2013-08-30



 沖縄県は中学で全4教科最下位

全国学力テスト 沖縄県は中学で全4教科最下位

 文部科学省は27日、小学6年生と中学3年生を対象に4月に実施した2013年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。
県内公立学校の平均正答率は中学校全4教科(国語A・B、数学A・B)、小学校2教科(国語B、算数A)で最下位だった。
小学校国語A、算数Bは46位だった。中学校は調査が始まった2007年度以降、6年連続の最下位。
小学校は12年度に比べ、全教科で全国差が4ポイント前後まで縮まり、改善傾向が見られた。

 調査は国語と算数・数学の教科で基礎的知識を問うA問題、活用力を見るB問題に分けて実施した。

 県内中学校は国語A69・2%、国語B62・4%、数学A53・2%、数学B29・8%。全国平均をそれぞれ7・2ポイント、5・0ポイント、10・5ポイント、11・7ポイント下回った。解答を記入しない「無回答率」は、数学Aの1問を除き、全ての設問で全国平均と同じかそれを上回った。

 県内小学校の平均正答率は国語A58・3%、国語B45・5%、算数A73・3%、算数B54・4%。全国平均をそれぞれ4・4ポイント、3・9ポイント、3・9ポイント、4・0ポイント下回った。

 調査には県内の公立小学校262校1万5918人、中学校156校1万5069人が参加した。

 都道府県別(公立)では、秋田と福井が上位を占めた。下位は沖縄や北海道が目立った。高知など学力テストが始まった当初より順位を上げているケースもあった。

 公立小学校では、最も低い正答率の都道府県と全国平均の差が初めて5ポイント以内に収まり、文科省は「学力の底上げが進んだ」と分析している。

 12年度は理科を追加したが、13年度は2教科に戻した。文科省は3年に1度、理科を実施することにしており、次は15年度に3教科となる。


   琉球新報

 石垣に秋の野鳥ツメナガセキレイ(沖縄)

早! 石垣に秋の野鳥ツメナガセキレイ
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秋を告げる鳥と呼ばれるツメナガセキレイ
=石垣市名蔵

 【石垣】暑さが和らぐ「処暑」を迎えた23日、石垣市名蔵の浦田原に「秋を告げる野鳥」と呼ばれるツメナガセキレイが1羽飛来しているのが見られた。

 八重山では、昼間はまだ強い日差しが続くが朝夕は涼しい時期。ツメナガセキレイは二期作の準備中の水田に舞い降り、旅の疲れを見せない元気な羽ばたきで餌を探していた。

 スズメ目セキレイ科の野鳥で、北から最初にやってくるセキレイ。冬はサハラ以南のアフリカ、南アジア、東南アジアに渡り、日本では北海道北部で夏に繁殖する(奥沢秀一通信員)

   沖縄タイムス
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category徒然日記  time17:11

12年ぶりだね 夏祭り 糸満・真栄里団地・沖縄

12年ぶりだね 夏祭り 糸満・真栄里団地
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沖縄水産高校の生徒が企画した抽選会でくじを引く住民
=25日、糸満市真栄里

 【糸満】
糸満市の真栄里団地自治会(安里勝利会長)は25日、沖縄水産高校の生徒の協力を得て12年ぶりに夏祭りを同団地内で開催した。
卒業生の9割が福祉業界に就職する同校総合学科福祉サービス系列の生徒が中心となって手伝った。生徒と住民が一緒に出店を出し、出し物を披露するなど、地域と学校が一体となって祭りを盛り上げた。

 同団地では少子化の影響で子どもが減り、毎年開催していた祭りが「自然消滅」(安里会長)したという。加えて、高齢化で老人会活動が停滞し、一人暮らしのお年寄りが外部とコミュニケーションを取る機会も少なくなっていた。

 事態を見かねた市社会福祉協議会が地元の沖縄水産高校に声を掛け、現場実習を兼ねた高齢者の生活支援に乗り出した。生徒が高齢者をもてなす「ユンタク会」なども毎年開催している。

 祭り当日には団地内の広場に舞台が設けられ、沖水ダンス部のヒップホップダンスや福祉サービス系列クラスの手話ソングなどが披露された。

 団地に20年近く住んでいる照屋ヨネさん(76)は「昔は祭りが毎年あったが今はなくなった。生徒が頑張っていてパワーをもらった。水産高校と真栄里団地は親子のようだ」と笑顔で話した。

 同校3年の名幸千智さん(17)は「自分たちが何をできるか考えて祭りを復活させることになった。高齢者や子どもも多く集まってくれた。祭りが来年以降も続いてほしい」と願いを込めた。


   琉球新報
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category地域情報  time14:49

きょうから全島エイサー エイ坊もスリサーサー(沖縄)

きょうから全島エイサー エイ坊もスリサーサー
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<きょうから全島エイサー>高さ6メートルの「エイサーのまち」
イメージキャラクターのエイ坊
=コザミュージックタウン前

 【沖縄】
第58回全島エイサーまつり(同実行委員会主催)が30日から9月1日までの3日間、沖縄市コザ運動公園を主会場に開催される。
初日の道ジュネーが繰り広げられるコザミュージックタウン前に、高さ6メートルの「エイサーのまち」イメージキャラクターのエイ坊がお目見えし、ムードを盛り上げている=写真。
エイ坊は一括交付金を活用した県の「沖縄フラワークリエイション事業」の一環で、県中部土木事務所が設置した。ニチニチソウなど4種の花で飾っている。

 全島エイサーまつりは2日目の31日、コザ運動公園陸上競技場に会場を移し、市内を中心に15青年会が出演。最終日の9月1日は市内外の15団体が同競技場で勇壮な舞を披露する。


   琉球新報
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category沖縄観光  time14:38

中高校生が観光客ガイド「やりがいある」(売る間・沖縄)

中高校生がガイド体験 観光客案内「やりがいある」
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観光客を相手に勝連城跡の特徴や歴史を紹介した生徒ら
=28日、うるま市の勝連城跡

 【うるま】
うるま市内の中高校生が市内の名所・旧跡を案内するガイド体験が28日、勝連城跡であった。

 生徒らは他県から訪れた観光客を相手に、勝連城跡の歴史や特徴を解説していた。

 うるま市社会福祉協議会と市ボランティアセンターが2010年から取り組む「ボランティア・NPO活動体験」の一環。市史跡ガイドの会(仲村春吉会長)が市内の中学生3人、高校生5人に勝連城跡やうるま市の歴史や文化、観光客への対応を指導した。

 昨年に続き、ガイドを体験した具志川高1年の宇江城美南(みな)さんは「阿摩和利がいた時代を想像しながら勝連城跡を回るのが魅力だ。観光客に城跡のことを知ってもらうのはうれしいし、やりがいがある」と話していた。

 仲村会長は「体験を通して、地域への誇りを感じてほしい。将来的には観光ガイドや文化財保護の担い手として育てていきたい」と話している。


   琉球新報
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category沖縄観光  time14:35

心の病から絵で再起 (コザ中・沖縄)

山川勇さん、心の病から絵で再起 コザ中で特設授業
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自作を手に自身の体験を語り、生徒を激励した山川さん
(右)と根間教諭=27日、コザ中学校

 【沖縄】
心の病と向き合いながら、水性ペンを使った個性的な絵画を描く山川勇さん(48)=那覇市=が27日午後、沖縄市立コザ中学校(山里朗校長)で中学3年のクラスの特設授業を担当した。
教壇に立った山川さんは「出会いを大切にして、いろんな目標を持って頑張ってほしい」と生徒を激励した。

 県外で働いている時に体調を崩し、10年ほど前から沖縄で療養生活を送ってきた。昨年、ラジオ番組の絵画募集に自作が採用されたことがきっかけで創作活動に取り組むようになり、ことし5月には、おもろまちの自宅にギャラリー「山ちゃんの絵」を開設した。

 自作を手に、山川さんは冗談を交えながら闘病の苦労や創作の動機について説明した。「絵を描いている時は無心になれる。50歳を前にして自分の中で目標を持つことができ、自信も生まれた」と創作による自身の変化についても語った。

 自らの体験を踏まえ、目標を見つけることの大切さを説き「人生の中ではいいことも悪いこともある。若いうちは何でも挑戦することが大事。しかし、無理をしてはいけない」と来春卒業する生徒に助言した。

 山川さんの指導で生徒も水性ペンを使って絵を描いた。授業を受けた比嘉栞理(しおり)さん(15)は「もう立ち直れないというところから山川さんは頑張って元気を取り戻し、夢中になれることを探した。生きる力がすごいと思う」と話していた。

 コザ中教諭で山川さんの中学、高校時代の同級生の根間秀雄さん(49)のアイデアで特設授業が実現した。


   琉球新報
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category地域情報  time13:12

金龍、瑞雲 鮮やか 「向拝柱」修復大詰め(首里城・沖縄)

金龍、瑞雲 鮮やか 首里城「向拝柱」修復大詰め
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<修復作業>向拝柱の絵付けをする職人
=28日、那覇市首里の首里城
(山城博明撮影)

 ことし2月から始まった首里城正殿の柱「向拝柱(こうはいばしら)」の修復作業が大詰めを迎えている。26日から柱に描かれていた金龍(きんりゅう)と瑞雲(ずいうん)の絵付け作業が始まった。修復は9月上旬に終了する予定。

 向拝柱は正殿の正面に4本設置されている。そのうち真ん中寄りの2本が劣化したため、修復作業を実施した。1本は腐食が進んでおり、柱ごと取り換えた。木材はもともと使用されていたチャーギ(イヌマキ)から、ヒノキに変更した。

 28日は金龍のうろこや瑞雲の縁の絵付けをした。首里城を管理する沖縄記念公園事務所の伊佐真幸・首里出張所長は「秋には新しくなった向拝柱がお目見えする。きれいに修復された柱をぜひ見に来てほしい」と話した。


  琉球新報
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category沖縄観光  time13:01

島原料でスキンケア商品とハイビスカス飲料 (宮古島・沖縄)

宮古島産原料でスキンケア商品とハイビスカス飲料
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かぎすま宮古が開発したナチュラルスキンケア
「Hirara」 シリーズ
【Hirara】
 農業生産法人かぎすま宮古 (吉田八束代表) =市城辺字西里添=は29日、 宮古ビデンスピローサなど宮古島の植物から抽出したエキスを豊富に取り入れたスキンケアシリーズ 「Hirara」 を発表した。 商品はボディウオッシュとフェイスウオッシュの各2タイプ。 早ければ来月初旬から売り出される。
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スキンケア 「Hirara」 シリーズをPRする (右から)
中川代表と吉田代表=市役所平良庁舎

 同日午後、 吉田代表と販売元 (ゼロマザーズ株式会社) の代表でプレマ株式会社=京都市右京区=の中川信緒代表らが市役所平良庁舎に長濱政治副市長を訪ね、 新商品の概要と販売計画などについて報告した。
 原料に使用したエキスはビデンスピローサをはじめ、 ヨモギ、 パッションフルーツ、 ローズマリー、 ウコン、 ゴーヤー、 キュウリ、 ツバキなど全て宮古島の土壌で育った16種の植物から抽出している。

 中川代表は 「ここまで地元に密着したご当地コスメは他では見られない。 宮古島でなければ出来なかった商品」 と力説。 Hiraraシリーズの特徴について 「おだやかに洗い、 しなやかに保湿し、 エネルギーを整えることができる商品です」 とアピールした。
 主に通信販売で売り出すが、 長濱副市長は 「空港の売店な
どでも売り出すと良い」 とアドバイスし、 市としても側面からサポートしていく考えを示した。

【Beni】
 株式会社グランディール (本社・那覇市天久) の高橋伸次専務が29日、 市役所平良庁舎に長濱政治副市長を訪ね、 宮古島産のハイビスカス (あかばな) を100%使用した 「ハイビスカス濃縮エキスBeni(ベニ)」 を紹介し、 「宮古島の推薦商品または認定商品にして頂き、 売上に協力してほしい」 とアピールした。
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好評発売中の 「ハイビスカス濃縮エキスBeni (ベニ)」

 Beniは昨年から県内のホテル、 飲食店向けに販売がスタート。 沖縄リゾートウエディング協会に年間約1万本を提供するなど売上は着実に伸びつつあるという。
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ハイビスカス飲料をPRする (右から) 高橋専務と
原料生産者の平良毅さん=市役所平良庁舎

 4月にはBeniを使用した 「スパークリング泡盛HanaHana Beni (はなはなべに)」 の開発事業が県のファンド事業に推薦され、 「10月下旬に商品が完成し、 販売開始する予定」。
今後アイスクリーム、 グミ、 リキュール、 ゼリー等の商品開発にも着手する計画。 ハイビスカスに含まれる栄養成分や効能の研究も進め、 新たな活用方法も模索している段階という。

 高橋氏は 「沖縄では昔から 『目に良い』 と重宝されてきた。 さわやかな甘さも売りの一つ。 Beniの売上向上で原材料のハイビスカス栽培を島の新しい産業に発展させたい」 と意欲を見せた。

 長濱副市長は 「是非やりましょう」 と前向きな姿勢を示し、 下地敏彦市長と協議の上で回答する旨を伝えた。


 宮古新報
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category地域情報  time09:44

親子で地域の歴史を学ぶ (宮古島・沖縄)

親子で地域の歴史を学ぶ、平一小野球部史跡めぐり
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夏休み親子レクで史跡を巡り、 地域の歴史を学んだ
平一小児童ら=ミヌズマ遺跡の井戸

 市立平良第一小学校野球部低学年父母会 (奥平尚次会長) の夏休み親子レクリエーションが29日、 行われ、 児童と父母ら21人が夏休みの思い出づくりとして市内の史跡巡りを行った。 市教育委員会生涯学習振興課文化財係の新城宗史さんのガイドで住屋御嶽など8カ所の史跡を巡り、 宮古島の歴史に認識を深めた。

 このレクは、 夏休みの思い出づくりや課題研究に役立てるとともに、 自らの地域やルーツをしっかりと知ることで島の歴史や先人の知恵を継承して行くことなどをねらいに行われたもの。 漲水御嶽や豊見親墓、 湧川マサリャ御嶽、 大立大殿みゃーかなどを巡った。

 このうち最後に訪れたミヌズマ遺跡の井戸では、 新城さんが 「この井戸を中心にミヌズマという集落があった証拠になる。
土が入り込まないよう石積みを2重にするなど知恵を凝らしてある」 などと説明。
「いま当たり前にやっていることには、 昔の人が失敗を繰り返して得た知恵が多く使われている。 こういう遺跡を大事にして次の世代に遺していく義務が自分たちにはある」 と強調した。
参加者たちが真剣な面持ちで聞き入っていた。

 仲間雄仁監督は 「宮古の歴史を知り、 周囲に伝えられるようになってほしい」 と期待。 奥平圭くん (4年) は 「楽しかった。 昔のものが今も残っていてすごいと思った。 忘れないで、 いろんな人に教えたい」 と感想を話し、 新里竜正くん (2年) は 「昔の人は知恵があると思った。 仲宗根豊見親の墓にだけ、 洗骨場所があると知って驚いた。 大人になって、 子どもたちにいろいろと教えたい」 と語った。


 宮古新報
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category取材裏話  time09:35

化粧品「ひらら」・宮古島産アピール・沖縄

化粧品「ひらら」を開発/ゼロマザーズ
100%宮古島産アピール

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新商品を報告するゼロマザーズの中川代表(中央)と武蔵野免疫研究所の吉田代表(左)、オルタナティブファーム宮古の松本代表(右)=29日、副市長室

 自然食品などを通信販売するゼロマザーズ(本社・下地与那覇、中川信緒代表)はこのほど、宮古ビデンス・ピローサ(和名タチアワユキセンダングサ)など、宮古島に自生する植物から抽出したエキスを配合した化粧品シリーズを開発し29日、長濱政治副市長に報告した。
化粧品名は「ひらら」で、パッケージのデザインに宮古島の地形を盛り込むなど島のイメージを前面に打ち出した。販売は9月初旬を予定。中川代表は「宮古島の良さを余すことなく詰め込んだ。宮古島で販売開始としたい」と意気込みを示した。

 新開発の化粧品シリーズは▽フェイシャルウォッシュ(保湿、洗顔料)▽ボディーウォッシュ(身体用、液体石鹸)▽フェイシャルアクアジェル(美容、保湿ジェル)▽モイスチャライジングミルク(全身用、保湿乳液)▽グラウンディングクリーム(美容クリーム)▽ハートチャクラクリーム(同)-の6種類。

 宮古ビデンス・ピローサをはじめ、パッションフルーツやドラゴンフルーツ、アロエベラなどの宮古島産植物エキスを配合している。

 中川代表は「地元産の材料を使い有効成分としてしかも天然で作る化粧品というのは、宮古島でなければ出来なかったこと」と話した。

 長濱副市長は「宮古島市特産品販売所(宮古空港ターミナル内)で販売できるようにしたい」と積極的に協力していく考えを示した。

 同化粧品の素材を研究した武蔵野免疫研究所の吉田八束代表、同化粧品を製造、販売するうるばな宮古の砂川丈見営業課長、宮古島の素材を使って食品などを製造している農業生産法人オルタナティブファーム宮古の松本克也代表が同席した。

.宮古毎日新聞

2013-08-29

泡盛に “割り”「泡ボール」(OKINAWA)

泡盛のお供に “割り”専用飲料「泡ボール」
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オキナワサプナの「泡ボール」の(左から)アセロラ味、
シークヮーサー味

 飲料製造業のオキナワサプナ(那覇市、上江洲弘治社長)は新しい泡盛の楽しみ方として、泡盛を割る専用飲料「泡ボール」を開発し、県内の飲食店に商品を売り込んでいる。
味はアセロラとシークヮーサーの2種類。ほかの果実味も開発予定で、現在は県内飲食店45カ所で展開し取扱店の拡大を目指している。

 上江洲社長はウイスキーをソーダ水で割るハイボールに着目し、泡盛も同じような飲み方で楽しめる商品の開発に着手した。県工業技術センターの協力を受け商品化に成功し、2012年11月に販売を始めた。

 天然果汁を使い、泡盛の風味がはっきり残るよう配合の調整に力を入れた。アルコール度数は30度の泡盛を想定している。

 今後はパッションフルーツやタンカン味を出していく予定。上江洲社長は「飲みやすいと評価を受けている。泡盛が若い女性や観光客にももっと親しまれるお酒になってほしい」と話した。

    問い合わせは(電話)098(833)5030。


   琉球新報
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categoryグルメ  time18:59

 泡瀬で綱打ち始まる (沖縄)

重さ10トンの綱 泡瀬で綱打ち始まる
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本番に向けて綱打ち作業をする泡瀬復興期成会会員と区民
=沖縄市泡瀬公民館横の路地

 【沖縄】1903年の泡瀬村建て(ムラダテイ)から110年、ことし、創立65年の節目を迎えた泡瀬復興期成会(當真嗣蒲会長)は11月3日に節目の「泡瀬大綱引き」を催す。今月24日から、同区東部の川ヌ毛や公民館横の路地で区民や期成会メンバーが綱打ち作業を始めた。

 綱打ちは11月までの毎週土、日曜日午前9時から午後4時までローテーションで続けられる。期成会女性部が昼食を炊き出しする。

 綱の長さは村建て110年に合わせ雌雄で110メートル、太さ約1・1メートル、重さ10トンという。わらは中国から6月に購入した。

 當真会長は「節目の大綱引きを成功させたい。期成会メンバーや区民の多大な協力があり綱打ち作業も順調に進んでいる。当日は近隣の集落も参加し綱引きを楽しんでほしい」と述べた。


(翁長良勝通信員)

沖縄タイムス


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categoryフォトログ  time18:55

シークヮーサー加工品など配布 (大宜味、沖縄)

大宜味、シークヮーサー加工品など空港で配布
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大宜味村シークヮーサーシャーベットを受け取る子どもたち
=28日、那覇空港

 大宜味村シークヮーサー産地振興協議会は28日、那覇空港で観光客に同村産シークヮーサーをPRした。島袋義久村長や協議会スタッフらがシークヮーサーシャーベットのほか、調味料としての用途を伝えるため豚しゃぶに青果を添えて、配布した。

 沖縄観光のリピーターが多いのに着目して、次回、観光で訪れた際に村内に立ち寄ってもらい、加工品や青果を購入してもらうのが目的で昨年に続き実施した。

 村産業振興課によると、2013年度産の出荷量は12年産並みの千トン台を見込んでいる。一昨年と昨年の台風被害から生産量が回復しておらず、原液の瓶詰めや、ジュースなどの加工品は品薄の状態だという。

 PRイベントでは、長寿と芭蕉布の里として有名な大宜味村をアピールするため「シークヮーサーおばぁ」として、平良澄子さん(95)、奥島菊江さん(86)、仲井間幸子さん(84)が芭蕉布姿で接客。1月の産業まつりでデビューしたシークヮーサーPRキャラクターの「おおぎみシーちゃん」も登場し、子どもたちと触れ合った。 

  沖縄タイムス

生きたヤンバルクイナを展示 、国頭村安田・沖縄

生きたヤンバルクイナを展示 来月、国頭村安田で
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絶滅危惧種ヤンバルクイナ=2月、沖縄県東村

 国頭村は28日、絶滅危惧種ヤンバルクイナの生きた個体を展示する「ヤンバルクイナ生態展示学習施設」を9月14日に県家畜改良センター(同村安田)にオープンすると発表した。
沖縄本島北部に約1500羽しか生息していないと推定され、生態や保全活動への理解を深めるのが狙い。

 村によると、見学者は草や土などを使って自然を模したケージの中のヤンバルクイナ1羽を、ガラスで区切られたスペースから観察できる。

 ヤンバルクイナは国の天然記念物で、黒い体毛に赤いくちばしが特徴。飛べないが、羽をばたつかせながら道路を横断する姿が人気だ。見学ツアーも多く企画されているが、目撃できないケースもある。


  入館料は大人500円、小中学生は200円。



   沖縄タイムス
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category沖縄観光  time15:12

ブラックホーク飛来 EP3も緊急着陸(OKINAWA)

ブラックホーク6機飛来 嘉手納基地、EP3も緊急着陸null
在韓米陸軍UH60ヘリ6機が嘉手納基地に着陸
=19日午前11時19分ごろ、米軍嘉手納基地

 【嘉手納】
在韓米陸軍所属のUH60救難ヘリ(ブラックホーク)6機が29日、米空軍嘉手納基地に一時移駐で飛来した。
移駐は9月末までの予定で、嘉手納基地で飛行訓練を実施する。
同日午後1時15分ごろには、米海軍のEP3電子偵察機1機が四つあるエンジンのうち一つが止まった状態で緊急着陸した。

 救難ヘリ6機は午前11時19分ごろ、県道74号側から列を作って次々と嘉手納基地に着陸した。米軍は28日、沖縄防衛局を通して嘉手納町などに一時移駐を通知した。

 今月5日に宜野座村に墜落した嘉手納基地所属のHH60救難ヘリはUH60の改良型。


【琉球新報電子版】


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categoryフォトログ  time15:04

2万人の催事誘致 施設整備へ(OKINAWA)

県、2万人規模の施設整備へ 大型催事の誘致図る

 県は、国際商談会やコンサート会場に利用できる県内最大規模の施設整備を計画している。
仲井真弘多知事は、現在最大規模の沖縄コンベンションセンター展示棟(収容人数最大5千人)の4倍となる2万人規模を想定する。那覇空港を拠点(ハブ)とした全日本空輸(ANA)の国際航空貨物事業が活発化しているのを背景に全国の特産品展示会の開催も見込む。
規模の大きいMICE(企業の報奨旅行や国際会議など)の受け入れ施設としても位置付ける。
県文化観光スポーツ部が今秋、戦略的MICE誘致促進事業の一環で施設規模や場所を調査し、2014年度にも整備に着手したい考えだ。

 仲井真知事は26日、沖縄懇話会との懇談で「大きな交易会をする時には5千人くらいでは狭すぎる。2万人規模を収容する施設が必要」と構想を語った。

 本土と県内の経済人でつくる沖縄懇話会は14年11月には国際商談会「沖縄大交易会」の開催を計画しており、13年11月はプレ大会を開く。
国際商談会は、09年に始まったANAの国際物流ハブを活用して全国の特産品を沖縄に集約させてアジアへ輸出する契機と位置付けている。新施設はこの商談会の定例化も念頭に置いた整備となる。

 県内では近年、イベントやMICEの開催が増えている。
コンベンションセンターの12年度の全イベント参加者は過去5年間で最高の約89万7千人だった。
大規模イベントの需要が高まる中、県内最大の同センター収容人数の5千人を超えるイベントは受け入れ状況が整っておらず断らざるを得ないのが現状で、施設整備は喫緊の課題とされていた。

 (阪口彩子)


  琉球新報

2013-08-28

ゆるキャラ観光情報サイト開設(沖縄)

ゆるキャラ活用した観光情報発信サイト開設
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(左から)南城市のなんじぃ、南風原町のはえるん、沖縄市のエイ坊が、アークスの大城慶さんと共に「ちゅらキャラ」をPRした
=県庁

 ウェブサイト配信などを手がけるアークス(うるま市、上村幸一代表取締役)は27日、県内市町村のゆるキャラを活用した観光情報発信サイト「ちゅらキャラ.com」を開設した。

 ゆるキャラが各市町村の観光名所や特産品を紹介する。現在は7市町村の観光情報を掲載しており、11月ごろまでに10市町村に増やす予定。今後は祭りなどのイベントや、飲食店なども紹介する予定だ。

 また、メッセージアプリ「ちゅらキャラランド」も同日配信を始めた。ゆるキャラに吹き出しが付いた画像に文字を入力して、SNSへのメッセージ投稿やメールを送信する際の台紙にできる。

 同日県庁で開かれた会見でアークス営業企画部の大城慶さんは「ゆるキャラをきっかけに県内外の人に沖縄の魅力を今以上に伝えたい。地域の声を今後のサービスに発展させ、地域密着型のサイトを目指す」と話した。

  沖縄タイムス
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category地域情報  time20:08

温州ミカン日本一早 (名護・沖縄)

温州ミカン日本一早く出荷 名護
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色や形を見ながらミカンを選定する作業員ら=27日午前、
名護市伊差川のJAおきなわ北部地区営農振興センター
みかん選果場

 【名護】JAおきなわは27日、露地栽培では日本一早いやんばる産の温州ミカンを初出荷した。

 昨年の台風で傷んだ樹木の回復が遅れた影響や果実が育つ時季に少雨が続いたため、ことしは生産量が少なく実は小さいが、糖度と酸味のバランスがよいという。出荷量は前年度実績から71トン少ない218トンで、売り上げは5450万円の見込み。

 同日、JAおきなわ北部地区営農振興センターで初出荷式があり、品質や大きさをチェックした15トンが、県内外へ向けて出荷された。県内では29日以降、スーパーなどで販売される。

 出荷式でJAおきなわ北部地区柑橘(かんきつ)生産部会の我喜屋宗雄会長は「一足早い秋の味覚を県内外の消費者へ継続して届けていきたい。出荷量は少ないが、皆さんに届けられてほっとしている」と話した。

 生産者の又吉政伸さん(64)=国頭村辺土名=は「小玉だが糖度と酸味のバランスがよく、消費者に喜ばれると思う」とアピールした。JAおきなわによると、樹勢の回復が順調だとして、来年度以降は出荷量も増加する見込み。

  沖縄タイムス
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categoryグルメ  time20:05

「八月踊り」始動、手始め御願 (宮古・多良間島 沖縄)

八月踊り」へ始動仲筋、塩川で手始め御願
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手始め御願で古典踊りを披露する座員
=25日、多良間村仲筋

 【多良間】国の重要無形民俗文化財に指定されている多良間村の豊年祭「八月踊り」の手始め御願が25日、仲筋、塩川両字の拝所で行われた。字長が酒、塩などを拝所の神前に供えて八月踊りの成功を祈った。

 今年の八月踊りは9月12日に仲筋、13日には塩川で正日(ショウニツ)が披露される。14日は各字の御嶽で「別れ」が行われる。

 各拝所で清掃が行われた後、手始め御願は午後5時ごろに始まった。

 厳かな雰囲気の中、神前に酒や塩を供えた仲筋字会の津嘉山正克会長は「きょうは八月踊りの御願に来ていただいて感謝している。各座の皆さん、練習を頑張って踊りを成功させよう」と住民らを激励した。

