2014-07-07

うふかじの痕跡

  
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   「カサカンジャーから、喜屋武岬が見えるのか」

   そんなことを思った。

   さんざん地図を眺め、読み、場所も位置関係も頭に入れておきながら、
   そこから見える風景には思いが至っていないことも多い。
   それがまた、その場所に立つ所以でもあるのだが。

 
   沖縄本島南端の海岸に、断崖に立つとき、想うことは多々ある。
   ここで喜屋武岬に対峙するとき、荒崎海岸を背にしていることになる。


   しかし、今日という日に限っては、迫りくる大型台風のことを思う。


   カサカンジャー。
   1832年の台風の際に打ち上げられたと、
   琉球の史書『球陽』にも記されている巨岩。

   
   今夜のニュースで、糸満市の映像が流れる。
   喜屋武岬から東側の海岸を撮っていることがわかる。
   そこに映し出される隆起珊瑚礁の岩場に、巨岩の影を見とめる。
   きっとこれまでも、喜屋武岬に立ったとき、あるいは、
   こんな映像を通して、目にしていたはずである。


   「あの場所だったのか」

   2週間前の、あの場所を思う。

   あの場所が、打ち寄せる荒波に洗われている。
   サーフベンチと呼ばれる浸食地形の先端が大波に砕かれ、
   なおも押し寄せつづける大波に打ち上げられた。
   そんな像を思い描く。


   今はただ、今回の台風8号が、島々のすべてを傷つけること少なく、
   通り過ぎることを祈っています。


-2014/6/22 糸満市-


 
category2014 沖縄旅日記② 夏  time23:17  authorKohagura Erio 

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