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2011-01-29



相手の目線に立つことと自分を見失わないこと

   
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うんじゅが屋号や 「たまねぎやー」やいびーが?





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わったーニャゴーや 「たーちまやー」やいびん





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ほら よそ見をしてるから 迷子になった



-2010.10.19 「サンライズなは通り」の脇道・・・・だったはず(那覇市)-



2011-01-28

そして 雲は流れ

  
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じっと 空を見つめ 雲を見つめ 地上のことに 目を移し





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また見つめる 空の青と 雲の白 また見つめる 石積みと 芽吹くいのち





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      そんなことをくりかえしていると 写真の中であるというのに
      ふとした瞬間 雲が流れているかのように 雲だけが動き始めるように
      見えることがあります

      それは 実際に目にした空の記憶が 五感を吹き抜ける風とともに蘇える
      心地よい錯視であったりもします 

-2010. 6.29 首里城(那覇市)-







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空が高く 広く 感じるということは それだけ 空に近い場所から降り立ったということか
    

-2010. 6.29 ゆいレール安里駅より(那覇市)-



2011-01-26

風の流れ 時の流れ

   
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首里城の上に立ち昇るのは 夏の始まりの雲である 疑いもない






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    「遺構の調査か、何かですか」
    「これが戦時中のトーチカだと伺って、見ておこうと思いまして」
    「暑い中、ご苦労ですな」


   汗を流しながら、路傍のコンクリートの塊の周囲を巡り、
   ときに地面にひざまずき、カメラを構え、小さな穴が穿たれた角度を推し測り、
   そして、草生す地面との境目に開いた穴に手をかざす。

   そんな様子を、気にも留めない人、一瞥しただけで通り過ぎる人、
   不思議そうに眺めるワラバー、除草作業のなかゆくいの声。


   そんな、トーチカの前ですれ違いつづける時間に背を向けて、
   目の前で、まったく別の時間を過ごしておられたおじさん。


   私が所期の目的を果たし、立ち上がったところ、
   おじさんも、何かの用事を思い出したかのように、こちらへと歩み寄って来られる。
   目礼から会話が始まる。


    「首里城に旧日本軍の司令部壕があったことはご存知ですかな」
    「はい、これから、円鑑池の方にも回ってみようと思います」
    「地下には壕が張り巡らされているはずなのですが、調査はまだ、ほとんどされていない」
    「このトーチカからも、風というか、かすかに、冷たい空気が流れ出ていますね」
    「ほお・・・」
    「おそらく、地下の壕、どこかの壕口と、つながっているのかと」
    「それは知らなかった。ずっと、このトーチカを見てきたのですが」
    「ずっと、・・・ですか」
    「壕の中の空気、風の通り道・・・。そうでしたか。周りの景色もすっかり変わったというのに」


   二人で、あらためて、穴に手をかざす。
   夏の暑気の中へ、時間の止まった暗闇の中から、
   冷たい空気が、出口を求めるかのように、たゆたうように、静かに流れ出てくる。

   手のひらに感じるその流れは、途切れることがない。
   時代の区切りを拒絶するかのように。





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横の弾痕は ほぼ水平方向に穿たれている






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首里城の上に ある夏 硝煙が立ち昇った歴史がある 疑いもなく



-2010. 6.29 首里城公園(那覇市)-



2011-01-18

湯ぶね恋しい季節に

   
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    ゆーふるやーの湯池のまわりで 湯気の中で タイルの上で
    口笛にも 独り言にもなる 長く深く エコーのかかった吐息

    天井にたゆたう水滴と 頬をつたう汗の珠が 不意にひとつになって
    ここにも時間があったのかと虚空を見上げ 短く浅く ディレイのかかった吐息 

    丸腰よりもさらに 急進的にして原始的なる平和のかたち マルバイ



    年初からの冷え込みがつづくここ数日
    沖縄からも記録的寒波の報が届くにつけ
    ウチナー銭湯 ゆーふるやーの 緩く温かい至福の情景を思い浮かべるのですが

    そんな情景が どうにも重なってしまう この鳥たちよ   

   

    そんな姿に 「極楽湯鳥」などという名を謹呈しようと思ったのですが
    どうやら 「バリケン」という和名を持って
    時おり池に入ったりしながら 暮らしているようでした


-2010.10.14 円鑑池(那覇市 首里当蔵町)-
 

   

2011-01-16

うたかたの旅

   
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同じ船に乗り 同じ岸を離れ





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同じ波に揺られ 同じ風を受け 同じ夢を見て





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やがて船を降り やがて界を異にする



泡沫の世の旅の終わりには それでも 明日への "Bon voyage" を 小さく囁ける







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乗船:本部港/下船:那覇港



-2010.10.16 マリックスライン「クイーンコーラルプラス」-


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