2012-09-17



台風:水「怖い」 (OKINAWA)

台風16号:胸まで水「怖い」
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浸水し畳やテーブル、扇風機などがひっくり返った民家の
応接間=16日午後2時10分、東村慶佐次(下地広也撮影)
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浸水の被害に遭った店舗を片付ける住民ら
=16日午前9時ごろ、本部町渡久地

床上60棟「ベッドが浮いた」
■東

 東村の床上浸水は慶佐次25棟など少なくとも60棟にのぼった。高潮で押し寄せた砂で、国道331号が通行止めになる被害も出た。

 同村の慶佐次川は満潮時に川が氾濫し、集落内の多くの民家が浸水。川沿いの小規模多機能ホームも床から約20センチの高さまで浸水し、入所者と職員10人がボートで避難した。

 職員の池原浩幸さんは「午前6時ごろ、あっという間に潮位が上がった。こんなことになると思わなかった」と驚いたが、全員が無事だったことを喜んだ。

 同村慶佐次の津波薫さん(50)は経営する土建会社のトタン屋根が強風で飛び、自宅の窓ガラスを割った。「眠れずに起きていたら明け方、ものすごい音がした。仕事道具が水に漬かり使えない」と肩を落とす。「寝ていたらベッドが浮き上がってひっくり返った。家はもうめちゃくちゃだ」と困惑する男性(69)もいた。

 川田では約1トンの漁船が流され、県道に打ち上げられた。

 川田に住む女性(64)は午前6時半ごろ、夫(74)をおぶった近所の男性と共に胸まで漬かりながら避難。「40年住んでいるがこんなことは初めて。津波みたいで恐ろしかった」と声を震わせた。

市場浸水「50年住んで初」
■本部

 本部町渡久地では満名川があふれ、周辺の店舗や民家に大量の水が押し寄せた。町は午前7時に渡久地など230世帯に避難勧告、消防が15人をボートで避難所へ搬送した。

 自宅が満名川沿いの島袋正常さん(50)は「風呂場の排水口から水が逆流し、外からも入ってきた。2階に逃げるのが精いっぱい」と流れ込んだごみやドロを見て途方に暮れた。

 町営市場で文具店を開く友寄隆央さん(37)は午前6時ごろ、市場向かいの自宅から、川の水が岸壁を越え、市場が浸水する様子を目撃。店ではパソコンや商品が水没し「廃棄するしかない」とやるせない表情だ。

 日用品店の男性(55)も「冷蔵庫の中は全部駄目」とため息。

 瀬戸物店の嘉味田静江さん(81)は「50年近く市場にいるが、こんな被害は初めて。保険が適用できるか分からないが、写真を撮ってから」と後片付けに精を出した。

  沖縄タイムス

台風 高潮・大雨で浸水 (OKINAWA)

台風16号:本島、高潮・大雨で浸水450棟
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道路が冠水し家屋や車両に被害が出た=16日午前
7時20分ごろ、本部町渡久地(比嘉貴哉通信員撮影)

 大型で非常に強い台風16号は16日、沖縄本島を風速25メートル以上の暴風域に巻き込んで通過し、北上した。
本島へ最接近した際の高潮や大雨の影響で、名護市や本部町など北部地域を中心に家屋への浸水が相次ぎ、中南部を含め浸水被害は約450棟に広がった。
16日朝の潮位は南城市知念で193センチとこれまでの県内最高記録を更新。那覇でも通常より約70センチ高い177センチを観測した。

 恩納村や金武町では同日朝に、1時間に120ミリ以上の猛烈な雨が降るなど、暴風域を抜けたあとも広い範囲で断続的に雨が続いた。沖縄気象台では、引き続き土砂災害に注意を呼び掛けている。

 消防などによると、名護市や本部町、東村など11市町村で床上64棟、床下370棟以上が浸水した。東村では高潮がブロック塀を倒し、大宜味村では大雨で土砂崩れが発生。車の水没や家屋損壊など被害が出た。

 名護市では男性(46)が強風で飛んできた板に当たるなど2人が軽傷を負い、16号の負傷者は4人となった。石垣市ではシュノーケリング中の男性(29)が高波にのまれ行方不明となっている。