 この後、師匠やベテラン座員が幕開けの古典踊りや組踊りを披露し、八月踊りの成功を祈願した。

 八月踊りは旧暦8月8日から3日間の日程で行われる。初日は仲筋の土原御願所、2日目は塩川のピトゥマタ御願所でそれぞれ組踊りなどが演じられる。「多良間島の豊年祭」という名称で1976年5月、国の重要無形民俗文化財に指定された。

.宮古毎日新聞
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category沖縄観光  time19:43

「水辺のバレリーナ」、セイタカシギ飛来 (宮古島・沖縄)

「水辺のバレリーナ」、セイタカシギ飛来
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深く堆積物が溜まった池を長い足で自在に歩くセイタカシギ
=大野山林

 細長い足でぬかるみの中をスイスイと歩き回るセイタカシギ。 先週の台風で雨が降ったものの、 まだ水かさが戻らない大野山林の池でせっせとエサをついばんでいた。
沖縄には冬鳥として飛来する旅鳥。 まだ暑さの続く宮古島にも秋の気配が少しだけ訪れたようだ。

 全長は約37㌢だが足が長いので大きく見える。 ピンク色の足は約25㌢あり、 その姿から水辺の 「バレリーナ」 「貴婦人」 と呼ばれるが、 英語では 「竹馬」 と名づけられているという。

 世界各地に生息し、 沖縄には9~3月に渡ってくる。 干潟や水溜まり、 河口などで主に昆虫や小魚、 エビ、 カニなどを捕食している。

 世界の広い地域に分布しているが、 数は少ないようで環境省から絶滅危惧種Ⅱ類に指定されている。 以前は稀な種類だったが、 最近は多く飛来し沖縄ではよく見られるようになっている。


 宮古新報

大物マグロ揚がる/漁師ら満足(佐良浜漁港・宮古島)

大物マグロ揚がる/佐良浜漁港漁師ら満足の表情
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大物キハダマグロが水揚げされている=27日、佐良浜漁港

 佐良浜漁港では8月に入り、大物キハダマグロが次々と水揚げされ、漁師らは満足そうな表情を見せている。

 大物キハダマグロ漁は、小型船主会の漁船が宮古島北ないし南沖合に設置されている表層浮き魚礁と中層浮き魚礁の周辺漁場で展開している。

 同漁港で27日午後、漁師から仲買人に引き取られた大物マグロは、1匹当たりの重さが40㌔以上。消費者へは1㌔当たり700円で販売されている。

 消費者2人が大物マグロの解体を要望。2人は、3枚に下ろされた半身をそれぞれ買い求めていた。

.宮古毎日新聞
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category地域情報  time19:33

2013-08-27

豊漁や健康祈るウンジャミ(古宇利島・沖縄)

豊漁や健康祈る 古宇利島でウンジャミ
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豊漁や区民の健康を願う神人ら
=25日、今帰仁村古宇利島

 【今帰仁】
今帰仁村古宇利区(宮城博政区長)の伝統行事ウンジャミ(海神祭)が25日、同区内で行われた。神人の渡具知綾子さんが中心となり、航海安全や豊漁、豊作、区民の健康などを願った。

 ウンジャミは毎年旧盆明けの亥(い)の日に実施。渡具知さんらは神アサギ前から海岸で拝み、コの字形にまいた砂の上を歩き祈りをささげた。最後に本島を望むシラサ岩の上で、きょうだい神がいるとの伝説がある大宜味村塩屋に向けて「神送り」が行われた。

 儀式後は漁港で御願バーリーもあり、豊年を祈願した。

 今年から区長となった宮城区長は「これが一番大きな仕事。
航海安全、豊漁が祈願できた」と喜んだ。


  琉球新報
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category地域情報  time19:01

親子で意欲─県立宮古青少年の家 ・沖縄

親子で野菜栽培に意欲─県立宮古青少年の家
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 県立宮古青少年の家 (安慶田昌宏所長) の自主事業 「畑で旬を体験しよう~野菜作りを通して~」 が、 25日から始まった。 初日は宮古島市消防署北側道路沿にある畑の区割りが行われ、 親子らが 「自分の畑」 を確認して野菜栽培に意欲を見せていた。

 同事業は、 野菜の自然栽培を通して日頃食している野菜の旬を知り、 栽培技術の習得とその魅力を体感することを趣旨に来年3月まで行われる。
 午前9時半から同所での入所式で、安慶田所長が 「親子の絆を深め、野菜栽培に一所懸命に頑張ってほしい」と激励した。このあと畑に移動し、 担当職員が作物計画などについて説明した。

 栽培する野菜の種類は、 12月まではゴーヤー、 オクラ、 トウガン、 ナス、 ジャガイモ、 ニンジン、 12月から来年3月まではトマト、 レタス、 菜っ葉類、 ネギ、 大根で、 その中から各参加者が選ぶ。

 次回活動の9月1日には畑の整備や種蒔きをして、 その後は各自でカタツムリの駆除など管理を行う。 9月29日には成果及び感想発表会が予定されている。


 宮古新報
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category地域情報  time18:35

2013-08-26

塩屋湾でウンガミ 豊作、豊漁を祈願 (山原・沖縄)

塩屋湾でウンガミ 御願バーリーで豊作、豊漁を祈願
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女性らのにぎやかな出迎えを受けるハーリー舟
=25日午後2時すぎ、大宜味村の塩屋湾
 (金良孝矢撮影)

 【大宜味】国の重要無形民俗文化財に登録されている祭事「塩屋湾のウンガミ(海神祭)」が25日、大宜味村塩屋湾内と周辺地域で行われた。神人(かみんちゅ)による御願(うがん)や御願バーリーを通して豊作、豊漁、健康などを祈願した。降りしきる雨にもかかわらず、大勢の観客が詰め掛けた。

 「塩屋湾のウンガミ」は毎年旧盆明けの初亥(い)の日に行う。塩屋湾に面する区では400~500年前から始まった祭事の形が今も受け継がれている。

 田港では神人がアサギで五穀豊穣(ほうじょう)を祈願し、区民や観客らに神酒(みき)を振る舞った。屋古ではわらでつくられた日よけ「クムー」の下で、弓を持った神人が柱の周りを「ヨンコイ」の掛け声で回る豊作の儀式を行った。

 御願バーリーでは、神人を乗せた舟を男性らが力強くこいで塩屋へ。腰まで水に漬かった女性らが、太鼓や掛け声で船を出迎えた。

 26日は豊年踊りが行われる。


  琉球新報
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category沖縄観光  time19:30

健康と繁栄祈願 みるくウンケー(首里赤田町・沖縄)

健康と繁栄祈願 首里赤田町みるくウンケー
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復活して20年を迎えた首里赤田町の民俗行事
「みるくウンケー」=25日夕、同町

 那覇市首里赤田町の民俗行事「みるくウンケー」(主催・同実行委員会、赤田町自治会)が25日夕、赤田クラブ(公民館)を中心に同町内で行われた。

 戦前から60年間途絶えていた同行事は、復活してことしで20年を迎え、記念式典も開かれた。スネーイ(行列)とみるくへのウトゥイムチ(おもてなしの芸能奉納)が行われ、住民の健康と繁栄を祈願した。

 スネーイでは子どもたちの路次楽(るじがく)隊が奏でる「赤田首里殿内(すんどぅんち)」などの音色が響いた。福々しいみるくがうちわを片手に練り歩き、御利益がある風を人々に送った。みるくの大きな顔に、怖くて泣き出す子もいた。

 実行委の照屋寛孝会長(72)は「赤田、崎山、鳥堀は『首里三箇(さんか)』と呼ばれ、琉球王朝時代から酒造所の街として青年たちがたくさん働く、意気盛んな地域だった」と昔を振り返った。

 300年ほど前、求道(ぐどう)長老という僧侶が中国から掛け軸を持ち帰り、赤田首里殿内にまつった。天然痘やはしかが流行した年、赤田では病が軽く済んだことから「みるくウンケー」が始まったとされる。


  琉球新報

圧巻演舞、響く指笛 (うるま市エイサー・沖縄)

圧巻演舞、響く指笛 うるま市エイサー
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大トリを務めた、へしきや(東)青年会の勇壮な演舞
=25日午後8時前、うるま市・与那城総合公園陸上競技場

(勝浦大輔撮影)

 【うるま】第8回うるま市エイサーまつり(主催・同実行委員会、共催・うるま市観光物産協会、うるま市、沖縄タイムス社)最終日の25日、同市の与那城総合公園陸上競技場で、市内6青年会が伝統の踊りを披露した。太鼓や三線の音とともに「イヤサーサー」という勇壮な掛け声が夏の風に乗り、観客を酔わせた。

 復活20年の田場青年会の緩急織り交ぜた演舞で幕開け。変化に富んだ演技隊形が特徴の赤野青年会、僧侶のような格好のテークチリ(太鼓打ち)による重厚な踊りが印象的な平安名青年会と続いた。

 トリは、へしきや(東)青年会。素朴な中にも力強さを感じさせる圧巻のエイサーに、観客は指笛や拍手でこたえた。

 会場には、小さなパーランクーを持った子どもたちの姿も。目の前に踊り手たちがやってくると、「うわー」と歓声を上げていた。

  沖縄タイムス
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category沖縄観光  time19:13

琉大塾が閉講式、児童生徒に笑み (宮古島・沖縄)

琉大塾が閉講式、児童生徒ら修了証書に笑み
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閉講式後には記念撮影が行われた (写真下)
=県立宮古青少年の家提供

 琉球大学離島支援プロジェクト 「知のふるさと納税」 特別企画・第2回琉大塾 (主催・琉球大学生涯学習教育センターほか) の閉講式が24日、 県立宮古青少年の家 (安慶田昌弘所長) で行われ、 全日程を終えた児童生徒1人ひとりに修了証書が手渡された。
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全日程を終え、 修了証書が手渡された
=県立宮古青少年の家提供

 同塾は、 日頃大学生に接する機会のない離島の小中学生と大学生が一緒の時間を過ごし、 勉強に対する意欲を高め、 将来についての考えを深める機会とすることを目的に開催。 今回は小学5年生から中学3年生までの児童生徒64人が参加し、 自然散策、 軽スポーツなどを楽しみ、 夏休みの宿題にも取り組んだ。

 最終日は成果報告会のあと閉講式が行われ、 同センターの真栄城勉センター長が参加した児童生徒1人ひとりに修了証書を授与。 3日間の日程を振り返りながら、 子どもたちの今後さらなる成長を祈念した。


 宮古新報
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category地域情報  time19:09

史跡巡りで、人頭税歴史に触れる 板倉の子ども・宮古島

史跡巡りで板倉の子どもら、人頭税歴史に触れる
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 ことしで21回目を迎える新潟県上越市板倉区・宮古島市城辺地区児童交流事業で宮古島を訪れている板倉区の児童と、 受け入れ先となっている城辺地区の児童たちが24日、 人頭税廃止運動にまつわる史跡を視察した。
児童たちは人頭税に苦しむ当時の住民や、 旧板倉町出身の中村十作などが行った廃止運動などについて学んだ。

 一行は午前10時ごろ、 人頭税石を訪れた。 宮古郷土史研究会の下地和宏さんが人頭税について説明。
下地さんは 「今から120年前に板倉から中村十作が来た。
農民が苦しんでいるということを聞き、 農民のため一生懸命働き、 国会に請願し、 200年余り続いた人頭税を廃止した」 と述べ、 人頭税石については 「税は15歳から50歳まで納めると決まっていたので、 石の高さになったら納めるというのは伝承として伝わった。 税の苦しさから伝承が生まれた」 と話した。

 高橋洸太君 (針小6年) は 「人頭税についてとてもよくわかった。 中村十作ははじめ違う島に行こうとしていたけど、 宮古島に来たということを初めて知った。 とても勉強になった」 と話していた。

 同事業は25日で最終日を迎える。 午前8時10分からは宮古空港でお別れ会が催される。


  宮古新報
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category地域情報  time19:04

ダンケフェストパーシャクラブなど出演/八重山・沖縄)

ライブ演奏に観客沸く/ダンケフェストパーシャクラブなど出演/ビール早飲み大会に歓声
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パーシャクラブの演奏を満喫する参加者ら
=24日、うえのドイツ文化村

 うえのドイツ文化村の夏休み恒例イベント「ダンケフェスト2013」(主催・うえのドイツ文化村イベント実行委員会)が24日、同施設野外ステージで開かれた。
ドイツ生ビールの早飲み大会が行われたほか、「スターライトコンサート」には県出身バンドのパーシャクラブが出演。熱いライブ演奏で真夏の夜の祭りを盛り上げた。

 ドイツ語で「感謝祭」を意味する同イベント。
開会式典で実行委員会の委員長を務める下地敏彦市長が「市民と観光客が一体となって楽しめる一大イベントとして定着した。これも協賛企業や関係各位の協力のたまもの」と関係機関に謝意を示した。宮古島観光協会の豊見山健児会長は「このイベントはドイツ村の大感謝祭。楽しい時を過ごして良い思い出を作ってほしい」と呼び掛けた。

 ドイツ生ビール早飲み大会には27人が参加。3組に分かれ、各組ごとで中ジョッキのビールを誰が一番最初に飲み干すかを競った。勢いよく飲む参加者たちに観客からは大きな拍手と声援が送られた。各組の優勝者には賞金が授与された。

 メーンステージとなる「スターライトコンサート」には石垣市出身の歌者・新良幸人率いるパーシャクラブが登場。「海の彼方」や「五穀豊穣」などテレビCMで耳なじみの曲などを演奏し観客を沸かせた。

 ステージにはそのほか、宮古島を拠点に活動するバンド・ブラックワックスや宮古島出身ロカビリーバンド・ザ・ビートルクラッシャーのTAKUMI、宮古高校吹奏楽、市内のダンススタジオや高校生などのダンスチーム3組が出演しイベントを盛り上げた。

 上野小、中学校の児童生徒を対象とした「博愛の日」図画・ポスター、作文、標語の表彰式も行われ、入賞者の代表者5人に市生涯学習部の垣花徳亮部長から賞状が手渡された。

 フィナーレは約300発の打ち上げ花火で祭りを締めくくった。

.宮古毎日新聞

2013-08-24

北米県人会 300人が親睦・交流【アメリカ】OKINAWA

【アメリカ】北米県人会 300人が親睦・交流
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奨学金を受けた県人会員ら。左端が国吉信義北米沖縄県人会長、右端が比嘉朝儀奨学実行委員会メンバー
=米国カリフォルニア州

 北米沖縄県人会は7月7日、年間行事の一つ、ピクニックをウイッティアナロー公園で開催し、約300人が参加した。

 ピクニック開催の最大の目的は会員同士の親睦と資金集め。この目的でいろいろな行事が行われているが、奨学金授与もその一部だ。その資金の一部は奨学金に充てられる。
ことしも6人が奨学金を獲得した。県人会の奨学金対象者は学業成績、ボランティア精神、リーダーシップなどが優秀で、将来性のある生徒となっており、ことし高校を卒業、大学進学が決まった会員の子弟に与える。

 奨学金授与の席上、国吉信義県人会長は「これから学校でも社会でも成功し、県人会を忘れずに、将来県人会に帰ってきて、県人会のために貢献してください」と激励した。

 参加者は、青壮年部(金城ゲン部長)が中心になって準備したバーベキュー、花氷、冷たいソーダを飲みながら特設舞台で若者たちが演ずるフラダンスや琉球国祭り太鼓、琉球舞踊、民謡、カラオケ、バイオリン演奏、ポップミュージックなどに見入った。一方、外側の芝生の上では年齢別のゲーム、玉入れ、綱引きがあり、大人と子どもが一体となって盆踊りに興じた。

 ピクニックが行われるまでの過程で、前日からテントや道具の準備、買い物、クッキング、招待客対応など、多くのボランティアの「縁の下の力」がある。

 ピクニック開催時は夏真っ盛りで、熱中症にかかったり、ゲームでけがをしたりする人が毎年出る。その治療ボランティアに当たってきたのが、沖縄看護大学同窓ともしび会の山内茂子さんやクワロン下地のりこさんらだ。かつてピクニックで生命の危機にひんした高齢会員を救助したこともあった。


 (当銘貞夫通信員)


  琉球新報

【アルゼンチン】「秋の祭り」盛大に(OKINAWA)

【アルゼンチン】「秋の祭り」盛大に
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 高齢者福祉の活動や青少年の活動を支援するため、アルゼンチン日系団体連合会(FANA)主催の日系社会第3回「秋の祭り」がこのほど、沖県連会館大ホールで盛大に催された。

 協力者はFANA加盟団体のほか、JICA青年ボランティア、武田JICA所長の津軽三味線、日系学士会(AUN)の高齢者を含む民俗舞踊グループ、芸能団体(夢海渡太鼓の実演)、スポーツ関係者ら。ことしはシェフ大野和章さんが舞台上で料理教室を開催し、大型スクリーンに映しながら特別出演した。

 非日系人の客も数多く参加し、焼き鳥、うどん汁、弁当などの日本料理、日本食品、土産物などを楽しんだ。

 今回の秋祭りで集まった資金は、FANAによると5万3840・89ペソ=1万120ドル40セントだった。

 (大城リカルド通信員)


  琉球新報

「ぺーちんの恋人」 笑いで描く (沖縄)

「ぺーちんの恋人」嘉数の初監督作品
 笑いで描く芸能の課題

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テーマ曲の群舞を踊る出演者たち=18日、
浦添市の国立劇場おきなわ

 国立劇場おきなわ企画公演の沖縄芝居「喜劇 ぺーちんの恋人」(嘉数道彦脚本・演出)が17、18の両日、浦添市の同劇場で上演された。嘉数が同劇場芸術監督に就任して初の作品。モリエールの「守銭奴」を、廃藩置県後の沖縄で古典芸能を守ろうとする男の物語に翻案した。
時代が変わる中、新たな挑戦をしながらいかに伝統を守るかという現代に通ずる課題を、笑いを通して描いた。

 廃藩置県で禄(ろく)を失った佐久眞親雲上(ぺーちん)(宇座仁一)らは、宮廷で踊っていた御冠船踊(うかんしんうどぅい)を庶民に見せるが理解されない。
ある日、佐久眞は息子金松(平敷勇也)の恋人チル小(呉屋かなめ)に一目ぼれしてしまう。チル小好みの新しい踊りを作って振り向かせようと、父と子の勝負が始まる。

 昨年から沖縄芝居に意欲的に出演している平敷が、創作舞踊に興味を抱き父に反発する金松をみずみずしく演じた。百姓出身のチル小は庶民のエネルギーを象徴する存在だ。
稽古から周囲を明るくさせていた呉屋は、はまり役だった。

 にぎやかなテーマ曲は嘉数が詞を、仲村逸夫が曲を書いた。「ぺーちん、ぺーちん、我んねーぺーちん」と耳から離れない。「加トちゃんぺ」を連想させる阿嘉修の振り付けは衝撃的なくらいコミカルだが、最後は不思議な感動を与えた。
出演者が客席後方から舞台に続く花道を渡って登場したり、チル小が客席に座って演じたりと身近に感じられる演出も良かった。

 佐久眞と金松がそれぞれ創作を披露する場面で、本当は古典を踊りたい佐久眞は葛藤のあまり半狂乱になり、舞台を去る。
楽屋で独り組踊の稽古をする姿は伝統を守る重さがにじみ、客席から拍手が起こった。

 佐久眞の娘真鶴(花岡尚子(しょうこ))が、御冠船踊を習いたいと懇願するのも印象的だ。
今では多くの女性舞踊家が活躍しているが、当時は考えられなかった。組踊は現在も女性の出演の機会が少ないが、数十年後はどうなるのかと想像せずにはいられない。

 伝統芸能が抱える永遠の課題を、笑いを通して描いてしまう若手・中堅たちはたくましい。
観客が琉球芸能に影響を与えてきた歴史にもあらためて気付かされた。幕開けと最後の場面で佐久眞たちは「どこまでもいつまでも歩いてみせる」とつぶやく。観客と報道も笑って終わりではなく、実演家と刺激し合いながら歩む存在でありたい。

 その他は高宮城実人、嘉陽田朝裕、阿嘉、石川直也、宮城茂雄、金城真次、川満香多、大浜暢明(のぶあき)、謝名堂奈津、浦崎えりか、上地美妃、古謝渚。地謡は仲村、玉城和樹、和田信一(のぶかず)、池間北斗、入嵩西諭、森田夏子、久志大樹。監修は宜保榮治郎、演出助手は新垣悟。

 (伊佐尚記)


  琉球新報

神森中男子ハンドボール日本一 (沖縄) 

神森中男子ハンドボール日本一 富山の西条に26―22null
ハンドボール男子で全国制覇し歓喜の神森メンバー
=23日、那覇空港
(諸見里真利撮影)

 全国中学校体育大会第7日が23日、愛知県などであり、ハンドボール男子の神森が7年ぶり5度目の頂点に立った。神森は準決勝で岐陽(山口)に27―24で競り勝ち、決勝は攻守で主導権を握って26―22で西条(富山)を破った。

 選手たちは23日夜、那覇空港に凱旋(がいせん)し、出迎えた家族や学校関係者らが快挙をたたえた。午後10時半ごろ、優勝旗を手にした平仲航主将やメダルを首に掛けた選手たちが姿を見せると、大きな拍手が起こり「おめでとう」の声が飛んだ。

 ベスト8に入った女子とともに結果報告があり、平仲主将は「支えてくれた人たちや練習を手伝ってくれた先輩たちに感謝している」とあいさつ。顧問の瑞慶覧長大教諭は厳しかった戦いを振り返り「目標を達成できてうれしい。この子たちを褒めてあげてください」と語った。


  琉球新報
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categoryスポーツ  time13:34

「処暑」 涼求め水浴び 垣花樋川(沖縄)

「処暑」でも県内真夏日 涼求め水浴び 南城の垣花樋川null
水遊びに興じる子どもたち=23日午後1時すぎ、
南城市玉城垣花
(渡慶次哲三撮影)

 23日は二十四節気の一つである「処暑」。暑さが落ち着き、朝夕は涼しくなる時期とされている。この日、沖縄は最高気温32・2度を記録。平年値より0・8度上回り、真夏日となった。
 南城市玉城の垣花樋川は多くの家族連れでにぎわい、子どもらがグッピーを捕まえたり、水浴びをしたりして楽しんでいた。沖縄気象台によると、向こう一週間は最高・最低気温とも平年より高くなる見込みだ。


  琉球新報
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category徒然日記  time13:29

ゲーム、踊りで親睦(宮古島・沖縄)

ゲーム、踊りで親睦、板倉・城辺交流事業で児童8人来島 null
交流会で城辺地区の児童と5色綱引きを楽しむ
板倉区の児童たち=砂川小体育館

 人頭税廃止運動に尽力した新潟県旧板倉町出身の仲村十作 (1967―1943年) の功績を後世に引き継ぐため、 1993年から行われている、 新潟県上越市板倉区・宮古島市城辺地区児童交流事業で22日、 同区4校から児童8人、 引率者3人が来島した。 23日には市立砂川小学校で交流会が行われ、 板倉区の児童たちはそれぞれの学校を紹介。 砂川小の子どもたちはエイサーを披露したほか、 ゲームで交流を深めた。 同日午後からは高野漁港で海水浴も楽しみ、 宮古島の自然を満喫した。
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初めての宮古島で体験したいことなど抱負を語る
板倉区の児童たち=22日、 城辺公民館

 ことしで21回目を迎える同交流事業では、 毎年8月に板倉区の針、 宮嶋、 豊原、 山部の4小学校から児童が訪れ、 南国の夏を満喫。 1月には城辺地区の児童たちが板倉を訪問し、 雪国の世界を体験するもの。 期間中は交流児童の家でホームステイを体験する。

 22日に城辺公民館で行われた歓迎会で市教育委員会の田場秀樹教育部長は 「ようこそ宮古島へ。 短い期間だが海、 空の青さを満喫し、 宮古島の人と交流し新しい発見をしてほしい」 と歓迎した。 板倉区の児童を引率する交流団長の内山恵子宮嶋小校長は 「3泊4日のホームステイで沖縄の風土に触れ、 たくさんのお土産を持って帰ることと思う」 と期待を寄せた。

 引き続き松川義明城辺公民館館長補佐が城辺地区の概要を説明した後、 板倉区の児童たちが自己紹介。 このうち長谷川海斗君 (山部小) は 「きれいな海を楽しみたい」、 瀧さくらさん (同) は 「宮古でいろんなことを体験し楽しい思い出を作りたい」、 和田明日翔さん (豊原小) は 「板倉と違うことをたくさん発見したい」、 岡田彩さん (同) は 「沖縄の暮らしや文化をたくさん学びたい」 とそれぞれ意気込みを語った。

 23日は午前9時半から砂川小学校で交流会が行われ、 同校児童会代表の友利佳恋さんが 「砂川小へようこそ。 みなさんが来るのを楽しみにしていた。 たくさんのふれあいを楽しんでください」 とあいさつ。
ふれあいタイムでは砂川昌太郎君 (5年) が 「なりやまあやぐ」、 「豊年の歌」 を披露し歓迎。
また同校6年生児童が力強くエイサーを踊った。 そのほか5色綱引きなど多彩な催しで親睦を深めた。 午後からは高野漁港で海水浴などを楽しみ、 宮古島の自然を堪能した。

 きょう24日は市総合博物館をはじめ人頭税廃止運動にまつわる史跡を視察するとしている。


宮古新報
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category地域情報  time13:21

黒小豆で味噌と醤油、大会優秀賞 (宮古島・沖縄)

黒小豆で味噌と醤油、総実高が九州農ク大会優秀賞
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九州学校農業クラブ大会で優秀賞に選ばれた生活福祉科
の生徒たち=宮古総合実業高校

 このほど長崎県で開催された九州学校農業クラブ連盟発表大会で、 県立宮古総合実業高校生活福祉科3年の島袋美咲さんら4人が、 黒小豆の利用拡大と普及に関する発表で優秀賞に選ばれた。
伝統食材ながら今はあまり食卓に乗らなくなった黒小豆で、 味噌と醤油を造るという新しい試みにチャレンジ。 黒小豆の可能性を広げていくヒントになりそうだ。
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黒小豆で作った味噌と醤油

 これまで同科では黒小豆に関して粉末化や製麺、 お菓子づくりなどを研究してきたが、 他の小豆類に比べて高いタンパク質を生かそうと昨年度から味噌と醤油への加工に取り組んできた。 黒小豆と米麹、 大豆と黒小豆麹の味噌を作り、 その味噌からたまり醤油を採取した。 味噌は宮古みそよりやや色が濃く、 醤油は黒小豆の甘い風味があるという。

 成分分析の結果では、 黒小豆麹を用いることで味噌のアミノ酸価が向上することが分かったという。 特にロイシンは宮古味噌の2倍以上、 グルタミン酸は1・5倍以上だった。 今後は黒小豆を大豆や小麦のアレルギー代替食品として利用できるか探っていくという。

 研究に取り組んだのは島袋さん、 謝敷果南さん、 下地江観那さん、 砂川奈津希さん。
23日、 同校で受賞報告が行われ、 島袋さんは 「3年間やってきた研究の集大成。 誰も味噌作りをやったことがなかったので一から取り組み、 どれが失敗か成功かも分からなかった。
使い道の幅を広げるため取り組んだ。 優秀賞は嬉しい。 宮古の黒小豆を分かってもらえたと思う」 と喜びを話した。

 担当の大石美也子教諭は 「3年間コツコツ取り組んできたことが評価されて良かった。
農業や食品調理、 福祉など学校で学んだことを全て生かすことができた」 と話した。 同校の伊志嶺秀行校長は 「3年間の調査研究が表彰された。 自信と誇りを持ってほしい。 地域食材の利用を校内に止めず、 味噌を作ったことを地域にもピーアールしてほしい」 と述べた。


宮古新報
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categoryグルメ  time13:12

ミジュンの季節到来、群がる(宮古島・沖縄)

