2012-10-04



豊年祭彩るマストリャー (宮古島・上野野原)

豊年祭彩る舞マストリャー 宮古島・上野野原
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勇壮な棒術が披露された豊年祭「マストリャー」
=宮古島市上野野原

 【宮古島】
旧暦8月15日に当たる9月30日、宮古島市内各地で十五夜行事が行われた。上野野原では恒例の豊年祭「マストリャー」があり、勇壮な男性の棒術や華やかな女性の手踊りが披露された。

 人頭税完納の喜びを表したとされる国選択無形民俗文化財の行事。

 同地域の四つのマスムトゥ(租税を集めていた場所)から、「ね組」「とら組」「うま組」「さる組」に分かれて男性が参集。公民館で合流した後、「サーッサ」「ハーッ」などの掛け声に合わせて、きびきびとした演舞を披露した。

 また女性たちはクバ扇や四つ竹を持ちながら柔らかな手の動きで「抱き踊り」や「投ぎ踊り」を見せた。最後は一同が大きな円となって巻踊りとクイチャーを踊り、納税の喜びと来年の豊作を祈願した。

 市下地から足を運んだ砂川勝美さん(50)は「知人が出演していることもあり見に来た。踊りも上手で伝統を引き継いでいることはすごい」と感想を話した。

  沖縄タイムス
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category沖縄観光  time19:21

「古酒香」酵母で向上 商品化へ(OKINAWA)

「古酒香」酵母で向上 神村酒造が商品化へ
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従来酵母に対する芳醇酵母の2成分の比較
/経年数とマツタケオール濃度

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泡盛の「古酒香」をつくる主要2成分濃度を同時に高める醸造技術を開発したバイオジェットの塚原正俊社長(左)と鼠尾まい子理学博士=3日、沖縄タイムス社

 バイオベンチャー企業のバイオジェット(うるま市、塚原正俊社長)がこのほど、熟成した泡盛古酒が醸し出す「古酒香」の主要成分「バニリン」と「マツタケオール」の濃度を同時に高める醸造技術を開発した。
新酒でも3年間熟成させた古酒に近い風味の泡盛を造ることに成功。2成分の濃度を高める酵母を「芳醇(ほうじゅん)酵母」と名付け、先月27日、東京都内で開かれた日本醸造学会で研究成果として報告した。
共同研究した神村酒造(うるま市、神村盛行社長)が近く、同酵母を使った商品を発売する。
(座安あきの)

 バニリンはバニラのような甘い香り、マツタケオールはマツタケのようなキノコの香りで、古酒特有の甘みと深みをつくる成分として知られている。
塚原社長が手掛けた研究でこれまでに、バニリンの濃度を高めるマンゴー由来の酵母が開発されているが、バニリンとマツタケオールの両方の濃度を高める醸造技術は初めてという。

 芳醇酵母の研究では、2成分の濃度を高める醸造条件を検討。複数の酵母菌の中から、バニリンの濃度が一般的な泡盛に使われる酵母の8・3倍、マツタケオールが5・5倍に増幅される酵母菌株を見つけた。古酒との比較では、芳醇酵母のマツタケオールが一般酒を3年熟成させた古酒とほぼ同じ濃度になることもわかった。

 バイオジェットは新商品の開発を検討する神村酒造から依頼を受け、1年ほどかけて研究開発してきた。古酒香をつくる成分に焦点を当てた醸造技術の開発は少なく、醸造学会でも注目されたという。神村酒造は本格販売に向けて準備を進めている。

 今後は、芳醇酵母の泡盛を熟成した際の風味の変化や、
2成分をさらに高める酵母の研究を続ける方針。

 塚原社長は「甘みと深みのバランスの良い泡盛を造ることができた。研究成果からさまざまな可能性を企業に提案し、泡盛の振興に役立てたい」と話した。

 同社はトロピカルテクノセンターの研究員らが独立して2011年4月に設立。紅麹(べにこうじ)の原料販売のほか、泡盛黒麹菌・酵母の全ゲノム配列の解析、酒造・食品製造に関する技術支援、企業との機能性食品・栄養食品の共同開発などを手掛けている。

   沖縄タイムス
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categoryグルメ  time19:15

18年ぶり勝利 (奥間・沖縄)

国頭村奥間で綱引き 北、18年ぶり勝利
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かけ声に合わせて力いっぱいに大綱を引く参加者たち
=国頭村奥間・奥間小学校グラウンド

 【国頭】
2年に1度開かれる奥間大綱引きが1日夜、奥間小学校グラウンドであり、村内外から駆けつけた約2千人がちょうちん行列や大綱引きで無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。

 400年近い歴史がある同区の大綱引きは隔年で、豊年祭と交互に実施。台風17号の接近のため、旧暦の8月15日から1日延期し、十六夜(いざよい)の月の中での開催となった。

