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2011-07-14
「原発」「基地」映し出す 映画「10年後の空へ」完成 (沖縄)
「原発」「基地」映し出す 映画「10年後の空へ」完成

映画の主人公となった村重空君(右)と監督の輿石正さん
=12日、名護市内のビーチ
【名護】
東日本大震災で福島県いわき市から一家3人で名護市に避難
してきた村重空君(7)のドキュメンタリー映画「10年後の空へ
―OKINAWAとフクシマ―」が12日、完成した。映画は、放射能
から逃れるため避難してきた空君を主人公に、福島と沖縄の
状況を交互に映し出す90分の作品。
監督したじんぶん企画の輿石正さん(65)=名護市=は
「原発と基地の問題に共通点を感じた。大都市の安全と平和
を守るため、辺境の地に危険なものが押しやられている」と、
両地域に共通する国策のひずみを映画に込めている。
村重さん一家は、福島第1原発から約40キロ離れた自宅から
沖縄に避難し、輿石さんが経営する塾の寮に身を寄せた。
空君の父親で大工の光敏さん(38)は現在、故郷へ戻り仕事と
復興作業を手伝っている。
映画は、沖縄の自然で遊ぶ空君の避難生活の様子や、
光敏さんがビデオカメラで撮影したいわき市の現状のほか、
沖縄の基地問題について紹介している。
輿石さんは「映画を見た人が現実をよく知り、福島と沖縄の問題を
共有して、平和と安全とは何か考えるきっかけになってほしい」と
話した。タイトルは、10年後の空君が健康に育ち、いまは幼くて
伝えられない沖縄の問題を理解してほしいとの願いを込めた。
映画はいわき市と東京都で公開後、17日午後7時半から
名護市民会館中ホールで上映される。鑑賞券(有料)や
問い合わせは、
じんぶん企画、電話0980(53)6012。
沖縄タイムス

映画の主人公となった村重空君(右)と監督の輿石正さん
=12日、名護市内のビーチ
【名護】
東日本大震災で福島県いわき市から一家3人で名護市に避難
してきた村重空君(7)のドキュメンタリー映画「10年後の空へ
―OKINAWAとフクシマ―」が12日、完成した。映画は、放射能
から逃れるため避難してきた空君を主人公に、福島と沖縄の
状況を交互に映し出す90分の作品。
監督したじんぶん企画の輿石正さん(65)=名護市=は
「原発と基地の問題に共通点を感じた。大都市の安全と平和
を守るため、辺境の地に危険なものが押しやられている」と、
両地域に共通する国策のひずみを映画に込めている。
村重さん一家は、福島第1原発から約40キロ離れた自宅から
沖縄に避難し、輿石さんが経営する塾の寮に身を寄せた。
空君の父親で大工の光敏さん(38)は現在、故郷へ戻り仕事と
復興作業を手伝っている。
映画は、沖縄の自然で遊ぶ空君の避難生活の様子や、
光敏さんがビデオカメラで撮影したいわき市の現状のほか、
沖縄の基地問題について紹介している。
輿石さんは「映画を見た人が現実をよく知り、福島と沖縄の問題を
共有して、平和と安全とは何か考えるきっかけになってほしい」と
話した。タイトルは、10年後の空君が健康に育ち、いまは幼くて
伝えられない沖縄の問題を理解してほしいとの願いを込めた。
映画はいわき市と東京都で公開後、17日午後7時半から
名護市民会館中ホールで上映される。鑑賞券(有料)や
問い合わせは、
じんぶん企画、電話0980(53)6012。
沖縄タイムス