2013-03-05



E3供給 4倍に 給油所も倍増 (OKINAWA)

E3供給 4倍に 給油所も倍増

 県内の産学官の有識者でつくる沖縄バイオ燃料本格普及事業推進協議会(知念栄治委員長)は4日までに、2013年1月末時

点でのバイオエタノール混合ガソリン(E3)の供給実績をまとめた。それによると、2012年度(1月末まで)のE3供給量は3万1976キロリットルで、11年度供給量の約4倍に拡大。E3給油所は12年度で20カ所から40カ所に倍増、3月までにさらに5カ所増設される予定だ。

 13年度は、給油所100カ所以上の整備を目標に、毎月1万5千キロリットルのペースでE3を供給する体制を整えるとしている。

 雇用面への影響は1月末時点で、40カ所の給油所への現地雇用者数は約172人だった。

 E3導入による二酸化炭素(CO2)削減効果は、12年度(1月末時点)は前年度の約4倍の1840トンで、毎月200トンの削減量となった。13年度の削減目標値は1万359トンと設定している。

 E3に混合するバイオエタノール量は12年度は約4・4倍の828キロリットル。13年度は毎月450キロリットルの供給を目標に掲げる。

 E3はバイオエタノール3%をガソリンに混合した燃料。南西石油西原製油所で混合。環境省はE3全国普及への先進モデル地域として沖縄を指定している。


   琉球新報

三線 楽しい 大好き (OKINAWA)

【さんしんの日特集】三線 楽しい 大好き
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三線の魅力を語る県三線製作事業協同組合の
又吉真也理事長=那覇市・新栄堂

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山川まゆみさん(後列中央)の指導で稽古に励む島うた少女“テン”=与那原町・山川まゆみ民謡研究会

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「沖縄の三線音楽が何枚レコードやカセットになっているか?
正確な数は誰にも分からないでしょうね」と話す備瀬善勝社長
=沖縄市・キャンパスレコード

 ラジオの時報とともに三線で「かぎやで風節」を奏でる「第21回ゆかる日・まさる日・さんしんの日」(主催・琉球放送、共催・沖縄タイムス社など)のイベントが4日正午から、読谷村文化センター鳳ホールを主会場に開かれる。

 同ホールや県内・県外各地で三線愛好家が、正午から9時間にわたって民謡や古典音楽、沖縄ポップスなど歌三線の音色を楽しむ。RBCiラジオでは午前11時45分から午後9時まで、主会場をはじめ長野県や与論島、ボリビアや台湾、イギリスなどの取り組みを生中継する。

沖縄象徴する楽器 誇り
県三線製作事業協同組合理事長 又吉真也さん

 「三線」は昨年11月、県伝統工芸品に認定された。沖縄を代表する楽器として、県民の精神文化を象徴する工芸品として評価されたのだ。

 県三線製作事業協同組合の又吉真也理事長は、伝統工芸品に認められたことに重みを感じ、「今まで以上に自信と誇りを持って仕事をしなければ」と気を引き締める。

 県内で年間4万丁が販売されるという三線。うち県産品は1万丁程度。「海外品は安くて大量にできるが、材料となる木をあまり寝かすことなく作ることもあり、棹(さお)がねじれたりする場合もある。県産品は棹にナンバーを振り、責任を持って作り、販売する」と又吉理事長。制作技術を海外に委ねることなく地元で守っていく考えだ。

 課題は職人の高齢化や後継者不足という。

 「一丁一丁作るのは手間がかかる。自分もまだまだだが、一人前になるのも時間がかかる。後継者を育てるのも組合の責任」

 組合では三線制作に興味がある一般の人や演奏家などを対象に「三線大学」を開き、質を考慮しながらも価格を抑えた「みんなの三線」などの事業も進めている。「三線人口が増えてきて、お客さんの視線も変わってきた。多少高くても信頼できる業者から買おうという人も増えた」と変化を見る。

 又吉理事長は「三線は沖縄だけのものでなく、県外、海外も視野に入れ、恥ずかしくないものを作っていきたい」と抱負を語った。

元気な歌声 笑顔と届ける
島うた少女“テン”

 元気な歌声と明るい笑顔で人気上昇中のグループ「島うた少女“テン”」。2011年、東京のテレビ局のロケ番組で演奏したことをきっかけに結成され、12年にはデビューアルバム「点から線へ」を発売した。来月には新アルバムのリリースや県外公演も予定され活動は上り調子だ。

