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2009-05-19



確信犯たち?

2009年5月10日付 朝日新聞西部本社版 「声」欄 かたえくぼ


 昨今の新型インフルエンザやら、民主党代表選やらの騒ぎで、麻生さんお得意の過剰サービス、品位欠落、おやおや、ポロッと発言などは、すぐに忘れ去られてしまいます。まあ、小さな囲み記事の範囲で前後の文脈も含めて伝わってくる限り、それほど事を荒立てるような趣旨でもなかったようですし、言葉狩りに興じているほどお暇な政治状況でもありません。
 確信犯かどうかは分かりませんが。

 しかし、世間が、メディアが、同じ話題へ一斉に目を向けている時というのは、薄墨の如き風刺の輩は、往々にしてネタ不足の危機に瀕することになります。
 
 というわけで、この麻生さんのポロッと発言という淡白な素材を有難く使わせてもらい、一升瓶で3年間寝かせた・・・、というか、忘れて放っておいた特製コーレーグースを振りかけまして、ピリッと辛いような、でも、気が抜けたような、ありあわせ料理を作ってみました。

【おことわり】
 このコーレーグース、決して沖縄県産品ではございません。83本の「不揃いな唐辛子たち」は、一時的に人々の舌を刺客・・・あらん、刺激して麻痺させるため、全国各地から取り急ぎかき集めた代物のため、未成熟な実も含まれています。また、酒は、永田町産の「茶番長老」「夢崩壊」「小池百合」などを混ぜた合成酒で、北谷町や豊見城市や石垣市産の泡盛は使用しておりません。



 「小泉チルドレン」、「83会」、こんな言葉が世間を賑わわせたのは、もう3年以上前のこと。
 解散如何に関わらず、年内には間違いなく総選挙が行われるという今年。
 3歳児となった「チルドレン」たちを取り巻く環境が激変してしているのは衆目の一致するところ。

 そんな中、事実上の生みの親である小泉純一郎氏、次男坊を後継に立てて、早々に隠居を宣言。・・・少々、解散時期を読み誤ったフライングだった感もありますが。
 いずれにしても、我が子以外のことは「しらんぱー」を決め込むのでしょうか。

 そして、3年前の刺客擁立劇、「チルドレン」たちの行く末がこうなると分かっていての、確信犯だったのでしょうか。


2005年9月27日付 朝日新聞西部本社版 「声」欄 かたえくぼ


 その「チルドレン」たちが当選した、前回の衆議院議員選挙直後の作品です。
 はい、薄墨純一郎、当時は濃墨純一郎でした。以前にも書きましたが、別に、本家・小泉純一郎氏が好きだったというわけではありません。

 1行目は不揃いな唐辛子たち・・・、失礼、当選したばかりの「チルドレン」を自民党が本部に集め、議員のイロハについて研修会を行ったという記事。ちなみに薄墨は、サークルの合同説明会ふーじーに、「うちに入れよ!」「歓迎コンパ楽しいよ~」といった感じで、各派閥からの勧誘もあったと勝手に想像しているのですが・・・。

 3行目は、ひときわ言動が目立った北海道産唐辛子(比例南関東ブロック選出)、たいぞうくんが、当選直後に一気にブレイクする契機となった、「早く料亭に行きたい」という主旨の発言。この発言を、世間の大勢はバッシングと失笑を以って迎えたのですが、薄墨は、無垢な新人議員が先輩議員へ向けて放った、政界の本質を衝いた風刺であると喝采を送ったものでした。
 まあ、ご本人にどこまでの深慮があったのか、確信犯だったのかは判じかねますが・・・。

 そして、2行目。当時も今も変わらない、民主党でも変えられるかどうか分からない、官僚政治の
実情・・・、失礼、イメージ。

 「ご説明に参上つかまつります」。平身低頭、入れ代わり立ち代わり、議員会館に現れる「霞が関家庭教師派遣センター」。
 全員(ほとんど)が東大卒のエリート集団。財政、外交、農政、建設、文教から国防まで、目指す進路に合わせて、また、あなたの理解度・習熟度に合わせて、懇切・丁寧なご指導をいたします。試験直前には実戦に備えた想定問題で対策は完璧。さらに、与党コース在籍の方には24時間対応で、答案作成のサポートもいたします。家庭教師は、実績と伝統のプロ集団にお任せ!

 ・・・・以上、2行目はすべて、ノンフィクション風のフィクションです。

 紙面を賑わわせたニュース・ソースの谷間に、2行目 ―薄墨が平素より最も風刺したかったこと― をさり気なく紛れ込ませたこと、・・・これ、確信犯です。

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