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2013-03-31
はみ出す愛情 かぶりつけ(沖縄)
はみ出す愛情 デカ盛りかぶりつけ

「沖縄一のソーキそば」を売りにするソーキにかぶりつく子ども
=恩納村名嘉真・なかま食堂

波止場食堂の人気メニュー「ポーク卵」を手に笑顔の岸本照子さん。その量に圧倒された=国頭村辺土名

キロ弁那覇店の人気メニュー「キロ弁ハーフ&ハーフ」。
計量したら、針は1キロを超えた
お皿からはみ出さんばかりの圧倒的なボリュームが魅力の「デカ盛り」。本土復帰以降、沖縄の食で広がったとされるが、専門家は「ただ量が多いだけではなく、もてなしの気持ちがつまっている」と、そのココロを解説する。ポーク卵や沖縄そば、お弁当など沖縄定番メニューに思いを込めてデカ盛りを提供する店を訪ねた。
波止場食堂(国頭村)
共演多彩ポーク卵
「ポーク卵を注文したよね?」とテーブルに届いたお皿に困惑した。目の前にはベーコンとウインナーが山盛り。ハンバーグなども入っていて、山をかき分けてようやくポーク卵が顔を出す。
「感謝の気持ちを詰め込んでいたら、いつの間にか山盛りになっていた」と話すのは、国頭村辺土名で「波止場食堂」を経営する岸本照子さん(61)。開業37年目を迎える老舗で、岸本さんが1人で切り盛りする。
混雑時には調理で手いっぱい。水はセルフサービス、食後はお客さんが皿を下げてくれるため、「協力がうれしくて」、その分、感謝の気持ちをボリュームに込めていると語る。ポーク卵はもちろん、看板メニューの肉そば、とんかつ、かつ丼のデカ盛り具合は半端じゃない。
完食してほしい半面、「無理せず、加減して食べてくれれば」と岸本さん。ほとんどの人が食べきれずに持ち帰ると言い、店内にはテークアウト用の容器が準備されている。
前にポーク卵を頼んだ上江洲安信さん(34)は、そのボリュームに思わず「ワオッ」と声を上げたと笑う。前回は残してしまったので、今回は肉そばを注文。「多い」と言いながらも箸が進む。
なかま食堂(恩納村)
ソーキだけで400グラム
2007年に恩納村にオープンした「なかま食堂」は「沖縄一のソーキそば」を売りに400グラムのソーキを提供する。オーナーの伊山林(しげる)さん(50)は「味よりは大きさで一番、まず来店してもらう」ことを目指している。
インパクトにひかれて訪れたお客さんのコメントから、だしのベースを変えたり、ソーキの脂身を取り除いたり、味の研究・向上に余念がない。「いい感じでつながっている」とデカ盛りの効果ににんまり。今日もお客さんの「これ、どうやって食べるの?」との質問から、伊山さんの研究は続く。
キロ弁那覇店
1キロ超にまず笑顔
重さ1キロの弁当「キロ弁」を販売するのは、那覇市泊の「キロ弁那覇店」だ。チキン南蛮や空揚げ、ハンバーグなど数種類のキロ弁がカウンターに並ぶ様子は迫力があり、初めて来店するお客さんはまず笑う。
店長の金城哲也さん(41)は、客の4割は意外にも女性や家族連れと話す。同僚や友達2、3人で分けたり、2回に分けて食べたりしているようだ。「沖縄の胃袋を支える」と量を売りにする一方、切り干し大根やひじきなども入れることで健康にも気をつかう。支店はないが、「那覇店」と名付けるなど、今後の展開を見据える金城さんの夢もでかい。
(文・写真 村井規儀 伊集竜太郎)
「もてなし」心も満たす
ふうどライター 嘉手川さん
食堂や沖縄そばに詳しいオキナワふうどライターの嘉手川学さん(56)によると、沖縄のデカ盛りは復帰以降生まれたと言い、その背景には「おなかいっぱい食べてもらうのが最大限のもてなし」という店側の思いがある。
といっても、気になるのは肥満やメタボ。嘉手川さんは1日で数軒を取材し食べているため、翌日はあまり食べないなど工夫している。「ちゃんと健康診断を受け、どこかでバランスを取ろう」と呼び掛ける。
デカ盛りを頬張りながら込められた思いをかみしめていると、おなかも気持ちもいっぱいになった。
☆「波止場食堂」 国頭村辺土名186
電話0980(41)2551
☆「なかま食堂」 恩納村名嘉真2217の1
電話098(967)7300
☆「キロ弁那覇店」 那覇市泊2の4の3
電話098(943)0458
沖縄タイムス