ミジュンの季節到来、各漁港に釣り人群がる
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ミジュンのシーズンが到来し、 各漁港は多くの釣り人で
賑わっている=22日、 高野漁港

 台風一過の22日、 各漁港はミジュン釣りを楽しむ人々で賑わった。 市平良の高野漁港では大人数人が横一列に竿を立て、 海面すれすれをうねるように移動するミジュンの魚影と対峙。 うまくいくと一度に何匹も釣れることもあり、 「入れ食い」 状態に歓声を上げながら釣りを楽しんでいた。
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ミジュン

 和名はヤマトミズン。 朝港の中に入り、 夕方になると外に出るため、 朝早くから昼過ぎにかけて釣りを楽しむ人がほとんど。
グルクンやガチュンと同様、 「サビキ仕掛け」 でよく釣れる。
餌はアミエビがよく使われる。 釣りの入門者でも手軽に楽しめる釣りの一つ。

 高野漁港では10日ほど前からミジュンの群れを確認。 ほとんど毎日来ているという男性は 「すでに1000匹以上は釣った」 と満面の笑みを浮かべ、 「唐揚げにすると一番おいしい。 子どもたちも大好きで、 大皿で出してもすぐに平らげてしまう」 とうれしそうに話した。

 平良西原の真謝漁港にも数日前からミジュンの群れが姿を表し、 多くの釣り人で賑わった。



  宮古新報






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categoryフォトログ  time13:03

2013-08-23

「出前ステージ」フィナーレ (南城・沖縄)

楽しみ届け地域に絆 南城「出前ステージ」フィナーレ
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全集落を回ったことを喜び、カチャーシーなどもあった
「地域めぐり出前ステージ」
=17日、南城市佐敷の外間公民館前

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フィナーレを飾った、三線奏者の大城貴幸さん
(手前)らによるコンサート

 【南城】
市内の集落を回って普段、市文化センター・シュガーホールを訪れる機会がない人に、同ホールで行われている公演の一部を知ってもらおうと、2006年から開催されてきた「地域めぐり出前ステージ」(南城市など主催)が17日、同市佐敷の外間区でフィナーレを迎えた。

 同ステージは旧4町村が合併して南城市が誕生した06年から始まり、毎年夏ごろに行われてきた。市民を中心に構成された市吹奏楽団「さしきウインドアンサンブル」によるコンサートや、同市出身の津波信一さんらによる舞台など多彩な催しで区民を楽しませてきた。

 同市の集落の数は70で、17日の外間区が最後の集落となり、同市出身で三線奏者の大城貴幸さんらのコンサートが同区の公民館で行われた。大城さん、太鼓奏者の與儀朋恵さん、宮城県出身で津軽三味線奏者の浅野祥さんによる演奏を区民が満喫した。また、全集落を回ったことを祝ってのカチャーシーもあった。

 ステージ終了後、大城さんは「いろいろな区を回ってきたが、喜んでもらえてうれしかった。出前ステージはこの区で最後だが、また新たな再出発だと思う。ステージでつくられた絆を忘れず、次の取り組みに生かしていきたい」と充実した表情で語った。


  琉球新報
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category音楽  time17:53

男子3人、ファッション甲子園出場(北中城高・沖縄)

北中城高の男子3人、ファッション甲子園出場
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ファッション甲子園で披露する作品を囲み、笑顔を見せる
安村遼平君、湧川和昭君、三家本健人君(左から)
=16日、県立北中城高校

 青森県で25日に開かれる「第13回全国高校ファッションデザイン選手権大会(ファッション甲子園2013)」(主催・青森県など)に、県立北中城高校3年の湧川和昭君、三家本健人君、安村遼平君が県代表として出場する。デザイン画で1次審査を通過し、全国大会ではデザイン画を基に縫製した服を競う。
家庭科の授業以外でミシンを触ったことがないという3人は、夏休み中に教諭の指導を受けながら作品を仕上げた。
出場校は服飾専門学校など強豪ぞろいだが「優勝したい」と意気込んでいる。

 作品題目は「現代のグラディエーター(剣闘士)」。
デザイン画を担当した三家本君は「(高校3年という)受験や就職活動に悩む時期なので、強いイメージが欲しかった。古代ローマの強いグラディエーターのように立ち向かいたいと考えた」と話す。

 3人は今年4月、家庭科教諭に誘われて部活「生活デザイン部」に入部した。入部の動機は「(甲子園開催地の)青森に行ってみたかったから」。デザイン画とそれに込めたメッセージが評価され、青森行きを実現した。

 作品は3人で制作するが、デザインは三家本君、作品の説明文は安村君、大会本番のモデルは湧川君と、自分の得意分野を担う。

 作品は素材の違う黒色のコートに、生地とチェーンで作ったかっちゅうを合わせる。肩の三角を形に表すのが難しかったという。

 本番を前に湧川君は「モデルなので、グラディエーターのように強そうに見せたい」、安村君は「作品説明は自分の文章力にかかっているので頑張りたい」、三家本君は「優勝して(副賞の)パリへ行き、人生を変えたい」と力強く語った。

 第1次審査には全国151校から3118作品が寄せられ、このうち最終審査には34校35作品が残った。


  琉球新報

[アルゼンチン]ブルサコ日本人会 バザー大人気

[アルゼンチン]ブルサコ日本人会 バザー大人気
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多くの人でにぎわった冬のバザー。
後方の守礼門風の入口は沖縄県系2世の歯科医の作
=アルゼンチン・ブルサコ

 【崎原朝一通信員】
首都ブエノスアイレスから南へ約30キロ。ブルサコ日本人会(仲間エドゥアルド会長)と同会所属日本語学園の運営経営資金獲得のための冬のバザーが、7月7日に開かれた。

 会館サロン、体育館、中庭には、日本食品、土産物、装飾品、衣類、健康食品、観葉植物、花鉢のほか、日本人会直売のすし、てんぷらなどが入った折り詰め、和菓子、うどん、焼き鳥の売店などがずらりと並び、購買欲を誘っていた。

 来場者の約8割は近隣の町からの非日系人。日本の食文化も浸透し、常連になっている。うどんや焼き鳥に長い列ができ、折り詰めや和菓子なども早々に姿を消した。

 日本語学園では着物教室、4交代で折り紙教室を開いて日本文化を紹介。会館サロンの舞台では、空手や太鼓、日本舞踊のプログラムで観客をひきつけ、最後はバザーの目玉の「たばこ5箱ほど」の値段で新車などが当たる福引の抽選で盛り上がった。

   沖縄タイムス
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category地域情報  time14:00

イギリス「おきなわでー」に8500人(OKINAWA)

[イギリス]ロンドン「おきなわでー」に8500人
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ロンドン市の初夏の風物詩として定着した「おきなわでー2013」=イギリス・ロンドンのスピタルフィールドマーケット

 【ミラーメリア通信員】
初夏の日差しが心地よく感じられた6月22日、毎年恒例のファミリーイベント「おきなわでー2013」が、ロンドン市内のスピタルフィールドマーケットで開催された。
今年で5回目。関係者によると、ロンドン市の初夏の風物詩としてすっかり定着したイベントで、今年の来場者数も約8500人と、昨年を上回る多くの人々が会場に足を運んだという。
会場は、パフォーマンスステージと出店エリアに別れ、どちらも大盛況だった。

 パフォーマンスステージでは、英国人による沖縄空手の松林流、剛柔流、琉球武術が披露され、観客の注目を浴びた。
ロンドン沖縄三線会による琉球民謡の演奏に加え、今年は奄美大島の民謡や沖縄ポップ音楽などもレパートリーに取り入れられ、新しい三線会のパフォーマンスが繰り広げられた。
「エイサー」も披露され、力強く躍動感のある舞で観客を魅了していた。

 最近では、沖縄音楽や踊りがロンドン市内でひそかなブームを呼び、三線会への入会者も多くなってきているという。
今年のエイサーは、これまでにない大人数での演舞となり、よりたくましく美しい踊りに進化していた。今後の三線会の活躍が期待される。

 出店エリアでは、沖縄そば、ポーク&卵おにぎり、沖縄料理をアレンジしたたこ焼き、ぶくぶく茶会なども出店され、どこも長蛇の列でにぎわっていた。

  沖縄タイムス

伝統途切れさせない/宮国大綱引(宮古島・沖縄)

伝統途切れさせない/宮国大綱引き
台風影響で規模縮小

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規模を縮小して大綱引きを実施した
=21日、上野宮国

 上野宮国の伝統行事「大綱引き」が旧盆送り日の21日昼ごろ、規模を縮小して宮国公民館前で行われた。この日の午前中、宮古島は台風12号の暴風域に入っていた。綱引きは東西1勝ずつの引き分けで、大漁と豊作が約束された。規模を縮小して実施するのは十数年ぶりという。

 ツナシードゥと呼ばれる同集落の中学2年生以下の子どもたちが大綱の材料になるキャーンを集められず、準備が台風の影響でできなかったため、ツナシードゥの保護者たちはこの日の早朝に会合を持ち、一度は綱引きの中止を決めた。

 その後、神事でもあり集落の伝統行事を途切れさせてはいけないと、保護者たちがキャーン(シイノキカズラ)を集め、急きょ東西それぞれ3㍍ほどの綱を編み上げ、実施した。

 保護者の一人、宮國武徳さんは「一時は中止を決めたが、伝統行事を途切れさせてはいけないので規模を縮小して実施することにした。台風の影響や路面が滑りやすいことなど、安全面を考えて、昼に実施することにした」と話した。

 宮国自治会の渡真利兼自治会長は「実施するか否かは今はツナシードゥの保護者が判断する。神事で集落最大の伝統行事なので、どうしてもやらなければと保護者たちが風雨のなか、キャーンを集めて、形だけでもきちんとやりたいと実施した。今は少子化でツナシードゥの子どもたちが減っている。いずれは自治会主体の行事になるのではないかと思う」と話した。

 大綱引きは先祖の霊をにぎやかに送り、この先1年の豊作と、豊漁を祈願する行事で、1995年3月に旧上野村の無形民俗文化財に指定され、現在は宮古島市の無形民俗文化財に指定されている。

.宮古毎日新聞

「恵みの雨」/干ばつ解消・宮古島・沖縄

「恵みの雨」農家安堵/台風12号城辺で119・5㍉、干ばつ解消/瞬間最大風速27・3㍍観測
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激しい雨が降り水たまりができた畑=21日、城辺

 宮古島地方は21日、台風12号の影響で空と海のダイヤが乱れた。一方、台風は恵みの雨をもたらし、宮古全域の干ばつを解消した。農家は「値千金の雨。暴風の被害はほとんどない」と天の恵みを喜んでいる。

 宮古島地方は午前5時ごろ風速25㍍以上の暴風域に入り、同8時ごろ抜けた。宮古島地方気象台(平良下里)での瞬間最大風速は、午前7時48分に南の風27・3㍍を観測した。同台風は勢力を弱めながら、西に進んでいる。

 台風12号に伴う21日の雨は、明け方から本格的に降り始めた。降水量が少なくキビに被害が目立っていた城辺の降水量は、119・5㍉。午前6時59分までの1時間には、47・0㍉の激しい雨が降った。一部の畑では水たまりも。城辺同様かんかん照りが続いた下地や上野でも、まとまった雨が降った。

 平良下里の降水量は54・0㍉、下地島86・0㍉、多良間仲筋が64・0㍉。台風の被害状況をまとめる県は「農作物への被害は、(22日の時点では)報告されていない。むしろ恵みをもたらす台風だった」とみている。

 22日午後6時までの各地の降水量は平良下里18・0㍉、城辺12・5㍉、下地島51・5㍉、多良間仲筋で15・1㍉だった。

 宮古島では7月12日の台風7号の雨以降、約1カ月少雨傾向が続いた。スプリンクラーの整った畑のキビは、順調に生育しているものの、ない所では枯れそうなキビが見られた。

 株出は成長が止まり、低反収が確実視される畑が随所に見られる。夏植は、平年作並みに回復すると見る向きも多い。

 宮古土地改良区によると、スプリンクラーの稼働は、一段落した。フル稼働していた7月27日に23万3000㌧もあった水使用量は、21日には8000㌧に激減した。

.宮古毎日新聞
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category地域情報  time09:49

2013-08-22

宮古民謡にどっぷり4枚目のCDを発売(宮古島・沖縄)

宮古民謡にどっぷり4枚目のCDを発売
/東京在住の和田さん
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宮古民謡を収録した4枚のCDをPRする和田さんと
師匠の平良さん=20日、本社

 東京都に住む和田佳代子さん(30)が宮古民謡を収録した4枚目のCDを制作し、このほど発売した。母親が平良大浦出身で、旧盆や十六日祭(墓参り)など年に数回、里帰りするという和田さん。「宮古民謡は自分のルーツ。これからも時間を掛けて勉強、研究し歌っていきたい」と話した。

 CDのタイトルは「美ぎ島宮古島ぬあーぐ(歌)」。これまでに第1~第3集までが発売されている。
 今回発売された第4集には、和田さんの歌と三線で「四島の主」「伊良部トーガニ」など計15曲が収録されている。

 宮古民謡に出会ったのは4年前。平良西里の「重信民謡研究所」(平良重信主宰)に体験入学したのがきっかけだった。

 最初は三線で童謡などを弾いていたが、師匠の平良重信さんが「とにかく覚えが早い」と舌を巻くほど上達。レパートリーもどんどん増やして、これまでに宮古民謡を60曲収録。CD化に向け、さらに20曲準備しているという。

 宮古民謡保存協会コンクールの新人、優秀、最高の各部門で合格も果たし、来年は教師の免許取得に挑戦する。

 年に数回、宮古を訪れ平良さんから直接指導を受けているが、ほとんどが独学によるもの。「宮古民謡は壮大で奥深い。聞いていて心が躍動する。これからも歌の内容や歴史を勉強しながら、宮古民謡の魅力を伝えていきたい」と話した。

 平良さんは「もっと経験を積んで、周囲の人たちに影響や刺激を与えながらレベルアップを図ってほしい」と期待した。

 和田さんのCDは市内のレンタルDVDショップや
   空港などで 販売中。

    問い合わせは

   重信民謡研究所(電話75・5150)まで。

.宮古毎日新聞
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category音楽  time12:49

絶滅危惧キバナノヒメユリ 那覇・繁多川・沖縄

絶滅危惧キバナノヒメユリ 那覇・繁多川で開花
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太陽の光を浴びて、黄色く咲き誇るキバナノヒメユリ
=20日午後0時半ごろ、那覇市繁多川

 絶滅危惧種のキバナノヒメユリが、那覇市繁多川の民家で黄色い花を咲かせている。
繁多川公民館の呼び掛けに応じた個人・団体が育てたもので、地域の協力と思いやりが開花させた。同公民館は住民と協力して22日に初の鑑賞会を開く予定で、「地域に咲く花に親しんでほしい」と参加を呼び掛けている。

 ユリ科のキバナノヒメユリは沖縄本島、久米島、渡名喜島などに自生し、高さ60~100センチ。茎の上部に直径4~7センチの花を付けるが、夏場の数日しか咲かない。環境省は将来絶滅の危険性が極めて高い「絶滅危惧IA類」に指定している。

 4年前、那覇市内を歩いていた植物愛好家が公園に自生するキバナノヒメユリを発見して公民館に相談。同館は植物専門家や市と一緒に自生地域の保護を考える一方、自宅で育ててくれないか区民に呼び掛けた。
26の個人・団体が名乗りを上げ、ヒメユリを育てる「里親」として活動している。

 知念敏子さん(76)は3年前に3株を引き受け、1株が順調に成長している。今年は暑い日が続いたため、平年より早く咲いたという。「地味な植物だけど、きれいな花が咲くのよ」と笑顔で見守る。

 公民館の南信乃介さん(32)は「自生地が特定されて花が乱獲されないか心配だが、地域に素晴らしい植物があることを知ってほしいと思った」と鑑賞会開催の経緯を話す。

 当日は繁多川の昔話を聞きながら「里親」が持ち寄ったヒメユリを観賞する。午後6時から公民館で、入場無料。

  問い合わせは公民館まで、

   電話098(917)3448。

  沖縄タイムス
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category地域情報  time12:29

また来年 旧盆ウークイ (沖縄 )

ご先祖様また来年 親族集い旧盆ウークイ
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ウークイで親族が集まり、手を合わせて先祖を見送る
儀間さん一家
=21日午後10時19分、那覇市首里崎山町

(我喜屋あかね撮影)

 旧盆に帰ってきた先祖をグソーに送る「ウークイ」が21日、県内各地であった。家族や親族が集まり、線香を上げ、ウチカビを焚(た)き「また、お越しください」と手を合わせた。

 那覇市首里崎山町の儀間朝厚さん(74)宅では、母のカミさん(98)を筆頭に4世代、約30人が集まった。

 朝厚さんは「女手一つで子6人を育て上げた母のおかげで今の繁栄がある。久々の親族の再会を楽しむことができた」と喜んだ。

 沖縄タイムス

手合わせ 各地で旧盆ウークイ (沖縄)

手合わせ「来年も」 各地で旧盆ウークイ
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<旧盆ウークイ>「また来年ね」。玄関先で手を合わせ、
祖先の霊を送る喜友名朝昭さん家族ら
=21日午後10時、北谷町上勢頭
(諸見里真利撮影)

 旧盆の最終日、ウークイに当たる21日夜、仏壇のある県内の各家庭では親類らが集まり、祖先の霊を送った。
北谷町上勢頭の喜友名朝昭さん(83)宅では子や孫、生後11カ月のひ孫を含む親戚20人が集まり、にぎやかな声が家中に響いた。

 仏壇の前には家族で朝から手作りした餅や天ぷら、豚肉などの旧盆料理がずらり。親戚全員で食事や会話を楽しんだ後、ウチカビを燃やし、玄関先に出て「また来年も来てください」と手を合わせた。

 喜友名さんは「子や孫がいつまでも元気で過ごせるようにと、祖先にお祈りした」とほっとした様子。喜友名さんの孫の新垣樹さん(23)は、「仕事が忙しくて、来たのは2年ぶり。みんなの元気な顔が見られて良かった」と笑顔で話していた。


  琉球新報

ウンナー 伊是名村諸見区・沖縄

綱引き、西に軍配 伊是名村諸見区でウンナー
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東西でバクを叩きガーエーをする参加者
=1日、伊是名村の諸見公民館前

 【伊是名】
稲作が盛んな伊是名村諸見区は1日、諸見公民館前で五穀豊穣(ほうじょう)を願う「ウンナー」を盛大に開いた。
島外からもたくさんの人々が集まり、綱引きで盛り上がった。
東西に分かれてバクと呼ばれる油缶や太鼓を打ち鳴らし「ハルウェイ サーエイサー」の掛け声とともに激しいガーエーを展開した。

 仲田正務区長が大綱の中央で赤い旗を振り下ろすのを合図に綱引きを開始。ことしは熱戦の末、西(イリー)が勝利し、豊年満作を祈願した。

 綱引き後、大綱で東西に二つの輪を作り、相撲大会が行われた。星空の下、笑い声と手拍子が鳴り響き区民らはウンナーの夜を楽しんだ。


(東江京子通信員)

琉球新報 



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category沖縄観光  time09:23

道ジュネー勇壮に舞う (沖縄)

道ジュネー勇壮に舞う 沖縄市で園田青年会
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園田青年会がエイサーで道ジュネー
=20日午後8時半ごろ、沖縄市園田
(勝浦大輔撮影)

 【沖縄】旧盆ナカヌヒー(中の日)の20日、各地でエイサー
を舞いながら地域を練り歩く道ジュネーがあった。「エイサーのまち」を宣言している沖縄市でも、地域住民や観光客が見守る中、市内のあちらこちらから三線と太鼓の音が鳴り響き、夜遅くまで続いた。

 市園田では、午後8時から園田青年会の約70人が公民館をスタートし、約3キロを練り歩いた。勇壮な舞に、住民や見物客もくぎ付けになった。

 弟の山下颯大さん(18)が旗持ちをしているのを見物に来た、兄の貴之さん(20)は「毎年見ているけど迫力がある。弟も頼もしい」と目を細めた。埼玉県から家族で観光に訪れた丹後教宏さん(72)は「一度見て、ぜひもう一度見たいと思った。迫力がある」と楽しんでいた。

   沖縄タイムス
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category地域情報  time09:07

2013-08-20

「比謝川の太陽」勇者を熱演 (沖縄)

「比謝川の太陽」平和な村築く勇者を熱演
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村内の児童・生徒が熱演した「比謝川の太陽」
=読谷村文化センター鳳ホール

 【読谷】村創作子どもミュージカル「比謝川の太陽・チャンミーと6人の勇者」(主催・村教育委員会)が17日、村文化センター鳳ホールで上演された。村内の小学4年生から中学3年生までの子どもたちの熱演に、観客はくぎ付けになった。

 物語は、琉球王府の元士族で、大正から昭和にかけて読谷村の比謝矼(ばし)に居を構え、生涯を空手に生きた実在の空手家で「チャンミー」の愛称で親しまれた喜屋武朝徳氏と、6人の子どもたちの勇気と冒険のファンタジー。

 村人たちが「耳切り坊主」に魔法をかけられ、怠け者になる中、子どもたちがチャンミーから空手を習い、いたわりと優しさに気付き、平和な村を仲良く築く大切さを誓い合うというストーリー。2011年に続き、2度目の公演。

 村内の小中学生を対象とした事業で、2年に1度舞台公演を行っている。今回は5月から、演技指導や村内空手道場での形の指導を受け、本番に挑んだ。90分の熱演に、観客からは大きな拍手が送られた。

 耳切り坊主を演じた読谷中3年の知花杏樹さん(14)は、小学4年生から参加。今回が最後の出演となった。「自分の出番が来るまで緊張したけど、知人の顔が観客席に見えて緊張も解けた。この場所に立てて良かった」と涙ぐんだ。

 6人の子どもの内の1人を演じた古堅中3年の山本華江さん(14)は「年齢も違うみんなで、一つのことに向けて努力し、やり遂げられることが学べた」と満足げに語った。チャンミー役の古堅小4年の伊狩吉尚朗君(9)は「最初は嫌だったけど、先輩たちとコミュニケーションを取って頑張れた。先輩たちのように演じられるよう、また参加したい」と笑顔で話した。

   沖縄タイムス

丸の内 泡盛に酔う 大イベント(okinawa )

丸の内 泡盛に酔う 県外出荷拡大へイベント
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沖縄の音楽を聴きながら、泡盛の魅力を満喫する参加者ら
=19日、東京都千代田区の新丸ビル

 【東京】
県は、泡盛の魅力を発信する「TOKYO泡盛WEEKS」を東京・千代田区の新丸ビルで開催している。
2013年度泡盛域外出荷拡大支援事業の一環。
15~28日までの期間中、同ビル7階の「丸の内ハウス」にある和食、洋食、中華、イタリアンの飲食店9店舗が限定メニューとして、泡盛のオリジナルカクテルと、ゴーヤーやマンゴーなど県産食材を使ったカクテルに合う料理を提供する。さまざまなイベントを通し、泡盛の市場拡大を図る。

 19日夜はオープニングパーティーが開催され、東京メトロ発行のフリーペーパー「メトロミニッツ」の読者の中から公募で選ばれた主に25~35歳までの男女約90人が参加。
泡盛を使用したカクテル6種類や水割り、料理が振る舞われた。参加者らは沖縄民踊や眼下に広がる夜景を楽しみながら、泡盛を堪能していた。

 友人6人と参加した都内在住の荒井久予さん(37)は「沖縄料理店で泡盛はよく飲むけれど、カクテルで飲むのは初めて。
癖がなくて飲みやすい」と笑顔で語った。




   琉球新報
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category沖縄観光  time12:22

シンガポール旅行博で 沖縄観光売り込め(OKINAWA)

シンガポール旅行博で70人超購入 沖縄観光売り込め
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沖縄観光について説明を熱心に聞くシンガポール人客ら(左側)=17日、シンガポールエキスポ

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、上原良幸会長)と県内旅行関連会社は16~18日まで、シンガポールで開かれた「シンガポール旅行博NATASフェア」に出展した。

 沖縄ツーリストやホテルJALシティ那覇、ダイビングショップのシーサーなど7社1団体が参加。2013年と14年に予定される那覇―シンガポールチャーター便や台湾の台北経由を中心とした既存の沖縄旅行商品を販売し、70人以上が購入した。

 シンガポール市場は、東日本大震災の影響で訪日客数が減少したが、13年度は震災前の水準に回復しつつあるという。12年度の訪沖観光客数は前年度比1・6倍の1600人に増えた。


   琉球新報
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category沖縄観光  time12:15

リゾート挙式強みに LCC追い風 (OKINAWA)

リゾート挙式強みに LCC追い風 秋冬の需要喚起
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沖縄専用ブースを設置し、リゾートウエディングをPRした「サマーウエディングフェスタ2013」=18日、大阪市の太閤園

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、上原良幸会長)は18日、大阪市の太閤園で開かれた大型ブライダルイベント「サマーウエディングフェスタ2013」(レイウエディング主催)に初出展し、沖縄のリゾートウエディング(リゾ婚)をPRした。

 会場では沖縄専用ブースを設置し、県内リゾ婚の施設情報や県内ウエディング関連会社のパンフレットなどを配布した。

 来場者からは「離島でオリジナリティーあふれる挙式がしたい」などの声が上がった。

 OCVBの担当者は「格安航空会社(LCC)の就航などで関西国際空港からの入域者が増加している。秋から冬場にかけての需要を喚起したい」と話した。


  琉球新報
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category沖縄観光  time10:35

踊りで笑顔プレゼント コザ高ダンス (OKINAWA)

踊りで笑顔プレゼント コザ高ダンス、老人施設慰問
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老人施設を慰問し、ダンスを披露したコザ高校ダンス部
=9日、社会福祉法人麗峰会いえしま施設内

 【伊江】県立コザ高校(奥間有校長)ダンス部2年生15人は9日、社会福祉法人麗峰会いえしまを慰問し、ダンスを披露した。約20分間で全10曲を踊り、アップテンポの曲に合わせてお年寄りもリズムを取りながら、始終笑顔だった。

 村出身で同校ダンス部所属の知念めぐみさん(17)の家族が、デイサービスセンターを利用していることが慰問のきっかけ。今年の春休みに帰島した際、知人を通して慰問が実現した。

 約3カ月前からダンス部のメンバーと共に具体的な準備を始め、費用面も含めて全て自分たちで企画した。約1カ月前から本格的な振り付けや練習に取り組み、オリジナルの振り付けも考案。この日初披露した。

 終了後、ダンス部のメンバーがお年寄りと握手を交わし、別れを惜しんだ。知念さんは「会場の歓声と応援を受けて楽しく踊れた。大成功だったと思う」と話した。
 
同施設利用者の知念初恵さんは「少し会わない間に大きくなった。ダンスはすごい。これからも頑張ってほしい」と感想を述べた。

  (中川廣江通信員)


  琉球新報
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category地域情報  time10:28

「ンカイ」で御霊迎える (宮古島・沖縄)

旧盆「ンカイ」で先祖の御霊迎える
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先祖の御霊を迎え、 手を合わせる姿が見られた
=平良西里の祥雲寺

 旧盆 「ンカイ」 の19日、 各家の前や墓前などでは線香を焚き、 先祖の御霊を迎え入れる光景が広がった。
本家 (ヤームトゥ) や仏壇を持つ家庭では料理や果物、 和菓子などを供えて先祖を迎え入れた。 平良西里の祥雲寺では本尊の檀家らが訪れ、 霊前に手を合わせる姿が見られた。

 旧盆は、 旧暦7月13日から15日に行われ、 先祖の霊を迎えて三日間過ごす。 仏壇には豪華な料理、 さとうきび、 和菓子、 バナナなどを供えてもてなす。

 きょう20日は 「ナカビ」 (中日) で朝、 昼、 夜の三度の食事を供え、 親戚の家を訪問して線香をあげる。 最終日の 「ウッフィユー」 (送り日) は、 あの世のお金とされる紙銭を焼いて先祖を後世 (グソー) に送り出す。

 先祖の霊を迎えて供養する年中行事の旧盆には、 島外からも 「親族とともに過ごそう」 と大勢が故郷に帰る。 先祖に想いを馳せながら近況を報告し、 親族の絆を確かめる三日間でもある。