 メンバーは4歳から16歳の女の子13人。子ども向け番組で放送された「ユイユイ」のヒットで知られる民謡歌手の山川まゆみさんの指導で稽古を続けている。

 リーダーの玉城妃奈乃さん(南風原高1年)は小学4年で三線を始めた。「楽しくて続けている。お客さんとふれあえるのが楽しい」。

 宮城マナミさん(与那原中2年)は「『ヒヤミカチ節』のようなにぎやかな曲が好き。お客さんに喜んでもらえるような楽しいパフォーマンスがしたい」と張り切っている。

 指導する山川さんは「沖縄の島唄を中心に、基本をしっかりやっています。三線の日は、先輩方と一緒の大きな舞台なので、(オリジナル曲の)『さんしん・テン!』をしっかり歌えるように稽古したい」と話した。

民謡レコード制作「ビセカツ」さんこぼれ話
1万枚売れた■林昌さんの凝視■立ち弾き第1号

 沖縄音楽のレコードやCDの制作・販売を手掛けるキャンパスレコードの備瀬善勝社長が、民謡や三線にまつわるこぼれ話を語る。

戦後初ヒット曲 
戦前からSP盤などはあって、民謡もたくさん吹き込まれているけど、一つの曲で売れた枚数はせいぜい数百枚。SPを聞く蓄音機そのものが、たくさんあった時代じゃないからね。

 戦後になってのレコードのヒットはA面が喜納昌永さんの「通い船」、B面が石原節子さんと城間ひろみさんの「ちぶみ」のドーナツ盤。両面とも大ヒットだった。アメリカー相手のAサインバーのジュークボックスにも入っていて、みんながしょっちゅうかけていた。聴いていたのはアメリカーじゃないよ。店の従業員が、客が居ないときに聴くわけ。売れに売れて、1万枚を超えるヒットになったというね。

「三線なければ」
 嘉手苅林昌さんというのは変な人でね、他人の家に行くと、そこの三線を断りもせずに探し出して弾く癖があった。普久原恒勇さんから聞いた話だけど、ある日、普久原さんの家にあった三線を持って、林昌さんが、じーっと眺めていた。恒勇さんが「ヌーガ、ウンジョーヌーソーガ(いったい、どうしたの?)」と聞くとね、しみじみと「ウレー、ネーランタレー、ヌーソータガヤー(三線がなかったら何していたかなあ)」と話したそうだよ。

 確かに三線という楽器がなかったら、あんな人の歌も聴けなかったし、沖縄の文化も違うものになっていただろうね。

割り箸とテグス
 NHKのど自慢に、山内昌徳さんが初めて出演したときの話。本土の津軽三味線などの民謡は歌い手と三味線の演奏者は別。だからNHKの人に「歌い手は立ってください」と言われたらしい。

 でも沖縄の歌三線は座って弾き、歌うスタイルだったから山内さんは困った。そこで帯に割り箸をさし、その上に三線を乗せるようにして演奏した。これが立って三線を弾いた第1号だといわれている。

 林昌さんも最初は立って三線を演奏するのは大変だったらしくて、釣りで使うテグスを三線に結んで、客から見えないように工夫して肩から掛けて弾いたと話していた。

ネット動画、公式ツイッターも
 「第21回ゆかる日・まさる日・さんしんの日」の様子がユーストリームによるインターネット動画で見ることができる。さんしんの日オフィシャルサイトにあるバナーをクリックするか、ユーストリームサイトの中で「さんしんの日」と検索する。

 また、さんしんの日・公式ツイッター(34_day)では、当日の演奏している曲目をリアルタイムで伝える。

 また、さんしんにまつわるみなさんの思い出やエピソードを募集している。

 メールrbc34@rbc.co.jp

 FAX098(867)0929。

 詳しくはオフィシャルサイト http://www.34day.com/

  沖縄タイムス

花すくすく春間近 (OKINAWA)

花すくすく春間近 きょう啓蟄
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 5日は二十四節気の一つで「啓蟄(けいちつ)」。
土の中に眠っていた虫たちが陽気に誘われ、はい出てくるころとされる。那覇市の新都心公園では遊具で遊ぶ子どもたちの近くで、春先から花を付けるシロツメグサが春風にそよいでいた
=写真。