 伝統の「奥間獅子舞」では獅子にお神酒をささげて豊年を占い。口から返された杯が無事に立ち、豊年が示され、会場から大きな歓声が湧きおこった。

 南軍北軍に分かれ、手作りのちょうちん約200個による行列で盛り上がった後、金城功区長の合図で大綱引きがスタート。全長約70メートル、重さ約16トンの大綱が激しく引かれ、2分12秒の熱戦の末、北軍が南軍の9連覇を阻止し、18年ぶりに勝利を収めた。

 金城区長は「台風で開催日が変更になったがたくさんの人が集まった。伝統ある神事を今後も継承し、村の発展や無病息災を願っていきたい」と語った。

沖縄タイムス
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category地域情報  time19:09

民謡の“根”奏でる 6、7日 (沖縄市)

民謡の“根”奏でる 6、7日に「根音ウマチー」
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「根音ウマチー」に出演する民謡歌手、音楽家ら
=1日、沖縄市のミュージックタウン音市場
 【沖縄】
音楽のまち沖縄市でさまざまなミュージシャンが出演する音のページェント2012「根音(ニィウトゥ)ウマチー」(沖縄市主催)が6、7の両日の午後5時から、沖縄市上地のコザ・ミュージックタウン1階の特設ステージで開かれる。ミュージックタウン5周年の関連企画でもある。観覧無料。

 沖縄の祭祀(さいし)や古典・民俗芸能、戦前・戦後の歴史の中で生まれたさまざまな民謡の「根音」に感謝を込めて奏でるイベント。りんけんバンドのリーダー、照屋林賢さんがプロデューサーを務める。

 1日、出演する民謡歌手らによる記者会見がミュージックタウン音市場で開かれ、照屋さんは「私たちが日常的に聞いている音楽は時代に流されている気がする。僕らの根にある音をもっと大事にしなければならない」と語った。

 出演者は6、7両日にりんけんバンド、仲宗根創さん、知花ウスデーク、胡屋青年会エイサー、沖縄市芸能団体協議会が出演。6日のみに神谷幸一さん、山里ユキさん、知念こずえさん、7日のみに登川誠仁さん、饒辺愛子さん、前川守賢さん、島袋辰也さん、泡瀬京太郎が出演する。

   問い合わせはミュージックウエーブ

    (電話)098(932)1949。


  琉球新報
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category地域情報  time19:04

泡盛の保湿「美肌」シート (OKINAWA)

うるまバイオ、泡盛の保湿シート開発
 「美肌」シリーズ第5弾

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フェイスマスクシート琉球美肌の新シリーズ「泡盛」をPRする、
うるまバイオの田中麻里社長(右)とヘリオス酒造の玉城英哉取締役本部長=2日、県庁

 サプリメント製造販売のうるまバイオ(うるま市、田中麻里社長)は、化粧品フェイスマスクシート「琉球美肌」シリーズの第5弾「泡盛」をヘリオス酒造(名護市、松田亮社長)と共同開発した。県内ファミリーマートで2日から販売を開始した。
4日から県内量販店や空港、ホテルなどでも販売する。

 両社の代表らが2日、県庁で記者会見を開き新製品をPRした。ヘリオス酒造が女性向けに開発した泡盛「琉球美人」を使用している。低温発酵で麹(こうじ)臭さを消したのが特徴。
泡盛に含まれる油脂成分である高級脂肪酸は、保湿効果があり新陳代謝を促進させ美肌効果があるとされる。

 田中社長は「肌を柔らかくして、酔わせるようなイメージでパッケージも女性に好まれるようなピンクを選んだ」と話した。
モズクに含まれるフコイダンも配合している。

 ハイビスカスや黒糖など4種類のシリーズは2010年の販売から56万枚を販売。
8月から中国や香港、台湾でも販売している。「泡盛」の販売目標は年間約6万枚。価格は1枚399円(税込み)。


  琉球新報

点字絵本ありがとう 学生が作成、寄贈(沖縄)

点字絵本ありがとう 日経ビジネス学生が作成、寄贈
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点字絵本を寄贈した日経ビジネスの学生と絵本を手に
喜ぶ児童=9月28日、南風原町の沖縄盲学校

 【南風原】
沖縄市にある日経ビジネス・メディカルスタッフビジネス科の学生らが9月28日、南風原町の県立沖縄盲学校を訪れ、「福祉コミュニケーション」の授業で作成した点字絵本1冊を児童に贈った。

 医療事務従事者を目指す学生26人が授業で点字を習得し、作成した。
同校では沖縄盲学校の卒業生の比嘉信子氏を講師に招き、視覚障がいについて学習。2002年から毎年、授業で点訳した本を贈っており、今回で38冊目となる。

