2012-12-10



95歳伊芸さん 祝いの舞 (宜野座・沖縄)

95歳伊芸さん 祝いの舞 宜野座・漢那老人ク50年式典 null
「下り口説」で区民を沸かせた伊芸恒栄さん
=漢那区公民館

 【宜野座】漢那区老人クラブ創立50周年記念式典・祝賀会ならびに敬老会がこのほど、同区公民館中庭で行われた。会場には節目の行事を祝おうと、300人余りの人々が集まった。

 式典の後に行われた祝賀会では、老人クラブの会員らが余興を披露。95歳になる伊芸恒栄さんは「下り口説」に出演。10代後半から続けてきた踊りを堂々と披露し、会場からは大きな拍手を受けた。

 また、「漢那くとぅばし語やびら」では80歳以上の3人の語り手が、運動会の応援歌や昔の漢那の様子を純粋な漢那言葉で元気よく語り、観客を沸かせた。

 創立50周年記念行事実行委員長の宜野座健勇さんは、「今日はあいにくの大雨だったが、プログラム通り進行できてよかった。舞台の出演者約130人がそれぞれ自分の演目をしっかりこなし、笑いと感動で盛り上げてくれた。関係者、来賓の方々に感謝したい」と述べた。


 (比嘉力康通信員)


   琉球新報
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categoryフォトログ  time19:40

洞ノ上と上与那原V (宜野湾車いすマラソン・沖縄)

ハーフで洞ノ上と上与那原V 車いすマラソンtnull
脊損の部で優勝した洞ノ上浩太さん
=9日午前10時46分、宜野湾海浜公園歓海門前

 【宜野湾】第24回ぎのわん車いすマラソン大会(主催・同実行委員会)が9日、宜野湾海浜公園を主会場にあり、ハーフ脊損の部(21・0975キロ)では、ロンドンパラリンピック男子マラソン6位の洞ノ上浩太さん(38)=福岡県=が46分10秒で初優勝した。同けい損の部では、上与那原寛和さん(41)=沖縄市=が1時間7分58秒で4連覇を達成した。

 今大会は県内外からハーフ45人、5キロ59人、1・5キロトリムに117人の計221人が出場した。

 5キロの部では大城勇太さん(15)=国頭村=が17分56秒で初制覇。事前申告タイムとの差を競う1・5キロトリムは手動の部で神田聡さん(50)=金武町=が15秒差で、電動の部は照屋智子さん(55)=浦添市=が7秒差でそれぞれ優勝した。

 選手らは強風が吹き付ける中、沿道の応援を受けて力走。ゴール周辺で達成感と感動が広がった。

  沖縄タイムス
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categoryスポーツ  time19:24

4時代を結ぶ「とびら」 (OKINAWA)

4時代を結ぶ「とびら」熱演 県中文祭開幕 null
復帰40周年記念演劇「とびら」を熱演する生徒ら
=8日、浦添市てだこホール

 「誰かじゃない 自分が繋ぐ 伝統という名の輝くバトン」をテーマに、第18回県中学校総合文化祭(県中学校文化連盟主催)が8日、浦添市てだこホールなどで開幕した。
9日まで。中学生による舞台や展示などを通じて、多彩な文化活動を発信する。初日の8日は復帰40周年記念演劇「とびら」の上演があり、生徒らは琉球王国時、沖縄戦終結時、本土復帰時、現代の四つの時代の少年少女を熱演した。

 劇は復帰40年の現代にタイムスリップした各時代の少年少女が言葉や文化の違いに戸惑いつつも、お互いを理解し合おうとする姿が描かれた。作家で琉球大教授の大城貞俊氏が脚本を担当した。

 開会集会で、県系人が学ぶボリビアのヌエバ・エスペランサ校、オキナワ第一日ボ校の映像紹介やインターネット電話「スカイプ」による会話もあり、海の向こうの「オキナワ」を身近に感じた。37校の生徒234人による歌三線の演奏もあった。
浦添市美術館には絵画や書道作品など約2500点が並んだ。

 中学生による会場のインターネット生中継も昨年に続き実施。豊見城中NIEクラブの3年生5人が会場の様子を伝える速報を発行し、金城知慧(ともえ)さん(15)は「写真は難しかったが、取材で話すのが楽しかった」と笑顔だった。


  琉球新報

パラ五輪選手が講習会 (OKINAWA)

パラ五輪選手が講習会 きょう車いすマラソン
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グローブの形状などをアドバイスする洞ノ上さん(左)
=8日、宜野湾市立グラウンド

 【宜野湾】第24回ぎのわん車いすマラソン大会(主催・同実行委員会)は9日、宜野湾海浜公園を主会場に開かれる。ハーフ(21・0975キロ)、5キロ、1・5キロトリムの3部門に253人が挑む。大会前日の8日、市立グラウンドで、パラリンピック日本代表の洞ノ上(ほきのうえ)浩太さん(38)による講習会があった。洞ノ上さんは、ハーフに出場する。

 洞ノ上さんは2000年3月、バイク事故で脊髄を損傷し、車いすの生活となった。2年後、知人の勧めで車いすマラソンを始め、05年の北京パラ五輪のフルマラソンで5位、今年のロンドンパラ五輪でも6位になった。

 講習会には、ハーフの部に出場する県内外の8選手が参加。洞ノ上さんは参加者と一緒に400メートルトラックを回りながら、フォームや車輪をつかんで離すポイントなどを的確に指導した。

 洞ノ上さんは「自分のイメージするフォームと、実際のフォームは違う。きれいで、しっかり力を伝え、推進力に変えるこつを教えた」と説明。「速く走りたいのなら楽にやるのではなく、自分が疲れるこぎ方で練習してほしい」と呼び掛けた。

