2012-09-30



仏紙ル・モンドがオスプレイで記事(OKINAWA)

仏紙ル・モンドがオスプレイで記事
 【平安名純代・米国特約記者】
仏大手紙「ル・モンド」は25日、米軍基地の集中する沖縄で、米海兵隊垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの配備に反対する抗議運動が起きており、領土問題をめぐる紛争が日中間で展開されるなか、在沖米軍基地の役割が問われているとの記事を掲載した。

 同紙は「安全性を疑問視する県民がオスプレイの米軍普天間飛行場への配備に反対するなか、政府は19日に安全宣言をした」と説明。
住民らは「世界で最も危険な飛行場に新たな危険を持ち込もうとしている」と怒りを拡大しているが、「半世紀以上にわたり、沖縄県民は米軍基地に反対してきたが、政府は耳を傾けない」と報じた。

 一方で、尖閣諸島をめぐる中国と日本の争いで国民感情が高まっているが、日米安全保障条約の適用対象であるにもかかわらず、「米国の態度は、あいまい、または矛盾している」と指摘。その理由について、米国は「中国との正面衝突を回避したい」と分析した。

 また、米国が韓国や豪、フィリピンなど同盟国との関係を強化し、アジア太平洋地域における米軍のプレゼンス維持を打ち出しているとし、周辺国を刺激する領土問題が米国にもたらす利益を疑問視。
そうした流れのなかで「在沖米軍基地の役割について、新たな疑問が生まれている」と指摘した。

 同紙は記事中で、長元朝浩・沖縄タイムス論説委員長の見解も紹介。「沖縄は中国と日本の板挟みになっている」との同氏の言葉を見出しに使用した。

  沖縄タイムス

「こんな被害初めて」 (OKINAWA)

台風17号:「こんな被害初めて」
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台風17号の影響で屋根が崩落した農連市場の店舗
=29日正午すぎ、那覇市樋川
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強風により根こそぎ倒れた大木
=29日午前10時30分、那覇市泉崎

 八重山から沖縄全域を暴風域に巻き込みながら、駆け抜けた台風17号。
建物の屋根、屋上の給水タンクが吹き飛ばされ、電柱も倒壊し、過去最大の停電を招いた。
住民らは「これだけの被害は初めて」と恐怖と驚きに包まれつつ、週末ばかりに襲来する“台風銀座”にうんざりした。

 最大瞬間風速61メートル超を観測した那覇市。29日午前8時半ごろ、那覇市樋川の農連市場で、建物天井を覆うトタン屋根が吹き飛び、市場内は風雨で水浸しになった。

 目撃した女性(60)は「ものすごい音がした。こんなことが起きるのは初めて見た」。野菜を売る60代女性は「今後、商売をどうするか」と頭を抱えた。

 名護市大南の21世紀の森体育館では同日午後3時ごろ、トタン製の屋根が吹き飛ばされ、体育館そばに落下。けが人はなかったが、館内フロアの半分が水びたしになった。

 体育館は築20年。2年前に屋根を改修したが、管理担当の新城光さん(38)は「しばらく使えなくなる。今後の予定がめじろ押しで利用者も残念がる」と肩を落とした。市教委も「修復も大がかりになる」。

 伊平屋村では県道179号沿いの電柱が数十本倒壊し、一部で通行止めとなっている。村役場によると、家屋は少なくとも7軒が半壊。村役場も2階の窓ガラスが数枚割れた。伊是名村でもプレハブなど2軒の全壊が確認された。

 読谷村楚辺では、村商工会駐車場内の物置小屋が高さ約1・5メートルのブロック塀を越えて、道路に逆さまになって倒れた。電線や隣の民家の屋根にも小屋の一部がかかり、中にあったいすなどが散乱。隣家の池原正雄さん(61)は「怖くて、さらに倒れてこないように祈っていた」と話した。


  沖縄タイムス

 本部町谷茶の県道219号では土砂崩れが発生。木や岩などが片側車線をふさぎ、通れなくなった。近くに住む70代女性は「16号でも同じ場所で倒木した。台風のたびに心配」と不安げに話した。

 名護市大東では3階建てアパート屋上の大型水タンクが強風で約40メートル離れた市道に落下。那覇市泊の国道58号では4トントラックが強風にあおられて横転。同市おもろまちや与那原町東浜でも車両が倒された。

 与那原町上与那原では、木造平屋が全壊。隣接する土木業社員によると、空き家のため、人身への被害はなかった。

骨折や裂傷 50人けが

 県防災危機管理課によると、台風17号によるけが人は29日午後8時現在、転倒による骨折など少なくとも50人にのぼった。

 南城市佐敷の50代女性は29日、強風で閉まるドアに指をはさまれ、人さし指を切断。沖縄市上地の60代男性も同様に骨折した。

 名護市の70代女性は風にあおられて転び、大腿(だいたい)骨を折り、沖縄市知花の80代女性も足を骨折した。

 国頭村宇良では、女性(68)が自宅の窓ガラスが強風で割れ、顔や頭を裂傷し、病院に搬送された。ほか、糸満市潮平では男性(45)が割れたガラスで頭部を損傷。

 糸満市大里では男性(65)が屋根から落ちてけがをし、浦添市の70代男性は転倒して顔面や右手を負傷するなど、各地で被害が多発した。

 沖縄タイムス 

2012-09-28

先島、まもなく暴風域  (OKINAWA)

【台風17号】
先島、まもなく暴風域   
大型で非常に強い台風17号は28日午前9時現在、石垣島の南約220キロの海上を時速15キロで北に向かっている。
先島諸島に加え、沖縄本島中南部も午前3時ごろから強風域に入っている。
石垣島地方や宮古島地方はまもなく、与那国島も昼すぎに暴風域に入る見通し。沖縄気象台では暴風や高波への厳重な注意を呼び掛けている。


琉球新報

観光客にエステ割引、1人4千円分(沖縄)

観光客誘致にエステ割引 OCVBが1人4千円分
 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は10月から県外の女性客を対象に、観光客誘致キャンペーンを実施する。
12月14日まで那覇空港などの各観光案内所で、単独やグループで来県する女性客に1人1枚(4千円相当)のエステ・スパ割引体験クーポン券を配布する。
1万2500人分を配る予定。なくなり次第終了する。

 体験は県エステティック・スパ共同組合や地域観光協会と連携する52サロンで利用できる。
8千円以上の体験メニューを対象に101メニューを提供。
OCVBは同事業に予算5千万円を計上。
女性客の旅程を充実させ、観光消費単価の向上を狙う。

  琉球新報
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category沖縄観光  time11:51

市民らゲート前で座り込み (OKINAWA)

市民らゲート前で座り込み オスプレイ配備撤回求め
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オスプレイの配備撤回を求め、封鎖されたゲートの前に座り込む市民ら
=28日午前10時半すぎ、米軍普天間飛行場大山ゲート前

 【宜野湾】
米海兵隊が垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ配備に反対する県民大会実行委員会などは28日も午前7時から、同飛行場野嵩ゲート前で抗議集会を開いた。
26日に始まった同ゲート前集会は3日目。市民や県選出・出身国会議員、県議や市町村の首長、議員ら約300人が集まり、オスプレイ配備断念を日米両政府に迫った。

 集会後、市民団体のメンバーが同飛行場大山ゲートに移動、抗議行動を展開し、警察との激しくもみ合った。午前10時23分、米軍がゲートを閉鎖した。
市民団体はゲート前で座り込みをし、基地内との交通を遮断している。警察は周辺道路を通行する車両の検問を実施するなど緊張が続いている。

 野嵩ゲートでの集会に参加した稲嶺進名護市長は「普天間飛行場へのオスプレイ配備は許されない。サンフランシスコ講和条約で沖縄が切り離されたように今回も本土の安全のため沖縄が切り離されようとしている。
これで日本は民主・独立国家と言えるのか。沖縄から民主主義の闘いを示し、日本政府を目覚めさせよう」と訴えた。

 野嵩ゲートでは27日の座り込み行動に続き、労組や市民団体の車両を横付け。基地側もゲートを閉じており、28日午前も閉鎖状態となっている。


【琉球新報電子版】

  琉球新報

手作り知花花織、米寿の母に贈る(沖縄)

手作り知花花織、袖通し笑顔 又吉さん、米寿の母に贈るnull
娘の又吉朝江さん(前列左から3人目)手作りの知花花織
の着物を着け、数え88の米寿を祝う赤嶺キクエさん(前列中央)=22日、うるま市与那城屋慶名の赤嶺キクエさん宅

 【うるま】
うるま市与那城屋慶名に住む赤嶺キクエさん(86)の数え88歳を祝う米寿が22日夜、赤嶺さん宅で開かれ、親族や友人らが詰め掛けた。
祝いの席で赤嶺さんは、自身の娘で国指定伝統工芸品の知花花織の織り手・又吉朝江さん(62)が6月から織り続けた知花花織の着物を着けた。
娘の愛がこもった着物に袖を通した晴れ姿の赤嶺さんは「きれいだね」と笑顔。にぎやかな三線の音が響く中、長寿の喜びをかみしめていた。

 又吉さんは販売員から転職し、知花花織の織り手となった10年前から、母に贈る着物を織ることを目標にしていた。
約4カ月間の着物製作期間中は、朝から夜まで沖縄市の知花花織事業協同組合で織機に向き合ってきた。
着物の着尺は今月11日夜から日付をまたぎ、12日午前0時半に織り上がった。
又吉さんが最後の糸を切った瞬間、そばで見守っていた組合の職員や織り手仲間たちが、「やった」「上がった」「生まれた」と叫び、自分のことのように喜んでくれたという。「みんなの支えがなければ、完成しなかった」と又吉さんは周囲に感謝した。

 その着物を贈られた赤嶺さん。「初めは(又吉さんに)『こんなに貴重なものは、売ってお金にした方がいいよ』と言っていたが、織ってもらうと、やっぱりうれしいねぇ」とにっこり。
長寿の秘訣(ひけつ)は「いつも外に出て友達と楽しむこと」と言い、この日も駆け付けた三線クラブの仲間たちが披露する三線や踊りに手拍子を送り、自分も今にも踊り出しそうな雰囲気。「上等な着物をもらい、親族や友達もたくさん集まって祝ってもらい、こんな幸せなことはない」と頬を緩ませていた。

(島袋良太)

  琉球新報
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category地域情報  time11:27

オスプレイ週明け飛来 台風影響で延期

オスプレイ週明け飛来 台風影響で延期
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オスプレイ配備に反対する座り込み行動で警察官ともみ合う市民ら
=27日午前11時16分、宜野湾市の普天間飛行場野嵩ゲート前

 米海兵隊は27日、米軍岩国基地(山口県)に一時移駐している垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの普天間飛行場への移動について28日は実施しないことを決めた。
沖縄防衛局が宜野湾市に明らかにした。台風17号の沖縄接近が理由。
29日以降の飛行について防衛局は「天候や機体の準備などによって判断される」と説明した。
移動は台風が通過した30日以降となる。

 沖縄配備が迫る中、仲井真弘多知事は27日の県議会6月定例会の代表質問で答弁し、「ぎりぎりまで配備の中止を強く要求したい」と政府へ要求姿勢を緩めない考えを示した。

 また、「なるべく早く直接総理に対して(配備)中止を要請したい」と述べ、上京し野田佳彦首相と面談したい意向を示した。県によると政府と調整しているが、27日夜までに日程は決まっていない。

 県によると飛行が実施された場合、仲井真知事が現場を視察し、記者会見を開くことを決めた。また県は直ちに防衛局など県内の関係機関に要請行動を行う。

 県内では27日、オスプレイ配備に反対する動きが相次いだ。普天間飛行場野嵩ゲート前では、県民大会実行委が2日連続で抗議集会を開き、市民や首長、県選出国会議員ら約300人が参加した。宜野湾市議会
(呉屋勉議長)は、異例の3回目となる、配備撤回を求める抗議決議、意見書両案を全会一致で可決した。

 海兵隊は岩国基地に一時移駐しているオスプレイ12機を2機編隊で順次、普天間飛行場に向け飛行させる方針。米軍筋によると、普天間には1日6機ずつ、2日がかりで移動する計画だったが、これまでに機体番号「04」「05」の2機は試験飛行を行っておらず、全機の移動が完了する時期は未定だ。

  琉球新報

病院に医師 (宮古島・沖縄)

宮古病院に医師派遣へ
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【那覇支局】
県議会 (喜納昌春議長) 9月定例会の代表質問最終日は27日、 宮古島市区選出の奥平一夫氏 (県民ネット) が質問に立った。
内科医師不足により新規外来診療を休止している県立宮古病院について、 伊江朝次病院事業局長は11月までに医師1人を派遣する方針を伝えた。

 同病院では今年度、 10人の内科医が勤務していたが、 病気や退職などで4人欠員となった。
8月下旬からは他の医療機関からの紹介患者や、 救急患者らを対象に診療を実施。 現在は県立病院から2人を派遣、 退職者1人を動員して対応しているという。

 現状を説明した伊江病院事業局長は 「民間の医療機関にお願いし、 10月ないしは11月ごろから、 来年の3月まで派遣してもらうことになっている」 と答弁。
「宮古地区の医療に、 診療制限がこれ以上起こらないよう対応していきたい」 と述べた。
次年度以降について担当課では 「欠員が生じないように配置したい」 とした。

 下地島空港の利活用について仲井真弘多知事は 「知事就任以来、 沖縄経済の発展のエンジンになり得ると申し上げてきた。 宮古島の青年の皆さんの動きも有難いこと。 よく話をうけたまわって、 これから先の展開について私も一生懸命取り組みたい」 と前向きな姿勢を強調した。

 同空港から撤退を表明した日本航空との民事調停の経過について、 當銘健一郎土木建築部長は 「現在、 東京地方裁判所で協議が進められている。 万が一、 調停が不調に終わった場合には、 訴えの提起を視野に入れている」 と答えた。

 同社の再上場に触れ 「単年度では大幅な黒字だと聞いている。 状況の変化もあるので、 民事調停をしっかり成立させるよう努力したい」 と述べた。


宮古毎日新聞
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category地域情報  time09:15

ブッポウソウ飛来 (石垣・沖縄)

ブッポウソウ飛来 渡りの途中、石垣へ
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 日本に夏鳥として飛来し、本州や四国、九州で繁殖した後、越冬のため東南アジアへ渡るブッポウソウが24日午後、石垣市久宇良で確認された。

 ブッポウソウは全長約30センチの鳥で、雌雄同色。頭部は黒褐色、ノドは群青色、胴体は光沢のある青色の羽毛で覆われているのが特徴。

 久宇良では、集落外れにある電線に羽を休めているのが一羽確認された。


  八重山毎日新聞
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category沖縄観光  time09:08

2012-09-27

 FECが200回公演 (OKINAWA)

勢いあるネタ披露 FECが200回公演
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200回を記念し24時間かけて那覇と国頭村を往復した
「200キロ駅伝」の様子を報告するメンバー
=15日、那覇市のテンブスホール

 演芸集団FEC(フリーエンジョイカンパニー)が1994年から
継続してきた月1回の定期公演「お笑い劇場」の第200回記念公演が15日、那覇市のテンブスホールであった。
12組が勢いのあるネタを次々に披露し、会場を沸かせた。

 ハンサム金城は老爺の格好で登場し「フェイスブックが本屋に全然売ってないわけよ」ととぼけた語り口で笑いを誘う。
知念だしんいちろうは沖縄アイドルをプロデュースする関西なまりのマネジャーを演じる。アクセントのおかしなウチナーグチで「好きな飲み物はコーレーグース」などと語り、風刺を効かせた。

 後半は前日から24時間かけててんぶす那覇と国頭村辺土名を往復した「200キロ駅伝」の様子を「山城智二が速くてみんなびっくり」「よっちゃんはほとんど歩いていたのに、たすきは汗でベトベト」などと報告した。


琉球新報



障がい者就労に関心を (沖縄)

障がい者就労に関心を パネル展や製品販売
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販売会で接客する各事業所の利用者ら(右)
=25日、浦添市役所

 【浦添】
9月の障害者雇用支援月間に合わせ、浦添市は25日、市在住の障がい者が利用する23の就労支援事業所での訓練内容を紹介するパネル展示や、自主製品販売会、就労相談を同市役所で始めた。28日まで。

 事業所の情報発信と利用者間の交流の場を設けるとともに、市民に対し、障がい者の雇用・就労を啓発することが目的。

 開始式で儀間光男市長は「障がいのある人もない人も、住み慣れた地域で互いに手を取り合い暮らせるよう、さまざまな施策に取り組みたい」と述べた。

 販売会を行う各事業所利用者の代表が「がんばる宣言」としてそれぞれあいさつ。
総菜パンなどを販売する社会就労センターわかたけの並里弘樹さん(43)は「訓練している皆さん、就職に向けて頑張ろう」と意気込んだ。


   問い合わせは
   市福祉課(電話)098(876)1234。


  琉球新報
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category地域情報  time15:23

 県少年の主張大会 (OKINAWA)

インマンさん(兼城中3年)最優秀 県少年の主張大会
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左から、最優秀のインマン・セイラさん、優秀賞の砂川優莉奈さん、竹尾満里奈さん、審査員特別賞の謝花海斗君
=26日、豊見城市立中央公民館大ホール

 【豊見城】
第34回県少年の主張大会(県青少年育成県民会議主催)が26日、豊見城市立中央公民館大ホールで開かれた。
7地区大会で選ばれた12人が熱弁を振るい、糸満市立兼城中学校3年のインマン・セイラさん(15)が最優秀賞に選ばれた。
録音と原稿審査で九州ブロックの上位2人に選ばれれば、
11月に東京で開かれる全国大会に出場する。

 インマンさんは「本当の平和」と題し発表。
米国人の父と、県出身の母を持つインマンさんは自分が「ハーフ」であることに葛藤があったという。
平和学習で元ひめゆり学徒隊の「日本もアメリカも悪くない。
悪いのは戦争だ。みんなが仲良くすることが大切」
という話に感銘を受け「偏見をなくし、互いの文化を尊重する
ことが本当の平和につながる」と訴えた。

そのほかの入賞者は次の通り。
▽優秀賞 砂川優莉奈(宮古島市立福嶺中3年)、
竹尾満里奈(那覇市立石田中3年)
▽審査員特別賞 謝花海斗(本部町立上本部中3年)


  琉球新報

中古車輸出へ (OKINAWA)

県内30社、中古車輸出へ協会設立

 海外への中古車輸出に向け、県内業者が合同企業体をつくり事業化する新たな動きが出ている。
アフリカ・タンザニアで事務所を開設し、中古車市場などを調査研究する自動車工具通信販売のワールドワイドアンドカンパニー(那覇市、仲村成昭社長)の呼び掛けで10月2日に協会「万国津梁会」が発足、個人を含む約30社で始動する見込み。
協会が中心となりアラブ首長国連邦の都市ドバイで現地商社との合弁会社を設け、2013年度にも中古車販売を始める計画だ。

