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天上は マヤーの毛遊び
天下は 人間カジャーの栄町
見渡せば 安里 松川 繁多川
首里の丘まで 街灯り
ただ 平穏であることの 尊さ
ただ それぞれに生きる 尊さ
ただ なんでもないことの 尊さ
ひめゆり通りを見下ろす ゆいレール安里駅より
今宵
仏陀さんに注ぐ甘茶を 間違って自分の器に注いでしまった凡夫が
音楽とともに 唯我独尊の深意を想った潅仏会

はいさい、あんまー。
ポーポー、いただきましょうねぇ。
なんだかんだで、毎回、おじゃましている糸満のまちぐゎー(公設市場)。
大好きなんです。
もう、常連気分で、心もうきうきしています。
ここへ来るだけで、まちぐゎーに集う皆さんの元気まで、シーブンしていただけるようで。
余談ですが、
一昨年の春、右側に写っているような「てびち」のパックを、「てびち」が大好きな私は、
「糸満で三泊するから、食べきれるだろう」という甘い考えで買って、宿に持ち帰りました。
糸満を発つ朝は、「てびち」だけで満腹になるという、涙が出るほど幸せな朝食でした。
水と野菜ジュース以外は見たくもないという、ひどい二日酔いだったにもかかわらず。
門中、あらん、ファミリー・サイズの量でしたが、完食。

そうそう、昨年11月のこの旅行では、初めて、とぅじを連れて行ったのでした。
「琉球ガラス村」へ行く前に、糸満のまちぐゎーにも立ち寄るというプランで。
大成功でした。
「私が旅先で食べたものの中で、十本の指に入るすばらしい美味!」と、
とぅじは、糸満名物の「ばくだんカマボコ」に歓喜し、大絶賛。
まあ、四十年生きてきた貴女さまに言われると、
私まで褒められているような気分で、うれしくなるっていうもんです。
その「ばくだんカマボコ」を売っておられる「西南門小かまぼこ屋」のお母さんからは、
「あらぁ、あなた、独り者じゃなかったの~?」などというお言葉も。
まあ、いつも、私一人で来ておりましたので。
それでも、顔を覚えていていただけるというのは、本当にうれしいものです。
それで、ここはどこかと申しますと・・・

糸満市のお隣、豊見城市にあります、「アウトレットモールあしびなー」のテラスです。
この季節は北風が強いからなのか、
南方向から那覇空港へ着陸する飛行機が間近に見えたりします。
こんな、心地よい青空の下のテーブルで、ポーポーをいただくことに。
すみません。場所をお借りしました。
あ、とぅじはこの時、別行動。ショッピング中でございます。
ちなみに私、ポーポーは初体験でした。
どんな食べ物であるのかは、本などで見知ってはいたものの、
手にするのも、口にするのも、実は初めてでした。
そして、感激の瞬間。
ところが、手にする前に、
思いもかけぬものを目にしてしまいました。

「名称:焼き菓子(ひらやーちー)」というラベル。
えっ?
ヒラヤーチーといえば何度も食べたことがありますが。
小麦粉に、ニラや、変わったところではスヌイなどを入れて、
薄くふんわり焼いた、おやつにも、酒の肴にも上等な、あのヒラヤーチー、ですか?
いや、しかし。
たしかに、原材料の記載を見ると、肉とも味噌とも書いていません。
何が何だか分からぬまま口にしてみると・・・
いやいや、これがまた、なんとも、これまた、でーじまーさん!
たしかに、これはヒラヤーチーでした。
ニラも入っているし、中に具材を包んでいるわけでもないし。
しかし、この美味さの正体は一体なんなのか。
ためつすがめつし、また、よく噛みしめて。
どうも、この美味さの中で主役級の働きをしているのはソースのようなのです。
かすかな酸味を感じるのは、ケチャップも加えてあるのか。
そのソースを巻き込むように、ヒラヤーチーを丸めると、こんな感じになるのでしょう。
いや、しかし、美味しい!
数時間前に、ポーポーだと思い込んで買ったものが、実はヒラヤーチーだった。
しかし、これもまた、まちぐゎーでの新たな思い出になりました。
決して、あんまーが間違ったものをお売りになったわけではありません。
がんじゅーなあんまーが多いまちぐゎーの中でも、とりわけご年配のあんまーでしたので、
私の言葉が聴き取りにくかったのかもしれません。
というよりも、私が勝手に、ほいほいと手に取って、喜々として買っていったがために、
起こった勘違いなのです。
それに、ポーポーとヒラヤーチーの区別もつかずに買い求めるようなお客などというものは、
そもそも、あんまーの「接客マニュアル」には、失礼、まちぐゎーのお買い物の作法には、
想定されていないのかもしれませんね。
常連気分で調子に乗っている旅人と、本当の常連さん。
旅人はやはり、謙虚にして、かつ、非日常の中で起こる予想外のことを喜びと受け止める、
そんな心持ちでいる必要があるのだと思います。
そうすると旅は格段に楽しくなります。
さてさて、そんなわけで、思いもかけぬ形で出会った「ポーポー型ヒラヤーチー」、
私が一本目で悟りを開き、恍惚と二本目と食し終えたところで、とぅじが戻ってまいりました。
私の、最後の三本目を食べるという愉悦と、
「原材料名:調味料」の、その「調味料」の調合を突きとめるという目論見は、
とぅじの笑顔と引きかえに、見果てぬ夢に終わりました。
・・・チンビンも買っておけばよかった。

