2009-01-12

数値化できない味

大分県産 錦雲豚です。

 ストーブの上でスーチカーを茹でています。なんとなく幸せな冬ごもり気分。何をするでもなく流れる休日の時間、そんな緩やかな時の流れに委ねるスローでエコな料理。時折、思い出したように蓋を取ると、湯気が立ち上り、香りが部屋を充たします。

 「ストーブの上に物を置かないでください」と取扱説明書には書いています。でも、かれこれ10年近く、やかんでお湯を沸かし、カレーやシチューを煮込んでいますが、何の問題もないです。ストーブの上に
やかん、卓袱台の上にみかん、これぞ日本庶民家庭の冬の風物詩。なんくるないさぁ!


 さて、スーチカー、スーチキとも呼ぶようですね。よく行く福岡市内の沖縄料理店ではスーチキです。
 昨春の沖縄旅行以来、すっかり我が家の定番メニューになりました。茹で汁とともに冷蔵庫の常備菜です。しっかり脂抜きしたスーチカーは、夏は薄切りにして、オニオンスライスと一緒にポン酢で。冬はデークニ・ンブシーやイナムドゥチにも。フーチバージューシーには細かく刻んで。主役でも脇役でも、いい味出してくれます。

 茹で汁もでーじ上等ですね。さすがに一回目の茹でこぼしは塩と脂が多いので使えませんが、二回目の茹で汁は万能だしです。少し塩分は濃いですが、それは全体の味付けで微調整。
 さらに、半日ほど置いておくとラードの膜が固まってきます。最初は「脱・メタボ」のため、もったいないと思いつつ捨てていました。しかし、ジューシーに入れてみるとご飯が艶々のピッカピカ。コクも深まりました。この自家製ラード、今では他の料理にも有効活用されています。
 そして、この茹で汁とラードのコンビ、以前から自己流で作っていた(今でも自己流ですが)かつおだしだけの「クーブイリチーふーじー」の味も劇的に変えてくれました。今ではメインディッシュ待遇に昇格し、食卓では奪い合いです。

 やしが・・・、スーチカーの茹で汁でイナムドゥチ? いくらなんでも、てーげーすぎ? 塩分摂り過ぎ!?
 私も最初は逡巡しました。でも、水で少し薄めて、また、味噌の量を加減したりして、二回目からはうまくいくようになりました!
・・・はい、一回目は失敗しました。塩辛すぎる!海水じゃー!・・・「マース煮ふーじー」でした=:[

しろま食堂。那覇市西2丁目。昨年5月に40周年を迎えました!

 しろま食堂さん。那覇市西2丁目。昨年、40周年を迎えた老舗。でも、おかあさん、元気です!
 旅の中日にふらりと立ち寄り、すっかり意気投合。沖縄最後の夜も楽しいひと時を過ごさせていただきました。その夜、おかあさんが店の前の植え込みの葉で作ってくださった「サン」は、この上なくうれしい真心のこもった沖縄土産でした。自宅に帰り着くまでずっと、胸ポケットに挿してお守りにしていました。
 そして、このしろま食堂こそ、普天間かおりさんファンの聖地・・・、ということは皆目知らなかった私が、数日後には大ファンの一人に。縁とは不思議なものです。

 さて、いろいろな手料理をご馳走になって、いっぺーまーさいびん、タラジサビタンだったのですが、後日、写真を整理していた時、お店の前の看板に目が止まりました。そこには、「あい?その料理、食べてないねぇ」・・・というよりも、初めて見る未知の料理の名前が。

 「スーチカー、ぬーやが?」

 そうなのです。私は本場沖縄で本物のスーチカーを食べるチャンスを、目の前で逃してしまっていたのです。

 さっそくネットで調べてみたところ、三枚肉にたっぷりの塩をまぶすところまでは同じなのですが、その後が・・・、冷蔵庫で一日、常温で一週間、ラップで巻く、軒に吊るす!?さらに茹で時間や湯を代えるタイミングまで、プロ、アマ入り混じっての、料理家の百家争鳴状態やっさ!

 結局、冷蔵庫で二晩、茹で時間はてーげー、というのが今のところの自己流です。
 
 次回、しろま食堂に行ったら、「ビール?シマー(泡盛)?」と聞かれる前から最初にスーチカーを
注文し、その40年の歴史を経た味の極意を伝授賜りたいと思っております。
 
categoryてーげー沖縄料理  time18:04  authorKohagura Erio 

Comments

ヤーシー wrote:

俺もしろま食堂ファンだよ
サンの話最高だ
しばらく行ってないので明日にでも
おばちゃんの顔見ながら行ってくる
40周年とはスゴイ、
心からおめでとう、
2009-01-12 time21:31

Kohagura Erio wrote:

ヤーシーさん、はじまして。
コメントをいただきありがとうございます。

返信が遅くなってすみません。
この時間、しろま食堂で楽しい夜を過ごしていらっしゃると嬉しいです。

味噌でいただく島らっきょ、最高ですね!スヌイ一品にも素材へのこだわりが。
ナーベーラーもチラガーも、あと、お彼岸用の特製煮しめも、いっぺーまーさんでした。
それと、博多ラーメン流儀で「最後に食べましょうねぇ」と言っていたソーミンチャンプルー、
すぐに出てきてびっくりだったのですが、泡盛の肴にもでーじ上等でした。

お洒落で、若々しくて、ちゅらかーぎーで、やしが島ぞーりも似合うおかあさん、
また、会いに行きましょうね!
次回伺うときは、開店から閉店まで長居して、お品書きの全品制覇をしたいと思っています。

・・・と、ここまで書いておきながら、

「サンをもらった福岡の古波蔵恵里夫」だけでは
「だれかねぇ?」という話になったのではないかと思います。
FECのまーちゃん(小波津正光さん)の本『お笑い米軍基地』をプレゼントした、
よっちゃん体型の男、とおっしゃっていただければ思い出していただけるでしょうか?

・・・というお話を、また次回行かれる時にしていただければ幸いです。

では、失礼いたします。
2009-01-13 time22:59

Add Comments

:

:wink::lol::cry::evil::twisted::roll::idea::arrow::mrgreen::):-(:!::?::oops::-o:-D8-|8-):??:x::-P:|:ase::[]=:[:chin::hahaha::!!::heart::**::!!!::*o*::star1.0::star0.5::star0.0::ahhh:
:
:

Trackbacks

DISALLOWED (TrackBack) DISALLOWED (TrackBack)