 ワールド社は5月にタンザニアの最大都市ダルエスサラームに事務所を構え、宮良均国際戦略事業部長が数カ月にわたり自動車市場を調査した。
その中でアフリカや中東は日本製中古車の性能からニーズは
高く、人気商品となっていた。

 一方、実際に100台ほどの中古車の注文を受けたが、必要な台数が用意できなかった。
県内の業界全体での取り組みの重要性、可能性を痛感した
という。

 宮良氏は協会発足に、「日本のブランド力は想像以上。
県内で毎月数千台の中古車が廃車となっており、処分する車の販売だけでも現地の需要とマッチングできる」とビジネス展開の採算性を強調した。

 重機や大型車両販売の県内業者も会員となる予定で、トラック、四輪駆動、ミニバスなどの需要にも対応可能とした。

 現地のビジネスパートナーには、ドバイで食品の輸出入を中心に車両も取り扱う商社「アルガッサ貿易」を予定。
同都市を拠点に受注し、13年度から月100台ほどの中古車を県内から輸出、販売する構想だ。将来的には300台超へ取り扱いの拡大を目指す。

 ワールド社は那覇港管理組合が実施するコンテナ事業をテーマとした研究会で輸出拡大を協議しており、新設する協会としても同組合に協力を求めていく。

 協会では3年後に会員300業者・個人を目指す。ワールド社の宮良邦広会長は「県内の業者間で情報を共有し、実践できる体制を構築したい」と話した。

   同協会の問い合わせは
   ワールド社(電話)098(943)0249。


  (外間崇) 

  琉球新報



  琉球新報

帆掛けサバニレース (OKINAWA)

風を受け速さ競う 南城市帆掛けサバニレース
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スタートの合図で一斉にサバニをこぐ出場者ら
=23日、南城市の奥武島

 【南城】
第3回南城市長杯帆掛サバニレース2012(同実行員会主催)が23日、同市の奥武島で開催された。
16チーム約100人が出場し、沖縄の伝統的なサバニをこぎ、
速さを競った。

 同島の外周3キロを4周するレースを実施。
1時間12分03秒でエミ丸が優勝した。準優勝は源丸(1時間12分52秒)、3位はうみまる(1時間20分40秒)だった。

 大会会長の古謝景春南城市長は「沖縄の海洋文化である帆掛サバニを通して、海からさまざまなことを学んでもらいたい」とあいさつ。
同島を訪れた観客は、青空の下で繰り広げられる熱戦に
大きな声援を送った。

 レースを観戦した園田真大さん(27)=浦添市=は「ハーリーとは違い、自分たちで船をこぐコースを決めないといけない。
潮の流れなど自然の力を読むことがサバニレースの面白さ」と魅力を語った。

 レース終了後、ビーチの清掃活動やサバニの体験乗船
なども行われた。


  琉球新報
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categoryスポーツ  time13:17

城下町・越来 祭り (沖縄市)

かつての城下町・越来 祭り通して交流
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かぎやで風の合同演奏で開幕を祝う三線愛好家ら
=沖縄市城前町・越来城水辺公園

 【沖縄】
第5回越来城下町まつり(主催・同実行委員会)が23日、沖縄市城前町の越来城水辺公園で開かれた。
沖縄民謡やエイサー、ヒップホップダンスなど多彩な
舞台があり、大勢の人出でにぎわった。

 同公園周辺は、かつて越来グスクの城下町として栄えた。
地域の歴史や文化を学び、住民同士の交流を深めようと、
2007年から周辺8自治会などが中心となって同イベントを
開いている。

 この日は、各自治会の三線愛好会による合同演奏で幕開け。當山全克実行委員長は「全て手作りのお祭り。みんなで盛り上げていきたい」とあいさつした。

 また第4回水鉄砲最強王決定戦(主催・コザ銀天大学、スタジオ解放区)も同じ時間帯に同公園で開かれた。
もともとは別々のイベントだったが、城下町まつりが台風による日程調整で同じ日に重なり、相乗効果で会場を盛り上げた。
一チーム3~6人の計6チームが参加。
持参した水鉄砲を手に、それぞれの頭に付けられた標的を狙って走り回った。
天候にも恵まれ、大人から子どもまで「冷たい」「待てー」
と大歓声を上げて楽しんでいた。

  沖縄タイムス
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category地域情報  time09:41

マスコミ倫理懇始まる (OKINAWA)

マスコミ倫理懇始まる 全国から290人参加
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沖縄や日本が直面する課題の議論に聞き入るマスコミ関係者ら=26日夕、那覇市のホテル日航那覇グランドキャッスル

 新聞社や放送局、出版社などでつくるマスコミ倫理懇談会全国協議会の第56回全国大会が26日夕、那覇市のホテル日航那覇グランドキャッスルで始まった。
沖縄では初開催。全国91社から編集責任者や記者ら290人が参加し、沖縄を巡る安全保障やメディアの役割、原発報道について議論、検証する。

 開会のあいさつで同協議会の川嶋明代表幹事は「米軍基地問題や東日本大震災など、日本の今が問われている。無関心や風化に対抗し、問題を問い続ける必要がある」と述べた。

 大田昌秀元知事が「沖縄問題とメディア」と題し、
基調講演した。

  沖縄タイムス

2012-09-26

福州園で音楽に酔う (OKINAWA)

中国庭園と音楽に酔う 福州園で演奏会
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ライトアップされた園内でジャズを演奏する音楽会
の出演者ら=5日、那覇市久米の福州園

 那覇市久米の福州園で5日、秋の音楽会(市観光協会主催)が開かれた。
ライトアップされた園内に約300人が訪れ、ジャズや二胡、琉球古典音楽の音色に酔いしれた。

 音楽会は福州園の活用や市民交流の促進を目的に
毎年開催されている。
会の冒頭、翁長雄志市長は「中国やアメリカ、琉球の音楽を結び付けている。福州園の素晴らしさと音楽を楽しんでほしい」と呼び掛けた。

 園内にはジャズ、二胡、琉球古典音楽の3ステージを設置。
ジャズの名曲から八重山民謡まで幅広い曲が演奏され、観客は中国式庭園の景色を味わいながら音楽に聴き入った。

 那覇市の幸地健さん(62)、純子さん(61)夫妻は「素晴らしい雰囲気の中で生の音楽を聴けて最高の気分だ」と笑顔。
神奈川県から帰省中の本間京子さん(59)は「とても情緒がある」と目を細めた。


  琉球新報
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category沖縄観光  time19:10

宜野湾議会、撤回へデモ(OKINAWA)

オスプレイ:宜野湾議会、配備撤回へデモ
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横断幕やプラカードを手にデモ行進する宜野湾市議ら
=25日、宜野湾市・米軍普天間飛行場野嵩ゲート前

 【宜野湾】
「オスプレイ配備を撤回せよ」「宜野湾市議会は闘うぞ」。
開会中の宜野湾市議会(呉屋勉議長)は25日、一般質問の合間を縫って、米軍普天間飛行場までデモ行進し、オスプレイの配備反対をアピールした。27日の最終本会議で3度目の抗議決議案を採択することも決定。
県内の日米両政府機関に出向いて配備反対をあらためて求めたい考えだ。オスプレイが28日に飛来するという報道や日本政府のかたくなな姿勢に、地元の危機感は最大限に達している。

 市議会のデモ行進は、一人が体調不良で参加を見送ったが、26議員が横断幕やのぼりを持って、市民の思いを代弁しながら、シュプレヒコールを上げた。

 呉屋議長はゲート前で「普天間の一日も早い閉鎖、返還、跡地利用ができるその日まで、使命感を持って議会が一致団結しよう。オスプレイ配備の撤回実現まで闘い抜こう」と気勢を上げた。

 「超党派でこの動きを止めよう」とゲートに向かって叫んだ大城政利副議長は「本当に配備するのか」と政府に不信感をあらわにした。「体を張って阻止する。海に面した岩国と違って、宜野湾は四方八方すべてが市街地。何とかこの恐怖感を分かってほしい」と悲痛に訴えた。

 また市議会を含む宜野湾市民大会の実行委員会メンバーが同日、市役所に集まり協議。独自の座り込み行動をする案も出た。

 宜野湾市役所前での座り込み抗議行動は昨年6月、日本政府がオスプレイの配備を通知した際にも、市が呼び掛けて実施。延べ266人が参加した。

 今回の座り込みを提案した呉屋議長は「県民大会実行委員会は野嵩ゲート前で、われわれ市民は跡地利用も含めて、市役所前で抗議したい」と話した。

  沖縄タイムス

TV電話で通訳実験(OKINAWA)

外国人観光客にTV電話で通訳実験
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端末の通訳を介して買い物をする中国人客(右)
=25日、那覇市第一牧志公設市場付近

 なは市場振興会(新里俊一理事長)は25日、通訳を必要とする市場の外国人観光客のニーズに応えようと、情報端末を活用したテレビ電話の通訳サービス導入に向けた実験を始めた。
那覇市第一牧志公設市場周辺で同市在住の中国人客が画面の通訳オペレーターを介しながら買い物し、サービスの利便性や通信状況などを確かめた。

 新里理事長は、市場内に中国などからの観光客が増加する中「言葉が通じないために意思の疎通ができず、外貨の獲得につながっていない」と、懸念。市場の活性化につなげようと、事業の導入に向けて環境整備を本格化させた。

 神戸にある通訳のコールセンターと連携し、中国、韓国、英語の3カ国語に対応。画面を通して映像も確認できることから、商品の説明などもスムーズに対応できると期待している。

 島ぞうりの購入に挑戦した陳盧萍さん(27)は「観光客が通訳を頼むとお金がかかる。映像でも確認できて良いサービスだ」と評価。
通訳を介して店主と交渉し100円の値引きにも成功した。
接客した履物店の山里幸世さんは「外国人も買い物が楽しめると思う」と、導入に期待した。

  沖縄タイムス
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category沖縄観光  time11:04

普天間ゲートで抗議集会(OKINAWA)

オスプレイ:普天間ゲートで抗議集会
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シュプレヒコールで気勢を上げる9・9県民大会実行委員会の
メンバーら=26日午後7時55分、宜野湾市・野嵩ゲート前

 【宜野湾】
オスプレイの県内配備に反対する9・9県民大会実行委員会は
26日午前、宜野湾市野嵩の米軍普天間飛行場第3ゲート前で強行配備撤回を求める抗議集会を開いた。
当初は座り込み行動を予定していたが、人数が膨れ上がり、
集会に切り替えた。27日以降も継続する予定。

 共同代表の翁長雄志県市長会会長(那覇市長)は「これは沖縄県の闘いとともに、日本の国をあるべき姿に戻す闘い。ほかの都道府県であり得ないことを沖縄に押し付けるのはいじめだ。県民大会の第2弾と位置付け、運動を盛り上げよう」と呼び掛けた。

 宜野湾市の佐喜真淳市長は「県民大会実行委員会とサポートする方々に感謝と敬意を表したい。団結する力がまさに配備を阻止する。みなさまの力を賜りたい」と訴えた。

 参加した市民団体は集会後、ゲート周辺に座り込み、県警や基地従業員の警備員ともみ合うなど、にらみ合いが続いている。

  沖縄タイムス

2012-09-25

高校生トリオが入賞 (OKINAWA)

高校生トリオが入賞

 9月21日から23日までの3日間、「2012沖縄バトルカップタマン釣り大会」が開催された。今回から沖縄本島以外に宮古島と石垣島にも検量場所を設け、過去最多の224人が参加、7位までが4キロオーバーというハイレベルな大会となった。優勝の栄冠を手に入れたのは、大会初日に伊計島で4・92キロのタマンを釣った崎山用英さん。

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9月23日、伊計島で71・3センチ、4・92キロのタマン
を釣り上げ、バトルカップタマン釣り大会で優勝した崎山用英さん

 また座間味島出身の高校生トリオが2位、3位、6位入賞し、注目を集めた。3人は高校進学のために本島に住んでいるが、大会に合わせて生まれ育った座間味島に帰り、幼少時代から慣れ親しんだポイントで、大型タマンを釣り上げ、上位入賞を果たした。主な結果は次の通り。

▼1位=崎山用英(4・92キロ、伊計島)
▼2位=宮平聖士(4・70キロ、慶良間)
▼3位=中村広太(4・62キロ、慶良間)
▼4位=大城卓(4・44キロ、読谷)
▼5位=上當淳(4・43キロ、津堅沖の小島)。

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9月19日、読谷海岸で74・5センチ、5・85キロ
を釣った西江栄徳さん

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9月18日、糸満海岸で45センチ、1・37キロ
のミナミクロダイを釣った比嘉宗信さん

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9月19日、那覇一文字で72・5センチ、5・15キロ
のタマンをカゴ釣りで釣った具志堅正人さん

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9月14日、大山海岸でカーエーの46センチ、1・84キロ
を釣った仲地昌也さん

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9月20日、宜名真でアカジン3・85キロとタマン
などを釣った普久原朝晃さん

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9月18日、泡瀬漁港で49センチ、2・08キロ
のチヌを釣った江洲東洋さん

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9月17日、石垣島サザンゲート埋立地で21・4キロ
のカマジィーを釣り上げた仲皿晃治さん

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9月16日、石垣島伊野田漁港隣りで17キロ
のガーラを釣り上げた石垣憲秀さん

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9月19日、渡名喜の流し釣りでアカジンや
ヤキータマン等を釣ったオーパFCの皆さん(メーダマル)

    ◇    ◇

 10月5日から7日まで開催予定の「2012ドリームオープンカップ磯」の参加申し込みの締め切りが迫っている。参加希望者はお早めに日釣振加盟各釣具店へ。



(おきなわ釣王国社・仲栄真修)

 

   琉球新報
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category地域情報  time16:09

知事、防衛相に「絶対反対」(OKINAWA)

知事、防衛相に「絶対反対」 オスプレイの普天間配備  
【東京】
仲井真弘多知事は24日午後、防衛省で森本敏防衛相と会談し、政府の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの「安全宣言」を受け、月内にも予定されている米軍普天間飛行場への配備に対し「絶対に受け入れられない」「何とか思いとどまってもらいたい」などと伝え、中止を強く求めた。


  沖縄タイムス

「なにくそ、やるぞ」(OKINAWA)

オリオン復刻ビール「なにくそ、やるぞ」
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復刻ビール第3弾をPRするオリオンビールの
新垣昌光専務(右)と宮里政一取締役=24日

 オリオンビール(嘉手苅義男社長)は創立55周年を記念して今春から創業当時のレシピを再現して限定発売している復刻ビールの第3弾として25日から、缶デザインに創業者の具志堅宗精氏がモットーにした言葉「なにくそ、やるぞ」の入った醸造生ビールを追加発売する。
限定19万2千本。24日、沖縄タイムス社を訪れた新垣昌光専務は「沖縄に製造業を振興したいという具志堅氏のオリオン創設への思いを表現した。風味豊かでふくらみのある味わいを楽しんでほしい」とPRした。

 4月から発売した復刻ビールは、普段ビールを飲まない人や
発泡酒などを好む若い世代の関心も集め、想定を上回るペースで完売し缶ビール全体の売り上げを押し上げているという。
新垣専務は「副原料に米だけを使っており、新しい味わいを
提案できたのではないか」と強調し、第3弾の反響に期待した。

  沖縄タイムス

台湾漁船団が領海侵入 (OKINAWA)

台湾漁船団が領海侵入 尖閣周辺で数十隻
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沖縄県・尖閣諸島魚釣島の西南西約35キロを航行する台湾漁船=25日午前6時50分(第11管区海上保安本部提供)

 25日午前6時ごろ、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海外側の接続水域を、台湾の漁船40〜50隻が海岸巡防署(海上保安庁)の巡視船10隻とともに航行しているのを、第11管区海上保安本部(那覇)の巡視船が確認した。
午前8時45分ごろまでの約1時間に、漁船数十隻と巡視船8隻が領海に相次ぎ侵入、同諸島・魚釣島の方角へ航行している。

 日本政府による尖閣諸島国有化への抗議活動を行うため、24日に台湾北東部・宜蘭県蘇澳鎮の漁港を出発した漁船団とみられる。尖閣国有化後、船団による抗議活動や、台湾船の領海侵入は初。

 11管によると、25日午前8時35分現在、中国の海洋監視船4隻と漁業監視船1隻の計5隻も、尖閣諸島周辺の接続水域を航行している。(共同通信) 

  沖縄タイムス

旅博 OTS訪日部門グランプリ (OKINAWA)

旅博 沖縄ツーリストが訪日部門グランプリ
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「JATA旅博2012」で表彰される沖縄ツーリストのデニス
・トルトーナ氏(右から2人目)ら=東京ビッグサイト

 沖縄ツーリスト(那覇、東良和社長)は、21~23日に東京ビッグサイトで開かれた「JATA旅博2012」(主催・日本旅行業協会)で国内・訪日部門のツアーグランプリ賞を受賞した。
6月に県内に初誘致したムスリム(イスラム教徒)ツアーが評価された。
同社では1994年以来2回目の受賞。同時に、90年代から継続的に実施している「インド周遊3大史跡めぐり」で、インド観光省の「インドツアーコンテスト2012」審査員特別賞を初めて
受賞した。

 県内ではこれまで、イスラム教の戒律に従って製造された「ハラール」食品や礼拝への対応がなく、イスラム教圏域からのツアー団体客の受け入れは困難だった。
同社はハラール食品の対応など受け入れ環境を整備し、6月にイスラム教圏域のシンガポールから約100人を誘致した。

 24日、琉球新報を訪れた国際事業本部のデニス・トルトーナ主任は「東南アジアは未開拓の市場。ムスリムの受け入れ態勢を整えれば、より多くの観光客が訪れる」と話した。

 一方、インドの3大史跡を巡る8日間のツアーは、インド人の生活文化まで触れられる体験を組み込んだことが高く評価された。

 インド出身のバクシ・プラモド海外企画部専門部長は「多くの観光客を送り出すより、質があるツアーも大事だ。深みのあるツアーはインドへのリピーターづくりにもつながる」と述べた。


琉球新報
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category沖縄観光  time11:15

大神島祝賀ムードで賑わい、米寿祝う (宮古島・沖縄)

大神島祝賀ムードで賑わい、狩俣さん夫妻米寿祝う
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米寿祝いで花束を贈られた狩俣栄吉さん(左)、ヨシさん夫妻
=23日、大神島離島振興コミュニティーセンター

 旧暦8月8日の23日午後、 平良の大神島で狩俣栄吉さん、 ヨシさん夫妻の米寿祝が大神島離島振興コミュニティーセンターで催された。 島民をはじめ高野や島尻など市内、 さらには県内から親せきや友人、 知人ら150人以上が詰めかけ、 夫妻を祝福するとともに、 長寿と健康を祈念。 10世帯26人が住む普段は静かな島が、 華やいだ祝賀ムードに包まれ、 久々に賑やかな雰囲気に包まれた。
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親せきや友人、 知人ら150人以上が参加して
夫妻の米寿を盛大に祝った

