Search

2014-12-13



それでも、海と-2014

   
null

島サバほどの島に 寄り合い暮らすが如く 生きている



-2014/12/2 糸満市-



2014-11-11

それでも、海と-2014

   
null

    寄せて 返して 満ちて 引いて
    その一隅に その一会に そっと 立つ

    ただそれだけの しあわせ
    ささやかなれど 大きな しあわせ



    ちっぽけな人が ささやかに
    とりかえすことのできる中で


-2014/3/16 那覇市-



2014-10-13

それでも、海と-2014

   
null

    見えなくなるまで 見送ることができる旅出

    港と甲板 陸と海
    声の届かぬ距離に立ち別れてなお 互いの姿をみとめる
    少しずつ 少しずつ 見えなくなるまで

    ふつふつと言葉が湧きあがってきても
    指先でデジタルにつながるような 野暮なことはしない
    もっとも そんなツールもなかったか あの頃は

    だから今でも あの日のことを あの日の姿を
    言葉もなく向き合った万感を
    鮮やかに 芳醇に 心温かく 力強く そして甘美に
    思い出せるのかもしれない

    あのとき 港と甲板とで 陸と海とで
    お互いに 右手を高く掲げあったとき
    何を伝えたかったのか どんな顔をしていたのか

    二十余年の歳月を経て 遠ざかっていく残像の中にあって
    それはきっと 今でも変わらぬ想い
    どの面下げても 言葉にはできないな たぶん
        
 
-2014/6/21 三重城(那覇市)-



2014-09-11

それでも、海と-2014

   
null

    幽明界を異にする

    薄明からやがて 朝の光を迎え
    そんな言葉を想う



    光の彼方 影を見る
    今日はこの丘 明日はあの丘
    丘のあいだの 森を歩くか   

    歩くことで その場に立つことで
    幽明の界を 越えることができるか
    わずかばかりでも

    丘のかたちを なぞってみると
    平和祈念堂の影 黎明之塔の影
    同じ光の中に


    生々流転 
    立ちのぼり 漂い 舞い 流され
    消えてまた 生まれる

    水と光の 粒の中



    光の彼方 影を見る
    彼方はそれでも この世のこと
    朝と夜とを 指折り数えられるほどの
    時の満ち引き


-2014/6/22 糸満市 山城海岸-



2014-08-25

それでも、海と-2014

  
null

null

null

null

null

null

null

null

null



   夕刻までには熊本市へ
   途中どこかの温泉で 汗を流す時間も要る

   阿蘇 人吉 三角 天草
   さて どこへ行こう どっちへ向かおう


   数日前になって 鈍行列車の道中の本を選ぼうと
   久しぶりに 『黄泉の犬』を手に取って
   八代へと心が向き
   やがて 出発の前日になって 水俣を歩こうと思う


   歩こうと思ったのだが 滞在時間は3時間半
   レンタサイクルのママチャリ漕いで
   港から港へ 街が見渡せる丘へ
   丸島港で海鮮出汁のちゃんぽん食べて ゆんたくして
   駅前では魚づくし まさかの1,050円也の定食



   帰宅して後 
   『なみだふるはな』を再読する

   梅戸の港の先の 防波堤のあの石は
   自然の造形かと思ったのだが
   自然と人間がともに生きていた過ぎし日の
   石工さんの仕事だったのかもしれない




   資料館へは またゆっくり出直して足を運ぼうと思う
   次は 湯の児温泉まで歩こうか
   そしてまた 同じ店で ちゃんぽんと不知火海の幸を


-2014/8/12 熊本県 水俣市-



2014-08-11

それでも、海と-2014

  
null

     彼岸と此岸との境目さえ やさしい海に
     ひととひと 越えられないという想いが
     越えられぬ線を 引こうとするのか


     安部オール島の向こうに 辺野古崎



-2014/3/15 名護市-



2014-07-11

それでも、海と-2014

  
null

    この朝を 69年前の朝に重ね そして
    その朝をはさんで幾日も連なった 慰霊の日々を想う

    終わりじゃない 終わらない
    それでも 始まりの朝が来る


-2014/6/23 平和の礎・平和の火(糸満市)-



2014-06-11

それでも、海と-2014

   
null

    過ぎた時があって 今を映す
    過ぎた時を 想うことができる今


    鏡のような水面にも 寄せては返す波があり
    今に至るまでに 寄せては返した時があり


-2013/7/1 糸満市 大度-



2014-06-07

それでも、海と-2014

   
null

     アコークローを
     世界の言葉にしたい

     あまねく 凪を


-2013/6/30 糸満市 大度-



2014-05-11

それでも、海と-2014

   
null

    ずいぶんと夕陽を追いかけた

    夕陽と 夕空と 染まる海 そのすべてを記憶にとどめたいと
    シャッターを押しつづけ 目を見開き
    立ち尽くしては駆け また立ち尽くし

    宿でお借りしたママチャリを漕いで
    島の北の岸から 南の浜へ ひたすら西を見て
    沈みゆく夕陽を追いかけるように
    
    そんな高揚感もやがて アコークローに染まり
    夕凪に呼応していく 心の静謐
    そよ風が撫でる肌に 汗は消えて

    
    一日の終わりの豊饒 夕暮れを心ゆくまで満喫した


    それでもなお 薄明の中で余韻に浸りたいと
    集落を通り過ぎ 南の端の港へ
    静まり返った波止場へ 

    本島への最終便は オレンジ色に染まる海を駆けたあと
    島は明日の朝まで 島の時の流れの中に

    風の音 波の音 波は陸にふれて 音の粒 小さな滴





null

    夕餉の待つ宿へ戻ろうと 集落の方へと振り返る
    残光を孕んだほの暗さの中に 人の気配を感じる
    
    集落へつながる坂の斜面を背に 腰を下ろし
    数人の島の若者が 日の沈んだ方を向いて佇んでいる

    言葉を交わすでもなく ただ静かに
    同じ空を見て 同じ色に染まり 同じ時を過ごしている
    たぶん ずっと前から
    そして たぶん いつもこんなふうに

