
2013-08-06
魂 震わせる民族の記憶 (台湾・沖縄)
魂 震わせる民族の記憶
桜坂アサイラム台湾スタイル
那覇市の桜坂周辺を舞台に、音楽やアートが集結する“町フェス”「サクラザカ・アサイラム2013-台湾スタイルTCMウィーク」が7月27、28両日、桜坂劇場などであった。台湾の角頭(ジャオトウ)音楽と協力し、先住民たちの民族音楽をベースにしたアーティストが多数参加。沖縄、日本の音楽家やファンと交流を深め、土地の記憶が鮮やかなメロディーとともに交錯するアート空間を生み出した。

民族の記憶を背負い、魂を震わせる声で涙を流しながら
歌う巴奈(Panai)=7月28日、那覇市の桜坂劇場
台湾から東部先住民の音楽に即興を交えたスタイルで人気の陳建年(Pau-dull)や、東部プユマ族のボーカルユニット南王姐妹花(ナンワン・シスターズ)らが出演した。
巴奈(パナイ)&Messageは子のために身を粉にして働く母親を歌う「レモンの花」などを演奏。ギターの静かなメロディーに巴奈が民族の記憶を背負い、魂を震わせる歌声を乗せる。Messageのメンバーが地の底から響くような声の調和を聞かせ、エイサーも踊って会場を沸かせた。

周辺店舗の壁面に映像を投影するウォールプロジェクション。
雑貨市やワークショップなどとともににぎわった=7月28日、
那覇市牧志

日本、沖縄、台湾の出演者が登壇し、声を合わせた
オールエンディング=7月28日、桜坂劇場
最終日はタテタカコらのコラボレーション。タテが力強いボーカルで輪郭を描き、element of the momentがスイング感に満ちた演奏で彩りを加える。オトエホンが描く絵がスクリーンに映し出され、即興で合作する芸術作品が聴衆のイメージをふくらませる。
最後は台湾のミュージシャンを含め、出演者が舞台に登壇して「太巴〓朗之歌」を合唱して締めくくった。
(宮城隆尋)
※注:〓は「朗」の下に「土」
琉球新報
桜坂アサイラム台湾スタイル
那覇市の桜坂周辺を舞台に、音楽やアートが集結する“町フェス”「サクラザカ・アサイラム2013-台湾スタイルTCMウィーク」が7月27、28両日、桜坂劇場などであった。台湾の角頭(ジャオトウ)音楽と協力し、先住民たちの民族音楽をベースにしたアーティストが多数参加。沖縄、日本の音楽家やファンと交流を深め、土地の記憶が鮮やかなメロディーとともに交錯するアート空間を生み出した。

民族の記憶を背負い、魂を震わせる声で涙を流しながら
歌う巴奈(Panai)=7月28日、那覇市の桜坂劇場
台湾から東部先住民の音楽に即興を交えたスタイルで人気の陳建年(Pau-dull)や、東部プユマ族のボーカルユニット南王姐妹花(ナンワン・シスターズ)らが出演した。
巴奈(パナイ)&Messageは子のために身を粉にして働く母親を歌う「レモンの花」などを演奏。ギターの静かなメロディーに巴奈が民族の記憶を背負い、魂を震わせる歌声を乗せる。Messageのメンバーが地の底から響くような声の調和を聞かせ、エイサーも踊って会場を沸かせた。

周辺店舗の壁面に映像を投影するウォールプロジェクション。
雑貨市やワークショップなどとともににぎわった=7月28日、
那覇市牧志

日本、沖縄、台湾の出演者が登壇し、声を合わせた
オールエンディング=7月28日、桜坂劇場
最終日はタテタカコらのコラボレーション。タテが力強いボーカルで輪郭を描き、element of the momentがスイング感に満ちた演奏で彩りを加える。オトエホンが描く絵がスクリーンに映し出され、即興で合作する芸術作品が聴衆のイメージをふくらませる。
最後は台湾のミュージシャンを含め、出演者が舞台に登壇して「太巴〓朗之歌」を合唱して締めくくった。
(宮城隆尋)
※注:〓は「朗」の下に「土」
琉球新報
2013-08-01
迫力の声量と表現力 キュウ・ウォン・ハン(OKINAWA)
迫力の声量と表現力 キュウ・ウォン・ハン