 栄吉さんは1925 (大正14) 年、 ヨシさんは27 (昭和2) 年の生まれで、 満87歳と85歳。 44年に結婚した夫妻は4男6女の子宝に恵まれ、 現在は孫34人、 ひ孫40人となり、 それぞれの嫁や婿も含めると100人以上の大家族となっているという。
屋号は 「イスヌヤー」。 米寿祝いは、 栄吉さんが数え88歳を迎えたことから、 家族の希望で夫妻一緒に大神で行った。
この日は朝から祝いのために親せきや知人らが次々と島を訪れ、 夫妻を祝福した。

 米寿祝いは、 「トウガニアヤグ」 の踊りで幕開け。
兄弟姉妹10人が舞台前に勢ぞろいし、 代表して長男の光一さんが 「2人の希望もあり、 大神で開催したところ、 多くの皆さんに来ていただいて喜んでいる。 大神の繁栄と発展を願うとともに、 皆さんには2人が長生きするようこれからも支援、 協力をお願いしたい」 と語った。

 33年間にわたって大神に通い、 郵便物を集配してきた島尻の辺土名豊一さんが来賓あいさつし、 「2人に温かく迎えられ、 親切な心に接してきた。 心豊かで大らかな2人は、 円満でまさにオシドリ夫婦。 狩俣家の子孫繁栄を願っている」 と述べ、 夫妻を祝福した。 また、 高吉幸光市議もあいさつに立った。

 舞台では子や孫たちがこの日のために練習してきたという踊りやダンスなどを披露したほか、 三線ライブも行われ、 会場は賑やかな雰囲気に包まれた。 栄吉さんのお礼の言葉に続いて出席者全員でカチャーシーを踊り、 米寿を祝った。



 宮古新報
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category地域情報  time09:40

島の一員として伝統担う (多良間島・宮古)

島の一員として伝統担う、島外出身4人の勇姿

【多良間】
「八月踊り」 字仲筋の 「棒踊り」 で4人の島外出身者が勇壮な踊りで会場を沸かせた。 棒踊りは独特の絶叫に踊りの同調性、 力強さなどが難しいとされる演目。 結婚や転勤などそれぞれの理由で多良間に住み生活する青年たちが、 島の一員として伝統行事を担っていた。
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ニーニン棒を踊る砂川さん (右) と外間さん
=23日、 土原御願所

 「ニーニン棒」 を演じた外間亮さん (32) =南風原町出身=は多良間診療所の医師としてことし4月に赴任したばかり。 「ふだん使わない筋肉を使ったので筋肉痛になったが楽しかった」 と初めての舞台後、 大粒の汗を浮かべていた。 「一緒にやろう」 と誘われて出演したが 「発声が難しく。 とても緊張した」 と感想。 「地域の伝統行事に参加できて良かった。 また出てみたい」 と話した。
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独特の絶叫をしながら唐棒を踊る池間さん (右) と川満さん

 その相棒を務めた砂川卓也さん (25) =上野宮国出身もことし多良間小学校に赴任して初出演。
「動きの一つひとつを覚えるのも大変。 棒の高さや角度、 向き、 やればやるほど直された」 と厳しい稽古を振り返った。
本番では隣りの外間さんが分からないほど 「舞い上がって」 いたが、 伝統行事の参加に 「嬉しかった」 と笑顔を見せた。

 「唐棒」 を演じた川満和人さん (37) =平良狩俣出身=は狂言座で2回出演したが棒踊りは初めて。 「踊りの流れができただけで50点。 動きの決めやメリハリ、 緩急が難しく、 まだ見せるレベルとしては弱い」 と反省。
多良間小6年の担任だが、 棒踊りは子どもたちの憧れの演目で練習にも多くの教え子が応援に来た。 棒踊りへの挑戦を通して子どもたちに 「やればできる。 最初の一歩がなければ成果は出ない。 精一杯やる中でこそ学べる」 を伝えたかったという。

 一緒に踊った池間栄希さん (23) =平良宮原出身=は棒踊りを担当する獅子座は5年目。 「毎年踊っていても緊張する。 芸の奥深さを感じる」 という。 高校を卒業後、 多良間出身の奥さんと結婚して移住し、 現在は2児の父親。 「伝統的な動作や言葉すべてに良さがある。 これからもずっと家族と一緒に八月踊りをやっていきたい」 と話した。



宮古新報
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category沖縄観光  time09:33

島を挙げ踊り歌う、(多良間村 ・宮古島)

島を挙げ踊り歌う、多良間村伝統の八月踊り
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【多良間】
多良間村の伝統行事 「八月踊り」 が旧暦8月8日の23日から3日間行われている。
字仲筋の土原御願所、 字塩川のピトゥマタ御願所で住民たちによる組踊りや古典踊り、 獅子舞、 棒踊り、 狂言などの奉納芸能が催された。 25日は両御願所でそれぞれ演じる 「別れ」 となる。
琉球王朝時代から租税の皆納を祝い、 豊年を祈願する祭りとして受け継がれ、 国の重要無形民俗文化財指定、 ユネスコの世界無形文化遺産への登録候補となっている。
来月14日には字塩川の芸能が国立劇場おきなわで行われる。

 23日は字仲筋、 24日は字塩川の 「正日 (ショウニツ)」 が行われ、 互いに住民を招待してそれぞれの芸能を披露した。
このうち字仲筋の 「正日」 は午前10時頃から始まった。
土原御願所に三味線や太鼓、 ホラ貝の音が鳴り響き、 荒々しい獅子舞が会場の厄を払って 「八月踊り」 の幕開けを告げた。 続いてこの日の演目を紹介する 「総引き」 が行われ、 衣装を身にまとった出演者たちが舞台を練り歩き、 民謡 「多良間世」 に合わせて女性たちの 「キネツキ踊り」、 男性2人組みの勇壮な 「棒踊り」 が会場を盛り上げていった。

 福禄寿の口上に続いて若衆踊り、 女踊り、 二才踊りが次々と演じられた。 狂言では浮気をする農夫を妻が懲らしめる寸劇で笑いを誘った。
組踊り 「忠臣仲宗根豊見親組」 ではオーガマ、 クイガマ姉妹の活躍で仲宗根豊見親が与那国の鬼虎を征伐すると会場は拍手と喝采に包まれた。

 2001年に国立劇場で字仲筋の芸能が演じられており、 11年ぶりに 「八月踊り」 が島を出る。 字塩川では祭りが終わっても国立劇場公演に向けて稽古が続くという。
演目は本番の半分ほどだが、 それでも3時間余の大舞台になり、 裏方を含めて約70人が出演する。
同字で組踊りなどに携わってきた運天宏和さんは 「めったにない良い機会。 広い舞台でやるので良い刺激になると思う。 ぜひ多くの人に 『八月踊り』 を見てほしい」 と話した。

 「八月踊り」 の起源は人頭税を皆納した旧暦8月に島内の各御嶽で祝うとともに翌年の豊作を祈願し、 踊りを奉納していたことが始まりと考えられている。
最初は 「多良間世」 に合わせて民俗踊りなどを行っていたが、 明治中期になると那覇から組踊りや古典踊りが伝わり、 獅子舞やヨーンシーなども加わって現在の形になってきた。
当時は士族、 平民で演目が異なり、 出演者も15歳以上の男性のみだったが、 1960年頃からは身分の区別がなくなり女性や子どもも出演できるようになった。


  宮古新報
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category地域情報  time09:24

2012-09-24

パワー爆発、 おやじロックフェス(OKINAWA)

パワー爆発、燃える夜 おやじロックフェス最終日
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熱いロックの演奏で観客を魅了する「おやじラブロックフェスティバル」の出演者=23日、豊見城市の豊崎海浜公園

 第7回「おやじラブロックフェスティバル」(主催・同実行委員会、共催・琉球新報社)は最終日の23日、9バンドが出場し、
会場の豊見城市の豊崎海浜公園に集まった多くのロックファン
を沸かせた。

 昨年に引き続き、収益の一部が東日本大震災被災地へ寄付された。ステージでの贈呈式で、同実行委員会から富田詢一琉球新報社社長に目録が手渡された。寄付金は日本赤十字社を通し被災地に送られる。

 友人と2人で初めてフェスティバルを訪れた謝花則子さん(55)=浦添市=は「おやじたちのかっこよさにパワーをもらっている。自分も頑張らなきゃと思った」と笑顔で話した。


  琉球新報
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category音楽  time15:25

自衛隊誘致賛否の住民投票条例否決

自衛隊誘致賛否の住民投票条例否決 与那国町議会  
【与那国】
与那国町議会(前西原武三議長)は24日、自衛隊配備の賛否を問う住民投票条例案を審議する臨時議会を開き、賛成2、反対3の賛成少数で否決した。これにより、住民投票を実施しないことが決まった。




琉球新報

「ネフスキーの宮古を歩く」 OKINAWA

「ネフスキーの宮古を歩く」開催/ゆかりの地を訪ね17人が参加生誕120年記念事業 宮古研究の要所を巡る/きょうシンポジウム
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ゆかりの地を訪ねてネフスキーの宮古を歩くが催された
=22日、ネフスキー通り(漲水石畳道)

 日本の言語・民俗学の研究者で、慶世村恒任、稲村賢敷など宮古研究の先学者に強い影響を与え、今日の宮古の歴史、言語、文学、民学研究の礎となったロシア生まれのニコライ・A・ネフスキー(1892~1937年)の生誕120周年記念シンポジウム(主催・同実行委員会)が、きょう23日に開かれる。
シンポジウム開催に先立ち22日、ネフスキーゆかりの地を訪ね学習する「ネフスキーの宮古を歩く」が催された。同行事には17人が参加。仲宗根豊見親の墓、ネフスキーが滞在したという嘉手納旅館(現ホテル共和別館付近)など歴史研究の要所を巡り歩いた。

 同行事に参加したのはネフスキー会会員や宮古郷土史研究会、宮古の自然と文化を考える会のメンバーら。一行は市平良庁舎を起点にマイクロバスで移動。県指定史跡で国の建造物文化財に指定されている仲宗根豊見親墓前で、市史編さん委員長で郷土史家の仲宗根將二氏から、同史跡の構造や、ネフスキーの著した「宮古方言ノート」などの説明を聞いた。

 漲水御嶽からネフスキー通り(漲水石畳道)を歩き、ネフスキー碑の前で、柳田國男やネフスキーが来島した当時の宮古島の様子などについて仲宗根氏が解説した。
仲宗根氏は「大正10(1921)年に柳田が、翌11(1922)年にネフスキーが来島したが、その当時の漲水御嶽は海そばにあり、満潮時には潮が石垣にまで達していた」と説明した。

 また、埋め立てられる以前の漲水港付近の海岸は、現在の第3ふ頭辺りまで湧き水が出る場所で、昔は洗濯場として利用されていたことなどを説明した。

 同行事には沖縄本島から宮古の自然と文化を考える会の7人も参加。同会の垣花豊順会長は「ネフスキーの歩いた場所を実際に訪れてみることは大変に意義のあること。仕事の現場には神がいるとの言葉があるように、現場を探訪することで、シンポジウムも充実するだろう」と話していた。

 きょう23日に開催するシンポジウムは県宮古合同事務所(旧宮古支庁)2階講堂で午前時に開会する。

 研究発表(午前時~正午)では▽宮川耕次氏(宮古郷土史研究会)▽上原孝三氏(沖縄文化協会)▽下地利幸氏(宮古郷土史研究会)▽かりまたしげひさ(琉球大学教授)-の4氏が行う。

 與那城美和さん(市総合博物館友の会)のアトラクション「白鳥のアーグ」なども披露される。

 午後からは、記念碑建立や方言ノート発行など、これまでの取り組みが報告されるほか、本永清氏(宮古の自然と文化を考える会)が「ネフスキーと宮古」と題し基調講演を行う。

 引き続き「ネフスキーと宮古研究-その業績と評価をめぐって-」をテーマにしたシンポジウムが開かれる。

.宮古毎日新聞
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categoryフォトログ  time15:18

稲の収穫楽しみ (宮古島・沖縄)

新城子ども会が田植体験、稲の収穫楽しみ
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 新城子ども会 (西川卓治会長) の子どもたちが22日、 新城公民館近くにある西川会長所有の農地で 「田植え」 を体験した。 4カ月後の1月ごろには収穫できる予定といい、 子どもたちは 「稲の収穫が今から楽しみ。 おいしい新米をおなかいっぱい食べたい」 と話しながら田植え作業にせっせと取り組んでいた。

 新城部落の近くに水田がないため今回は畑に直植えする 「陸稲栽培」 に挑戦。
子どもたちは、 田植え経験のある父母らの指導を受けながら作業を進め、 慣れてくるにつれ、 苗の束の一つ一つをてきぱきとした動作で植え付けていった。

 植え付け後は井戸から水を引いて栽培管理し、 農薬は一切使わないという。

 新城和哉くん (福嶺中3年) は、 「サトウキビの植え付けよりも細かい作業が必要なので少し難しい。 農薬を使わないと聞いているので、 虫や鳥に食べられないよう大切に見守っていきたい。 収穫したら、 おなかいっぱい食べたい」 と話していた。



  宮古新報
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category地域情報  time09:19

海底観光参加の親子ら歓声 (宮古島・OKINAWA)

ガラスボートで行く海底観光参加の親子ら歓声
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海底観光でガラス越しに貴重なサンゴなどを観察する参加者
=大神島南側海域

 宮古島市、 宮古島観光協会主催の海族まつり 「ガラスボートで行く海底観光」 (主管・宮古島観光協会青年部、 協力・池間島海底観光、 海の母ちゃん市なかじゃ) が22日、 はじまった。 23日も午前9時、 11時、 午後1時の3便が運行を予定している。 初日は親子連れが参加し、 枝サンゴやテーブルサンゴ、 貴重種とされる数多くのサンゴをガラス越しに観察し、 雄大な自然を満喫した。

 この取り組みは、 宮古島の海底に広がる美しいサンゴ礁を観察することで未来に資源として引き継ぐ意識を高めるとともに、 海産物試食などを通して海の素晴らしさを再認識してもらおうと、 昨年からはじまった海族まつりの一環として実施されているもの。

 ガラスボートは、 池間漁港を出発したあと、 池間大橋を通り、 大神島南側海域を航行。 高さ5㍍、 直径約12㍍に広がるオオハマサンゴをはじめ、 群生するユビエダサンゴなど枝サンゴ類、 テーブルサンゴ、 さらには貴重種で直径約35㍍と最大級というリュウキュウキッカ (琉球菊花) サンゴが観察され、 参加者が 「きれい」 「すごい」 と歓声を上げながら見入っていた。

 案内した池間島海底観光の長嶺武夫代表によると、 大神と狩俣の間の海域には約250種類のサンゴが見られるという。
長嶺代表は、 「ここの海域には宮古島周辺では見ることのできない貴重なサンゴが多い。
手付かずで保存状態もいい」 と語るとともに、 夏場はプランクトンの発生や海中はやや濁るものの、 冬になると透明度も増し、 サンゴの状態がより美しく観察できることを紹介した。

 平良松原在住の森本祥之さん(38) は恵美さん(40)、 将嗣ちゃん(5つ)、 真央ちゃん (2つ) と参加。 ガラスボートの乗船は来間島に続いて2回目という森本さん夫妻は、 「いろんな種類のサンゴを見ることができ、 楽しかった」 と声をそろえ、 将嗣ちゃんは 「緑色や黄色の魚がたくさんいて面白かった」 と元気に語った。

 23日は3回の運行ともに定員に余裕があり、 主催者では参加を呼びかけている。 申し込みは宮古空港観光案内所 (72・0899)。 料金は大人 (12歳以上) 2000円、 子ども (3歳以上) 1000円。 定員は1回につき18人。 なお天候不良などの影響で実施日やコースが変更になる場合もある。 参加者には特典として、 「なかじゃ」 の天ぷらなどがプレゼントされる。



宮古新報

空高く飛ぶ姿に歓声 (宮古島・沖縄)

アカハラダカ観察の市民ら、空高く飛ぶ姿に歓声
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双眼鏡などでアカハラダカを観察する市民ら
=下地の入江橋

 宮古野鳥の会 (仲地邦博会長) が主催するアカハラダカ市民観察会が22日、 下地の入江橋で行われた。
同会の会員をはじめ、 愛鳥家や親子連れなど約30人が参加し、 空高く飛ぶアカハラダカの姿を双眼鏡で観察したり、 写真に収めたりしていた。

 アカハラダカは全長約30㌢の小型のタカ。 毎年 「白露」 のころ、 繁殖地の朝鮮半島や中国大陸から越冬のため南下する途中、 宮古島で一夜を過ごす。 1981年に同会によって渡りのルートが確認された。 これまで多いときには1万5000羽を確認。 昨年は1500羽の飛来が確認されている。

 快晴に恵まれ、 絶好の観察日和となったこの日、 午前7時45分ごろには77羽が上空で舞う姿が見られた。 その後、 姿を見ることができなかったが同8時半ごろ、 入江橋から北の方角で100羽のアカハラダカが上空を旋回。 参加者らが双眼鏡を覗きながら歓声を上げていた。

 同会では10日から23日まで観察会を実施しており、 事前に行った飛来数の調査では14日に13羽、 20日に34羽、 21日に207羽確認され、 22日を合わせ計431羽が観察された。


  宮古新報

生徒ら躍動 八重高祭(OKINAWA)

舞台で生徒ら躍動 八重高祭
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多彩な展示イベントも

 「七十年の時を経て、十二分に蓄えられた、周る文化の集大成!年々上昇八重高愛」をテーマに21日に開幕した創立70周年記念「第18回八重高祭」は22日から、展示や舞台発表が始まった。

 このうち体育館で行われた舞台発表では、8クラスが劇やダンス、ミュージカルなどそれぞれ趣向を凝らした出し物で舞台を盛り上げた。

 また、書道部の書道パフォーマンスや吹奏楽部の演奏、カラーガード部の演技、来島中の岩手県盛岡第四高生徒による「サンサ踊り」もあり、会場は最後まで熱気に包まれた。

 一方、教室で行われた展示の部では、3クラスがお化け屋敷を開いたほか、風船迷路や喫茶店、多国籍カフェなどユニークな取り組みが展開された。

 会場には、大勢の父母や地域住民らが訪れ、3年に一度の八重高祭を楽しんだ。祭りは23日まで開かれる。


  八重山毎日新聞
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category地域情報  time09:01

2012-09-23

家族の絆描く 「見里発見伝」(沖縄)

家族の絆描く 29、30日「見里発見伝」
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上演沖縄現代演劇協会に所属する各劇団の役者らが集まる
「見里発見伝」の稽古=13日、北谷町のちゃたんニライセンター

 沖縄現代演劇協会の「合同公演Vol.4」が29、30の両日、北谷町のちゃたんニライセンターで行われ、「見里発見伝」(我那覇孝淳作、真栄平仁演出)を上演する。
29日の午後2時と午後7時、30日午後2時の計3回公演。両親の3年忌で久しぶりに顔を合わせたきょうだい8人が巻き起こす騒動を通し、現代沖縄の家族の絆を描く。