 宮古新報
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category地域情報  time09:54

「四島の主の墓」 (宮古島・沖縄)

「四島の主の墓」修復
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一括交付金を活用して修復が行われた 「四島の主の墓」
=平良狩俣

 宮古島市教育委員会は、 国の一括交付金を活用して平良狩俣の 「四島の主の墓 (ゆすまのしゅうのはか)」 の修復を行った。
入口両サイドや周囲の石積みを取り外したあと、 石積みを圧迫しているアコウなど木を伐採し、 再び石を元の場所に戻した。
同委員会文化財係によると一部修復はあるが、 市文化財の石積み全体を解体して修復するのは初めてだという。

 狩俣の 「四島の主の墓」 は4カ所あると言われる。 その一つの墓は県道保良西里線 (狩俣線) の島尻集落へ抜ける場所から狩俣中学校に向け約200㍍付近の島尻、 大神、 狩俣、 池間が見渡せる丘陵地にある。

 同委員会文化財係によると、 墓は木々に覆われ、 アコウの木などで石積みが押され、 石が抜け落ちている箇所もあったことから、 「このままでは台風などで石積みが崩れる」 と判断し、
924万円の予算が投じられ解体しての修復が決まった。
修復は沖縄本島内の専門業者が担い、 5カ月間で取り外してから測量、 周辺の整備などをして再び石積みが行われた。

 同委員会が発刊した 「文化財」 では、 「構造はツガ墓に似ており、 周囲には石積みの外郭が二重にめぐらされ、 南南西に向かって一枚岩を載せたアーチ門が築かれている。
墓室は一室で墓口が2つ設けられており、 近年まで 『四島の主』 の子孫により代々使用されてきたと伝えられている」 とある。

 四島の主とは狩俣、 島尻、 大神、 池間村の支配者の俗称で、 「雍正日記」 には 「昔、 狩俣四島の親童名百佐盛と申す人は狩俣、 島尻、 大神、 池間合わせて四カ村壱人にてあつかい候に付き、 四島之親と偽申由候」 と記されている。

 また 「四島の主あやぐ」 には 「何からが如何からが親なたよ、 墨からど筆からど親なたよ」 と歌われており、 文筆に優れていたことが伺える。

 また仲宗根豊見親の支配下で仁政を施し、 業績としては狩俣・島尻を結ぶ 「渡地橋」 築造のほか農道の改修、 狩俣・平良間の休憩所設置及び井戸の掘削などが伝えられている。



 宮古新報
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category沖縄観光  time09:42

ソーロン、伝統のアンガマ行列…(八重山・沖縄)

ソーロン(旧盆)入りし、伝統のアンガマ行列…

 ソーロン(旧盆)入りし、伝統のアンガマ行列が各家庭を訪問しているが、見どころは言うまでもなくウシュマイ(翁)・ンミー(媼)と、観客の問答
▼ファーマー(子や孫)をひき連れる両者はただ者でない。
あの世からの使者だけに知識と見識、機転の良さが前提条件となる。面をかぶる役者はリーダーシップと芸にたけ、日常的に青年会をけん引している人が多い
▼一般的に青年会の卒業年齢は40歳である。しかし50歳を超えてもウシュマイを演じた人を2人知っている。いずれも字は別で故人となったが、この2人のオヤジが困る場面を見たことがなかった。問答で笑いを取るのではなく、観客を「ほぉ~」と感心させていた▼普段はおとなしく真面目な人。それが旧盆になると、スーパーマンのように変身する。観客の質問を軽くかわし、または抑え込む。面の裏側では、きっと「どや顔」していたのに違いない

▼方言をうまく話せない青年会にとって、このようなオヤジは超えられない存在。依存度が大きかっただけに引退後の引き継ぎはかなり苦労しただろう▼方言を十分に話せない青年会員らには、行事継承にハンディがある。親も方言を話せない世代だ。
里帰りした観客の質問をごまかしてもいい。行事を守り続けているうちに必ずスーパーマンが復活する。頑張れ。

 (黒島安隆)

  八重山毎日新聞
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category地域情報  time09:35

アンガマ 珍問答で観客の笑い誘う(八重山・沖縄)

各地でアンガマ始まる 珍問答で観客の笑い誘う
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ユーモアたっぷりに珍問答を展開し、見学客の笑いを誘った
大川青年会のアンガマ
=19日午後9時半ごろ、石垣市大川の慶田城用武さん宅

 旧盆(ソーロン)入りの19日、グソー(あの世)からきたとされるウシュマイ(翁)とンミー(媼)が大勢のファーマー(子や孫)を引き連れ、招かれた家々を回る伝統行事「アンガマ」が市内各地で始まった。

 アンガマは各地区の青年会が旧盆中に祖先を供養し、子孫繁栄を願う伝統行事。念仏踊りや裏声による珍問答を繰り広げる。

 このうち石垣市大川の慶田城用武さん(70)宅には午後9時すぎに大川青年会(親泊怜弥会長)のアンガマ一行約40人が訪問。

 ウシュマイとンミーが仏壇に手を合わせた後、ファーマーが次々に踊りを披露した。曲間にはウシュマイとンミーが観客と方言で珍問答を展開し、見物人の笑いを誘った。

 慶田城さんは「アンガマは61年前に招いて以来2回目。雨が降る中、青年会のメンバーたちの心意気を感じる」と感慨深げに語った。

 市内では21日のウクイピー(精霊送り)まで大川のほか登野城、いしゃなぎら、新川、平得、真栄里、大浜の各青年会がアンガマを行うほか、双葉青年会や琉球國祭り太鼓八重山支部などがエイサーを披露する。白保では白保獅子保存会が家々を回り、獅子舞が行われる。

  八重山毎日新聞
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category沖縄観光  time09:29

2013-08-19

平敷屋保存会、鎮魂のエイサー 摩文仁・OKINAWA

平敷屋保存会、鎮魂のエイサー 摩文仁
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国立沖縄戦没者墓苑前で、エイサー演舞を奉納する
うるま市平敷屋エイサー保存会のメンバー
=18日午後、糸満市摩文仁

 【糸満】
うるま市平敷屋エイサー保存会は18日、沖縄戦戦没者18万余りの遺骨が安置される糸満市摩文仁の国立沖縄戦没者墓苑で、エイサー演舞を奉納した。
県平和祈念財団が、旧盆前に戦没者の冥福を祈る行事として始めて、ことしで3回目。21日には、糸満市喜屋武青年会もエイサー奉納する。

 保存会のメンバー約40人は、墓苑と平和の礎前などで一糸乱れぬパーランクーのバチさばきと素朴な力強さがあるエイサーの演舞を披露した。

 仲尾清治保存会会長は「保存会結成30周年記念に、墓苑で奉納演舞を希望していた。念願がかなった」と喜んでいた。財団の大城藤六理事は「エイサーで戦没者を供養する取り組みを続け、平和祈念公園の行事として定着させたい」と話した。



   沖縄タイムス

 泊高校「外人墓地」きれいに (沖縄)

清掃奉仕で心も磨く 泊高校「外人墓地」きれいに
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清掃活動に汗を流す生徒たち
=7月22日、那覇市の泊外人墓地

 地域の文化的景観を守ろうと、泊高校(真久田絹代校長)の生徒たちが7月から、那覇市指定史跡の泊外人墓地の清掃活動に励んでいる。
同墓地は通行人のポイ捨てなどが原因で、景観を損なう状態になっていた。それを知った同校が那覇市文化財課に清掃ボランティアを提案し、生徒による年度を通しての継続的な清掃活動が始まった。

 泊外人墓地にごみを捨てる通行人が後を絶たず、周囲の景観を損ねていた。
市が委託した業者が月3、4回ほど巡回して清掃しているが、間に合わない状態だったという。
6月上旬には市民から、ポイ捨てを防ぐための柵設置を求める陳情が市に寄せられた。

 陳情を受けて7月に開かれた同市文化財課と泊高校の意見交換会の場で、学校側から「墓地敷地内のボランティア清掃をしたい」との提案があった。

 7月22日には同校通信制課程の生徒19人が教職員と協力し、同墓地敷地内の清掃活動に汗を流した。

 2年生の上江洲咲希さん(27)は「(泊外人墓地は)高校のそばにあるので、少しでもきれいになればいい」と笑顔を見せた。

 仲座寛徳教諭は「地域の中の泊高校だ。地域を大切にする気持ちを育んでほしい」と生徒の取り組みに期待を寄せた。


  琉球新報
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category沖縄観光  time10:08

きょうウンケー 市場はお迎えで大忙し(沖縄)

きょうウンケー 牧志公設市場はお迎え準備で大忙し
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ウンケーを前に旧盆用の食材を買い求める市民ら
=18日正午すぎ、那覇市第一牧志公設市場

 旧盆初日のウンケーを翌日に控えた18日、那覇市第一牧志公設市場は、仏壇に供える果物や食材を買い求める客でにぎわっていた。

 市場内の各店舗では店員らが忙しく動き回り、次々と訪れる買い物客らの対応に追われていた。

 果物店では並べた果物が飛ぶように売れ、棚の後方に空き箱が次々と積み上げられた。精肉店の店員は客の注文に合わせて手早く肉を切り分けると「ほかに注文は?」と威勢よく呼び掛けていた。

 17日から2日連続で市場に通い、豚肉やかまぼこ、ゴボウ、贈答用の果物などを買い込んだ那覇市壺川の兼城吉(よし)さん(74)は「贈答品と旧盆用の食材がそろった。後は娘と一緒に料理の仕込みをして、ご先祖さまを迎えたい」と笑顔で話した。


  琉球新報
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category地域情報  time10:01

焦がれる雨 13年ぶり大綱曳き (久米島・沖縄)

久米島、焦がれる雨 13年ぶり大綱曳き
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13年ぶりに開催された久米島大綱曳き
=17日、久米島町ふれ合い公園
(比嘉正明通信員)

 【久米島】13年ぶりの久米島大綱曳(ひ)きが17日、町ふれ合い公園で行われ、町民ら約1千人が集まり、東と西に分かれ綱を引いた。

 綱の上では、護佐丸(東)と阿麻和利(西)に扮(ふん)した人物がにらみ合い、ドラや鐘、太鼓が鳴り響く中、町民らが力強く綱を引きあい、西が勝った。

 町の綱曳きは、16世紀ごろ、雨乞いの儀式として始まったと伝えられている。少雨が続く中、綱曳き後に、雨が降りだし、会場の人たちから喜びの歓声が上がった。喜久里猛実行委員長は「町民一体となって盛り上がった。感激、感激」と声を弾ませていた。今回使用した90メートル5トンの綱は、与那原大綱曳で使用した綱を譲り受けた。(比嘉正明通信員)

  沖縄タイムス

10RUN10年連続開催、(宮古島・沖縄)

10RUN10年連続開催、被災者、福祉施設支援へ
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10時間のリレーを終え仲間たちと喜びを爆発させる
参加高校生たち=市陸上競技場

 トラックの周回数に応じて募金を集める 「チャリティフェスタ10RUN2013」 (主催・同実行委員会) が17日、 市陸上競技場で行われた。
ことしで10年連続の開催となる同イベントには、 市内の高校生140人と一般30人が参加し、 10時間にわたりバトンをつなぎ計2000周を走り抜いた。
炎天下、 夕方には激しい雨が降るなど厳しい条件となったが、 午後7時に最後のランナーがゴールすると、 互いの健闘をたたえ合い、 充実した表情を見せていた。

 今回のテーマは 「希望」。 「走続夢叶 (そうぞくむと) ~走り続けよう夢が叶うその日まで」 をスローガンに掲げ、 宮古高校100人、 宮古総合実業20人、 宮古工業20人の生徒たちが参加。 また飛び込みで一般のランナーも約30人参加し、 計5チームが1周400㍍のトラックで懸命にバトンをつないだ。

 スタートから10時間後の午後7時には、 最後のランナーとともに参加者全員でゴールし、 喜びを爆発させた。 またフィナーレでは発光ブレスレットを参加者全員で掲げ、 イベントの成功を祝った。

 チーム別の周回数は 「青春アバー」 が436周、 「MBC」 が368周、 「男女テニス部」 が487周、 「ランテック」 が509周、 飛び込み参加の一般チームが200周となった。

 実行委員長の池間将士君 (宮高3年) はイベントを終え、 「最高。 とても充実した気持ち」 と笑顔を見せ、 「イベントの運営を通して企業の方々との交流、 アポの取り方などいろいろなことを学ぶことができた。
後輩たちにも大変なことがあると思うが、 今後も継続してほしい」 と期待を寄せた。

 同イベントは高校生を中心に企画運営することで団結力を養い、 社会勉強の一環とするとともに、 企業や地域の人々との交流の輪を広げる目的で開催されている。
協賛企業や個人の協力者に事前にトラック1周単位での募金額を決めてもらい、 週回数に応じて支払う。 今回は約70社が協賛しており、 集めた募金は東日本大震災の被災者支援、 地域の福祉施設等に贈られる。


  宮古新報

堂々演舞 エイサーページェント・宮古 ・沖縄

約200人参加、堂々演舞 エイサーページェント・宮古
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世界各支部と同時にエイサーを踊る琉球國祭り太鼓宮古支部
のメンバー=4日、 城辺トレーニングセンター

 ことしで5回目を迎える琉球國祭り太鼓の 「地球スペシャル・エイサーページェント」 が4日、 国内外で同時開催された。 宮古会場となった城辺トレーニングセンターでは、 同宮古支部のメンバーら約200人が参加し、 力強いリズムに合わせて勇壮なエイサーを披露した。

 宮古では今回、 琉球國祭り太鼓宮古支部のメンバー約50人のほか、 ちびっこランド、 みなみ童夢、 ひばり学童、 狩俣エイサーサークル、 男塾武─Dооの子どもや青年ら多数が参加。 午後1時の開始時刻に合わせ、 「ミルクムナリ」、 「ジンジン」 の2曲を堂々と踊り、 観衆を沸かせた。 一斉演舞の後も各団体がそれぞれ得意の演舞を披露した。

 同イベントは、 「地球は舞台」 をコンセプトに2009年から取り組まれている。 今回は那覇市・国際通りで流れる音源を、 インターネットを使った電話システムを通じて世界各地に配信。 各支部のメンバーが同時刻にエイサーを踊った。 同団体によると、 過去最大の44カ所で開催された。


   宮古新報

きょう「旧盆入り」 (宮古島・沖縄)

きょう「旧盆入り」 スーパーなど買い物客で混雑
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旧盆用の供え物や料理の材料を買い求める客で賑わう店内
=タウンプラザかねひで宮古店

 ○…きょう19日 (旧7月13日) は 「旧盆入り」。
宮古ではこの日を 「ンカイ」 (迎え) と呼び、 各家元に一族がそろい、 豪華な料理と果物、 菓子を仏前に供えて先祖の霊をもてなす風習が残る。 島を離れて暮らす親族の多くも里帰りし、 20日のナカビ (中日)、 21日のウッフィユー (送り日) の3日間は、 島中が1年で最も活気に満ちあふれる。

 ○…市内のスーパーや市場などは数日前から旧盆に合わせた大がかりな 「中元商戦」 が繰り広げられ、 特に旧盆入り前日となった18日は、 ギフト商品や料理の材料を買い求める買い物客でごった返した。

 ○…このうちタウンプラザかねひで宮古店は開店直後から大勢の買い物客が訪れ、 駐車場もほぼ満杯状態。 同店によると、 「料理用の精肉がかなりの勢いで売れている。 仏壇に供える青果や和菓子、 ギフト用商品も、 米、 缶詰、 お菓子と様々な商品を買い求めている」 といい、 客の中には1人で大きな買い物かご2つ、 3つ分ほどの商品を抱えて車に運び込む光景も見られた。


  宮古新報
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category地域情報  time09:25

夏休みの楽しい思い出に(宮古島・沖縄)

親子で工作に挑戦/本社主催手作り広場カンカラ三線など/夏休みの楽しい思い出に
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親子で工作に挑戦し夏休みの楽しい思い出をつくった
=18日、メイクマン宮古店

 第26回親子ふれあい手作り広場(主催・宮古毎日新聞社、協賛・メイクマン)が18日、メイクマン宮古店で行われた。午前、午後の部に合わせて174組の親子が参加し、カンカラ三線やしっくい、手染め、木工工作などに挑戦して夏休みの楽しい思い出をつくった。

 手作り広場は、参加者に夏休みの思い出づくりの場を提供して親子の絆を深めてもらうことが狙い。今年は午前の部に86組、午後の部に86組が参加した。

 開講式で宮古毎日新聞社の平良覚社長は「親子が一緒に作業できる良い機会です。親子で相談し、けがには十分気を付けながら工作に取り組み、夏休みの良い思い出にしてください」と参加親子に呼び掛けた。

 今回の工作は、カンカラ三線のほか▽木工工作「宝箱」▽アクリル工作「手作りピンボール」▽しっくい面シーサー▽オリジナル手染めランチョンマット-。参加親子はそれぞれ希望する工作に挑戦した。

 毎年好評のカンカラ三線づくりでは、3本の糸巻き棒の先端を丁寧に削った後、直径20㌢程度のクッキー缶に穴を開け、さおを差し込んで固定。最後に糸を取り付けて完成させた。スタッフが調弦をしながら三線の音色を響かせると子どもたちは大喜びだった。

 木工工作に参加した親子はオリジナルの宝箱づくりに挑戦。のこぎり、金づち、くぎを使って一連の作業に汗を流し、扉つきの箱を完成させた。

 しっくいやアクリルの工作、手染めのコーナーも大人気で、参加親子は一から作り上げる工作に夢中だった。子どもたちが作業でつまずくとお父さんやお母さんが助言し、共同で作業に取り組むなどして夏休みの思い出をつくっていた。

 安元龍一郎君(平良第一小4年)はカンカラ三線を作った。「糸巻き棒を削る作業が難しかったけど、お父さんと一緒にできて楽しかった。この三線を弾けるように頑張ります」と笑顔だった。父の徹好さんは「普段はなかなか親子で工作する機会がない。きょうは夏休みの良い思い出になりました」と話した。

 仲宗根快飛君(東小3年)は木工工作で宝箱を作った。「まだ何を入れるか決めていないけど大切に使います」と感想。母の千春さんは「昨年も参加しましたが、子どもたちと一緒に作業ができて良い思い出になりました」と笑顔で話した。


.宮古毎日新聞
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category地域情報  time09:08

2013-08-15

無人島でサバイバル 挑戦の24人「達成感」(渡嘉敷・沖縄)

無人島でサバイバル 挑戦の24人「達成感」
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まきを燃やして石釜で食事を作る「無人島キャンプ」
の参加者=1日、渡嘉敷村の儀志布島
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仲間と一緒に食料の貝採りをする子どもたち
=1日、渡嘉敷村の儀志布島

 【渡嘉敷】
渡嘉敷村の国立沖縄青少年交流の家(佐藤良一所長)が1973年の開所以来、全国の青少年を募集し、毎年夏休みに実施している「無人島アドベンチャーキャンプ」が、7月28日~8月3日まで、渡嘉敷島の北端から約200メートル離れた無人島の儀志布島(ギシップ)で行われた。

 電気、ガス、水道、電話など、文明の利器はなく、酷暑の無人島の大自然の厳しさを味わうサバイバル体験。今回は小学5年から中学3年までの男女24人(本土3人、沖縄21人)が挑戦し、水や物の大切さを痛感するとともに、島の自然やさまざまな体験を楽しんだ。

 参加者は最小限の水や食料を持って儀志布島に大型サバニを漕(こ)いで渡った。自ら海の海産物などを捕獲し、石釜を造り、まきを集め、火を起こして自炊生活を行った。夜はビニールシート1枚での野宿をこなした。地元、渡嘉敷村の漁師、新里武光さん(76)の指導で、沖縄の伝統漁「追い込み漁」も体験した。

 中谷壮汰君(11)=大阪府=は「ウミガメの赤ちゃんの孵化(ふか)が見られた」と大喜び。東日本大震災を体験した宮城県仙台市の並木貴君(11)は、「仲間の大切さや生きる知恵を学んだ」、赤嶺琉太郎君(渡嘉敷中1)は「自分に自信がついた」と感想を話し、真っ黒に日焼けした顔から白い歯をのぞかせた。


   (米田英明通信員)


   琉球新報

オリバー・ストーン監督、沖縄基地に驚き(OKINAWA)

オリバー・ストーン監督、沖縄基地に驚き
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普天間飛行場移設に反対を訴える人たちと面談する
オリバー・ストーン氏(右から2人目)
=14日、名護市辺野古

 【名護】来沖中の米映画監督オリバー・ストーンさんは14日、米軍普天間飛行場の移設先とされている名護市辺野古を訪れ「美しい自然を壊して、これ以上の基地を造る必要はない」と強調。
「自民党や安倍晋三首相の重圧に負けず、これ以上基地ができないよう、稲嶺進市長を全面的に支持したいと思う」と話した。

 ストーンさんは辺野古沖をボートで視察し、反対を訴え座り込みが続くテント村を訪問した。
住民の嘉陽宗義さんらと面談した後、ストーンさんは「これ以上の軍事基地はいらない。冷戦も終わっているのに、まだ軍拡が続いていることを懸念している」と話した。

 ストーンさんは稲嶺市長とも面談。「戦後約70年もたっているのに、まだ米軍基地が沖縄に居残っていることに、とても驚いている」と語った。
市長は「本当の沖縄や名護の状況をアメリカ国民に伝えてほしい」と協力を求めたという。

  沖縄タイムス

2013-08-14

オリバー・ストーン氏、平和の礎訪問(OKINAWA)

オリバー・ストーン氏、平和の礎訪問
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平和の礎を見つめるオリバー・ストーン氏(左から2人目=14日午前10時半ごろ、糸満市の県平和祈念公園

 沖縄を訪れている米映画監督オリバー・ストーン氏は14日午前、糸満市の轟の壕(ごう)、平和祈念公園内にある平和の礎(いしじ)、県平和祈念資料館を訪れた。
平和の礎では石碑に刻まれた戦没者の氏名を見つめ、同行した石原昌家沖縄国際大名誉教授が礎の理念などを説明した。
ストーン氏は石原氏に追加刻銘について「なぜ新しい名前が刻まれているのか」などと尋ねていた。

 平和祈念資料館では、沖縄戦の記録映像に強い関心を示し、立ち止まって長時間見続けていた。
ストーン氏は「ベトナム戦争を経験した私にとって、とても興味深かった。復帰後も政治的な理由で、沖縄に米軍基地は居座り続けている。
沖縄は日米に挟まれた厳しい状況にある」と話し、基地負担に苦しむ沖縄の現状に思いを寄せた。

 ストーン氏は14日午後、名護市役所で稲嶺進市長と面談し、辺野古の海を視察する。午後7時からは宜野湾市のコンベンションセンター劇場棟で講演会を開く。


 【琉球新報電子版】


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categoryフォトログ  time16:17

ソルティーシャイン、ヒップホップ世界準V(沖縄)

ソルティーシャイン、ヒップホップ世界準V
 約50カ国からおよそ200チームが出場したヒップホップダンスの世界選手権「ワールド ヒップホップ チャンピオンシップ2013」が6~11日、米ラスベガスであり、日本代表の県内の中高生8人組「Sol-T-Shine」(ソルティーシャイン)が、12~18歳のバーシティ部門で2位に輝いた。7~12歳のジュニア部門でも、県内小中学生8人組「Shinyy-T」(シャイニーティー)が3位に選ばれた。

 両チームは、北谷町のティーダ・ダンススタジオ(ハドソン克也ロッコ代表)で練習に励んできた。力強いパフォーマンスで、会場を沸かせた。

 ソルティーシャインは昨年大会では優勝だった。リーダーの松田綺羅(きらら)さん(15)=読谷高1年=は「(2位は)正直悔しいけれど、ダンスを褒められ、自信を持つよう言われたので、来年またチャレンジして優勝したい」と話した。

 シャイニーティーは初出場。予選、準決勝は1位で通過した。宜保雛子さん(12)=銘苅小6年=は「支えてくれた人のおかげで出場し、いろいろな体験をすることができた」と感謝した。

   沖縄タイムス
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categoryスポーツ  time11:28

果汁たっぷり北部育ち シークヮーサー初出荷(沖縄)

果汁たっぷり北部育ち シークヮーサー初出荷
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おいしく食べてもらおうと、青切りシークヮーサーにはさみ入れする稲嶺進名護市長(前列左)ら띱
=13日、名護市勝山区

 【北部】
北部地区シークヮーサー生産・出荷・販売推進会議(安里邦雄会長)は13日、名護市勝山区で青切りシークヮーサーの初出荷式を開き、生産農家や関係者らが、北部のブランドとして消費拡大につなげようとPRした。

 今年前半は気候に恵まれ、昨年以上の生産量が期待されたが、梅雨明け以降の少雨高温で果実の熟成が進まず、生産量は例年並みの1400トンから1500トンとなる見込み。

 果汁たっぷりで酢の物に利用されるほか、ジュースなどの加工品、旬入り果実として出荷される。

 安里会長は「安全・安心・安定した販売を確立するため、行政や地域も一体となってさらなるブランド化に取り組む」とあいさつ。稲嶺進名護市長は「おいしいシークヮーサーを食べてもらおうというスタートの日。沖縄、やんばるのブランドとして日本、海外の皆さんに愛される物産であってほしい」と激励した。

 稲嶺市長や関係者らが青々とした果実にはさみを入れ、初出荷を祝福。会場ではシークヮーサーを使ったジュースやカクテルが振る舞われた。

  沖縄タイムス
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categoryグルメ  time11:25

「一日神」邪気はらう 安田でシヌグ(国頭村・沖縄)

「一日神」邪気はらう 国頭村安田でシヌグ
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<祭事・シヌグ>「エーヘーホーイ」と声を合わせ、邪気をはらうため集落に向かう一日神の男性ら
=13日午後、国頭村安田

 【国頭】
国の重要無形民俗文化財に指定されている国頭村安田の祭事・シヌグが13日行われた。
山に入った男たちが邪気をはらう「ヤマヌブイ」や女性が踊る伝統の古舞踊「ウシンデーク」などが行われた。ことしは約38年ぶりに、集落で収穫した自前の米でお神酒を造った。

 シヌグは「ウフ(大)シヌグ」と「シヌグンクヮー(小)」が1年交代で開催され、ことしは「ウフシヌグ」に当たる。

 正午ごろ、男性らが「メーバ」「ヤマナス」「ササ」の三つの山に分かれて入り、ワラや花で編んだ冠や草木を身にまとって「一日神」に変身した。太鼓の音に「エーヘーホーイ」の掛け声を合わせて下山。集落で待っていた女性や観客を草木ではたき、邪気をはらった。夜は、女性らが古舞踊「ウシンデーク」を踊り、神秘的な夏の宴を演出した。


  琉球新報
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category地域情報  time11:13

地機を実演、宮古上布企画 (沖縄)

復元した地機を実演、宮古上布企画関連で
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講演のあと地機の実演を行う仲間さん
=11日、宮古島市総合博物館

 宮古島市総合博物館 (下里典子館長) が、 開催している第25回企画展 「宮古上布の美ぎ布展~苧麻糸が繋ぐ伝統の技~」 の関連行事 「地機の講演会と実演会」 が11日、 同館研修室で行われた。 仲
間伸恵さん (琉球大学講師) が古い時代の宮古織物など歴史を紹介しながら地機と高機について説明した。 また復元した地機を使った実演もあり、 参加者の関心を集めた。

 同関連行事は、 地機の特徴や織られた布の違いなど宮古の地機について学ぶとともに、 復元した地機を用いて実際に織りの実演で地機の理解を深めることを趣旨に行われた。

 機織り機については 「宮古に高機が導入されたのは明治41年で、 それ以前は上布 (苧麻布) に限らず芭蕉布も木綿布もすべての織物は地機で織られていた」 と述べた。 宮古の地機の特徴は 「丸太状の大きな経巻き具で、 タテ糸を巻き取り機枠にのせるための道具の経巻き具 (マキダ) が丸太のような形状している」 と説明した。

 地機は、 地機と地機関連と見られる機道具類が旧上野村農業資料館、 宮古総合博物館、 池間島、 多良間村ふるさと学習館などにわずかに残されているという。


  宮古新報
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category沖縄観光  time10:57