 沖縄気象台によると、4日は移動性高気圧に覆われ、おおむね晴れ間が広がった。引き続き5日も晴れの天気が続くと予想する。

 6日から週末にかけて、気圧の谷や湿った気流の影響で雲が広がりやすく、雨の降る所もある。

  沖縄タイムス
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category沖縄観光  time10:00

被災地と沖縄つなぐ (沖縄)

被災地と沖縄つなぐ 那覇に支援拠点

 東日本大震災からもうすぐ2年。被災地支援に取り組む県出身の若者や専門家ら3人がタッグを組み、10日に那覇市内に震災の支援拠点を開く。名前は「東北・沖縄つながる会議(仮)」。被災地の現状を発信し、沖縄でできることを県民と共に考える場を生み出しながら、沖縄と被災地をつなぐ。(與那覇里子)

 支援拠点では主に(1)県内で支援する団体情報の一元化(2)支援者への支援(3)県民の防災意識の向上-に取り組む。メンバーの一人で支援を続ける沖縄大地域研究所の稲垣暁特別研究員らの経験と知識、人脈を活用し、被災地と沖縄のパイプ役を果たしていく考え。

 石垣市出身で被災地を支援するNPO法人理事の高田睦史(ちかし)さん(26)もメンバーの一人。震災後、勤めていた都内の飲料メーカーを辞め、岩手県大槌町で仮設住宅を戸別訪問するなど支援してきた。1月に沖縄へ戻った後も電話相談員などを続けている。

 高田さんによると、被災地では独居男性が引きこもりがちで、夜になると死にたいと話す人もいるという。支援者の中には心を病む人もおり、「沖縄に被災地の現状が届いていない」と指摘。「正しい情報を伝え、物資以外の支援の仕方を提案していきたい」と人とのつながりを大切にした「文通」など、遠い沖縄で可能な支援も進める予定だ。

 高田さんと交流サイトでつながり、那覇市でNPO運営に携わる今木ともこさん(36)も開設準備に奔走する。仙台市出身で実家も被災した。「震災後、古里に何もできなかった」と無力感に陥ったが、2年がたち、心の整理がついた。

 「特にアレルギー疾患のある少数派の人たちが震災で困る。災害時に対応できるようNPOの連携を強化したい」と意気込む。

 10日午後2時から拠点となる那覇市安里の「コミュニティカフェOrigin」で高田さんが岩手での活動を報告する。被災地の支援者とインターネットテレビ電話で交流し、東北の食材を使った料理を囲む懇親会も企画している。

  琉球新報

紙すき体験工房も新設 (宮古伝統工芸センター・沖縄)

伝統工芸センター規模拡大、紙すき体験工房も新設

 開会中の宮古島市議会 (平良隆議長) 3月定例会は、 4日から各常任委員会で付託案件に対する審議が始まった。
総務財政委員会 (嘉手納学委員長) で下地信男観光商工局長は、 国の一括交付金を活用して移転改築される宮古伝統工芸品センターについて、 「紙すき体験工房」 を新設するなど既存建物よりも規模を拡大する方針を明らかにした。 延べ床面積にすると約2倍の広さになる。

 既存建物は、 旧宮古神社跡東側に隣接する築37年の古い建物。 老朽化が著しいとして、 上野野原 (トロピカルフルーツパーク内) の市有地に移転改築されることが決まっている。
総工費は約2億6900万円。 財源は国の一括交付金が主。
市の持ち出し分は約5340万円。

 下地局長によると、 工事費用は2012年度一般会計補正予算案で当初比862万円の増額となった。 理由は、 苧麻を原料にした和紙づくりが体験できる 「紙すき体験工房」 を追加するほか、 苧麻畑、 藍畑、 糸芭蕉畑も整備することになったため。
敷地面積は2700平方㍍。 延べ床面積は既存建物 (541平方㍍) の約2倍に相当する1007平方㍍ (平屋) となる計画。
 5日は同補正予算案などについて採決する。


  宮古新報
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category沖縄観光  time09:48

「さんしんの日」で演奏会 (宮古島・沖縄)

「さんしんの日」で各団体が演奏会
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午後7時の時報に合わせて、 一斉に 「かじゃで風節」
を演奏する愛好者ら=JAおきなわ宮古本部ホール