 出演はダブルキャストも含め、「シアターテンカンパニー(仮称)」の田原雅之、國仲正也、金城太志、大山瑠紗、宮城愛未、「劇団O.Z.E(オゼ)」の新垣晋也、永田健作、又吉裕子、宮平明信、「演劇きかく『満福中枢』」の犬養憲子、「劇艶おとな団」の当山彰一。

 演出の真栄平は「うちなーヤマトグチを使い、今の沖縄の家族をコメディータッチで表現する。
標準語で敷居が高いなどのイメージで演劇を見たことがない
人でも、見やすい作品」と来場を呼び掛けた。

 入場料は一般2500円、学生1500円。
     当日は各500円増し。
 
 問い合わせは、ちゃたんニライセンター
    (電話)098(936)3492。


  琉球新報
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categoryフォトログ  time12:01

しまくとぅばで交通安全・駐在所(OKINAWA)

しまくとぅばで交通安全 久手堅駐在所の小渡巡査部長 null
地域から信頼を寄せられている小渡錫幸巡査部長(右)と妻勝美さん=南城市知念の久手堅駐在所

 【南城】
得意なしまくとぅばを生かして交通安全講話を各地で続ける一方、夫婦共に伝統行事に積極的に参加し、地域に溶け込む姿が信頼感を与え話題になっている警察官がいる。

 与那原警察署地域課巡査部長の小渡錫幸さん(51)は3月に南城市知念の久手堅駐在所に妻勝美さん(52)と共に赴任。
同市具志堅区の大城元栄区長から、しまくとぅばで道路の渡り方などをお年寄りに教えてほしいと持ち掛けられ、5月に講話を行った。

 「わたるめー なーちゅけーん みじひだり」と、しまくとぅばで話し、六つの標語を標準語と共に大きな紙に並列して掲げ、交通ルールを守る大切さを訴えた。分かりやすいと評判となり「わが方でもぜひ」との声が多かった。

 市社会福祉協議会は各地で開かれる、ふれあいミニデイサービスの日を利用して交通安全講話を実施。11カ所のうち、5カ所の集落で終えた。10月まで残りの6カ所で小渡さんの「おじいおばあのための交通安全教室」を計画している。

 首里出身の祖母が言葉遣いに厳しかったおかげで、幼少のころから身に付いたしまくとぅば。今では1年365日、暮らしの中で使う。唄三線の奏者として、うちなーぐちの普及に力を注いでいる比嘉光龍さんに師事、しまくとぅばに磨きをかけた。職場内での会話もほとんどしまくとぅばで交わす。

 講話活動のほか、欠かせないのが児童らの登校時の交通安全指導。地域のことを知るにはまず家庭訪問からと、一軒一軒回って声を掛け、早く顔を知ってもらうことも日課にしている。

 「今の仕事は天職のようなもの」と自任、区の行事にも率先して参加する。旧盆ウークイ翌日のヌーバレーには区民と共に舞台に立った。勝美さんも婦人会の会員らと踊り、慰労会にも夫婦そろって参加し交流を深め、喜ばれた。

 区出身で市PTA連合会副会長の比嘉勇順さん(40)は「毎朝、街頭で交通整理を行い、児童らを見守ってくれて助かっている。諸行事にも率先垂範する腰の軽さは私たちにとって頼もしい助っ人だ」と夫婦の活躍ぶりをたたえている。

 (知花幸栄通信員)


琉球新報
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category地域情報  time11:55

自然、歴史学ぶ スリランカ中学生(渡嘉敷・OKINAWA)

渡嘉敷の自然、歴史学ぶ スリランカ中学生20人
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水中遊覧船で渡嘉敷島の海を観察するスリランカ
の中学生ら=18日、阿波連ビーチ

 【渡嘉敷】
渡嘉敷村の国立沖縄青少年交流の家(佐藤良一所長)が開催する交流事業「アジアの架け橋 沖縄スリランカプロジェクト」(文科省委託事業)で、県内を訪れているスリランカの中学生男女20人と県内の大学生ら5人が17~19日、同村を訪れ、平和学習、文化交流、マリン体験などを通して、島への理解を深めた。

 参加者らは18日、阿波連ビーチで水中遊覧船「イエローサブマリン」(国吉真之介船長)による海中観察やバナナボートを体験、きれいな海を満喫した。
その後、国吉船長による渡嘉敷島の観光産業と環境保全についての話を聞き、島の観光が海の恩恵を受けていることを学んだ。

 アマンダーさん(15)は「スリランカも同じ島国で海がきれいだが、渡嘉敷の海はもっときれい。島の観光や海の保全についての大切さなどを知ることができた」と話した。

 また、渡嘉敷島で起きた「集団自決(強制集団死)」についても学び、自国と他国の平和について理解を深めた。

 メンバーらは渡嘉敷小中学校の視察や村民と
文化交流なども行った。
 (米田英明通信員)


  琉球新報
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category地域情報  time11:38

2012-09-21

“涼”求めて歓声 (名護市場・沖縄)

“涼”求めて歓声 名護市場でそうめん流し
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そうめん流しを楽しむ家族連れ=15日、
名護市の市場アーケード通り

 【名護】
名護市場で残暑を乗り越え“涼”を楽しんでもらおうと、第1回市場アーケードそうめん流し(市場アーケード通り会主催)が15日、同アーケードで行われた。
家族連れなどが多数参加。流れるそうめんに歓声が上がり、ひんやりおいしいそうめんとかき氷に舌鼓を打った。
“流し”に先立ちあすなろ保育園の園児がエイサーを披露。
名護署が安全安心な街づくりについて話した。

 そうめんは縦に切断したパイプで流し、子どもたちは懸命に
麺をつかみ上げていた。そうめんは準備していた250食が
すぐになくなった。

 父の政浩さん(39)と母の由美さん(35)、弟の政真ちゃん(2)とそうめんを食べた喜納政太ちゃん(4)は「流しそうめんは初めて食べた。たくさん食べておいしかった」と満足げな表情で語った。


  琉球新報
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category地域情報  time19:18

オスプレイ飛行開始 (OKINAWA)

【電子号外】オスプレイ飛行開始
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 米軍岩国基地(山口県岩国市)に一時駐機している新型輸送機MV22オスプレイが21日午前9時20分ごろ、試験飛行を始めた。
オスプレイが日本国内で飛行するのは初めて。
同9時50分ごろ、2機目も離陸した。

 配備先の米軍普天間飛行場を抱える沖縄県だけでなく、低空飛行訓練が予定される全国各地の不安は解消されておらず、試験飛行の開始でさらに反発が強まるのは必至だ。

 米軍は7月23日の機体搬入後、安全性が確認されるまで約2カ月間飛行を見合わせた。日米はモロッコと米フロリダ州で起きた墜落事故原因を「人為ミス」と判断。今月19日に安全確保策に同意し、日本政府が「安全宣言」を出したばかり。

 試験飛行ではオスプレイの特徴であるヘリコプターモードから固定翼機モードへ切り替える機能やパイロットの技能をチェック。その後、早ければ28日から機体を順次、普天間飛行場に移動させ、10月から本格運用を開始する方針だ。

 岩国基地では21日午前7時半ごろから多数の米軍関係者が姿を見せ、駐機している機体の周辺を歩いたり、整列したりしているのが確認できた。

 試験飛行は山口県下関市沖を中心に山口、福岡両県にまたがる日本海上空の「R134」と呼ばれる訓練空域で実施される。地元の反発に配慮し、最短距離となる中国山地を通らず、瀬戸内海の上空を経由して訓練空域に移動する。

  沖縄タイムス

アミ族の踊りで大歓迎 (与那国町・八重山)

アミ族の踊りで大歓迎 与那国町親善交流団
きょうフォーラムや記念式典
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 【台湾・花蓮市】
花蓮市との姉妹都市締結30周年を記念した与那国町の親善交流団が20日、与那国空港からチャーター便で花蓮空港に到着し、外間守吉町長ら約70人の団員が花蓮市の田智宣(ティエン・チシュエン)市長らの歓迎を受けた。
21日は教育や文化、観光による交流をテーマにしたフォーラムや記念式典を開き、30年間の絆を確かめ合うことにしている。

 両町市の姉妹都市締結は1982年10月に行われ、町の訪問団は5年の節目を迎えるたびに花蓮を訪れている。今回は4日間台湾に滞在する予定。

 一行は、与那国から1時間余りのフライトで花蓮空港に到着したあと、田市長ら花蓮市役所の職員や地元の高校生など約50人の出迎えを受けた。
同空港内で行われた式典で、田市長は「30周年の記念行事に多くの参加があり、30年にわたる友好に変わりがないことを感じた」、外間町長は「熱烈な歓迎に感謝する。明日は文化や観光に関するフォーラムが予定されており、互いに理解を深めたい」とそれぞれあいさつした。

 地元の高校生によるパフォーマンスや先住民のアミ族による歓迎の踊りなどもあった。
このあと、花蓮市内の台湾原住民族文化館で先住民の踊りを鑑賞したり、体験したりして交流した。


  八重山毎日新聞

狂言に沸く (竹富島・八重山)

芋掘り狂言に沸く 竹富島
結願祭
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 【竹富】
竹富島の結願祭(竹富公民館主催)が19日、清明御嶽であり、奉納舞踊が行われた。今年の豊作感謝と来年の五穀豊穣などを祈願する行事。

 18日夜は、神司が御嶽で「夜ごもり」を行い、19日は早朝から大山榮一館長とともに22カ所の御嶽を参拝。
午後からは清明御嶽の特設舞台で奉納芸能が繰り広げられた。

 長老に扮した4人による始番狂言で始まり、西、仲筋、東支会が舞踊を披露。
芋掘り狂言を挟んで、各支会による踊りで幕を閉じた。

 祭りには地域住民や郷友らをはじめ、大勢の観光客が詰めかけた。芋掘りに行く様子をコミカルに演じた
芋掘り狂言には笑いと拍手が起こった。


  八重山毎日新聞
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category地域情報  time09:23

イタリアの学者ら ウンジャミ見学 (OKINAWA)

イタリアの民俗学者ら 田名ウンジャミ見学
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ウンジャミや歴史を学ぶために訪れたイタリアの学者ら
=5日、伊平屋村歴史民俗資料館

 【伊平屋】
9月3日に行われた伊平屋村田名区の伝統行事「ウンジャミ」を一目見ようと、イタリアからナポリ東洋大学民俗学講師のキアーラルーナ・ギディーさんら3人が同村を訪れた。

 ギディーさんらは約30年前に書かれたウンジャミに関する論文を読んだのがきっかけで訪れたという。

 当日は朝からウンジャミ行事の一行と行動を共にした。
行事が終わると神女(ハンズナ)の一人、新城恒さん宅を訪問し、盛大だったころの行事の模様を熱心に聞き取りした。
全ての来客に惜しみなくごちそうやお土産などを振る舞う島の習慣には「外国ではありえない」と驚いた。

 村歴史民俗資料館を訪ねた際には、古生代から現代までの島の生活文化に強い関心を持ち、質問を寄せていた。
ギディーさんは「伊平屋島は古来の伝統文化が息づいているとても素晴らしい島だ。
島の人々もとてもフレンドリーで素晴らしい」と
来島の印象を笑顔で語った。

 (野甫英芳通信員)


  琉球新報
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category地域情報  time09:13

2012-09-20

沖縄に甘えている 「軍国主義」と批判 (OKINAWA)

沖縄に甘えている 那覇市長、「軍国主義」と批判
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武田博史沖縄防衛局長(右)に対し、日米合意について
「ちぐはぐだらけの防衛政策」と批判する翁長雄志市長
=19日、那覇市役所応接室

 「ヤマトンチュになろうとしても(日本に)寄せ付けられ
なかったんだ」。
翁長雄志那覇市長は19日、就任あいさつのため那覇市役所を訪れた武田博史沖縄防衛局長に対し、日米両政府がオスプレイの沖縄配備に合意したことに「戦前の軍国主義はこんなものだったのかと思うくらい情けない」などと詰め寄る場面があった。
「沖縄が日本に甘えているのか、日本が沖縄に甘えているのか」。強い不快感を表した上で、オスプレイを山口県の岩国基地で運用するよう求めた。

 普段は来客者に「ハイサイ」と明るく迎える翁長市長。だが武田局長が自己紹介をするやいなや言葉を遮り、怒りを抑えきれない様子で「私から話していいですか」と切り出した。

 「ちぐはぐだらけの防衛政策を、なぜ県民の命に代えて守らなければいけないのか」
 政府の対応に不信感をあらわにした翁長市長は「残念」の言葉を繰り返した。
日米合意を発表した森本敏防衛相には「能面のような顔で
沖縄に強行配備すると言う。
この人たちは沖縄を領土としか考えていない。県民のことをほとんど心配していないということがよく分かった」と批判した。

 本土でも訓練を行い、負担軽減を図る-とした武田局長の説明にもかみついた。「懐柔して強行配備するものだ」
「今回アメリカが絡んでいるだけに(日本が)奴隷のような感じも受ける」と嘆いた。
その上で「ヤマトンチュ(日本人)になりたくて、なりきれない心」と沖縄の心を表した故・西銘順治元県知事の言葉を引用し「ヤマトンチュになろうとしても(日本に)寄せ付けられなかったんだと感じた」。こう本土との溝の深さを表した。

 「戦前、戦中、戦後、こんなに国に尽くした県はないと思う。よく沖縄を甘やかすなと言う人がいるが、沖縄が日本に甘えているのか、日本が沖縄に甘えているのか、(防衛相から)はっきり聞きたい」と強く迫った。
これに対し武田局長は「森本大臣にお伝えします」と
小さな声を絞り出すのがやっとの様子だった。


  琉球新報

シークヮーサーのマイ箸 (沖縄)

マイ箸づくり シークヮーサーの木で
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手作りのマイ箸を自慢する(左から)大城優音さん、宮城和奏さん、島袋愛埜さん、山川ひなたさん=大宜味小学校

 【大宜味】
大宜味小学校(島袋きよみ校長)の1年生4人が11日の授業参観の時間に、保護者と共に村のシークヮーサーでマイ箸づくりに挑戦した。地域の資源を教育に生かしていく県の地域教育資源活用研究事業の一環。

 手作り箸の「工房うるはし」(浦添市)の鈴木仁さんから指導を受けながら、児童たちはシークヮーサーの木を紙やすりで削って作製。早速、給食でマイ箸の使い心地を試した。

 島袋愛埜(かの)さんは「削るのは疲れたけど、シークヮーサーの香りもして楽しかった」と笑顔。
山川ひなたさんは「簡単に作れて、使いやすかった」と完成を喜んだ。宮城和奏さんは「いい大きさでご飯粒もつかみやすかった」と満足げ。
大城優音さんは「学校や遠足でも使いたい」と気に入った
様子だった。

 同校では今後、2年生以上も箸づくりに挑戦し、10月の
ふれあい給食では、全員がマイ箸で給食を食べる予定。

 島袋校長は「村の木から手作りすることで、物を大切に
することや村への愛着を感じてほしい」と語った。

  沖縄タイムス
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category地域情報  time12:02

反発 「骨抜き」「米追随」(OKINAWA)

首長ら一斉に反発 「安全策骨抜き」「米追随」 

 政府がオスプレイの安全確保策で米政府と合意し、「安全宣言」したことに、県内自治体の首長らは「安全確保策は骨抜きだ」「県民大会の民意を反映せよ」などと、いっせいに反発の声を上げた。

 儀武剛金武町長は「県民の民意に応えようとすることなく、強行する姿勢に強い憤りを感じる。
(政府は)米国の追随であり、自らの主体性のなさを露呈した」と強く批判した。
伊集盛久東村長は「まだ安全と思える状況ではなく、安全宣言には納得できない。国外で運用するなどして、しっかり安全性を証明してほしい」と訴えた。

 オスプレイ配備で訓練増加が懸念される伊江村の大城勝正村長は「安全性への疑念は払拭(ふっしょく)されたとはいえず、合意事項が守られるかも疑問が残る」と不信感を示した。

 東門美津子沖縄市長は「政治の一番の責任である国民の安全を放棄する政府の態度は残念でならない」と述べた。
當山宏嘉手納町長は、提示された再発防止策について「これから実施されるもので、安全性が検証され、確立されたものではない」と切り捨てた。

 浜田京介中城村長は「米国の百パーセント言いなりの政府には、国防を担っている沖縄県として百パーセントの怒りしかない。(配備を)黙って見過ごすわけにはいかない」と配備反対の方針を堅持する考えを示した。

 県町村会会長の城間俊安南風原町長は「日米両政府の『安全宣言』であって、県民は全く安心できない」と不信感をあらわにした。「県民大会に結集した10万人余の悲壮な決意を、両政府はきちんと受け止めてほしい」と訴えた。

  沖縄タイムス

希少 リュウキュウウラボシシジミ (沖縄)

伐採地に希少チョウ リュウキュウウラボシシジミ
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伐採後の現場で確認されたリュウキュウウラボシシジミ
=17日、国頭村辺戸(宮城秋乃さん撮影)

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リュウキュウウラナミジャノメ
=2010年9月29日、国頭村辺戸
(宮城秋乃さん撮影)

 環境省のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定され、
本島北部や西表島に分布するチョウ「リュウキュウウラボシ
シジミ」が、国頭村辺戸の森林伐採地で19日までに
確認された。

 日本蝶(ちょう)類学会会員の宮城秋乃さん(33)が17日、
同村辺戸で1匹を確認、撮影した。

 このチョウは昨年10月に東村高江で多数の生息を確認しているが、宮城さん自身が伐採地で確認したのは初めて。

 台風などの影響で運ばれる「迷蝶」ではなく、幼虫の食草もあることから、複数生息している可能性が高いという。

 一方、石川以北に生息する準絶滅危惧種の「リュウキュウウラナミジャノメ」も同伐採地で確認。
同地域は、県内の他地域と比べて多数生息している貴重な場所だとして、やんばるの森の保護の重要性を訴えた。

  沖縄タイムス
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category地域情報  time11:38

反対 普天間で (OKINAWA)

オスプレイ反対 普天間で通行妨害
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普天間飛行場に入ろうとする米軍関係車両の前に
立ちはだかる市民=20日午前7時16分、宜野湾市大山

 米軍普天間飛行場の大山ゲート前で20日朝、オスプレイ配備に反対するうるま市の男性(62)が横断幕を掲げ、米軍関係車両の前に立ちふさがった。
約45分にわたって計3台の車の通行を止めたが、最終的には宜野湾署の説得に応じて引き揚げた。

 男性は「死者が出る前に、誰かがオスプレイを止めなければ
ならない。反対する個人が立ち上がって体を張れば、基地は
使用不能になる」と語った。

  沖縄タイムス

燃料不要ごみ処理機 久米島で全国初 (OKINAWA)

燃料不要ごみ処理機導入 久米島で全国初
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電磁波を発生させてごみ処理する「低温熱分解処理機」
を視察する久米島町議員ら=町クリーンセンター

 【久米島】
全国で初の燃料不要「低温熱分解処理機(LTD)」が町クリーンセンターに導入され10、11の両日、町議員らがその効果を視察した。

 電磁波を発生させ処理するLTDは、生ごみやプラスチック、医療廃棄物、タイヤなど有機系廃棄物を分別する必要がなく一緒に投入することができ、処理中に黒煙や異臭はほとんど発生しないのが特徴。