新加工品を、宮総実が試験販売 (宮古島・沖縄)

新加工品の完成を、宮総実が島の駅で試験販売
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試食とともに新商品を試験販売する食品科学科の生徒たち
=11日、 島の駅みやこ

 県立宮古総合実業高校 (伊志嶺秀行校長) 食品科学科3年生による2013年度課題研究新商品試験販売が11日、 平良久貝の 「島の駅みやこ」 で行われた。
25人の生徒が5班に分かれて研究開発してきた海産物加工品を訪れた市民や観光客らに販売し、 新商品の完成に向けてアンケートを実施していた。

 同校では、 09年から宮古島漁協や市水産課、 県農林水産振興センターと連携して地元の海産物を活用した新商品の開発に取り組んでおり、 今年度もアーサやモズク、 カツオ、 ソデイカを原材料とした新商品開発を行っている。 この試験販売は、 研究開発している新商品の試験販売、 アンケートを実施することで商品の認知度や完成度を高めることを目的として実施された。

 午前11時からの試験販売では、 生徒たちが▽海鮮茶漬け=地元海産物を使用したお茶漬け▽みゃークルプック=アーサやソデイカを使用した揚げせんべい▽カツオdeチップス=カツオを練り込んだポテトチップス▽ちきあげ=アーサ、 ソデイカ、 モズクを練り込んだひと口かまぼこ▽あ、 ビスケット=アーサ入りビスケット―の新商品を、 試食を交えながら買い物客らに売り込み、 アンケートの協力を呼びかけていた。

 この中で、 宮国敦己くんは 「みんな自分たちのアイディアで、 先輩たちを越えるオリジナリティあふれるものを作ろうと意気込んで取り組んできた。 きょうの試験販売でお客さんの評価をもらい、 12月の中間発表までにより良いものに仕上げていきたい」 と話した。


   宮古新報
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categoryフォトログ  time10:27

大会熱気伝える、県庁前駅でストロングマン展開催(宮古島)

大会熱気写真で伝える、県庁前駅で
ストロングマン展開催

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【那覇支局】
4月21日に開催された第29回全日本トライアスロン宮古島大会の様子を紹介する 「ストロングマン写真展」 (主催・同実行委員会など) が13日、 沖縄都市モノレール県庁前駅で始まった。
感動のゴールシーンやコース沿道で応援する市民らの姿など、 過酷な鉄人レースの熱気を伝える約70点を展示している。 23日まで。

 沖縄本島での同写真展開催は今年で7回目。 オープニングセレモニーで大会長の下地敏彦市長は、 天候の影響でデュアスロン競技になった経緯を説明し 「初めての経験だったが、 関係者が一丸となって取り組んだ。 安心安全をモットーに来年の30回記念大会に向けて頑張っていきたい」 とあいさつした。

 このほか、 沖縄都市モノレールの仲吉良次社長、 日本航空の上木東沖縄支店長、 琉球新報取締役事業担当の芦原栄喜氏が登壇し、 同宮古島大会をピーアールした。

 写真展を観賞した沖縄宮古郷友連合会の古波蔵和夫会長は 「写真展を行うことで県外、 海外までピーアールできる。 大会が継続できるよう、 在沖郷友会としてもバックアップしていきたい」 と話した。

 展示写真は同大会実行委員会や地元新聞社などが提供した。


   宮古新報

2013-08-13

魚競り値サイト開設 市場選択容易に(沖縄)

県漁業基金、魚競り値サイト開設 市場選択容易に
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市況情報サイト「沖縄海人魚市場」の仕組み

 県漁業振興基金(糸満盛健理事長)はこのほど、市況情報公表サイト「沖縄海人魚市場」を開設した。
泊や名護、糸満の各市場で取引された魚種ごとの競り値や水揚げ量などを掲載している。漁業者はサイトを頼りに最も高値で取引される市場を選びやすくなるほか、市場に不足している魚種を容易に知ることができ、漁業収入の増加が期待できる。
漁業情報サービスセンター(東京都)によると、各地の市場情報を一元化したサイトを地方で構築するのは全国でも珍しいという。(仲田佳史)

 各市場の取引額は通常、競り終了後にまとめて、市場に張り出される。各漁業者は自らが水揚げした金額を確認し、各地の水揚げ情報を電話やファクスなどで入手するしかなかった。

 一方、魚を仕入れる仲買人は、県内で最も取引規模が大きい泊市場での競り値を参考に、ほかの市場での競り値を決めている。午前6時の泊市場を皮切りに、同7時から9時までの間に各地で開かれる魚を競り落とすため、いち早く泊市場の競り値を知る必要があるため、各仲買人が泊市場からファクスで連絡を取り合っている。

 サイトでは、漁業者が携帯電話のメールサービスに登録すれば自らの水揚げ金額や平均単価が配信されるようになるほか、サイトから高値取引の魚種を知ることができる。仲買人は今後水揚げ予定の魚種や水揚げ量などの情報も入手できるため仕入れ計画を立てて、小売店に売り込みやすくなる利点もある。水揚げと仕入れの需給バランスの向上につながり、「もうかる漁業への転換」(同基金)が期待できるとしている。

 今月中に与那城町漁協の市場情報も取り扱うほか、10月には八重山漁協も加わる予定。
順次、各漁協に参加を呼び掛け取り扱いを増やしていく。
今後は魚の写真を掲載するほか、魚料理の作り方を紹介するなどの機能を充実し、漁業関係者以外の閲覧も増やしていく。
サイトは同基金の2012年度「市況情報発信による魚価の安定向上対策事業」(約510万円)として、沖縄経営システム(那覇市、稲福学代表)が開発した。

 同基金の又吉俊事務局長は「漁業者だけでなく一般に情報を公開していく。市況だけでなくあらゆる情報が見られるサイトにしていきたい」と話した。

  沖縄タイムス

宮城県の浮輪漂着 被災児童ら来島中「偶然」に驚き(沖縄)

宮城県の浮輪漂着 被災児童ら来島中「偶然」に驚き
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被災地の宮城県から大津波によって流されたと思われる
救命用の浮輪=9日、伊江村阿良の浜

 【伊江】
伊江村阿良の砂浜で8日、宮城県から流れてきたと思われる浮輪が見つかった。この日砂浜では、東日本大震災で被災した子どもたちを島に招く「ティーダキッズプロジェクト」で福島県や宮城県などから来島している小中学生約40人が、追い込み漁体験をしていた。偶然の漂着物に、子どもたちからは驚きの声が上がった。

 伊江漁協観光部会が、追い込み漁の準備と浜の清掃中に、浮輪を発見した。浮輪は、救命用で「宮城県」の文字と同県の県章が表記されている。カバーが破れ、長い歳月をかけてたどり着いた痕跡が残っていた。

 宮城県から参加した中学2年生の丸川新太郎君(13)は「少し震災のことを思い出したけど、長い距離を流れ着いてすごいと思った。追い込み漁の場所に漂着したのですごいと思った」と驚いた様子だった。

 同漁協の八前隆一組合長は「偶然が重なり、部会員や子どもたちも驚いていた。大津波によって流されたものがたくさんあるなと実感させられた」と話した。


 (金城幸人通信員)


  琉球新報
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category地域情報  time13:55

パヤオの恵みに感謝 (宮古島・沖縄)

パヤオの恵みに感謝 マグロ解体ショーなど催す
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 パヤオ漁業の振興と地元水産物の消費拡大を目的とした 「第7回パヤオの日まつり」 (主催・宮古地区パヤオ管理運営委員会) が11日、 伊良部島の佐良浜港と伊良部漁協で開催された。
会場には多くの市民や観光客らが訪れ、 マグロ解体ショーや水産物販売などの多彩な催しを楽しみながら海の恵みに感謝した。 式典の部ではパヤオ功労漁業者等の表彰も行われ、 漁業者や関係者らが今後の水産振興・発展に向けて決意を新たにした。

 午前10時から伊良部漁協荷さばき場で行われたオープニングセレモニーで伊良部、 宮古島、 池間の3漁協組合長が 「マグロ取り上げ式」 を行い、 重量43㌔のキハダマグロを高々と掲げてまつり開会を宣言し、 航海安全と豊漁を祈願した。

 宮古地区パヤオ管理運営委員会会長を務める伊良部漁協の漢那一浩組合長は 「県や市、 多くの関係機関の協力で盛大に開催できることを嬉しく思う。 きょう一日、 祭りを存分に楽しんでほしい」 と来場者に呼びかけた。

 引き続き豊かな海づくり稚魚放流が行われ、 イベントに訪れた子どもたちが市海業センターでふ化したタマン (ハマフエフキ) の稚魚を佐良浜港内に放流した。 子どもたちは 「大きくなって」 と願いを込めながら、 大きさ約7㌢の稚魚約3000匹を海に放した。

 各種イベントではマグロ解体ショー、 モズクつかみ取り、 南極体験、 海の生物とふれあえるタッチプール、 カツオ一本釣り体験などが行われ大盛況だった。 このうち開会式で取り上げられたマグロの解体ショーでは、 ベテランの与座一夫さんが見事な包丁さばきを披露し、 ものの数分で部位ごとに解体。 漁師らが刺身にして来場者にふるまった。

 このほか会場では、 漁協などによる鮮魚や加工品販売も行われた。 伊良部漁協青年部は 「とびだい」 と呼ばれる重量10㌔程度の大型カツオを安価販売。 売り場の前には多くの人だかりができ、 飛ぶような勢いで売れていた。

 「パヤオの日まつり」 は、 パヤオの秩序ある利用の推進、 漁業者の生活安定・向上を目的に2007年に制定された 「パヤオの日 (8月8日)」 にちなんで毎年開催されている。

宮古新報
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category沖縄観光  time12:37

写真甲子園  壮大な「風土」表現(沖縄)

写真甲子園 浦添工が準V 壮大な「風土」表現
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写真甲子園で準優勝した浦添工業高校の組み写真「育む」の1枚(写真甲子園実行委員会提供)

 第20回全国高等学校写真選手権大会(写真甲子園2013)は9日、北海道の東川町で閉幕した。連覇を目指した浦添工業高校は惜しくも準優勝だった。共に沖縄から出場した那覇工業高校は敢闘賞。優勝は埼玉栄高校だった。今大会は過去最多の522校が応募。本戦に20校が出場した。

 浦添工業高校は、3年生の山城未早希さん(17)、比嘉緩奈(かんな)さん(17)、城間祐緒(ひろお)君(17)が出場。「風土」をテーマにした最終公開審査会では、北海道の壮大な自然やそこに生きる人々を写真に収めた。2年連続出場の部長・山城さんは「今できるベストだったけど、もっとできたかなとも思う」と悔しさをにじませた。

 それでも「早起きして、朝にしか出会えない北海道の風景や人々を撮れて楽しかった」と城間君。山城さんと同じく2年連続出場の比嘉さんは「前の大会で写真に撮ったおばあちゃんに再会できて良かった」と、うれしげに語った。


   琉球新報

島ぞうりコンテスト 與那嶺さん(県立芸大)グランプリ(沖縄)

島ぞうりコンテスト 與那嶺さん(県立芸大)グランプリ
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商品化された作品を手に笑顔を見せる(左から)福地明乃さん、松嶋玲奈、與那嶺莉凪さん=6日、北谷町美浜の沖縄げんべい

 【北谷】
島ぞうりを製造・販売している沖縄げんべい(北谷町、山城忠社長)が、東京の東急ハンズ渋谷店と協力して開催した島ぞうりコンテストの受賞作品がこのほど決まった。
上位3作品が商品として同店や東急ハンズ渋谷店で販売されている。グランプリに輝いた與那嶺莉凪(なぎ)さん=県立芸大2年=は「大好きなゴーヤーと緑色で沖縄らしさを表現した。自分のデザインが製品化されて自信が付いた」と声を弾ませた。

 同コンテストは県立芸大デザイン専攻の学生らを対象に催された。テーマは「沖縄の魅力2013~私の好きな沖縄~」。6月7日から21日の間、北谷町の沖縄げんべい周辺と東急ハンズ渋谷店で来場者による人気投票を実施し、上位3作品が選ばれた。

 與那嶺さんの作品は緑色を基調とし、ゴーヤーが描かれた夏らしい作品。準グランプリには松嶋玲奈さん=同4年、3位には福地明乃さん=同2年=が選ばれた。

 山城社長は「デザインを勉強している方たちにこれからも活躍の場を提供していきたい」と語った。


  琉球新報
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category沖縄観光  time09:40

真夏に桜 今帰仁城跡で開花 (沖縄)

真夏に桜 今帰仁城跡で開花
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今帰仁城跡の石垣をバックに元気に咲くカンヒザクラの花
=5日、今帰仁村歴史文化センター

 【今帰仁】
世界遺産今帰仁城跡に隣接する今帰仁村歴史文化センター前にあるカンヒザクラの花が5日、咲いている様子が確認された。季節外れの“開花”は日頃からサクラを手入れしている村教育委員会社会教育課文化財係の宮里政有係長が発見した。

 花が咲いたのは昨年12月に記念植樹されたサクラの木。
早咲きの淡いピンク色のサクラは、太陽に向かうヒマワリのように花びらを上向きにして元気に咲き誇っている。

 (新城孝博通信員)


  琉球新報



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categoryフォトログ  time09:34

ジョン万次郎の足跡たどる バスツアー約70人参加

ジョン万次郎の足跡たどる バスツアー約70人参加
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ジョン万次郎が糸満に上陸した様子をガイドから学ぶ
ツアー参加者ら=3日、糸満市の大度浜海岸

 【南部】
「ジョン万次郎」の県内での足跡と功績を学ぶバスツアー(沖縄ジョン万次郎会主催)が3日、南部一帯で開催された。

 万次郎は、糸満市小度浜(大度浜)海岸に上陸した後に故郷の高知に帰り、国際人として幕末から明治時代に活躍した。

 ツアーには約70人が参加。最初に訪れた万次郎上陸の地、大度浜海岸では、とよみ史跡友の会の新里輝吉会長が、当時海岸が未整備だったために上陸に手間取ったことなどを解説。「非常に難渋したが、万次郎の努力があったから上陸できた」と説明した。
参加者らはガイドの説明に耳を傾けながらメモを取るなどし、積極的に万次郎と沖縄の関わりや幕末、明治期の沖縄の歴史を学んだ。


  琉球新報
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category沖縄観光  time09:31

光とガラスの幻想的迷路 人気(恩納村・沖縄)

光とガラスの幻想的迷路 恩納村で人気
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迷路を楽しむ子どもたち
=6日、恩納村冨着のゴールドラビリンス

 【恩納】光とガラスを使った幻想的な迷路「ゴールドラビリンス」がこのほど、村冨着の恩納ガラス工房内にオープンし、家族連れや観光客でにぎわっている。迷路は映画「燃えよドラゴン」にも使われた迷路の設計者、黄雅鍾さんがデザインしたもので、県内初という。

 6日、沖縄市のコロニー児童デイサービスのぼりかわの児童12人が夏休みの行事の一環で訪れ、迷路を楽しんだ。

 石川航大ちゃん(6)は「みんなの先頭になった。楽しかった」と話した。

 主催する恩納ガラス工芸育成センターの井上徳隆さんは「出口まで早くて5分、迷うと45分くらいかかる人もいる。子どもたちに喜んでもらえる迷路なので、家族で来場してほしい」と呼び掛けた。

 年中無休で営業時間は午前8時~午後10時(最終受け付け午後9時半)。入場料は650円で入場の際に配布される「島ぞうり」は持ち帰れる。

  沖縄タイムス
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category沖縄観光  time09:04

平良で1時間31・5㍉降雨、一部で干ばつ緩和 (宮古島・沖縄)

平良で1時間31・5㍉降雨、一部で干ばつ緩和
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激しい雨が降り水たまりが出来たサトウキビ畑
=市内平良宮原

 10日午後2時から3時頃にかけて発達した積乱雲が宮古島中央を通過。 一部の地域では長引く干ばつの緩和になったようだ。 またフィリピン東海域では台風11号が発生した。 現在のところ南シナ海に向かうコースを進むと予想されているが、 その影響で今後1週間は降雨が期待できそうだ。 しかし予断を許せる状況ではなく依然として干ばつは続いており、 畑地かんがい未整備地区のサトウキビを中心に引き続き散水作業が必要となっている。

 雨は宮古島のほぼ中央で1時間ほど降り、 道路が冠水する場所もあった。 気象台によると、 平良で1時間当たり31・5㍉の激しい雨を観測した。 今月2日に1・5㍉降っているが、 まとまった雨は先月12日 (29㍉) 以来となる。 各地の降水量 (午後2時~4時) は平良が33・5㍉、 宮古空港が11・5㍉、 下地島空港が3㍉、 城辺と多良間空港はゼロ。

 サトウキビ畑に水溜まりができるほどの降雨に恵まれた野原越の農家女性は 「ずっと降っていなかったのでトラックに頼んでかん水をしていた。 いちばん最高の雨。 上等な雨で助かった」 と喜んでいた。 雨上がりにさっそく夏植え用のキビを刈り取っていた宮原の農家男性は 「苗の植付けがなかなか出来なかった。 良い雨が降ってくれたと思う。 台風で被害があってまだ十分回復していない。 台風が発生しているので来週も雨を期待している」 と作業に汗を流していた。

 一方、 にわか雨だった西辺でトラックのタンクに給水していた運転手は 「被害のひどかった空港近くで多く降ったようで良かった。 西辺はスプリンクラーのある所は良いが、 未整備地区ではまだ申し込みが続いている。 次の台風に期待したい」 と話していた。

 強い台風11号は10日午後3時現在、 フィリピンの東海域を西へ進んでいるもよう。 中心の気圧は965。 中心付近の最大風速は35㍍、 最大瞬間風速は50㍍。 現在の予想ではフィリピンと台湾の中間付近を進んで南シナ海へ向かうものと見られている。

 向こう1週間予報では初め太平洋高気圧に覆われて概ね晴れるが、 その後は湿った気流の影響で雲が広がりやすく、 雨の降る所があるもよう。 13日以降の降水確率は40~60%となっている。



 宮古新報
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category地域情報  time08:58

2013-08-12

耐熱琉球ガラス、用途拡大 (本部町・沖縄)

耐熱琉球ガラス、用途拡大 本部町発、需要も増
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耐熱型の琉球ガラスを開発したやんばるガラス工芸館
の山田徹さん(左)と新垣恵正社長=本部町

 熱に弱くひびが入りやすいとされていた琉球ガラスに、
耐熱用としての用途が広がっている。
本部町のやんばるガラス工芸館(新垣恵正社長)が県内で初めて開発と販売を手掛け、近年はホテルでの利用も増える。
こだわり商品に県内のファンも増加傾向で、利用者の要望に応える形で毎年、2~3種類の新商品の開発に取り組む。
泡盛のお湯割りや料理に使えるだけでなく、食洗機の使用も可能で実用的なため、県特産品としてさらなる販路拡大に期待がかかる。

 「大好きな熱いコーヒーを琉球ガラスで飲みたい」。その思いで取り組んだのは、やんばるガラス工芸館の従業員で開発担当の山田徹さん(57)。1980年代後半から40種類以上あるガラス原料の配合の研究を重ね、約10年を要して耐熱用ガラス原料を開発した。

 耐熱ガラスの材質は、通常よりも固まる時間が早いため製作を手掛ける職人には迅速な作業が求められた。開発当初、ガラス職人から「こんなのは作れない」との声も飛んだという。県工業技術センターの協力と、開発者と職人の工夫が重なり2001年に完成し販売を始めた。

 耐熱琉球ガラスは100度まで対応し、電子レンジで加熱してもひびは入らない。現在、同社の300種類ある琉球ガラス製品のうち、耐熱製品は50種類ほど。ホテルや飲食店からの需要は多く、名護市のザ・ブセナテラスのメーンダイニング「ファヌアン」でも約40点取り扱う。フランス人の元総料理長の意向で、デザインを工房と共同開発した。レストラン利用客からの問い合わせも多く、ホテル内でも販売している。

 新垣社長は「地元のホテルなどを中心に、実用的に使ってもらえたらうれしい」と話す。現在販売している色は青・緑・ピンク系統のみで、赤・黄色のガラスは現在、研究中だ。「どんな色でも作れるようにしたい」と話す山田さんは、10年かけた思いを初心として胸に秘めながら、今後も研究を重ね看板商品として確立させていく。


 (阪口彩子)


 琉球新報

「まちまーい」伸び悩み ガイド足りず、(沖縄)

「まちまーい」伸び悩み ガイド足りず、周知も不足
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「那覇まちまーい」に参加する県内観光関係者ら
=6月27日、那覇市首里

 観光ガイドと一緒に県内各地の街並みを散策する着地型観光商品「まち巡り(まちまーい)」が県内各地で実施されているが、那覇市を除けば、周知不足などで参加者数が伸び悩んでいる。

 県内18市町村の観光協会でつくる沖縄まちまーい協議会(佐久本武会長)は、那覇市や沖縄市など9市町村の36コースを選択し、ことし4月からJTB沖縄を通して委託販売している。
だが、7月までの約4カ月間の参加人数は40組277人にとどまっている。

 同協議会によると、現在県内ではまちまーいコースが100以上ある。

 2010年から「那覇まちまーい」をスタートした那覇市観光協会は現在、毎日23コースを実施し、毎月の平均参加者数は約650人。
しかし、那覇市以外は認知度が低く、ガイドも足りないため、提供数が3~5コースに限られて参加者数も少ないという。

 同協議会の担当者は「今後、行政に支援を働き掛けるほか、いろんな旅行関係社にも販売の協力を求めたい。さらに、各地域の人気コースなどを紹介する共通パンフレットやホームページを作成しPRしていきたい」と述べた。


  琉球新報
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category沖縄観光  time10:33

歴史文化ロード「綾道(あやんつ)」冊子に (宮古島・沖縄)

歴史文化ロード「綾道(あやんつ)」冊子に
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「友利元島遺跡」、「上比屋山遺跡」がある方向を
示す案内版=城辺友利

 宮古島市教育委員会生涯学習部文化財係は、 歴史文化ロード整備事業で砂川・友利コースの 「綾道 (あやんつ)」 の冊子を作った。 友利元島遺跡や上比屋山遺跡などが写真、 イラストを入れながら分かりやすく編集。 またコース沿いには遺跡の案内版を設置し、 住民や観光客らがスムーズに行けるようにしている。
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=写真右=

 歴史文化ロード整備事業は一括交付金を活用し、 2012年度は3800万円の予算で砂川(うるか)・友利コース「綾道」の冊子=写真右=を1万2000部作ったほか、 案内版を設置した。
また市指定「四島の主の墓」の修復工事が行われた。
13年度は平良北コース、下地来間コースの冊子を作る予定だという。

 全長約5㌔で、 所要時間3時間から4時間かかる砂川・友利コースの 「綾道」 には 「友利元島遺跡」 (埋蔵文化財)、 「城辺町の友利のあま井」 (県指定有形民俗文化財)、 「金志川豊見親屋敷跡遺跡」 (埋蔵文化財)、 「上比屋山遺跡」 (県指定史跡)、 「ウイピャームトゥの祭場」 (県指定有形民俗文化財)、 先島諸島火番盛 「砂川遠見」 (国指定史跡)、 「うるかのクイチャー」 (市指定無形民俗文化財)、 「友利のクイチャー」 (同) などが編集されている。

 友利元島遺跡については、 「13世紀から18世紀後半にかけての集落遺跡。
1995年に行われた発掘調査で、 1771年の大津波が運んだ砂や小石が近世の生活の跡を覆った状態で発見されており、 津波によって当時の集落が大きな被害を受けたことが分かっている。 その後集落は海岸線近くから現在の位置に移動した」 と説明し、 12年度の発掘調査報告では発見された人骨、 シャコ貝を素材とした斧などを紹介している。

 友利のあま井 (ガー) では、 上からみた図や 「洞窟井泉 (降り井)」 はどうやってできたのかについてもイラスト入りで説明。 金志川豊見親の屋敷跡から150㍍ほど西側にある洞泉の金志川泉 (きんすきゃーがー) に出てくる 「雍正日記 (1227年)」 は、 宮古島で最も古いと言われている文献 「宮古旧記類」 の一つと説明している。

 文化財の体系図は、 従来の文字の説明に加えてイラスト入りで子どもたちにも分かりやすく紹介している。


 宮古新報
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category沖縄観光  time10:05

「まもる君・まる子ちゃん」設置/撮影用パネル(宮古島・沖縄) 

「まもる君・まる子ちゃん」設置/東平安名崎入口写真撮影用パネル 第1号は伊藤さん家族
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パネルの穴に顔を埋め記念撮影第1号となった
伊藤純平君(右)と姉の桃香さん=10日、城辺東平安名崎入

 宮古島署(宮城英眞署長)と宮古島地区交通安全協会(宮里敏男会長)は10日、城辺東平安名崎入口に「宮古島まもる君・まる子ちゃん」写真撮影用パネルを初めて設置した。
セレモニーで、宮城署長と宮里会長がパネルの穴に顔を埋め、飲酒運転根絶と交通事故ゼロを訴えた。同じく顔を埋め記念撮影第一号となったのは、東京都から観光で訪れていた伊藤要さん(41)と妻、小学5年で娘の桃香さん(10)、同3年で息子の純平君(8)の4人だった。

 観光客や地域住民から警察官に扮した人形「宮古島まもる君・まる子ちゃん」兄妹の記念撮影を求める要望が多いことから、その要望に応えて同パネルを設置した。パネル(高さ183㌢、幅136㌢)は鉄筋コンクリートの基礎に固定されている。同パネルは、近代PR、共和産業、昭和建設工業、地域交通安全活動推進員が寄贈したもの。

 パネルの中央には「私たち兄妹の思いを心に刻み、『交通安全』を宮古島からのお土産としてお持ち帰り下さい」と文字が書かれている。 

 セレモニーで、宮里会長は「宮古島まもる君・まる子ちゃんは全国的に知名度があり、飲酒運転根絶と交通事故防止には効果がある」と語り、同パネルの活用を呼び掛けた。

 宮城署長は、寄贈者に感謝の意を表した上で「全国的にはDJポリスがクローズアップされているが、それ以前から宮古島まもる君・まる子ちゃんは全国的に有名。まもる君・まる子ちゃんは雨の日も風の日も立ち番勤務に勤め、黙って飲酒運転根絶や交通事故防止に使命を発揮しており、パネル設置の意義は大きい。宮古では交通死亡事故は1年5カ月ゼロが続いており、さらに更新を続けたい」と決意を新たにした。

 伊藤さんは「記念撮影第1号は光栄。子どもたちがパネルに顔を埋めた記念撮影ができて、良かった」と喜んでいた。

.宮古毎日新聞
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category沖縄観光  time09:56

地域文化賞に輝く (八重山・沖縄)

サントリー地域文化賞に輝く 郡内初
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サントリー地域文化賞を受賞した「うふだき会と
小浜島ばあちゃん合唱団」
=サントリー文化財団提供 小浜島ばあちゃん合唱団

 サントリー文化財団(鳥井信吾理事長)は9日、竹富町の「うふだき会と小浜島ばあちゃん合唱団」(花城キミ代表)を含む全国5団体を第35回サントリー地域文化賞に選出したことを発表した。郡内で初めての受賞で贈呈式は9月19日に都内で行われる。

 同財団では1979年から音楽、演劇、美術、歴史、伝統継承、国際交流、コミュニティー活動などを対象に表彰しており、29件の推薦の中から5件が選ばれた。

 9日午後、石垣港離島ターミナル会議室で会見した同財団の今井渉専務は「山間の集落や離島の活動が選出されており、独特の精神文化を生かした活動、活力にあふれている点が評価されたと思う」と述べ、受賞団体を発表した。

 ばあちゃん合唱団の花城代表は「島の文化を継承しようと楽しんでいたが、素晴らしい賞を受けて島にいる会員も含めて全員が喜んでいる。いつまでも健康で合唱団を続けていきたい」と喜んだ。

