら、放射線量が観測された3市7カ所の水田と畑で実施。ソルガム200種、イネ300種、ヒマワリやセスバニアなど植物20種を植え、どの植物、品種が効果的にセシウムを吸収するのかを調べる。
 
さらにソルガムから放射性物質を取り除き、バイオエタノールを製造する取り組みも実施。農業でエネルギーを生産するシステムの構築も推進する。同社は2011年度は、7カ所で実験を実施し、12年度はエタノール製造までのモデル事業を行う。13年度以降は、面積を増やし、汚染された土壌の浄化に本格的に取り組む方向だ。
 
東大大学院で放射線遺伝学を専攻した同社の徳永毅ゼネラルマネージャーは「農家が農業を続けながら、汚染された土壌を浄化する方法を提案したかった。実験で得られた化学の結果を生かして、農家の人たちの手助けをしていきたい」と述べた。
 
植物が持つ生物機能を活用して汚染された土壌や地下水を浄化する「ファイトレメディエーション」は、これまでの汚染土壌を掘削・除去する方法より低コストでできることから近年、注目されている。同社によると、ソルガムによって3年間で90%のセシウムが浄化できたとの米農務省の報告があるとした。


  (問山栄恵) 琉球新報



イモの葉「南畑葉(なんだば~)」(沖縄)

イモの葉「南畑葉(なんだば~)」販売強化
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「読谷南畑葉」のクセのない葉で包んだおにぎりをアピールする村職員=読谷村先進農業支援センター
  【読谷】
紅いも産地として、いもの茎や葉もアピールしようと、
読谷村やJA、生産者でつくる読谷村紅イモ産地協議会は
5日、県が開発した新品種の紅いもの葉を「読谷南畑葉(なんだばー)」と名付け、生食や加工食品の販売を強化する。

南畑葉は、県農業研究センターがさつまいもを交配して
開発。一年中収穫でき、茎は柔らかく、葉クセのない
味わいがある。

いもの葉(カンダバー)とウチナーグチの「なんだばー(何なのか)」の語呂合わせで、子どもでも覚えやすい名称にした。

同協議会は加工品第1弾として、浅漬けの茎をご飯にまぜ、葉で包んだおにぎりを今月中にJAおきなわファーマーズマーケット「ゆんた市場」で販売する。

同村農業推進課は「クセがないのでどんな料理にも活用できる。青野菜が不足する夏場に収穫できることを農家にアピールして生産アップにつなげたい」と話している。

南畑葉は、八重瀬町では「ぐしちゃんいい菜」として
販売されている。

沖縄タイムス

元米高官証言「沖縄で枯れ葉剤散布」(OKINAWA)

元米高官証言「沖縄で枯れ葉剤散布」 
【平安名純代・米国特約記者】
米軍がベトナム戦争での実戦を前提に、1960年から約2年間にわたり、国頭村と東村の米軍北部訓練場内と周辺一帯で猛毒のダイオキシンを含む枯れ葉剤「オレンジ剤」の試験散布を実施していたことが5日までに分かった。
当時の枯れ葉剤散布作戦の立案に関わった米陸軍の元高官が沖縄タイムスの取材に対して明らかにした。

米軍は61年から始めたベトナムでの枯れ葉剤作戦の本格展開を前に、沖縄でその効果を試していた。沖縄での枯れ葉剤使用に関する公式記録がないことから、これまで米軍は作戦そのものを否定してきたが、今回の証言はこうした事実の立証につながるものといえそうだ。

米軍が沖縄に枯れ葉剤を貯蔵、散布していた事実は当時作業に携わった元米兵らが証言しているが、散布を裏付ける元当局者の証言は初めて。

作戦が立案された背景について元当局者は、「南ベトナム解放民族戦線が潜むジャングルの絶滅を目的としていた」と説明。北部訓練場を選んだ理由について「制約もなく、気候や立地状況などがベトナムのジャングルに似ていたことから、実戦を想定したものだった」と述べた。

初期段階での散布には、米陸軍化学兵器部隊が立ち会い、データの収集などを行ったという。

試験散布の詳細について、「散布から24時間以内に葉が茶色く枯れ、4週間目にはすべて落葉した。週に1度の散布で新芽が出ないなどの効果が確認された。具体的な散布面積は覚えていない」と話した。収集したデータは、ベトナムでの作戦に反映されたという。

米軍の枯れ葉剤散布はこれまでに、オーストラリア(66年)、カナダ(66~67年)、韓国(68年)で各国の軍関係文書などでそれぞれ確認されている。沖縄での枯れ葉剤使用については、元米兵らが証言してきたものの、散布を示す公式書類がないことから使用そのものを否定している。

沖縄タイムス

伝統の舞台に沸く─多良間八月踊り幕開け (宮古島・沖縄)

伝統の舞台に沸く─多良間八月踊り幕開け
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国の重要無形民俗文化財に指定されている多良間の
「八月踊り」 が、 旧暦8月8日の5日、 始まった。

初日は同村字仲筋の土原 (ンタバル) 御願所で 「正日」が行われ、 多彩な衣装に身を包んだ住民たちが組踊りをはじめ、 獅子舞や棒踊り、 狂言とさまざまな演目を披露した。
会場には島外からの観光客が大勢訪れ、 脈々と受け継がれてきた伝統の舞台を楽しんだ。 2日目の6日はピトゥマタ御願所で字塩川の正日が行われ、 最終日は両字で「ワカレ」が演じられる。

字仲筋の 「正日」 は午前10時半ごろから、 字塩川の住民を招いて行われた。 ズーニン座 (地謡) が奏でる三線や太鼓、 法螺貝の音色に合わせて獅子舞が猛々しく舞って幕があけた。
この日の出演者を紹介する 「総引き」 が行われた。 一座を引き連れた福禄寿が世の平穏と繁栄をたたえる口上を述べたあと、 若衆踊り、 女踊り、 二才踊りなどが次々と
演じられた。
 
多良間で独自に創作されたとされる組踊 「忠臣仲宗根豊見親組」 は、 仲宗根豊見親率いる宮古軍が、 琉球政府に背いた与那国の鬼虎を討伐するという物語。
城辺砂川の美女姉妹、 オーガマとクイガマの活躍で鬼虎を討ち取ると会場からは拍手が沸き起こった。
 
姉のオーガマは佐和田葵さん (中2) 、 妹のクイガマは嘉味田理恵さん (中1) が演じた。
1、 2年生の頃、 妹のクイガマ役で舞台に立った経験があるという佐和田さんは 「緊張することなく、 楽しんで演じることができた。 3年間の出演を通して、 何事にも自信がついた」 と話していた。 クイガマ役の嘉味田さんは、 「すり足で歩くことや、 お酒を注ぐ動作が難しかった」 と話しながらも、 本番は息の合った演技を披露していた。
 
今回初めて敵役の首長・鬼虎を演じた仲間和盛さん (41) は、 「荒々しさを全面に出すよう心がけた。 幼少の頃から八月踊りを見てきたが、 住民が一体となる達成感は何ものにも代えられない。 これからも伝統を守り、 次の世代に伝えていきたい」 と語った。
 
舞台あいさつで字会の津嘉山正克会長は 「八月踊りを盛大に開けることは両字をはじめ、 宮古や本土から訪れたみなさんのおかげ。 ユネスコ文化遺産への登録も予定されて嬉しく思う。 きょうは仲筋の正日をゆっくりと楽しんでほしい」 と述べた。


宮古新報

琉神マブヤー、宮古見参 (宮古島・沖縄)

琉神マブヤー、宮古見参きょう池間島で収録
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長濱副市長(右)が「アララガマ魂を獲得して」と
マブヤーを励ました=5日、副市長室
 
テレビの人気キャラクター「琉神マブヤー」の収録が9日まで、宮古島市内の各所で行われる。同番組の市内での収録は初めて。きょう6日午後6時から、番組内のクイチャーシーンを池間公民館で収録する。同撮影班は多くのエキストラ参加を募っている。宮古ロケ真っ最中の琉神マブヤーが5日、市平良庁舎に長濱政治副市長を訪ねた。長濱副市長は
「アララガマ魂を獲得しグレードアップしてほしい」と
マブヤーを励ました。

10月から新シリーズの放送を開始する同番組で、マブヤーは初めて挫折と苦悩を味わう。真のヒーローは「勇気」「やさしさ」「ひたむきさ」を兼ね備えるものだとして、宮古島へ修行の旅に出るという設定。宮古の「アララガマ魂」を求めるストーリーは11月中旬、第7話、第8話として2週連続で放送予定。

マブヤー企画のプロデューサー瀬川辰彦さんは「沖縄本島では失われた原風景が宮古には残っている。収録した場所がロケ地観光や地域振興につながってもらえればうれしい」と話した。長濱副市長は「せりふで、ぜひ、宮古方言を取り入れてほしい」と要望した。


宮古毎日新聞

あでやかに組踊り/多良間村八月踊りが開幕(宮古島・沖縄)

あでやかに組踊り/多良間村八月踊りが開幕
/歴史、伝統文化息づく
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組踊「忠臣仲宗根豊見親組」で鬼虎の前で舞を披露する
オーガマとクイガマ=5日、土原ウガン
 【多良間】
国指定の重要無形文化財、多良間島の「八月踊り」が5日、3日間の日程で開幕した。
「ショウニツ」と呼ばれる初日は、仲筋の住民たちが
土原ウガンで若衆踊りや女踊り、二才踊り、組踊などさまざまな踊りを奉納。
歴史と伝統を感じさせる衣装に身を包んだ演者たちは、舞台に登場すると荘厳な踊りやあでやかな舞で観客を魅了した。