 総販売元のジェイ・ケイ・エスの坂憲和副社長は「有機系廃棄物は、磁気性低酸素雰囲気下で低温(350~450度)熱分解を受け、最終的にはセラミック灰として取り出され、
建築資材や植物生育促進剤として使用できる」「LTDは焼却炉のような燃焼方式ではないため自治体への設置許可の届け出は必要ない」と説明した。

 視察した喜久里猛議長は「久米島の漂流ごみ・ペットボトルなどの処理に有効に発揮できる」と語った。


  沖縄タイムス
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category地域情報  time11:27

オスプレイ あすにも飛行 (OKINAWA)

オスプレイ あすにも飛行 国内運用「宣言」
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オスプレイの「安全宣言」ポイント

 【東京】
日米両政府は19日、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの国内での運用に関し、外務、防衛当局者による日米合同委員会を外務省で開催し、低空飛行訓練時の高度制限などを柱とする安全確保策で正式合意した。
これを受け、森本敏防衛相と玄葉光一郎外相は官邸で会見し、国内での飛行運用を認める「安全宣言」を発表した。
機体の安全性については独自の事故分析などを踏まえ「特に危険と考える根拠は見いだし得ない。
安全性は十分に確認された」としている。
米軍は普天間飛行場での10月中の本格運用に向け、21日にも一時駐機先の米軍岩国基地(山口県)で試験飛行を開始する。

 日米両政府は安全確保策で沖縄を含めた本土の関係自治体の理解を得たい考え。
一方で、関係者によると19日合意の日程は当初から想定されていた可能性もあり、県内では「配備ありきだ」と反発がさらに
強まりそうだ。

 森本氏は普天間での本格運用時期の見通しについて「機体の機能確認、操縦士の習熟訓練、(関係自治体やマスコミ向きの)体験搭乗の3種類のフライト後に順繰りに沖縄に飛ぶ。
10月初旬に(本格運用のための)すべての能力を持つのは少し無理があると思う」との認識を示した。
米軍側には普天間に第一陣が移動する時期を今月28日とする案もある。

 玄葉氏は運用後に安全性に最大限の配慮を米側に求め続ける姿勢を強調し「合意の実施も合同委でフォローしていく」と述べた。

 日米が合意した安全策は(1)低空飛行訓練は通常は米軍機に適用されない航空法の安全高度(150メートル以上)を守り原発施設や史跡、人口密集地の上空は回避する(2)ヘリコプターモードは運用上必要な場合を除き基地上空に限定し、飛行が不安定との指摘のあるプロペラを斜めに傾ける転換モードでの飛行時間は可能な限り短くする(3)普天間周辺の騒音防止のため夜間飛行訓練はシミュレーターの使用などで必要最小限にする-など。

 沖縄の負担軽減のため本土への訓練移転の可能性検討も盛り込んだが、具体的な内容は今後協議される。
機能の不備が指摘されているエンジン停止時に着陸するためのオートローテーション(自動回転)は「機能自体は保持している」と従来見解を堅持。
普天間飛行場でも既存の場周経路(飛行ルートや高度)で
対応は可能とし、見直しは見送った。

  沖縄タイムス

全鉄道走破 40年かけ首里駅でゴール(OKINAWA)

全国の全鉄道走破 40年かけ
佐藤さん、首里駅でゴール

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<全鉄道走破>駅長から贈られた証明書
を手に喜ぶ佐藤尚樹さん(右)
=19日、那覇市の沖縄都市モノレール首里駅

 日本全国にある全鉄道の全路線を乗りつぶす鉄道ファンのことを通称「乗り鉄」と呼ぶ。
いわゆる「乗り鉄」の佐藤尚樹さん(48)=大阪府=が、自身の誕生日である19日、ゆいレール首里駅で日本全国全路線完全走破を達成した。
佐藤さんは小学校2年生から挑戦を始め、40年かけて全路線走破の夢をかなえた。

 那覇空港を出発したモノレールが午前9時16分に首里駅に到着すると、横断幕を手にした駅員らが「おめでとう」の声とともに佐藤さんを迎えた。
駅員に盛大に迎えられ、少し照れくさそうな佐藤さんは、満面の笑みで「ありがとう」とあいさつした。
全路線走破を記念し、小黒輝雄駅長から「9月19日、9時19分」と佐藤さんの誕生日に合わせた達成日時が記された
完全乗車達成証明書が贈られた。


  琉球新報
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category沖縄観光  time11:15

2012-09-19

「光の扉を開けて」 (宮古島・OKINAWA)

「光の扉を開けて」熱演
/人権フォーラムin2012宮古

子どもたちが人権の尊さ訴え
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宮古島市の児童生徒たちによる迫真の演技が舞台で
繰り広げられた=16日、マティダ市民劇場

 人権フォーラムin2012宮古(主催・県、沖縄愛楽園自治会、同実行委員会ほか)が16日夕、マティダ市民劇場で開かれ、宮古島市の生徒らが演劇「光の扉を開けて」を熱演。
迫真の演技に会場は圧倒された。同フォーラムはハンセン病の歴史やHIVについて踊りや歌、演劇を通じて学び、差別や偏見を乗り越えて共生を目指した社会づくりを実現するために開催した。

 公演会場は開場前から長蛇の列をつくり、会場内は立ち見が出るほどの満杯状態だった。フォーラムに先立ち、みやこ少年少女合唱団が美しい歌声を披露した。

 フォーラムでは実行委員会事務局から、同公演の意義が説明され、「ハンセン病だった私は幸せ~子どもたちに語る半生、そして沖縄のハンセン病~」の著者、金城幸子さんが紹介された。

 金城さんは差別という元ハンセン病患者としての苦しみ抜いた経験を乗り越えて獲得した「人生はまったくひどいものだ。
しかし、その人生はおびえるほどひどくない」というメッセージを発しながら、「生きる社会の中で最も大切なのは『人権』だ。
平等に生きる権利はどんな人にもある。そして、私たちがすべての子供たちを愛することに幸せが見出せる」との強烈なメッセージを送り、差別や偏見のない社会づくりの重要さを訴えた。

 生徒らが舞台で演じた「光の扉を開けて」は、医師からHIVに感染していることを告げられた高校生の主人公メグが、ハンセン病回復者で社会復帰した八重子おばぁを訪ねるところからストーリーは展開していく。

 メグと友人たち、八重子おばぁの半生を通しながら感動的な場面を次々に展開し、人権とは何かを迫真の演技で表現した。

.宮古毎日新聞

オスプレイ、飛行経路見直さず (OKINAWA)

オスプレイ、飛行経路見直さず 「安全宣言」内容判明
 【東京】

日米両政府が、19日に日米合同委員会で正式合意する垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの飛行ルールや安全確保策と政府の「安全宣言」の全容が18日、判明した。
森本敏防衛相が記者会見で明言していた場周経路の見直しについて含まれておらず、普天間飛行場でオスプレイが離着陸するコースは従来通りの固定翼機、回転翼機の場周経路を使用するとしている。
低空飛行訓練時の高度制限導入や学校や原発施設上空を避けることに加え、編隊飛行訓練は定められた施設区域内だけで実施することや、進入や出発経路は学校や病院を含む人口密集地域上空を避け、海上を飛行することなどが盛り込まれた。
日本政府として「危険と考える根拠は見いだし得ない」と安全性を保証するとした内容となっている。

 野田佳彦首相は18日、日米の合意内容を了承。19日午前、森本敏防衛相、玄葉光一郎外相が「安全宣言」する。
森本防衛相はオスプレイが一時駐機する岩国基地を抱える山口県を訪問し、福田良彦岩国市長、山本繁太郎県知事に理解を求める。

 沖縄には、来週初めの来県で調整している。
米海兵隊は岩国
基地での試験飛行を週内に始め、10月に普天間飛行場での
運用を目指す。

 合意は米軍の運用が優先され、抜本的な安全策としての実効性に乏しい。実行されるかは不透明で、県内の反発が広がりそうだ。

 日米合同委員会での合意とは別に4月のモロッコ、6月の米フロリダ州で起きた墜落事故の検証結果を踏まえた再発防止策として、乗務員の教育訓練徹底や編隊飛行中に計画変更する場合は、航空機間で十分な意思疎通を行うことを同委員会の議事録で確認し、飛行マニュアルを見直すとした。

 米専門家が欠陥を指摘する「オートローテーション(自動回転)」機能については、同機能が必要となる場合は飛行場の敷地内に安全に戻れるようあらゆる措置を取ることも同委員会で確認した。

 飛行運用については、米軍施設、区域内だけで垂直離着陸モードで飛び、固定翼と回転翼を切り替える「転換モード」での飛行は極力限定するとしている。

 原則午後10時から午前6時までの間の飛行を制限する騒音規制措置の順守や、模擬操縦装置(シミュレーター)を使用して夜間飛行訓練が及ぼす普天間飛行場周辺への影響を最小限にすることなども盛り込まれた。

 本州、四国など全国6ルートで予定されている低空飛行訓練を実施する際、日本の航空法などで規定する最低高度(150メートル)を適用するとした。


  琉球新報

那覇にアジア向け拠点 ヤマト運輸 (OKINAWA)

ヤマト運輸、那覇に在庫拠点 
アジア向け年内開設へ

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沖縄の物流拠点についての発表に熱心に聞き入る参加者
=18日、那覇市の沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ
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    片山博樹氏

 ヤマト運輸(東京)グローバル事業推進部の片山博樹部長が
18日、那覇市の沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハで講演し、那覇空港の沖縄の国際物流拠点を活用したアジアへのビジネス展開戦略を報告した。
(1)クール宅急便などの翌日配送(2)アジアへの在庫拠点を
沖縄の保税地域内に開設
(3)アジアからの修理拠点化―の三つのビジネスモデルを
予定していると紹介した。

 在庫拠点には既に複数社から引き合いが来ており、年内に通関機能と在庫拠点の運営を開始させる方針だ。
既に採用も始まっている。講演会後、本紙取材に答えた。

 全日空(ANA)が使用する国際貨物ハブ上屋にヤマトの通関機能を開設する。空港に隣接する国際物流拠点産業集積地域(旧自由貿易地域)内に建設中の物流センターに倉庫機能を確保する。
片山氏は「通関と倉庫の二つの機能を持って沖縄ハブに展開したい。3PL(第3者物流サービス)も提供したい」と説明した。

 沖縄の特性について「香港もハブとして成長しているが沖縄を選択したい。その理由の一つは香港は地価が高く物流拠点設置には高投資になる。もう一つは、日本企業として日本のハブでアジア展開していきたい」と語った。

 講演会では、国土交通省の物流産業政策担当の金井昭彦参事官が、沖縄の物流拠点の可能性について報告。
沖縄の物流拠点について、通販関係の倉庫機能展開を展望し「日本やアジア全体の物流にも大きなインパクトを与える。
観光分野に加えて物流が重要になる。
中継だけでなくアジアへの展開の核として期待している」
と話した。


  琉球新報

2012-09-18

農作物被害4億円 (OKINAWA)

農作物被害4億円 台風16号
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台風16号による約4億円の農作物被害が報告された
県災害対策本部会議=18日午前、県庁

 県は18日午前、台風16号の接近に伴う県内農作物の被害が3億9796万円(18日午前8時現在)に上る見通しと発表した。さとうきびが約2億4402万円、野菜約5760万円、花卉(かき)約4549万円、果樹約4701万円など。水産関係の被害額は調査中。家屋浸水は550件(床上145件以上、床下406件以上)以上だった。県警によると、交通規制は8路線で行われており、19機の信号機で復旧作業中。

  沖縄タイムス

 活気づく渡久地港 (本部・OKINAWA)

本部カツオ 復調 活気づく渡久地港
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「第二黒潮丸」から水揚げされる新鮮なカツオ
=7日、渡久地港

 【本部】
不漁が続いていた本部町のカツオ漁が、例年通りの水揚げに近づきつつある。
カツオ漁船「第二黒潮丸」(15トン)の水揚げは、5~8月は1航海で500キロ前後だったが、9月から1トンを超える日も出てきた。

 第二黒潮丸は7日、伊江島の西約60キロのパヤオ(浮き魚礁)で釣った1・5トンのカツオを、渡久地港に水揚げした。
新鮮なカツオが床いっぱいに並べられ、鮮魚店員らでにぎわった。カツオは町内の鮮魚店で買えるという。

 第二黒潮丸の船員によると、ミジュン(イワシ)の生き餌を使ったカツオ漁は5月から10月くらいまで続く。それ以外の時期も冷凍餌を使って漁はできるが、食いつきは生き餌の方がよいという。

 本部町では、最後の大型カツオ漁船だった「第十一徳用丸」(49トン)が2010年に引退した。

 その後任として、本部漁協が海洋博覧会記念公園管理財団から第二黒潮丸を無償で借りて運航している。第二黒潮丸の船員は「まだ2年目なので試行錯誤していきたい」と話した。


  琉球新報
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categoryグルメ  time15:49

「甘~い出会い」を 婚活企画 (東村・沖縄)

「甘~い出会い」を 11月に婚活企画 東村
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婚活イベントをPRする(左から)大嶺亮一さんと島袋徳和会長、依田英恵さん=11日、東村商工会

 【東】
「パインのような甘~い出会い」をキャッチフレーズに東村商工会(島袋徳和会長)は緑豊かな東村、やんばるの森が舞台となる「婚活in東村」を開催する。
イベントでは自己紹介やメーキャップなどのスキルアップ講習会も含まれている。島袋会長は「時間の制約にとらわれず、やんばるらしい出会いをしてほしい」と参加を呼び掛けた。

 事業は20代男性の未婚率が9割という東村や北部地域の男性のために出会いの機会をつくろうとするもので、定員は男女各40人、計80人。
男性は東、大宜味、国頭の3村の居住、就業者を主な対象としている。女性は県内外から募集する。

 通常の婚活イベントと異なり、お見合いパーティーだけでなく自己プロフィールの書き方や見せ方、雰囲気づくりやメーキャップなどの講習会も行われる。プロのカメラマンによる写真撮影もある。

 同商工会青年部の大嶺亮一さんは「結婚していない友人が多い。少しでもカップルができればいい」と期待を込めた。
事業のワーキング委員の依田英恵さんは「東村の男性は自然で生きるのが上手。素朴でいい」とPRした。
イベントは11月17、18の両日で、講習会は別日。参加料は男性7千円、女性5千円。申し込みは11月12日まで。

問い合わせは同商工会(電話)0980(43)2931。


   琉球新報

敬老会で1500人祝う (伊良部・宮古島)

伊良部地区敬老会で1500人の長寿祝う
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集まったお年寄りたちに今年70歳を迎えた新敬老者一人ひとりが紹介された佐良浜学区の敬老会=伊良部公民館

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地域の子どもたちによるかわいらしい余興に拍手を送る
伊良部学区のお年寄りたち

 宮古島市主催の伊良部地区敬老会は17日、 伊良部公民館で午前10時から伊良部学区、 午後2時から佐良浜学区に住む満70歳以上の高齢者を対象に行われ、 会場を訪れた大勢のお年寄りたちの健康と長寿を祝福した。
伊良部地区全体で70歳以上のお年寄りは約1500人。 このうち61人 (伊良部29人、 佐良浜32人) が敬老の仲間入りを果たした。 同地区最高齢は105歳の奥濱ウモイさん=伊良部長浜=。

 式典で下地敏彦市長 (代読・長濱政治副市長) が 「皆さんの長年の努力とご苦労により今日の宮古島市がある。
高齢化社会といわれる現代をより活力あるものにしていくため、 市としても高齢者福祉を充実させたい。 今後も健康に留意し、 子や孫たちのため元気でがんばってほしい」 と式辞を述べた。 市議会の平良隆議長も祝辞を述べた。

 新敬老者を代表して、 川満恵長さん (伊良部) 仲間義彦さん (佐良浜) があいさつ。 仲間さんは、 「もっとも国が貧しかった時代を生き、 経済発展の中で今日を迎えることができた。
島のしきたりや行事を教えていただいた先輩方の仲間入りができて感激している。 今後も先輩方を見本とし、 平和で明るい社会を築いていくため力を尽くしたい」 と話した。

 地域の児童を代表して親泊羅沙さん (伊良部小6年) と山口琉月さん (佐良浜小6年) がお祝いの言葉を述べ、 「これからも元気で私たちに色んなことを教えてほしい」 と願った。 舞台では各地域の子どもたちや婦人会などが踊りや余興を披露して敬老会を盛り上げた。



 宮古新報

人権の大切さ訴え…人権フォーラム(宮古島・沖縄)

劇通し、人権の大切さ訴え…人権フォーラム
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 人権フォーラム2012in宮古公演 (主催・県NPО法人HIV人権ネットワーク沖縄) が16日夜、 マティダ市民劇場で行われた。
ハンセン病やエイズについて踊りや歌、 演劇を通して学び、 差別や偏見を乗り越え、 すべての人が 「共に生きる」 ための、 より良い社会つくりに貢献することを目的に開催。
演劇 「光の扉を開けて」 では宮古地区の児童生徒が熱のこもった演技を披露し、 会場から惜しみない拍手が送られた。

 午後6時半からのオープニングでは、 みやこ少年少女合唱団が 「今日から明日へ」 「smile」 を披露し、 美しいハーモニーを会場に響かせた。

 続く主催者あいさつでは宮古島市実行委員長の禰保研光さんが 「南静園での合宿や迫力ある演技など子どもたちの懸命な姿勢に驚かされた。 お集まりいただいた皆さんをはじめ、 フォーラム実現に関わっていただいたすべての人に心から感謝する」 と述べた。

 プレゼンテーションは当初、 伊良部高校の生徒が発表する予定だったが台風の影響により船が欠航したため、 実行委員が代役を務めた。
プレゼンテーションではハンセン病、 国立療養所宮古南静園について説明するとともに、 ハンセン病回復者の金城幸子さんが登壇した。
金城さんは自身の半生を振り返るとともに 「人権が一番大切。 誰もが平等で幸せに生きる権利がある。 今日を機会に命の大切さ、 人権の大切さを考えてほしい」 と呼びかけた。

 演劇 「光の扉を開けて」 はHIVに感染した女子高生がハンセン病患者との交流を通じて心の扉をひらいていく物語。 地元の小中高校生や一般の出演者計48人が熱のこもった演技を披露。 会場には立ち見が出るほど大勢の市民が詰めかけ、 ハンセン病、 HIVについて理解を深めるとともに、 児童生徒の迫力ある演技に涙を流す姿も見られた。 エンディングでは出演者、 会場が一体となり 「世界に一つだけの花」 を合唱した。


  宮古新報
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category地域情報  time09:13

2012-09-17

台風:水「怖い」 (OKINAWA)

台風16号:胸まで水「怖い」
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浸水し畳やテーブル、扇風機などがひっくり返った民家の
応接間=16日午後2時10分、東村慶佐次(下地広也撮影)
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浸水の被害に遭った店舗を片付ける住民ら
=16日午前9時ごろ、本部町渡久地