 文章の点訳だけでなく、絵の説明も読者が想像できるように
添付している。

 今回寄贈した絵本は「いっきょく いきまぁす」(作・絵、長谷川義史)。児童は寄贈されたばかりの本を読み上げ、喜んでいた。児童を代表して伊藤千夏さん(小学部4年)が「皆さんありがとうございました。もらった絵本は大切に読みます」と感謝した。

 点字絵本を手掛けた又吉美咲さん(20)は「早速読んでくれてとてもうれしい。表現の仕方が難しかったが、点字を学ぶことができて良かった」と笑顔を見せた。

 指導した比嘉さんは「絵本の中のクイズで、矢印などの表記の仕方など難しい点もあったが、学生が知恵を出し合いながら素晴らしい作品に仕上がった。児童らにたくさん読んでもらいたい」と話した。


  琉球新報
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category地域情報  time12:15

 琉大など、気候変動を解明(OKINAWA)

硫酸塩が寒冷要因 琉大など、気候変動を解明
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気温変動と硫酸塩の量の推移
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植村立氏

 琉球大と北海道大、山形大、国立極地研究所のチームは、
南極の氷を調査し、大気中の硫酸塩の微粒子が、過去30万年間の気温変動に影響を与えていたことを解明した。
4日付の英科学誌ネイチャーで発表した。
硫酸塩の微粒子が気温変動に関わっていたことが特定できたことで、今後の地球温暖化予測の精度向上が期待される。

 琉球大理学部海洋自然科学科の植村立(りゅう)助教らが論文で発表した。
植村助教らは、南極から掘削した氷を微粒子1粒ごとに観察。気温が低い時期に、大気中の硫酸塩の微粒子量が多いことを突き止めたという。

 硫酸塩の微粒子は、物質そのものが気温への寒冷効果を持つほか、同微粒子が雲の核になりやすいことから、微粒子増加が太陽光を反射する雲の量の増加につながり、間接的な寒冷効果もあるという。約2万年前から現在までの約8度の上昇のうち、最大で約5度分が同微粒子の減少で起こる間接効果による可能性があるという。

 植村助教は「地球温暖化予測に硫酸塩エアロゾル(大気中の微粒子)の影響が組み込まれることで、将来の温暖化予測がより正確に行われるとみられる」と語った。


  琉球新報

しっぽ切るカタツムリ (八重山・OKINAWA)

しっぽ切るカタツムリ 八重山で世界初確認
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尾の部分を切り捨てて失ったイッシキマイマイ
(細将貴さん提供)

 トカゲがしっぽを切って難を逃れるのと同じように、天敵のヘビに襲われた八重山諸島のカタツムリは、足の後ろに相当する尾の部分を切り捨てて殻の中に隠れたと日本学術振興会の細将貴・海外特別研究員(オランダ在住)が3日、英王立協会紀要に発表した。
体の一部を自ら切り捨てて身を守る行動は、トカゲのほか、カニやミミズなどで知られているが、カタツムリで確認したのは世界で初めて。

 ヘビがいない地域のカタツムリにはない特徴だといい、細さんは「ヘビに対抗するために進化した特殊な適応だと考えられる」と話している。

 細さんは、石垣島と西表島に生息する「イッシキマイマイ」を、天敵のイワサキセダカヘビと一緒にして、どの程度の割合で生き残るかを調べた。
この結果、約60%が捕食を免れたが、うち約45%は、かみつかれた時にあえて尾の部分を切り離すことで助かった。切れた部分は後で再生する。このヘビは殻ごと食べることはないという。

 一方、イワサキセダカヘビがいない与那国島に生息する別のカタツムリで同様の実験をしたところ、ほぼすべてが食べられてしまった。

  沖縄タイムス
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category地域情報  time09:59

首里城祭の国王役・王妃役 (OKINAWA)

首里城祭の国王役・王妃役が決まる
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ことしの首里城祭で国王役を務める上原さん(右)と
王妃役の神谷さん=3日、那覇市役所

 26日から11月4日にかけて那覇市の首里城公園や国際通り一帯で開かれる「首里城祭」の国王役に、松城中教諭で南風原町の上原達也さん(24)が決まった。
王妃役は青山学院大4年で浦添市の神谷成美さん(21)で、2人は3日、那覇市役所であでやかな琉球衣装をまとって抱負を語った。

 衣装は赤地に龍や鳳凰(ほうおう)の刺しゅう入り。
上原さんは「公園開園20周年の節目だけに、役に恥じぬようPRしたい」、神谷さんは「得意の英語を生かし、世界遺産の首里城を国内外の人にアピールしたい」と話した。

 2人は冊封儀式や琉球王朝絵巻行列など四つの演目を中心に登場する。国王役24人、王妃役38人の候補から、書類や自己PRの審査を経て選ばれた。

  沖縄タイムス
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category沖縄観光  time09:53