2012-06-26

うちなーバス旅情 107番・108番

   
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     糸満と摩文仁の間を数往復する、82番の臨時便が走った慰霊の日も、
     いつもと同じように、いつもの生活に寄り添って、
     南部の村から村を何周か、循環したのだろうか。
     いつもより多く、歩く人や行き交う車に遠慮しながら、いつにも増して、ゆっくりと。

     糸満、高嶺、真壁、摩文仁、真壁、喜屋武、真壁、糸満。
     糸満、真壁、喜屋武、真壁、摩文仁、真壁、高嶺、糸満。





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     糸満市場入口からひとり、ひっそりとした車内に乗り込んだりすると、
     「どちらまでですか」と、運転手さんに尋ねられたりする。

     地域の皆さまの足に見慣れない顔。
     行き先は真栄平だったり、南山城址だったり、喜屋武だったり。

     「後から来る反対回りの方が早いですよ」なんて、教えてもらったこともあったけれど、
     米須や、ひめゆりの塔あたりだったら、どちらから回っても大して変わりはないので、
     「急ぐ旅でもないので、ゆっくり景色を楽しみます」なんて応えて、
     そのまま乗り込んで、そのまま話し込んだりした。
     話の流れで、降りるバス停を変えたこともあった。


     


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     南部を歩き疲れて、バス停にたどり着き、
     一刻も早く、糸満のまちぐゎーで、かき氷かビールにありつきたいなんて思っていると、
     そんな時はかんなじ、82番ではなく、ちょっと寄り道をする107番がやってくる。

     シートに腰をうずめてぼんやりと、窓の外を行ち戻いする、喜屋武の風景を眺める。



     今年の夏は、日が暮れてのち、喜屋武のバス停で、
     107番の糸満行き最終の、一本前のバスを待っていたりするかもしれない。
     

-2011/6/17-

 
category2011 沖縄旅日記② 夏  time23:55  authorKohagura Erio 

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