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2013-12-20



花 ~ うまんちゅぬ肝心に花を そして・・・

    
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    その場の空気や 時間の流れに調和してくると
    光に呼ばれたり 光が照らすところの世界が見えてきたりします
    ときに 蝶や鳥に誘われて 花々の饗宴に気づいたりします



     「見えていない」 ということは
     「世界を失っている」 に等しい。

        『日本浄土』 藤原新也 (東京書籍)



    グスクは城郭であるかのように見えて また
    森羅万象と交わる 祈りの空間でもあり
    石積には花が よく似合い 
   
    俯瞰するその目でまた 足もとに目を凝らす

    いろんなものが 見えてきて





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ウコール(御香炉)の前にバッタがいたり





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    飛石のようにいくつも敷きつめられている ニービ(砂岩)の中の
    どうしてこのひとつだけが こんなに蜂の巣状なのかと思ったり





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    フテンマから 浦添グスクの方角に離陸して
    首里石嶺 幸地 西原 中城へと旋回するのか
    C-130のタッチアンドゴーの飛行ルートと同じやしと
    苦々しく思ったり



-2012/11/10 大里グスク(南城市 大里大里)-

   
     

2010-10-10

旅支度の夜は静かに更けゆく

     
     昨日は福岡で、金城実さんのお話を間近に聞くことができた。

     昨年の春、読谷村のアトリエで、泡盛「忠孝」が溢れるように注がれたグラスの向こうで、
     自由奔放、豪放磊落な中に、繊細な昔語りを織り交ぜておられた氏とも違い、
     また、その後に見た映画、『ゆんたんざ沖縄』、『チビチリガマから日本国を問う!』
     (いずれも西山正啓監督作品)に見られる、二十余年を隔てた二人の氏の面影とも違う。

     ご経歴を知った上での感想だが、今日の金城実さんは、
     以前、教壇に立たれていた時分の姿に最も近かったのではないか。    
     
     そんなことを思いながら、深く噛み砕いて発せられた、いくつもの言葉を受け止めた。

     そして、隙あらば、早々に質疑を切り上げ、
     手にしたバイオレットの煙をくゆらせるべく、別室に移ろうとされる姿に、微笑む。
     あるいは、その後に控える「交流会」なる酒宴へと、心は移ろっておられたのだろうか。



     何もなければ、私もその「交流会」の末席に加えていただきたかった。
     酒の勢いで、議論のための議論、大言壮語を重ねる凡夫と違い、
     実さんは、酒が入るほどに感性が研ぎ澄まされ、その弁舌は理路整然となる。
     ・・・のだと、酒飲みの直感で、私はそう思う。
     ・・・実さんご自身も、そうおっっしゃておられた。

     そういう場にぜひとも加わって飲み語らいたく、
     そして、昨年の春以降の私の沖縄体験を、見つめ直す絶好の機会でもあったのだが。

     さらに、日付け変わって今日には、知花昌一さんも合流される予定になっている。
     その会合にも出席できない。
     ますますもって、惜しい機会を逃したことになる。

     後ろ髪を引かれる想いで、家路につく。



     しかし、ものは考えようで、またいつの日か、こちらから読谷村を訪れればよい。



     このところの沖縄行きはといえば、半分近くが新たな出会いと未知の場所への旅路、
     残りの半分は、再会と再訪の旅路になっている。
     今回の旅程に読谷村は入っていないが、
     本部港へと向かうフェリーの上から、前回と同じように、残波岬を遠望することになるだろう。




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     というわけで、今日から、また、沖縄へ向かう。
     現在も旅支度中。

     間もなく夜が明けて、第一日目が始まる。
     昼頃には那覇空港に到着しているはずである。
     このまま徹夜になるのだろうかと思いながら、結局、キーボードを打っている。
     今夜のメインイベントまでは、飛行機やバスに揺られているだけの一日なので、
     まあ、ニーブイカーブイで。


     今回は、これまでになく、計画を詰めず、ゆるい旅をする計画だった。
     動くとしても、勝手知ったる場所、バスの路線を調べる必要もない。
     場合によっては、一日や二日、何も計画を入れずに、
     ただ、気の向くままに散歩するなんていうのもいいか、などと思っていた。

     しかし、再会と再訪への想いが、徐々に、徐々に、昂ぶっていく。
     いつしか旅程は、勝手知ったる場所と、懐かしいお顔との再会で充たされる。

     そういう方々へ持参する写真やら、ちょっとしたお土産の準備で、楽しい夜が更ける。
     これまでの旅で、時間の都合で訪問をパスした場所の地図を、
     古いファイルから引っ張り出したりもする。
     一日に数本しか便のないバス路線のダイヤ改正を知り、あわててメモを取る。