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2010-03-23



雨上がりのマヤー小

 
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     「ずいぶん早いね」



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     「そっちこそ」
      (朝っぱらから、しかまさんけ~!)



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     「眠れたのかい?」



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     「そっちはどうなんだい?」
      (わったー、基本、夜行性だのに~)





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     昨夜の大雨が 夢だったかのような いい天気になりそうだ

     朝から晩までちゃー歩き 夜は夜で飲み歩く
     そんな沖縄の日々も 最後の朝
     最後の朝も早起きしては 猫の時間 猫の空間に ちゃーびらさい

     鏡のような水が引く頃には 空の上かな そば屋かな




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     「うり、ぼちぼち行きましょうかねぇ」

     「そっちもね」


     自由でいいね
     もう少し いたいね
     あと少し


      ♪ あぁ 人は欲張りで 自由はまだ不自由で~

      ♪ 今 僕は歩き出す一人でも~

         ~ Voice of Grace/Lyrico
            作詞:Lyrico 作曲:Kiyohito Komatsu
            『Voices of Grace』 (SRCL5495)収録


-2010/2/23 那覇市-


-Special Thanks-
  Lyrico さん(現:露崎春女さん)
  那覇西児童公園のマヤー小


2010-03-22

うちなーバス旅情 98番

 
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   きっと
   『独裁者』のいた時代を生きて
   『モダンタイムス』のように働いて
   『ライムライト』のような恋をして
   『霊泉』顔負けのお酒も飲んだかもしれない
   チャップリンのような立ち姿のおじさんが
   R331の「我那覇」バス停で ダンディーにバスを待っていた



   「とみぐすく南」へと向かう私は
   伊良波で買った 田芋や芋餅のパイが入ったホカホカの袋を手に
   チャップリンおじさんの横を通り過ぎて
   名嘉地インターを見上げながら 県道68号線の「我那覇」バス停へ

   11時を過ぎて ヘッドホンから聞こえてくるのは
   パーラナイサーラナイのお二人の声



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夕暮れ時 この日二度目の 98番乗車


   豊見城めぐりは 肝どんどんの『島めぐり』
   忘れ物して また 豊見城めぐり

   心は83.2MHz
   「沖縄手帳」はテーブルの上

   昼前にも立っていた 「我那覇」バス停から
   もう一度 同じ98番に乗ったり




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去年の夏 この坂を歩いて 「FMとよみ」へ さらに 瀬長島まで行くつもりだった 無謀だった


   小禄の坂を 奥武山へと歩いて下っている頃には
   すっかり日も暮れて

   たくさんの土産話を持って
   いつもと同じ 沖縄最後の夜 しろま食堂の夜
   沖縄最初の夜と同じ しろま食堂の夜




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一週間は短かったです さて 何からお話ししましょうか

 

-2010/2/22 豊見城市-


-Special Thanks-
 「FMとよみ」さん
 URUKA(砂川美香さん&宜保和也さん)


2010-03-20

グスクへの道(3)

 
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  7:35AM イソヒヨドリも、まだ寝ぼけていたのか。それとも、何か、むぬかんげー中だったのか




  嘉間良の宿から歩いて10分もかからない、農連市場へ朝食の買い出しに行った時には、
  小雨と大粒の雨とが交互に落ちてくるという空だった。

  真っ暗な空を見上げても、雲の流れは分からない。
  沖縄の天気予報を見たいのだが、テレビはバンクーバーの雪景色ばかりを映す。

  雨が上がれば、予定どおり、平敷屋までバスで行って、
  与勝半島を散策しながら勝連城跡まで戻る。
  このままの雨模様ならば、傘を差して、グスクだけでも見てくる。
  歩けないような雨が続けば、バスを乗り継いで、その時はその時で。

  芋餅の天ぷらと、チンビンの朝食を済ませ、
  昼には宿を出発できるように荷物をまとめ、デイバッグだけを持ってバス停へと向かう。
  雨は上がってきたようだ。



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  6:47AM 安慶田バス停から屋慶名行き27番の始発バスに乗る



  平良川、田場、具志川・・・
  車窓から見る空が徐々に輝き始めるのが分かる。
  と同時に、光に照らされて、雲の輪郭もはっきりとしてきた。

  空が騒いでいる。


  前にもこんなことがあった。
  ちょうど一年前。


   那覇バスターミナル(旭橋)の始発バスに乗り、糸満へと向かっていた朝。
   まちぐゎーのあんまーが売っている島どうふを食べるために、
   一刻も早く、公設市場へ到着しようと思っていた朝。
   しかし、豊見城を過ぎたあたりから、どうにも、車窓から見える東の空が騒がしい。
   なにか、わくわくするような、そんな胸騒ぎ。

