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2014-09-20



カタブイ・ロード 糸満

   
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    梅雨明け宣言前やしが
    こりゃあ どうにも もう夏だ

    背丈の草をかきわけて アダンの林を抜けて
    はじめての海岸へ 大空の下へ
   
    心も軽く 身ひとつで
    カメラだけを手に





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     慶良間のほうに 見とれていると
     夏空と西日に 呆けていると

     風は東風 いつの間にやら 雲は湧き
     遠い風に乗って 空を駆けて 海の色を変えながら

     風の音? 波の音? 何の音? 雨の音???

     ざわわよりも ざわめいて
     風も 海も 草も 岩も 遠くも 近くも 足元も 



     雨粒わらばー めんそーれ
 




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     雨粒わらばー めんそーれ
     雨粒にーせー ちゃーびらさい
     雨粒わたぶー あいえなー



     走れ! 走れ! 走れ! 走れ!



     アダンの林の中を 背丈の草の中を 
     来たときよりもはやく 駆けぬけろ

     心は焦る 体は濡れる
     カメラだけは濡らさないように





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     すべては夏の午後の 一瞬のできごと
     やいびたん


     誘惑に甘い罠 人生にタオル


-2014/6/20 糸満市 喜屋武-



2014-09-16

ウマウトゥシーをさがして

   
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  「ウマウトゥシー」という名が、沖縄戦記録に残された場所を探す。 
  手に入る資料は少なく、場所もはっきりしないまま、近くまで進む。



  そこには「第27野戦防疫給水部隊本部終焉之地」という碑が建てられており、
  道路わきには案内看板もある。
  そういう情報もあったが、周囲を歩いて探しても見当たらない。
  最近になって、付近の道路も変わってしまったのか。

  おそらくこの先であろうと思われる坂を登ってみるが、
  夏草に行く手を遮られる。


   
  「点」としての戦跡の、その場所に立ち、この目で見てみたい。
  しかしまた、その場所を取り囲む土地や地形を感じ、
  今現在の空気や暮らしを感じることだけでも、意味はあるのではないか。
  そんな風にも思う。
  
  

  車を走らせて、反対側の農道に回ってみた。
  おそらくあそこが、さきほど訪れようとしたであろう場所だと、
  その地形から、おぼろげに分かる。

  南斜面は緩やかな坂であったが、今見ている北側は、
  切り立った断崖になっていた。

  「ウマウトゥシー」というのは、「馬落し」のことか。
  つまり、馬でさえ誤って落ちてしまうような崖、
  そんな意味なのだろうか、と思う。



  「点」としての戦跡には至れずとも、「面」としての戦の跡に、
  少し遠巻きに、触れる。
  
  そして、戦跡に眠る人々と、その回りで斃れた人々を、
  同じ風景の中で、想う。


-2014/6/22 糸満市 束里-



2014-09-11

それでも、海と-2014

   
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    幽明界を異にする

    薄明からやがて 朝の光を迎え
    そんな言葉を想う



    光の彼方 影を見る
    今日はこの丘 明日はあの丘
    丘のあいだの 森を歩くか   

    歩くことで その場に立つことで
    幽明の界を 越えることができるか
    わずかばかりでも

    丘のかたちを なぞってみると
    平和祈念堂の影 黎明之塔の影
    同じ光の中に


    生々流転 
    立ちのぼり 漂い 舞い 流され
    消えてまた 生まれる

    水と光の 粒の中



    光の彼方 影を見る
    彼方はそれでも この世のこと
    朝と夜とを 指折り数えられるほどの
    時の満ち引き


-2014/6/22 糸満市 山城海岸-



2014-08-10

丘に抱かれて

  
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    大好きな場所 大好きな時間 今年もまた この日もまた
    東の丘を背に 西に沈む夕陽と夕空と夕凪の海と向き合う
    
    東の丘にはそれでも これまでも いつも心が向いています 





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    慰霊の日を明日に控えて 摩文仁の森を歩いた一日のおわりに
    夕陽に染まる岩肌を ふりかえって見上げては
    光が生み出すだけではない 影を見たりもします
    あるいは 太陽との紐帯なき火の痕跡か

    海の静けさ 海の色 海の彼方 海の時間
    波間にたゆたう 彼岸と此岸
    流してしまっては いけないもの





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    それでもやはり 今日の夕暮れもこんなにきれいで
    空の時間 空の彼方 空の色 空の静けさ
    海も丘もやがて 同じ色に染まり
    幾年月の果てに

    引き潮の流れだと思っていた 足元の水流は
    この丘が蓄え養った 湧水でありました
    海へ海へ 滔々と


    時を越えて 届いてほしいと



-2014/6/22 糸満市 大度-



2014-08-08

行き交う犬も人もまた旅人なり

   
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♪いったー 親方(うぇーかた) まーかいが





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    ちょっとくらい 遊んであげたい
    ちょっとくらい 遊んでほしいところなんだけど

    この浜で ほら 潮騒も聞こえる 潮風も香る
    この浜で 今年もまた 夕陽を見るために
    急ぎに急いで 滝のような汗を流して 歩いてきたところなんだ


    一杯の沖縄そばを食べるために
    だからよ~
    今日は日の出前から ご飯を食べるのも忘れて歩きつづけて
    遅い遅いお昼ご飯を 食べていたらね

    はんまよ~
    82番のバスに乗り遅れて あんし 107番のバスを米須で降りて
    米須から大度まで 夏のべた凪の中 R331とハル道歩いて30分
    でーじなお散歩だったよ


    そんなわけで 日没まであと30分
    
    アーマンたちも夕べのお散歩 がさごそ動き出しているだろうから
    浜に下りてからは走れない

    そんなわけで 先を急ぐから

    ぐぶりーさびら!


-2014/6/22 糸満市 大度-



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