時流に安易に流されず 無理して抗わず
ときに立ち止まって 考えて

また ゆっくりと
自分の足取りで 確かに歩き出せばいい
「平和」という名の 通りにて

新成人に かりーさびら!
(100%グァバ・ジュース)
その季節の 旬のジュースだけを出してくれるお店の
―― そう 去年の3月には グァバ・ジュースにはありつけなかった ――
通りに面した縁台のようなベンチに座って
のんびり行き交う人々を のんびり眺めるのが
四十路男の ひそかな楽しみなのです
春にはまた ゴーヤージュースを飲もうかな
―Special Thanks―
「ゆんたく茶屋」さん(那覇市・平和通り)
むぬかんげーおじさん

今も現役です。
22年間、この場所で、港を行き交う旅人を見守ってきたのでしょうか。
それとも、どこかから運ばれてきて、余生を送っているのでしょうか。
・・・・あ、いや、よくよく見てみるに、全身にテーピングが。
もしや、現役を引退し、今は文化財?
那覇港待合室、
『沖縄〇〇バラエティ』、
「沖縄「かりゆしウェア」バラエティ」のロケ地にて。

夜、那覇を発って、明け方、宮古に着くような、
そんな、ゆるやかな船旅を、愛してやまない人もいると思うのだが・・・。

・・・って、おおしろさんは、今、どこにいるんでしたっけ?
■ 時はこの日の一週間前、場所は九州・熊本市の某所。
懐かしの学生居酒屋の35周年、いちゃりば兄弟、かりゆしの夜。
いいあんべぇに飲酒中。
(こ:古波蔵、お:おおしろ)
こ 「えっ? 沖縄? おおしろさん、沖縄出身? あいっ、久米仙、飲もうね!」
お 「あ、どうも (この人、どうして古酒を持っているのかしら・・・)」
こ 「で、で、出身はどこ? 今帰仁? ・・・勢理客? 喜屋武? 辺土名?」
お 「・・・・・・!!!」
こ 「・・・・・・???」
お 「えぇっ! どうして分かったんですかっ!?」
こ 「 (はっさ、適当に言ったら、当たりよった・・・) 」
お 「私、今帰仁なんですよ。 でも・・・、え~! どうして!?」
こ 「いや、親父が、ユタでね。・・・北九州の出身なんだけど」
お 「は、はあぁぁぁ~あ? ・・・お父さんって?」
こ 「いや、まあ、ありえんし。ゆくし、ゆくし。冗談、冗談。飲もうねぇ!」
お 「 (苦笑) 」
こ 「それにしても、里帰りも、那覇空港からがまた、たいへんだねぇ」
そんな会話をして、まさか、一週間もせずに、今帰仁の地に立つことになるとは。
背中には、その夜の思い出の染み込んだ、「肥後もっこす」の文字。
「すみません、シャッター、押していただけますか?」
などと、人様にお願いした場合には、
絶対に取ることのできない、こんなポーズ。
とぅじの撮った画像より盗用・・・、あらん、拝借さびたん。
2010-04-08
天上天下唯我独尊
天上は マヤーの毛遊び
天下は 人間カジャーの栄町
見渡せば 安里 松川 繁多川
首里の丘まで 街灯り
ただ 平穏であることの 尊さ
ただ それぞれに生きる 尊さ
ただ なんでもないことの 尊さ
ひめゆり通りを見下ろす ゆいレール安里駅より
今宵
仏陀さんに注ぐ甘茶を 間違って自分の器に注いでしまった凡夫が
音楽とともに 唯我独尊の深意を想った潅仏会
-2009/11/26 那覇市-
2010-02-02
いまだ出会えぬポーポー
はいさい、あんまー。
ポーポー、いただきましょうねぇ。
なんだかんだで、毎回、おじゃましている糸満のまちぐゎー(公設市場)。
大好きなんです。
もう、常連気分で、心もうきうきしています。
ここへ来るだけで、まちぐゎーに集う皆さんの元気まで、シーブンしていただけるようで。
余談ですが、
一昨年の春、右側に写っているような「てびち」のパックを、「てびち」が大好きな私は、
「糸満で三泊するから、食べきれるだろう」という甘い考えで買って、宿に持ち帰りました。
糸満を発つ朝は、「てびち」だけで満腹になるという、涙が出るほど幸せな朝食でした。
水と野菜ジュース以外は見たくもないという、ひどい二日酔いだったにもかかわらず。
門中、あらん、ファミリー・サイズの量でしたが、完食。