きょう6日は塩川初日として塩川のビィトゥマタウガンで、あす7日は「ワカレ」として双方で絶え間ない踊りを演じる。

旧暦の8月8~10日に開催される八月踊り。起源は定かではないが、1637年から宮古、八重山で課されるようになった人頭税を納め終わった「皆納祝い」として、来る年の豊年を願い神前で奉納踊りを行うようになったとされている。

祭りは出演者の顔見世となる朝の総引で幕開け。獅子舞が勇壮に踊ったのに続き、各演目に登場する役者たちが次々と登場した。
 
午前の部の締めくくりは、組踊「忠臣仲宗根豊見親組」。
横暴な与那国島の首長鬼虎を討伐するよう、首里府から命を受けた宮古島主の仲宗根豊見親が、村々の豊見親とオーガマ、クイガマという美しい姉妹を連れ、与那国島首長を攻め滅ぼす物語。姉妹と両親の別れや、美しい2人の踊りや酒で気を良くする鬼虎、油断した鬼虎の居城へ攻めかける豊見親たち、鬼虎の首を取り、凱旋する一行など、時折、笑いを誘う場面も盛り込みながら、歌や踊りで喜怒哀楽を演じた。

組踊のほか、福禄寿口上や若衆踊り、狂言、組踊「忠孝夫人村原組」など計26の演目が行われ、会場は夜遅くまでにぎわった。
 
仲筋字会の津嘉山正克会長は「いつまでもこの踊りを継承していきたい」との思いを語った。東京から訪れた早見摩里さんは「初めて見たが笑いあり、伝統もあり、島の人たちと深く関わりのあることが分かりとても良かった」と話した。

.宮古毎日新聞

映画とのタイアップでプランを販売 (沖縄)

映画とのタイアップでプランを販売
弁当屋を営む主人公(阿部寛)が、音楽を目指す高校生たちのために店舗のガレージをスタジオに変え、無償で提供することを通して、高校生たちの人としての成長と絆が生まれながらも、病に倒れるという、沖縄にあった実話を元にした感動作品。

「天国からのエール」公開記念宿泊プラン」(ツインルーム1名様¥8,000~)は、劇場前売券とプレスシート、公開記念てぬぐい(いずれも非売品)がプレゼントされるほか、映画の舞台になった沖縄県国頭郡本部町(くにがみぐん・もとぶちょう)産のアセロラドリンク、さらにJALプライベートリゾートオクマのオリジナルアメニティ「AKABANA」が用意されている。

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JALプライベートリゾートオクマのオリジナルアメニティ「AKABANA」


  ◎詳しくは「日報ホテルズ」で。
  http://nippo-hotels.com/news.cgi?no=38&continue=on

タマスダレ満開 残暑の中に秋の気配 (八重山・沖縄)

タマスダレ満開 残暑の中に秋の気配
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厳しい残暑が続く中、自然界に秋の気配が忍び寄っている。

石垣市内の各地ではヒガンバナ科のタマスダレ(南米原産)がピンクや白、黄色の花を咲かせている。

雨の後に一斉に花を咲かせることから、別名「レインリリー」とも呼ばれる。
 
沖縄では6日から残暑の入り。夜の最低気温が25度を上回る熱帯夜が終わるのもそろそろ。9月は猛烈な秋台風の襲来でも知られる。

八重山は今年まだ大きな台風は接近していないが、油断は禁物といったところ。


八重山毎日新聞

石巻市にひまわりの花を (八重山・沖縄)

石巻市にひまわりの花を 
復興願いフリーマーケット
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東日本大震災の被災地となった宮城県石巻市の復興支援を目指し、新川の米盛佳織さん(40)が主催したフリーマーケットが4日、浜崎緑地公園で行われた。
米盛さんの取り組みは、出店者から募った寄付で同市渡波地区に花を咲かせようというもの。

フリーマーケットは、被災者の心のケアを目的に米盛さん個人で企画したもの。米盛さんは8月に石巻市を訪れて被災状況を確認。道路に花がなく殺伐とした風景に心を痛め、来年春には現地の協力で花を植えることになっている。
 
被災状況について、米盛さんは「報道がないだけで自殺者が多い。特に仮設住宅でお年寄りの孤独死も心配」と危惧(きぐ)。「物資は足りている。心の支援が必要だ。花が癒やしになれば」と話した。

この日のフリーマーケットも米盛さんの考えに賛同した約40人が出店。会場には震災の様子を伝える資料も展示され、来場者が時折足を休めて資料を開き、震災について考えていた。
 
フリーマーケットは、出店者の売り上げから寄付を募り、同地区の人たちが来年春に種を植える。植え付ける花は、ひまわりを予定している。


八重山毎日新聞

2011-09-05

友情のエイサーで魅了 うらそえ青年祭(沖縄)

友情のエイサーで魅了 うらそえ青年祭
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勇壮な演舞で会場を沸かせた勢理客青年会
=4日午後、浦添運動公園陸上競技場(勝浦大輔撮影)
 【浦添】
第10回うらそえ青年祭(主催・浦添市青年連合会、共催・同市、市教育委員会、県建設業協会浦添・西原支部、沖縄タイムス社)が4日、浦添運動公園陸上競技場で開かれた。

友情出演を含め9団体が勇壮なエイサーを披露し、詰めかけた約5千人の観衆(主催者発表)を魅了した。

10回目の節目とあって、各団体とも力の入った演舞を披露。太鼓の音に合わせてカチャーシーを踊る客もおり、会場は熱気に包まれた。

同青年祭は初めてという幸地智哉さん(26)=糸満市=は「迫力ある演舞だった。活発な青年会が多いと感じた」と話した。

  沖縄タイムス

八重山教科書「意図的採択打破を」 460人、那覇で集会(沖縄)

八重山教科書「意図的採択打破を」 460人、
那覇で集会
 
教科用図書八重山採択地区協議会の一連の問題を受け、「八重山教科書採択問題」報告集会(沖縄戦の歴史歪曲(わいきょく)を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会主催)が4日、那覇市の教育福祉会館で開かれ、教育関係者や平和団体など約460人(主催者発表)が参加した。

八重山地区からの報告や有識者による育鵬社版公民教科書の問題点の指摘が行われ、学校現場の調査研究と保護者、地域住民の意見を尊重した公民教科書採択を求める集会アピールを採択した。
 
大会では「子どもと教科書を考える八重山地区住民の会」の大浜敏夫事務局長がこれまでの経緯を報告。
 
沖教組八重山支部の上原邦夫執行委員長は、自身が調査員の依頼を取り消されたり、例年学校関係者もほとんど来場しない教科書展示会に特定政党の支持者が多く来場するなど、問題発覚前から不穏な動きがあったことを報告した。
 
前宜野湾市長の伊波洋一さんは、育鵬社採択の背景に尖閣諸島問題や中国を敵視した日米軍事同盟強化など政治的な思惑があると説明。「基地をなくしていく中で育鵬社の目指す教育はあり得ない。意図的な教科書採択を打破していきたい」と力を込めた。
 
県憲法普及協議会の加藤裕さんは「日本国憲法の価値をおとしめている」などと問題点を指摘した上で「多様な見解を記述せず、巧妙な形で一方的な価値観を押し付けているのが最大の問題点。どこをとっても使ってはならない教科書だ」と批判した。
 
子どもと教科書全国ネット21の俵義文事務局長は、育鵬社と自由社の教科書採択について全国の動向を報告。「現場教員の調査報告を無視するなど、八重山で起こっていることは全国共通」と指摘した。


琉球新報

交流通し避難者が2号店 (沖縄)

交流通し避難者が2号店 エスロク会、開店支援
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2号店を無事開店させて笑顔を見せる
小林かおり店長(右)とエスロク会の仲松祥吾代表
=8月30日、うるま市高江洲の「手づくりかしの店 
Happy Berry」うるま店
 【うるま】
福島第1原発事故の影響を懸念し避難してきた人々が、地域ボランティアの協力などを得て、うるま市高江洲に洋菓子店を開店させた。東日本大震災復興支援団体「石川中53期S60(エスロク)会」(仲松祥吾代表)らが店内の塗装や広報に無償で協力している。
 
洋菓子店は、福島県矢吹町に本店を置く「手づくりかしの店 Happy Berry」うるま店。避難者で社長の男性は当初、2号店を出す予定はなかった。しかし、避難生活の中で地域住民との交流で心を通わせ、うるま市内での開店を決めたという。
 
行政の支援が届かない避難者を対象に活動するエスロク会は、募金活動やオリジナルTシャツ販売、被災者と支援者をつなぐ交流会などにも取り組む。5月に同会が開催したバーベキュー会を機に、洋菓子店の社長家族らと交流を
深めていた。
 
店長の小林かおりさん(28)=福島県矢吹町出身=は、震災2日前に長男慈生(いつき)ちゃんを出産し、8月18日に母子で避難してきた。福島に残って働く夫朋生さん(26)や避難したくても来られない従業員、友人らの身を案じつつ「沖縄の生活、仕事に慣れるので必死だが地域に感謝しながら、沖縄の原料を使ってどれを食べてもおいしく、愛されるお店をつくりたい」と決意していた。
 
仲松代表は「開店をメンバー全員で喜んでいる。大震災から落ち着いたようでも、これからいかに関心を持って、支援を継続できるのかが大切だと思う」と今後の課題を挙げた。


  (具志堅千恵子)  琉球新報



政府、普天間移設手続き再開へ (OKINAWA)

政府、普天間移設手続き再開へ
米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設について、
政府が来年春の埋め立て許可申請を前提に、環境
影響評価(アセスメント)の最終手続きとなる評価書を
年内にも県に提出する方針であることが4日分かった。

