2013-06-11



演劇「ないちゃーず」 移住者コミカルに(沖縄)

演劇「ないちゃーず」 移住者会話コミカルに
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県外からの移住者たちの居酒屋での会話を描いた「ないちゃーず」の舞台。左から幸地尚子、桃原和希、泉川慧太、嘉手納良智、田原雅之=7日、那覇市・シアターテン

 演劇のシアターテンカンパニー(仮称)の「ないちゃーず」(増田静作、田原雅之演出)が7日から、那覇市のシアターテンで上演されている。
沖縄に住み着いた「ないちゃー」たちが、居酒屋に集まって模合を開き、沖縄の魅力や県外にはない習慣を面白おかしく語り合う設定。
沖縄についての興味とは別に、それぞれへの興味や会話がないという関わりの空疎さが、模合がマンネリ化する中で浮き彫りになっていく。初日の公演を観た。

 (玉城淳)

 主な登場人物は、ネットで沖縄情報を紹介するホームページ(HP)を立ち上げている愛知県出身の福岡(嘉手納良智)、ダイビングインストラクターで福岡出身の七尾(幸地尚子、劇団O.Z.E)、北海道出身で調理学校に通う北川(桃原和希、フリー)
と北前(泉川慧太)。

 HPを通して知り合った4人が集まるオフ会を活性化させようと模合を始め、それと連動するように神田川(宮城愛未)や神田川のバイト先のコンビニの店長・仲村渠(田原雅之)、模合会場の居酒屋の店員・前川(トリプルキャスト、7日は大山瑠紗)が現れるが、停滞感は変わらない。

 沖縄での夢を熱く語る福岡や、どこか斜に構えた七尾、きちょうめんな北前、無口な北川など4人の役柄が丁寧につくり込まれた。

 県外に「どうせ帰るんでしょう」という酔った仲村渠のせりふは、県外出身の増田が書いたということでよりアイロニカルに響く。
沖縄移住ブームが落ち着いた現在、2001年の初演時よりも強いメッセージ性を帯びる。

 仲村渠役の田原は、淡々とした筋運びの中で、そこだけ重力が変化したような存在感を示したが、もっと沖縄の酔っ払いらしい破綻があってもよかった。

  11日午後7時にも上演。
 問い合わせは同所、電話090(9493)7490。

   沖縄タイムス
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category地域情報  time12:14

クロツラ 韓国に (OKINAWA)

受難のクロツラ 韓国に無事帰郷
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くちばしに釣り糸のようなものが絡まったクロツラヘラサギ
=2012年3月4日午前、本島南部
(比嘉盛一さん撮影)

 豊見城市内でくちばしに釣り糸が巻き付いた状態で見つかり、2012年に一時保護、放鳥されたクロツラヘラサギが5日、繁殖地である韓国仁川の人工島で確認された。
10年に沖縄へ飛来後、生まれ故郷の韓国に戻るのは初めて。日本や韓国で話題になった個体で、インターネットのフェイスブックなどで情報を共有し、見守ってきた愛鳥家らは「鳥肌が立つほどうれしい」と喜んでいる。

(福元大輔)

 10年に韓国で生まれ、飛来地を調査するための「K96」の標識が右脚に付いている。同年11月に越冬地の沖縄へ飛来。
その後、一度も韓国へ帰っていなかった。12年3月には針のついた釣り糸がくちばしに巻き付き、えさを十分に食べられない状態で発見された。
県や環境省が保護、治療し、数日後に豊見城市の豊崎干潟へ放鳥した。

 「K96」は今春に沖縄を離れたとみられ、奄美大島を経て5月上旬に熊本県で確認。その後、福岡県を経由し、韓国へ到着したとみられている。標識が付いていることから注目され、飛来情報がフェイスブックで報告されていた。
韓国の愛鳥家は「死にかけたK96が故郷へ戻ってきた。助けてくれた沖縄の人々に感謝したい。ありがとう」とコメントを書き込んだ。

 クロツラヘラサギは東アジアのみに約2千羽が生息する世界的な絶滅危惧種で環境省は「ごく近い将来に野生での絶滅の危険性が極めて高い」としている。朝鮮半島北西部が繁殖地で、日本へは越冬のため少数が飛来する。繁殖可能な個体は通常、春になると、繁殖地に戻るという。

