2013-06-06



高江に新種生物 ヘリパッドの影響懸(東村・OKINAWA)

東村高江に新種生物 ヘリパッドの影響懸念
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新種とみられるホソテツチカニムシの近似種
(楠井善久さん、鶴見大学の佐藤英文准教授提供)

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新種とみられるカギカニムシの一種
(楠井善久さん、鶴見大学の佐藤英文准教授提供)

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東村高江で発見されたニセキンモリヒラタゴミムシ
(楠井善久さん提供)

 【東】米軍北部訓練場内のヘリパッド建設が進む東村高江の新川川上流で、新種とみられるカニムシ2種と、奄美大島の固有種とみられてきたニセキンモリヒラタゴミムシが確認された。
日本甲虫学会会員で研究者の楠井善久さん(67)と日本鱗翅学会会員で研究者の宮城秋乃さん(34)が2月に調査した際、発見した。楠井さんは「高江はまだ調査が進んでいない場所。
さらに新種が見つかる可能性がある」と話している。

 カニムシは体長1~6ミリで、土壌の中にすむ生物を食べる肉食の小動物。形はサソリに似ており、ハサミを持っているが尾がなく、毒は持っていない。

 カニムシ類に詳しい鶴見大学の佐藤英文准教授に高江で発見したカニムシを見せたところ、ホソテツチカニムシの近似種とカギカニムシの一種で、新種であることが分かった。

 ニセキンモリヒラタゴミムシはオサムシ科に属する甲虫。
これまで、奄美大島の固有種と考えられてきた。高江での発見により、沖縄本島で生息していることが新たに分かった。
日本甲虫学会学会誌の「さやばね」に投稿中で、次号に掲載予定という。

 楠井さんは高江で行われているヘリパッド建設について「森は一部を開発すると川の流れや木々など、その周辺に広く影響する。貴重な生物が消えていくのは目に見えている」と警鐘を鳴らした。

 (田吹遥子)

  琉球新報

ヤマガメひょっこり (沖縄)

ヤマガメひょっこり 絶滅危惧種
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草刈り作業中に見つかったリュウキュウヤマガメ
=5月28日、今帰仁城跡の近く

 【今帰仁】世界遺産の今帰仁城跡近くを通る県道115号沿いの山林で5月28日、同村教育委員会文化財係の職員が作業中、国指定天然記念物で絶滅危惧2類に分類されているリュウキュウヤマガメを発見した。

 ヤマガメが倒れた木の根に隠れているところを発見。作業の手を一時休めてしばらく眺めていると、カメは周囲を見渡し驚く様子はなく、口を何度か開け、威嚇するような行動をした。

 発見した宮城潤さん(23)は「今帰仁もまだ自然が豊かだと感じた。小動物のためにも気を付けて作業をしたい」と汗を拭った。ヤマガメはゆっくりと山の方へ戻っていった。

 (新城孝博通信員)


  琉球新報
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category徒然日記  time11:03

植物工場に太陽光照明 (沖縄)

植物工場に太陽光照明 電気代7割減へ
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太陽光照明システムにより外界から取り込んだ光で
栽培する水菜=5日、うるま市の沖縄プラントファクトリ

 室内で光や温度を制御して野菜を栽培する植物工場の実証実験に取り組む沖縄プラントファクトリ(うるま市、坂本明社長)は、電気を使わず太陽光を効果的に室内に取り込む太陽光照明システムを実験に取り入れている。目指す商業ベースでの工場運用を始めるまでに、最大の課題とされる高い電気代を従来の3分の1にまで削減したい考えだ。

 システムは屋根に設置した特殊なドームで光を取り込み、内面を鏡で加工したチューブの中を反射させて部屋の天井部まで届ける。チューブ先端の拡大レンズで光を散らし部屋を満遍なく照らす。曇りや雨でも光を取り込め、露地栽培と同じ光環境で野菜を栽培できるという。

 同社は昨年末までの1年半、琉球大学が植物工場の実証実験を目的に設置している中城村のコンテナ2棟を管理し、県内レストラン向けに水菜やレタスなどを出荷していた。現在は県内食品メーカーなどに植物工場の運用を提案し、管理の請け負いを目指している。

 同システムは昨年10月にうるま市の本社に1台設置。実験データは未完成だが、坂本社長は「沖縄は曇りが多く、蛍光灯に比べ成長が若干遅いが、それを加味しても電気代は安く済んでいる」と手応えを感じている。坂本社長によると、植物工場の運用で、40フィートのコンテナ1棟に使う1日の電気代は約1万円。葉野菜の栽培には1日最低14時間の光が必要とし、安価なバイオディーゼル燃料を活用した自家発電も検討中。坂本社長は「効率的に電気代削減につなげていきたい」と力を込めた。