県内移設に対する反対が収まらない中での移設に向けた手続き再開に県民世論のさらなる反発は必至。一方で県外移設を求める県側は難しい対応を迫られる。

移設手続き再開は、6月の外務、防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)の際、ゲーツ米国防長官(当時)から移設問題で今後1年以内の「目に見える進展」を求められたのに対応したもの。

日米関係筋によると、12月には米国で2013会計年度予算に向けた国防総省の予算要求、来年5月ごろからは米議会での予算審議が行われる。普天間移設とパッケージ(一体)とされ、米議会が歳出削減のターゲットとしている在沖米海兵隊の一部などのグアム移転費用を同年度以降も確保するためには、それぞれの時期に合わせた「進展」を見せる必要があるとの米側の意向も受け、来春の埋め立て許可申請に向け手続きを再開することにしたという。

防衛省の中江公人次官が1日に沖縄を訪れた際、こうした意向を仲井真弘多知事に伝えた。

評価書作成には、日米間で意見が分かれていた代替施設での飛行経路について合意が必要なほか、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ配備など準備書段階以降の装備、仕様変更に伴う修正もあり、数カ月程度かかる見込み。

県条例によると、アセス評価書受領後45日以内に評価書に対する知事意見を沖縄防衛局に通知し、補正が行われた段階でアセス手続きは終了。その後はいつでも埋め立て許可申請が出せる。

「何もせず45日間過ぎれば、意見はないことになってしまう」(県幹部)と、いったん提出されれば“たなざらし”にすることは困難で、県外移設を求める県の対応策は限られるのが実情だ。来年度以降の沖縄振興に関する新法制定や来夏の県議選などの政治情勢もにらんだ政府、県の駆け引きが激化しそうだ。

   沖縄タイムス

59年越しの夢「組踊」復活 志多伯の豊年祭(沖縄)

59年越しの夢「組踊」復活 志多伯の豊年祭
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(写真右から)山戸役の金城小百合さんと
玉津役の神谷加奈子さんに指導する
神谷武史さん=八重瀬町・志多伯公民館
 【八重瀬】
町志多伯で12、13の両日に開かれる旧暦八月十五夜の「獅子加那志33年忌豊年祭」で、組踊「手水の縁」が1952年の7年忌豊年祭以来59年ぶりに上演される。

組踊の中で唯一の恋愛ものとされ、志多伯で伝統的に演じられた演目の一つ。地元出身で伝統組踊保存会伝承者の神谷武史さん(36)らが中心となり復活に取り組んだ。出演者らも「伝統の継承につなげたい」とけいこに熱が入っている。(新垣玲央)

「手水の縁」は王朝時代の平敷屋朝敏の作品とされ、歌・三線の聴かせどころが多いのも魅力。主人公の山戸と玉津が恋に落ちるが、仲が発覚して玉津が処刑されることになる。処刑寸前に現れ命乞いする山戸の玉津への愛が家臣の胸を打ち、2人は逃げ延びるという粗筋。

「先輩方がやってきた演目を子どもたちに見せて、志多伯の良さをもっと気付かせたい」と神谷さん。甲子園を夢見る野球少年だった神谷さんが芸能の道へ入ったのは、高校時代の豊年祭出演がきっかけだった。

「自分の原点、根っこがここにある。今の子どもたちにも自分の根っこを大事にしてほしい」と話した。

武史さんと共に演出に携わり地謡で出演する伝承者の神谷清一さん(56)は「祖父や先代たちが披露した演目に取り組めるのは、自分たちの誇り。立方と地謡の息を合わせ、聴かせどころの多い演目。ぜひ成功させたい」と意気込んでいる。

門番役で組踊に初挑戦する神谷明信区長(63)は「独特の言葉遣いに慣れるのは一苦労だが、豊年祭成功に向け若い方々が頑張り、各世代が結束している。輪を広げ、伝統文化の継承、地域力につなげたい」と力を込めた。

 組踊「手水の縁」は、豊年祭2日目の13日に上演予定。

   沖縄タイムス

被災地に大作の絵贈呈へ (八重山・沖縄)

被災地に大作の絵贈呈へ 
画家の蟹江さんと子どもたちが描く
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東日本大震災と原発事故で被災した福島県相馬市の
子どもたちとともに絵を描いている東京都の画家、
蟹江杏さんと一緒に市内の子どもたちが絵を描く
イベントが4日午後、石垣市健康福祉センターで行われた。
 
親子連れなど約300人が参加し、幅5メートル、高さ3.6メートルの大作が完成した。作品の写真は、制作中の様子を撮った写真とともに相馬市の子どもたちのもとへ送られることになっている。

3日に同センターで始まった「3・11ふくしまそうまの子どものえがくたいせつな絵展」(主催・親子石垣クラブ、やえやま東北人会)の関連イベント。
 
イベントは、横10メートル、縦9メートルの紙に子どもたちの思い思いに描いていく「大お絵かき会」と、幅5メートル、高さ3.6メートルの紙に蟹江さんが描き、さらに子どもたちの作品を張り付けていくライブペインティングの2本立てで実施。

蟹江さんは「みんなの宝物を守っている大きいお母さん」をイメージしながら絵筆を使い、大お絵かき会でできあがった子どもたちの作品の一部を切り取って、張り付けていった。子どもたちは絵の具で手形を押し、作品にアクセントを加えるお手伝い。

親子石垣クラブの松原カイ代表は「大きな紙に自由に絵を描いている子どもたちはみんな笑顔。大人になった時、被災地の子どもたちの絵画展のイベントで絵を描いたことを思い出してくれたら」と話していた。


  八重山毎日新聞

湖面のイベント満喫 ダムまつりに3000人 (八重山・沖縄)

湖面のイベント満喫 ダムまつりに3000人
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農業用ダムの多面的機能のPRなどを目的とした
「石垣島ダムまつり」(主催・同実行委員会)が
4日午前10時から、名蔵ダムで開かれた。

ダム湖面を利用したカヌー体験や堤体での多彩な催しがあり、会場は天候に恵まれ約3000人(主催者発表)の市民でにぎわった。ダムまつりは今回で6度目。今回から、石垣島土地改良区も主催団体に加え、名称も「名蔵ダムまつり」から変更した。

この日は関係者がダム近くの水元で祈願。午前10時にまつり横断幕を先頭に関係者と平真小学校マーチングバンド「レインボー」が堤体をパレード。ダムまつりをアピールした。
 
開会行事では、関係機関の代表5人が島内5つのダムの水を1つの器に移し入れ、ダムの安全を祈願した。
 
この後、ダムの湖面では、カヌーやバナナボートの体験があり、大勢の親子連れがゆっくりとオールをこぎ、ボートに引かれて湖面を疾走した。ウエイクボードコンテストもあり、クラス別にダイナミックな技を競った。
 
堤体では、名蔵青年会と名蔵小アンパルの子どもたちが勇壮なエイサーを披露。小学生のダンスユニット「クルンバ」が軽快なステップを刻んだ。八重農郷土芸能部は、息のあった踊りを演じた。
 
スイカの早食い競争では、子どもから大人までが一心不乱にスイカをほおばり、アームレスリング大会では、子どもと大人が力を競った。

このほか、初の施設見学会や消防放水体験、ダムのパネル展、ダム周辺の生き物展示、八重山グリーンツーリズム研究会の出店などもあり、会場を訪れた市民は、湖面と堤体で繰り広げられるさまざまなイベントを満喫した。


八重山毎日新聞

幻の組踊”復活へ 「高那敵討」 (沖縄)

“幻の組踊”復活へ 「高那敵討」17日に上演
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組踊「高那敵討」のけいこに励む宜野座村松田区の成人会のメンバーら
=2日、宜野座村立松田地区公民館
 
宜野座村の松田区(当真嗣信区長)に台本が残る組踊「高那敵討」(作者不詳)が17日、同村立松田地区公民館で上演される。松田区芸能保存会(松田正雄会長)などによると現存が確認されているのは県内でも同区だけだが、上演記録がない。“幻の組踊”復活へ、同区の成人会メンバーのけいこに熱が入っている。
 
松田区芸能保存会によると1986~87年ごろ、区内の獅子を保管する小屋で組踊の台本5冊が発見され、当時の池宮正治琉大教授らが調査。現在も同区で受け継がれている組踊「本部大主」も含まれ89年発刊の「宜野座村字松田(古知屋)の組踊集」に収録された。このうち「高那敵討」は1888年の台本とされるが、松田以外で現物が確認されていないという。
 
物語は高那大主に滅ぼされた慶世盛(ちしむい)の按司の遺児・若按司らが忠臣たちと共に父の敵を討つ筋立て。豪快な殺陣や頭脳戦の駆け引きも見どころだ。松田会長は「長年、眠っていた組踊の発掘だ。貴重な財産として上演したい」と語る。
 
松田区芸能保存会の会長を務めた島袋光信さんが2009年ごろから上演に向けた準備を始めたが、途中で他界。その後も保存会は前会長の遺志を継ぎ国指定重要無形文化財「組踊」(総合認定)保持者の嘉手苅林一さんらの指導で、ことし5月からけいこに励んできた。
 
立方は30代半ば~50歳の成人会で島袋さんの長男・光樹さん、次男・慎さんも出演する。敵を討つ若按司の参謀役・田里大主を演じる光樹さんは「おやじは一生懸命に上演の準備を進め、最期の病床でも台本を持っていた。セリフの唱えが『松田大主』のやり方とは違い、発声や足の運びも一から練習した。すごいと言ってもらえる舞台にしたい。終わったら仏壇へ(父に)報告したい」と意欲を見せた。17日午後6時開演で入場無料。
 
 問い合わせは松田地区公民館(電話)098(968)8548。

  琉球新報

石垣 エラブウミヘビの薫製 (沖縄)

