2008-11-30

ハイサイ、ツチイナゴやいびんどー!

 ぐすーよー ちゅーうがなびら ちゃーがんじゅーやみせーみ?
 寒くなっやしが わったーは がんじゅーやいびーん!

(皆さま こんにちは ごきげんいかがですか。寒くなったけど ボクたちは元気ですよー!)
 
 どうも。手乗りくんです。 

 あぬひゃーや ウフソームンやくとぅ わったーぬ命どぅ いんちゃさん
   勘ちげーそーんようやいびん。

 (あいつさぁ、そそっかしいうっかり者だから、ボクたちの命はもう先が短いと勘違いしてんだよね・・・)
 
 はぁ 難儀ぃ・・・ ウチナーグチ やっぱむちかさんどぅ (難しい)


 どうも~、失礼しました。アイツの真似をして、沖縄の言葉で書いてみようと思ったんだけど、やっぱ無理だわ。だいたい、人間の言葉を使うこと自体、初めてなんで。でも、アイツだってウチナーンチュじゃないんでしょ? 沖縄の音楽を聴いたり、沖縄のお笑い芸人さん(FEC)のブログを読んだり、あと、沖縄言葉関連のサイトを片っ端から「お気に入り」に追加したり、「好きこそものの上手なれ」と、精進はしているみたいだけどね。なんか、話す時のイントネーションも不自然に変だよ。なんでもかんでも「~さぁ」とか言って、奥さんに怒られてる。昔、『ちゅらさん』に「ジョージ我那覇」って、出てきたよね。鮎川誠さんが演じたライブハウスのマスター。あんな感じかな。・・・・いや、あんなにカッコよくない。

 アイツ・・・、あ、申し遅れました。このブログ書いてる人ね。最近、へんな機械を持って、ボクたちの住んでる草むらにいっつも顔を突っ込んできて、なんか、その機械をいじりながらニヤニヤしてる人間なんだけど、まあ、悪いやつじゃないよ。やってることは住居侵入と覗き行為―許容範囲かな―だけど。でも、農薬とか除草剤を撒いたりしないし、カマキリは何度も追い払ってくれたし(でも、アイツ、カマキリも嫌いじゃないみたい。そっと掴んで、遠くの繁みに放り投げた後も、無事に着地できたか、申し訳なさそうに見届けていたよ)、何よりも、アイツがボクたちに住まいと食料を提供してくれているんだからね。

 でも、本当はアイツも、ボクたちの食べているこの同じ草を食べたいらしいんだよね。変なやつ。これ、レモングラスっていう草なの? イネよりはちょっと酸味があると思ってたけど。アイツはなんか、ハーブティーだの、トムヤンクンだの、言ってたな。ボクたちは生食が一番美味いと思うんだけどね。とりあえず、アイツが何も言ってこないから、好き勝手に食べさせてもらってたけど。
 
 そうそう、それで、最近の顛末はアイツが書いてたとおりなんだけど、ここんとこ、お互いにずっとすれ違いだったんだな。というか、今日、最初にボクがウチナーグチでわじった理由はね、アイツ、ボクたちはもう短い生涯を終えて、とっくにグソーへ旅立ってしまったと思い込んでいたらしいんだな。ちょっと前の写真を眺めながら、懐かしい面影だとか、過ぎ去りし秋の追憶だとか、あろうことか「遺影」だとか、勝手なこと言って感傷に浸ってたんだよ。冗談じゃないぜ!

 はっきり宣言します。ボクたちはそう簡単にグソーには行きませんっ!今もクヌユーにいます!
 ボクたちの正式名称はね、「ツチイナゴ」。眼の下のラインが目印にしてチャームポイント。そして! そして、ここからが大事よ。ボクたちは「成虫のまま越冬することができる種」なんです!・・・・って、昆虫図鑑に書いてた。・・・・ってことを、アイツ、今頃になって知って、びっくりしてたよ。・・・・でも、アイツ、嬉しそうだったな。ボクたちの草むらに顔を突っ込んだまま、ずいぶん長い時間、幸せそうな顔してた。しばらく見つめ合ってたら、アイツ、突然、指に乗れって言ってきた。ちょっとつき合ってやったけど、あれ、実は結構気持ちよかったよ。岩盤浴みたいにポカポカしてんだ、アイツの指。だから、降りろって言われても粘ってしがみついてた。しばらく遊んでやっていたら、「バッテリーが切れた!」とかブツブツ言いながら帰っていったっけ。

 そういうわけで、ボクたちとアイツは、今しばらく、仲良く共存共栄することになると思います。
 アイツね、最近、ハーブティーよりも、「さんぴん茶」とか「グァバ茶」とか「くみすくちん茶」とかに凝ってるみたい。「収穫」っていうの、今年はやらないそうだ。よかったぁ。


 ツチイナゴの幼生
 これは、ボクたちとアイツが初めて出会った日。9月10日です。これくらいの年頃は「幼生」って呼ばれるらしいんだけど、あんまり覚えていないな。あ、そもそも、これ、ボクかどうかも分からないよ。だって、この頃は仲間がたくさんいたから。・・・・・でも、ふつうさぁ、この時点で、ボクたちが「ツチイナゴ」ってこと、調べない?

 
 右脚上げて 左脚上げて
 11月26日。アイツの指の上で運動しているボクです。右脚上げて、左脚上げて、四股踏んでるみたい? 長い冬を乗り切るための下半身強化のトレーニング。・・・・な~んて風に、アイツ、勝手にニンゲン目線の話を創るんだろうな。まあ、別にいいけど。揚げ足とるようなことを書かなければね。

 
 やしが・・・・ ひーさぬ! 寒っ! 枯れ草の下にでも潜り込むか。
 ん? なんだ、この葉の匂いは? 月桃? あ、アイツ、また、庭に「サンニン茶」の茶かすを捨てたな!


:**:今日の一枚:**:
 「WINTER SONG/Paul Winter」
 これからの季節にぴったりの一枚です。
 この上なく美しいソプラノサックスを吹くポールさん、クジラとセッションしたり、野生動物の声をSEで入れたり、グランドキャニオンの一日を描く壮大な交響詩的組曲を作ったり。最近再発された音源で、昔はバリバリのジャズメンだったというお顔も知りましたが、LIVING MUSIC レーベルを立ち上げてからは、もっぱら自然との共生をテーマにした作品を発表しています。
 もちろん、それらの作品群はすばらしく、私もほとんど持ってます。しかし、時としてそれらのメッセージが、音楽それ自体を楽しむ喜び以上に、心に強い残像を残してしまうことがあるのも事実です。あと、私、クジラが好きなので複雑です・・・。特にベーコンが・・・。
 そういう意味では、北欧のトラディショナルなどを取り上げたこの作品は、純粋に音楽の楽しさ、美しさを満喫できる一枚です。ジャケットがすべてを物語っています。最後に収録されている「JOY」、J.S.バッハもきっと、踊り出すでしょう。
 
category生き物たち  time01:28  authorKohagura Erio 

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