 豊崎干潟近くの豊見城市立豊崎小学校PTAで、クロツラヘラサギの観察会などを企画した宮城国太郎さん(38)は「子どもたちも野鳥の飛来を楽しみにしている。繁殖に成功し、次は幼鳥と一緒に沖縄へ来てほしい」と期待している。

  沖縄タイムス
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category徒然日記  time10:18

ママ、 抱っこしたまま「ベビーダンス」OKINAWA

ママ、気分すっきり 抱っこしたまま「ベビーダンス」null
講師の真栄城さんの振り、ステップをまねながら、赤ちゃんを抱っこし、ダンスを楽しむ母親ら=6日、南風原町の兼城公民館

 【南風原】
子育て支援の一環で南風原町社会福祉協議会が開設している兼城子育てサロンが6日、兼城公民館で開かれた。19組の親子が参加し、母親が赤ちゃんを抱っこしながら、リズム良く体を動かし、エクササイズと赤ちゃんを快眠に導く「ベビーダンス」を体験し、交流を深めた。

 「ベビーダンス」は社交ダンスをルーツに、首が座った赤ちゃんを抱っこしたままで、音楽に合わせてステップを踏むセラピープログラム。ストレッチをしたり、普段動かさない筋肉を動かしたりすることで、産後の母親の運動不足解消や体力づくり、心のケアにもつながるという。

 この日はベビーダンスインストラクターの真栄城亜矢子さん(31)が講師を務め、町内在住のゼロ歳児、1歳児の赤ちゃんと母親が参加した。真栄城さんは骨盤底筋、腹筋を意識した姿勢を助言した。

 母親たちは真栄城さんの振り、ステップをまねながら、サンバやワルツのリズムに合わせて、途中おむつ交換や水分補給をしながら、約1時間体を動かした。最初は起きていた赤ちゃんも心地いい揺れのせいか、全員が抱っこされながらぐっすり眠りについた。

 1歳2カ月の長女・果穂ちゃんと参加した県外出身の江口早苗さん(38)は「運動不足だったのですっきりした。子どもも嫌がらないで眠ってしまった。知り合いも増えるいい機会」と笑顔で話した。

 講師の真栄城さんは「泣きやませたり、寝かしつけたりする“抱っこ”のイメージをベビーダンスで楽しくできるようになる。ぜひ取り入れてほしい」と話した。

 次回の「ベビーダンス」は7月31日に与那覇公民館で開かれる。


  琉球新報
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categoryスポーツ  time10:12

男子2人制─ビーチバレー宮古島・OKINAWA

長谷川・上場、男子2人制頂点─ビーチバレー宮古島
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男子2人制決勝戦で激しい攻防を繰り広げる「Y2」の
長谷川 (正面) と 「WINDS」 の日高
=9日、 下地与那覇の前浜ビーチ

 第14回ビーチバレー宮古島大会2013 (主催・同実行委員会) は2日目の9日、 下地与那覇の前浜ビーチで各部門の決勝戦が行われた。 2人制では男子が上場雄也と長谷川徳海、 女子は松村美由紀、 松山紘子がそれぞれ優勝。
男女混成は宮古島出身の4人組 「Catch the 尖閣」 が制した。 今大会には2人制22チーム、 女子11チーム、 男女混成71チームが出場し、 選手たちがスピード、 パワーあふれる技で熱戦を展開した。

 この日は最高気温31・7度を観測する真夏日となり、 会場は熱気に包まれた。 2人制男子は、 昨年優勝した西村晃一が長谷川徳海と組んで出場し、 決勝へ進出。
08年大会以来の優勝を目指す長谷川徳海と初出場となる上場雄也と対戦した。 国内プロツアー2連覇中の西村・日高に対し、 長谷川・上場が高さと速さで挑み、 互いに一歩も譲らない攻防を繰り広げた。 長谷川・上場はコースを狙ったスパイクを決め徐々に点差を開き試合を有利に運んだ。 終盤は西村・日高に追い上げられたが、 集中を切らさず1セット21―14、 2セット21―18で勝利を収めた。