そうそう、昨年11月のこの旅行では、初めて、とぅじを連れて行ったのでした。
「琉球ガラス村」へ行く前に、糸満のまちぐゎーにも立ち寄るというプランで。
大成功でした。
「私が旅先で食べたものの中で、十本の指に入るすばらしい美味!」と、
とぅじは、糸満名物の「ばくだんカマボコ」に歓喜し、大絶賛。
まあ、四十年生きてきた貴女さまに言われると、
私まで褒められているような気分で、うれしくなるっていうもんです。
その「ばくだんカマボコ」を売っておられる「西南門小かまぼこ屋」のお母さんからは、
「あらぁ、あなた、独り者じゃなかったの~?」などというお言葉も。
まあ、いつも、私一人で来ておりましたので。
それでも、顔を覚えていていただけるというのは、本当にうれしいものです。
それで、ここはどこかと申しますと・・・

糸満市のお隣、豊見城市にあります、「アウトレットモールあしびなー」のテラスです。
この季節は北風が強いからなのか、
南方向から那覇空港へ着陸する飛行機が間近に見えたりします。
こんな、心地よい青空の下のテーブルで、ポーポーをいただくことに。
すみません。場所をお借りしました。
あ、とぅじはこの時、別行動。ショッピング中でございます。
ちなみに私、ポーポーは初体験でした。
どんな食べ物であるのかは、本などで見知ってはいたものの、
手にするのも、口にするのも、実は初めてでした。
そして、感激の瞬間。
ところが、手にする前に、
思いもかけぬものを目にしてしまいました。

「名称:焼き菓子(ひらやーちー)」というラベル。
えっ?
ヒラヤーチーといえば何度も食べたことがありますが。
小麦粉に、ニラや、変わったところではスヌイなどを入れて、
薄くふんわり焼いた、おやつにも、酒の肴にも上等な、あのヒラヤーチー、ですか?
いや、しかし。
たしかに、原材料の記載を見ると、肉とも味噌とも書いていません。
何が何だか分からぬまま口にしてみると・・・
いやいや、これがまた、なんとも、これまた、でーじまーさん!
たしかに、これはヒラヤーチーでした。
ニラも入っているし、中に具材を包んでいるわけでもないし。
しかし、この美味さの正体は一体なんなのか。
ためつすがめつし、また、よく噛みしめて。
どうも、この美味さの中で主役級の働きをしているのはソースのようなのです。
かすかな酸味を感じるのは、ケチャップも加えてあるのか。
そのソースを巻き込むように、ヒラヤーチーを丸めると、こんな感じになるのでしょう。
いや、しかし、美味しい!
数時間前に、ポーポーだと思い込んで買ったものが、実はヒラヤーチーだった。
しかし、これもまた、まちぐゎーでの新たな思い出になりました。
決して、あんまーが間違ったものをお売りになったわけではありません。
がんじゅーなあんまーが多いまちぐゎーの中でも、とりわけご年配のあんまーでしたので、
私の言葉が聴き取りにくかったのかもしれません。
というよりも、私が勝手に、ほいほいと手に取って、喜々として買っていったがために、
起こった勘違いなのです。
それに、ポーポーとヒラヤーチーの区別もつかずに買い求めるようなお客などというものは、
そもそも、あんまーの「接客マニュアル」には、失礼、まちぐゎーのお買い物の作法には、
想定されていないのかもしれませんね。
常連気分で調子に乗っている旅人と、本当の常連さん。
旅人はやはり、謙虚にして、かつ、非日常の中で起こる予想外のことを喜びと受け止める、
そんな心持ちでいる必要があるのだと思います。
そうすると旅は格段に楽しくなります。
さてさて、そんなわけで、思いもかけぬ形で出会った「ポーポー型ヒラヤーチー」、
私が一本目で悟りを開き、恍惚と二本目と食し終えたところで、とぅじが戻ってまいりました。
私の、最後の三本目を食べるという愉悦と、
「原材料名:調味料」の、その「調味料」の調合を突きとめるという目論見は、
とぅじの笑顔と引きかえに、見果てぬ夢に終わりました。
・・・チンビンも買っておけばよかった。
-2009/11/28-
2010-01-11
ふと、思い出した風景 ― 人それぞれの歩き方