(長嶺真輝)


  琉球新報

ジャンボツアーズがタイ政府観光庁表彰受賞(OKINAWA)

ジャンボツアーズがタイ政府観光庁表彰受賞
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フレンズオブタイランドを受賞し、ブロンズ像を手にする
ジャンボツアーズの谷村社長=5日、タイ・バンコク

 【バンコクで松田麗香】タイの観光業に貢献した企業や団体をタイ国政府観光庁が表彰する「フレンズオブタイランド」の国際ツアーオペレータ部門で、那覇市のジャンボツアーズ(谷村勝己社長)が選ばれ、5日、タイ・バンコクで開かれた式典で表彰された。「フレンズオブタイランド」で沖縄の企業が選定されるのは初めて。2012年に2回、ことし4回実施する双方向チャーター便就航の実績が認められた。

 同賞は全5部門で、今回は22カ国から38の個人や企業が受賞。日本からはジャンボツアーズのほか、国際個人部門で大阪天満宮の寺井種伯氏、国際団体部門で日本旅行業協会が選ばれた。

 ジャンボツアーズの谷村社長はソムサック観光スポーツ省大臣からトロフィーを受け取り「大変名誉で、このような賞を頂けてうれしい。今後さらに、沖縄とタイの観光発展のために尽くしたい」と受賞の喜びを語った。

 「フレンズオブタイランド」は、1996年から2年に1度実施されており、今回で8回目。2001年からはタイ最大級の観光見本市「タイランドトラベルマートプラス」において開催されている。今年は58カ国から395社の買い手が、タイから302社の売り手が集まった。

 ジャンボツアーズも特別招待枠で「タイランドトラベルマート」に参加し、6日、担当者がタイと周辺国のホテルや観光施設からプレゼンテーションを受ける。谷村社長は「タイと沖縄の関係をさらに深め、観光大国のタイから発展のヒントを学びたい」と話し、相互関係を築いていき沖縄への集客を期待したいと話した。

  沖縄タイムス
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category沖縄観光  time10:39

サガリバナ群落、 石垣市平久保・沖縄

サガリバナ群落、開花前に清掃 石垣市平久保
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サガリバナ群落の下草を刈る親子。左手前のつぼみは
まだ一部でしか見られない=石垣市平久保

 【石垣】夜間に開花し、爽やかな芳香を放つサガリバナの群生地の石垣市平久保の農道で、地元住民やボランティアらによる清掃作業が2日、実施された。開花は今月中旬に始まり、9月まで続く見込み。

 同群落は米盛三千弘さん(70)、邦子さん(61)夫妻が、畑のそばにあるのを2005年に発見。2人で河原の石を敷き詰めて遊歩道をつくるなど、見学しやすい環境づくりを進めてきた。

 現在は「ペーブク(平久保)サガリバナ保存会」も結成。同会の呼び掛けに応じた市民や市、環境省の職員ら約120人が、群落に至る農道300メートルの周囲の草刈りに励んだ。

 開会式で漢那政弘副市長は「サガリバナ群落は21世紀石垣観光の最大の発見。美しい星空に続く、夜の観光地として市も一緒に育てたい」とあいさつ。参加者は米盛さんの畑で9本のサガリバナを植樹した後、鎌を手に木々の下草を刈り取っていた。

 開花時期には同保存会が看板や通路を照らす照明などを整備する。三千弘さんは「地球規模で見ても素晴らしい場所。子や孫にこの木々を継承するとともに、多くの人に大自然に親しんでほしい」と話していた。

 サガリバナ群落は、平久保小学校を北向けに進み、県道206号の平久保橋から約200メートル直進して右折。農道を進んだ地点にある。

  沖縄タイムス
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category沖縄観光  time10:31

230人が植栽活動植栽活動リュウノヒゲ(宮古島・沖縄)

土壌流出防ぎ地力維持/230人が植栽活動リュウノヒゲ8000本 農家や児童ら参加
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イベントには小学校では初めて久松小4年生児童が参加。協力し合いながら土壌流出を防ぐための植栽活動を行った=5日、市平良の松原地区土地改良現場

 「次代へ残そう農地の恵み-(つぎんかい ぬくさでい ぱりぬみぐん)」を合言葉に2013年度「土壌保全の日」イベント(県、市主催)が5日、市平良松原地区の土地改良工事現場で催された。土壌流出を未然に防止し、地力維持を図る目的で開催される同イベントには農家、行政機関、農業団体関係者ら232人が参加。小学校では初めて久松小4年の児童57人も加わり、リュウノヒゲ8000本を植える活動を行った。