石垣 エラブウミヘビの薫製
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イラブーを薫製窯でつるす金城正昭さん=石垣市
  【石垣】
市内に住む金城正昭さん(78)は8月20日、今季最後のイラブー(エラブウミヘビ)の薫製づくりを行った。妻の松さんらと147キロ分のイラブーをゆで、薫製窯に次々とつるした。八重山でイラブーの薫製をつくっているのは金城さんだけという。

ことしの薫製づくりは6月から開始。最終日も午前6時から漁業関係者の協力を得て、イラブーをゆで、うろこを取り除く作業から始めた。サイズ別に大中小とかごに入れて分類し、炊いた後、窯でつるして薫製にする。素早い連係で炊かれたイラブーが瞬く間に窯に収まった。

正昭さんは「滋養強壮効果があり、かつては多くの人が食べたイラブーだが、食習慣が変わり年々、注文も減り続けている」と寂しそう。

窯のイラブーは、大きいサイズで3週間、中型2週間、小さいサイズで1週間ほどモクマオウの木でいぶす。

 (奥沢秀一通信員) 沖縄タイムス


夏の夜に白い花 ハシラサボテン (沖縄)

夏の夜に白い花 ハシラサボテン咲く 
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那覇市首里赤平町の知念佑幸さん(73)宅の庭で、
ハシラサボテンの花が咲き、地域住民や沿道を
ウオーキングする人たちの目を楽しませている。
 
メキシコ原産のハシラサボテンは、日没から未明にかけ大人の手のひらほどの白い花を咲かせる。30年ほど前に知念さんの庭に植栽し、高さ約6メートルまで成長した。
 
5月から咲き始め、9月1日には最も多い70余が開花した。庭は自治会の交流の場にもなっており、知念さんは「夏の夜の楽しみ。あと数回咲くので多くの人に見てほしい」と話している。


  琉球新報

福島と共に 青年エイサー開幕(沖縄)

福島と共に 青年エイサー開幕
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息の合った勇壮な演舞を披露する八重瀬町新城青年会
=3日、那覇市・沖縄セルラースタジアム那覇
(田嶋正雄撮影)

第47回青年ふるさとエイサー祭りが3日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で開幕した。エイサー、伝統芸能の2ステージに18団体が競演。胸に響く太鼓の音に勇壮な掛け声で、長月の沖縄を若者の熱い息吹が包んだ。4日は午後3時から始まり、18団体が出場する。

主催したのは県青年団協議会、県青年会館、沖縄タイムス社、琉球放送でつくる実行委員会。

今回は、東日本大震災の被災地から福島県いわき市上高久青年会の14人が、じゃんがら念仏踊りを披露した。同青年会の鈴木雄一会長(29)は「3・11の震災を忘れないでほしいとの願いを込めて踊った。家が無くなったメンバーもいる。震災があっても踊り、鐘の音のそろっているのは誇り」と語った。

   沖縄タイムス

多良間「八月踊り」・本番へ (宮古島・沖縄)

5日から多良間「八月踊り」・本番へ練習
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多良間村の伝統行事 「八月踊り」 があす5日から、
3日間にわたって行われる。

初日は仲筋の土原 (ンタバル) 御願所、 2日目は字塩川のピトゥマタ御願所で 「正日 (ショウニツ)」 が行われ、 最終日は両御願所で 「ワカレ」 が演じられる。 舞台では子どもから大人までが組踊りや棒踊り、 獅子舞、 狂言などさまざまな演目を披露。 期間中は島外から多くの観光客が訪れ、 島全体が祭り一色に染まる。

このうち仲筋では3日午前9時から組踊りの練習を開始。 最後の練習日とあって全ての場面の細かい動作やセリフの発音などを確認した。 また、 出演者たちは、 指導者の大見謝正勝さんの指導を受けながら、 ズーニン座 (地謡) の演奏に動きが合っているかなどを細かくチェックした。 大見謝さんは出番を終えた組座の若者たちに対し、 舞台袖で手本を見せて違いを指摘するなど熱心な様子で指導していた。
 
「八月踊り」 の起源は定かではないが、 人頭税時代に税の皆納を祝い、 旧暦の8月に各御願所で祭事を執り行った際の奉納踊りが由来とされ、 明治時代初期に組踊や古典踊りなどが沖縄本島から伝わり現在の形になったといわれている。

  宮古新報

2011-09-04

宮古の警官人形「まもる君」ブレーク (沖縄)

宮古の警官人形「まもる君」ブレーク

ちんすこう
 【宮古島】宮古圏域各地で交通安全を呼び掛ける警察官型人形
「宮古島まもる君」。宮古島のご当地キャラクターとして人気だが、
今年になってガイドブックや飲食品など新たなグッズも発売され、
8月にはまもる君の妹として新キャラクター「宮古島まる子ちゃん」も
お目見えするなど人気がさらに広がっている。注目度の高さに関係者は
「『まもる君』人気を二日酔い運転や路上寝の防止など交通安全の
啓発につなげられれば」と期待を込める。(与儀武秀)

飲み物
くっきりとした目鼻立ちとへの字口。一度目にすると忘れられない愛嬌(あいきょう)のある表情で市内各地に設置されている「まもる君」。1996年に宮古島地区交通安全協会が宮古本島内に5体設置したことをきっかけに、宮古圏域各地に配置されるようになった。

ガイド本
安全運転の広報が主だが、ユニークな人形として宮古島の人々に親しまれるほか、観光客らの注目も集め、人形を囲んで記念撮影をする姿もしばしば見られる。

履歴書や妹も
問い合わせの多さから、昨年夏には経歴などが記載された「履歴書」も作成。
所属は「宮古島地区交通安全協会職員兼宮古島警察署交通課職員」、趣味は
「人間観察」、好きな言葉は「んーなしぃ、がんばらやー(みんなでがんばろうね)」
などの項目が並ぶ。

西原入口は、かすかに笑う
 
2010年には特許庁登録もされ、携帯ストラップやお菓子、清涼飲料水などの関連商品も次々に発売。今年8月には新キャラクターで妹の「宮古島まる子ちゃん」も加わり、交通安全啓発だけではなく、宮古島のシンボル的存在として認知度も高まる。

宮古島地区交通安全協会の砂川米子事務局長は「反射板など、これまでの安全グッズは交通安全協会などからの配布物がほとんど。だが人気のまもる君グッズは購入され、長く使われることで話題性や浸透度、啓発効果が高い」と喜ぶ。

狩俣線沿いは、口元が艶やか
さらに啓発を

今年6月に「宮古島まもる君パーフェクトガイド」を発刊した同市内の出版社「あどびず」の森谷大介さんは「人形を見比べると少しずつ特徴が違っていて、全部集めたら面白いのではと本を作った。発刊後の反応も上々で宮古島にしかないローカルさが魅力ではないか」と説明する。

宮古島署の呉屋厚交通課長は「子どもからお年寄りまで人目を引き注目度が高い。飲酒機会の多い宮古島の地域性もあるので、まもる君などのソフトを通して二日酔い運転や路上寝などの防止につなげたい」と期待する。

宮古島まもる君勤務地マップ

   沖縄タイムス

院内に300人 南風原不発弾きょう処理 (沖縄)

院内に300人 南風原不発弾きょう処理

患者をより安全な部屋へ移動させる看護師ら
=3日午後、南風原町・サマリヤ人病院

病院の敷地内で処理される125キロ爆弾
  【南風原】
南風原町新川のサマリヤ人病院敷地内で4日、重篤患者や付き添いの
医師らを院内に待機させた状態での不発弾処理が行われる。病院によると
院内待機者は最終的に約300人に上る。3日は、酸素吸入などを行う患者
らのベッドを施設内の安全な場所に移す作業などが行われ、看護師らが
対応に追われた。

病院と隣接する介護老人保健施設などを合わせ、入院、入所者は約600人。
うち約400人は家族と外出したり、町が準備した避難施設へ身を移すほか、大型バスを使ったドライブなどで対応する。「院外避難のリスクが高い」として院内にとどまる患者は約200人。医師や看護師約100人が処理中も付き添う。

病院は、院内避難者への安全策として、処理現場から離れた部屋への移動や、万一のときガラスへの衝撃を抑える畳の設置などを計画。3日、同病院の療養病棟では8人の患者のベッドを別の部屋へ移動させ、看護師らが酸素吸入器を接続する作業などに追われた。

同病院の翁長修看護課長は「スタッフも戸惑っているが、最善の策を講じて備えたい」と話した。4日は車いすで家族と外出する大城政才さん(74)は「不発弾は国が責任を持って対処すべきで、県民に負担をかけてはいけない」と語気を強めた。

不発弾は沖縄戦で使用された米国製125キロ爆弾1発。
午前9時50分に処理を開始し、同11時30分には完了する予定。

沖縄タイムス

【速報】南風原不発弾、無事に処理終了(OKINAWA)

【速報】南風原不発弾、無事に処理終了

不発弾処理に備え施設内の体育館へ避難する患者ら
=4日午前6時20分、南風原町・サマリヤ人病院
 【南風原】
南風原町新川のサマリヤ人病院敷地内で見つかった米国製125キロ爆弾の不発弾処理作業が4日、避難が困難な重篤患者や医師ら約300人を院内にとどめた状態で実施された。

午前6時から入院患者ら400人が院外へ避難。陸上自衛隊が午前9時52分から信管を離脱し、同10時35分に無事終了した。


  沖縄タイムス

視界さえぎる煙霧/宮古島地方 (沖縄)

視界さえぎる煙霧/宮古島地方

煙霧で視界がさえぎられた=3日午前10時すぎ、カママ嶺公園から
 
宮古島地方は3日、煙霧に覆われた。大気中に浮遊した目に見えないちりや海塩粒子などが視界をさえぎる現象。宮古島地方気象台によると、視界は午前9時に最も短くなり約4㌔を観測した。