2013年08月10日芸能・文化 サントリー地域文化賞を受賞した「うふだき会と小浜島ばあちゃん合唱団」=サントリー文化財団提供 小浜島ばあちゃん合唱団
 サントリー文化財団(鳥井信吾理事長)は9日、竹富町の「うふだき会と小浜島ばあちゃん合唱団」(花城キミ代表)を含む全国5団体を第35回サントリー地域文化賞に選出したことを発表した。郡内で初めての受賞で贈呈式は9月19日に都内で行われる。

 同財団では1979年から音楽、演劇、美術、歴史、伝統継承、国際交流、コミュニティー活動などを対象に表彰しており、29件の推薦の中から5件が選ばれた。

 9日午後、石垣港離島ターミナル会議室で会見した同財団の今井渉専務は「山間の集落や離島の活動が選出されており、独特の精神文化を生かした活動、活力にあふれている点が評価されたと思う」と述べ、受賞団体を発表した。

 ばあちゃん合唱団の花城代表は「島の文化を継承しようと楽しんでいたが、素晴らしい賞を受けて島にいる会員も含めて全員が喜んでいる。いつまでも健康で合唱団を続けていきたい」と喜んだ。

  八重山毎日新聞
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category地域情報  time09:51

海水面最高2・7㍍上昇 (西表島・沖縄)

海水面最高2・7㍍上昇 西表島北岸
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西表島北岸の洞窟内に付着しているカキの化石
(小菅丈治氏提供) 海食洞のカキ殻分析で判明

 西表島北岸の洞窟(海食洞)の内壁に付着していたカキの殻(半化石)を分析した結果、海水面が現在より約2・7㍍から1・3㍍ほど高かったことが分かった。
9日午後、カキを発見した県立石垣青少年の家の小菅丈治事務長(49)が市役所記者クラブ室で発表した。同様の手法を使って過去の海水面の高さを推定した研究は日本では初めて。

 小菅事務長は2009年5月、洞窟内でヒヅメガキとクロヘリガキの殻が多数付着しているのを発見。
ヒヅメガキが現在の海面と比べて約2・7㍍から1・3㍍、クロヘリガキが約1・3㍍と高い位置にあり、現生のカキではないことを確認したという。

 小菅事務長はフィリピンで海水面の高さの研究を行っている兵庫県立大学環境科学研究所の前田保夫客員教授と、東京大学大気海洋研究所の横山祐典准教授に共同研究を呼びかけ、同年11月に調査が実現した。

 人骨の年代鑑定にも活用される放射性炭素年代法で殻を分析した結果、ヒヅメガキの三つの試料はそれぞれ約3500年前、約2000年前、約1000~1500年前、クロヘリガキは約1000~1500年前と判明。

 カキが満潮時に海中の懸濁物をこし取って食べる特性があることからも、過去の海水面が現在よりも約2・7㍍から1・3㍍程度高かったことが証明された。

 小菅事務長は「もともとカキが生息し、風化から守られる環境だったからこそ、残っていたと思う」と振り返り、「地球温暖化による海水面上昇などについて、関連した情報を充実させる上で意義がある」と述べた。

 また、化石資料は採取すると減ってしまうことを懸念し「今後天然記念物に指定するなどして保全していく必要性があると思う」と述べた。研究成果は来年にも地質関係の学術雑誌に論文として発表される予定。

  八重山毎日新聞
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category地域情報  time09:47

「おかえり、ポストさん」南三陸へ“帰郷” 西表・沖縄

「おかえり、ポストさん」 西表→南三陸へ“帰郷”
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宮城県南三陸町歌津から西表島北東部の
海岸に漂着したポスト
=2012年12月28日午後5時ごろ

11日に被災地でイベント 
東日本大震災で宮城県南三陸町から流され、2012年12月に西表島に漂着しているのが見付かった郵便ポストの“帰郷”を祝うイベントが11日、同町で開かれる。

 この郵便ポストは同町歌津のコンビニエンスストア「セブンイレブン宮城歌津店」に設置されていたもの。東日本大震災の発生から1年9カ月後に、直線距離で約2400㌔西表島北東部のユチン川河口付近の海岸で地元住民が見付けた。

 11日のイベントは「結まーる あげぇポストのたびまつり」(同実行委主催)と銘打ったもので、八重山からは石垣市観光大使のBEGINやミス八重山、ピカリャ~、ぱいーぐる、関係団体の職員など10人が「チーム八重山」として参加し、パインアップルや八重山そばなどを振る舞ってイベントを盛り上げる計画。

 10日には仙台で、BEGINが出演する「宮城うたの日コンサート」も行われる。



  八重山毎日新聞

2013-08-09

福島・静岡の子 追い込み漁挑戦(沖縄)

福島・静岡の子 追い込み漁挑戦
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魚を追い込もうと、一斉に水面をたたく子供たち
=南城市・奥武島

 【南城】福島と静岡、沖縄の小学生約50人が体験学習を通じて交流を深める「笑 joy feel in 沖縄2013」が3日から6日まで開かれた。好天に恵まれた4日、子どもたちは南城市奥武島で追い込み漁に挑戦。元気よく水面をたたき、魚を網に追い込んだ。

 事業は島尻青年会議所(呉屋克理事長)が主催、静岡県裾野青年会議所が共催。両県に加えて被災地からも子どもたちを招いて実施された。

 福島県の樋川天(そら)君(芳山小5年)は「追い込み漁は初めて。みんなで一列になって魚を追い込むのが楽しかった」と笑顔。
平山昭一郎君(西原東小6年)は「工夫がたくさんあって、昔の漁法はすごいと思う」と話した。静岡県から参加した増田朱寿(すず)さん(須津小4年)は「帰るまでに、県外の友達を5人以上はつくりたい」と意気込んでいた。

  沖縄タイムス

「沖縄戦の図」長野で展示 (沖縄)

「沖縄戦の図」長野で展示 非戦の思い新たに
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本堂で展示された「沖縄戦-ガマ」
=長野県松本市、神宮寺

 【松本市で与那原良彦】
長野県松本市の神宮寺(高橋卓志住職)は1日から7日まで、丸木位里さんと俊さん夫妻の共同制作で、宜野湾市の佐喜眞美術館が所蔵する「沖縄戦の図」を展示した。
同館の開館後、「沖縄戦の図」は県外では、ほとんど公開されていない。
「沖縄戦の図」2作品と丸木美術館(埼玉県東松山市)に納められる「原爆の図」2作品が本堂の四方を囲み、来訪者は沖縄戦や原爆の悲惨さと平和の尊さに向き合い、同じ過ちを繰り返してはいけないという非戦の思いを新たにした。

 神宮寺は、生きる者の役割といのちの本質を問う企画を1998年から始めた。広島市と長崎市に原爆が落とされた日の前後の1週間に開催。「原爆の図」は第1回から展覧している。

 高橋住職が5月末、佐喜眞美術館を訪ねた時、「沖縄戦の図」の貸し出しを願い、実現した。展示されたのは「沖縄戦-きゃん岬」と「沖縄戦-ガマ」。「きゃん岬」は米軍に追い詰められた住民と軍人が混在した沖縄戦末期を描いた。死体は岩のくぼみに折り重なっていたり、沖合に漂っている。

 94年の佐喜眞美術館の開館後は、丸木美術館との交換展が1度あっただけで、それ以外は県外で公開されていない。

 4日に神宮寺で講演した佐喜眞美術館の佐喜眞加代子事務局長は「寺の本堂という特別の空間で、見る者により迫ってくる。原爆は原発、沖縄戦は基地問題にそれぞれつながり、いまの日本の問題を象徴している」と話した。

 高橋住職は「丸木夫妻の思いを多くの人に見てもらいたかった。沖縄の問題を知ってもらうきっかけにしたい」と意義を語った。

   沖縄タイムス

食で長寿復活 、料理講習( うるま市、沖縄)

食で長寿復活 うるま市、推進協が料理講習
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油を控えた料理法を学んだ食生活推進協議会の会員ら
=うるま市健康福祉センターうるみん

 【うるま】
うるま市食生活改善推進協議会(神田順子(よりこ)会長)はこのほど、うるま市健康福祉センターうるみんで健康長寿を取り戻すための料理講習会を開いた。
松本料理学院の松本嘉代子学院長が講師を務め、65人の受講者に油を控えたハンダマの酢みそあえなど4品を指導した。

 「長寿復活作戦!」と名付けた講習会は2013年度のうるま市地域活動支援助成事業として取り組まれた。

 松本学院長は、県民の野菜摂取量について「男性は45番目、女性は44番目だ」と指摘。
食生活の中で油の取り過ぎに注意し、多めに野菜を取り入れるよう呼び掛けた。会員らはレシピを見ながら手分けし、約1時間かけ4品を完成させた。

 市健康支援課によると、2010年の特定健診で、うるま市の特定保健指導対象者率(メタボ該当率)は県内11市の中で男性が2番目、女性が1番高い。神田会長は「長寿復活のために健康な食事を地域に広げていきたい」と意気込んだ。


   琉球新報
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categoryグルメ  time11:43

コザ歩き スマホアプリ登場 「コザっぴDO!」(OKINAWA)

コザ歩き スマホアプリ登場 「コザっぴDO!」
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街歩きスマホアプリ「コザっぴDO!」を制作した
アトロンの友寄司さん(左)とエノビ☆ケイコさん
=2日、沖縄市中央のアトロン事務所

 【沖縄】
ディープなコザの街を舞台に、魅力的なキャラクターが縦横無尽に駆け回る。7月12日からスマートフォン(スマホ)向けにダウンロードを開始している街歩きスマホアプリ「コザっぴDO!」は、アニメーションでコザを描いて現実とリンクさせるという新しい形の観光ガイドだ。

 アプリを制作したのは、デザイン事務所アトロンのクリエイター友寄司さんとエノビ☆ケイコさん。エノビさんはコザを取り上げているガイド本が少ないことを指摘し、「観光雑誌などの写真を見てその場所に行くという確認作業ではない紹介の仕方でコザを見せたかった」と語る。

 アプリのアニメーションでは、コザで暮らしている設定のキャラクター「タックヮイ」と「ムックヮイ」が登場し、地元の人だから分かる穴場などを1話完結のストーリーに組み込んで紹介していく。現在は第3話まで公開中だ。

 友寄さんは「アニメで見た場所を実際に訪れると驚きがある」と話し、「とにかく見てもらって、その後コザの街を歩いてもらいたい」と呼び掛けた。

 街歩きスマホアプリ「コザっぴDO!」はiPhone(アイフォーン)とAndroid(アンドロイド)に対応し、ダウンロードは無料。カーナビやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)とも連動している。


  琉球新報
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category沖縄観光  time11:38

アートな糸満市場 柱に「異国風」彩り

アートな糸満市場 柱に「異国風」彩り
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市場内の「三角ヤード」に思い思いのペイントを施す芸大生
=5日、糸満市中央公設市場

 【糸満】
アートで市場を盛り上げたい―。昭和の風情が漂う糸満市中央公設市場。この市場を活気づけようと、県立芸大の学生が市場内の「三角ヤード」の柱に色とりどりのペイントを施している。
芸大4年でデザイン専攻の白石真弓さん(22)=読谷村=が卒業制作として企画した。
糸満市中央市場商店会の協力を得て5~9日の期間、芸大の友人や近隣の保育所、中高の生徒など数十人を巻き込み、アートで市場を盛り上げようと奮闘している。

 糸満市場は、古い建物の下に美容室や雑貨屋、定食屋など長年商売を続けている店が多く入居し、レトロな雰囲気を漂わせている。白石さんは2年生の授業で、市場に設置する看板製作に携わった。これをきっかけに市場の雰囲気が気に入り、卒業制作の場として選んだ。
白石さんは「こんなに雰囲気のある場所はどこにもない。異国風で熱気あふれる糸満パワーを表現したい」と意気込む。

 4月から市場内で取材を重ね、働く人々の要望をくみ取った。画材などの費用は、糸満市市民活動支援センターの助成金を活用した。

 同商店会の上原新吾会長(29)は「アンマー(お母さん)たちの活気と若者のアートがうまく調和している。昔も今も若者抜きで、まちの活性化はできない。一緒にできてうれしい」と歓迎している。

 9日夕に完成予定。同日午後4時ごろから、芸大ピアノ科や声楽科の学生による演奏会を開く。


   琉球新報
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category沖縄観光  time11:34

「ごーやー茶」アジアへ (えん沖縄、OKINAWA)

「ごーやー茶」アジアへ えん沖縄、県内でもきょう発売
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県産「ごーやー茶」を県内とアジアで発売すると
発表するえん沖縄の又吉真由美代表(中央)ら
=5日、那覇市のえん沖縄

 えん沖縄(又吉真由美代表)は、県産「ごーやー茶」を県内のほか、香港や中国の上海などで販売する。県内とアジアの両面販売をにらんだ商品づくりは初めて。
第2弾の商品も検討している。

 県内は沖縄ファミリーマートとリウボウストアで6日から、香港は12日から順次販売を始める。香港はスーパーなど860店で取り扱う。沖縄ファミマは500ミリリットル入りペットボトル1本を税込み100円で販売し、1日千本の販売が目標。県外は1本10香港ドルで、来年3月末までに65万本の売り上げを目指す。

 上海はテレビショッピングで販売を始め、9月に3千ケースを出荷予定。又吉代表は「アジアではゴーヤーが多くの方に好まれていることから商品化を発想した。海外と県内のバイヤーから味やパッケージについて意見を受けて開発した。すっきりした味わいで幅広く飲んでほしい」と話した。

 アジアでの販売促進には沖縄旅行の贈呈や割引販売などのキャンペーンも実施する。ごーやー茶は比嘉製茶の茶を使用、琉球アジアンビバレッジが製造する。


 琉球新報

南風原に「3Bバーガー」 福祉事業所連携 地元野菜、肉を使用

南風原に「3Bバーガー」 福祉事業所連携 
地元野菜、肉を使用

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南風原町特産のカボチャ、ヘチマ、はえばる豚などを素材にした「はえばる3B(スリービー)バーガー」

 【南風原】南風原町特産のカボチャ、ヘチマ、はえばる豚などを素材にした「はえばる3B(スリービー)バーガー」が開発され7日、同町立中央公民館で試食会が開かれた。障がい者が通う就労継続支援B型事業所、町普及事業連絡協議会、町内企業が連携。11日開催の「はえばる夏祭りキッズパーク」での250食限定販売(1個税込み350円)を皮切りに、町内の福祉事業所NPO法人かすりくらぶ(山城杉子代表)で販売する。ハンバーガーの名称は3カ所の「B型事業所」の意味。

 「3Bバーガー」は、てるしのワークセンター(島田正博会長)が手掛ける町産カボチャペーストを練り込んだパンを活用。NPO法人のぞみの里(上原武計理事長)が飼育する「はえばる豚」のハンバーグをはじめ、町農村生活研究会(大城清子会長)の指導でかすりくらぶが作るヘチマのピクルス、諸見里エッグハウス(諸見里元社長)のEMたまごを使った無添加マヨネーズを使用している。


  琉球新報
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categoryフォトログ  time09:54

残波岬公園に長~いヘビ (読谷高生・沖縄)

残波岬公園に長~いヘビ 読谷高生が壁画
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炎天下で3日間かけ壁画を完成させた読谷高校美術部員たち
=読谷村

 【読谷】読谷村の残波岬公園いこいの広場にこのほど、巨大なヘビの壁画がお目見えした。読谷高校の美術部員8人が夏の日差しの下、全てはけで手塗りして3日間かけ完成させた。部長の宮城ひかりさん(3年)は「達成感がある。みんなで見に来て楽しんでほしい」と笑顔で話した。

 キャンバスは、かつて園内を走っていたサイクル列車の倉庫。新しく整備しているサッカー場の横にある。管理者の村が白に下塗りし、同校に壁画制作を依頼した。

 縦2・5メートル、横18メートルと細長いことや、ことしのえとにちなみヘビを選んだ。体には、影絵風に描かれたウサギやライオン、チョウなどが踊る。

 池宮城涼風(すずか)さん(2年)は「美術部で初めてこんなに大きな作品を作った。子どもたちが触りたくなる作品に仕上がっていると思う」と満足げだった。

 美術部顧問の伊元隆一教諭は「地域に関わることをしてほしいと思っていた。広い場所で描く経験ができてよかった」と語った。


  琉球新報
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category地域情報  time09:48

被災者に寄り添う 岩手宮古市(八重山・沖縄)

被災者に寄り添う 岩手宮古市
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八重山そばを食べながら交流する八重盛48の会の会員と岩手県宮古市の仮設住宅に住む近内地区の住民ら(同会提供)
仮設住宅で八重盛48の会 炊き出し交流会3度目 

八重山高校PTAのOB有志でつくる「八重盛48の会」(平田勝男会長、会員24人)は4日、東日本大震災で被災した岩手県宮古市近内地区の仮設住宅で、八重山そばなどの炊き出しと住民との触れ合い交流会を開いた。

 同地区での炊き出し・交流会は3年連続3度目。今回は会員ら11人が参加。同校の姉妹校、盛岡第四高の関係者らの協力を得て、現地で近内地区と西ヶ丘地区の仮設住宅に住む36世帯の人々に八重山そばとゴーヤチャンプル、ゴーヤのあえ物、デザートにパインアップルを振る舞った。

 また、前回の炊き出しの模様や八重山観光のDVDを上映したほか、八重山の企業から提供を受けた特産品が当たる抽選会などを実施。一緒に「安里屋節」を踊り、交流を深めた。宮古市の山本正德市長も交流会場を訪れ、あいさつしたという。

 同会の平田さんによると、近内地区の仮設住宅(50世帯)には現在も年配者を中心に36世帯が居住。平田さんは「3度目ということで仮設住宅の人々も明るく、心を開いて接してくれた。開始予定よりも30分も早く会場に集まってくれ、(炊き出しを)継続して良かったと感じた」と話した。

 また、一行が宿泊先に戻るために乗ったバスを多くの住民が見送り、「また来てね」と別れを惜しんだという。平田さんは「私たちは仮設住宅の人々のことを忘れていないと今回の炊き出し交流を行ったが、反対に私たちが元気をもらった。仮設住宅に住民が1人でも残っている限り、続けたい」と話した。

 今回の炊き出しでは、東京で南風花食品を経営する仲筋信夫氏(石垣市宮良出身)が八重山そば100食分を提供したほか、市内の8企業が特産品を提供した。

  八重山毎日新聞
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category徒然日記  time09:37

オカヤドカリが放卵 多田浜海岸(八重山・沖縄)

オカヤドカリが放卵 多田浜海岸
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産卵のため波打ち際に向かうオカヤドカリの群れ
=6日夕、多田浜海岸 大群で波打ち際へ

 石垣市真栄里の多田浜海岸で大潮に当たる6日夕、産卵のため、波打ち際に向かうオカヤドカリの群れが見られた。

 砂浜一面にヤドカリが広がり、海岸に来ていた登野城に住む宮良祐次さんは「これだけの大群を見たのは初めて。びっくりした」と驚いた様子。

 オカヤドカリの繁殖シーズンは5-8月。大潮の夜、大群で波打ち際へ移動し、海水につかりながら、体を震わせるようにして卵を海に放つ。

 オカヤドカリの研究をしている島村賢正さんによると、多田浜海岸では夕方から午後9時ごろにかけて、小型のナキオカヤドカリが群れで放卵することがあるという。


 八重山毎日新聞
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category地域情報  time09:24

2013-08-06

アメリカ/親の立場で大会支援 與古田さん(OKINAWA)

アメリカ/親の立場で大会支援 テキサス州 與古田さん null
左から、與古田智枝さん、息子のグラムコウ與古田樹さん、石原春雄、照子夫妻=米カリフォルニア州トーランス市文化会館クロージング・セレモニー会場

 テキサス州在住の與古田智枝さん(43)は、2011年の第5回世界のウチナーンチュ大会で若者連合会が結成され、息子がアメリカ代表として関わり始めてから若者大会に興味を抱いた。
今回の第2回若者ウチナーンチュ大会(LA大会)に保護者の立場で参加した。

 大会には長男のグラムコウ・與古田樹(いつき)さん(21)と、次男のグラムコウ・與古田萩(しゅう)さん(17)が参加し、今後の沖縄コミュニティー発展のために新しい動きをどう見いだしていくか、意見を交わした。

 智枝さんは子どもたちと一緒に自分も琉球国祭り太鼓の演奏者の一員として活動を始めた。義兄である写真家のジャン・松元さんが比嘉バイロンさんと同じ“アメリカ系ウチナーンチュ”で、以前より交友関係があったので、彼にバイロンさんを紹介してもらったという。

 智枝さんはテキサス沖縄文化協会(OCAT)の事務局長を務める。同協会はLA大会のスポンサーとなり、世界の若者たちにもウチナーグチを学ぶ機会を与えようと、沖縄で人気のウチナーグチ講師、バイロンさんに直接ワークショップの依頼をした。
 これがきっかけとなり、ロサンゼルスはじめ、テキサス、フロリダ、バージニアなどでのバイロンさんのライブ演奏をコーディネートした。

 テキサス沖縄文化協会は2008年に結成。12年に正式に非営利団体として米税務署に認可された。沖縄の文化をテキサスから世界へ発信する目的で、現在活動している沖縄文化芸能団体や沖縄文化関係者を支援している。

 智枝さんは琉球国祭り太鼓テキサス支部を5年前に設立し、今も支部長を続けている。「沖縄文化の価値に対する社会の理解度を上げるために、自分自身がさらに知識を積み、他国の異文化を理解することで、沖縄の文化を把握し、今後も文化の振興・保存、他国文化団体と交流していきたい」と目を輝かせた。


  (当銘貞夫通信員)

  琉球新報



魂 震わせる民族の記憶 (台湾・沖縄)

魂 震わせる民族の記憶 
桜坂アサイラム台湾スタイル


 那覇市の桜坂周辺を舞台に、音楽やアートが集結する“町フェス”「サクラザカ・アサイラム2013-台湾スタイルTCMウィーク」が7月27、28両日、桜坂劇場などであった。台湾の角頭(ジャオトウ)音楽と協力し、先住民たちの民族音楽をベースにしたアーティストが多数参加。沖縄、日本の音楽家やファンと交流を深め、土地の記憶が鮮やかなメロディーとともに交錯するアート空間を生み出した。

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民族の記憶を背負い、魂を震わせる声で涙を流しながら
歌う巴奈(Panai)=7月28日、那覇市の桜坂劇場

 台湾から東部先住民の音楽に即興を交えたスタイルで人気の陳建年(Pau-dull)や、東部プユマ族のボーカルユニット南王姐妹花(ナンワン・シスターズ)らが出演した。
 巴奈(パナイ)&Messageは子のために身を粉にして働く母親を歌う「レモンの花」などを演奏。ギターの静かなメロディーに巴奈が民族の記憶を背負い、魂を震わせる歌声を乗せる。Messageのメンバーが地の底から響くような声の調和を聞かせ、エイサーも踊って会場を沸かせた。

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周辺店舗の壁面に映像を投影するウォールプロジェクション。
雑貨市やワークショップなどとともににぎわった=7月28日、
那覇市牧志

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日本、沖縄、台湾の出演者が登壇し、声を合わせた
オールエンディング=7月28日、桜坂劇場

 最終日はタテタカコらのコラボレーション。タテが力強いボーカルで輪郭を描き、element of the momentがスイング感に満ちた演奏で彩りを加える。オトエホンが描く絵がスクリーンに映し出され、即興で合作する芸術作品が聴衆のイメージをふくらませる。
 最後は台湾のミュージシャンを含め、出演者が舞台に登壇して「太巴〓朗之歌」を合唱して締めくくった。

  (宮城隆尋)

※注:〓は「朗」の下に「土」


  琉球新報
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category音楽  time18:33

利用増へ 周遊バス・ゆいゆい号(OKINAWA)

利用増へ“起死回生策” 周遊バス・ゆいゆい号
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市内を走る「ゆいゆい号」。乗客は確認できない
=5日、那覇市のパレットくもじ前

 那覇市の主要観光地を巡る観光周遊バス「那覇ま~い ゆいゆい号」が6月の開始以来、利用者が少なく厳しい状況となっている。
当初の計画では、1日300人の利用を目指していたが、夏休みに入った最近は約半数強の180人、1台当たりの利用者は平均7・2人となっている。午前中は観光ガイドが乗車しているが、乗客がいないこともある。業務を委託された那覇市観光協会は「告知期間が短く、認知度が低い」と課題を挙げ、次々と“起死回生策”を打ち出している。

 「ゆいゆい号」は1日25便。バスターミナルを起点に、識名園、首里城、国際通りなど、市内の世界遺産や観光地15カ所を巡る。同協会によるとバスの開通許可が6月のスタートぎりぎりになったため、まさに「走りながら」始まった。6月は乗客数人という状況もあった。

 7月から乗客は徐々に増えているものの、目標には程遠く、広報なは「市民の友」8月号の1面全面を使って「ゆいゆい号」をアピールし、市民の利用を呼び掛けた。
通常のバスに比べ停車回数が少ないため、通勤、買い物などの移動では「急行バス」のように早いと強調している。
また夏休みの小学生の利用を狙い、市内全児童にチラシ約2万枚を配布した。
ガイドの説明が聞けることで自由研究への活用も期待している。ガイドの乗らない午後も映像で同様の解説が聞ける。「紅型柄のバスは、何のバスか分からなかった」など、市民から問い合わせも出てきている。

 これまでは終点の那覇バスターミナルで降りて、料金を払って乗り直していた。この点も、乗り継ぎ券の導入について運行会社の那覇バスと調整が付く見通しで、改善できそうだ。

 さらに那覇市の無料公衆無線LANサービスのナハ・シティ・ワイファイが4日からスタートし、主要サイトのNAHAPO(ナハポ)で、ゆいゆい号の紹介も拡充した。外国人利用者の増加も期待できる。

 県外、海外へのプロモーションに力を入れる那覇市観光協会の千住直広マネジャーは「英、中、韓の多言語パンフレットの完成も近づき、やっと売り込める状況が整ってきた」と強調。
「旅行プランに乗車券もセットしてゆいゆい号が組み込まれてくると大きい。40万人来る修学旅行生のニーズにも応えられるし、多様な旅行プランを提示していきたい」と力を込める。
トレジャーハンターなどゲームの要素を取り入れた計画もあり、今後の広がりが期待されている。


   琉球新報
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category沖縄観光  time18:19

観光情報をラジオで発信 (読谷村・沖縄)

観光情報をラジオで発信 読谷村
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放送が始まった観光情報番組「よみたんラジオ」で、番組をアピールする石嶺傳實村長(左)とパーソナリティーの比嘉雅也さん=読谷村高志保・むら咲むらFM放送局よみたんサテライトスタジオ

 【読谷】
村内の情報を観光客向けに発信する観光情報番組「よみたんラジオ」が1日、始まった。一括交付金を活用して、村が番組の制作・放送をコミュニティーFM放送局のFMよみたんに委託。毎日午前中に1時間、村内の情報を発信する。同日、村高志保のむら咲むらFMよみたんサテライトスタジオで放送された番組に石嶺傳實村長が出演し、アピールした。

 村によると、那覇方面から北部に向かう国道58号の交通量は多いにもかかわらず、観光客は村を通り過ぎているという。そのため、レンタカーで移動する観光客に村内の情報を発信することで、村への誘客を図る。運転している時間帯と予想される毎日午前9時から1時間放送する。

 村内の祭りやハーリーなどのイベント情報のほか、FMよみたんのスタッフが地域の「コアな情報」を取材して伝えるコーナーもある。残波岬から見える天気や、村内のアーティストも紹介する。災害時の情報も発信する。

 石嶺村長は「読谷にはいいものがいっぱいある。県内外の人が訪れるよう、みんなで連携して情報を発信したい」とアピール。村観光協会の小平武会長も「読谷ブランドづくりができれば。ぜひ来てほしい」と呼び掛けた。

 パーソナリティーの比嘉雅也さん(36)と前川絢妃(あやみ)さん(22)は「読谷の魅力を届けていきたい」と意気込んだ。

  沖縄タイムス

夏の自然を五・七・五 (大野山林・宮古島)

夏の自然を五・七・五 大野山林で子ども吟行会
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森の中を散策しながら俳句を詠む子どもたち
=4日、 大野山林

