2013-08-30



 沖縄県は中学で全4教科最下位

全国学力テスト 沖縄県は中学で全4教科最下位

 文部科学省は27日、小学6年生と中学3年生を対象に4月に実施した2013年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。
県内公立学校の平均正答率は中学校全4教科(国語A・B、数学A・B)、小学校2教科(国語B、算数A)で最下位だった。
小学校国語A、算数Bは46位だった。中学校は調査が始まった2007年度以降、6年連続の最下位。
小学校は12年度に比べ、全教科で全国差が4ポイント前後まで縮まり、改善傾向が見られた。

 調査は国語と算数・数学の教科で基礎的知識を問うA問題、活用力を見るB問題に分けて実施した。

 県内中学校は国語A69・2%、国語B62・4%、数学A53・2%、数学B29・8%。全国平均をそれぞれ7・2ポイント、5・0ポイント、10・5ポイント、11・7ポイント下回った。解答を記入しない「無回答率」は、数学Aの1問を除き、全ての設問で全国平均と同じかそれを上回った。

 県内小学校の平均正答率は国語A58・3%、国語B45・5%、算数A73・3%、算数B54・4%。全国平均をそれぞれ4・4ポイント、3・9ポイント、3・9ポイント、4・0ポイント下回った。

 調査には県内の公立小学校262校1万5918人、中学校156校1万5069人が参加した。

 都道府県別(公立)では、秋田と福井が上位を占めた。下位は沖縄や北海道が目立った。高知など学力テストが始まった当初より順位を上げているケースもあった。

 公立小学校では、最も低い正答率の都道府県と全国平均の差が初めて5ポイント以内に収まり、文科省は「学力の底上げが進んだ」と分析している。

 12年度は理科を追加したが、13年度は2教科に戻した。文科省は3年に1度、理科を実施することにしており、次は15年度に3教科となる。


   琉球新報

 石垣に秋の野鳥ツメナガセキレイ(沖縄)

早! 石垣に秋の野鳥ツメナガセキレイ
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秋を告げる鳥と呼ばれるツメナガセキレイ
=石垣市名蔵

 【石垣】暑さが和らぐ「処暑」を迎えた23日、石垣市名蔵の浦田原に「秋を告げる野鳥」と呼ばれるツメナガセキレイが1羽飛来しているのが見られた。

 八重山では、昼間はまだ強い日差しが続くが朝夕は涼しい時期。ツメナガセキレイは二期作の準備中の水田に舞い降り、旅の疲れを見せない元気な羽ばたきで餌を探していた。

 スズメ目セキレイ科の野鳥で、北から最初にやってくるセキレイ。冬はサハラ以南のアフリカ、南アジア、東南アジアに渡り、日本では北海道北部で夏に繁殖する(奥沢秀一通信員)

   沖縄タイムス
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category徒然日記  time17:11

12年ぶりだね 夏祭り 糸満・真栄里団地・沖縄

12年ぶりだね 夏祭り 糸満・真栄里団地
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沖縄水産高校の生徒が企画した抽選会でくじを引く住民
=25日、糸満市真栄里

 【糸満】
糸満市の真栄里団地自治会(安里勝利会長)は25日、沖縄水産高校の生徒の協力を得て12年ぶりに夏祭りを同団地内で開催した。
卒業生の9割が福祉業界に就職する同校総合学科福祉サービス系列の生徒が中心となって手伝った。生徒と住民が一緒に出店を出し、出し物を披露するなど、地域と学校が一体となって祭りを盛り上げた。

 同団地では少子化の影響で子どもが減り、毎年開催していた祭りが「自然消滅」(安里会長)したという。加えて、高齢化で老人会活動が停滞し、一人暮らしのお年寄りが外部とコミュニケーションを取る機会も少なくなっていた。

 事態を見かねた市社会福祉協議会が地元の沖縄水産高校に声を掛け、現場実習を兼ねた高齢者の生活支援に乗り出した。生徒が高齢者をもてなす「ユンタク会」なども毎年開催している。

 祭り当日には団地内の広場に舞台が設けられ、沖水ダンス部のヒップホップダンスや福祉サービス系列クラスの手話ソングなどが披露された。

 団地に20年近く住んでいる照屋ヨネさん(76)は「昔は祭りが毎年あったが今はなくなった。生徒が頑張っていてパワーをもらった。水産高校と真栄里団地は親子のようだ」と笑顔で話した。