 県によると同午後4時現在、名護市や大宜味村などで115人が自主避難を続けている。停電は最大6万2820戸に上ったが、同午後10時現在で名護市、今帰仁村などの計1万4600戸が停電している。

 最大瞬間風速は国頭村奥で同午前6時38分に55・3メートルを観測。伊是名村内花52・6メートル、名護市宮里51・4メートルが続き、本島最接近の朝に猛烈な風が吹いた。

 降水量は、降り始めの14日午前2時から16日午後4時まで、国頭村比地が最多の273ミリ、伊是名村内花で198・5ミリ、名護市宮里で192ミリを観測。那覇も134・5ミリ降った。

 NTTドコモやKDDI、ソフトバンクの携帯電話では、県内や鹿児島など九州の一部で通信障害が発生し、通話やメールが使えなくなった。台風による停電や設備故障が原因で一部障害が残っている。

 交通関係は、航空各社が16日午後から運航を再開し臨時便などで足止め客に対応した。本島と周辺離島を結ぶ船便は全便運休し、17日も影響が続く見込み。本島のバス路線は全線が終日休止したが17日は再開する。台風の通過に伴い、沖縄自動車道や国道などの通行止めも解除された。

  沖縄タイムス
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category地域情報  time16:54

オスプレイ パネッタ米長官と外相 (OKINAWA)

オスプレイの安全確保で一致 パネッタ米長官と外相

 玄葉光一郎外相は17日、来日したパネッタ米国防長官と外務省で会談し、米軍新型輸送機オスプレイの普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)配備に関し、安全確保策の策定を急ぐことで一致した。
また玄葉氏は会談で、沖縄県・尖閣諸島の国有化をめぐり中国側の反発が強まっていることに関し「大局的な観点から冷静に対処する」と説明した。

 米側はオスプレイの10月本格運用を目指しているが、事前に墜落事故が相次いだことで、地元では懸念が強まっている。

 パネッタ長官は防衛省で森本敏防衛相とも会談。その後、両氏は共同記者会見に臨む。

 オスプレイをめぐっては4月と6月に墜落事故が発生。
いずれの事故も米側は人為的ミスが原因で機体に問題はなかったとの調査結果を日本側に伝え、日本側は追認した。
日本政府は近く「安全宣言」を出し、沖縄県と一時駐機先の山口県側に運用開始への理解を求める方針。
パネッタ氏の来日は昨年10月以来。
(共同通信)


琉球新報

浸水被害400件超、暴風域20時間(沖縄)

【台風16号】浸水被害400件超 本島、暴風域20時間null
台風16号の強風と豪雨、満潮が重なり満名川が増水、あっという間に住宅地に水が流れ込み、本部消防署の救命ボートで避難する住民=16日午前8時9分、本部町東(花城太撮影)

 大型で非常に強い台風16号は15日午後8時ごろから16日午後4時ごろまで、およそ20時間以上にわたって本島地方を暴風域に包み猛威を振るった。
台風通過に伴い、各地では16日朝からの豪雨と大潮の満潮が重なり、本島北部を中心に床下浸水が少なくとも374件、床上浸水も67件と被害が相次いだ。那覇市の那覇港では同日午前6時56分の潮位が177センチと過去最高を観測。
家屋の倒壊、道路決壊なども発生した。人身被害は石垣市の米原海岸で遊泳中の男性が荒波に流され行方不明になり、石垣海上保安部が捜索している。また4人が軽傷を負った。停電は最大で23市町村6万2800戸に上った。

 台風通過に伴い、国頭村奥では16日午前6時38分、最大瞬間風速55・3メートルを観測した。午前6時すぎまでの1時間の降水量は国頭村比地86ミリ、東村平良61ミリ。台風の影響による14日午前3時~16日午後4時までの総雨量は国頭村比地273ミリ、伊是名村内花198・5ミリ、名護市宮里192ミリを記録した。

 各消防本部などによると、16日午後9時現在の被害状況は建物倒壊が2件、一部損壊が7件、土砂崩れは3件。道路冠水も各地で多発し、国道58号では国頭村や大宜味村などで一時通行止めとなった。東村慶佐次では、車両が流されて壁などに衝突し、ブロック塀が倒壊したり自販機が道路に転倒したりした。名護市の羽地内海沿いの海岸では、無人の作業台船が波を受けて浅瀬に乗り上げた。