 女子は松村と松山の 「松2」 が2 (21―12、 21―14)
0で 「大山・小山」 を破り、 コンビ結成3カ月で初の優勝を勝ち取った。 また男女混成4人制では宮古出身の 「Catchthe尖閣」 が息のあったプレーで相手を圧倒し、 栄冠を手にした。

 結果は次の通り。
【男子2人制】優勝=上場雄也・長谷川徳海 (Y2) ▽準優勝=西村晃一・日高裕次郎 (WINDS) ▽3位=清水啓輔・畑辺純希 (清水・畑辺)
【女子2人制】優勝=松村美由紀・松山紘子 (松2) ▽準優勝=幅口絵里香・大山未希 (大山・小山) ▽3位=小野田恵子・永田唯 (永田・小野田)
【男女混成4人制】優勝=友利歩・久場晶未・久高彦太・砂川泰央 (Catch the 尖閣) ▽準優勝=平川智章・我如古剛・波平翔・大内望未 (APPODI) ▽3位=金城いずみ・仲田光作・島袋裕太・名嘉真里沙 (ストライド)


宮古新報
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categoryスポーツ  time10:07

各地で海神祭 (宮古島・沖縄)

各地で海神祭 航海安全と豊漁祈願
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第1レースで力強いカイさばきを見せる宮古港運チーム
=9日、 荷川取漁港

 ◆荷川取船主組合 
荷川取船主組合 (大村正広会長) 主催の海神祭が9日、 荷川取漁港で行われ、 船主らによる奉納レースや住民参加のサバニレースで盛り上がった。

 午前8時半に船主全員でナカスク拝所を参拝したあと、 大村会長による開会宣言で祭りが幕開け。 来賓あいさつで荷川取自治会の伊舎堂勇会長が 「航海安全と豊漁を祈念し、 最後まで楽しんでほしい」 とあいさつした。

 レースには11組が参加し、 「ゴーヘイ」 とかけ声をかけながらサバニを漕いだ。 中にカイさばきのタイミングが合わず、 あらぬ方向へ進んで会場の笑いを誘うチームもあった。 競漕の合間には彦三線民謡同好会による演奏や琉球國祭り太鼓宮古支部の演舞も披露され、 会場を盛り上げた。

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ハーリー競漕で力強く櫂をこぐ参加者たち
=9日、 高野漁港

高野自治会 
高野自治会 (川満富夫会長) の海神祭が9日、 高野漁港で行われた。 宮原幼稚園、 小学校の園児、 児童たちのほか、 職域、 同窓生、 PTAなどが参加したハーリー競漕が催されるなど、 大いに賑わいを見せた。

 午前8時半に開会を宣言し、 オープニングを宮原小の児童たちが飾った。 同9時からは海上パレードが実施され航海安全を祈願。 また園児、 児童を対象としたハーリー体験や遊覧船、 宝探しなども行われ子どもたちも大いに興奮し、 喜んでいた。

 ハーリー競漕には高野自治会、 宮原自治会、 船主組合、 宮原小PTA、 高野レディース部などが参加し、 掛け声に合わせ力強くカイをこぐなど熱戦を展開した。 勝利したチームは手踊りするなど盛り上がりを見せた。

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「ゴーヘイ」 とのかけ声でサバニを漕ぐ参加者たち
=9日、 上野宮国の博愛漁港

宮古島漁業協同組合上野支部 宮古島漁業協同組合上野支部 (宮國恒夫支部長・船主20人) のハーリー大会が9日昼すぎから、 上野宮国の博愛漁港で開催され、 組合員や関係者らが参加して大漁と航海安全を祈願するとともに、 対抗戦でのサバニレースでカイさばきを競い合いながら楽しんだ。

 大会には各部落の青年会や上野地区にある事業所等から9チームが参加。 奉納レースは湾内に設けられた往復コースで行われ、 スタートの合図とともに 「ゴーヘイ、 ゴーヘイ」 の勇ましいかけ声に合わせてサバニを漕ぎ、 向こう一年の航海安全と豊漁を願った。

 会場には観光客の姿も見られ、 力強くサバニを漕ぐ雄姿を盛んに写真撮影したり、 声援を送ったりして楽しんだ。


  宮古新報
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category地域情報  time10:02