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2010-02-27



湯心

 
  今宵、二日市温泉にある公衆浴場「御前湯」の湯ぶねで、
  久方ぶりに、心も体も、のびのびとふやける。

  沖縄旅行の直前に一度、頭を空っぽにするために長湯をしたのだが、
  いつだったか思い出せない。

  沖縄旅行に発つ前日、2月14日(日)に、
  筑紫野市民劇 『筑紫野ロマン紀行 ~パープル・バレンタイン~』 を観たことはよく覚えている。
  この古くからの温泉街の今と昔を軸に、さらには、奈良・平安の時代までの時空を行き来する、
  舞台の熱気とともに、湯の香まで漂ってくるようなステージだった。

  今宵の湯ぶねでは、頭を空っぽにする必要はない。
  旅は無事に終わった。
  むしろ、長湯をしながら、湯煙の中に浮かんでは消える記憶の断片と遊ぶ。
  湯あたりしない程度に。



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  コザの銭湯「中乃湯」では、湯ぶねを「湯池」と呼んでいた。
  正しくは、どこの公衆浴場にもある入浴マナーを記した看板に、「湯池」と書かれていた。
  目の前にある、「御前湯」の看板ではやはり、「湯ぶね」である。

  今はもうない、糸満の「ときわ湯」では、何と呼んでいたのだろうか・・・。 



  この土地を「コザ」と呼んでいいものか、今もって、判然としない。
  その賑わいから、「胡屋十字路」からゲートに至る通りの周辺が、いわゆる「コザ」なのか。
  しかし、一方で、もう少し北の方には「コザ十字路」がある。
  
  そんな二つの十字路に挟まれるように、
  嘉間良バス停のそばに、私が二年つづけてお世話になった宿があり、
  隣の安慶田バス停のそばに、銭湯「中乃湯」がある。

  昨年は定休日で入れなかったが、今年は大丈夫であった。
  地元の方は、細い路地を通って最短距離で行くのだろうが、
  日の暮れた夜、土地勘のない私は、一旦、バス通りまで出て、
  そこから、安慶田までの長い下り坂を下ることになる。


  湯ぶねは、「ときわ湯」と同じような楕円形のものが、浴場の中央に。
  その造りは、やはり「湯池」と呼ぶのが合っている。
  洗い場の幅や、天井の高さは、ひと回り広く高く感じられた。
  ホースを巧みに使った蛇口の造作は、「ときわ湯」とはまったく違うが、すぐに馴染む。

  金曜の夜、穏やかに時を過ごす老壮青に、少しはしゃいだワラバーたち。

  大人1.5人分の場所を取ってしまう私も、やがて、「湯池」の一員に加わる。
  私が旅行者だと分かったのか、沖縄市の銭湯事情を語ってくださったおじさんもおられたが、
  (以前は他所にも数軒あったが、水不足の問題で云々・・・)
  浴場の中で反響して、よく聞き取れない。

  脱衣場では、そんなやり取りを聞いていたのか、寡黙そうな青年が私に向かって口を開く。

   「ときわ湯さん、もう、やってないんですか?」

  彼も旅行者なのだろうか。
  私は、昨年10月末のインターネット版の琉球新報、沖縄タイムスから得た情報を彼に伝える。
  彼からは逆に、那覇市の銭湯事情について、最新の情報を得た。



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  暖簾をくぐって外へ出る。

  いい湯に浸ってさっぱりして、いつにも増して饒舌な私は、
  いつの間にか、外のベンチで、「中乃湯」のおかあさんとゆんたくをしている。
  男湯の最後のお客さんは、まだ、出てくる気配がない。


  私が無類の風呂好きであるという話をする。
  ウチナーンチュはシャワーで済ませてしまうという話が帰ってくる。

  糸満にあった「ときわ湯」には何度も通ったという話をする。
  「ときわ湯」さんもねぇ・・・。 


  うちなー・ゆーふるやーの同業者が集って、長い間のご功労を称える意を表する席に、
  長年「ときわ湯」の番台に座ってこられた景助おじいご本人は、出席できなかった話などを伺う。
  伝え聞いたプライベートな話について、あまり饒舌になるべきではないが、
  それでも、お元気になられて、これからも新しい生きがいを見つけていただきたいと切に願う。


  そして、「中乃湯」さんには、ずっとずっと、
  「庶民の裸の社交場」の火を灯しつづけてほしい。

-2010/2/19 沖縄市-


-Special Thanks-
 「中乃湯」さん(沖縄市 安慶田)