 同イベントは毎年6月第1水曜日の「土壌保全の日」にちなみ開催されている。土壌保全の重要性を認識し、流出などを防ぐことで農業生産の向上と環境保全を周知し理解を深めることなどを目的にしている。
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 植栽イベントに先立ち開かれたセレモニーで、主催者あいさつした県宮古農林水産振興センターの前田幹男所長は「イベント開催を通し、生産活動の場から土壌流出を未然に防ぐ意識高揚と啓発を推進している。流出は農地の地力を弱め、作物安定生産に支障を来たし、海域への流出は水産物やサンゴなどの生息環境を破壊して美しい景観を損ねる。水産、観光業へも甚大な被害を与える」と述べ、土壌保全の大切さを呼び掛けた。

 市農林水産部の村吉順栄部長は「学校の先生方には、折に触れて農地保全の重要性と環境について児童生徒に教えてほしい」と述べ、初参加となる児童たちを励ました。

 児童を代表し照喜名絢香さん(4年)は「土が海へ流出すると、サンゴや魚たちが死んでしまう。宮古島のきれいな海や自然環境を守るために頑張りたい」と述べた。

 生産者を代表して松原地区県営土地改良事業推進協議会の与那覇武会長が①グリーンベルトで土壌流出防止を図ろう②緑肥栽培と有機物の投入により、地力増進を図ろう-のスローガン宣言を行った。

 参加者らは作業工程の説明を受けた後、各班ごとに分かれて総延長800㍍の植栽場所でリュウノヒゲの株を植え込んでいった。

.宮古毎日新聞

方言大会で方言劇披露へ(福嶺中・宮古島)

方言大会で方言劇披露へ
/福嶺中生徒指導者招き味わい追求
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下地さんと砂川さんを方言指導者として招き稽古に
励む生徒たち=5日、福嶺中体育館

 福嶺中学校(宮国敏弘校長)の生徒たちが第20回鳴りとぅゆんみゃ~く方言大会(15日、マティダ市民劇場)で方言劇を披露する。同大会初の取り組みで、5日には地元に住む方言指導者を招き、独特のアクセントやイントネーションなど方言の持つ味わいを追求した。

 稽古は5月から行っており、今回は初めて下地智さん(城辺スマフツ辞典編集者)、砂川春美さん(市文化協会副会長)を指導者として招き、これまでの稽古の成果を見てもらった。

 2人は、方言のせりふを話す生徒たちの声に耳を傾けて「そこのせりふはもっとはっきりと」「ゆっくりと強弱を付けて」などとアドバイス。生徒たちと一緒に方言のせりふを繰り返して、地域に根差した言葉であることを強調した。

 方言大会で演じる劇のタイトルは「なーふぃーよー●(●はすに○)(命名祝い)」。原作は宮国校長で、舞台は復帰前の1965(昭和40)年代。

 「沖縄を返せ」の歌や悪霊などが地域に侵入するのを防ぐ「スマフサラ」行事、方言の童歌などを背景に、そこに住む人たちの人情味あふれる方言での会話をちりばめた。

 総合的な学習の時間を「桃源郷(ユートピア)プロジェクト」と称して実施している同校のユニークな取り組みの一環。

 方言劇には全校生徒17人が出演し、方言大会の審査の合間に約20分間披露する。

 宮国校長は「子どもたちに当時の方言や風習などを学んでもらえれば。舞台で劇を披露するのはもちろん大事だが、方言を通して地域の人たちと交流できることが一番の狙い。地域の方言を継承していくという大会の目的にも合致する」と話した。

.宮古毎日新聞
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category地域情報  time10:10

「歴史語れる達人認定を」 (宮古・沖縄)

「歴史語れる達人認定を」
下地教授が観光振興で提言/県博物館協会が宮古で研修会
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講演を熱心に聞き入る参加者ら
=5日、平良港ターミナルビル

 県博物館協会(会長・安里進県立博物館・美術館長)の総会・春の研修会が5日、平良港ターミナルビルで開かれた。
研修会のテーマは「博物館と観光」。宮古出身で4月から琉球大学観光科学科教授に就任した下地芳郎さんが「沖縄観光進化論~大空海時代における博物館への期待~」と題して講演した。下地さんは「博物館への期待として、歴史を今の視点で語れる100人の達人を認定しては」と提言した。

 下地さんは「2015年は1975年に開催された沖縄国際海洋博覧会から40年、そして戦後70年となる。観光は平和のパスポートと言われ、平和でなければ観光はできない。再来年に向け、どのように取り組んでいくのかを考える必要がある」と提起した。

 また「昭和10年代、大阪商船が沖縄観光ツアーを実施したのが、沖縄観光ツアーの始まり。当時は、沖縄をエキゾチックな異文化と紹介しており、今のような青い海などといった宣伝はなかった」と説明した。