 同校3年の名幸千智さん(17)は「自分たちが何をできるか考えて祭りを復活させることになった。高齢者や子どもも多く集まってくれた。祭りが来年以降も続いてほしい」と願いを込めた。


   琉球新報
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category地域情報  time14:49

きょうから全島エイサー エイ坊もスリサーサー(沖縄)

きょうから全島エイサー エイ坊もスリサーサー
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<きょうから全島エイサー>高さ6メートルの「エイサーのまち」
イメージキャラクターのエイ坊
=コザミュージックタウン前

 【沖縄】
第58回全島エイサーまつり(同実行委員会主催)が30日から9月1日までの3日間、沖縄市コザ運動公園を主会場に開催される。
初日の道ジュネーが繰り広げられるコザミュージックタウン前に、高さ6メートルの「エイサーのまち」イメージキャラクターのエイ坊がお目見えし、ムードを盛り上げている=写真。
エイ坊は一括交付金を活用した県の「沖縄フラワークリエイション事業」の一環で、県中部土木事務所が設置した。ニチニチソウなど4種の花で飾っている。

 全島エイサーまつりは2日目の31日、コザ運動公園陸上競技場に会場を移し、市内を中心に15青年会が出演。最終日の9月1日は市内外の15団体が同競技場で勇壮な舞を披露する。


   琉球新報
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category沖縄観光  time14:38

中高校生が観光客ガイド「やりがいある」(売る間・沖縄)

中高校生がガイド体験 観光客案内「やりがいある」
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観光客を相手に勝連城跡の特徴や歴史を紹介した生徒ら
=28日、うるま市の勝連城跡

 【うるま】
うるま市内の中高校生が市内の名所・旧跡を案内するガイド体験が28日、勝連城跡であった。

 生徒らは他県から訪れた観光客を相手に、勝連城跡の歴史や特徴を解説していた。

 うるま市社会福祉協議会と市ボランティアセンターが2010年から取り組む「ボランティア・NPO活動体験」の一環。市史跡ガイドの会(仲村春吉会長)が市内の中学生3人、高校生5人に勝連城跡やうるま市の歴史や文化、観光客への対応を指導した。

 昨年に続き、ガイドを体験した具志川高1年の宇江城美南(みな)さんは「阿摩和利がいた時代を想像しながら勝連城跡を回るのが魅力だ。観光客に城跡のことを知ってもらうのはうれしいし、やりがいがある」と話していた。

 仲村会長は「体験を通して、地域への誇りを感じてほしい。将来的には観光ガイドや文化財保護の担い手として育てていきたい」と話している。


   琉球新報
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category沖縄観光  time14:35

心の病から絵で再起 (コザ中・沖縄)

山川勇さん、心の病から絵で再起 コザ中で特設授業
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自作を手に自身の体験を語り、生徒を激励した山川さん
(右)と根間教諭=27日、コザ中学校

 【沖縄】
心の病と向き合いながら、水性ペンを使った個性的な絵画を描く山川勇さん(48)=那覇市=が27日午後、沖縄市立コザ中学校(山里朗校長)で中学3年のクラスの特設授業を担当した。
教壇に立った山川さんは「出会いを大切にして、いろんな目標を持って頑張ってほしい」と生徒を激励した。

 県外で働いている時に体調を崩し、10年ほど前から沖縄で療養生活を送ってきた。昨年、ラジオ番組の絵画募集に自作が採用されたことがきっかけで創作活動に取り組むようになり、ことし5月には、おもろまちの自宅にギャラリー「山ちゃんの絵」を開設した。

 自作を手に、山川さんは冗談を交えながら闘病の苦労や創作の動機について説明した。「絵を描いている時は無心になれる。50歳を前にして自分の中で目標を持つことができ、自信も生まれた」と創作による自身の変化についても語った。

 自らの体験を踏まえ、目標を見つけることの大切さを説き「人生の中ではいいことも悪いこともある。若いうちは何でも挑戦することが大事。しかし、無理をしてはいけない」と来春卒業する生徒に助言した。

 山川さんの指導で生徒も水性ペンを使って絵を描いた。授業を受けた比嘉栞理(しおり)さん(15)は「もう立ち直れないというところから山川さんは頑張って元気を取り戻し、夢中になれることを探した。生きる力がすごいと思う」と話していた。

 コザ中教諭で山川さんの中学、高校時代の同級生の根間秀雄さん(49)のアイデアで特設授業が実現した。


   琉球新報
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category地域情報  time13:12