   時計と地図を交互に眺めて、決断する。
   白銀堂を過ぎ、そして、糸満ロータリーよりも手前、糸満西区でバスを降りる。

   山巓毛までの細道を、一年前の記憶を辿って、一気に駆け上がる。 

   見たことのないような、見事ないわし雲が空一面に広がっていた。
   近くは国吉、遠くは与座岳の丘陵がシルエットとなり、それ以外は、すべてが朝陽に染まる。
   雲も空も、刻一刻と色彩と表情を変えつつ、静かに、壮大に、
   一日の始まりを彩りつづける。




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  7:16AM 西原バス停。予定を変更し、勝連城跡に最寄のここで、バスを降りる



  迷いはなかった。
  この朝の空を、雲を、グスクから眺めたい。
  これからどんな表情を見せるのか、どんな色に染まるのか、
  とにかく、何かが起きそうな、空、雲、光。

  日の出の時刻はすでに過ぎているが、低層の雨雲に遮られ、太陽はまだ姿を現していない。
  そして、はっきりとした青みを帯び始めた空の中層、高層には、多彩な雲が広がっている。

  そんな空を見上げながら、何度も東の空を振り返りながら、一路、勝連城跡を目指す。
  グスクまで駆ける。グスクの石段を駆け上る。



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  8:00AM 雲間から光の帯が、金武湾に降り注ぐ




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  8:09AM 光はやがて、グスクと、そこに息づくものも照らし始める




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  8:26AM 小さなプロペラ機が上空を通過していく、そんな音さえも届く、
        雨上がりの朝の静寂に包まれた、グスクにひとり




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  8:45AM すべてを突き抜けたような陽光が、色彩を際立たせ、劇的に一日の始まりを告げる




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  8:50AM 視線はやがて、空と雲と光の交響詩から、目の前のグスクの叙事詩へと向かう




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  8:57AM あの日と同じ雲に、息を飲む
        雲の交響詩は、いつしかフォルテシモ
        糸満では民人の暮らしとともに朱に染まり
        勝連では肝高のグスクとともに蒼に踊る



  世界遺産を、ほぼ一時間半にわたって、一人きりで堪能した朝だった。


  その視線は、東の空に酔いしれ、やがて、金武湾、中城湾へ。
  その視線は、一年前に訪れた遠くに霞む中城城跡、一年前に間近に歩いた泡瀬干潟へ。
  その視線は、目の前の石積、御嶽、小さな花、巨木、飛び回り始めたイソヒヨドリへ。

  そして、地図を手に、おそらくこの方向であろうと思いながら、視線は「きむたかホール」へ。



  今年1月に福岡での公演を見た『肝高の阿麻和利』。
  折にふれて、あの日のことを思い出し、また、「あまわり浪漫の会」のブログを見たりしている。

  この日が、三日間にわたる「卒業公演」の中日、
  高校三年生のメンバーにとっての最後の公演の、二日目であることも知っていた。

  きっと、この時間は、すでに「きむたかホール」に集まって、
  昼の部の開演に備えているのだろうな、と思う。


  そのホールへと向かって、歩き出す。


  あの舞台はグスクだけから生まれたものではない、
  きっと、彼らの住む町や生活や空気の中から生まれたのだと、
  その場所を歩いてみたいと、そう思いながら。



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  10:18AM きむたかホール

  センターフライを捕ったり、2アウト一塁でピッチャーゴロを打ったりしている
  そんなワラバー達の中から、いつの日か、きむたかの若者が出てくるのだろうか。



  卒業する皆さんへ、そして、メンバーの皆さん全員へ、
  一言だけ、「ちばりよー!」のメッセージを届けさせていただいた。

  ありがとうございました。

  あの日の「かっちん城」の朝は、こんな静かな朝でした。


  それから一週間後の、あの地震。
  石を積むというプロセスが、卒業生や地域の皆さんとの絆を深めてくれることを祈っています。


-2010/2/20 うるま市 勝連-


  
  1月の『肝高の阿麻和利』福岡公演の際に購入したDVDを、
  実は、この時には、まだ見ていなかった。
  勝連城跡にすぐに来ることができるという確証はなかったのだが、
  それでも、遠からず、来ることになると思っていた。
  見るのはその後にしようと、そう思って、この日を迎えた。

  旅から戻って数日後、泡盛のグラスを片手に、満を持して、DVDを見る。

   「また・・・ やられたな・・・」

  1月と同じ、泣き笑いの表情で、きむたかの若者と、そして、勝連のグスクと再会した。


  『キムタカの夢 沖縄に生まれた奇跡の舞台
     ~現代版組踊「肝高の阿麻和利」勝連城跡公演~』 (あまわり浪漫の会)


