2012-10-02



伝統のミャークヅツ賑わう (宮古島・OKINAWA)

池間、佐良浜、西原で伝統のミャークヅツ賑わう
 旧暦8月の甲牛 (きのえうま) にあたる9月30日、 池間、 佐良浜、 平良西原の3地区で豊年祈願祭 「ミャークヅツ」 が始まった。
祈願祭は男性を中心とした祭り。 初日は池間、 佐良浜で 「ヒヤサッサ」 の掛け声をあげながら伝統のクイチャーを奉納。 1日は平良西原でパレード、 クイチャーが行われ、 ミルク酒を酌み交わしながら五穀豊穣と集落繁栄を祈願した。 池間と西原では3日間、 佐良浜では4日間にわたって行われる。

 【池間】
null
揃いのはっぴに身を包み、 クイチャーを踊るウヤたち
=9月30日、 池間の水浜広場

 池間は数え年55歳以上の男性を中心に行われており、 午前中からミルク酒を酌み交わしたほか、 午後4時ごろから水浜広場に集まった。 アギマス (上げ桝)、 マジャ (真謝)、 マイヌヤー (前の家)、 マエザトゥ (前里) の4つのムトゥ (元) には島内外からムトゥヌウヤと呼ばれる55歳以上の男性たちが帰郷した。 ことしの新入生32人。
 水浜広場にツカサンマ、 元ツカサンマ12人が祈願とクイチャーを奉納した後、 そろいの法被 (はっぴ) を着たムトゥヌウヤたちのほか、 地域住民などが輪になり、 力強くクイチャーを奉納した。
 ことしの新入生32人が新会員として迎えられた。

 自治会長の奥原正美さんは 「台風の影響で今朝まで電気がつかず準備に大変な思いをした。 3日間気を引き締めて、 安全に終わることができるよう願っている」 と話した。

 現在埼玉県に住む新会員の伊良波喜茂さんは 「台風の影響で那覇に2日間足止めされたが、 ぎりぎりで来ることができた」 と話し、 「伝統ある儀式に参加できることをうれしく思う。 20、 30年ぶりに会う同級生とも懐かしい話ができて楽しい」 と笑顔で語った。

 【西原】
null
「ヒヤサッサ」 と声高らかに踊る参加者ら
=西原

 平良西原地区の伝統行事 「ミャークヅツ」 は1日、 ナカビ (2日目) を迎えた。 男性ウヤたちが集落内をパレードしたほか、 終点となる広場では奉納相撲があり、 五穀豊穣と子孫繁栄を祈願し、 最後は全員でクイチャーを踊り締めくくった。

 午前中には、 ナカマ御嶽で新生児の健やかな成長を願う 「マスムイ」 が行われた。 午後3時からは同御嶽からパレードがスタートした。 男性ウヤたちが日本国旗や 「五穀豊穣」 の旗を掲げて、 三線が響くなか、 「うーやきーゆなうーあらしよー (豊かな世にしてください)」 とはやしを立てながらゆっくりと練り歩いて行った。

 沿道には地域住民、 西辺小、 中学校の児童生徒のほか観光客の姿も見られ、 声援を送っていた。

 終点の広場入口近くでは、 ツカサンマ (司母) たちがウヤたちを広場に招いた。 広場では宮古、 本島、 本土で生まれた新生児の数が報告され、 温かい拍手が贈られるとともに、 健やかな成長を祈念した。

 また新入生11人が紹介された後、 奉納相撲が行われ、 互いに一歩も譲らない力強い戦いを披露し、 会場に詰めかけた観衆を大いに沸かせた。

 【佐良浜】
null
大きな円になってクイチャーを踊る男性たち
=9月30日、 佐良浜の本村ジャー (旧池間村)

 佐良浜のミャークヅツは本村ジャー (旧池間村) と中村ジャー (旧前里村) に分かれて行われた。
一定の数え年を迎えた 「ミイウヤ」 (新入生) たちが司女とともに拝所で祈りを捧げて地域の繁栄を祈願するとともに、 クイチャーを踊って向こう1年間の豊漁・豊作を願った。

 午後3時ごろから2つのジャーで祈りが捧げられたあと、 司女
を先頭に円を描いてクイチャーが始まった。
ウヤの男性たちは 「ヒヤサッサイ」 と勇ましい掛け声を響かせながら踊った。 この頃になると住民らが続々と集まりクイチャーの円も次第に広がった。 参加者たちは泡盛やミルク酒などを回し飲みしながら延々と踊り続けた。

 今年のミイウヤは本村が数え47歳の15人、 中村が50歳の20人。 それぞれ生まれ年の干支の動物をあしらった揃いの衣装を着て参加した。 中村の新入生久高英治さんは 「先輩たちを見てきて、 自分もやっと参加できたという喜びをかみしめている。 この年まで健康でいられて良かった。 佐良浜に生まれたことを誇りに思う」 と話していた。

 3年前に本村の会員となった喜久川博人さんは、 ことし中村でミイウヤとなる同級生の応援のため、 名古屋から駆け付けた。 「久しぶりに参加して最高の気分。 できることなら毎年参加したい」 と語った。


  宮古新報
authorbbstaff  linkLink   
category沖縄観光  time09:48

大漁約束/十五夜大綱引き(宮古島・OKINAWA)

西の勝利で大漁約束
平良狩俣伝統の十五夜大綱引き

null
力を合わせて綱を引く住民ら=9月30日、狩俣小学校前
 旧暦8月15日に当たる9月30日、平良狩俣では恒例の「十五夜大綱引き」が狩俣小学校前で行われた。