微粒子は、本土に上陸した台風12号に伴う海塩や大陸のちりの可能性があるが、特定できていない。
 
大気中のちりは普通、上昇気流などに乗り拡散するが、大気が下方向に流れる高気圧の範囲にあると地表に滞留することがある。

午前10時前、平良港から4㌔先の伊良部の島影は視界から消えた。カママ嶺公園からは、煙霧が市街地に広がって見えた。
 
3日正午の視界は約6㌔に回復した。煙霧はきょう4日まで続くと予想している。
 気象用語では視界が10㌔未満となった場合を「煙霧」と呼ぶ。

.  宮古毎日新聞

新たな産廃施設に懸念 (宮古島・沖縄)

新たな産廃施設に懸念/大浦地区住民業者が事業内容を説明

事業者の説明を聞く大浦住民ら=3日、大浦公民館
 
宮古環境保全センター(池間忠社長)が平良字西原で工事を進めている安定型産業廃棄物最終処分場に関する大浦自治会(下地恵勇会長)への事業内容の説明会が3日、大浦公民館で行われた。住民からは「なぜ許可申請前に説明に来なかったのか」「本当に安全なのか」などの質)
 
この土地は、2001年11月28日に火災を起こした崎山環境整備開発の産業廃棄物最終処分場(大浦産廃)の南東側に隣接する。産廃火災で健康被害などを受けた大浦住民は、火災を起こした処分場の隣りに新たな産廃処分施設ができることに不安をぬぐえず、7月30日の自治会の臨時総会で建設に反対する方針を決めている。

事業主の池間氏は処分場に埋め立てるのは廃マルチビニールなどの廃プラスチック類やゴムくずなどと説明し、さらに廃棄物を3㍍埋めるごとに50㌢の土をかぶせるので悪臭や火災の心配はないと理解を求め、「質問は許可した行政にしてほしい」と説明を打ち切ろうとしたが、住民からは「これでは説明会になっていない」「もっと分かりやすく説明してほしい」などと不満の声が上がった。
 
大浦産廃火災で住民は有害物質を含む大量の煙と刺激臭などで被害を受けた。大浦敏光前自治会長は「最終処分場というと大変敏感になっている。なぜ許可を取る前に大浦住民との話し合いができなかったか」とただした。

池間氏は「処分場は安定型で焼却炉はなく、火を使わないので火災の心配はない」と話し「処分場の許可を受けるのに周辺住民の同意を得るようにとの行政からの指導はあるが法律上の義務はない」と説明した。
 
大浦産廃火災以来のどに違和感を感じ、今も病院に通っている70代の住民は「崎山さんも大浦産廃の時は安全だと言った。でも火災は起きた。信じられない」と不信感をあらわにした。

また「廃プラスチックなどの安定5品目というが、長い操業の間にはいろいろなものが捨てられる可能性もある」と懸念を示した。
 
池間氏は「大浦の住民は火災のことを一番心配していると思う」と述べ、操業開始後、処分場への自治会代表者立ち入りなどを含む協定書を大浦自治会で話し合い、合意できれば協定を結ぶ用意があることを明らかにした。福山集落とはすでに協定書を交わしている。
 
許可を受けているので大浦の同意がなくても操業開始は可能だと池間氏が述べたことに対し、下地自治会長は「自治会役員で話し合い、総会に諮り今後の取り組みを決めたい」と話した。

. 宮古毎日新聞

自衛隊配備反対署名550人 与那国改革会が要請へ(与那国・沖縄)

自衛隊配備反対署名550人 与那国改革会が要請へ

八重山への自衛隊配備を許さない学習交流会(主催・沖縄県統一連)は
3日夕、石垣市健康福祉センターであった。沿岸監視部隊の配備が
具体化しつつある与那国町の崎元俊男町議(与那国改革会)は
「住民を無視したやり方だ」と批判、「賛成派の514人を上回る550人の
反対署名が集まっている。近く町や県、防衛省に配備撤回を訴えたい」と報告した。

学習会は新垣繁信代表のあいさつに続き、小泉親司氏(日本平和委員会理事)が情勢報告を行い、先島配備の根拠となっている中国脅威論について「軍備増強を正当化する以外の何物でもなく、意図的なものだ」、災害救助にも「草の根の消防や消防団を強化すべきだ」と指摘し、地域経済活性化にも「細る見返り、残る基地の危険にならないか」と懸念を示した。
 
小泉氏は「自衛隊の配備問題はアメリカの戦略に基づくもの。八重山諸島への配備は日本防衛のためでなく、アメリカの対中国の軍事戦略の片棒を担ぐものだ」と批判した。

地元からは崎元氏のほか津嘉山彦氏(平和憲法を考える西表住民の会)、宮里勝氏(八重山地区労)、大浜敏夫氏(子どもと教科書を考える八重山地区住民の会)も報告、「昨年3月の市長選以降右傾化している。軍事化するために必要な教育の問題まで
出てきている」と不安をあらわにした。


八重山毎日新聞

最大の焦点は意思統一の仕方 教科書採択問題 (八重山・沖縄)

最大の焦点は意思統一の仕方 教科書採択問題
「プロセスをどうするか」仲本会長、頭抱える

八重山郡内の中学校で来年度から4年間使用される公民教科書が
石垣市と与那国町で育鵬社、竹富町で東京書籍と採択結果が異なり、
違法状態に陥っている八重山地区の教科書採択をめぐる問題で
8日開催される八重山教育委員協会(会長・仲本英立石垣市教育委員長)の
臨時総会は、異なる意見をどう集約して意思統一を図るかが最大の焦点となる。

仲本会長は3日、本紙取材に「そこまでもっていくプロセスをどうするか」と頭を抱え、「竹富、与那国の委員長と議論の進め方を話し合いたい」と述べるにとどめた。「法的根拠のない単なる話し合いだ」と反発する意見も出ており、役員は難しいかじ取りを迫られそうだ。

仲本会長は、臨時総会を招集した理由について「役員会で決裂したことをかんがみた」と説明。「この問題は協会の目的に合致する。そこしか(解決の道は)ないと思う。八重山の教育行政の課題といったら今はこれしかない」と意欲をみせた。

8月31日に再協議を行った教科用図書八重山採択地区協議会の役員会(3市町教育長)は、協議会にしか絞り込む権限はないと答申通りの採択を求める石垣・与那国と、採択権は各教委にあるとする竹富の主張がぶつかって決裂。育鵬社、東京書籍それぞれの内容に関する議論は行われず、法律論や手続き論に終始した。このため総会では内容に踏み込んだ議論が求められそうだ。

育鵬社は、調査員が作成した報告書で「推薦したい図書」にも「特徴・特色ある教科書」にも挙がっていない上、協議会で6分程度の意見交換のあとに投票した結果、5票を獲得して選定された経緯がある。
 
選定理由には3点しか挙げられておらず、推薦外図書を選んだ割には説得力に乏しかった。仲本会長は「説明責任を果たしていないからこういう事態になっている」と指摘する。臨時総会ではこの点を追及する声が出るのは確実で、これに育鵬社を推す委員がどう具体的に答えていくかも注目点の一つ。
 
一方、総会の招集自体に「まだ議題も決まっていないし、総会ができるのか。協会に採択の法的効力はなく、話し合い程度にしかならないのではないか」と疑問視する見方が出ており、仲本会長は「合意形成を図りたいが、委員が納得しないと元にもどる」と総会の進め方に慎重を期す考えだ。


  八重山毎日新聞

2011-09-03

竹富町教委 育鵬社版教科書不採択を再確認 (沖縄)

竹富町教委 育鵬社版教科書不採択を再確認
 【八重山】2012年度から中学で使用する公民教科書について
教科用図書八重山採択地区協議会(会長・玉津博克石垣市教育長)
から答申通り、育鵬社版教科書を採択するよう要請を受けた
竹富町教育委員会(竹盛洋一委員長)は2日、臨時教育委員会を開き、
育鵬社版教科書を不採択とした8月27日の委員会の決定を再確認した。
 
また採択地区協議会に再協議を要請することと、八重山教育委員協会(会長・仲本英立石垣市教育委員長)に対して臨時総会の開催を求めることを決めた。


  【琉球新報電子版】

八月踊りむけ遠見台清掃 (宮古 多良間島・沖縄)

多良間村観光協会が八月踊りむけ遠見台清掃

生い茂って視界をふさぐ木の枝を切る観光協会員
=先月31日、 八重山遠見台
【多良間】
多良間村観光協会 (下地昌明会長) はこのほど、
八重山遠見台で美化活動を行った。
遠見台の周辺には木が生い茂っており、 5日から始まる伝統行事 「八月踊り」 で島を訪れる観光客に石垣島を見てもらおうと剪定作業などに汗を流した。

字仲筋にある八重山遠見台は石積みからガジュマルなどの木々が茂って石垣島や海が見渡せず、 理事会の指摘を受けて観光地美化作業として行われた。 作業は午後4時から行われ、 協会員たちは伸び放題の枝を切り落とし、 午後7時頃には遠見台からの視界を広げていった。

宮古新報

ソルガム収穫始まる (宮古多良間島・沖縄)

ソルガム収穫始まる/多良間村牛の飼料性など調査

ソルガムの収穫が始まった=2日、多良間村仲筋の畑
 【多良間】
ヤンマー沖縄(宜野湾市)と多良間村が連携して進める地域循環型の
バイオマス(生物資源)活用事業で試験栽培された飼料作物「ソルガム」
の収穫が、2日から始まった。

サトウキビに似た形状で、高さが約3㍍、茎周りが22㍉。短く切断して乳酸菌を散布しビニールで巻き発酵させている。将来的には同ソルガム搾汁をバイオエタノールの原料にする構想を描いている。

