«Prev || 1 | 2 | 3 | 4 | 5 || Next»

2016-08-27



おはようの、いのちの記憶

   
null

   「朝ごはん、もう、食べた?」
   「んメェェェェェェェェ~」


 
   まだのようだね。
   こっちも、まだだよ。

   島の商店も、ストアーも、共同売店も、まだ、開いてなかった。
   車を走らせて橋を渡ればコンビニもあるけど、
   せっかくだから、のんびり、ゆっくり、島の朝ごはんを。



   えっ?
   ゆうべの晩ごはんは、どうしたかって?

   ヒンプンガジュマルの近くで・・・・。
   「今日は、お刺身もあるよ」って言われたけど、
   夜も遅かったし、車だから飲めなかったし、
   やくとぅ、お汁とご飯だけ・・・・。

   えっ?
   何のお汁かって?

   命どぅ宝、メメント・モリ、ぬちぐすい・・・・。
   いのちの記憶。
   いのちへの感謝。
   くゎっちー・・・ さびたん・・・。

 

-2016/6/26 屋我地島(名護市)-

    
  

2016-08-24

琉球の道

   
null

   さわやかな朝
   の はずなんだけど すでに滝のような汗

   そういえば
   ゆうべ遅く 島に戻ってきたとき
   ヘッドライトに照らされた 雨あがりの道の上で
   雲のこどもたちが 遊んでいたよ

   遠雷がいつまでも ピーカーピーカーしてるから
   空に帰るのは うとぅるさよって
   霧だか靄だかぐゎーしーして 深夜徘徊していたよ

   ん?
   まだだれか 空に帰ってないな
   だからこんなに 蒸し暑い朝なんだはずね


-2016/6/26 屋我地島(名護市)-



2016-08-17

ウークイ・フライト ~ いつかはだれもが空へと還る

   
null

null

null

null

null

null

   「また帰ってこようねぇ」と こんなふうに 
   懐かしき地上のあまくまを
   ずっとずっと 振りかえり振りかえり いちまでぃんいちまでぃん
   見つめているのかな


   もうしばらくは この世を歩くつもりの
   とりあえずは今回はもう いつものように歩き疲れた旅人は
   額のアンダ(脂)を ガラス窓に押しつけては
   真新しい旅路の残像を 出会えた人の面影を
   ガラスの向こうに ガラスのこちらに 映すのです
  

   追伸

   この旅でいちばん歩き回った 羽地内海 屋我地島の写真は
   また 日をあらためて



-2016/6/28 沖縄県上空-



2016-08-11

それでも、海と

  
null

    
    そこに立ち 身体を開くことで
    遠い地の今の いくつかのことが消えてゆき
    この地の昔の 多くのことが寄せてくる

    心の満ち引きが 心を洗う
    今しかない今の 積み重ね


-2016/6/25 屋我地島 済井出(名護市)-



2016-08-08

真夏まふっくゎ

   
null

   真夏まふっくゎ 午後の2時

   風がわたるウージの森に 風がぬけるスージ小
   まっすぐに ほら
   見つけた かな

   しばらく風待つ 空を見上げる

   ハルサーさんも だれもいない
   今はきっと なかゆくい
   サンサナーだけ カチャーシー

   と 思っていたら
   何か動いた クバ笠動いた
   ハルサーおじさん 振り向いた





null

   真夏まふっくゎ 午後の2時
   ちょっと過ぎ
    
   腰をかがめて ハル仕事 と
   突っ立ったまま とぅるばって と
   水路のむこうと 路辺のこっち

   こっちとむこう ふたりの目と目
   目と目がまっすぐ あったのだけど
   こっちの目が笑み 浮かべる前に
   むこうの目はもう ハル仕事
  
   それでも風が 二度三度
   あまくま向きを変えながら
   ウージ畑を駆け 駆けまわり

   それくらいの 夏のしじまに
   ふたりは同じ まふっくゎの中

   サンサナーまだ カチャーシー


-2016/6/25 屋我地島(名護市)-



«Prev || 1 | 2 | 3 | 4 | 5 || Next»