2011-05-24



浪江焼きそば、白河チヂミに長蛇の列(沖縄)

浪江焼きそば、白河チヂミに長蛇の列

「浪江焼きそば」を調理、販売する(左から)山田滝さん、
八幡邦夫さんと奈巳さん、山田美峰さん
=豊見城市、豊崎美らSUNビーチ

【豊見城】東日本大震災復興支援チャリティーイベント
「We are one」(主催・同実行委員会)が22日、豊見城市の
豊崎美らSUNビーチで開かれた。被災地の福島県から避難
している4世帯が、身近なグルメとして「浪江焼きそば」「白河
チヂミ」を販売し、行列ができた。避難家族らは「福島の味を
届けることができてうれしい」と笑顔で話した。

「浪江焼きそば」を販売したのは、浪江町から那覇市に避難
している八幡邦夫さん(33)・奈巳さん(33)夫妻と、友人で
大熊町から北谷町へ避難している山田滝(りー)さん(33)・
美峰(みほ)さん(25)夫妻。特徴ある太めんは、福島県から
取り寄せた。鉄板上ではソースが焼けるにおいが周囲に漂い、
食欲を誘っていた。

出店の参加は、はじめに八幡さん夫妻が決め、友人の
山田さんを誘った。八幡さんは「私たちも被災地のために
何かしたかった。地元の福島の元気につながれば」と話し、
山田さんは「行列にはびっくり。うれしい」と話していた。

「白河チヂミ」を販売したのは、白河市から豊見城市に避難
している清水大永(ひろなが)さん(28)・愛(めぐみ)さん(23)
夫妻と、妹夫妻の橋本英祐さん(20)と歩さん(21)。大永さん
が母承玉(しょうぎょく)さんの味を受け継いだ。もちもちの生地
に、具は県内野菜を使用、フライパンをふるって、一枚一枚
丁寧に焼いていった。

大永さんは「沖縄の人の温かさを感じた。沖縄で韓国料理店
を開く将来の目標にもつながる」と手応えを感じていた。

イベントは、市内の約30団体で実行委員会を組織して実施。
飲食などの各ブースのほか、ステージやフリーマーケット、豊見城
市と東日本の物産販売などでにぎわった。会場内の義援金箱や
原価分を差し引いた出店の収益、出店料などを寄付する。



 沖縄タイムス