2013-11-07



桐りんごさん 文学賞(沖縄)

桐りんごさん大賞 坊ちゃん文学賞
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   桐りんごさん

 新しい青春文学の創造を呼び掛ける「第13回坊ちゃん文学賞」(主催・松山市、同文学賞実行委員会)の最終審査会と表彰式が5日、愛媛県の松山市役所で行われ、全国応募1060点の中から、糸満市出身の桐(きり)りんごさん(32)=本名非公開=の「キラキラハシル」が大賞を受賞した。

 初の文学賞への応募で大賞を射止めた桐さんは「小説の執筆はことしに入って始めたばかりで、名前を呼ばれても信じられず体が震えた。読んだ後に爽快感や心が温まる作品を書くという目標を曲げることなく、創作に専念していきたい」と喜びを語った。

 「キラキラハシル」は、自然に囲まれた緑が丘小学校を舞台に、女子400メートルリレーで全国大会出場を目指す小6女子4人の物語。それぞれの胸の内に不満や悩みを抱えながら、陸上部の監督や校長先生の支えとともに困難を乗り越え、大会当日を迎える。

 小学生のときに陸上部で全国大会に出場したという桐さん自身の体験を重ねた。審査委員長の椎名誠さん(作家)は「舞台が『沖縄』ということもあり明るい作品。子どもたちの真剣さは『小学生がここまでやるか』と議論になる作品でもあった」と講評した。

 大賞賞金200万円。受賞作は1月発売の雑誌「クウネル」3月号(マガジンハウス)に掲載される。過去の受賞作には「がんばっていきまっしょい」(敷村良子)など映像化された作品も多く、メディアの注目を集める文学賞となっている。


   琉球新報

自衛隊 宮古島にミサイル陸揚げ離島防衛訓練で初/上野分屯基地に搬入
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民間フェリーから陸揚げされた地対艦ミサイル発射機
=6日午前7時15分すぎ、平良港下崎埠頭

 宮古島市上野野原の自衛隊宮古分屯基地で対艦戦闘訓練を実施する陸上自衛隊の地対艦ミサイルが6日午前、平良港下崎埠頭に初めて陸揚げされた。
同日午前には同基地に搬入された。防衛省によると訓練は早ければ7日昼から、18日まで行われる。港の出入口では市民団体などが「アジアの緊張を高める訓練をやめろ」と抗議した。

 訓練は離島防衛能力向上のため、自衛隊が1日から行っている大規模演習の一環。中国海軍が沖縄近海を通過し、東シナ海から太平洋に進出するケースが増加しており、けん制する狙いがあるとみられているが、防衛省は「特定の国を想定しての訓練ではない」としている。

 この日、宮古島に入ったのは第3地対艦ミサイル連隊(北海道上富良野町)などの約50人で、1日に民間フェリーで北海道の苫小牧港を出港。6日午前7時半ごろから発射機を含む車両22台を下崎埠頭に陸揚げした。防衛省によると搭載されているのは模擬弾で、実際には発射しない。

 ミサイルの発射機などを積んだ車両は午前9時30分ごろには港を出発。平良荷川取の臨港道路-国道390号(通称・バイパス通り)-宮古空港-平良宮国線をそれぞれ通り、同10時すぎには上野野原の分屯基地に搬入された。

 予定では同8時30分ごろに港を出発する予定だったが、市民団体などの抗議団が港出入口に座り込みしたため約1時間遅れた。

 自衛隊がチャーターした民間フェリーの船体には、動物などのイラストが描かれており、抗議団からは「市民の目を惑わす偽装行為だ」との声が上がった。同フェリーは同日午前、平良港を出港した。

 尖閣諸島から約150㌔離れた石垣島にも初めてミサイル部隊の通信機材を持ち込んで訓練する。

 一連の演習には、陸海空自の各隊員約3万4000人が参加している。

.都毎日新聞

「夢は努力で叶う」 いっこく堂が講演会(名蔵小中・八重山)

「夢は努力で叶う」 名蔵小中でいっこく堂が講演会
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「サトル」(鳥)とカルロスの人形を使い腹話術を披露する
いっこく堂=5日午前、名蔵小中学校体育館

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いっこく堂の講演会を笑顔で聞く名蔵小中学校の児童生徒ら
=5日午前、同校体育館 腹話術の妙技も披露

 沖縄県出身で世界で活躍する腹話術師いっこく堂(本名・玉城一石)の「講演会~夢を叶えるキーワード~」(社団法人県教職員共済会、公益財団法人日本教育公務員弘済会沖縄支部主催)が5日午前、名蔵小中学校体育館で開かれ、同校と川原小の児童生徒、幼稚園児ら合わせて80人と保護者が参加した。
同共済会の公益文化事業の一環として行われた。講演でいっこく堂は、中学時代のいじめ体験や上京し、演劇の役者を目指した青春時代、入団した劇団との演劇の違いから中学時代に憧れた腹話術師を目指したエピソードなどを紹介。

 さらに、腹話術で出来ないとされていた特定の発音を独学でクリアし、今日に至ったことを話し、「諦めずに努力することが大事」と話した。

 また「目の前にあることを一生懸命やる」「1日1回継続できるものを持つこと」とアドバイスした。

 腹話術では、「師匠」「サトル」(鳥)、「カルロス」の人形3体を使い、消費税引き上げ分を値切るのをテーマに肉屋さん、魚屋さんの店主と客のやりとりなどを腹話術で披露。児童や保護者らを楽しませた。

 また、口を動かした後に言葉を発する「昔の衛星中継」の腹話術に全員で取り組んだ。

 名蔵中3年の高宮みのりさんは「中学の時にいじめを受けながら、腹話術で世界で頑張っている姿がかっこ良かった」。川原小4年の上原風雅君は「人形を使い、口を動かさずに話をするところがすごかった」と話した。

   八重山毎日新聞
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category地域情報  time09:52

 体は鮮やかな緑色 アオミオカタニシ(八重山・沖縄)

準絶滅危惧種アオミオカタニシ 体は鮮やかな緑色
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鮮やかな緑色をしたアオミオカタニシ=5日午前7時、
渡慶次寛さん宅 石垣市の渡慶次さん見つける

 透き通るような鮮やかな緑色をしたカタツムリ「アオミオカタニシ」(ヤマタニシ科)が3日午後、石垣市開南の農道東側にある山田橋の下で発見された。平得に住む渡慶次寛さん(65)=農業=が畑で草刈り中に木の葉の裏にいたところを見つけ、採取した。

 アオミオカタニシは南西諸島や台湾、パプアニューギニアの各地に分布。環境省石垣自然保護官事務所によると、県内各地で生息するが、奄美群島では絶滅したとみられ、2007年の環境省レッドデータブックに準絶滅危惧種に指定されている。

 殻の大きさは15㍉ほど。体が緑色をしており、殻が白色の半透明なため体色が透けて見える。また、フタを持つのが他のカタツムリとの大きな違い。主に石灰岩の多い地域や森林内に生息するが、公園や人が生活する場所近くでも確認することができる。月桃の葉やクワイズモなどに潜みし、樹皮につくコケを餌にしている。

 見つけた渡慶次さんは「緑色で珍しいカタツムリだと思った。新しい発見ができてうれしい。急いで元の場所に戻したい」と話した。

  八重山毎日新聞
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category徒然日記  time09:45