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最後にひとくち 口を潤すほどの 最後の水を
砂の上に そして 海風と陽光の中へ
森の中でいくたびか立ちどまり
ペットボトルの中のいくばくかの水を
宙空の水滴とする
それはあたかも 「みーぐち」の作法
喜びあふれるひととき 島酒の封を切ったとき
豊饒を神へ感謝し また 分かち合う所作
この場所に相応しいものではない
それでも
そんなかたちで いくばくかの水を
手向けさせていただく
ひとつひとつの場所へ
ひざまづき 想いを込めるには
ひとりひとりが多すぎて
想いを抱えることができない
ひとりひとり ひとりひとり
どれだけの水を たずさえてくればよいか
そして
ひとりひとり ひとりひとり ひとりひとり
すでにこの自然の一部となり
静かな調和の中に在ることを願う
そんな自然の 静かな調和の中に
風に乗せるようにして 水を 託す
最後にひとくち 口を潤すほどの 最後の水を持たずに
この坂を登り 夏の日の中へと 戻る
よくみると かわいい ちゅらさ
うみのいろした つぶらなひとみ
うみべの いわばの さーらない あっちゃー
あさはやくて ちょっと とぅるばってたか
やさしいうみを うつしてた
ちょっと遠くのどぅし(友)に
なにやら うふあびーしながら 手を振るわらばー
最近のわらばーは ケータイだかスマホだか 持ってるのね
手と一緒に振り回して ガードレールにばんみかし やし
「弾痕の残るヒンプン」を探して
公民館からここまで歩いてきたのだが ここから先は畑がつづくだけ
ここまで登る坂への曲がり角に ワーフールがあったので
道は間違っていないはず
脱輪防止のためのブロックのような 足元の石を見つめてみるが
これはどうにもヒンプンではない
ウージの畑に立つ おじさんかおじぃと
遠く目が合う
最近は こんなふうにも思う
歴史を語ってくれるのは 形を刻む遺物だけではないのだと
風が吹き抜ける丘の上
南には 八重瀬嶽と与座岳を一望する
北へとつづく丘の向こうは 東風平 豊見城 南風原だろうか
風がまた 吹き抜けた
2014-08-06
水、手向ける
最後にひとくち 口を潤すほどの 最後の水を
砂の上に そして 海風と陽光の中へ
森の中でいくたびか立ちどまり
ペットボトルの中のいくばくかの水を
宙空の水滴とする
それはあたかも 「みーぐち」の作法
喜びあふれるひととき 島酒の封を切ったとき
豊饒を神へ感謝し また 分かち合う所作
この場所に相応しいものではない
それでも
そんなかたちで いくばくかの水を
手向けさせていただく
ひとつひとつの場所へ
ひざまづき 想いを込めるには
ひとりひとりが多すぎて
想いを抱えることができない
ひとりひとり ひとりひとり
どれだけの水を たずさえてくればよいか
そして
ひとりひとり ひとりひとり ひとりひとり
すでにこの自然の一部となり
静かな調和の中に在ることを願う
そんな自然の 静かな調和の中に
風に乗せるようにして 水を 託す
最後にひとくち 口を潤すほどの 最後の水を持たずに
この坂を登り 夏の日の中へと 戻る
-2014/6/22 糸満市 摩文仁-
2014-08-05
うみのいろのひとみ
よくみると かわいい ちゅらさ
うみのいろした つぶらなひとみ
うみべの いわばの さーらない あっちゃー
あさはやくて ちょっと とぅるばってたか
やさしいうみを うつしてた
-2014/6/22 糸満市-
2014-08-02
勝連の浜、想う
2014-07-28
稜線
南に向かって左から 八重瀬嶽(東側)と与座岳(西側)
ちょっと遠くのどぅし(友)に
なにやら うふあびーしながら 手を振るわらばー
最近のわらばーは ケータイだかスマホだか 持ってるのね
手と一緒に振り回して ガードレールにばんみかし やし
-2014/6/20 糸満市 豊原-
2014-07-27
ヒンプンをさがして
「弾痕の残るヒンプン」を探して
公民館からここまで歩いてきたのだが ここから先は畑がつづくだけ
ここまで登る坂への曲がり角に ワーフールがあったので
道は間違っていないはず
脱輪防止のためのブロックのような 足元の石を見つめてみるが
これはどうにもヒンプンではない
ウージの畑に立つ おじさんかおじぃと
遠く目が合う
最近は こんなふうにも思う
歴史を語ってくれるのは 形を刻む遺物だけではないのだと
風が吹き抜ける丘の上
南には 八重瀬嶽と与座岳を一望する
北へとつづく丘の向こうは 東風平 豊見城 南風原だろうか
風がまた 吹き抜けた
-2014/6/20 糸満市 豊原-