ソルガムは、地下水に悪影響を及ぼしている窒素分の吸収力が強いとされる。村は残留窒素の多いキビ畑の窒素をソルガムで抜き取ろうと、収穫後地に5月に種をまき今回収穫となった。
 
機械はコーンハーベスターを沖縄本島の会社からリースした。収穫予定面積は6㌶。初日は8品種のうち「ソルガム6号」を収穫した。

反収は干ばつが影響し、当初予定していた7㌧を下回る約4㌧。沖縄本島の試験結果では反収は、年2回収穫で約15㌧程度としていた。ブリックスは12~14度と、かなり低かった。
 
ヤンマー沖縄と村は今後①多良間に合った品種選抜②栄養成分分析③牛の嗜好(しこう)性④生産性─などを調査する。
 
ヤンマー沖縄は栽培面積が50㌶程度に増えた段階で、次のステップのバイオエタノール生産の検討に入りたい考え。

仮に農家や行政の同意があって事業化となった場合、当初の年間生産量は1500㌔㍑を見込む。1㍑当たり80円とした年間売り上げは1億2000万円を試算する。
 
エタノールの製造に使うエネルギーは、発酵残さや牛ふんをメタン発酵して確保。最後に残る発酵消化液は液肥にし、化学肥料を抑制した地下水に優しい農業を描いている。

現在村内では、約300㌶で牧草が栽培されているが、50㌶をソルガムに変えた場合の年間飼料生産は、現在の約1・5倍の7500㌧を見込む。牛の飼養頭数も大幅に増やせるとしている。
 
同事業を担当する板谷勉ヤンマー沖縄農機営業部環境グループ部長は「小さい離島で、廃棄物を出さない循環型モデルができると、全国にも応用できる」と事業実現に期待している。
 
事業名は「緑と水の環境技術革命プロジェクト」。農林水産省の
委託を受けて実施している。

.  宮古毎日新聞

修学旅行来島、38校1万742人…2011年度 (宮古島・沖縄)

修学旅行来島、38校1万742人…2011年度

宮古島市観光課によると、 2011年度の修学旅行数は38校、
1万742人 (9月1日現在) で過去最高になることが分った。

ほとんどの学校が関西方面で農家民泊とホテル泊を組み合わせている。 東日本大震災の影響で目的地を変更した高校は1校のみに止まっており、 沖縄本島のような急増ではないものの、 来島が集中する10月中旬、 12月上旬には宮古でも混雑が懸念される。 好評の農家民泊により宮古への修学旅行はここ数年で急伸しているが、 受入許容の頭打ちや航空輸送の限界など課題も見え始めている。

今年度、 宮古を修学旅行で訪れる学校は前年度に比べて9校、 3692人増加している。 内訳は大阪が20校と最も多く、 そのほか兵庫や滋賀、 広島などで、 その大半が1校200~300人規模の公立高校となっている。 このうちグリーンツーリズムさるかの会の農家民泊は34校、 約9600人。 ことしは宮古島観光協会が窓口となり、 池間島や平良狩俣でも民泊の受け入れを予定している。
 
東日本大震災の影響で修学旅行の行き先を沖縄に振り替える学校が増え、 ことし沖縄全体でも過去最多の2500校、 45万人が訪れると見込まれ、 10月と12月のピーク時には観光バスの不足に陥るという。 宮古では10月中旬と12月上旬に連日のように入り、 10月25日には2校600人、 12月3日にも2校570人が入る予定。 一般の団体ツアーもシーズンに入るためバスの不足も心配される。 目的地変更は現在のところ大阪から1校のみ。 さるかの会はすでに受入許容量がほぼ上限のため、 来年2~3月でなければ新たな受入は難しいとしている。
 
さるかの会は06年に1校280人から始まり、 5年間で急速に実績を伸ばしている。 地元住民とじかに触れ合う農家での民泊が好評を博している。 受入農家は85件だが無理なく受け入れられるようローテーションを組んでおり、 「10~12月はめいっぱい。 これ以上増えれば交通の課題も出てくる」 と話す。 300人規模の学校なら航空機3便に分けて来島している。

同観光協会は伊良部でも民泊受入を広めようと取り組んでいる。 来年度は1万5000人に増えると見込み、 1日に3校約1000人の来島も予想しており、 担当者は 「乗れないことはないがピーク時はかなり混み合う。 臨時便が必要になるのでは」 と話していた。


宮古新報

2011-09-02

八重山教科書:育鵬社版 疑問突出14件 (八重山・沖縄)

八重山教科書:育鵬社版 疑問突出14件
八重山地区の中学校公民教科書選定問題で、調査員(現場教師)が2012年度から使用される7社の教科書の内容を調査・研究した結果、記述や内容に対する疑問や問題点が最も多く指摘されていたのが「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社版の14カ所だったことが1日、分かった。次いで多かったのが、同会系の自由社版の7カ所。残り5社は2~0カ所だった。

資料によると、疑問点として14カ所に上った育鵬社版は「沖縄の地図がさえぎられている」「沖縄の米軍基地に関する記述が全くない」など。次いで自由社版が「平等権という言葉がない」「9条が果たした役割の記述がほとんどない」など7カ所が指摘された。

教育出版は「沖縄の基地負担の現状が述べられていない」、日本文教出版は「イラストが暗くて重い」の各1カ所。清水書院は「普天間基地が分かりにくい」「イラストが雑」の2カ所だった。

調査員が「特徴、特色のある教科書(複数)」「推薦したい教科書(同)」に挙げたのは、疑問点がなかった「東京書籍」「帝国書院」。

八重山採択地区協議会は「内容の説明に妥当性があり、領土問題がしっかり扱われ、八重山地区にふさわしい」「現代社会に存在するさまざまな問題を自分を主体として捉える公民としての知識・判断力を示すのに適切」などを理由に育鵬社版を選定した。

資料によると、社会科(地理・歴史・公民)は9教科15種目中、最多の9回の会議を経て、同協議会に報告された。2回の会議で終了した教科もあった。資料は、八重山の住民の会が竹富町に情報公開請求して入手した。

きょう市民集会

【八重山】教育関係者や地区PTA、平和市民団体など17団体は2日午後7時から、石垣市健康福祉センターで「やっぱり育鵬社の公民教科書は子どもたちに渡せない!市民集会」を開く。八重山採択地区協議会の教科書選定について抗議決議する。

琉球大学の山口剛史准教授による講話のほか、保護者や現場教員による意見表明などを予定している。県子ども会育成連絡協議会(沖子連)の玉寄哲永会長も参加する。

一方、竹富町教育委員会(竹盛洋一委員長)は2日に臨時会を開き、育鵬社版不採択の意思を再確認する。


沖縄タイムス

電力使わずろ過 携帯浄水器を開発 (沖縄)

電力使わずろ過 携帯浄水器を開発

携帯型簡易浄水器を開発した大嶺光雄会長(右)と優樹社長。
墨汁の入った真っ黒な水をポンプで吸い上げてろ過すると、
透明の真水が出てきた=1日、宜野湾市の同社

浄水器販売のエコライフビジョン(宜野湾市、大嶺優樹社長)がこのほど、泥水や井戸水、生活排水など海水以外のあらゆる汚水を、電力を使わず飲料水に変える携帯型の簡易浄水器「ウォーターピュア」を開発した。
10月からテレビ通販などで全国発売される。超微細な中空糸膜と活性炭、クチャセラミックを使ったポンプ式のろ過装置とペットボトルのキャップを一体にして商品化し、特許を出願している。
東日本大震災後、消費者の防災意識が高まる中、同社では非常時用の防災用具の一つとしてアピールしていく。(座安あきの)

同社は当初、将来の水不足を見据え、ことし1月から海水を飲料水に変える装置の研究開発に着手したが、3月に東日本大震災が発生。被災者が水の確保に苦労している様子を見て急きょ、汚水浄化の商品開発に優先的に取り組んだ。数カ月で開発から販売までこぎ着けた。

フィルターに使われる中空糸膜は中国メーカーが開発した製品を使用。国内大手メーカーの浄水器に使われる中空糸膜の約10分の1の細かさで、ウイルスも通さない。活性炭や沖縄のクチャ(粘土)セラミックを組み合わせ、ろ過機能を高めた。重金属やバクテリア、塩素・トリハロメタンのほか、大腸菌などの菌を除去できるという。

価格は1台7000円程度に設定。1台で500ミリリットルのペットボトル4000本分を浄化できる。3年間で10万台の販売を計画し、「一家に1台」の普及を目指すという。開発した同社の大嶺光雄会長は「価格面を特に重視した。消火器と同様に常備してほしい」と話した。

同社はほかに、韓国のウォンボン社と提携し、セシウムなどの放射性物質を99%除去できる同社開発の浄水サーバー「R・O・ピュア」の独占販売権を取得し、価格を国内大手の半額程度の約20万円に抑えた。今月中旬から、福島県内の企業と提携して販売を始める計画。全国で3000台の販売を目指す。売り上げの一部を震災復興に寄付する方針。

沖縄タイムス

黒糖ぜんざい甘ーい (宮古島・沖縄)

黒糖ぜんざい甘ーい、多良間小中給食に
)
  【多良間】
県宮古農林水産振興センターは1日から、 県産黒糖消費拡大キャンペーン
の一環として村立多良間小・中学校の給食に黒糖を使ったメニューを出した。
宮古製糖から粉末糖30㌔の提供を受け、 村共同調理場がぜんざいやゼリー、
サータアンダギーなどを作っていく。