照屋江美子(右)とオペラアリアで共演するキュウ・ウォン・ハン。圧倒的な声量と表現力で来場者を魅了した=12日、那覇市のパレット市民劇場
韓国ソウル出身のバリトン歌手キュウ・ウォン・ハンのリサイタル(カノンの会主催)が12日、那覇市のパレット市民劇場で開かれた。キュウはベルヴェデーレ国際声楽コンクールなど数々の受賞歴があり、日本では「題名のない音楽会」への出演などで知られる。オペラアリアから日本、韓国の歌曲まで、幅広い曲目をすさまじい声量と豊かな表現で彩り、来場者を圧倒した。
共演は関東を中心に活動する県出身の照屋江美子(ソプラノ)。ピアノは山岸茂人が務めた。
リサイタルはシューベルト「ます」「野ばら」で幕を開く。
ヴェルディ「墓に近寄らないで」などを圧倒的な迫力で聞かせたかと思えば、トスティ「セレナータ」は叙情性豊かな旋律をみずみずしく奏でる。
ヴェルディのオペラ「椿姫」から3曲を披露。
「ああ、そは彼の人か~花から花へ」は照屋が、熱情ほとばしるアリアを狂おしく歌う。キュウは「プロヴァンスの陸と海」で、息子を思う父親の心情を、心を震わせる響きに乗せる。「ヴィオレッタとジェルモンの二重唱」は2人の絶妙な掛け合いで来場者をドラマチックな一幕に引き込む。
岡野貞一「故郷」でも味わい深い響きを醸し出したたほか、カッチーニ「アヴェ・マリア」は単純な歌詞の繰り返しを千変万化させる、キュウの表現の巧みさが際立った。
金連俊「青嶺に住まう」(榎本潤編曲)は、韓国の山々に息づく自然の雄大さをゆったりとした旋律で描く。韓国民謡「舟歌」(榎本編曲)は漁師たちの威勢のいい「エヤー、テヤー」という掛け声が歌詞に含まれる印象的な曲。力強い旋律に、昔ながらの人々の豊かな暮らしぶりを映し出した。
退場したキュウは鳴りやまない拍手で再び舞台に登場。アンコールに「見上げてごらん夜の星を」「芭蕉布」などで応え、来場者の喝采を浴びた。
(宮城隆尋)
琉球新報

