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2015-06-20



花 ~ うまんちゅぬ肝心に花を 遠い昨日も

   
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   みんな 等しく 光をうけて
   みんな 等しく 身の丈の影
   そして 風景をつくる
   
   時が流れ 光もまわり 影もまわり
   朝から夕へ 今日から明日へ
   そして 歴史をつくる

   まわる まわる くりかえす
   ほら 足元にも ほら 遠くにも
   そして ここにいる


   
   光に包まれ ひとつの影になり
   今ここに 溶け込んでいく 陶然の中で 

   遠い昨日も 忘れない
   遠い昨日の 光と影も
   

-2014/6/20 糸満市 喜屋武-

  
  

2015-06-18

真夏の色の彼方に

   
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   沖縄の戦跡を歩くとき、当然のことながら、
   その地に去来した出来事、その地を行き交った人々、
   その地で傷つき、その地で斃れた人々のことを想います。
   歴史の彼方の「人々」ではなく、同じ人間として。





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   と同時に、今も世界の各地にある、「弾着」の地を想ったりもします。
   活字や映像がもたらす「情報」としてではなく、
   喉の渇きや、刺すような暑さや、圧倒されるような地形の中で、
   五感を通して、皮膚感覚として。





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   そして、沖縄本島南端の森を歩き、海を見るとき、
   沖縄戦に先立つこと一年前の、1944年6月18日に、
   ニューギニアで「戦病死」したと伝えられる、
   たったそれだけのことしか分からぬ、祖父のことを想うこともあります。

   その美しすぎる色が、モノクロームの想像力に色彩を与えます。
   たしかに生きた人が、見たかもしれぬ遠い島のことを、
   重ね合わせることもあります。





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-2014/6/22 糸満市 摩文仁-

 
 

2015-06-14

アジマーの奇跡

   
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  「あの瞬間が、今回の旅の、マックスでした」

 たった今、見終えたばかりの舞台の、その興奮も冷めやらぬ中、
 観客の見送りのためにロビーに出てくれていた出演者に、そう話しかける。
 たった今、見終えたばかりの舞台ではなく、その前日の朝の、あの瞬間が、
 マックス・・・歓喜、感動、感激の頂点であったのだと。

 含み笑いを交わしながら、二人だけが知るあの一瞬を、思い出す。



 その舞台の、前日の朝。
 敬愛するその人が暮らす、そしてまた、その人が愛してやまない、街を歩く。
 その街の歴史を辿って、夜明けの森を歩いた、朝。
 その帰り道。

 その街の空気を感じることでまた、その人に親しく近づけるような、
 そんな想いも抱いて。

 そんなとき、「もしかしたら、いや、まさか、でも、もしかして」
 ばったりと顔を合わせたりすることもあるのではないかと、そんなことも考える。
 街の息吹を感じ取ろうとする五感の中で、目は自然と、
 その人の姿を探していたりする。

  「もしも、もしも信じられないほどの、偶然と幸運に恵まれたら」

 視界の中にその人の面影を、気配を、見るようなことがあったなら、
 それが一瞬の出来事であろうとも、目は、その幸運を逃すようなことはない。
 ワサワサ~する目を、心は自由に遊ばせる。

 そして、心は目に、こうも告げる。

  「その逆は・・・ない」

 つまり・・・。
 敬愛するその人が、暮らしの場をほっつき歩いている、ひとりのファンの姿を、
 その目に見とめる。
 そんな奇跡は、偶然と幸運を相乗して、チャンプルーして、
 さらに、シーブンを付けたとしても、絶対に、ない。
 ありえない。

 ・・・はずであった。



  「あっ!」
  「・・・・・えっ?」
  「あ・・・ああああああああああああああ!」
  「おっ!・・・あら?・・・あららら!」
  「まさかひゃ~!」



 交差点での信号待ち。
 急げば渡れないこともなかったけれど、急ぐ理由もなく、むしろ、
 立ちどまることを楽しむ。

 掲示板に貼られた、老人会の「社会見学のご案内」を熟読する。
 「昼食はバイキング。終わった後は、懇親会。カラオケ、その他余興・・・」
 そんな文言に微笑み、カメラを向けたりして、青信号を二度、三度、やり過ごす。