 2013年夏休み子ども俳句吟行&俳句会 (主催・宮古島ジュニア俳句育成会) が4日、 宮古青少年の家で行われた。
幼稚園児から高校生まで30人が参加し、 夏の大野山林の自然を題材に俳句を詠んだ。 審査の結果、 かわみつあいかさん (西辺小2年) ら4人が特選に選ばれた。

 午前9時半から開会式が行われ、 同育成会の伊志嶺亮会長が 「大野山林は宮古でも一番自然の多い場所のひとつ。 きょうはたくさんの美しい花や木、 鳥などにふれ合いながら良い俳句を作ってほしい」 と呼びかけた。

 講師で俳句誌 「円虹」 主宰の山田佳乃さんは 「俳句には一つ季節の言葉を入れる。 蝉や夏の木陰、 アイスクリームなど季節を感じる言葉を入れてほしい」 とアドバイスしていた。

 子どもたちは大野山林の中を散策しながら野鳥のさえずりやセミの鳴き声、 木々の緑、 花の周りを飛び交うチョウなど夏の景色を感じたままに五・七・五で表現していた。 また気に入った俳句を互いに選び合う句会も行われた。

 入賞者は次の通り。

【特選】
かわみつあいか (西辺小2年) 西川てるな (福嶺小4年) 満木海斉 (西辺小5年) 与那覇小由利 (宮古高2年)

【入選】
砂川ほせ (南幼) 砂川あんじ (城辺小3年) 西川昌吾 (福嶺小4年) 瑞慶覧琉華 (南小4年) 与那覇麻伊 (同6年) 砂川智穂 (平一小6年) 下地沙羅 (下地中3年) 平良暁子 (同) 仲座望 (宮古高2年)

  
 宮古新報
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category徒然日記  time10:00

クイチャー踊り「雨乞い」 城辺比嘉 (宮古島・沖縄)

クイチャー踊り「雨乞い」 城辺比嘉
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地域の住民大勢が参加し 「雨乞い」 のクイチャー
を繰り広げた=4日、 比嘉公民館前広場

 真っ青な空、 乾いた大地にクイチャーの音が鳴り響いた。
4日、 城辺比嘉公民館前広場で同自治会 (下地修会長) 主催の 「雨乞い」 が行われ、 住民らが 「さっさー、 さっさー」 のかけ声を上げながら伝統のクイチャーを踊った。
少雨状態が続く宮古島。 7月の降水量はわずか40㍉。 平年値に遠く及ばず、 基幹作物のサトウキビ畑では地割れの現象も徐々に拡大。 農家の焦りも次第に色濃くなってきた。

 雨乞いは同自治会で昔から受け継がれてきた。
集落の女性によると、 「いつやっても良い」 というわけではなく、 御嶽ニガイの年中行事 (=豊年祭、 今年は8月5日) 前日に行うのが習わし。
前々日に集落内の司御嶽に報告し、 翌日にはツカサンマと各家の代表が御嶽を訪れ、 水の神を公民館前広場に案内した上で 「雨乞い」 を執り行う。

 この日は午後5時頃に住民多数が公民館前広場に集い、 大きな輪を作ってクイチャーを乱舞。
かん水用トラックから放たれる水を全身に浴びながら長期化が心配される干ばつの1日も早い解消を祈願した。 ちょうど濃い灰色の雲が上空に差し掛かると 「さっさー、 さっさー」 のかけ声を一層高々と響かせていた。

 下地自治会長は 「先月27日頃から日取りを決めて計画していた。 1日も早く雨が降ってほしい」。 照屋秀雄さんは 「昔から雨が少ない時期には雨乞いをしてきた。 記憶では80%の確率で降っている。 今年も大丈夫だと思う」 と笑顔で話し、 雨乞いの効果に期待を寄せていた。

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「雨乞い」 で勇壮な龍の舞を奉納する宮古龍獅団
=4日、 地下ダム水位水質監視施設前

 同日は宮古土地改良区 (仲間克理事長) も城辺福里の地下ダム水位水質監視施設で 「雨乞い」 を行った。 宮古龍獅団 (砂川吉一団長) に依頼し、 水と関わりが深いという龍の舞を奉納。 強い日差しの下、 力強い龍の舞を披露した砂川団長は 「とにかく、 1日も早く雨が降ってほしいと強く願って踊った」 と息を切らしながら話していた。


   宮古新報

城辺の伝統芸能一堂に(宮古島・沖縄)

城辺の伝統芸能一堂に活性化へふれあいまつり
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友利の獅子舞を披露し祭りを盛り上げる友利獅子舞保存会の皆さん=4日、城辺公民館前

 第4回城辺ふれあいまつり(主催・城辺地区地域づくり協議会)が4日、城辺公民館などで開催された。多数の地域住民が来場し、クイチャーや獅子舞といった伝統芸能に触れるとともに、サムイ大会、民謡・歌謡ショーなどを楽しんだ。

 この祭りは、城辺地域の伝統芸能を継承するとともに、地域の連帯強化と活性化を図るために毎年開催されている。

 開会セレモニーで同地域づくり協議会の饒平名建次会長は「多彩な催しを準備している。城辺地域の味と香りを楽しんでほしい」と来場者に呼び掛けた。

 引き続き友利獅子舞保存会が「友利の獅子舞」を披露、福里保育所の園児は旧城辺町歌を斉唱し、宮古龍師団は「龍の舞」で開会行事を盛り上げた。

 この後、各種催しがスタート。午前中は保育所のおゆうぎ会、午後からはカラオケ大会や三線演奏、伝統芸能発表会、歌謡ショーで盛り上がった。

 特に伝統芸能大会に観客の視線はくぎ付け。クイチャーや獅子舞など各地で受け継がれてきた伝統芸能の世界に酔いしれた。

 三線演奏では砂川美香さんが美声を響かせ、歌謡ショーではゲストのうえち雄大さんが歌って観客を引き付けた。

 会場周辺では農産物加工品の即売や苗木の無料配布、警察展、牧草ロール回し競走、そばやかき氷の早食い大会、伝統のサムイ大会が行われ、多くの人出でにぎわっていた。

 サムイ大会は城辺学区の平良利秀さんが1位、カラオケ大会のちびっ子の部は松原海人君(福嶺小6年)と池間幹君(同5年)、一般の部は葉山初音さん(西西)がそれぞれ優勝した。

.宮古毎日新聞
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category沖縄観光  time09:40

満天の星空を満喫 (八重山・沖縄)

満天の星空を満喫 新港地区  
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南の島の星まつり2013(同実行委員会主催)は3日夜、石垣港新港地区サザンゲート広場でメーンイベントの夕涼みライブ&ライトダウン星空観望会が行われた。
会場には約8500人(主催者発表)の家族連れや観光客らが訪れ、ライブを楽しんだ後、ライトダウン後に石垣島の星空を満喫した。約1時間の観望会では天の川も確認、星座の紹介で歓声が上がった。

 星まつりは全88星座のうち、84星座を見ることができる石垣島を「星のメッカ」にしようと毎年開かれているもので、今年で12回目。

 午後6時過ぎからライブが始まり、カワミツサヤカ、夏川りみ、スクープ・オン・サムバディが登場、会場を盛り上げた。
 公開ウエディング後の午後8時半に消灯すると、夜空に無数の星がくっきり。来場者は寝転んだりして満天の星空を観察、八重山星の会のメンバーがレーザーポインターを使って星や星座を説明した。

 東京から毎年、星まつりに合わせて来島している浴衣姿の女性(37)は「今年で7回目。石垣島の星空は素晴らしい」来年も参加したい」と満足げ。

 東京から観光で訪れ、宿泊先でイベント情報を知ったという高島政人さん(55)、智佳子さん(48)夫妻は「紹介がなかったら知らなかった。星空は最高でした」と感激した様子だった。

 市内に住む大阪出身の森行明子さん(33)と埼玉出身の三日尻真亜矢さん(34)も「(星空を)見上げることはあっても、教えてもらえる機会は少ない。小学校の授業のようで分かりやすかった」と話した。

  八重山毎日新聞
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category沖縄観光  time09:35

30組のカップル誕生 星空コン(OKINAWA)

30組のカップル誕生 星空コン
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南の島の星まつり

婚活イベントで愛を告白  南の島の星まつり(同実行委員会主催)の婚活イベント「星空コンin石垣島」が4日夜、ANAインターコンチネンタル石垣リゾート(小杉真澄総支配人)で行われた。約180人の男女が参加し、ゲームなどで交流した結果、前年の15組を上回る30組のカップルが誕生した。

 星空コンは2012年から始まり、今年で2回目の開催。
 星空コンは、ホールで「どきどき恋愛ワークショップ」と銘打ったペアで行うゲームからスタート。夏川りみからの応援メッセージも披露された。
 その後は中庭で立食パーティーを行い、参加した男女が意中の相手と会話を楽しむなど交流を深めた。ステージではカワミツサヤカによるライブが行われ、華を添えた。

 最後の告白タイムでは、男性が意中の女性に愛を告白。黄色い声が飛び交うなど、この日一番の盛り上がりをみせた。
 参加した20代の男性は「あまり女性と話すことが得意ではないので、今回で克服したい」と話した。
 また、20代の女性は「みんなフレンドリーで楽しい。来年はこないようにしたい」と笑顔だった。

  八重山毎日新聞

2013-08-05

虫遊び堪能、子どもへ無料配布(沖縄)

夏休み 虫遊び堪能 座間味さん、子どもへ無料配布
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趣味で育てたクワガタなどを子どもたちに無料で譲る
座間味真さん=1日、名護市の名護青少年の家

 【名護】
趣味の昆虫飼育を通して、子どもたちに自然や生き物への興味を持ってもらおうと、名護市屋我の座間味真さん(64)=沖縄昆虫同好会会員=が7年前からカブトムシやクワガタの幼虫、タイワンキンギョを名護市内の子どもに無料で配っている。
昨年はクワガタ400匹を子どもたちに譲った。座間味さんは「昆虫を育てながら自然や生き物、命への観察力をつけて、科学の心を養ってほしい」と話した。

 知人からクワガタの幼虫をもらって育て始めたのがきっかけで「子どものころに虫を探したのを思い出して」夢中になった。数が増えたため、里親探しとともに学童や保育園に分けたところ、口コミで広がった。

 昨年はクワガタ400匹、カブトムシ60匹、タイワンキンギョ2千匹を育て、繁殖用に残した一部を除き、子どもたちに分けた。ことしも同数程度を予定している。

 ことしも8月末から9月にかけて子どもたちに幼虫を分ける予定だ。座間味さんは「理科への興味を持つきっかけは簡単なことから始めたほうがいい。見るだけでなく、たくさん触って育ててほしい」と話し、理科好きの子どもが増えることを期待した。配布先はほぼ決まっている。


    琉球新報
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category地域情報  time17:55

村挙げ「タンカーユーエー」 双子姉妹を祝福(渡嘉敷、沖縄)

村挙げ「タンカーユーエー」 渡嘉敷、双子姉妹を祝福
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双子の一生美ちゃん(右)、一生幸ちゃんと笑顔の山城夫妻
=7月31日、渡嘉敷村中央公民館

 【渡嘉敷】
渡嘉敷村で昔から盛んな行事「タンカーユーエー」(1歳のお祝い)が7月31日、村中央公民館で村住民ら約150人が出席して盛大に開かれた。
タンカーユーエーが村公民館を貸し切って開かれたのは今回が初めて。

 お祝いの赤ちゃんの両親は、渡嘉敷村で生コン業、民宿などを経営する山城一正さん(42)、茂美さん(47)夫妻。
昨年7月31日、待望の愛娘(まなむすめ)、双子の長女・一生美(かなみ)ちゃん、次女・一(か)生(な)幸(さ)ちゃんを出産した。

 祝いには座間味昌茂渡嘉敷村長も出席し「赤ちゃんは村民の宝、お年寄りのトゥシビー祝いと同様に、赤ちゃんの祝いも村を挙げて祝いましよう」とあいさつした。

 茂美さんは「思いもよらず高齢で赤ちゃんを授かり、とてもうれしい。みんなに祝っていただき感謝です」と笑顔で話した。

 茂美さんの妊娠・出産や子育ての様子なども映像で紹介され、舞台では門元ミカさんの民謡ショー、青年会のエイサーなどが披露されるなど盛り上がり、皆でカチャーシーを踊って双子の赤ちゃんを祝福した。

(米田英明通信員)


琉球新報



巨大オバー登場 「イチハナリ」(沖縄)

巨大オバー登場 きょうから「イチハナリ」
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旧伊計小中学校の屋根に座った大きなオバー
=2日、うるま市与那城伊計

 【うるま】
現代芸術を楽しみながら島の風景や生活を体感する「2013イチハナリアートプロジェクト」(主催・うるま市観光物産協会、共催・うるま市、日本こうさく学研究会、琉球新報社)が3日、うるま市与那城の伊計島で開幕する。

 招待作家に照屋勇賢さんらが参加。旧伊計小中学校の校舎内や伊計集落の民家などに芸術作品を展示する。
開幕前日の2日、旧伊計小中学校の屋根にはオバーが座り、来場者を迎える準備が整った。

 3日は子ぶた色塗りワークショップ(11時~、13時半~、15時半~開催)や豚のお面作り(随時)もある。イベントは9月1日まで。

  午前10時から午後6時(金、土、日は午後7時)。

  入場無料。




  琉球新報
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category沖縄観光  time11:23

お盆期間7.6%増 空路の予約状況(OKINAWA)

お盆期間7.6%増 沖縄関係空路の予約状況
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2013年お盆期間の県内路線予約実績

 沖縄関係路線を就航する国内航空5社は3日までに、お盆期間(9~18日)の予約状況を発表した。予約数は前年同期比7・6%増の65万6372人、提供座席数は3・5%増の86万1222席となった。

 全日本空輸(ANA)の予約数は3・1%増の24万3065人。盆休み期間中に5便の臨時便を運航するなど、提供座席数は1・1%増の30万6260席となった。主要路線の那覇-羽田線は前年とほぼ横ばいだが、石垣路線などが全体を押し上げた。

 日本航空(JAL)は0・6%減の10万8760人で、提供座席数は2・8%増の13万7740席となった。主要路線の那覇-羽田線は2・3%増の9万1213人となったが、関西路線を日本トランスオーシャン航空(JTA)へ移管したため、全体で微減となった。

 JTAは4・0%減の8万3984人。石垣-与那国線を琉球エアーコミューター(RAC)へ移管したため、提供座席数は9・5%減の11万4100席。石垣-羽田線などが前年を下回った。

 RACは48・7%増の1万168人、提供座席数は15・9%増の1万7090席となった。

 スカイマークは23・4%増の21万395人。石垣と那覇、成田、神戸を結ぶ新規3路線の開設で提供座席数は12・5%増の28万6032席となった。


  琉球新報
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category沖縄観光  time11:16

被災者支援へ「ふちゅくるん」 グッズ販売(沖縄)

被災者支援へ「ふちゅくるん」 グッズ販売で資金造成
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「ふちゅくるん」グッズの購入を呼び掛ける
同団体のメンバーら=うるま市内

 【中部】
東日本大震災の被災児童や県内避難者を支援する団体「いのちの未来プロジェクトふちゅくるん」はこのほど、支援資金造成のためのTシャツやトートバッグ、ステッカーを製作した。
県内のイベントなどで販売する。売り上げは、福島から子どもたちを呼び、県内の子どもとの交流事業に活用する。

 同団体は、原発事故後に県内に避難してきた福島県出身の大橋文之さん夫妻が中心になり立ち上げた。「ふちゅくるん」は「懐」を意味し「子どもを懐に抱くように」と子どもを大事に思う親の気持ちが込められている。

 Tシャツなどにプリントされている「ふちゅくるん」のロゴは、趣旨に賛同した木版画家の名嘉睦稔さんがデザインした。紅型で色付けもされている。

 福島から子どもを迎える時には、平和学習や文化交流をする予定という。同団体メンバーで自身も避難してきたという桜井野亜さんは「福島の子どもたちが沖縄に来て将来の可能性を感じ、未来を切り開くことができれば」と思いを込めた。


  琉球新報
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category地域情報  time10:59

モデルは90歳以上でファッションショー(OKINAWA)

モデルは90歳以上 老人施設でファッションショー
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シルバーファッションショーに登場したモデルのお年寄りたち
=7月27日、社会福祉法人麗峰会いえしま施設内中庭

 【伊江】
社会福祉法人麗峰会いえしまの「2013年度夕涼み会」が7月27日、同施設内中庭で催され、特別養護老人ホーム・グループホーム入所者やデイサービスセンター利用者の家族、村民ら約300人が訪れた。
入所・利用者のお年寄りによるシルバーファッションショーも開かれ、6人のモデルたちが、色あでやかな衣装をまとい舞台に登場すると、会場は笑顔と笑い声に包まれた。

 ファッションショーは世界各国から富士山を訪れる観光客を想定。
スペインの闘牛士やハワイアンドレス、インドのサリーなどをイメージした衣装は全て職員の手作りで挑んだ。出演したモデルは全員90歳以上で、赤いチャイナドレスを着こなした島袋マツさんは106歳になる。舞台中央には入所者たちが丁寧に仕上げた大きな富士山の貼り絵が掲げられ、会場を引き立てた。

 カラオケ大会も開かれ、デイサービス利用時に意気投合した知念宗真さん(85)と玉城トミさん(84)がデュエットした。フィナーレには花火も上がり、訪れた家族らは「また来るからね」と声を掛けて会場を後にした。

 同会の中真京子園長は「地域と家族が触れ合う機会として貴重な行事の一つ。恒例のファッションショーは、モデルにどの国にしたいかなど希望を聞き、職員がまとめ上げ、大成功だった」
と話した。

(中川廣江通信員)

琉球新報



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category地域情報  time10:53

一万円札ウチカビ 「琉球冥界銀行券」(OKINAWA)

一万円札のようなウチカビ その名も「琉球冥界銀行券」
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一万円札にそっくりなウチカビを開発した泰陽貿易の
漢那用哲専務(左)と販売元のコーヨウ企画の千葉信一代表
=宜野湾市のコーヨウ企画

 【中部】
福沢諭吉になぜか首里城-。
「琉球冥界銀行券」と銘打った一万円札にそっくりなお札は浦添市の泰陽貿易(中島善助社長)が開発、宜野湾市にあるコーヨウ企画(千葉信一代表)が6月から販売を始めている「ウチカビ」だ。

 現代風にアレンジしたウチカビは煙の出ない紙で作られ、お香の香りもほのかに漂う。
ウチカビの風習は沖縄だけではなく、中国・台湾・シンガポール・韓国などでも見られる。中国系の人たちの間では「紙銭」と呼ばれ、その国々の紙幣をかたどっているという。
漢那用哲専務は「ウチカビとしてはもとより、観光客の旅の記念にしてもらえればうれしい」と話した。

   「琉球冥界銀行券」の問い合わせは
   コーヨウ企画 (電話)098(893)8575。

 (稲福元子通信員)


  琉球新報
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category沖縄観光  time10:12

原爆正当化は神話にすぎず ストーン氏 (沖縄)

原爆正当化は神話にすぎず ストーン氏、資料館見学
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原爆が落とされて廃虚と化した市内の写真に見入る
オリバー・ストーン監督
=4日、広島県の広島平和記念資料館

 【広島で与那嶺路代】
ベトナム戦争を題材にした映画「プラトーン」などで米アカデミー監督賞を2度受賞し、社会派の映画監督として知られるオリバー・ストーン氏が4日、来日した。最初の訪問先である広島県で、広島平和記念資料館を見学した。

 見学後、ストーン氏は報道陣に「原爆投下が正しかったというのは神話にすぎない。広島を忘れてはならない。正しく記憶されなければならない」と語った。さらに「今、米国のアジア軍事化がかつてないほど進んでいる。世界にとって非常に危険だ」と警鐘を鳴らした。

 ストーン氏はこの日、韓国の済州島から日本に入った。平和記念式典や原水爆禁止世界大会に出席し、被爆者との対話も予定している。7日に長崎へ移り、東京訪問後、13日に来県する。14日に沖縄コンベンションセンターで琉球新報社主催のシンポジウムに出席する。


  琉球新報

八重山(演劇部門)に優秀賞 全国高文祭(沖縄)

八重山(演劇部門)に優秀賞 全国高文祭

【長崎で内間安希】
第37回全国高校総合文化祭は最終日の4日、八重山高校演劇部が演劇部門で優秀賞を受賞し、8月に東京の国立劇場で開かれる優秀校東京公演出場を決めた。
放送部門では那覇国際高校映画研究部がビデオメッセージ部門で昨年度に引き続き優秀賞を受賞した。
アナウンス部門では八重山高校の丸山映実加(えみか)さん(3年)、朗読部門で同校の平良実里(みのり)さん(2年)が審査員特別賞を受賞した。

 創部からわずか約2年半の八重山高校演劇部が演じたのは、高校生らが文化祭の出し物を決める過程を描いた「0(ラブ)~ここがわったーぬ愛島(アイランド)」。
ユーモアたっぷりの演技に、会場からは大きな笑いが湧き起こった。部長の大嶺綾楓(あやか)さん(3年)は「受賞が信じられない。国立劇場出演が楽しみ」と声を弾ませた。

 那覇国際高校映画研究部は若い男女の恋心を描く映像作品「島恋」を発表した。初めて監督を務めた比嘉沙季(さき)さん(2年)は「制作を手伝ってくれた先輩や後輩に感謝の気持ちでいっぱいだ」と強調。
絵コンテ担当の上地媛子(ひめこ)さん(2年)は「審査員がカット割りを褒めてくれた」と笑顔で話した。

 八重山高校の丸山さんは「八重山の伝統工芸品」と題し、ミン
サー織りについて紹介。平良さんは石垣島出身のIT企業社長・今井恒子さんの著書「ウミンチュの娘」を朗読した。


   琉球新報

興南が総体ハンド制覇 カヌーC2、C4も優勝(沖縄)

興南が総体ハンド制覇 カヌーC2、C4も優勝
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前半7分、カットインシュートを決める宮城護
=4日午前、佐賀県の神埼中央公園体育館

 【北部九州総体】北部九州総体の男子ハンドボールの決勝戦が4日午前11時半から、佐賀県の神埼中央公園体育館で行われ、県代表の興南高校が愛知(愛知)を27―26で下し、優勝した。興南は4年ぶり5度目の全国制覇。

 立ち上がりから積極的にディフェンスの隙を突いてステップシュートやロングシュートを狙った興南が開始12分で8―2と大きくリード。高い位置の守備で相手のミスを誘い、中間速攻で得点を重ね、前半を18―13で折り返した。
 後半は愛知の猛攻に苦しむ。早いパス回しでディフェンスのリズムを崩され、ラスト6分で同点に追いつかれた。しかし、興南はそこから粘りのディフェンスで逆転を許さず、主将の黒島誠の左サイドからループシュートや伊舎堂博武のロングシュートなどで得点を重ね、逃げ切った。

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カヌーのカナディアンフォア200メートル決勝で
力強く進む沖水のメンバー
=4日、大分県豊後高田市真玉カヌー場


 また同日、大分県で開かれた全国高校総体カヌー競技のカナディアンフォア(4人乗り)200メートルで、沖水(大仲雅人・大城就一・仲宗根脩真・末吉集人)が38秒648のタイムで優勝した。

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カヌーのカナディアンペア200メートル決勝で力強く進む
沖水の仲宗根脩真(左)と大城就一のペア
=4日、大分県豊後高田市真玉カヌー場

 同ペア(2人乗り)200メートルでは、大城・仲宗根組が、40秒694で2連覇し、同500メートルと合わせて2年連続の2冠を達成した。



【琉球新報電子版】




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categoryスポーツ  time09:52

「お魚がいっぱいだ!」/海中観光 (宮古島・沖縄)

「お魚がいっぱいだ!」/親子連れ160人が海中観光
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魚やサンゴ礁を鑑賞する子どもたち。魚が現れるたびに
歓声を上げた=3日、上野宮国沖の海中

 水中観光船でサンゴ礁や海の生き物などを観察するイベント「シースカイ博愛で行く『ドキドキワクワク海底探検』」が3日、上野宮国沖で行われた。3回の運航に親子連れ160人が乗船して海中観光を楽しんだ。子どもたちは魚を見付けるたびに「魚がいっぱいいるよ!」と歓声を上げて大喜びだった。

 海に親しむイベント「海族まつり」の一環で、宮古島市と宮古島観光協会が主催した。「海底探検」で海の素晴らしさを再認識してもらうことが狙いだ。

 この日は運航した3便ともに満席。先月末に新聞紙上で告知したところ予約が殺到する人気ぶりで、発着地点の博愛漁港は多くの親子連れでにぎわった。

 出港して間もなくすると船底のガラス窓には雄大な海底の自然が広がった。子どもたちだけでなく父母らも歓声を上げ、巨大なサンゴ礁や魚の群れ、海中に差し込む太陽光が作る「光のカーテン」を楽しんだ。

 観察した魚はイスズミやロクセンスズメダイ、イラブチャーなど。ウミガメやウミヘビも現れて子どもたちを喜ばせた。

 夏休みで岡山県津山市から宮古島に遊びに来ている有本幸平君(小2)は「海の中を初めて見たけどすごかった。とても楽しい」と笑顔。祖父の久貝勝博さん(62)は「とても良い催しだと思う。いろいろなサンゴを見ることができた」と喜んでいた。

.宮古毎日新聞
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category沖縄観光  time09:39

しまくとぅばで各駅語る ゆいレール案内好評(沖縄)

しまくとぅばで各駅語る ゆいレール案内好評
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改札周辺ではスピーカーからしまくとぅばのアナウンスが
聞こえる=7月24日午後、那覇市久茂地・県庁前駅

 「くまや、なーふぁ空港 やいびーん」。4月から、ゆいレール各駅でしまくとぅばによる駅の案内が始まった。
改札がある階で放送し、乗客からは「とてもいい取り組み」と評判は上々だ。
利用者からの要望、過去に「世界のウチナーンチュ大会」で放送した際の好評もあり、案内に踏み切った。公共交通での使用は、しまくとぅばを使う機運の盛り上げにも一役かっている。
(特報・謝花直美)

 全15駅で放送し、赤嶺駅では次のように流れる。「はいさい、沖縄都市モノレール ゆいレールんかい のいが めんそーち きみそーち いっぺー にふぇーでーびる。くまや、赤嶺駅やいびーん(こんにちは。今日は沖縄都市モノレールへのご乗車いただきありがとうございます。ここは赤嶺駅です)」

 語(かた)やびら沖縄語(うちなぁーぐち)ぬ会の玉城弘会長のアナウンスを録音し放送。同社の上原悟営業企画課長は「話し言葉の親しみやすさを生かしてもらった」と説明。地名も本来の読み方を生かし、那覇は「なーふぁ」、小禄は「うるく」、儀保は「じーぶ」というふうに読む。同様内容の日本語放送とともに放送する。ホームは安全確保のため「誰が聞いてもすぐに理解できるような言葉」で案内する必要があり、しまくとぅばの放送はしていない。

 しまくとぅばの案内第1弾は2011年の「第5回世界のウチナーンチュ大会」。「海外からの県系の人々を歓迎しよう」と放送した。「ゆいレールぬぉー 世界ぬ うちなーんちゅ大会んにけてぃー しんか うちするてぃ かしーし おーえん そーいびーん(ゆいレールは世界のウチナーンチュ大会に向けて、一同支援と応援をしています)」

 各駅ごとに車内で流すメロディー紹介も一工夫。県庁前駅の「てぃんさぐの花」は、「県庁めーぬぉ 駅やぃびーん。歌やてぃんさぐぬ花。うやぬゆしぐとぅや わしみそーらんぐとぅ(県庁前駅です。歌はてぃんさぐの花、親の教えは忘れないようになさってください)」と、琴線にふれる内容だった。

 同社の仲吉良次社長はさらに、しまくとぅばを推進するため「これからは季節季節の言葉もいれたい」と話す。



   沖縄タイムス
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categoryフォトログ  time09:34