「沖縄一のソーキそば」を売りにするソーキにかぶりつく子ども
=恩納村名嘉真・なかま食堂

波止場食堂の人気メニュー「ポーク卵」を手に笑顔の岸本照子さん。その量に圧倒された=国頭村辺土名

キロ弁那覇店の人気メニュー「キロ弁ハーフ&ハーフ」。
計量したら、針は1キロを超えた
お皿からはみ出さんばかりの圧倒的なボリュームが魅力の「デカ盛り」。本土復帰以降、沖縄の食で広がったとされるが、専門家は「ただ量が多いだけではなく、もてなしの気持ちがつまっている」と、そのココロを解説する。ポーク卵や沖縄そば、お弁当など沖縄定番メニューに思いを込めてデカ盛りを提供する店を訪ねた。
波止場食堂(国頭村)
共演多彩ポーク卵
「ポーク卵を注文したよね?」とテーブルに届いたお皿に困惑した。目の前にはベーコンとウインナーが山盛り。ハンバーグなども入っていて、山をかき分けてようやくポーク卵が顔を出す。
「感謝の気持ちを詰め込んでいたら、いつの間にか山盛りになっていた」と話すのは、国頭村辺土名で「波止場食堂」を経営する岸本照子さん(61)。開業37年目を迎える老舗で、岸本さんが1人で切り盛りする。
混雑時には調理で手いっぱい。水はセルフサービス、食後はお客さんが皿を下げてくれるため、「協力がうれしくて」、その分、感謝の気持ちをボリュームに込めていると語る。ポーク卵はもちろん、看板メニューの肉そば、とんかつ、かつ丼のデカ盛り具合は半端じゃない。
完食してほしい半面、「無理せず、加減して食べてくれれば」と岸本さん。ほとんどの人が食べきれずに持ち帰ると言い、店内にはテークアウト用の容器が準備されている。
前にポーク卵を頼んだ上江洲安信さん(34)は、そのボリュームに思わず「ワオッ」と声を上げたと笑う。前回は残してしまったので、今回は肉そばを注文。「多い」と言いながらも箸が進む。
なかま食堂(恩納村)
ソーキだけで400グラム
2007年に恩納村にオープンした「なかま食堂」は「沖縄一のソーキそば」を売りに400グラムのソーキを提供する。オーナーの伊山林(しげる)さん(50)は「味よりは大きさで一番、まず来店してもらう」ことを目指している。
インパクトにひかれて訪れたお客さんのコメントから、だしのベースを変えたり、ソーキの脂身を取り除いたり、味の研究・向上に余念がない。「いい感じでつながっている」とデカ盛りの効果ににんまり。今日もお客さんの「これ、どうやって食べるの?」との質問から、伊山さんの研究は続く。
キロ弁那覇店
1キロ超にまず笑顔
重さ1キロの弁当「キロ弁」を販売するのは、那覇市泊の「キロ弁那覇店」だ。チキン南蛮や空揚げ、ハンバーグなど数種類のキロ弁がカウンターに並ぶ様子は迫力があり、初めて来店するお客さんはまず笑う。
店長の金城哲也さん(41)は、客の4割は意外にも女性や家族連れと話す。同僚や友達2、3人で分けたり、2回に分けて食べたりしているようだ。「沖縄の胃袋を支える」と量を売りにする一方、切り干し大根やひじきなども入れることで健康にも気をつかう。支店はないが、「那覇店」と名付けるなど、今後の展開を見据える金城さんの夢もでかい。
(文・写真 村井規儀 伊集竜太郎)
「もてなし」心も満たす
ふうどライター 嘉手川さん
食堂や沖縄そばに詳しいオキナワふうどライターの嘉手川学さん(56)によると、沖縄のデカ盛りは復帰以降生まれたと言い、その背景には「おなかいっぱい食べてもらうのが最大限のもてなし」という店側の思いがある。
といっても、気になるのは肥満やメタボ。嘉手川さんは1日で数軒を取材し食べているため、翌日はあまり食べないなど工夫している。「ちゃんと健康診断を受け、どこかでバランスを取ろう」と呼び掛ける。
デカ盛りを頬張りながら込められた思いをかみしめていると、おなかも気持ちもいっぱいになった。
☆「波止場食堂」 国頭村辺土名186
電話0980(41)2551
☆「なかま食堂」 恩納村名嘉真2217の1
電話098(967)7300
☆「キロ弁那覇店」 那覇市泊2の4の3
電話098(943)0458
沖縄タイムス
サンゴの生態学ぶ、(シギラ海岸・宮古島)
サンゴの生態学ぶ、シギラ海岸で観察会開く
興味津々な様子でサンゴ礁について説明を受ける参加者たち
=シギラ海岸
市民ボランティア 「宮古島サンゴ礁ガイドのなかまたち」 (友利博一会長) によるサンゴ礁観察会が30日、 シギラ海岸で行われた。 呼びかけで集まった親子らが参加し、 ガイドから説明を受けながらサンゴ礁について知識を深めた。
観察会はサンゴ礁保全のための啓発活動の一環として毎年実施しているもの。 この日の観察会では、 同団体と宮古島マリンリゾート協同組合が制作した、 宮古のサンゴ礁の浅瀬で観察できる生き物を掲載した下敷きを参加者に配布。 親子らは水中メガネや箱型の観察メガネを使って水中を覗きながら、 さまざまな種類のサンゴや海の生きものを観察した。
益田竜希君 (城辺小4年) は 「いろんな形のサンゴを観察できて楽しかった。 特に、 枝状になっているミドリイシ類の粒が一つのサンゴということに驚いた」 と目を輝かせながら感想を話した。
宮古新報

興味津々な様子でサンゴ礁について説明を受ける参加者たち
=シギラ海岸
市民ボランティア 「宮古島サンゴ礁ガイドのなかまたち」 (友利博一会長) によるサンゴ礁観察会が30日、 シギラ海岸で行われた。 呼びかけで集まった親子らが参加し、 ガイドから説明を受けながらサンゴ礁について知識を深めた。
観察会はサンゴ礁保全のための啓発活動の一環として毎年実施しているもの。 この日の観察会では、 同団体と宮古島マリンリゾート協同組合が制作した、 宮古のサンゴ礁の浅瀬で観察できる生き物を掲載した下敷きを参加者に配布。 親子らは水中メガネや箱型の観察メガネを使って水中を覗きながら、 さまざまな種類のサンゴや海の生きものを観察した。
益田竜希君 (城辺小4年) は 「いろんな形のサンゴを観察できて楽しかった。 特に、 枝状になっているミドリイシ類の粒が一つのサンゴということに驚いた」 と目を輝かせながら感想を話した。
宮古新報