  最後に。

  本日未明の地震について、沖縄の皆さまへお見舞いを申し上げます。
  大きな人的被害の報道はなされていませんが、
  それでも、日常生活への支障や、家財の損傷などがあったかと存じます。
  地熱の恵みである温泉と、直下に活断層を抱える街から、
  天地の平穏なることをお祈りします。


2010-02-24

ニライカナイ

  
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  朝 こんな光景に見入ったからだったのか
  それとも 島で見かけたアダンやクバの葉の話をしていた流れだったか

  囲炉裏を囲んだゆんたくの席で
  宿で出会った方々に アブシバレーの話をしていた私は

  葉っぱで作られた小舟で 海の彼方へと旅立つ生命のために
  道中の食料までも舟に積むのだという 南の島の人々の想いを口にしたとき

  ひとりでに溢れてくる涙をこらえることができずに
  はばかりの扉へと旅立つふりをして
  席を立った

  酒や旅に酔っていたからではなく
  よくあること

-2010/2/17 伊江島-


-Special Thanks-
 『沖縄 時間がゆったり流れる島』/宮里千里(光文社新書)


2010-02-23

出会いと別れを繰り返す

 
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われ おもう



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ゆえに たびにでる



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であいが ある



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また たびにでる



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いちゃりば ちょーでー?



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だから また あいにきた


-2010/2/17 伊江島-





  出会いと別れを繰り返す こんな島の光景を
  夕暮れ時 モクマオウの木影から すーみーしました

  4回つづけて 全力で 夢中になって 幸せそうに
  同じことを繰り返していました
 
  4回目の出会いと 5回目の別れを見届ける頃には
  浜も空も 薄暗くなり

  すーみー旅人は
  夕餉の支度をするために 宿へと戻ることにしました




  8泊9日の沖縄の旅を終えて 今日
  福岡空港に降り立ちました

  伊江島 本部港 辺野古 勝連では 新しい出会いが
  南風原町 那覇市 沖縄市 糸満市 豊見城市では 懐かしい再会が待っていました


  微笑みながら 深く感謝しながら
  今宵は酒無しで 眠りの淵にいます



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人生も散歩も これまた 旅なんだなぁ



-Special Thanks-
 とても・・・ とても・・・ 書ききれません・・・ よんな~よんな~・・・


2010-02-15

間違い探し

 
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   さて、問題です。

   この写真は、私の、本日15日(月)の18~19時間後の姿を写し出しています。
   私はこの時間、99.9%の確率で、
   那覇西の「味の店 しろま」(通称:しろま食堂)さんで、さーふーふーです。

   ところが、一ヶ所だけ、明らかな間違いがあります。
   さて、どこでしょう・・・?

   ヒント。

   この写真は、別に未来を「念写」したわけではありません。
   そんな能力もありません。
   過去に実際にあったシーンです。

   さて、今夜は起こりえない、間違いはどこでしょう・・・?





   答えは・・・




   「私のそーみんちゃんぷるーに素早く伸びる、うめーし」、でした。

   
   人がせっかく、のんびりとシマーをうさがっている間隙を衝いて、
   そーみんちゃんぷるーを横から、次々とかっさらっていく不届き者は・・・。

   わったーとぅじでございました。
   昨年秋の一夜。




   いや、まあ、たまには連れがいる沖縄旅行も楽しくて、
   とぅじが、私の大好きなお店のお料理も、おかあさんのことも、
   大好きになったのは無上の喜びでもありました。


   てなわけで・・・ん・・・?どんなわけか・・・?
   そんなとぅじに頭を下げ、許しを請い、半ば呆れられつつ、
   三年連続となる、春の沖縄歩き、一人旅におじゃますることになりました。

   今回は伊江島滞在がメインの、8泊9日です。
   いろいろ見て、歩いて、考えて来たいと思います。

   そんな旅の初日、とりあえず今宵は、
   翌16日(火)朝7時に那覇港発のマリックス・ラインに乗り遅れない程度に、ほどほどに。



   なお、パソコンもモバイルも持参せず、普段からケータイさえ持たない私は、
   この旅行中、IT原始人になります。

   欠かさずに聴いていた沖縄発のインターネットラジオを、
   沖縄に居ながら聴けないというのが残念なのですが。

   というわけで、しばし、ブログの更新を休みます。
   コメントにも返信できませんが、あしからず。

   それでは、あんしぇ~!


-Special Thanks-
 味の店 しろまさん (那覇市西)
 わったーとぅじ (・・・お願いですから、オリンピック観戦で大声、奇声を発しないでください)


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