照屋江美子(右)とオペラアリアで共演するキュウ・ウォン・ハン。圧倒的な声量と表現力で来場者を魅了した=12日、那覇市のパレット市民劇場
韓国ソウル出身のバリトン歌手キュウ・ウォン・ハンのリサイタル(カノンの会主催)が12日、那覇市のパレット市民劇場で開かれた。キュウはベルヴェデーレ国際声楽コンクールなど数々の受賞歴があり、日本では「題名のない音楽会」への出演などで知られる。オペラアリアから日本、韓国の歌曲まで、幅広い曲目をすさまじい声量と豊かな表現で彩り、来場者を圧倒した。
共演は関東を中心に活動する県出身の照屋江美子(ソプラノ)。ピアノは山岸茂人が務めた。
リサイタルはシューベルト「ます」「野ばら」で幕を開く。
ヴェルディ「墓に近寄らないで」などを圧倒的な迫力で聞かせたかと思えば、トスティ「セレナータ」は叙情性豊かな旋律をみずみずしく奏でる。
ヴェルディのオペラ「椿姫」から3曲を披露。
「ああ、そは彼の人か~花から花へ」は照屋が、熱情ほとばしるアリアを狂おしく歌う。キュウは「プロヴァンスの陸と海」で、息子を思う父親の心情を、心を震わせる響きに乗せる。「ヴィオレッタとジェルモンの二重唱」は2人の絶妙な掛け合いで来場者をドラマチックな一幕に引き込む。
岡野貞一「故郷」でも味わい深い響きを醸し出したたほか、カッチーニ「アヴェ・マリア」は単純な歌詞の繰り返しを千変万化させる、キュウの表現の巧みさが際立った。
金連俊「青嶺に住まう」(榎本潤編曲)は、韓国の山々に息づく自然の雄大さをゆったりとした旋律で描く。韓国民謡「舟歌」(榎本編曲)は漁師たちの威勢のいい「エヤー、テヤー」という掛け声が歌詞に含まれる印象的な曲。力強い旋律に、昔ながらの人々の豊かな暮らしぶりを映し出した。
退場したキュウは鳴りやまない拍手で再び舞台に登場。アンコールに「見上げてごらん夜の星を」「芭蕉布」などで応え、来場者の喝采を浴びた。
(宮城隆尋)
琉球新報
2013-07-25
グランプリに田福真美さん 音楽コン石垣島大会(OKINAWA)
グランプリに田福真美さん 音楽コン石垣島大会
ヤマハグループが開催するアマチュア音楽コンテスト「The 7th Music Revolution」の石垣島大会(根間楽器主催)が23日夕、市内のライブハウスで開かれ、田福真美さん(八重高2年)がグランプリに輝き、福岡県で開催される九州大会への出場権を獲得した。
23歳以下のアマチュアミュージシャンが対象で、大会には中高生から一般の10組が挑戦。オリジナル曲やカラオケなど個性豊かに頂点を目指した。
審査の結果、絢香の「みんな空の下」を、まっすぐな歌声で披露し観客を魅了した田福さんがグランプリに選ばれ「びっくりして泣きそう。九州ファイナルではもっと感情を込めて歌えるように頑張りたい」と語った。
ヤマハミュージックパブリッシングの友池悠二A&Rディレクターは講評で「全体的に経験が浅い人が多かったが、みな素質がある。今後の成長がとても楽しみ」と期待した。
このほか奨励賞にはLAVURS(ラヴァーズ)、GO-MAI(ゴーマイ)が選ばれた。
八重山毎日新聞

ヤマハグループが開催するアマチュア音楽コンテスト「The 7th Music Revolution」の石垣島大会(根間楽器主催)が23日夕、市内のライブハウスで開かれ、田福真美さん(八重高2年)がグランプリに輝き、福岡県で開催される九州大会への出場権を獲得した。
23歳以下のアマチュアミュージシャンが対象で、大会には中高生から一般の10組が挑戦。オリジナル曲やカラオケなど個性豊かに頂点を目指した。
審査の結果、絢香の「みんな空の下」を、まっすぐな歌声で披露し観客を魅了した田福さんがグランプリに選ばれ「びっくりして泣きそう。九州ファイナルではもっと感情を込めて歌えるように頑張りたい」と語った。
ヤマハミュージックパブリッシングの友池悠二A&Rディレクターは講評で「全体的に経験が浅い人が多かったが、みな素質がある。今後の成長がとても楽しみ」と期待した。
このほか奨励賞にはLAVURS(ラヴァーズ)、GO-MAI(ゴーマイ)が選ばれた。
八重山毎日新聞
2013-07-16
郷の風土にじむ サキシマミーティング(沖縄)
郷の風土にじむ サキシマミーティング
初のフルアルバムをベスト盤として発売する
サキシマミーティングの新良幸人(右)、下地勇
=琉球新報社
新良幸人、下地勇のサキシマミーティングが18日、初のフルアルバム「SAKISHIMAmeeting THE BEST」(アライズ)を発売する。
これまでに発表した「SAKISHIMAのテーマ」や映画「カラカラ」主題歌の「TOME DOME」、エイサーで使われる「カーチパイ」などに新曲4曲、カバー曲などを加えたベスト盤。全14曲、3000円。
「ライブ中心に動いてきて8年たった。初のフルアルバムがベスト盤というのも、僕らの愛嬌(あいきょう)」と語る新良。
冒頭に収録した、旧盆行事アンガマの軽妙なやり取りを描く「ハイハイアンガマ」や「レディ・カニメガ」もキャッチーさが際立つ。「沖縄を描いてもコテコテではなく、ブルースやジャズの感覚が自然に入ってくる」と語る下地。
新良は「那覇を歩いていて発想した曲でも、白保の風景を思い浮かべて作っている。聞けば勇も宮古のことを思って作っているという」と楽曲ににじむ故郷の風土について語る。
21日に那覇OPAの閉店イベントでインストアライブを行う。
出演は午後5時10分の予定。2人は「沖縄でのレコ発ライブも近いうちに開きたい」と語った。
琉球新報

