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2013-05-03



おじさんのウージ

  
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   「食べてみるねぇ」と おじさんが剥いてくれたウージは
   とても甘く みずみずしく やさしかったです

   「あとは持っていきなさい」と おじさんが切り分けてくれたウージは
   先が鋭く尖っていて デイバッグの底をつき破るかと思いました

   それはあたかも おじさんのお話が
   のどかで穏やかなゆんたくと 戦世の厳しく辛く寂しい話との間を
   行きつ戻りつ去来したことと 同じようだと思いました

   それでも おじさんのお顔を見ながら聞いたお話は
   ウージの味とともに やさしく心に刻まれました


   もし また あの畑の前を通るときは
   おじさんの古酒の仕次ぎ用に
   瑞穂の三合瓶でも下げて行きたいと思います


-2012/11/9 八重瀬町-



2013-05-01

デイゴ咲く頃のウージ

     
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    思えば、ウージを目にするのは夏の旅が多く、
    夏の旅では、少なからず南部へ足を運び、
    ウージ畑が広がる場所を歩いてきました。
    どんなに心地よい風が吹き抜け、どんなに美しい風景の中にあっても、
    心の中にはいろんな想いがありました。


    この年の秋の旅では期せずして、こんな風景に出会いました。
    大里グスクから、南風原へと向かう途中。
    その道のりに、とりわけ深い意味も意図も、深い想いもなく、
    ただ、目的地を目指す途中の、気まぐれな散策。
    足取りも軽く、楽しく、何も知らなかったから、何もかにもが珍しく。
    秋の青空の下で、しなやかにたなびくウージは、
    ただただ、微笑みたくなるほどに美しかったのです。

   
    それでも時折、南風原の黄金森のある方角に心を向け、見やりながら。





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    五月、うりずんの候。
    ウージトーシはすでに終わり、4月第4日曜の「サトウキビの日」も過ぎ。   

    そんな季節に、THE BOOMの『島唄』に歌われた、
    あの年の、「ウージの森」を想います。

    五月、六月まで、刈られなかったウージが残り、だから「ウージの森で」。
    そんなウージが生命をつなぎ、そんなウージが身を隠す場所になり、
    ウージを挟んで人間が人間に炎を放った日々を想います。

    デイゴの咲く季節の嵐の前から、
    ウージを刈るどころではなかった、刈れなかった。
    製糖工場も動かなかった、動かされなかった、破壊された。

    そんな歴史もひとつひとつ、辿りたいと思う季節です。


-2012/11/10 南城市 大里大里-



2013-03-11

それでも、海と-2013

   
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     美しい言葉や 美しい音楽の美しさよりも
     そんな美しさが 覆い隠してしまっているかもしれぬことに
     心揺れて 心定まらず

     光と影 眩暈
     

-2012/11/12 垣花樋川(南城市 玉城垣花)-



2013-03-06

かぬしゃがまよ

   
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   結婚記念日にかこつけて はじまさーしながら 公開してもいいですか?
   
   「手綱ゆゆるすなよ」は なりやまあやぐ でしたっけ?


-2012/11/12 垣花樋川(南城市 玉城垣花)-



2013-02-02

拝啓 美しい国や新しい国の宰相どの

   
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     この犬は 安らかな午睡の中に 遊んでいるのでしょうか
     この犬は 老いのまどろみの中に たゆとうているのでしょうか

     この犬に直接 尋ねたわけではないのですが
     慢性的な寝不足に 困憊しているようにも見えたのです
     荒い寝息と 苦悶の歯ぎしりを 感じたのです
  
     この犬は 宜野湾市大謝名の 普天間飛行場の滑走路のすぐ脇で
     死んだように 眠っていたのです


-2012/11/13 宜野湾市 大謝名-


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