 沖縄市から参加した山入端依子さん(50)は「洞ノ上さんのチェックで、改善しなければいけない部分が分かった。10月の大分国際車いすマラソン大会で出した記録は不本意だったので、あすは2分以上縮めたい」と意気込んだ。

  沖縄タイムス
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categoryスポーツ  time09:29

子とヤギ、速いのは?(おきなわ)

子とヤギ、速いのは? かけっこで触れ合いTweet
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子ヤギとかけっこで競走する子どもたち
=8日、那覇市識名・大石公園
 (田嶋正雄撮影)

 子どもたちとヤギ(ヒージャー)がかけっこで競走するユニークなイベントが8日、那覇市識名の大石公園であった。
主催したのは、大石公園ヒージャー愛好会(大城永一会長)など5団体。子どもたちとヤギの触れ合う機会を増やしたいと企画した。

 コースは直線30メートル。出走したのは、9月と10月に生まれたばかりの生後1カ月半から2カ月の子ヤギ4頭と、保育園児や小学生約30人。小雨の降る中、全力疾走する熱戦を繰り広げた。途中、ヤギがコースを外れるハプニングもあったが、参加した小学生が抱きかかえたり、餌を片手に誘導したりし軌道修正、無事にレースを終えた。

 エミール保育園の石川元淳(もとあき)ちゃん(5)は「楽しかった。ヤギより速く走れた」と誇らしげ。同会の大城会長は「地域ぐるみで楽しさをつくっていきたい」と話した。

  沖縄タイムス
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category地域情報  time09:24

「聞得大君」厳かに (与那原・沖縄)

「聞得大君」厳かに 与那原文化協会10周年記念事業
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観客を魅了した組踊「悲恋三津武嶽由来記」
=11月25日、与那原町社会福祉センター

 【与那原】与那原町で町に縁の深い聞得(きこえ)大君を題材にした創作組踊が11月25日、町社会福祉センターホールで行われた文化祭で上演され、多くの町民らを感動させた。町文化協会(座波朝正会長)主催で、設立10周年記念事業として取り組んだ。文化祭は古典音楽斉唱で幕開け。
太鼓、琉舞、民謡、日舞などの後、組踊「悲恋三津武嶽由来記(一名御殿山)」を披露した。

 与那原町出身で琉球古典音楽師範の上原武彦氏が構想、
人間国宝で県芸大教授の宮城能鳳氏が構成・演出・振り付け、初代文化協会長の宮城嗣幸氏が音楽統括に当たった。

 琉球王国の最高神女聞得大君が侍女数十人を引き連れて久高島を参詣、帰途中に台風で大和に漂着した。

 助けた男と恋仲になり身ごもって、いざ帰国となると別れ難く悩み、夢の中で男と踊る場面や憔悴(しょうすい)する大君を侍女たちが慰めるシーンなど、観客を魅了した。静かに奏でられる三線の音色に吸い込まれ、目を潤ませる人もいた。

 作者の上原氏は「前の晩、興奮してなかなか寝付けなかった。本番では涙がこぼれてしようがなかった」と感激。

 演出の宮城氏は「よなこ浜など、身近な地名を加え、できるだけ分かりやすく現実味のある内容にしたのが良かった。全員が見応えのある演技を見せてくれた」と称賛した。

 最前席で鑑賞した古堅國雄町長は「町の文化と関わりが深い歴史上の人物を取り上げたことに大きな意義がある。行政も地域の歴史文化を生かしたまちづくりを進めていく」と語った。

 (知花幸栄通信員)


  琉球新報
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category地域情報  time09:09

「ひまわり」に涙 (うるま、OKINAWA)

映画「ひまわり」に涙 うるま、那覇で試写会
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 【うるま】1959年6月30日の宮森小米軍ジェット機墜落事故を題材にした映画「ひまわり―沖縄は忘れない、あの日の空を」(及川善弘監督)の試写会が8日、うるま市と那覇市で行われた。多くの来場者が訪れ、当時に思いをはせながら命や平和の尊さについて考え、事故を語り継いでいく大切さをあらためてかみしめている様子だった。
映画は来年1月以降、県内で順次上映される。

 映画では、主人公が米軍ヘリ沖国大墜落事故に遭遇、かつて体験した宮森小での悲劇を回想し、変わらぬ現状に苦悩する。

 うるま市での試写会は、宮森小に近い同市石川会館で行われた=写真。事実に基づく内容を迫力ある描写で再現。来場者らは追体験するように映像にくぎ付けになり、平和な日常を一瞬で破壊した事故の惨事に、すすり泣きが漏れた。

 名護市から訪れた喜瀬ヨリ子さん(63)は「生きていることのありがたさを実感した。今度は家族を連れて見に行きたい」と語った。

 原案の証言集をまとめた「命と平和の語り部 石川・宮森630会」会長で、自らも教員として事故を経験した豊濱光輝会長は「今の沖縄をよく描いているし、子どもたちを助けられなかったわれわれの無念さも表現してくれている」と評価。
「この映画がオスプレイ撤去や基地の整理縮小につながってほしい」と上映会への来場を呼び掛けた。


  琉球新報

ミサイル発射見送りか (OKINAWA)

予告初日、ミサイル発射見送りか 北朝鮮、
政府は警戒態勢維持


 【平壌、ソウル共同】
北朝鮮は10日午前7時(日本時間同)、人工衛星打ち上げと主張する事実上の長距離弾道ミサイル発射の予告期間(10~22日の午前7時~正午)初日の時間帯に入った。
同国は8日、発射延期を示唆する異例の発表をしており、10日の発射は見送られるとの観測が強まっている。


  琉球新報