床上60棟「ベッドが浮いた」
■東

 東村の床上浸水は慶佐次25棟など少なくとも60棟にのぼった。高潮で押し寄せた砂で、国道331号が通行止めになる被害も出た。

 同村の慶佐次川は満潮時に川が氾濫し、集落内の多くの民家が浸水。川沿いの小規模多機能ホームも床から約20センチの高さまで浸水し、入所者と職員10人がボートで避難した。

 職員の池原浩幸さんは「午前6時ごろ、あっという間に潮位が上がった。こんなことになると思わなかった」と驚いたが、全員が無事だったことを喜んだ。

 同村慶佐次の津波薫さん(50)は経営する土建会社のトタン屋根が強風で飛び、自宅の窓ガラスを割った。「眠れずに起きていたら明け方、ものすごい音がした。仕事道具が水に漬かり使えない」と肩を落とす。「寝ていたらベッドが浮き上がってひっくり返った。家はもうめちゃくちゃだ」と困惑する男性(69)もいた。

 川田では約1トンの漁船が流され、県道に打ち上げられた。

 川田に住む女性(64)は午前6時半ごろ、夫(74)をおぶった近所の男性と共に胸まで漬かりながら避難。「40年住んでいるがこんなことは初めて。津波みたいで恐ろしかった」と声を震わせた。

市場浸水「50年住んで初」
■本部

 本部町渡久地では満名川があふれ、周辺の店舗や民家に大量の水が押し寄せた。町は午前7時に渡久地など230世帯に避難勧告、消防が15人をボートで避難所へ搬送した。

 自宅が満名川沿いの島袋正常さん(50)は「風呂場の排水口から水が逆流し、外からも入ってきた。2階に逃げるのが精いっぱい」と流れ込んだごみやドロを見て途方に暮れた。

 町営市場で文具店を開く友寄隆央さん(37)は午前6時ごろ、市場向かいの自宅から、川の水が岸壁を越え、市場が浸水する様子を目撃。店ではパソコンや商品が水没し「廃棄するしかない」とやるせない表情だ。

 日用品店の男性(55)も「冷蔵庫の中は全部駄目」とため息。

 瀬戸物店の嘉味田静江さん(81)は「50年近く市場にいるが、こんな被害は初めて。保険が適用できるか分からないが、写真を撮ってから」と後片付けに精を出した。

  沖縄タイムス

台風 高潮・大雨で浸水 (OKINAWA)

台風16号:本島、高潮・大雨で浸水450棟
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道路が冠水し家屋や車両に被害が出た=16日午前
7時20分ごろ、本部町渡久地(比嘉貴哉通信員撮影)

 大型で非常に強い台風16号は16日、沖縄本島を風速25メートル以上の暴風域に巻き込んで通過し、北上した。
本島へ最接近した際の高潮や大雨の影響で、名護市や本部町など北部地域を中心に家屋への浸水が相次ぎ、中南部を含め浸水被害は約450棟に広がった。
16日朝の潮位は南城市知念で193センチとこれまでの県内最高記録を更新。那覇でも通常より約70センチ高い177センチを観測した。

 恩納村や金武町では同日朝に、1時間に120ミリ以上の猛烈な雨が降るなど、暴風域を抜けたあとも広い範囲で断続的に雨が続いた。沖縄気象台では、引き続き土砂災害に注意を呼び掛けている。

 消防などによると、名護市や本部町、東村など11市町村で床上64棟、床下370棟以上が浸水した。東村では高潮がブロック塀を倒し、大宜味村では大雨で土砂崩れが発生。車の水没や家屋損壊など被害が出た。

 名護市では男性(46)が強風で飛んできた板に当たるなど2人が軽傷を負い、16号の負傷者は4人となった。石垣市ではシュノーケリング中の男性(29)が高波にのまれ行方不明となっている。

 県によると同午後4時現在、名護市や大宜味村などで115人が自主避難を続けている。停電は最大6万2820戸に上ったが、同午後10時現在で名護市、今帰仁村などの計1万4600戸が停電している。

 最大瞬間風速は国頭村奥で同午前6時38分に55・3メートルを観測。伊是名村内花52・6メートル、名護市宮里51・4メートルが続き、本島最接近の朝に猛烈な風が吹いた。

 降水量は、降り始めの14日午前2時から16日午後4時まで、国頭村比地が最多の273ミリ、伊是名村内花で198・5ミリ、名護市宮里で192ミリを観測。那覇も134・5ミリ降った。

 NTTドコモやKDDI、ソフトバンクの携帯電話では、県内や鹿児島など九州の一部で通信障害が発生し、通話やメールが使えなくなった。台風による停電や設備故障が原因で一部障害が残っている。

 交通関係は、航空各社が16日午後から運航を再開し臨時便などで足止め客に対応した。本島と周辺離島を結ぶ船便は全便運休し、17日も影響が続く見込み。本島のバス路線は全線が終日休止したが17日は再開する。台風の通過に伴い、沖縄自動車道や国道などの通行止めも解除された。

  沖縄タイムス
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category地域情報  time16:54

オスプレイ パネッタ米長官と外相 (OKINAWA)

オスプレイの安全確保で一致 パネッタ米長官と外相

 玄葉光一郎外相は17日、来日したパネッタ米国防長官と外務省で会談し、米軍新型輸送機オスプレイの普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)配備に関し、安全確保策の策定を急ぐことで一致した。
また玄葉氏は会談で、沖縄県・尖閣諸島の国有化をめぐり中国側の反発が強まっていることに関し「大局的な観点から冷静に対処する」と説明した。

 米側はオスプレイの10月本格運用を目指しているが、事前に墜落事故が相次いだことで、地元では懸念が強まっている。

 パネッタ長官は防衛省で森本敏防衛相とも会談。その後、両氏は共同記者会見に臨む。

 オスプレイをめぐっては4月と6月に墜落事故が発生。
いずれの事故も米側は人為的ミスが原因で機体に問題はなかったとの調査結果を日本側に伝え、日本側は追認した。
日本政府は近く「安全宣言」を出し、沖縄県と一時駐機先の山口県側に運用開始への理解を求める方針。
パネッタ氏の来日は昨年10月以来。
(共同通信)


琉球新報

浸水被害400件超、暴風域20時間(沖縄)

【台風16号】浸水被害400件超 本島、暴風域20時間null
台風16号の強風と豪雨、満潮が重なり満名川が増水、あっという間に住宅地に水が流れ込み、本部消防署の救命ボートで避難する住民=16日午前8時9分、本部町東(花城太撮影)

 大型で非常に強い台風16号は15日午後8時ごろから16日午後4時ごろまで、およそ20時間以上にわたって本島地方を暴風域に包み猛威を振るった。
台風通過に伴い、各地では16日朝からの豪雨と大潮の満潮が重なり、本島北部を中心に床下浸水が少なくとも374件、床上浸水も67件と被害が相次いだ。那覇市の那覇港では同日午前6時56分の潮位が177センチと過去最高を観測。
家屋の倒壊、道路決壊なども発生した。人身被害は石垣市の米原海岸で遊泳中の男性が荒波に流され行方不明になり、石垣海上保安部が捜索している。また4人が軽傷を負った。停電は最大で23市町村6万2800戸に上った。

 台風通過に伴い、国頭村奥では16日午前6時38分、最大瞬間風速55・3メートルを観測した。午前6時すぎまでの1時間の降水量は国頭村比地86ミリ、東村平良61ミリ。台風の影響による14日午前3時~16日午後4時までの総雨量は国頭村比地273ミリ、伊是名村内花198・5ミリ、名護市宮里192ミリを記録した。

 各消防本部などによると、16日午後9時現在の被害状況は建物倒壊が2件、一部損壊が7件、土砂崩れは3件。道路冠水も各地で多発し、国道58号では国頭村や大宜味村などで一時通行止めとなった。東村慶佐次では、車両が流されて壁などに衝突し、ブロック塀が倒壊したり自販機が道路に転倒したりした。名護市の羽地内海沿いの海岸では、無人の作業台船が波を受けて浅瀬に乗り上げた。

 名護市仲尾次で16日、46歳の男性が飛んできたベニヤ板に当たり、裂傷を負った。宜野座村松田では同日、ビニールハウスで作業中の60代の男性が左手の中指を負傷し、那覇市辻では15日午後、82歳の女性が風で転倒して顔面を打った。
 沖縄気象台によると、本島地方は16日午後4時ごろに暴風域を抜けた。強風域も17日未明に抜ける見込み。


  琉球新報

戦争の悲惨さ、切々と (八重山・OKINAWA)

戦争の悲惨さ、切々と 観客の胸打つ
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朗読劇「鳩間島むかし・二話」

 悲惨な戦争体験を語り継ごうと八重山戦争マラリアを語り継ぐ会(玉城功一会長)は16日夜、石垣市民会館大ホールで「鳩間島むかし・二話 朗読劇『殉職』と1人語り『千鳥』」公演を開催した。

 同会では劇作家、栗原省氏の協力と指導で3年前に朗読劇「ハテルマ・ハテルマ」を上演。
今回も栗原氏の演出で、鳩間島と西表島を舞台にした朗読劇を演じた。

 「殉職」は当時の鳩間島国民学校の宇江城正喜校長が「教育勅語」を守ろうと、船浦湾で戦闘機に襲撃されて死亡した実話を関係者の証言を元に劇化したもの。

 「千鳥」は空襲で家屋が全焼した町史の記述をもとにした創作劇で、慶田盛京子さんが主人公の「トシ子」役で、西表に疎開した際の恐怖やマラリアの悲惨さを切々と語った。

 会場には大勢の市民が来場。情感あふれる朗読劇に聞き入り、戦時中の爆撃で亡くなった犠牲者の名前がスクリーンに映し出されると、真剣な表情で見入っていた。

 玉城会長は「激しい空襲と疎開先での恐怖、飢餓とマラリアが一緒にある戦争の悲惨さ、生々しい戦争体験を風化させてはいけない」と話した。


  八重山毎日新聞

 夫婦で豆腐作り50年、三代続く(八重山・沖縄)

敬老の日話題 夫婦で豆腐作り50年、三代続く老舗
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大川の仲宗根彦次・松子さん
「仕事が健康の秘けつ」

 きょう17日は「敬老の日」。長年にわたり、社会の発展に尽してきた高齢者を敬い、長寿を祝う日だが、“生涯現役”とばかり、半世紀余りにわたって、昔ながらの方法で豆腐作りをしている夫婦がいる。これを生活の糧とし、3人の子を大学までやった2人は「元気なうちは豆腐作りをずっと続けたい」と、きょうも家業に精を出している。

 この夫婦は石垣市大川97の10、仲宗根彦次さん(83)・松子さん(78)。仕事場は自宅裏にあり、看板は上げていないが、食堂やスーパー、居酒屋、公設市場など顔なじみの得意客がいる。
 商号の「仲宗根豆腐店」は彦次さんの祖母から母、そして、嫁の松子さんへと三代にわたって受け継がれてきた。

 松子さんが豆腐店を引き継いだのは嫁入りして間もない26歳の時。乳飲み子を抱えながら、仕事と家事を切り盛りしてきた。 

 豆腐作りも先代から変わらない。午前5時に起床。
水に浸しておいた大豆を豆すり機で細かくし、これを絞り機にかけ、大豆の汁を地釜で炊く昔ながら製法だ。木箱に入れた木綿豆腐は、10キロ近くもある石うすで水切りしたら出来上がる。

 6カ所のお得意さんには、午前10時半に松子さんが自転車で配達に出かける。彦次さんはその間、鍋を洗ったり、午後の豆腐作りを自分が引き受けるなど文字通り“二人三脚”で店を営んでいる。

 会社勤めを終え、20数年前から松子さんを支えている彦次さんは「お互い、もう年だから無理しないで」と、いたわりの言葉も忘れない。

 「人間だからかぜを引いて店を休むこともあるが、病院に行ったことはない」と気丈な松子さん。
「2人が食べていく分があれば十分。仕事をしなければ体がダメになる。お互い健康な間は豆腐作りは続けたい」と仲宗根さん夫妻は生き生きとした笑顔で話した。

  八重山毎日新聞
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category地域情報  time16:27

2012-09-16

買い出し客殺到 (OKINAWA)

【台風16号】買い出し客殺到 食料、電池など求め
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スーパーでは台風を見越して多くの買い出し客が訪れた
=15日、浦添市の浦添りうぼう

 台風16号に備えようと、本島内のスーパーなどは15日、食料品や防災グッズを買い求める人たちでごった返した。停電などに備え、電池や小型ラジオなどが飛ぶように売れていた。

 浦添市の浦添りうぼうでは朝から多くの買い物客が訪れ、調理に手間のかからないパン類やラーメン、飲み物が多く売れた。
玉城恵さん(40)=浦添市、自営業=は「明日は外に出られないので、少し多めに買った」と買い物袋を重そうに運んでいた。

 日用雑貨店では、防災グッズを目立つ場所に設置した。
宜野湾市のビッグワン愛知店では、電池、懐中電灯、ラジオ、ろうそくなどを置いた。末吉司さん(30)=宜野湾市、福祉施設職員=は「帰って急ピッチで台風対策をする」と話した。

 商売への影響も出ている。国際通りの土産品店「美ら島琉球」の平良サトミさん(63)=那覇市=は「3連休で、お客さんが来るのを待ちわびていた。自然には勝てないが、週末にくるとは」と嘆いた。

 自宅でDVD鑑賞をしようと、レンタルショップには多くの人が集まっていた。浦添市のレンタルショップゲオ西原店で、DVDを借りた新垣綾乃さん(33)=中城村、会社員=は「遊びに行く予定があったので残念だが、DVDを見ることに決めた」と話した。

琉球新報

【台風16号】沖縄本島を通過 (OKINAWA)

【台風16号】沖縄本島を通過 国頭村奥で55・3メートルnull
海から流れ込んだ漂流物が散乱する本部町渡久地港
入り口付近=16日午前、本部町東

 大型で非常に強い台風16号は16日午前10時現在、沖永良部島の西約60キロの位置にあり、時速25キロで北に進んでいる。

 台風の中心は午前7時半ごろ、沖縄本島を通過。沖縄地方は今後、猛烈な吹き返しの風が吹く見込みで、沖縄気象台は引き続き暴風、高潮、河川の氾濫、低い土地の浸水、土砂災害への警戒を呼び掛けている。

 暴風域を抜けるのは、本島中南部と久米島は16日昼過ぎ、本島北部は16日夕方ごろになる見通し。
 中心気圧は925ヘクトパスカル


 琉球新報
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category地域情報  time13:05

「受賞 皆さんのもの」 「カラカラ」監督 (OKINAWA)

「受賞 皆さんのもの」 「カラカラ」監督ら喜び語る
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<シネマウィークin沖縄>トロフィーを手に受賞の喜びを語る宮平貴子プロデューサー(左)、クロード・ガニオン監督ら
=15日、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 琉球新報創刊120年記念・映画「カラカラ」完成イベント「ボンジュール★ケベック! シネマウィークin沖縄」(琉球新報社主催)が15日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開幕した。
映画「カラカラ」で第36回モントリオール世界映画祭の観客賞、世界に開かれた視点賞を受賞したクロード・ガニオン監督や宮平貴子プロデューサーも登壇し、喜びを語った。

 ガニオン監督は「二つのトロフィーは沖縄の皆さんのものだ。
皆さんと喜びを分かち合いたい。受賞が沖縄の多くの映画人の将来につながればうれしい」とあいさつ。
宮平さんは「沖縄と似たスピリットを持つケベックと沖縄をつないでいきたい」と語った。ケベック州文化産業促進公社SODECのフランソワ・マセロラ代表、平田大一県文化観光スポーツ部長も登壇した。

 15日はガニオン監督の初監督作「Keiko」、宮平さんが監督を務めた「アンを探して」などを上映。
カナダ物産展、映画ポスター展もあった。
16日の上映プログラムは台風の影響で23日に延期する。
17日は予定通り開催し「カラカラ」の完成披露試写会もある。


 琉球新報  
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category地域情報  time12:43

空の便、1480人に影響 (八重山・沖縄)

空の便、1480人に影響
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空席待ち客で混雑

 台風16号の接近で石垣空港を発着する空の便は15日午後から那覇行を中心に16便が欠航し、約1480人に影響が出た。
 石垣空港は空席待ち客で混雑し、ターミナルビルの外まで長蛇の列ができた。

 東京から観光で訪れていた男性は「台風が沖縄本島を直撃しそうなので、沖縄に閉じこめられる前に東京に戻ることにした」と話した。

 16日も台風による影響が残り、日本トランスオーシャン航空(JTA)と琉球エアーコミューター(RAC)では、那覇、宮古、与那国、羽田、関西行の全便で欠航を予定している。
全日空も那覇石垣を発着する全便の欠航を決めた。

 石垣島と周辺離島を結ぶ離島航路でも、西表島上原や鳩間行が全便欠航した。16日の運航については当日の朝決定する。


  八重山毎日新聞

好評、婚活パーティー (宮古島・沖縄)

好評、婚活パーティー/上野地域づくり協主催参加者
の9割/「継続開催を」


 博愛の里上野地域づくり協議会(野原勝也会長)が開いた婚活パーティーが好評を得た。今月2日に上野地区で開催されたパーティー参加者の9割が継続開催を求めているという。
出会いと交流の場を創出し、地域の活性化を図ろうと取り組んだ婚活パーティー。同協議会では「参加者の声がある以上、継続開催を検討していきたい」としている。

 婚活パーティーは、上野地区の独身男性に生涯のパートナーとの出会いを求めてもらおうと開催。参加資格は上野地区の独身男性と宮古島市全体の独身女性で、2日のパーティーには男性22人と女性23人が参加した。

 パーティーでは食事タイムのほか、互いの印象度を知らせるカードやアプローチカードの提出、フリータイムなどがあり、参加者はプログラムに沿って互いの交流を深めた。

 このパーティーで連絡先を交換した男女もおり、開催翌日には事務局に「ありがとう。とても良い婚活パーティーだった」という声も多数寄せられた。

 参加者のアンケートを集約した結果、パーティーに参加した理由は「出会いの場を求めて」が50%。そのほかの参加者は、紹介および誘われて参加した。
初めて婚活パーティーに参加した人は全体の85%。運営内容については半数以上が良いと評価しており、安い参加料で「バイキングやワインサービスを楽しめた」と喜ぶ声もあった。
結果として継続開催を求める声が90%に達していることが内容の充実を裏付けている。

 一方で、同協議会事務局は▽フリータイムの時間が短かった▽会場内の音響が大きすぎた-などの指摘があったことを課題とし、今後の改善点に挙げた。

 同協議会事務局長の根間正三郎さんは「手探りの中での開催だったが、予想以上に反響が良く、開催して良かったと思う。
スタッフの対応も『良い』という評価をいただいたので、今後の励みになる」と事業の成功を喜んだ。
その上で「継続開催を求める声が多いことは事実なので、地域づくり協議会の中で検討していきたい」と話した。

