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遠く離れて ただ できること
祈るだけ 想うだけ 目を耳を向けづけることだけ
悲しい顔をしている人 疲れ果てている人
夥しい昨日を犠牲にしてきたのは
ただ静かな 何気ない明日をこれからも この地で紡いでいきたい
ただそれだけのため
だれのためなのか 何ためなのか なぜここにいなければならないのか
わからずに立ち尽くす人 向き合う人と目を合わすことができない人
それは人の心の欠片 人としての苦悶
せめてそれだけでも
肝苦さ 肝苦さ
同じ人間として
憎むべきものはどこにいるのか
そいつらもまた人間 おそれるものさえ見えなくなった 見ることをやめた
動物や植物たちの心は わからない
人間は 思いあがってはいけない

自然のきまりに従って 自然のままに生きるから
みんな揃って同じ向き
同じ向きには理由があって 自然にみんな同じ向き
そんな姿は チビラーサン(素晴らしい)
頭だけで考えて 時には言葉に乗せられて
自然を忘れて不自然に 理由はあとから追いかける
そんなことをいくたびか くりかえしてきたニンゲンは
あんまり同じほうを 向かないほうがいいのかな
とぅしぬゆる~(旧暦の大晦日)から そのまま迎えた
2013年の旧正月
三笠からまっすぐ宿まで帰って すぐに寝たとしても
明日の朝の出発まで 睡眠時間は3時間といったところか
しかし 本当は そのあと
三笠から泉崎 西消防署通りに入って
ある場所の前でふと 立ちどまったとき
前夜からの思い出が詰まったもののうちの そのひとつを
途中で失くしてしまったことに気づく
さがすために きびすを返す
歩いてきた道を引き返し 歩いて 歩いて 歩きつづける
地面だけを見ながら 自分が歩いた跡を 辿りつづける
絶対に見つけるのだと
やがて 風
風が舞っていることに 気づく
風の舞う街に時が流れ ざわめいていることに 気づく
気づいて 立ちどまる
すべては時の流れの中にあって 立ちどまらない
そう きっと風に乗って そう この街のどこかへ
いや 海の方まで いや きっと空へ
そう 飛びつづけるために そう 空高く飛んで行ったのだと
自分に言いきかせる
水色の風船
彼女から受け取ったいくつもの思い出の中の 最後のひとつ
いっしょにペンを走らせて バンシルー・ジラーにして
涙のあとに笑い合った 水色の風船
それだけをさがしつづけた 夜の街
いくつもの風が舞い ゆっくりと時が流れる
立ちつくす背中を押して 朝が近づく
ほぼ定刻に 鹿児島航路が港へ入る
宿の屋上で 缶ビールと じーまーみー豆腐
豊見城の夜を華やかしてきた彼女の声の 最後のOAを
夜空へと向けたラジオで 受けとめる

こうやって糸満や南部の稜線を見つめるとき
いろんな想いを抱くのです
平和を願いながらも 丸腰ではいられない今日
あの犠牲を経てもなお そんな現実が目の前のある今日
旧正月の朝おだやかに まちぐわーへ向かう前のひととき
光の中に 心の中に 影が差して
与座岳のレーダーのシルエットから 目の前の家並みに視線を移したとき
阿波根昌鴻さんの写真記録の名が 心に浮かびました
「人間の住んでいる島」
2017-01-27
沖縄冬景色
2016-07-21
祈り ~ 怒りを抑え、押し止め、包み込むための
遠く離れて ただ できること
祈るだけ 想うだけ 目を耳を向けづけることだけ
悲しい顔をしている人 疲れ果てている人
夥しい昨日を犠牲にしてきたのは
ただ静かな 何気ない明日をこれからも この地で紡いでいきたい
ただそれだけのため
だれのためなのか 何ためなのか なぜここにいなければならないのか
わからずに立ち尽くす人 向き合う人と目を合わすことができない人
それは人の心の欠片 人としての苦悶
せめてそれだけでも
肝苦さ 肝苦さ
同じ人間として
憎むべきものはどこにいるのか
そいつらもまた人間 おそれるものさえ見えなくなった 見ることをやめた
動物や植物たちの心は わからない
人間は 思いあがってはいけない
-2013/2/8 東村 高江-
2016-02-20
沖縄冬景色
クシ(背中)には 乗っていませんよ
チブル(頭)にも 乗っていませんよ
トゥルバルときは 乗るのがいいはず

あいっ 乗ってる人も いるかねぇ
自然のきまりに従って 自然のままに生きるから
みんな揃って同じ向き
同じ向きには理由があって 自然にみんな同じ向き
そんな姿は チビラーサン(素晴らしい)
頭だけで考えて 時には言葉に乗せられて
自然を忘れて不自然に 理由はあとから追いかける
そんなことをいくたびか くりかえしてきたニンゲンは
あんまり同じほうを 向かないほうがいいのかな
♪浜うてぃ チュイチュイナ~
-2013/2/11 糸満市 大度-
2016-02-08
ある年越し
2:16am 夜ふけのビーフスープを食す
2:18am お食事処三笠は 24時間眠らない(那覇市 松山)
6:41am 旭橋バス停にて 糸満行き89番始発を待つ(那覇市 旭町)
10:36am 糸満中央市場にて さしみ盛り合わせを食す(糸満市 糸満)
とぅしぬゆる~(旧暦の大晦日)から そのまま迎えた
2013年の旧正月
三笠からまっすぐ宿まで帰って すぐに寝たとしても
明日の朝の出発まで 睡眠時間は3時間といったところか
しかし 本当は そのあと
三笠から泉崎 西消防署通りに入って
ある場所の前でふと 立ちどまったとき
前夜からの思い出が詰まったもののうちの そのひとつを
途中で失くしてしまったことに気づく
さがすために きびすを返す
歩いてきた道を引き返し 歩いて 歩いて 歩きつづける
地面だけを見ながら 自分が歩いた跡を 辿りつづける
絶対に見つけるのだと
やがて 風
風が舞っていることに 気づく
風の舞う街に時が流れ ざわめいていることに 気づく
気づいて 立ちどまる
すべては時の流れの中にあって 立ちどまらない
そう きっと風に乗って そう この街のどこかへ
いや 海の方まで いや きっと空へ
そう 飛びつづけるために そう 空高く飛んで行ったのだと
自分に言いきかせる
水色の風船
彼女から受け取ったいくつもの思い出の中の 最後のひとつ
いっしょにペンを走らせて バンシルー・ジラーにして
涙のあとに笑い合った 水色の風船
それだけをさがしつづけた 夜の街
いくつもの風が舞い ゆっくりと時が流れる
立ちつくす背中を押して 朝が近づく
19:02 常宿の屋上から 那覇港を望む(那覇市 西)
ほぼ定刻に 鹿児島航路が港へ入る
宿の屋上で 缶ビールと じーまーみー豆腐
豊見城の夜を華やかしてきた彼女の声の 最後のOAを
夜空へと向けたラジオで 受けとめる
-2013/2/10-
子犬は一緒に 福岡まで
2014-02-27
旧正来光

こうやって糸満や南部の稜線を見つめるとき
いろんな想いを抱くのです
平和を願いながらも 丸腰ではいられない今日
あの犠牲を経てもなお そんな現実が目の前のある今日
旧正月の朝おだやかに まちぐわーへ向かう前のひととき
光の中に 心の中に 影が差して
与座岳のレーダーのシルエットから 目の前の家並みに視線を移したとき
阿波根昌鴻さんの写真記録の名が 心に浮かびました
「人間の住んでいる島」
-2013/2/10 山巓毛(糸満市)-