 その上で、大空海時代に向けてのキーワードとして
▽人口減少時代への対応▽基礎インフラ整備
▽滞在日数増加
▽外国人観光客受入-などを挙げた。

 宮古島市総合博物館の田名幸吉さんと同市教育委員会の新城宗史さんの2人が講師に招かれ「一括交付金を活用した観光事業-博物館改修事業とNEO歴史ロードの取り組みについて-」と題して報告した。
 
 総会では、2012年度決算報告など6議案を全会一致で承認した。

 同協会は、沖縄県内にある博物館等ならびにその関係者が相互に連絡提携することによって、博物館事業の振興を図り、もって地域文化の向上発展に寄与することが目的。

.宮古毎日新聞
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category沖縄観光  time10:03

「土壌保全の日」グリーンベルト植栽 (宮古島・沖縄)

「土壌保全の日」ちなみグリーンベルト植栽
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ほ場ぎわにリュウノヒゲを植ていく児童たち=平良松原

 6月第1水曜日の 「土壌保全の日」 にちなみ、 宮古地域農林水産業推進会議 (会長・前田幹男県宮古農林水産振興センター所長) が5日、 平良松原の土地改良地区で土壌流出を防ぐためのグリーンベルトの植栽を行った。 農家や関係機関に加え、 環境学習の一環で久松小4年の児童たちが参加し、 リュウノヒゲの苗をほ場と道路の境界線に植栽した。 前田会長は 「土壌流出は各種産業に大きな影響を与える。 グリーンベルトで流出を防止しよう」 と呼びかけた。

 この取り組みは、 土壌流出の未然防止で地力維持を図るとともに、 土壌保全の必要性と意識の啓発高揚を図る目的で毎年実施しているもの。 今年度初めて地元小学生にも参加を呼びかけて行われた。

 午後2時からセレモニーが行われ、 前田会長は 「土壌の流出は農地の地力を弱め、 作物の安定生産に支障を及ぼす。 また海域への流出は水産業や観光産業にも甚大な被害を与える。 イベントを機に土壌保全への意識が一層高まり、 地力増進につながることを期待する」 とあいさつした。

 村吉順栄市農林水産部長は、 参加した小学生に土壌保全の重要性を紹介した上で 「ここに集まった皆さんが植栽活動で流した汗が、 農家の皆さんの所得向上につながるよう願いたい」 と述べた。

 久松小児童を代表して照喜名絢香さんは 「土が道路や海に流れることがないよう、 丁寧に植栽したい」 とあいさつした。

 引き続き松原地区県営土地改良事業推進協議会の与那覇武会長が、 「土壌保全の日」 スローガンとして▽グリーンベルトで土壌流出防止を図ろう▽緑肥栽培と有機物の投入により、 地力増進を図ろう―と宣言した。

 このあと宮古森林組合の與那覇巌常務理事から作業工程の説明が行われ、 参加者たちは手分けしてリュウノヒゲの苗を植栽。 総延長800㍍に8000株の苗を、 ほ場のきわに沿って2列千鳥で植えていった。

 久松小の福原礼大 (れお) 君は 「畑から土が流れると、 農作物だけでなく、 環境や観光面にも影響があると聞いて大変だと感じた。 近くには海もあるので、 流れ出さないようにしっかりと植えた」 と額の汗をぬぐった。 また砂川冬羽(とわ)君は 「作業は楽しかった。しっかりと土を止めてきれいな海を守りたい」 と話していた。


宮古新報
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category沖縄観光  time09:56

アツママ御嶽の神殿壊れる (宮古・沖縄)

アツママ御嶽の神殿壊れる
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老朽化や台風の影響で壊れている神殿=アツママ御嶽

 平良西里のアツママ御嶽の神殿が老朽化や台風の影響で壊れ、 倒壊寸前にある。 コンクリートが剥がれ、 土台から神殿が外れている状態。 同御嶽を管理している神主の平良豪浩さんは 「昨年の台風17号で傾いてしまった。 今年の台風が来れば神殿は倒れてしまう。 この現状を知ってほしい」 と話した。

 同御嶽は学問の神として信仰され、 豊年祭など行事が執り行われており、 地域や家族の健康を祈願する人たちが訪れる。
以前は奉賛会や近隣住民らの手によって草刈りなどの管理が行われていたという。 だが高齢化や島外に出たことにより奉賛会も無くなり、 今では平良さんが1人で管理している。

 平良さんは神殿の修復・保全のために、 宮古島市教育委員会に文化財指定の申請を行った。 同委員会から諮問を受けた文化財保護審議会は調査した結果、 今年1月に要件 (歴史的価値が高いなど) を満たしていないとして、 「文化財指定はできない」 と答申している。


  宮古新報
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category地域情報  time09:42