始業式を終えて今学期最初の給食が午後0時半から行われ、 この日は小学1~3年生にぜんざいが出された。 黒糖から作ったぜんざいに児童たちは 「あまーい」 「おいしい」 「オバアに作ってもらったことがある」 などと喜んで食べ、 中には3杯もおかわりをする子どももいた。 同センターの職員は 「多良間でのキャンペーンは今回が初めて。 子どもの多さに驚いた。 子どもたちに島の特産品を食べてもらい、 理解を深めてもらえれば」 と話した。
 
県では5月10日 「黒糖の日」 から9月6日 「黒の日」 まで黒糖消費拡大キャンペーンを実施。 これまでに宮古地区では県宮古合同庁舎で黒糖に関するパネル展、 市内スーパーやイベント会場で試供品やパンフレット、 料理レシピなどの配布、 黒糖の試食、 かち割り体験などを行ってきた。



宮古新報

鏡原馬場跡審判台の保存を (宮古島・沖縄)

鏡原馬場跡審判台の保存を/市指定文化財地元が教育長に要望

地元自治会などから現状保存の要望書が提出された
鏡原馬場跡地にある審判台
 
鏡原地区の自治会長と鏡原小・中学校の校長、PTA会長の10人は連名で、市指定文化財である鏡原馬場跡にある審判台について、市教育委員会に現状保存を要望。代表して七原自治会の西里明男会長が30日、市役所城辺庁舎に川上哲也教育長を訪ね、要望書を手渡した。

鏡原馬場は、1894年3月、人頭税廃止を政府、国会へ請願するため上京していた中村十作らが廃止の確約を得て帰島した際、出迎えた農民らが漲水港から踊ってきて盛大な祝宴と競馬、クイチャーなどを催し宿願達成の喜びを分かち合った場所とされている。年2月、当時の平良市から市の文化財に指定された。

現在は、跡地の一角に審判台の石組みが残されているが、そこは私有地で地権者が審判台の移設を市に要望している。それを知った地盛、七原、山中、盛加、細竹、野原越の6自治会の会長と鏡原小学校と中学校の校長、両校PTA会長の計10人は、現状のまま保存するよう求める要望書を作成。西里会長が川上教育長を訪ね、「古くから地域住民に親しまれた文化遺産であり、数少ない地域の生きた歴史教材。現状保存を検討して下さい」と要望書を手渡した。

川上教育長は「保存、継承したいという思いは分かる。文化財保護審議会で協議しているところなので、要望を伝え前向きに検討したい」との考えを示した。
 
鏡原馬場跡の審判台については、地権者からの要望を受け、市では6月に開いた文化財保護審議会で対応を協議。近くに移転させるか、現状のままの保存に地権者の理解を得ることができないかなど意見を交わした。次回、審議会は9月下旬開催を予定していて、教育委員会では早めに結論を出したい考えを示している。

.宮古毎日新聞

2011-09-01

海抜色分け、避難路示す 「減災地図」 (沖縄)

海抜色分け、避難路示す 住所明記し「減災地図」

スーパー減災マップ帳「那覇市仲井真地区」の見本
 
想定外の津波の被害が出た東日本大震災を受け、琉球大学の仲座栄三教授(環境防災工学)と生活地図社(浦添市、西石垣見治代表)は、建物の海抜高度と住所番号を記した「スーパー減災マップ帳」の作製を進めている。

仲座教授と西石垣代表は31日、琉球大学で会見し、「予測に頼らずに迅速に避難行動が取れるようになる」と地図の効果を強調し、自治体での活用を呼び掛けた。
 
「減災マップ」は全ての建物に住所が記され、海抜高度10メートル単位で色分け。津波避難場所や避難ルートも記されており、地図を見れば自分がいる場所の高度と避難先への順路が把握できる。津波発生時の避難場所となる高層の「津波避難ビル」の場所も示す。
 
公共施設や病院なども記載。仲座教授は「生活の中で使うことで自然に自分がいる場所の海抜高度を知り、減災能力を高めることができる」と説明した。
 
今後、市町村の依頼を受けて作製し、住民に無料で配布するほか、販売もする。現在、検討しているのは沖縄市、北谷町、中城村の3市町村。同社は那覇市版の作製を始めており、12月上旬に10万部をポスティング業者などの協力を得て、10万世帯に無料配布する予定。


琉球新報

国王の儀式衣装 植物染料と判明 (沖縄)

国王の儀式衣装 植物染料と判明

国宝「琉球国王尚家関係資料」の「唐衣裳」の色材を分析する
下山教授ら=30日、那覇市歴史博物館

那覇市が所蔵する国宝「琉球国王尚家関係資料」のうち、国王が儀式に着用した王冠と唐衣裳(とういしょう)の材料を科学的に分析する調査が同市歴史博物館で進められている。調査を主導する吉備国際大学の下山進教授によると、唐衣裳に使われている赤い糸について、植物染料の黄檗(きはだ)の上に紅花(べにばな)が重ねて染められていることが判明した。

下山教授は「重ね染めというぜいたくな技法が使われ、深みのある赤だったと思われる。これまで調査した紅型は、強い日差しに耐える鉱物染めだったが、王が貴重な機会に着る装束は植物染めが主流だということが分かった」と話した。

貴重な資料に触れずに行う「非破壊調査」。直径数センチの部分に紫外線や可視光線を当て、染料が放出する「蛍光特性」のパターンを見て、染料や顔料の種類を特定する。材料の産地や時代を特定する研究、資料の保存に役立てられるという。

王冠の金属の部分にもエックス線を当てて材料を分析。房に使われている糸は銀の割合が高い金との合金で、房の根元部分の金具は純金に近いことが分かった。

那覇市は同調査を2001年度に開始。昨年度からは海洋博覧会記念公園管理財団と共同で行っている。

これまで紅型のほか、漆器に使われた顔料の特定を行っている。調査は3日まで実施される。

    沖縄タイムス

大迫力、沖永良部の獅子 (沖縄)

大迫力、沖永良部の獅子 

上江洲区民夏祭りで6年ぶりに披露され、客席を沸かせた鹿児島県
知名町瀬利覚区の獅子舞=うるま市・上江洲公民館前広場

 【うるま】
第15回上江洲区民夏祭りが8月27日、上江洲公民館前広場で開かれ、多くの区民が祭りを楽しんだ。老人会や子ども会が出し物で祭りを盛り上げた。上江洲区と鹿児島県沖永良部島の瀬利覚区に伝わる獅子舞が上演され、交流を深めた。

瀬利覚区が上江洲区で獅子舞を披露するのは6年ぶり。瀬利覚獅子舞保存会会員ら37人が参加した。市内で開かれる獅子舞フェスティバルの出演が縁で交流をしてきた。知名町の無形民俗文化財に指定されており、琉球風の独特の獅子舞は、鹿児島県下でも沖永良部島にしか残っていない。

終盤で登場した獅子は、大きな口を開けてダイナミックな動きを見せた。舞台から飛び降り客席に近づくと、迫力に驚いて泣きだす子どももいた。上江洲区の勇壮な獅子舞も披露され、会場は大きな拍手で包まれた。

瀬利覚区の吉田文雄区長は「沖縄で披露でき、上江洲区の人に喜んでもらえた」と交流を喜んだ。

上江洲自治会の上江洲安俊自治会長は「6年ぶりに交流でき、多くの区民が来てくれて感動している。交流の中から伝統芸能の継承もうまくいくと思う。来年は沖永良部島に行きたい」と満面の笑みを浮かべた。


   沖縄タイムス

小中生が豊年踊り継承 (沖縄)

小中生が豊年踊り継承 大宜味村饒波区

恩納節を披露する中学生たち
=8月27日、大宜味村の饒波公民館
 【大宜味】
大宜味村饒波区(山城初子区長)は本年度から、区に古くから伝わる伝統行事を次世代に引き継ぐ取り組みを始めた。区の中学生らにウンガミ(海神祭)で実施してきた豊年踊りを本格的に指導。8月27日の本番では、6人の小中学生が伝統芸能に臨み、見事な演技を見せた。
 
山城区長によると、同区で豊年踊りに出演する大人たちは40~50代が中心で、若手が少ない実態があった。過去に子ども会の余興などで舞台に立つことはあったが、伝統芸能の演目はほとんど大人が演じてきたという。
 
出演した小中学生らは7月中旬から本格的な練習に取り組み、8月は、ほぼ毎日練習を重ねた。本番では恩納節、上り口説などを披露した。
 
恩納節を舞った大宜味中3年の仲井間紘さん(14)と崎山楓さん(14)は「2人の呼吸を合わせるのが大変だった。緊張したけど楽しかった。2年後はもっと上手にできるように頑張りたい」と意欲を語った。
 
上り口説を踊った同3年の仲原篤紀君(14)と同2年の外園歩夢君(13)は「扇の使い方やタイミングを合わせるのが難しかった。これからは後輩にも教えられるように頑張って、しっかりとした踊りにしていきたい」と話した。
 
山城区長は「伝統行事の継承は大切で、地域の活性化にもつながる。子どもたちも喜んで踊ってくれた。2年後の豊年踊りでも継承の取り組みを進めたい」と話した。


(外間愛也) 琉球新報



国内最大級169センチ縄文人骨(沖縄)

国内最大級169センチ縄文人骨

摩文仁ハンタ原遺跡から出土し、身長約169センチと推定された縄文人の
右前腕部の尺骨(左)=松下孝幸名誉館長提供

【糸満】
糸満市摩文仁の摩文仁ハンタ原遺跡で見つかった縄文時代後期(約4000~3000年前)の人骨の中から、身長約169センチと推定される国内最大級の成人男性の右前腕部の尺骨(長さ約28センチ、太さ約6センチ)が8月31日までに見つかった。