 台風一過で夜空の満月が地域を照らす中、地域住民らが東西に分かれて、力を合わせて大綱を引いた。

 5回戦の結果、西軍が3勝2敗で勝利し、この先1年間の大漁が約束された。

 大綱引きは、100年以上の歴史があるといわれている。県道230号の狩俣小前を通行止めにして実施した。

 参加者らは「よいしょ、よいしょ」と力いっぱい綱を引き、勝敗が決まるたびに大きな歓声が響いた。また綱引きの合間には、みこしを担ぎ、空に向かって投げ上げて喜びを爆発させた。

 そのほか、菓子の大盤振る舞いも行われ、3万円分の菓子が夜空に舞った。

 大綱引きの前には、ちびっこらんどや狩俣子ども会によるエイサーなどの踊りのほか川満七重さんらの民謡演奏も行われ、住民たちは月明かりの下で楽しいひとときを過ごした。

.宮古毎日新聞

「純と愛」 (宮古島・沖縄)

「島の魅力PRの機会」/「純と愛」
大型画面で放映楽しむ/第1回放送を見る会
null
参加者は大型テレビで「純と愛」第1回放映を楽しんだ
=1日、市平良庁舎1階ロビー

 NHKの連続テレビ小説「純と愛」第1回放送を見る会(主催・「純と愛」宮古島市推進協議会)が1日、市平良庁舎1階ロービーで行われ、市民ら約60人が、70インチの大型テレビに映し出された「純と愛」第1回放映を楽しんだ。

 放映に先立ち、同推進協議会の会長を務める下地敏彦市長は「宮古島と大阪を舞台にしたドラマがどのように展開していくかが楽しみ。このドラマを通して宮古島を全国にPRする絶好の機会にしたい」とあいさつした。

 またNHK沖縄放送局の室町規公人副局長が「宮古島の自然や魅力を全国に発信していきたい」と述べた。

 市役所で視聴した吉田一郎さん(76)=平良下里=は
「半年前に引っ越してきた。宮古島は素晴らしい。その宮古島が舞台のドラマなので、島の中心になる市役所で見ようと思い参加した」と話した。

 同会は「純と愛」第1回放映を記念して、観光地宮古島市のイメージアップを図るため、宮古島の魅力を全国に向けて発信することを目的に行われた。

.宮古毎日新聞
authorbbstaff  linkLink   
category沖縄観光  time09:30

マストリャーで豊年祈願 (宮古島・沖縄)

勇壮に棒振り奉納/野原集落マストリャーで豊年祈願
null
男性たちが勇壮な棒振りを奉納した=9月30日、野原公民館

 上野野原の伝統行事「野原のマストリャー」が旧暦8月15日の十五夜に当たる9月30日夜、野原公民館であり、男性たちは勇壮な棒踊りを、女性たちは優雅な舞を奉納し、豊年を祈願した。マストリャーの語源は昔、穀物などを「升取屋」と呼ばれる升元で納めていたことに由来する。

 野原集落内の「子組」「寅組」「午組」「申組」の4カ所のマスムトゥ(升元)で酒宴を開いた男たちが、かねの音を響かせ、午後9時30分ごろ、公民館に到着。午後10時にマストリャーが開幕した。

 男たちは勇ましい掛け声を上げながら、棒踊りを披露。女性はクバの扇などを手に踊りを披露。最後は全員でクイチャーを踊った。

 会場には市民や観光客らも多数訪れ、長年受け継がれてきた地域の伝統行事を満喫した。

 野原集落の伊藤勝区長は「台風が心配で、天気図とネットばかり見ていた。集落最大の行事なので、台風一過のよい天気になり、月もよく見えてよかった」と話した。

 「野原のクイチャー」は2002年に国選択無形民俗文化財
 に指定された。

.宮古毎日新聞
authorbbstaff  linkLink   
category地域情報  time09:17

土地公に祈願 「神の意志」(八重山・沖縄)

台湾出身者が土地公に祈願 祭りは中止「神の意志」
null
 中国・台湾で広く信仰を集める土地神「土地公」への祈願が
9月30日、石垣市新栄町の簡田記美子さん(62)宅で行われた。同日は旧暦8月15日に当たり、例年は台湾出身者が名蔵御嶽で土地公祭を行っているが、台風の影響で中止。
簡田さんは、土地公祭でまつる神像を1年間預かる「炉主(ローツー)」を務めており、この日の祈願には琉球華僑総会八重山分会の呉屋寛永会長ら台湾出身者も訪れた。

 同分会では当初、土地公祭を一週間延期することを検討。
このため、簡田さんらは27日、「ポア・ポエ」と呼ばれる儀式で
土地公の意志を問うたところ、延期を認めない意志が示された。供物のブタを用意することもできないため、土地公祭は中止となった。

 このため、炉主のもとで土地公に対する祈願だけを行うことになった。八重山に住む石垣出身者の中には自宅に土地公の神像をまつっているケースがあり、この日に合わせて祈願を行った人もいる。

null
 簡田さん宅での祈願は午前11時から行われ、鳥やブタ、魚などを用意した祭壇に向かい、簡田さんの家族や市内に住む台湾出身者らが線香をささげたあと、金の代わりと考えられている紙を焼いた。

 簡田さんは「土地公祭ができないのは残念だが、(信仰の)心が一番大事。(土地公をまつる)廟が早くできてくれたらいい」と話していた。


  八重山毎日新聞
authorbbstaff  linkLink   
category地域情報  time09:12