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2016-07-13



風の交響詩

   
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   オーケストラの ひとりひとりの
   奏でる音が 聞こえてくるまで
   時の休符に 耳を澄ませて

   聞こえてきた音に ただ聞き入るだけの
   指揮者になった
   夢を見る


-2016/6/25 屋我地島 我部(名護市)-

  
 

2016-07-05

真夏の午後のちゃーびらさい

   
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  島に着いて、宿に入り、
  ずいぶん長いあいさつを済ませてのち、
  まずは、歩く。

  マヤーが縄張りを見回るように。
  ウーマクワラバーが寄り道するように。

  宿から徒歩1分のマチヤグヮー(商店)で、
  おじさんが出てくるのを1分半くらい待って、
  今日流すであろう汗の量くらいのさんぴん茶と、
  沖縄到着祝いで、沖縄の味、ソーダセブンアイスを買い求める。  

  早くも汗をかきはじめたソーダセブンを三口、四口で平らげて、
  宿から徒歩3分の海への径を、10分くらいかけて歩く。

  いい感じで時間が流れ、いい感じでその時間に乗りはじめる。
  いろんなものに目が向いて、時間の流れはさらに、ゆっくりになる。
 
  今夜行く場所、今夜会う皆さん、明日訪れる場所、さっき食べたヒートゥ炒め。
  それだけをぼんやりと、時間の流れに浮かべている。
 


-2016/6/25 屋我地島 済井出(名護市)-

  
  

2016-07-03

遠くて近い島にも雨が降る

  
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  光も降れば 雨も降る
  遠い山にも 近くの海にも 内海に浮かぶ島々にも


  昔 「のがれの島」で こんな夏の日

  すべてを焼く光から すべてを濡らす雨から
  どうやって逃れていたのだろうか

  それでも光は 濡れたからだや衣服を乾かし
  それでも雨は 水をもたらし命をつなぐ

  それでも それでも
  生まりジマから 親兄弟から 過ぎし日々から 遠く 遠く
  歩いて渡れる岸辺からも 交わす言葉からも 遠く 遠く
  遠く離れた 「のがれの島」で
  

  遠く離れた 「のがれの島」へ
  それでも わけへだてなく 降り注ぐ

 

-2016/6/25 屋我地島より羽地内海を望む(名護市)-



2016-07-01

雲相

   
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   平年よりずいぶん早く 梅雨明けして
   めーなち 太陽(てぃだ)くゎんくゎんして
   地表の湿気をちゅーじゅく あちらして

   夏至南風と ゆいまーる
   夏の青空と 夏の空気と 夏の暑さを
   もう あまくま 行きわたらせたはずだから


   もう そろそろ いいはずね
   空にたっぷりたくわえた 空にしっかりためこんだ
   天地をめぐる 水たちを

   もう そろそろ いいはずね 
   地上あまねく まちかんてぃー
   人間だって 予報じゃなくて予感してるね

   うり そろそろ いいはずね
   ひやささ そろそろ いちゅんどー
   カタブイの季節の はじまりやさ



   ・・・・なんて言いながら 笑っていると見たり
  

-2016/6/25 ワルミ大橋(今帰仁村 天底)-



2016-06-30

風景の中へ、風景の中で

   
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   島に着いた午後は サンダルを濡らし
   二日目のこの朝は 膝の上まで
   三日目の翌朝は 胸の下まで

   水を感じ 波を感じ 海を感じる 


   
   親水護岸に足滑らせて 全身で
   大地を感じ 激痛からやがて 鈍痛を感じたのは
   三日目の朝 ちょうど日が昇る頃

   海の中で 正気に返る


-2016/6/26 屋我地島(名護市)-



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