 朝日が照らし始めるとともに、目覚めた街が少しずつ、動き出す。



 ふと、何気なく、走り寄ってくる車に、目をやる。
 その一瞬のできごと。
 信号待ちと運転席の、目と目が、合う。
 合ってしまう。

 フロントガラス越しの、目と目の会話。
 驚きと、笑いと、公人と私人の礼節の入り混じった戸惑いやらが、
 互いの動体視力の中で、交錯する。



  「いや~、うそでしょう。まさか。
   ・・・っていうか、朝っぱらから、おじゃましてます」
  「いや~、何やってるんですか、こんな時間から、こんなところで。
   ・・・相変わらず」
  「あっ!とりあえず、こんなところで、停めちゃいけないですよね。
   ごめんなさい。どうぞ、気にせずに、行ってください」
  「なんか、よく分からないシチュエーションですけど、
   とりあえず、行きましょうねぇ」



 最徐行してくれていた車が、また、速度を上げる。

  「すみません、びっくりさせちゃって。
   あ・・・、明日の沖縄市公演、行きましょうねぇ!がんばってくださいね!」

 そんな言葉を心の中で発しながら、走り去るテールランプを見送る。
 本当に、一瞬のできごと。
 そして、本当に、まさか、まさかの、奇跡。



 青信号を渡っても、まだ、笑いが込み上げてくる。
 笑いに喜びが重なり、肩がふるえる。
 つい2時間半ほど前、まだ夜も明けきれぬうちに歩いた道を戻りながら、
 また、笑う。

 今朝、あの場所で立ちどまり、あの場所で物思いにふけり、あの場所で花に見入り、
 あの場所であの日のことを思い出し、あの場所で、あの場所で、立ちどまり。
 初めての沖縄ひとり旅でもやはり、この地を訪れていた。

 そんな、いくつもの偶然の積み重ねの果てに待っていた、
 信じられないほどの、幸運。

 そして・・・
 よくぞ、気づいてくださいました。
 いっぺー、にふぇーでーびたん。



 その翌日。
 『お笑い米軍基地10』沖縄市公演を見終えて、
 終演後のロビーで、その人と、1日半ぶりに、再会する。

  「あの瞬間が、今回の旅の、マックスでした」

 その一言は、ギャグでもあり、本心でもある。
 ・・・ということを分かってくれたような笑みが、返ってくる。



 あれから、一年。
 また、季節はめぐり。
 今年も、また。

 『お笑い米軍基地11』
 昨日、6月13日が初日。

 今年も、がんばってください。
 今年も、見に行きます。
 そして、今年もまた、いろんな場所を、あまくま、歩きましょうねぇ。




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5:32AM





 P.S.

 あの後、糸数へ向かう途中、南城市大里仲間の食堂でアヒラー汁を食べながら、
 『FECやいびんど~』を聴きました。
 ぎりぎり、豊見城からの電波が届いてくれました。


-2014/6/20 南風原町-


 

2015-06-13

梅雨明けですね

  
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沖縄の梅雨が





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明けたようですね





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ずいぶん早くに





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   このところ毎年 梅雨明け目前や 梅雨明け直後といった時期に
   沖縄へ ちゃーびらさい
   ときには 旅のさなかに梅雨が明けて
   梅雨明け宣言を知らぬまま 真夏まふっくゎの道を 歩いていたり
   梅雨の名残りの湿度を孕んだ 夏の暑さの中を


   やしが これだけ早い梅雨明けだと 今年の夏は 
   これまでに出会ったことのない 真夏の空や 真夏の太陽が
   地上の道や 浜辺や 森や畑や 民宿の部屋や 吹く風さえも
   ちゅーじゅく 真夏のあちこーこーに たじらしているのでしょうか



   今年 2015年 6月11日 気象庁発表
   「沖縄地方が梅雨明けしたとみられる」
   
   去年 2014年のこの日は
   空を見て 陽射しを受けて 風を感じて 草木の匂いとざわめきを聞いて 
   「梅雨が明けたかな」
   本当に明けたのは 6月26日のことでした


-2014/6/20 糸数城跡(南城市 玉城糸数)-



2015-06-12

それでも、海と

 
    2014年 69回目の慰霊の日 南の海に向き合う
 
    左手には 摩文仁の丘
    昨日は 森を歩き 今朝は 平和の礎を訪れ
    正午を ここで迎える
  
  
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11時55分





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11時59分





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12時02分


 


 
  追伸

    木陰で海を見ていたおじさんが 言う
 
     「なんでかねぇ 今年は こんなところに」  

    静かな日に 静かな海に 同じことを思う



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11時38分

 



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11時45分





-2014/6/23 糸満市 大度-



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