同時代の成人男性の平均身長(158センチ)と比べ10センチ余も高く、西日本で確認された縄文人骨の中で最大。全国でもほとんど例がなく、研究者らは「これまでの研究を覆す貴重な発見だ」と驚いている。

骨は、糸満市教育委員会と土井ケ浜遺跡・人類学ミュージアム(山口県下関市)が2007年7月~10年7月に実施した共同調査で多数の人工遺物とともに出土。人骨は1カ所に集めた「集骨」方式で埋葬され、縄文時代としては県内最多の85体分が見つかった。推定身長約164センチの別の尺骨も確認されている。

分析した同ミュージアムの松下孝幸名誉館長(形質人類学)は、骨の太さや筋肉が付着する部分の発達から「たくましく屈強な人物像が浮かぶ」と説明。「個体変異か別集団からの移入者とも考えられるが、正直どう解釈すればいいか分からない。新たな謎」とし、縄文人のルーツを解明する貴重な資料と強調した。

分析では、それぞれの骨と身長との相関関係を示すデータを元に身長の推定値を算出した。85体のうち、成人男性は32体、成人女性は31体、幼児6体、小児9体、不明7体だった。

沖縄考古学会の知念勇会長(宜野湾市立博物館館長)は「縄文人の域を超えた身長には驚きだが、まだ一個体なのではっきりしたことは言えない。今後も似たような事例が、さらにグループで見つかれば、非常に意義深い。今後の研究に期待したい」と話した。

摩文仁ハンタ原遺跡の調査結果は、9月3日に下関市の海峡メッセ下関で開かれる第17回土井ケ浜シンポジウムで報告される。

沖縄タイムス

八重山教科書:民意はノー 教科書世論調査 (沖縄)

八重山教科書:民意はノー 教科書世論調査 

「当然の調査結果だ」「ほっとした」―。沖縄タイムス社が29、30の両日、実施した世論調査で、八重山の多くの住民が「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社の中学校公民教科書に「反対」の意思を示したことに、県内外の教育関係者や平和団体から評価する声があがった。
地域の声に耳を傾けないまま教科書を選んだ石垣市、与那国町の教育委員会が、民意にどう答えるのか。今後の判断に注目が集まる。

八重山地区PTA連合会の平良守弘会長(50)は「教科書は政争の具ではない。主役は子どもたち。保護者の立場から訴えてきたことを、多くの人が理解していると実感した」と話した。「今回、初めて育鵬社版の内容を知った保護者も多く、教科書にそぐわない内容だと反対する声や、激励、応援も寄せられていた」と胸をなで下ろす。

「つくる会」系教科書に反対する在沖八重山出身者有志の会の呼び掛け人で、弁護士の仲山忠克さん(62)は「(育鵬社を選んだ)採択協議会の決定が、現場の意向や住民意思を無視した政治的な動きだったことが明らかになった」と指摘。「3市町教委の再協議を早期に実施するべきだ。住民の支持を得ていない意味で、育鵬社は失格だ」と強調した。

「ジェンダー問題」を考える会の安次嶺美代子代表(64)は、石垣、与那国の両教委の育鵬社版採択への「反対」が約6割だったことに「半数は超えているが、思ったよりも少ない」と話す。一方で「どちらともいえない」が2割以上いたと指摘し「(採択途中の)教科書は教育関係者以外には見えにくい。中身に目を通している人が多ければ、反対意見はもっと多いのではないか」と指摘した。

「ほっとした」。子どもと教科書大阪ネット21事務局長で、中学社会科教諭の平井美津子さん(50)は「保守系首長の石垣と与那国では、自衛隊に好意的な教科書にもっと支持があるのではないかと思っていた」と「意外な結果」を歓迎。教員推薦のない教科書の選定を6割強が反対したことに「全国的にも現場教員の声を反映しない流れが進む中で、私たちが勇気づけられる。こういった声が全国に広がってほしい」と願った。

   沖縄タイムス

八重山教科書:3教育長の協議決裂 (沖縄)

八重山教科書:3教育長の協議決裂
  【八重山】
八重山地区の中学校教科書の採択問題で、教科用図書八重山採択地区協議会(会長・玉津博克石垣市教育長)は31日、3市町の教育長による役員会を開き公民教科書の一本化について再協議した。
協議会の答申通り「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社版を採択した石垣、与那国2市町と、東京書籍版を採択した竹富町の意思は変わらず協議は決裂。
役員会では、竹富町教育委員会に答申通りの教科書採択を求める要請を多数決で決めるなど3市町の亀裂が一層深まっている。

  沖縄タイムス

恩師迎え句碑設置 伊是名中2年生、師弟の絆を確認 (沖縄)

恩師迎え句碑設置 伊是名中2年生、
師弟の絆を確認

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6年の歳月を経て生徒との約束を実現させた上野郁子教諭
(前列左から5人目)と教え子たち=伊是名村
 【伊是名】
伊是名中学校2年生は、小学2年生当時に担任だった上野郁子教諭(57)=本部町立瀬底小=と取り組んだ「俳句の句碑作り」を、6年の歳月を経て実現させた。

上野教諭は授業で児童らに俳句をつくらせ、その俳句を詠んだ場所に句碑として残すことを約束していたが、果たせずに本島の小学校に転勤になり句碑への思いを強く持ち続けていた。
 
生徒たちは、上野教諭が約束を忘れずにいることを知り句碑作りを実現したいと考えるようになった。中学生になり、保護者や学校、村教育委員会などの協力を得て「伊是名島ちゅら俳句プロジェクト」を始動させた。
 
プロジェクトでは小学生のときにつくった俳句だけでなく、その後の作品も一緒に句碑に書き込むことを決定。夏休みの初め、予算づくりのために生徒全員と保護者がサトウキビの植え付け作業のアルバイトをしたり、句碑となる板へのペンキ塗りなどに取り組んだ。
 
上野教諭が島を訪れた8日、俳句を書き込み、俳句を詠んだ場所をみんなで確認した。生徒たちは上野教諭との強い絆を確認し、みんなの力で句碑作りを実現させ、喜びを分かち合った。
 
上野教諭は「父母の皆さんが私と子どもたちの願いを引き受けて、一生懸命取り組んでくれたことに対し感謝の気持ちでいっぱい」と話し、6年越しで約束が果たせたことを喜んだ。
 
東江銀河君は「俳句を読んだら昔のことがよみがえってきた。僕の俳句は『もくまおう しおからはたけを まもりぬく』でした。大好きな郁子先生と句碑を完成させることができ、うれしかった。僕たちのことをいつまでも思ってくれる郁子先生にありがとうと言いたい」と感謝した。


(東江京子通信員)  琉球新報



沖縄県の人口、140万人突破 

沖縄県の人口、140万人突破 
8月1日現在推計
 
県統計課が31日公表した県推計人口によると、住民基本台帳の増減を基本にした調査で、8月1日現在の人口が140万171人となった。
前月比871人増加、前年同月比8429人増加。
世帯数は54万3992世帯で、前月比883世帯増加、
前年同月比1万90世帯増加した。

国全体の人口は2009年から減少に転じたが、沖縄は戦後一貫して増加。1998年11月に130万人を超えてから13年を経て140万人を突破した。


琉球新報

海の生物に被災者も笑顔 宜野湾(沖縄)

海の生物に被災者も笑顔 宜野湾
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海の生き物に触って大はしゃぎする被災地の子どもたち
=宜野湾トロピカルビーチ

ライブやビーチパーティーが楽しめる第10回楽歌祭(主催・NPO法人沖縄コンベンションシティ会)が27日、宜野湾トロピカルビーチで開かれ、東日本大震災の被災者家族約170人も参加した。夏空の下、顔を真っ赤に日焼けさせた東北の子どもたちは、「海がきれい!」と歓声を上げていた。

同イベントは、環境保全や社会教育を目的に2002年から毎年開催。今年は、県内に避難している被災者家族を特別に招待した。

子どもたちに人気だったのは、ヒトデやナマコなど海の生き物に触れる水槽。50センチもある巨大なバイカナマコがお目見えすると、子どもたちは「キャー」「触れるの?」と大興奮。びっくりして泣きだす小さな子もいた。

今年の目玉であるサンゴの移植。子どもたちの代表3人が、琉球石灰岩でできた記念盤に小指ほどの大きさのサンゴを粘土でくっつけ、ダイバーに託した。ダイバーが水深4~5メートルの場所に置いた。

放射能汚染を避けるため福島県郡山市から来た長谷川泉吹(いぶき)ちゃん(9)は、来県して約1カ月。「ナマコに触ったら柔らかかった。硬い生き物もいた」と喜んでいた。

  沖縄タイムス

女性用かりゆしデザイン募集 (沖縄)

女性用かりゆしデザイン募集 
県衣類縫製品工業組合(大坪愼治理事長)は、女性用かりゆしウエアのデザインを募集している。

夏場のビジネスウエアとしてサラリーマンを中心に定着しているかりゆしウエアを、若者の流行を取り入れた提案を採用することでブランド力を高め、若年層や女性層への普及を目指す。来年1月予定の審査会を経て、最終審査に残った優秀作品は3月に開催される東京ガールズコレクションで披露される。

応募者は同組合のメーカーが提案する約100種類の生地から選んで、作品を制作。かりゆしスタイルデザイン公募コンテストPR大使に就任した、ラジオパーソナリティーの玉城美香さんらがデザイン性などを評価し、グランプリ(副賞10万円)、準グランプリ(同5万円)、特別賞(同3万円)などを決定する。

入賞作品はかりゆしウエアをつくっているメーカーの参考として、今後の商品づくりに生かされる。10月23日には、沖縄産業まつりの会場でアルバローザジャパンの協力で制作した作品のファッションショーも開かれる。

 問い合わせは専用ホームページの http://newkariyushi.com/

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