2015-12-10

おはようの丘、そして・・・

   
null

「新城のお宮」のあるの丘の上から 南を望む


 演芸集団FECの皆さんが、謝花昇の舞台の準備をしている、
 ということを、この時はまだ知らずに、そして、
 一月後、その舞台『まけじ魂!謝花昇』初演が、八重瀬町の新城で行われる、
 というこも知らずに、この朝、東風平を歩く一日を、新城から始めました。


 まず最初に、新城集落の、現存する二体の石獅子さんを訪ね、
 「お宮」や「真嘉戸井」などをのんびり見て回りました。
 その後、一日かけて、東風平、志多伯、伊覇などを廻り、
 町内の村落石獅子さんを訪ね歩く、という、のどかな旅路を考えていました。


 新城を訪れるのは、これが四度目。
 これまではいずれも、ヌヌマチガマを訪れ、戦世に心が向いた、
 そんな旅路でした。

 沖縄の、「光と影」。
 この日はあえて、「影」は封印して歩く・・・つもりでした。
 今日もつづく「影」にこのところ、「肝」(ちむ)はあまりに、苦しくて。
 


  「シーヤーマーって、ぬーやが?」

 光の中で、これまで見えていなかったものや、歴史や、暮らしが、
 目に入ってきました。

 「お宮」のある丘の上から、朝の光に照らされる集落や、畑や、彼方の稜線を、
 そして、やはり、ヌヌマチガマの場所をみとめながら、
 それでも、とても穏やかな気持ちで、目の前の風景を眺めました。


 それでも・・・。


 それでも、真南に見えるヌヌマチガマから、南西の八重瀬嶽へ視線を移したとき、
 初めての沖縄の旅が、八重瀬嶽の白梅学徒看護隊之壕と、
 富盛の石彫大獅子から始まったことを思い出しました。

  「富盛の石獅子さんにも、あいさつして行こう」

 心の片隅にあった想いを、実行に移すことにしました。
 その足取りはしかし、南西ではなく、まず、真南へと向かいました。
 「新城分院」のあった場所から、「第一野戦病院」があった場所まで、歩くため。


 そして・・・。


 そして、心の片隅にあったもう一つの想い。

 いい酒を飲みながらも、沖縄のいろんなことを語り合わせていただいた昨夜から、
 いや、朝目覚めた時も、那覇から始発のバスに乗る時にも、
 今まさにこの瞬間も、心の中にありつづけた「わさわさ~」は、
 ついに、富盛から那覇、那覇から名護へと向かう、
 バスの時刻を計算するまでに、「ふとぅふとぅ」しはじめていました。


 穏やかな一日が、のどかな旅路が、まったく違う方向へと駆け出すことを、
 もう、止められなくなりました。

 光と影が、どうしようもなく、錯綜しはじめていました。

    



null

富盛の石獅子さんの横に立ち、今朝、ここまで歩いてきた風景を振り返る




 
null

八重瀬嶽、白梅学徒看護隊之壕へと登る道から

 
 2008年3月18日、あの朝もこんなふうに、沖縄を眺めた。
 ここから、この景色から、沖縄の旅が始まった。





null

 行ってきます。
 やっぱり、今日、行きます。
 行きましょうねぇ。
 八重瀬町のほかの石獅子さんたちには、また遠からず、かんなじ、会いに来ます。

 富盛、那覇、世冨慶、辺野古。
 乗り継ぎがうまくいけば、3時間で着けるでしょうか。

 ぐぶりーさびたん!


-2015/11/1 八重瀬町 新城~富盛-

 
    
category2015 沖縄旅日記③ 秋  time23:54  authorKohagura Erio 

Comments

コメントはまだありません。

Add Comments

:

:wink::lol::cry::evil::twisted::roll::idea::arrow::mrgreen::):-(:!::?::oops::-o:-D8-|8-):??:x::-P:|:ase::[]=:[:chin::hahaha::!!::heart::**::!!!::*o*::star1.0::star0.5::star0.0::ahhh:
:
:

Trackbacks

DISALLOWED (TrackBack) DISALLOWED (TrackBack)