    「やられたなぁ」 なんて思う
    
    こうやって何もせず でも そのすべてを楽しんで
    最高のかたちで いつもと変らぬ 最高のぜいたく

    すべてを記憶にとどめたいと カメラ片手に駆けまわっていたことが
    ずいぶんと浅はかな振る舞いに感じる



    昼に夜に おびただしい「いいね!」が飛び交う
    美しい情景を 思い出を「シェア」する
    旅をしながら 旅のさなかに 旅の記録を「ともだち」に届けたり

    「なんだかなぁ」 なんて ケータイを持たない原始人は思う



    一緒に見たこんな情景を こんなひとときを
    いつの日か酒でも酌み交わしながら
    一緒に思い出したりできれば それでいい
    というか それが最高

    同じ時をともに過ごした その記憶の豊饒を肴に
    長い空白さえも 熟成の時間として
    想いに寄り添う訥々とした言葉があれば それでいい

    いまこの時間が いまこの瞬間に すべて



    島の若者たちに そんな想いを
    どぅーかってぃーなる美学を 投影する

    そして

    今日の夕陽はやっぱり 最高だったよね


-2013/10/20 津堅島(うるま市)-

    

2014-05-05

それでも、海と-2014

   
null

   屋慶名の港。
   藪地大橋から見下ろす。

   藪地島の端に着いた頃には真っ青だった空が、
   あれよあれよ風雲急に、でも天気予報のとおりに、みるみるうちに曇りだし、
   橋の上で突風に吹かれ、海中道路のほうでも白波が立っているのを見て、
   おじさんは、しかむ、立ち尽くす。

   はるか遠い海上の、それでも超大型らしい台風の気配に、おののく。

   うふかじぬ ちゅーんどー・・・





null

   前の晩からほとんど寝ていない疲れもあり。
   藪地島で出会ってしまった子猫のことが、心を重く鈍く、締めつけてもいて。
   このあと津堅島に渡れるのか、渡っても雨と風だったらなぁ。
   それに渡れたはいいものの、戻って来られなくなったらちゃーすんば?
   心は千千に乱れる。   

   万一、船が出なければ、那覇へ取って返せば、
   「FEC旗揚げ20周年記念公演」を昨夜に続いて見ることだってできるし。
   そんなことも思う。
   今日に備えて中座をした、昨夜の語らいの席でも、そんな話をしたっけ。





null

   風紋が次々と駆け抜ける、そんな水面に釣り糸を垂れ、
   海と遊ぶワラバーたー。
   船を陸に上げ、台風に備える港の中で、なかなかの泰然やし。
   泰然どころか、やったー、どこか高揚してないか?

   そんな後ろ姿に背中を押されるように、意を決して、ちょっと笑って、
   おじさんは小雨交じりの中、平敷屋港へと歩き出したよ。
   船が出ることを信じて。
   後先、あまり、考えないことにして、泰然と。

   「東洋のローレライ」を感じる展望台で、カタブイをやり過ごしてからね。


-2013/10/20 屋慶名港(うるま市 与那城屋慶名)-



2014-04-11

それでも、海と-2014

  
null

山の懐 海の懐



-2014/3/15 名護市 嘉陽-



2014-03-11

それでも、海と-2014

  
null

     遠い声に耳を澄ます 心の静けさを

     声を合わせる日までの 沈黙
     語り合い 受けとめる時までの 沈思

     ひとりとひとり つながることの意味
   

-2013/7/1 糸満市 大度-



2014-03-06

それでも、海と-2014

   
null

    目に青葉 海潮ひきて アーサ採り


    こんな日々がいつまでも どの土地でもつづくものと
    疑うことのなかった春の午後 


-2011/3/6 糸満市 北名城-



2014-02-18

それでも、海と-2014

   
null

-2009/2/26 沖縄市 泡瀬-



    昨日 洋さんの生まれたばかりの曲
    『冬の朝』と出会いました

    我が身のことや よく知る人や 気にかかるあの人や
    遠い地の人や 遠く過ぎ去った人へ 静かに想いを寄せたくなる
    そんな 日々の暮らし 日々生きることに寄り添う曲なのですが
    その中で こんな歌詞に強く感応してしまうのです

    「膨れ上がった欲望のバブルが エゴの力に耐えきれず
     破裂し続けるのを あいつはずっと見てきた」



    ひとりひとりの生きる日々はまた 時代とともに



    阪神淡路の震災の後に作られた 『満月の夕』の中にも
    被災した人々に寄り添いながらも同時に
    「時代」へ目を向けた言葉があると感じました

    「絶え間なくつき動かされて 誰もが時代に走らされた
     すべてを失くした人はどこへ 行けばいいのだろう」



    写真は5年前の泡瀬干潟
    朝の光に浮かび上がる干拓工事現場の重機
    去年の秋 与勝半島のワイトゥイからも遠望して 嘆息し



    大浦湾岸を歩く準備をしつつ
    いくつかの朝と出会う準備をしつつ
    歩いてこそ出会えるはずの海と 暮らしの息吹と そして時代と

    

 -Special Thanks-

  『冬の朝』   作詞・作曲 山口洋 (未リリース)
  『満月の夕』  作詞・作曲 山口洋・中川敬
         (引用した歌詞は山口洋ヴァージョン)



2014-01-11

それでも、海と-2014

    
null

明けない夜はないように







   P.S. 私信

null

いつまでも待っています




-2013/2/7 辺戸岬(国頭村 辺戸)-