-Special Thanks-
  あまわり浪漫の会


2010-03-18

キビキビと

 
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   トロトロと 一日かけて 島を半周した歩き人の横を
   一日に何度も 何度も
   後ろから近づいてくる音だけで分かるほど 何度も 何度も



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   キビを満載したトラックが
   トロトロでも キビキビでも ゴウゴウでも ノシノシでもなく
   ゆっくりと近づいてきて ゆっくりと遠ざかって行きました
   緩やかなハンドルさばきで 軽くセンターラインに寄ってくれながら



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   伊江島補助飛行場を 西崎の方から縦断してきたときも
   トラックが 目の前をゆっくりと 横切っていきました
   補助飛行場の路面はデコボコで 荷台のキビにはやさしくないのでしょうか



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   島内の農協工場での製糖は 今は行われていないということを
   島から戻った後に知りました
   (※ 間もなく復活するという情報も)
   キビを積んだトラックは 伊江港へと向かっていたのでしょうか



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   それでも 城山の麓には 小さな製糖工場がありました
   夕方5時を告げる村内放送が 風に乗って聞こえて来なければ
   寄ってみたかったです



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   島での生活も3日目だというのに
   「Aコープゆいランド」から 伊江ビーチに近い「土の宿」へと向かう県道225号線が
   夜7時を過ぎると真っ暗だということを すっかり忘れていました

   港でとぅるばったり 「はとば食堂」で晩ご飯をいただいたり
   さらに 最後の夜のゆんたく用に ビールや泡盛や島らっきょうを買ったりしているから

   前夜は 土砂降りの雨の中を自転車で飛ばしていたので
   何も考えなかったのですが・・・

   真っ暗な道・・・  
   しかまち かんぱち 夜の道・・・

   そんな中 毎日のように前を通っていた キビを積んだトラックの出入りする施設だけは
   煌々と灯りを点して操業を続けていました

   キビの絞り滓を 牛の飼料か 畑の堆肥に加工する施設だと思っていたのですが
   これも 島から戻った後に知ったのですが
   もしかすると キビからエタノールを作る施設だったかもしれません


-2010/2/18 伊江島-

   ※ 2009年12月20日付け「沖縄タイムス」インターネット版



  P.S.
  3月17日(水)が、平成21/22年期さとうきび刈取終了日だったそうです。


2010-03-16

少し揺れます

 
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いつもの 飲んだ後の 常宿界隈(那覇西)の深夜徘徊ではありません 早朝の那覇港です




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乗船手続きは 出港の30分前 6時30分までにお済ませください

(旅客のみの場合。お車の方は別途、ご確認ください)
 



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去年の秋 とぅじとの旅行で 「港を散歩しよう」と言いつつ 実は下見をしていたりして




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雨の中 いよいよ乗船 受験生らしき若者が二人 私の後ろにつづきます 「すべるなよ」




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旅慣れた人々は 船室でのんびりゆったり そうでない新参者は 船内をあまはいくまはい




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少しずつ夜が明けて 波布食堂は今日も 常連さんの胃袋を満たし 観光客の度肝を抜く仕度




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奥武山のドームでしょうか 雲の流れは速く 時おり甲板で 雨粒が弾けます




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那覇港を離岸し 三重城に航海の安全を祈り やがて 那覇空港も遠ざかっていきます




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那覇に向かって「行ってきます」と言うのは 初めてのこと




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琉球水墨画的海上風景




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そんな中 目を凝らすと 残波の灯台から数秒間隔の光 岬に打ち寄せる波は 白く大きく




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伊江島の島影に目を奪われているうちに 気がつくと 本部港が目の前に迫っていました




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「クイーンコーラル・プラス」での 約1時間50分の船旅でした 鹿児島まで ボンヴォヤージュ




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生涯初のフェリーの乗り継ぎ 11時の伊江港行きまでのトランジットは 港の前の「みなと食堂」さん




  この日の波高は3m程度だったとのこと。

  2等船室で1,900円。
  那覇から本部へ向かうには、那覇港を 7時出港の一便だけですが、
  時間が合えば、船旅もなかなかいいものです。
  これで天気が良ければ、どんなに素晴らしい海の光景が見られるのでしょうか。

  ちなみに、本部から那覇へ向かう便(同じく一日一便)は、那覇港に19時入港です。

  ということは・・・
  船上から眺める夕陽、あるいは、アコークローの西の空はどんな表情を見せてくれるのでしょうか。

  想像するだけで・・・
  甲板で、飲みたくなります。


-2010/2/16 マリックスライン (那覇港 ⇒ 本部港)-


 P.S.

  ・今回の旅での最初の沖縄土産は、船内の売店で買った、
   南沙織さんの歌うCD『走れクイーンコーラル』でした。

  ・同航路はマリックスラインとマルエーフェリーが隔日で運航(毎日出港)しています。
   詳しくは両社のホームページにて。


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