.宮古毎日新聞
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categoryフォトログ  time12:30

引き続き強風、しけに注意/(宮古島・沖縄)

引き続き強風、しけに注意/台風16号宮古島地方 
きょう昼過ぎまで要警戒

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台風16号の接近で大しけの海岸=15日城辺、友利

 大型で猛烈な強さの台風16号は15日午後6時現在、那覇市の南南東約270㌔に位置し、時速20㌔の速さで北に進んでいる。
宮古島地方気象台によると、宮古島地方が暴風域に入る可能性は低くなったものの、15日夕に続き、きょう16日も昼過ぎごろまでは強風域にあり最大風速は20㍍を予想。
沿岸の海域でも大しけの状態が続く見込みとして注意を呼び掛けている。

 15日午後6時現在、台風16号の中心気圧は905ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は55㍍、最大瞬間風速は75㍍。中心から半径220㌔以内は風速25㍍以上の暴風域、東側560㌔と西側500㌔は15㍍以上の強風域となっている。
今後は勢力を少しずつ弱めながら北へ進む見込みで、このままの進路を保てば沖縄本島を直撃する恐れがある。

 気象台によると、宮古島地方が暴風域に入る可能性はかなり低くなっているものの、16日も最大風速で20㍍という強い風が吹く恐れがある。強風域を抜けるのは16日昼過ぎごろと予想している。

 15日に波浪警報が発令された宮古島の沿岸海域では16日朝に掛けてもうねりを伴い大しけとなるほか、その後もしばらくは波の高い状態が続く見込みであることから注意を呼び掛けている。予想される波の高さは最大で7㍍。

.宮古毎日新聞
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category地域情報  time12:24

徒競走やダンスで躍動/運動会 (宮古島・沖縄)

徒競走やダンスで躍動/市内小中12校で運動会
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3年生によるフォークダンス=15日、平良中運動場

 2012年度の運動会が15日、市内の中学校10、小学校2の計12校で一斉に開催された。
父母や祖父母らが見守る中、児童生徒が徒競走や踊り、特技に躍動した。台風16号が近づく中の運動会は、一部のプログラムを省くなどして、早めに切り上げる学校もあった。

 平良中学校(伊志嶺吉作校長)では、「大地に咲け絆の華 勝利という名の実を結ぶ」-のスローガンの下、573人が多彩な演目に一致結束した。

 準備運動の後1、2、3年の代表男女がグラウンドを疾走しバトンをタッチ。「ガンバレ」と声援が起こった。

 1年女子は、軽快に「リズムダンス」。2年生の各クラスは、長さ約15㍍の大縄を息ぴったりに跳んだ。ユニークな特技は、好評を博した。

 3年生には、中学校最後の運動会となった。男女が笑顔で手をつなぎ、軽快にステップを踏み、思い出を作った。

.宮古毎日新聞

2012-09-14

長寿の絹糸かりゆしに 新100歳 (沖縄)

長寿の絹糸かりゆしに 新100歳の平良さん、半世紀保存
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平良ウトさん(前列中央)の糸で作られたうらそえ織のウエアを身に着ける秀敏さん(同右)、秀昭さん(同左)=11日、宜野湾市の高齢者賃貸住宅よつ葉の里

 【宜野湾】
10月5日に100歳の誕生日を迎える平良ウトさん(99)=大宜味村謝名城出身、宜野湾市在=が今から50年近く前、石垣島で織物をしていたころに紡いだ絹糸を使って、うらそえ織結の会(比嘉英子会長)が色とりどりのかりゆしウエア4着に仕上げた。

 さまざまな経験と思いが込められ、長年大切に保管された「長寿の糸」で作られたウエアは11日、息子や孫に贈られた。
平良さんは「何とも言えない気持ち。いいのができた」と目を細め、袖を通した三男秀敏さん(70)、孫の秀昭さん(42)は「肌触りがいい」と喜び、新100歳のお祝いの日にそろって着る予定だ。

 大正元年生まれの平良さん。芭蕉布が有名な大宜味で幼少時に織物の技術を身に付け、15歳から静岡の紡績工場で働いた。
結婚後、南洋のパラオへ渡り、戦時中は幼い子どもたちを連れて防空壕を逃げ回るつらい日々も経験した。

 戦後は謝名城に引き上げた後、1953年に家族で石垣に移住。石ころだらけの畑を耕し、陸稲や落花生、パイン、サトウキビなどを作りながら、子ども7人を育て上げた。

 平良さんが約50年前に始めた養蚕の糸が昨年まで住んでいた石垣の家で見つかったことを機に、結の会に相談。
半世紀近く前の古い糸を織子らが精練し、フクギで下染めした後、光沢のある緑や青、からし色のウエアが完成した。

 息子3人と孫のウエアの完成に、平良さんは「自分でもよく糸を取っていたと思う。木綿と違っていつまでも残る」と喜んだ。

 今も元気で針仕事が趣味の平良さん自身にも、結の会から巾着や布が贈られた。織子の金城良子さん、池原恵子さん、粟国佳美さんは「健康と長寿のパワーをもらった」と語った。


  琉球新報

海渡り漁民知る 、カヤックで到着 (沖縄)

海渡り漁民知る 運天さん、カヤックで鹿児島から到着
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鹿児島から沖縄までシーカヤックで渡った運天陵さん
(写真中央)=13日、宜野湾市のトロピカルビーチ

 宜野湾市出身で高知大学大学院に通う運天陵さん(24)が鹿児島県南九州市から沖縄までの海をシーカヤックで渡った。
13日に宜野湾市のトロピカルビーチに到着し、家族らに出迎えられた。運天さんは「途中で立ち寄った島でたくさんの人と交流したのが一番の思い出だ」と話した。

 運天さんは大学院でフィリピンの漁民文化を調査しており、日本の漁民についても詳しく知りたいと考えて海を渡ることを決めた。

 8月7日に南九州市を出発。トカラ列島や奄美諸島を経由して沖縄を目指した。海ではウミガメやイルカに出会うこともあったという。

 運天さんは「大変なこともいっぱいあったけど、いろんな人と交流できて楽しかった」と振り返った。父親の衛さん(47)は「無事に到着して良かった。自分の目標を持って頑張っているのは素晴らしいことだ」と目を細めた。


  琉球新報
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categoryスポーツ  time18:46

台風16号 900ヘクトパスカル (OKINAWA)

台風16号 900ヘクトパスカル、
宮古と本島あす夜暴風域の恐れ

 大型で猛烈な台風16号は14日午前9時現在、フィリピンの東約800キロの海上にあり、強い勢力を維持したまま、時速15キロで北に進んでいる。中心気圧は900ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は55メートルで最大瞬間風速80メートル。


琉球新報
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categoryお知らせ  time18:40

県内100歳以上、10万人当たり881人 (OKINAWA)

県内100歳以上、10万人当たり881人 
全国5位に後退
 

県福祉保健部は14日、県内の100歳以上の高齢者数、長寿番付などを発表した。100歳以上の高齢者は9月15日時点で881人に上り、前年より39人少なかった。
人口10万人当たりの100歳以上人数は62・88人と全国5位。前年の2位からさらに順位を下げた。
最多は高知県の78・5人で、2位は島根県の77・81人、3位は山口県の67・27人、4位は鹿児島県の65・8人だった。沖縄は1973年以降1位が続いたが、2010年に2位に転落した。

 県内最高齢は110歳で、女性3人男性1人の計4人が並んでいる。

 県高齢者福祉介護課は順位の下落について「詳しい分析はこれからだが、人口が減っている他都道府県に比べて沖縄は人口が増加し、若年人口の割合が高い点も一因ではないか」と話している。

 100歳以上の内訳は男性が104人で前年に比べ13人少なくなった。女性は777人で26人減少した。



【琉球新報電子版】


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categoryフォトログ  time18:38

 イカそよぐ 南城・奥武島 (OKINAWA)

太陽ギラリ イカそよぐ 南城・奥武島
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 強い日差しが照りつけた13日、南城市玉城の奥武島では、島の女性がトビイカを天日干しする姿が見られた=写真。度重なる台風襲来で漁に出られなかったため、いつもの年よりイカが少ないという。

 有刺鉄線にイカを干していた知念照子さん(73)は「台風16号の接近で天気が崩れる前に、早く干さないと」と話した。天日干しのシーズンは7月ごろに始まり、10月ごろまでの3カ月間。

  沖縄タイムス
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categoryフォトログ  time12:55

宮古島市総合博物館友の会と交流(多良間島・宮古島)

宮古島市総合博物館友の会と交流/多良間文化協会
手作り料理と芸能でもてなす

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普天間御嶽で垣花さんの説明に耳を傾ける
博物館友の会のメンバー

 600年前の歴史が色濃く残る多良間村(下地昌明村長)は、豊かな自然と芸能、生活文化を併せ持つ貴重な島。
2011年には村(多良間島・水納島)全体が県立自然公園に指定された。中でも多良間島は島の外周に沿って植物群落が分布、白い砂浜やリング状のリーフが一体となって独特の景観を醸す。また、県の文化財に指定された「抱護林」は、仲筋宮良区の郊外トゥカパナ山を起点に塩川の白嶺山を終点として長さ1・8㎞あり、村落を抱き護る緑の帯となる。1976年に国指定文化財となった

2日間に渡って交流した博物館友の会と多良間文化協会の会員=7月28日、高穴公園(宮古市の森)
「多良間の豊年祭」(八月御願)は、旧暦8月8日から3日間行われる島の一大民俗芸能。今年は9月23日から行われる。来年は村制100周年を迎える。

 1987年発足した多良間文化協会。発足当初から会長を務めてきた元教育長の本村恵眞さんが5年前勇退し、現在、池城三千雄会長を中心に役員も若返り、活動も活発になった。
7月28日夕、村中央公民館で宮古島市総合博物館友の会の皆さん16人を迎えて交流会を開いた。
会員らの釣果によってテーブルには大皿の刺身が並び、女性会員による手料理、舞台演芸など手作りのもてなしとなった。
翌29日は水納島の見える高穴公園(宮古市の森)でソーキソバを振る舞い、楽しい交流会となった。

 同会は、方言かるたの制作を進める中で貴重な島言葉を残そうとする活動を始め、芸能の島にあって今月25日には「第11回シュンカニ大会」が開催された。
池城会長は「10年ほど中断していたが、これからオリンピックの年に開こうということになった」と話す。
島を代表する芸能グループ「群星」は1982年に発足し、村のさまざまな行事に花を添える。
この日も6人のメンバーが舞台で数々の歌を披露した。
10月には東北のチャリティー公演に出演する。

 島は9月23日から始まる「八月踊り」に向けて動き出した。10月には、字塩川の芸能が国立劇場おきなわで披露される予定。

  

  宮古毎日新聞 
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category地域情報  time10:11

島の歴史と自然の深さに感嘆 (宮古島市・多良間島)

島の歴史と自然の深さに感嘆
/宮古島市総合博物館友の会
ふるさと民俗学習館の垣花さん案内

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普天間桟橋の北方にある砂浜に真保那璃の枕石(手前)

 島の生き字引、垣花昇一さんの案内で二日間、37カ所を巡った「多良間島歴史の旅」。初日は島の外周にある史跡を巡った。最初に訪れたのはフタツガー遺跡。農道を割り込むようにバスを走らせた多良間文化協会の比嘉英秀さん。既に崩落の危険が迫っている遺跡は、普段住民も寄りつかない。

 1976年に建立された「報恩之碑」は、姉妹都市として交流を始めるきっかけとなった岩手県宮古市との歴史にあった。
1859年、高穴海岸付近で座礁した岩手県の商船善宝丸の乗組員を島民が救済したという文献が見つかったことによる。
2003年、新空港が開港したことで、旧飛行場は現在原野になっている。
その片隅に建つ「ランパート滑走路」記念碑は、雑木の中に碑面だけを表していた。アメリカの統治下にできた滑走路で当時の高等弁務官の名が付いた。

 この後、真保那璃の墓といわれる「フタッジウガム」、普天間御嶽、航海安全を祈願する「イビの拝所」、多良間シュンカニの歌碑とウェーンマ像、オランダ商船遭難の地、金志川豊見親の香炉があったとされる大岩の「アラダトゥヌ・コール」、女傑砂川のオーガマ・クイガマを埋葬したとされる「パイヌジヌコール」などを訪ねた。

 600年前の石工技術示す記念物として重要な「ナガシガー」、明和の津波の名残といわれる「ヌツタスキ トゥンバラ」、おきなわの名木に選定された多良間小学校のセンダン、塩川のフシャトガー、塩川御嶽、運城御嶽、宮古遠見台、泊御嶽、嶺間御嶽などを巡った。

 翌日は、最も古いとされるシュガーガーや塩川の八月踊りが行われる「ピトゥマタウガン」、集落内源河家の裏にあるマブナリヌコール、1700年代、真言宗の僧・心海が居住して修業しながら島民たちを教導したと伝えられる寺山の遺跡、アマガー、土原豊見親のミャーカ、多良間神社、1500年代騒乱時代の勇者・金志川金盛を供養したといわれるウツバルウガム、スツウプナカの祭事が行われるシュレーウガム、津波伝説のあるブナジェーウガム、八重山の遠見台などを巡った。

 参加した友の会員は、ハードなスケジュールの中、島の歴史と自然の深さに感嘆の声を上げていた。

.宮古毎日新聞
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category地域情報  time10:03

「元気で楽しい人生を」/健康長寿祝う (宮古島・沖縄)

「元気で楽しい人生を」/盛大に健康長寿祝う
城辺など3地区、南静園で敬老会

 宮古島市が主催する敬老会が13日、城辺、下地、上野の3地区と国立療養所宮古南静園で実施された。下地敏彦市長をはじめ、多数の来賓が出席し、宮古圏域の発展に尽力した地域の先輩方の末永い健康と長寿を願った。

城辺地区(1923人)null
子どもたちの踊りのプレゼントに笑顔で拍手を贈る
高齢者の皆さん=13日、城辺公民館

 城辺地区の敬老会は午後3時30分から城辺公民館で行われ、宮古島市をはじめ県議や市議、自治会長ら多数の関係者が来場して1923人の長寿を祝った。
同地区で今年敬老会入りした高齢者は計67人。

 式典の部で下地敏彦市長は「城辺には元気な70歳以上がたくさんいる。これからも元気で楽しい人生を送りながら、子や孫、何より自分のために頑張っていただきたい。
宮古島市も頑張りますので、皆さんの知識と経験を教えてほしい」と話して祝福を込めた。

 宮古島市議会の平良隆議長は「皆さんが長生きすることで、
城辺地域はますます発展する」と期待。
座喜味一幸県議は「激動の時代を乗り越えながら私たちを育ててくれた皆さんに心から感謝します。先輩方の苦労をしっかりと子や孫に伝えたい」と述べた。

 新70歳を代表して根間多賀生さんが「先輩の皆さんの指導のもとで年齢を重ねていきたい」と話した。
 式典後は余興の部が開かれ、保育所の園児や婦人会が踊りを披露し、1923人の長寿を祝った。

下地地区(748人)
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舞台で元気に踊る子どもたちに大きな拍手を送るお
年寄りたち=13日、下地農村環境改善センター

 下地地区の敬老会は下地農村環境改善センターで開かれ、参加したたくさんの年寄りたちを地域全体で盛大に祝福した。
舞台では婦人会や子どもたちによる各種余興を行い、地域のお年寄りたちと楽しい時間を過ごしながら、長寿と健康をあやかった。

 下地地区の70歳以上の敬老者は748人(男性295人、女性453人)。100歳以上は4人(男性2人、女性2人)で最高齢は104歳。新会員は34人(男性12人、女性22人)。

 主催者を代表して下地敏彦市長が「7月に与那覇湾がラムサール条約に登録されたのも皆さんが地域で頑張ってきたおかげ。市としてもこれから皆さんが住み慣れたこの地域でいつまでも元気で安心して暮らせるように高齢者福祉の充実強化に取り組みたい」とあいさつした。

 そのほか、平良隆市議会議長と座喜味一幸県議会議員が、お年寄りたちのさらなる健康長寿と、市の発展に対する今後の支援と協力を呼び掛ける来賓祝辞を行った。

 新会員を代表して川満廣俊さんは「皆さんの仲間入りができてうれしく思う。これからも元気で明るく楽しい毎日が遅れるよう頑張りたい」と抱負を述べた。

 舞台で、下地保育所の園児や地域の児童生徒らが、元気な踊りを披露すると、年寄りたちは笑顔で大きな拍手を送っていた。

.宮古毎日新聞
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category地域情報  time09:46

2012-09-13

新コザ名物 3商品 (コザ・OKINAWA)

新コザ名物 お目見え 3商品
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コザスターの認定証を受け取った(左から)のぼりや製菓の
登美香さん、プラザハウスの仲本清次さん、松田美乃さん、
タイガーエンブの安里哲雄さん=12日、沖縄市役所

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コザスターの認定を受けた(左から)のぼりや製菓の「KOZAの
KISEKI」、プラザハウスの「黄金金楚餻」、タイガーエンブの
「ヘルメットバックとバゲッジタグ」

 【沖縄】
市内の事業所が企画・販売する優れた商品を、市長が
トップブランドとして認定する「沖縄市地域ブランド認定制度
(コザスター)」に、のぼりや製菓の「KOZAのKISEKI」(2100円)、プラザハウスの「黄金金楚〓(くがにちんすこう)」(1575円)、タイガーエンブの「ヘルメットバック&バゲッジタグ」(1万2050円~)の3商品が選ばれた。12日、東門美津子市長が各社の代表に認定証を交付した。

 東門市長は「『沖縄市の顔』として県内外、海外に広がっていくことを期待している」と激励した。

 コザスターは、市が昨年度から導入。昨年は3事業所の3商品を認定し、全国展開を支援している。

 また、昨年度の認定に漏れた事業者に委員が商品開発のアイデアなどを助言する「ブラッシュアップ」制度を導入し、事業所の技術や販売力の底上げを図るなど、独自の支援を展開している。のぼりや製菓の商品は有識者の助言を受け、パッケージやコンセプトを見直し、今回の認定にこぎつけた。

 選ばれた3商品は今後、専門家による開発の助言や広報宣伝を行う。バイヤーとの商談や県内外での出店事業を通じて県外販路の開拓を支援していく。

※(注=〓はへんが「米」つくり「羔」)

   沖縄タイムス
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categoryお知らせ  time18:48

女王仲田幸子 芸歴65年 (沖縄)

女王仲田幸子 芸歴65年、観客が力の源
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「喜んでくれるのがうれしい。観客からパワーをもらう」と語る
仲田幸子=8日、那覇市の仲田幸子芸能館

 沖縄喜劇の女王・仲田幸子が芸歴65周年を迎えた。
芸歴の節目を記念した敬老の日特別公演(沖縄テレビ主催)が17日に那覇市民会館、23日に沖縄市民会館で行われる。
開演は両日とも午後3時。現代歌劇「九年母木」や幸子の“十八番お笑い芸”などを披露する。