2013-08-02

【母として・異国で生きる県系人】ウチナーンチュ・OKINAWA

【母として・異国で生きる県系人】
慶子・太田・ディエテリッチさん 那覇市出身

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慶子・太田・ディエテリッチさん(右)の夫婦

子の好きな道を尊重
 那覇市出身の慶子・太田・ディエテリッチさん(72)は約50年前、当時琉球政府の施設課で働いていた時、海軍将校だった夫のジェフさんと友人の紹介で知り合った。1年の遠距離恋愛の末、ジェフさんは慶子さんのために軍を退役し沖縄に戻り「ヴォイス・オブ・アメリカ」の事務局で働いた。そして那覇の三原教会で晴れて挙式した。

 その後、外交官になったジェフさんに付いて当時不安定な中東や内戦中の南米の国などを回り、1女1男を育てた。爆音を聞きながら子どもたちを守るため、落ち着かない不安な日々を過ごしたこともあった。

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マリさん(前列右)の家族

 長女マリさん(46)は沖縄生まれ。小さい時から読書に没頭しエッセーを書き漫画や絵を描くのも好きだった。成績優秀で高校を16歳で卒業、ハーバード大学に進学し英文学を専攻した。卒業後、ワシントンDCで就職するが、大学院に進学しビジネスを学んだ。修士号取得の前に外交官の試験に挑戦し見事、合格。1年後、外務省からの採用の通知が届く。

 スペイン語、ポルトガル語、フランス語、ロシア語が堪能なマリさんはロシア赴任中に軍関係のガードをしている男性と知り合い結婚。彼にはすでに2人の子どもがいた。結婚に反対しなかったかと聞くと「マリはその2人の子どもたちのことも親身になっていたし、彼女が選んだ道を信じた」と慶子さんは話す。娘が1人増え、現在赴任地のエルサルバドルで報道官の職に就いている。

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ロバートさん(左)の家族

 長男のロバートさん(32)はイスラエル生まれ。小さいころから優しい性格で誰からも好かれたという。大学ではコンピューターサイエンスを専攻し卒業後、英語教師助手として念願の日本の地で働くことになった。

 帰国後、米国のIT関係の仕事に就くがその間、日本で行われた大規模のコンピューターのゲームショーを見に行った際、日本の会社にゲームデザイナーとして採用された。現在日本人女性と結婚し男の子に恵まれ東京に住んでいる。

 慶子さんは「子どもたちがそれぞれ好きな道を選択していくことを尊重してきた。ただ、悔いているのは心のよりどころである故郷沖縄を頻繁に訪ねることができなかったこと。昨年から家族で沖縄旅行を計画している」と語る。「これまでの私の人生は各国で素晴らしい人たちに巡り会い、子育ても運が良かった。今もいい人生を送っている」とも話した。


(鈴木多美子通信員)


琉球新報



しまくとぅば広めよう プレイベント(沖縄)

しまくとぅば広めよう 県民大会向けプレイベント
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「しまくとぅば普及ソング」を歌う園児ら=2日、県庁

 しまくとぅば(琉球諸語)の普及・継承を図るため9月18日に開く「しまくとぅば県民大会」を周知しようと、県は2日、県庁でプレイベントを開いた。
歌手のチアキさんが、県民大会に向けて作られた「しまくとぅば普及ソング」を、ポプラ保育園(那覇市)の園児たちと一緒に歌った。
県の高良倉吉副知事は「互いに気持ちを合わせ、しまくとぅばを広げていこう」とあいさつした。


 【琉球新報電子版】


高校総体:仲宗根・大城組2連覇 カヌー500m(OKINAWA)

高校総体:仲宗根・大城組2連覇 カヌー500m
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カヌーのカナディアンペア500メートルで優勝。
2連覇を果たした沖水の仲宗根脩真(左)、大城就一
=2日午後、大分県・豊後高田市真玉カヌー場

 【北部九州総体取材班】 
全国高校総合体育大会第6日の2日、大分県の豊後高田市真玉カヌー場で開かれた男子カヌーのカナディアンペアの500メートル決勝で、沖縄水産の仲宗根脩真・大城就一組が2連覇を達成した。

  沖縄タイムス
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categoryスポーツ  time17:59

沖尚ナイン、甲子園へ出発 (沖縄)

沖尚ナイン、甲子園へ出発
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甲子園での活躍を誓う沖尚の諸見里匠主将(中央)
=2日、那覇空港

 8日に開幕する第95回全国高校野球選手権記念大会に出場する沖縄尚学高校野球部が2日午前、甲子園に向けて出発した。

 同日、那覇空港で行われた壮行激励会には、保護者らが多数集まり、選手らにエールを送った。

 県高野連の神谷孝会長は「一つ一つのプレーにみんなが心を一つにして、初戦突破に全力を尽くしてほしい」と激励。諸見里匠主将は「春のリベンジで全員で初戦突破を目指し、一つでも多く勝てるよう頑張るので応援よろしくお願いします」と、宣言した。

 エースの比嘉健一朗は「1球1球大切に、コースをつく投球で初戦突破を目指したい。気持ちも、体調も上がってきている」と、順調な調整ぶりをアピール。比嘉公也監督は「勝つだけです」と、気を引き締めた。

 チームは3日の甲子園練習後、5日の
 組み合わせ抽選会に臨む。

    沖縄タイムス
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categoryスポーツ  time17:57

伝統の「龕」装飾手直し 中城村津覇区・沖縄

伝統の「龕」装飾手直し 中城村津覇区
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龕の装飾手直しをする呉屋勲さん(左)と義間盛一さん
=中城村津覇・火之神殿内仮設小屋

 【中城】
村指定の有形民俗文化財で遺体を運んだ村津覇区(新垣美恵子自治会長)の「龕(がん)」の装飾手直し作業が進められている。作業は、新垣健二さん(65)、呉屋勲さん(60)、義間盛一さん(58)を中心に、休みの日には集落の人も駆け付けて手伝っている。

 9年ごとに行われる作業で、津覇小学校体育館裏にある龕屋から運ばれた朱色の龕は村の火之神殿内のプレハブの仮設小屋に安置され、仏画や蓮(はす)の絵が描かれている4面の壁板、屋形・柱・戸などが分解されている。

 柱の下部に輿(こし)の総重量が100キロと表示されている。ひつぎを入れる内室は幅75センチ、長さ160センチ。かつては集落の屈強な若者8人が1組になり、交代で輿を担ぎ墓まで遺体を運んだ。雨上がりや勾配のきつい所は参列者も加わりロープで引っ張った。龕を所有してない集落が借用することも多かったという。

 戦後の龕は1949年、当時大工の棟梁(とうりょう)だった故新垣緒義さんが製作し、故呉屋正樹さんが絵を描いた。その後は9年ごとに装飾手直しを行ってきた。今回の装飾では柱部分の腐食が見つかったという。

 新垣さんらは「子どものころ、龕を使うのを見たことがある。先輩たちが行ってきた歴史を伝えたい」と話す。

 旧暦の9月9日には、新調中の「獅子舞」の胴着と共に、集落の道ジュネーでお披露目される。


  (翁長良勝通信員)

  沖縄タイムス

しまくとぅば、おいしぃ (西原・沖縄)

しまくとぅば、おいしく学ぶ 西原
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しまくとぅばを学びながら、んむ(芋)のあんだぎー(てんぷら)
を作る子どもたち=西原町中央公民館

 【西原】親子しまくとぅば講座(主催・町中央公民館)の3回目が7月29日、同公民館であり、親子6組が野菜の呼び方を学びながら天ぷらを作った。町内に住む呉屋定子さん(77)や小波津ミヱ子さん(92)が講師を務めた。

 講座では「くれー、ぬーんでぃ言ーが(これは何と言う)?」
のフレーズを使いながら野菜の名前を順々に説明。
なーしび(ナス)、ういぐゎー(キュウリ)のほか、あんだ(油)、むじなくー(小麦粉)の表現も学んだ。
祖父と参加した宮城遼大(はると)くん(9)=西原南小3年=は「先週の講座で畑に行って習ったから覚えてるよ。それは、んむ(芋)!」と大正解。

 今後は、しんめーなーびを使った料理体験や童歌遊びを予定している。

     参加申し込みは町中央公民館、
       電話098(945)3657。

  沖縄タイムス

沖縄と似た生態系学ぶ 環境調査隊(奄美・沖縄)

沖縄と似た生態系学ぶ 奄美で環境調査隊
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奄美市の住用川で、リュウキュウアユやテナガエビなど
川にすむ生き物を調査する隊員
=1日、鹿児島県奄美市

 【奄美大島で篠原知恵】
「沖縄こども環境調査隊2013」(主催・沖縄タイムス社、共催・沖縄美ら島財団)の小中学生8人は1日、奄美の隊員6人と一緒に奄美市内でマングローブやリュウキュウアユを観察し、沖縄と似た奄美大島の自然や生態系を学んだ。

 両隊はマングローブ原生林を訪れ、マングローブやカニを観察した。環境省自然公園指導員の常田守さんは「彼らの生きる戦略を踏まえた保護活動をしなければ、環境を破壊しかねない」と話し、2種のマングローブとその周辺にいる生き物のすみ分けのルールに合わせた取り組みの必要性を訴えた。

 沖縄カトリック中3年の高山真之介さんは「(絶滅など)知らない間に環境問題が起きていると気付かされた。壊すのは簡単だが元の環境を取り戻すには時間がかかる」と話した。

   沖縄タイムス
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category地域情報  time12:24

ニューヒーロー闘牛戦士 「ワイドー」参上(うるま市・沖縄)

うるま市にニューヒーロー 闘牛戦士「ワイドー」参上
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<悪の一味に「爆弾割り」>園児らを前に熱い闘いを繰り広げる闘牛戦士ワイドー(右)とカミヤー軍団=うるま市石川のむぎの子保育園

 【うるま】闘牛をローカルヒーローとして身近に感じてもらおうと、闘牛戦士「ワイドー」が6月に誕生し、市内の保育所やイベントなどで公演している。
発起人は、闘牛実況アナウンサーの伊波大志さん。
創作のきっかけは披露宴の余興だというが、今では「子どもたちに闘牛を広めたい」と精力的に活動している。

 公演には、ワイドーと「悪の組織カミヤー軍団」、解説者の伊波さんが登場。赤と黒の色使いで頑丈そうなワイドーに、紫のマントを着たカミヤー軍団の一味が襲い掛かる。カミヤーの衣装は、伊波さんのアイデアで手作りだ。

 ワイドーの技は、実際の闘牛の技を忠実に再現した。
相手の眉間を目がけて角を打ち込む割技をベースに「爆弾割」、角を掛けて相手の首をひねる掛け技を基に「カキヤーハリケーン」、上から丸抱えするマンガタミーを模して「マンガタミーアタック」を編み出した。

 うるま市石川のむぎの子保育園でこのほど行われた公演では、園児ら約90人が“観戦”。声援で力を得たワイドーが、一味をやっつけると、子どもたちは伊波さんと声を合わせ「ワイドー(わっしょい、よくやった)」とたたえた。

 伊波世羅くん(5)は「闘牛に似ていた。ワイドーが強くて楽しかった」と話した。

 現在は、ワイドー役や悪役を伊波さんの妻・彩絵さんが務めることもあるという。伊波さんは「いろんな人を巻き込んでいきたい」と賛同者も募集している。


  琉球新報

「観光の日」、空港で歓迎キャンペーン (宮古島・OKINAWA)

「観光の日」、空港で歓迎キャンペーン
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 「観光の日」 となった8月1日、 宮古島市 (下地敏彦市長) など関係団体によるイベントキャンペーンが宮古空港で行われた。 東京直行便で到着した来島者をミス宮古や市イメージキャラクター 「みーや」 たちが歓迎。 この日限定の記念ストラップ付き上陸認定証をはじめ黒糖や雪塩、 パンフレットなどが配られた。 また空港ロビーでは宮古で開催される各種イベントのポスター展も行われている。 きょうからは東京都の世田谷祭り、 引き続き県の韓国での販促活動に参加するなど宮古観光を積極的にピーアールしていく。

 この日午前9時50分に到着した東京直行便は満席となり、 大勢の観光客が来島した。 到着ロビーではミスティダの岩崎つかささん、 ミスブーゲンビレアの下地陽子さん、 特別観光PRスタッフとなったなかよし学童の小学生たちが上陸認定証や記念品を手渡した。 また宮古島東急リゾート職員の 「シンカヌチャ」 が勇壮なエイサーを披露。 紫イモお菓子の試食とアンケートも行われた。 この歓迎に観光客たちも驚きとともに笑顔をみせ、 さっそく旅の記念に 「みーや」 と一緒に写真を撮る子どももいた。

 一日限定の上陸認定証には宮古方言が紹介されている。
記念品はパラダイスプランが雪塩のキャンディーや雪塩ふわわ、 県黒砂糖工業会等が多良間島産黒糖、 オリオンビールがノンアルコールビール、 市体験工芸村が貝殻のストラップなどを無償提供した。

 今夏の観光シーズンについて同協会の池間隆守専務は 「ことし4~6月の入域観光客は前年度を若干上回っている。 前年度実績は台風が接近した8月だけが前年割れだった。 台風がなければ順調に増えていくと思う」 と話した。 2日からは世田谷祭りでプロモーション活動を行い、 韓国では下期以降のチャーター便就航などを求めていく。 すでに9月下旬にソウル─宮古2便が決まっており、 「韓国はゴルフ人口が多いので期待が持てる。 将来的には定期便に移行できれば」 とインバウンド誘致に意欲を見せていた。

 またイベントポスター展では4月の海びらきやトライアスロン、 6月のロックフェスティバル、 7月のマンゴーまつりなど宮古で開催される各種イベントを紹介。 黒糖や 「おきなわ食材の店」 もPRしている。

 沖縄県では8月を 「観光月間」 と位置付け、 県民の観光への認識を高めていくとともに、 沖縄観光を広くアピールするため1日を 「観光の日」 として県内各地でキャンペーンが行われている。 昨年、 宮古ではマンゴージュースや雪塩キャンディーなどの配付を行ったが、 ことしはエイサーの演舞なども加えたイベントキャンペーンとした。


  宮古新報
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category沖縄観光  time09:26

特産紫イモ使用スイーツ(宮古島・沖縄)

宮古と藤枝の特産コラボ紫イモ使用スイーツ商品化
/副市長に報告

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長濱副市長(右)に“コラボスイーツ”の説明をする岡村社長(左)と、その様子を取材する静岡第一テレビのスタッフ
=31日、副市長室

 宮古島特産の紫イモを使った、宮古島市と友好都市である静岡県藤枝市の“コラボスイーツ”2品がこのほど完成した。
開発に携わった西光エンジニアリング(本社藤枝市)の岡村邦康社長が31日、市役所平良庁舎に長濱政治副市長を訪ね、サンプル品を持参し完成を報告した。

 今回、開発されたスイーツは宮古島産紫イモ「ちゅら恋紅」と藤枝産のイチゴと米粉を使ったパイ「ちゅら恋紅パイも」と、「ちゅら恋紅」と宮古島産モズク、藤枝産乾燥シイタケの粉末などを使った「宮古島ようかん」。静岡県産業振興財団による機能性食品の開発促進と食品関連産業の振興と集積を目指す「フード・サイエンスヒルズプロジェクト」の一環として、静岡県の西光エンジニアリング、かしはる、鈴代商店と、宮古島市の南国食楽Zuが連携して商品化した。

 副市長室を訪れた岡村社長は、商品の特徴を紹介するとともに静岡県と沖縄県内で年内に発売予定であり、現在、パッケージデザインの最終調整を行っていることなどを報告した。

 試食した長濱副市長は「甘さが控えめな良い味でおいしい」と評するとともに、「藤枝市側が積極的に紫イモを取り上げてくれたことに感謝している」と語った。

 今回の岡村社長の来島には静岡第一テレビの取材スタッフが同行。副市長への報告のほか、栽培農家やペースト工場などが撮影された。

.宮古毎日新聞
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categoryグルメ  time09:20

2013-08-01

小禄高がパレード熱演 全国高文祭、(OKINAWA)

小禄高がパレード熱演 全国高文祭、長崎で開幕
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全国高総文祭のパレードに13年ぶりに出場した
小禄高吹奏楽部=31日、長崎市の長崎水辺の森公園

 【長崎県で與那覇里子】
高校生最大の文化の祭典、第37回全国高校総合文化祭(文化庁など主催)が31日、長崎県で始まった。24部門に約2万人が参加し、4日まで成果を競う。

 13年ぶりに県勢が出場したパレード部門では小禄高校吹奏楽部が海邦国体で流れた海邦マーチ「おきなわ」など3曲を披露。約20分の華やかな音楽とダンスに沿道から「沖縄頑張れ」の声援と拍手が湧いた。

 パレードには国内やオランダなど海外から70校、約2500人が長崎市中心部を練り歩き。

 3年の新崎理奈部長(17)は「たくさんの声援が聞こえて、楽しい演奏だった。一生に1度の大きな舞台で沖縄を大きくアピールできた」と笑顔。

 片岡泛(ひろし)さん(78)は同部所属の孫2人の応援で福岡から駆け付け「誇らしい。スタートからゴールまで孫に手を振って走り回った」と小禄の明るい演奏に大満足だった。

 県勢は同日、将棋に個人3人、団体2校が参加したが上位に入らなかった。

  沖縄タイムス

パインの日に試食などでPR(OKINAWA)

パインの日に試食などでPR
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試食などで県産パイナップルをPRする東村
のメンバー(左側)=那覇空港

 8月1日の「パインの日」に合わせ、県産パイナップルを広くPRするイベントが県内外で開かれた。

 国内一の産地、東村(伊集盛久村長)は、那覇空港でパインの試食やパネル展示などのキャンペーンを展開。生食用100個(約1600人分)、全果汁のジュース、特製ジャムなどをふるまったほか、酸味が少なく甘みが強い品種「ゴールドバレル」のブランド化に向け、アンケートも行った。

 試食コーナーでは観光客らが舌鼓をうった。東京から家族で訪れた石神類さん(45)、なほみさん(47)、伊作君(13)は「外国産に比べて、甘くてみずみずしく、筋もない。多少高くても、おいしければ売れると思う」と話した。

 伊集村長は「8月末まで生食用の出荷が続く。県産パインのおいしさを県内外に知ってもらい、消費拡大と生産振興につなげたい」とアピールした。

 一方、大阪では県主催のイベントがあった。JR大阪駅に隣接するグランフロント大阪うめきた広場内で、県産パイン2種、パインとシークヮーサーの特製スムージーが無料で提供された。駅ビル大阪ステーションシティのレストランフロアでは「沖縄グルメフェア」も開幕。11日まで、全22店舗でパインをはじめ沖縄食材を使ったメニューが販売される。

   沖縄タイムス
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categoryグルメ  time19:14

こども環境調査隊:固有種の保護考える 奄美・沖縄

こども環境調査隊:固有種の保護考える 奄美
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野生生物保護センターの後は、奄美海洋展示館も見学。
オニヒトデとホラ貝を同じ水槽に入れる実験を見つめる隊員
=31日、鹿児島県奄美市

 「沖縄こども環境調査隊2013」(主催・沖縄タイムス社、共催・沖縄美ら島財団)の小中学生8人は31日、奄美隊員6人と一緒に調査を本格的にスタートさせた。

 環境省奄美野生生物保護センターでは、国の天然記念物アマミノクロウサギなど奄美群島だけに生息する「固有種」保護の現状や課題を学んだ。
隊員は30日夜の調査で、アマミノクロウサギを実際に見ており「生息数はどう調べるのか」など次々に質問が出た。

 同センター自然保護専門員の水田拓さんは、奄美の固有種を脅かすものとしてマングースなどの外来種や捨て犬・猫、交通事故を挙げ「沖縄にも共通する問題だ」と指摘した。
古堅中3年の真栄田あかりさんは「環境問題は、人間のせいだと思う。みんなが関心を持つためにはどうするか、考えたい」と話した。

 両隊員は同日、コミュニティー放送局「奄美エフエムディ!ウェイヴ」にも生出演。与那原小6年の外間円佳さんらがこれまでの調査隊の活動を紹介した。

  沖縄タイムス
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category地域情報  time12:34

執心鐘入に後日談 組踊素材に現代劇(沖縄)

執心鐘入に後日談 「若松と宿の女」組踊素材に現代劇
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若松を探しにきた宿の女(右、佐辺良和)に語り掛ける
小僧3(中央、宮川雅彦)ら=23日、沖縄市民会館

 キジムナーフェスタ参加作品の「若松と宿の女~執心鐘入より~」(作・玉城朝薫、脚本演出・みうらもとお、高宮城実人)が7月21~23日、沖縄市民会館で上演された。

 組踊「執心鐘入」を現代劇に再構成。宮川雅彦が江戸から来た小僧3をコミカルに演じながら、組踊の決まり事やせりふの意味を観客に説明した。原作にはない宿の女(佐辺良和)の後日談も加え、現代人の感覚に訴える作品に仕上げた。

 原作は、中城若松を思うあまり鬼女となった宿の女が、座主の法力に退けられて終わる。

 本作では、宿の女が人間に戻り小僧3と結ばれるハッピーエンドに変えた。これまで宿の女を哀れに思っていた人には、うれしい演出だ。

 ただ、言い寄る宿の女に、若松(知花小百合)が言い放つ「女に生まれて義理を知らない者は地獄のようなものだ」という意味のせりふも説明してほしかった。傷つき、恋慕が執念に変わる女の心境が、分かりやすくなったのではないか。

 登場人物は標準語やウチナーヤマトグチを織り交ぜ、現代人も親近感が持てるようにしていた。

 花城英樹ら地謡も、宿の女が鬼女に変わる場面で効果音を演奏するなど工夫を加えた。


  琉球新報
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category沖縄観光  time09:32

迫力の声量と表現力 キュウ・ウォン・ハン(OKINAWA)

迫力の声量と表現力 キュウ・ウォン・ハン
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照屋江美子(右)とオペラアリアで共演するキュウ・ウォン・ハン。圧倒的な声量と表現力で来場者を魅了した=12日、那覇市のパレット市民劇場

 韓国ソウル出身のバリトン歌手キュウ・ウォン・ハンのリサイタル(カノンの会主催)が12日、那覇市のパレット市民劇場で開かれた。キュウはベルヴェデーレ国際声楽コンクールなど数々の受賞歴があり、日本では「題名のない音楽会」への出演などで知られる。オペラアリアから日本、韓国の歌曲まで、幅広い曲目をすさまじい声量と豊かな表現で彩り、来場者を圧倒した。
共演は関東を中心に活動する県出身の照屋江美子(ソプラノ)。ピアノは山岸茂人が務めた。

 リサイタルはシューベルト「ます」「野ばら」で幕を開く。
ヴェルディ「墓に近寄らないで」などを圧倒的な迫力で聞かせたかと思えば、トスティ「セレナータ」は叙情性豊かな旋律をみずみずしく奏でる。

 ヴェルディのオペラ「椿姫」から3曲を披露。
「ああ、そは彼の人か~花から花へ」は照屋が、熱情ほとばしるアリアを狂おしく歌う。キュウは「プロヴァンスの陸と海」で、息子を思う父親の心情を、心を震わせる響きに乗せる。「ヴィオレッタとジェルモンの二重唱」は2人の絶妙な掛け合いで来場者をドラマチックな一幕に引き込む。

 岡野貞一「故郷」でも味わい深い響きを醸し出したたほか、カッチーニ「アヴェ・マリア」は単純な歌詞の繰り返しを千変万化させる、キュウの表現の巧みさが際立った。

 金連俊「青嶺に住まう」(榎本潤編曲)は、韓国の山々に息づく自然の雄大さをゆったりとした旋律で描く。韓国民謡「舟歌」(榎本編曲)は漁師たちの威勢のいい「エヤー、テヤー」という掛け声が歌詞に含まれる印象的な曲。力強い旋律に、昔ながらの人々の豊かな暮らしぶりを映し出した。

 退場したキュウは鳴りやまない拍手で再び舞台に登場。アンコールに「見上げてごらん夜の星を」「芭蕉布」などで応え、来場者の喝采を浴びた。


  (宮城隆尋)


  琉球新報
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category音楽  time09:26

新作組踊 国立劇場おきなわ企画(OKINAWA)

好対照な新作組踊 国立劇場おきなわ企画
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神山虎千代(右、神谷武史)に駆け寄るチラー(宮城茂雄)
=28日、浦添市の国立劇場おきなわ
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心を通わせる平敷屋朝敏(右、東江裕吉)とウミキタル(小嶺和佳子)=28日、浦添市の国立劇場おきなわ

 国立劇場おきなわ企画の新作組踊「伊野波節異聞(ぬふぁぶしいぶん)」(眞境名正憲作、うえちかずを演出)と「平敷屋朝敏(ふぃしちゃちょうびん)」(勝連繁雄作、幸喜良秀演出)が28日、浦添市の同劇場で上演された。
「伊野波節―」は、抑えた演技と地謡による心情表現という伝統様式を順守。「―朝敏」は様式を踏まえながらも勝連の自作曲を用い、現代的な演出を取り入れた。立方の眞境名、音楽家で詩人の勝連という両作者の個性を反映し、好対照な組み合わせで楽しませた。

 「伊野波節―」は、ノロの娘チラー(宮城茂雄)が、首里から来た役人の神山虎千代(神谷武史)と許されぬ恋に落ちる。虎千代は首里に戻る前日、チラーが待つ石くびり(石ころの坂道)に急ぐが、謎の男たちに止められる。

 「散山節」など古典の名曲が多く用いられ、舞踊とともに思い悩むチラーや虎千代の心中を表現した。
印象的だったのは、いつもの石くびりで二人が落ち合う場面。チラーは声を掛けるのを一瞬ためらうが、虎千代の背中に駆け寄る。いじらしく、揺れるチラーの心が伝わってきた。虎千代が去った数年後、ノロになったチラーは思い出の石くびりに登る。歌とつらねで主題の「伊野波節」をじっくりと聞かせた。

 ほかにも民謡を用いた毛遊び、滑稽な「間の者(まるむん)」、京太郎(ちょんだらー)風の謎の男たち、虎千代との立ち回りなど見どころが満載だ。欲を言えば、見せ場が多すぎるのか、めりはりが弱い気もした。

 「―朝敏」は、芸術にたけた朝敏(東江裕吉)と王妃ウミキタル(小嶺和佳子)の禁断の恋が世のうわさとなる。王府は、人々の心を乱し、政治を批判しているなどの嫌疑で朝敏を捕らえ、処刑する。

 「風の詩」をはじめとする自作曲を用いた点が画期的だ。伝統的な楽器を用いながら古典の枠に収まらない曲調で、詩情あふれる旋律は文字通り「風」を思わせる。
ほかにも独自の試みを随所に取り入れた。現代とつなぐ役割の「風の精」(大湾三瑠(みつる))が登場し、朝敏の自由な魂についてヤマトグチで語る。処刑される場面では、照明の明るさや色をドラマチックに変えて無念さを表した。間の者(阿嘉修、石川直也)は朝敏の組踊「手水の縁」のパロディーを演じるなど、全体的にエンターテインメント性が高かった。

 伝統様式に新たな要素をどこまで取り入れるべきかは、人によって意見が分かれる。だが、創作が活発になり、それぞれが「組踊とは何か」と問い直すことは、琉球芸能にとってプラスに働くと思う。ほかの実演家も創作に挑戦してほしい。同時に我々見る側も、新作を楽しむだけでなく古典への造詣を深め、組踊の未来を考える姿勢を持ちたい。


 (伊佐尚記)


 琉球新報
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categoryフォトログ  time09:22

元気いっぱい観客沸く こども舞踊閉幕(沖縄)

元気いっぱい観客沸く こども舞踊閉幕
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「ヒヤミカチ節」を披露する玉城流椿会
=30日、沖縄市民会館

 第49回こども舞踊大会(主催・琉球新報社、協賛・沖縄明治乳業、ジミー)最終日の30日、「琉舞」の公演が沖縄市民会館で開かれた。子どもたちは最後まで力いっぱい踊り、6日間にわたる大会を締めくくった。

 「ヒヤミカチ節」を披露した玉城流椿会は、三板(さんば)を打ち鳴らしながら元気よく跳びはねた。朱日(あけび)流須賀子之会による「豊年」では、豚の作り物を担いで踊り、観客から笑顔がこぼれた。幸太鼓の会は「祝節」などで迫力ある太鼓を響かせた。


  琉球新報