時流に安易に流されず 無理して抗わず
ときに立ち止まって 考えて

また ゆっくりと
自分の足取りで 確かに歩き出せばいい
「平和」という名の 通りにて

新成人に かりーさびら!
(100%グァバ・ジュース)
その季節の 旬のジュースだけを出してくれるお店の
―― そう 去年の3月には グァバ・ジュースにはありつけなかった ――
通りに面した縁台のようなベンチに座って
のんびり行き交う人々を のんびり眺めるのが
四十路男の ひそかな楽しみなのです
春にはまた ゴーヤージュースを飲もうかな
―2009/11/29―
―Special Thanks―
「ゆんたく茶屋」さん(那覇市・平和通り)
むぬかんげーおじさん
2009-12-16
22年目の冬に
今も現役です。
22年間、この場所で、港を行き交う旅人を見守ってきたのでしょうか。
それとも、どこかから運ばれてきて、余生を送っているのでしょうか。
・・・・あ、いや、よくよく見てみるに、全身にテーピングが。
もしや、現役を引退し、今は文化財?
那覇港待合室、
『沖縄〇〇バラエティ』、
「沖縄「かりゆしウェア」バラエティ」のロケ地にて。
夜、那覇を発って、明け方、宮古に着くような、
そんな、ゆるやかな船旅を、愛してやまない人もいると思うのだが・・・。
-2009/11/30-
2009-12-15
おおしろさ~ん、来ましたよ~
・・・って、おおしろさんは、今、どこにいるんでしたっけ?
■ 時はこの日の一週間前、場所は九州・熊本市の某所。
懐かしの学生居酒屋の35周年、いちゃりば兄弟、かりゆしの夜。
いいあんべぇに飲酒中。
(こ:古波蔵、お:おおしろ)
こ 「えっ? 沖縄? おおしろさん、沖縄出身? あいっ、久米仙、飲もうね!」
お 「あ、どうも (この人、どうして古酒を持っているのかしら・・・)」
こ 「で、で、出身はどこ? 今帰仁? ・・・勢理客? 喜屋武? 辺土名?」
お 「・・・・・・!!!」
こ 「・・・・・・???」
お 「えぇっ! どうして分かったんですかっ!?」
こ 「 (はっさ、適当に言ったら、当たりよった・・・) 」
お 「私、今帰仁なんですよ。 でも・・・、え~! どうして!?」
こ 「いや、親父が、ユタでね。・・・北九州の出身なんだけど」
お 「は、はあぁぁぁ~あ? ・・・お父さんって?」
こ 「いや、まあ、ありえんし。ゆくし、ゆくし。冗談、冗談。飲もうねぇ!」
お 「 (苦笑) 」
こ 「それにしても、里帰りも、那覇空港からがまた、たいへんだねぇ」
そんな会話をして、まさか、一週間もせずに、今帰仁の地に立つことになるとは。
背中には、その夜の思い出の染み込んだ、「肥後もっこす」の文字。
「すみません、シャッター、押していただけますか?」
などと、人様にお願いした場合には、
絶対に取ることのできない、こんなポーズ。
とぅじの撮った画像より盗用・・・、あらん、拝借さびたん。
-2009/11/27 今帰仁城跡-