金龍、瑞雲 鮮やか 「向拝柱」修復大詰め(首里城・沖縄)

金龍、瑞雲 鮮やか 首里城「向拝柱」修復大詰め
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<修復作業>向拝柱の絵付けをする職人
=28日、那覇市首里の首里城
(山城博明撮影)

 ことし2月から始まった首里城正殿の柱「向拝柱(こうはいばしら)」の修復作業が大詰めを迎えている。26日から柱に描かれていた金龍(きんりゅう)と瑞雲(ずいうん)の絵付け作業が始まった。修復は9月上旬に終了する予定。

 向拝柱は正殿の正面に4本設置されている。そのうち真ん中寄りの2本が劣化したため、修復作業を実施した。1本は腐食が進んでおり、柱ごと取り換えた。木材はもともと使用されていたチャーギ(イヌマキ)から、ヒノキに変更した。

 28日は金龍のうろこや瑞雲の縁の絵付けをした。首里城を管理する沖縄記念公園事務所の伊佐真幸・首里出張所長は「秋には新しくなった向拝柱がお目見えする。きれいに修復された柱をぜひ見に来てほしい」と話した。


  琉球新報
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category沖縄観光  time13:01

島原料でスキンケア商品とハイビスカス飲料 (宮古島・沖縄)

宮古島産原料でスキンケア商品とハイビスカス飲料
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かぎすま宮古が開発したナチュラルスキンケア
「Hirara」 シリーズ
【Hirara】
 農業生産法人かぎすま宮古 (吉田八束代表) =市城辺字西里添=は29日、 宮古ビデンスピローサなど宮古島の植物から抽出したエキスを豊富に取り入れたスキンケアシリーズ 「Hirara」 を発表した。 商品はボディウオッシュとフェイスウオッシュの各2タイプ。 早ければ来月初旬から売り出される。
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スキンケア 「Hirara」 シリーズをPRする (右から)
中川代表と吉田代表=市役所平良庁舎

 同日午後、 吉田代表と販売元 (ゼロマザーズ株式会社) の代表でプレマ株式会社=京都市右京区=の中川信緒代表らが市役所平良庁舎に長濱政治副市長を訪ね、 新商品の概要と販売計画などについて報告した。
 原料に使用したエキスはビデンスピローサをはじめ、 ヨモギ、 パッションフルーツ、 ローズマリー、 ウコン、 ゴーヤー、 キュウリ、 ツバキなど全て宮古島の土壌で育った16種の植物から抽出している。

 中川代表は 「ここまで地元に密着したご当地コスメは他では見られない。 宮古島でなければ出来なかった商品」 と力説。 Hiraraシリーズの特徴について 「おだやかに洗い、 しなやかに保湿し、 エネルギーを整えることができる商品です」 とアピールした。
 主に通信販売で売り出すが、 長濱副市長は 「空港の売店な
どでも売り出すと良い」 とアドバイスし、 市としても側面からサポートしていく考えを示した。

【Beni】
 株式会社グランディール (本社・那覇市天久) の高橋伸次専務が29日、 市役所平良庁舎に長濱政治副市長を訪ね、 宮古島産のハイビスカス (あかばな) を100%使用した 「ハイビスカス濃縮エキスBeni(ベニ)」 を紹介し、 「宮古島の推薦商品または認定商品にして頂き、 売上に協力してほしい」 とアピールした。
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好評発売中の 「ハイビスカス濃縮エキスBeni (ベニ)」

 Beniは昨年から県内のホテル、 飲食店向けに販売がスタート。 沖縄リゾートウエディング協会に年間約1万本を提供するなど売上は着実に伸びつつあるという。
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ハイビスカス飲料をPRする (右から) 高橋専務と
原料生産者の平良毅さん=市役所平良庁舎

 4月にはBeniを使用した 「スパークリング泡盛HanaHana Beni (はなはなべに)」 の開発事業が県のファンド事業に推薦され、 「10月下旬に商品が完成し、 販売開始する予定」。
今後アイスクリーム、 グミ、 リキュール、 ゼリー等の商品開発にも着手する計画。 ハイビスカスに含まれる栄養成分や効能の研究も進め、 新たな活用方法も模索している段階という。

 高橋氏は 「沖縄では昔から 『目に良い』 と重宝されてきた。 さわやかな甘さも売りの一つ。 Beniの売上向上で原材料のハイビスカス栽培を島の新しい産業に発展させたい」 と意欲を見せた。