 「さんしんの日」 の4日、 県内各地で正午の時報に合わせて 「かぎやで風」 を演奏する取り組みなどが行われ、 三線の音色が響き渡った。 宮古島市内でも野村流伝統音楽協会宮古支部 (波平重夫支部長)、 野村流古典音楽保存会宮古島支部 (古波蔵峰子支部長)、 宮古民謡保存協会 (友利元誠会長) などが演奏会を開いた。 それぞれ参加した大勢の会員や愛好者たちが日ごろの練習の成果を披露し合いながら交流を深め合っていた。

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【宮古民謡保存協会】 
宮古民謡保存協会の演奏会は午後7時からJAおきなわ宮古本部大ホールで開催された。 多数の会員や愛好者らが参加し、 心を一つに 「かじゃで風節」 などを演奏し、 この一年間の研さんの成果を確かめ合った。
 演奏会の中、 友利会長は 「年に一度、 大勢が一堂に会し同じ曲を演奏する。 会員相互の交流が一番の目的。 この機会に交流を深め合い、 会を益々発展させていきたい」 と意欲を見せた。 この日は 「豊年の歌」 や 「米のあら」 「なり山あやぐ」 「家庭和合」 などを演奏し、 合間には会話も楽しんで会員らが親睦を深め合った。

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【野村流伝統音楽協会宮古支部】 
野村流伝統音楽協会宮古支部は第21回目となる 「さんしんの日」 の演奏会を正午から市内平良西里のレストランのむらで行った=写真1=。 同協会の会員約40人が参加し、 琉球古典音楽野村流の始祖である野村安趙の子孫5代目・野村安潤さんが経営する同レストランで三線の音色を響かせ、 野村流音楽のさらなる発展を祈念した。

 会員らは正午の時報とともに 「かぎやで風」、 「ごえん節」、 「かたみ節」 など22曲を演奏した。 波平支部長は 「野村流の始祖の家で演奏できることに喜びを感じる」 と話した。


【野村流古典音楽保存会宮古島支部】


宮古新報
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category音楽  time09:42

「とうがにあやぐ」歌碑建立(宮古島・沖縄)

「とうがにあやぐ」歌碑建立除幕式に200人参加
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 沖縄宮古民謡協会設立40周年記念事業 「とうがにあやぐ歌碑建立除幕式」 (主催・同協会) が4日、 市平良のカカマ嶺公園で行われた。
同協会員や宮古民謡協会、 宮古民謡保存協会など約200人の関係者が島内外から駆けつけ、 歌碑建立を祝うとともに、 「とうがにあやぐ」 を斉唱し、 伝統芸能の継承発展を祈願した。

 「とうがにあやぐ」は 「宮古人魂 (気質) を如実にあらわす唄」、 「座開きの唄」 として古くから祝宴の席などで歌われてきた。 今回、 実行委員会を中心に 「古里の伝統芸能の継承発展と宮古島の繁栄、 安泰」 を願い歌碑が建立された。 歌碑は石材に御影石を使用し、 高さ2㍍15㌢、 幅2㍍30㌢。

 午後1時から行われた除幕式ではラジオ中継も行われ、 「とうがにあやぐ」 の生演奏を県内外に発信した。

 天久勝義会長は 「とうがにあやぐは宮古の代表的な 『あーぐ』 として唄い親しまれてきた。 今回の建立が実現したことにより、 貴重な古謡を未来永劫まで継承し、 全世界に響かせ、 宮古の伝統芸能の飛躍、 繁栄を期す大きな契機になるものと確信する」 と述べた。

 歌碑建立実行委員会の宮國喜効委員長は 「歌碑建立が、 文化振興と新たな文化の創造のきっかけづくりに大いに寄与するものと確信している」 と話した。

 また下地敏彦市長は 「古謡を郷土の誇り・財産として継承していただき、 唄を後世に伝え永遠と歌い継がれていくことを願っている」 と祝辞を述べた。

 このほか、 平良隆市議会議長、 古波蔵和夫沖縄宮古郷友連合会長が祝いの言葉を送った。 施行者である下北建設の上原高代表に感謝状が贈られた。

 式を締めくくる奉納謡では 「とうがにあやぐ」 を全員で斉唱し、 継承発展を祈願した。



  宮古新報
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category沖縄観光  time09:35