2012-06-21

語られ部(かたられべ)に会いに行く道

    
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     道もなく 草木までも傷ついた 隆起珊瑚礁の岩肌の上を
     昼も夜もなく 口にするものもなく やがて望みもなく 彷徨した果てに
     乙女たちの命が尽きた場所へ

     今 通いつづける人たちの踏み跡が つつましやかな道をつくっている

     岩肌をつかむこともなく 草に足を取られることもなく
     16名の学徒・教員の名が刻まれた ひめゆり学徒散華の跡へと至る



     その一歩一歩は 彼女たちへとつながるとともに
     その一歩一歩は また あるいは
     別のだれかの 「見えない墓標」の上なのかもしれない
     別のだれかが 最期に見た景色なのかもしれない

     語り継がれる彼女たちの生涯は こんなふうに
     同じ時代を生き 同じような命運を辿った多くの人々のことを
     同じ景色の中に思い起こさせてくれる



     生きて語りつづける 語り部
     死して語られつづける 語られ部

     生きて 死して 語れない人々のために


-2010/6/26 荒崎海岸(糸満市 束里)-


     ■ 2010-07-26 語られ部(かたられべ)

 
category2010 沖縄旅日記② 夏  time23:56  authorKohagura Erio 

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