初のフルアルバムをベスト盤として発売する
サキシマミーティングの新良幸人(右)、下地勇
=琉球新報社
新良幸人、下地勇のサキシマミーティングが18日、初のフルアルバム「SAKISHIMAmeeting THE BEST」(アライズ)を発売する。
これまでに発表した「SAKISHIMAのテーマ」や映画「カラカラ」主題歌の「TOME DOME」、エイサーで使われる「カーチパイ」などに新曲4曲、カバー曲などを加えたベスト盤。全14曲、3000円。
「ライブ中心に動いてきて8年たった。初のフルアルバムがベスト盤というのも、僕らの愛嬌(あいきょう)」と語る新良。
冒頭に収録した、旧盆行事アンガマの軽妙なやり取りを描く「ハイハイアンガマ」や「レディ・カニメガ」もキャッチーさが際立つ。「沖縄を描いてもコテコテではなく、ブルースやジャズの感覚が自然に入ってくる」と語る下地。
新良は「那覇を歩いていて発想した曲でも、白保の風景を思い浮かべて作っている。聞けば勇も宮古のことを思って作っているという」と楽曲ににじむ故郷の風土について語る。
21日に那覇OPAの閉店イベントでインストアライブを行う。
出演は午後5時10分の予定。2人は「沖縄でのレコ発ライブも近いうちに開きたい」と語った。
琉球新報
2013-07-04
人気バンド集結 「ピースフル」・OKINAWA
人気バンド集結 13、14日「ピースフル」

31回目を迎えるピースフルラブ・ロックフェス
に出演するミュージシャンら
=6月28日、ミュージックタウン音市場
【沖縄】
第31回ピースフルラブ・ロックフェスティバル(同実行委員会主催、沖縄市共催)が13、14の両日、沖縄市屋宜ステージで開かれる。初日はオレンジレンジ、HY、かりゆし58など若者から人気のあるバンドが登場。2日目は紫、JET、かっちゃん&レインボーなどベテランのバンドが出演し、沖縄ロックの神髄を披露する。
昨年に続き台湾、韓国のバンドも出演。沖縄、アジアのミュージシャンが交流を深めながら国際色豊かなステージを繰り広げる。
出演するバンドのメンバーらが6月28日、沖縄市のミュージックタウン音市場で会見。徳山義広総合プロデューサーは「ピースフルをアジアに発信するいい機会だ」とアピール。長年出演を続けている「かっちゃん」こと川満勝弘さんは「30年も出ているが、まだ物足りない」と語り、本番への意気込みをみせた。
両日とも午後1時半開演。入場料は前売り1日券が3500円、2日通し券が6千円(県内限定販売)。当日500円増し。問い合わせはミュージックタウン音市場(電話)098(932)
琉球新報

31回目を迎えるピースフルラブ・ロックフェス
に出演するミュージシャンら
=6月28日、ミュージックタウン音市場
【沖縄】
第31回ピースフルラブ・ロックフェスティバル(同実行委員会主催、沖縄市共催)が13、14の両日、沖縄市屋宜ステージで開かれる。初日はオレンジレンジ、HY、かりゆし58など若者から人気のあるバンドが登場。2日目は紫、JET、かっちゃん&レインボーなどベテランのバンドが出演し、沖縄ロックの神髄を披露する。
昨年に続き台湾、韓国のバンドも出演。沖縄、アジアのミュージシャンが交流を深めながら国際色豊かなステージを繰り広げる。
出演するバンドのメンバーらが6月28日、沖縄市のミュージックタウン音市場で会見。徳山義広総合プロデューサーは「ピースフルをアジアに発信するいい機会だ」とアピール。長年出演を続けている「かっちゃん」こと川満勝弘さんは「30年も出ているが、まだ物足りない」と語り、本番への意気込みをみせた。
両日とも午後1時半開演。入場料は前売り1日券が3500円、2日通し券が6千円(県内限定販売)。当日500円増し。問い合わせはミュージックタウン音市場(電話)098(932)
琉球新報

