2012-10-10



伝統サバニ 「南洋ハギ」再現 (糸満・OKINAWA)

伝統サバニ製法、後世へ 
糸満海人工房「南洋ハギ」作り再現

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サバニ製作を始めるに当たり、安全祈願をする関係者
=4日、糸満市西崎の糸満海人工房・資料館

 【糸満】
糸満市西崎の糸満海人工房・資料館を運営するNPO法人ハマスーキ(上原謙理事長)はこのほど、海洋博公園から2隻のサバニの製作を請け負った。
4日、サバニ製作を始めるに当たり、安全祈願式を同館で催した。市内でのサバニ製作は3年ぶり。

 祈願式は、満潮に近い時間を見計らって開かれた。
上原理事長は、縦7メートル、幅1メートルのサバニ用に取りそろえた材木の上に正座し「なまから、てぃーんざしさびんどぅ(いまから仕事をしますよ)」と口上を述べた。

 その後、船大工の2人と一緒に材木にお神酒をかけ、かなづちを3度たたいて安全を祈願した。

 サバニは、木をくりぬいた「マルキンニ(丸木舟、くり舟)」と板をはぎ合わせた「ハギンニ(はぎ舟)」に大別される。今回製作するのは、代表的な形の「本ハギ」と「南洋ハギ」の2種類。

 南洋ハギの作り手は県内で2人しかいないという。
希少な船大工の大城昇さん(61)=糸満市=は「南洋ハギを自身で手掛けるのは約20年ぶり。サバニに興味があっても本ハギしか知らない人が多い。作り方を後世に残したい」と話した。

 大城清さん(62)=糸満市=は弟子と一緒に「本ハギ」を担当。「サバニは、先人たちの知恵の塊で芸術品。恥ずかしくないよう作らないといけない」と意気込んだ。

 サバニは2隻ともことし中に完成させる予定。来春、改装オープンする同公園の海洋文化館に展示される。


  琉球新報

ピンダアース (多良間島・宮古)

角突き合わせ激突/ピンダアース
多良間ヤギをアピール

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前脚を高々と上げ角をぶつけ合うピンダアースは迫力満点
=7日、多良間村塩川の中央スーパー駐車場

 【多良間】
多良間方言で「ピンダ」と呼ぶヤギが角をぶつけ合って闘う第5回「多良間島ピンダアース大会」
(主催・多良間村観光協会)が7日、中央スーパー駐車場で開催された。重量級(体重70㌔以上)に
6頭、中量級(同40~70㌔未満)に8頭の計14頭が出場。住民や観光客ら約250人が会場を埋め、ピンダの激闘を堪能した。

 開会式で大会長の下地昌明村長は「連休で島外からも多くの観光客が見えている。元気なヤギの決闘を
最後まで観戦してください」とあいさつした。

 出場したヤギのほとんどは外来種で、大型がそろった。

 決闘はトーナメントで行い、重量級の決勝には、諸見里朝仁さんの「琉仁マブヤー号」(体重83㌔)と池城雅弘さんの「琉大一号」(同82㌔)が勝ち進んだ。

 前脚を高く上げ頭を斜めに傾けて角をぶつけ合う闘いは、迫力満点。琉仁マブヤー号が琉大一号を破り、優勝した。

 中量級の優勝は下地雅晴さんの「天龍号」(体重48㌔)、準優勝が知念正勝さんの「ホワイトウッズ号」(同60㌔)。優勝したヤギの所有者には賞状と賞金1万円を贈った。

 那覇市から観光できた田熊啓弘さん(52)は「ヤギの決闘を見るのは初めて。本当に戦うのかなと半信半疑だったが迫力があってびっくりした」と感想。東京からきた女性は、「ダイビング、シュノーケルを楽しみに来たがピンダアースも見ることができて良かった。角がぶつかる時の音がすごい」と興奮気味に話した。

 ピンダアース大会は、島の特産品として有名な「たらまピンダ」のPRと、観光発展に役立てる目的で開催している。

.宮古毎日新聞

パーントゥ出現 (宮古島尻 ・沖縄)

パーントゥ出現、泥ぬり付け厄払い、平良島尻
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泥を塗って厄払い。 パーントゥの襲来を受け、
様々な表情を見せる親子ら=平良島尻地区

 国の重要無形民俗文化財に指定されている宮古島市平良島尻の伝統祭祀 「パーントゥ」 が9日、 始まった。
10日まで。 全身泥だらけの奇神パーントゥ3匹が同集落内を駆け回り、 地元住民や市内各地から訪れた市民、 観光客、 見学者などに襲いかかっては泥をなすり付けて厄を払い、 福を呼び込んでむこう1年の無病息災を祈願した。

 午後5時ごろ、 キャーンと呼ばれるつる草 (シイノキカズラ) を身にまとい、 仮面と杖 (つえ) を手にした3匹のパーントゥが集落の北側にあるンマリガー (生まれ井) から姿を現した。
集った子どもたちは興奮した様子で、 「きた」、 「逃げろ」 などと歓声や悲鳴を上げながら、 われ先にと逃げ回っていた。
パーントゥは逃げ回る子どもらに容赦なく泥を塗りつけた。

 集落には多くの観光客らも駆け付け、 カメラなどを片手に独特な雰囲気の島尻の年中行事を満喫していた。
訪れた保護者の中には、 パーントウの前に赤ちゃんを連れて行き、 泥を塗ってもらい無病息災を祈願する姿も多く見られた。
また、 この1年間で新築された家屋にもパーントゥの泥が塗りつけられ、 厄払いとともに福を呼び込んだ。

 移住して1カ月という東紗矢香さん (31) =下地=は 「話を聞き、 動画も見た。 すごくそわそわしている。 泥で厄払いをしてほしいけどちょっと怖いのもある。 始まるのが楽しみ」 などと登場を待ちわびた様子。
4月にうるま市から転勤してきた比嘉暁さん (33) ・奈美さん (34) ・梨理奈ちゃん (5) ・悠斗くん (2) 親子=鏡原=は、 「テレビで見て、 興味があったので、 厄払いしてもらいに来た。 怖いかと思っていたけど、 実際は親しみのある感じ。
無病息災で夫の仕事が上手くいってほしい」 と感想を語った。


宮古新報
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category沖縄観光  time09:38

獅子頭永久保存へ (八重山・沖縄)

川平の獅子頭永久保存へ 
来年から新調の頭を使用
 
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石垣市川平に古くから継承されてきた1対の獅子頭は、8日の結願祭での獅子舞が見納めとなった。
破損の恐れがあることから現物は保管され、来年の結願祭から新調した獅子頭が使用されることになっている。

 川平の獅子舞は、顔の横側をはさむように両手で持ち、上あごと下あごを持って口を開閉する他地区の獅子舞とは違う。

 公民館(高嶺良晴館長)によると、獅子頭は4、500年前、石崎の北の浜で発見されたものを修繕を経ながら引き継いできたが、これ以上の使用に耐えられなくなってきたという。

 このため、公民館は2012年度総会で獅子頭製作委員を承認。仲野英則委員長を中心に検討を進めてきた結果、今年の結願祭終了後に神司による祈願を済ませた後、同一の頭をつくることに。県工芸士の新城弘志氏(登野城)に依頼した。

 現物について仲野委員長は「これだけ長く続いた獅子頭は八重山でも川平だけ。県内にもないのではないか。獅子頭は川平の宝。壊れないうちに大切に保管し、永久保存する必要がある。公民館に保管施設をつくり、歴史の説明もしていきたい」と話している。


八重山毎日新聞
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category地域情報  time09:29