 名護市仲尾次で16日、46歳の男性が飛んできたベニヤ板に当たり、裂傷を負った。宜野座村松田では同日、ビニールハウスで作業中の60代の男性が左手の中指を負傷し、那覇市辻では15日午後、82歳の女性が風で転倒して顔面を打った。
 沖縄気象台によると、本島地方は16日午後4時ごろに暴風域を抜けた。強風域も17日未明に抜ける見込み。


  琉球新報

戦争の悲惨さ、切々と (八重山・OKINAWA)

戦争の悲惨さ、切々と 観客の胸打つ
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朗読劇「鳩間島むかし・二話」

 悲惨な戦争体験を語り継ごうと八重山戦争マラリアを語り継ぐ会(玉城功一会長)は16日夜、石垣市民会館大ホールで「鳩間島むかし・二話 朗読劇『殉職』と1人語り『千鳥』」公演を開催した。

 同会では劇作家、栗原省氏の協力と指導で3年前に朗読劇「ハテルマ・ハテルマ」を上演。
今回も栗原氏の演出で、鳩間島と西表島を舞台にした朗読劇を演じた。

 「殉職」は当時の鳩間島国民学校の宇江城正喜校長が「教育勅語」を守ろうと、船浦湾で戦闘機に襲撃されて死亡した実話を関係者の証言を元に劇化したもの。

 「千鳥」は空襲で家屋が全焼した町史の記述をもとにした創作劇で、慶田盛京子さんが主人公の「トシ子」役で、西表に疎開した際の恐怖やマラリアの悲惨さを切々と語った。

 会場には大勢の市民が来場。情感あふれる朗読劇に聞き入り、戦時中の爆撃で亡くなった犠牲者の名前がスクリーンに映し出されると、真剣な表情で見入っていた。

 玉城会長は「激しい空襲と疎開先での恐怖、飢餓とマラリアが一緒にある戦争の悲惨さ、生々しい戦争体験を風化させてはいけない」と話した。


  八重山毎日新聞

 夫婦で豆腐作り50年、三代続く(八重山・沖縄)

敬老の日話題 夫婦で豆腐作り50年、三代続く老舗
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大川の仲宗根彦次・松子さん
「仕事が健康の秘けつ」

 きょう17日は「敬老の日」。長年にわたり、社会の発展に尽してきた高齢者を敬い、長寿を祝う日だが、“生涯現役”とばかり、半世紀余りにわたって、昔ながらの方法で豆腐作りをしている夫婦がいる。これを生活の糧とし、3人の子を大学までやった2人は「元気なうちは豆腐作りをずっと続けたい」と、きょうも家業に精を出している。

 この夫婦は石垣市大川97の10、仲宗根彦次さん(83)・松子さん(78)。仕事場は自宅裏にあり、看板は上げていないが、食堂やスーパー、居酒屋、公設市場など顔なじみの得意客がいる。
 商号の「仲宗根豆腐店」は彦次さんの祖母から母、そして、嫁の松子さんへと三代にわたって受け継がれてきた。

 松子さんが豆腐店を引き継いだのは嫁入りして間もない26歳の時。乳飲み子を抱えながら、仕事と家事を切り盛りしてきた。 

 豆腐作りも先代から変わらない。午前5時に起床。
水に浸しておいた大豆を豆すり機で細かくし、これを絞り機にかけ、大豆の汁を地釜で炊く昔ながら製法だ。木箱に入れた木綿豆腐は、10キロ近くもある石うすで水切りしたら出来上がる。

 6カ所のお得意さんには、午前10時半に松子さんが自転車で配達に出かける。彦次さんはその間、鍋を洗ったり、午後の豆腐作りを自分が引き受けるなど文字通り“二人三脚”で店を営んでいる。

 会社勤めを終え、20数年前から松子さんを支えている彦次さんは「お互い、もう年だから無理しないで」と、いたわりの言葉も忘れない。

 「人間だからかぜを引いて店を休むこともあるが、病院に行ったことはない」と気丈な松子さん。
「2人が食べていく分があれば十分。仕事をしなければ体がダメになる。お互い健康な間は豆腐作りは続けたい」と仲宗根さん夫妻は生き生きとした笑顔で話した。

  八重山毎日新聞
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category地域情報  time16:27