2017-06-02

戦世を訪ねて 2008~2016

   
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 知花グスクの麓。
 グスクの前に鳥居が立てられているのは戦前の歴史の名残りだろう。




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 鳥居をくぐってすぐの場所に「鎮魂・平和祈願の碑(いしぶみ)」がある。
 2004年3月28日完成、除幕。

 「沖縄市遺族会美里支部創立五十周年にあたり・・・(中略)・・・知花慰霊塔敷地内のゆかりの地に沖縄県の「平和の礎」の資料を基に軍人・軍属・一般住民二千七百余名の戦没者刻銘板を建設」(刻銘板本文より)

 「旧美里村出身者二千七百二十一人の名前が刻印されている」(広報おきなわ(№359)平成16年5月号より)




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 慰霊塔。
 この形は戦前の忠魂碑を改修したものだろうか(来歴については未確認)。




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 オオシマゼミが鳥居の脚にとまって鳴いていた。

 この前日、キャンプコートニーから昆布の米軍貯油施設の脇の小径を歩いていた時、繁みの中から「警戒音のような、電子音のような、不思議な音」が聞こえてきた。断続的に、はっきりと主張するように、そうかと思うと存在を隠すように、聞こえたり、途切れたり、してきた。
 足が止まる。こちらも警戒する。あたりを見渡し、自分のいる場所を地図で確かめる。繁みの中に目を凝らし、監視カメラや赤外線の探知機を探す。
 また「音」がする。立ちどまる。
 「音」はどこから?やがて、速足になる。

 期せずしてまた、その「音」を聞く。そして、その「声」の正体と間近に向き合う。

 オオシマゼミやクロイワツクが鳴き交わす、秋の沖縄をゆっくり歩いたのは、この年が初めてだった。



 セミの声も、歴史も今も、見るもの聞くもの、まだまだ知らないことばかりであった日々。
 

-2010/10/12 沖縄市 知花-


 
category2010 沖縄旅日記③ 秋  time23:56  authorKohagura Erio 

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