 長濱副市長は 「是非やりましょう」 と前向きな姿勢を示し、 下地敏彦市長と協議の上で回答する旨を伝えた。


 宮古新報
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category地域情報  time09:44

親子で地域の歴史を学ぶ (宮古島・沖縄)

親子で地域の歴史を学ぶ、平一小野球部史跡めぐり
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夏休み親子レクで史跡を巡り、 地域の歴史を学んだ
平一小児童ら=ミヌズマ遺跡の井戸

 市立平良第一小学校野球部低学年父母会 (奥平尚次会長) の夏休み親子レクリエーションが29日、 行われ、 児童と父母ら21人が夏休みの思い出づくりとして市内の史跡巡りを行った。 市教育委員会生涯学習振興課文化財係の新城宗史さんのガイドで住屋御嶽など8カ所の史跡を巡り、 宮古島の歴史に認識を深めた。

 このレクは、 夏休みの思い出づくりや課題研究に役立てるとともに、 自らの地域やルーツをしっかりと知ることで島の歴史や先人の知恵を継承して行くことなどをねらいに行われたもの。 漲水御嶽や豊見親墓、 湧川マサリャ御嶽、 大立大殿みゃーかなどを巡った。

 このうち最後に訪れたミヌズマ遺跡の井戸では、 新城さんが 「この井戸を中心にミヌズマという集落があった証拠になる。
土が入り込まないよう石積みを2重にするなど知恵を凝らしてある」 などと説明。
「いま当たり前にやっていることには、 昔の人が失敗を繰り返して得た知恵が多く使われている。 こういう遺跡を大事にして次の世代に遺していく義務が自分たちにはある」 と強調した。
参加者たちが真剣な面持ちで聞き入っていた。

 仲間雄仁監督は 「宮古の歴史を知り、 周囲に伝えられるようになってほしい」 と期待。 奥平圭くん (4年) は 「楽しかった。 昔のものが今も残っていてすごいと思った。 忘れないで、 いろんな人に教えたい」 と感想を話し、 新里竜正くん (2年) は 「昔の人は知恵があると思った。 仲宗根豊見親の墓にだけ、 洗骨場所があると知って驚いた。 大人になって、 子どもたちにいろいろと教えたい」 と語った。


 宮古新報
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category取材裏話  time09:35

化粧品「ひらら」・宮古島産アピール・沖縄

化粧品「ひらら」を開発/ゼロマザーズ
100%宮古島産アピール

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新商品を報告するゼロマザーズの中川代表(中央)と武蔵野免疫研究所の吉田代表(左)、オルタナティブファーム宮古の松本代表(右)=29日、副市長室

 自然食品などを通信販売するゼロマザーズ(本社・下地与那覇、中川信緒代表)はこのほど、宮古ビデンス・ピローサ(和名タチアワユキセンダングサ)など、宮古島に自生する植物から抽出したエキスを配合した化粧品シリーズを開発し29日、長濱政治副市長に報告した。
化粧品名は「ひらら」で、パッケージのデザインに宮古島の地形を盛り込むなど島のイメージを前面に打ち出した。販売は9月初旬を予定。中川代表は「宮古島の良さを余すことなく詰め込んだ。宮古島で販売開始としたい」と意気込みを示した。

 新開発の化粧品シリーズは▽フェイシャルウォッシュ(保湿、洗顔料)▽ボディーウォッシュ(身体用、液体石鹸)▽フェイシャルアクアジェル(美容、保湿ジェル)▽モイスチャライジングミルク(全身用、保湿乳液)▽グラウンディングクリーム(美容クリーム)▽ハートチャクラクリーム(同)-の6種類。

 宮古ビデンス・ピローサをはじめ、パッションフルーツやドラゴンフルーツ、アロエベラなどの宮古島産植物エキスを配合している。

 中川代表は「地元産の材料を使い有効成分としてしかも天然で作る化粧品というのは、宮古島でなければ出来なかったこと」と話した。

 長濱副市長は「宮古島市特産品販売所(宮古空港ターミナル内)で販売できるようにしたい」と積極的に協力していく考えを示した。

 同化粧品の素材を研究した武蔵野免疫研究所の吉田八束代表、同化粧品を製造、販売するうるばな宮古の砂川丈見営業課長、宮古島の素材を使って食品などを製造している農業生産法人オルタナティブファーム宮古の松本克也代表が同席した。

.宮古毎日新聞