 1947年に芝居の道へ入った仲田。戦後すぐの困難な時代
から舞台に立った。複数の劇団を転々とした後の56年、23歳で「でいご座」座長となり、座員の生活を守るため、必死に取り組んできた。

 これまでは「芸歴の10年ごとの節目で大きな公演を開いてきたが、あと5年は待ち遠しい」と70周年を待たずに記念公演を決めた。

 公演で披露する「九年母木」の配役は、カマデーに特別出演の前川守賢、カマドゥ小に孫まさえなど。仲田は古着屋のハンシー役をユーモアたっぷりに演じ、笑いを誘う。
お笑い芸は、十八番の「床屋の福ちゃん」(17日)と「奉る」
(23日)を予定している。

 「(観客が)千人入ると、千人のパワーをもらう。客が喜んでくれるのがうれしい。これがやめられなくて続けてきた」と振り返る仲田。
「いつも暗いニュースの中、観客も笑いを求めていると思う。
この芝居を見て、笑って長生きしてほしい」と来場を呼び掛けた。

 入場料は前売り3千円、当日3500円。

 問い合わせは 沖縄テレビ事業部
    (電話) 098(869)4415。


  琉球新報
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categoryフォトログ  time18:35

「ふじ学徒隊」大臣賞 (OKINAWA)

「ふじ学徒隊」大臣賞 映文連アワード
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「映文祭アワード2012」で文部科学大臣賞を
受賞した「ふじ学徒隊」の1シーン

 優れた短編映像作品を発掘・顕彰する「映文連アワード2012」(映像文化製作者連盟主催)の受賞作品が12日に発表され、沖縄戦に動員された積徳高等女学校の学徒たちの体験を記録した映画「ふじ学徒隊」(野村岳也監督)が、最優秀作品賞に次ぐ文部科学大臣賞に選ばれた。
表彰式は11月に国立新美術館(東京)で開かれる。

 今回の映文連アワードには計150作品の応募が寄せられ、「ふじ学徒隊」は「ソーシャル・コミュニケーション部門」に出品。「極限状況における『命を大切にする教育』の心を伝えている」と高く評価された。

 作品にも出演した積徳高等女学校ふじ同窓会の新垣道子会長は「これまでひめゆりや白梅などの学徒隊が知られているが、これを機会にふじ学徒隊のことも知ってもらえたらうれしい」と受賞を喜んだ。

 野村監督は「オスプレイ配備問題なども含め、今の社会に命の大切さをアピールできる作品。学校などでも機会があれば上映していきたい」と述べた。

 製作した海燕社では、上映する団体・個人を募っている。

 問い合わせは同社 (電話) 098(850)8485。


  琉球新報

自費出版文化賞で地域賞 (読谷村・おきなわ)

自費出版文化賞で地域賞 読谷村の新崎宏さん
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受賞を喜ぶ新崎宏さん(左)と妻米子さん
=6日、読谷村の「沖縄草玩具館」

 【読谷】
読谷村の新崎宏さん(63)が出版した「手遊び 草編み玩具」が4日、自費出版書籍の日本一を決める第15回日本自費出版文化賞(日本グラフィックサービス工業会主催)で、大賞に次ぐ地域文化部門賞を受賞した。
「手遊び―」は沖縄で身近にあるアダンなどの植物から作る風車やバッタなどの草編みおもちゃの作り方を、写真を多用して丁寧に紹介した本。
新崎さんは「昔はこういう遊びが地域に豊かにあった。今はそれを掘り起こして生かすとき。沖縄の生活や文化、歴史を知るきっかけにしてほしい」と話した。

 受賞は第1巻と第2巻の2冊。風車や亀など、各冊とも12種を紹介している。沖縄と日本本土の編み方の違いや方言名などの解説も加えた。審査員からは「特にムカデの姿に感動した」と評された。

 新崎さんは高校教諭を引退後、沖縄各地や日本本土、中国に出掛けて草編みおもちゃを収集して作り手と交流を重ね、2009年には同村比謝矼の自宅に「沖縄草玩具館」を開いた。

 草編みの文化は沖縄の竹富島や新潟県の佐渡島など過疎化が進む地域に多く残っているという。新崎さんは「人がいなくなると途絶えてしまう。作り続けて記録に残すことは大切だ」と語る。

 新崎さんは現在、おもちゃの比較や材料の使い方を詳しく紹介した第3巻を執筆中。「人とのコミュニケーション道具にもなる。子どもや孫と一緒に作って楽しんでほしい」と話した。

 大賞は河合勝さん(愛知県)の「日本奇術演目事典」。2000年に石垣市の大濱永亘さん、永丞さん親子が大賞を受賞している。受賞した本は県内書店で販売されている。


  琉球新報

基地内避難路 歩いた (OKINAWA)

基地内避難路 歩いた 住民ら課題確認
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訓練で基地内の避難経路を歩く宜野湾市、北谷町の職員
や住民ら=12日午前10時半すぎ、キャンプ瑞慶覧
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米軍基地内の避難ルート/新避難ルート

 【中部】
米海兵隊は12日、宜野湾市伊佐と北谷町北前の住民や両市町の関係者ら約70人をキャンプ瑞慶覧に招き、避難訓練を実施した。
住民らは災害が発生した場合に限って使用できる基地内のルートを歩き、「ずっとなしのつぶてだったが、ようやく動いた」と胸をなで下ろす。
一方で「司令官が代わっても確保できるよう協定化を急いで」「表示板がほしい」「川を避ける避難路も」と避難路の保証や最短ルートの確保などを求めた。

 参加者は自治会や自主防災組織のメンバーのほか、防災や福祉、消防担当の役場職員など。

 訓練は地震発生から3時間後を想定。午前10時に基地内からサイレン音が響き、英語と日本語で津波警報の発令を伝える放送の後、参加者が国道58号沿いの北前ゲートから基地内に入った。

 海兵隊員の誘導で、高台へつながる約1・6キロの避難路を約30分歩行。「普天間川を越えるが、津波がさかのぼって流れ込まないか」「夜間の場合は迷って、逆に避難が遅れないか」「災害弱者のための飲み水がほしい」。それぞれの立場から課題が挙がった。

 伊佐区は東日本大震災から3カ月後、県内でいち早く津波対策の看板を設置し地域で訓練している。宮城奈々子自治会長は高齢者の長距離歩行が厳しいと指摘。「北前ゲートは伊佐から遠い。昔、集落寄りにあったゲートを、災害時に再び開ける手続きをしてほしい」と求めた。

 北前自治会からは20人が参加した。田里友清自治会長は「まずはコースを確認できて良かった。これから自治会や役場と話し合い課題を検討したい」と災害への備えを一層、向上させたい考えだ。



  沖縄タイムス

「ゆんたくさびら」 しまくとぅば (OKINSWS)

「ゆんたくさびら」 浦添でしまくとぅば大会
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児童と大人が一緒になって歌う「浦添口説」
=8日、浦添市立中央公民館

 【浦添】
しまくとぅばを継承、普及させようと、第6回浦添市語やびらしまくとぅば大会(語やびら沖縄語ぬ会主催)が8日、浦添市立中央公民館で開かれた。
子どもからお年寄りまで登壇し、しまくとぅばで沖縄の心を
表現した。

 浦添市の宮城、当山、沢岻の各小学校、豊見城市の上田小に通う、1~6年の児童らが登壇し、しまくとぅばで自己紹介。
「女優になりたい」、「サッカー選手になりたい」などと夢を語った。
浦添の各字の特徴を歌にした「浦添口説(くどぅち)」では、児童と大人が一緒に歌い、会場は温かい拍手に包まれた。

 宮城小5年の善明龍盛君と玉城秀憲君は「ゆんたくさびら」と題して、夏休みの様子や地元小湾自治区で催される伝統行事「アギバーリー」の由来をしまくとぅばで説明。
10分以上も軽快に会話し、会場を沸かせた。玉城君は「全て覚え切れてはいなかったけど、頑張って発表できてよかった」と満足げだった。


  琉球新報

2012-09-12

MESH応援25時間 (やんばる・沖縄)

MESH応援25時間 FMやんばる、
生放送で活動紹介

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MESH支援の25時間生放送を終えて喜ぶパーソナリティーら
=9日、名護市城のFMやんばる

 【名護】
民間救急ヘリを運営するNPO法人MESHサポート(小浜正博理事長)を支援しようと、名護市のFMやんばる(上間厚勇社長)は8日午後4時~9日午後5時まで25時間連続生放送を行った。パーソナリティーがMESHの活動を紹介したほか、支援を呼び掛け多くの善意が寄せられた。

 放送終了後に集まった寄付の一部が、MESHサポート事務局の天野雄介さんに手渡された。
天野さんは「活動内容を多くの人に伝えきれない部分があるので、ラジオを通して情報発信してもらい、とてもうれしく思う」と感謝した。

 放送は1時間ごとにパーソナリティーが交代し、ラジオと連動した街頭募金の様子などを中継した。
放送を聞いて貯金箱を持ってスタジオを訪れる子どもや、
黙って寄付金を置いていく人もいたという。

 集まった寄付金などは後日集計し、
 あらためて贈呈式などを行う。


  琉球新報

防衛相、 知事反発 (OKINAWA)

防衛相、緊急着陸を矮小化 
オスプレイ配備、知事反発

null(左)来県した森本敏防衛相と(右)厳しい表情で面談する仲井真弘多知事
=11日午後3時すぎ、県庁6階知事応接室

 森本敏防衛相は11日、県庁で仲井真弘多知事と面談し、6日に米ノースカロライナで起きた米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの緊急着陸について、熱交換機の油漏れが原因と説明し、「車を運転する時に警告灯がついたので道の横に止めてチェックしたようなもの」と述べ、安全性に問題はないとの認識を示した。
この発言に仲井真知事が「自動車の熱交換機がオーバーヒートするとエンジンは止まる。軽くはない」と反論した。

森本氏は佐喜真淳宜野湾市長との面談後にも記者団に「天候が悪くスリップしやすい時に自転車を押して歩くようなもの」と述べた。
航空機の緊急着陸を車や自転車と同列にして問題を矮小(わいしょう)化し、佐喜真市長が「恐怖」と表現した県民の不安感とは懸け離れた姿勢を見せた。

 森本氏は6日の緊急着陸の原因を「ギアボックスの熱交換機にヒビがあって、油漏れがあった。その熱で煙が出た」と説明し、「予防着陸であり、事故の概念の中にはない」と述べた。

 この発言に、仲井真知事は「軽くはないですよ」と二度反論した。

 また、仲井真知事はオスプレイの米軍普天間飛行場への配備について「とても容認できる説明ではない。容認するのは無理がある」と述べ、強い反対姿勢を直接伝えた。

 6月に米フロリダで起きた墜落事故の原因について森本氏は「人的要因」と結論付けた上で、「日米合同委員会で安全対策を協議している」と述べ、沖縄側の理解を求めた。

 しかし、仲井真知事は「防衛省は人為的と機械の不具合を分けて考えているが、普天間は若い海兵隊員が訓練している。
政府の説明は機械の不具合がなくても落ちますと言っているようなもの」と厳しく指摘し、県民の不安は払拭(ふっしょく)できないとした。

 森本氏は知事面談後、記者団から住宅密集地にあり、周辺に空き地などのない普天間飛行場で緊急着陸などが起きた場合に安全策が取れるかを問われ、「私には何とも答えがない」とも述べ、具体的な安全策が乏しいとの認識を示した。


   琉球新報

宮里藍「めりはり大事」 (OKINAWA)

宮里藍「めりはり大事」 全英リコー女子ゴルフ
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全英女子オープンの開幕を前に記者会見する宮里藍
=11日、ロイヤル・リバプールGC(共同)

 【ホイレーク(英国)共同】
13日に英国ホイレークのロイヤル・リバプールGCで開幕する女子ゴルフのメジャー最終戦、全英リコー女子オープンに臨む有力選手の記者会見が11日に行われ、宮里藍は「めりはりをつけることが大事。
しっかり自分のペースでできれば」と目標を語った。

 予選ラウンドの組み合わせが決まり、宮里藍は曽ガニ(台湾)ポーラ・クリーマー(米国)と同組。
宮里美香はチェ・ナヨン(韓国)モーガン・プレッセル(米国)と回る。日本選手は9人が出場する。


(共同通信)


  琉球新報
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categoryフォトログ  time11:30

288人の長寿祝う (多良間村・宮古島)

288人の長寿祝う/多良間村で盛大に
敬老会最高齢は本村、豊里さん

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舞台に立ち祝福を受けた新敬老者の皆さん
=11日、多良間村老人福祉センター

 【多良間】
多良間村(下地昌明村長)主催の敬老会が11日午後3時から、多良間村老人福祉センターで開催された。
関係者が集い、70歳以上のお年寄り288人(男性126人、女性162人)の長寿を祝福した。
最高齢者は男性が97歳の本村恵雄さん、女性が同じく97歳の豊里マツさん。高江洲常功さんら21人が、敬老者の仲間入りをした。舞台では女性委員や舞踊愛好会、役場の職員らが多彩な余興を披露し盛り上げた。

 下地村長は祝い金を贈呈したのに続いて、「皆様の長寿をお祝い申しあげる。長年にわたり多良間村の基盤つくりにご尽力くださったことに、感謝と敬意を表する。今後とも健康で、私たちを豊富な知恵で導いてくださるようお願いする」と式辞を述べた。

 新敬老者を代表して富盛玄三さんが「健康で若々しい先輩方のように私たちも頑張っていきたい」と仲間入りのあいさつをした。

 垣花栄・村老ク連会長は「健康に留意し皆さんと共にいろいろな活動に取り組んでいきたい」と今後の活動発展に意欲を見せた。

 豊見城玄淳・村議会副議長は「長寿を目指すことから一歩進んで長寿を喜ぶ社会を築くことが大切。いつまでもご壮健で多良間村を導いてください」と祝辞を述べた。

 祝賀会では空手の演武や舞踊などが披露され、華やいだ。下地村長や仲原彦二JAおきなわ多良間支店長、宮城隆多良間小学校長らが乾杯の音頭を取った。

.宮古毎日新聞
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categoryフォトログ  time10:11

 共同作業所「ハピル」「安くておいしい」(八重山;沖縄)

無人野菜販売が人気 共同作業所「ハピル」 
「安くておいしい」と評判


 障がい者の就労を支援する共同作業所「ハピル(宮良美枝子所長)」=大川=の野菜無人販売が人気だ。30代から70代まで、8人の利用者らがていねいに育てた旬の野菜は「安くておいしい」と、常連客もいるほど。

 無人販売は4、5年ほど前から作業所の前で始めた。販売台は高さ1㍍70㌢余り、横1㍍ほどで、利用者が手作り。販売台に、さまざまな障がいを持つ利用者が、ていねいに育てた「旬のもの」を並べている。現在、トウガンが80円から600円まで、ナスは1袋100円―と格安で販売。県立八重山病院の裏手にある販売台に、朝からドライバーが車を止め、野菜を買い求める姿が見られている。

 支援員の中島夏子さん(41)は「お客さんから『安くておいしい』と評判。不定期で市役所などでも販売していて、人気を集めている」と話す。700平方㍍ほどの畑に、土地を無毒化する活性剤を使っているのが「おいしさの秘密」と言う。農業指導員の平安山良和さん(53)はハピルに入って8年目。「思うように行かないことが多いが、時々レクに出掛けたり、休憩時間には皆とユンタクでき楽しい」と日に焼けた顔をほころばせる。

 利用者の玉津泰宏さん(60)は「病院に通いながら、ここ(ハピル)で働いている。暑い時には、私のために、仲間が日陰をつくってくれる。一緒にいるだけで心が安らぐ」と農作業を満喫している様子だった。


 八重山日報
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category地域情報  time09:44

航空運賃が安くなる。…(OKINAWA)

石垣―宮古航空運賃が安くなる。… 石垣―宮古航空運賃が安くなる。全日空(ANA)は新空港開港に向けて休止していた関西、中部の本土直航便、宮古便など3路線の再開を決めたが、国交省に10月28日から始まる石垣宮古線の「アイきっぷ」料金変更を届け出た▼離島住民割引運賃のことで、現在の片道8200円を4900円に引き下げるという▼これはうれしい。機材もジェット便を予定しており、小型機を運航している琉球エアーコミューター(RAC)親会社の日本トランスオーシャン航空(JTA)が、どのように対抗するかが注目される▼宮古島に格安航空会社のスカイマークが就航して以来、那覇―宮古路線は航空3社が競争、これに伴い運賃は下がり続けて住民は大きな恩恵を受けている。同時に観光客も急激に増え、地域経済も活性化した▼ANAの運賃引き下げは離島住民割引運賃に限定しているが、顧客獲得競争の幕開けともいえるかもしれない。八重山には大勢の宮古出身者がいる。またスポーツを通した先島親善交流も盛んで、大きな朗報になる▼郡民にとって宮古経由の本土路線も選択でき、逆に宮古島市から石垣市へ誘客することも可能。双方にメリットがある。八重山は市場競争の蚊帳の外だっただけに、ANAの料金引き下げがどう波及して行くのか注視したい。

(黒島安隆)

 八重山毎日新聞
 

知事、「搬入回避を」 (OKINAWA)

オスプレイ:知事、防衛相に「搬入回避を」

 森本敏防衛相は11日、沖縄県の仲井真弘多(なかいまひろかず)知事と県庁で会談し、米軍新型輸送機オスプレイが6月に米フロリダ州で墜落した事故に関し「人的要因が大きい」とした防衛省分析評価チームの報告書内容を伝達した。
仲井真氏は、米軍普天間飛行場への配備について「搬入、運用そのものを避けてもらいたいというのが正直な思いだ」と強調した。

 仲井真氏は、住宅地に囲まれた普天間飛行場での
オスプレイ運用が「現実的に無理がある」と指摘。
「一日も早く普天間は閉鎖し、返還してほしい」と要請した。

森本氏は「普天間の固定化をいかに防ぐかとの思いは、
知事と変わらない」と応じた。


(共同通信)


沖縄タイムス


2012-09-11

種子油燃料実用化へ (OKINAWA)

種子油燃料実用化へ 沖縄バイオディーゼル
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左から「ヤトロファ」の種子、殻、胚珠、精製過程の種子油
=8日、うるま市の沖縄バイオディーゼル
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「ヤトロファ」の事業化に取り組む沖縄バイオディーゼルの
宮城勝社長=8日、うるま市の沖縄バイオディーゼル

 再生可能エネルギーを創出するバイオマス燃料の実用化に取り組む沖縄バイオディーゼル(うるま市、宮城勝社長)は、種子油が軽油に代替できる多年生植物「ヤトロファ」の事業化を進めている。
県が今年3月、事業者が採算性を確保できるように作成した事業モデル「ヤトロファ循環シナリオ」を参考に実用化を図る。
2015年に植物油燃料の年間生産量3万トン、20年に15万トンを目標に、県内軽油相場と同程度の販売価格を目指す。

 沖縄バイオディーゼルは「ヤトロファ循環シナリオ」の作成に携わった企業、個人の投資により、実用化に向けて今年2月に設立、5月に本格稼働した。
現在、ミャンマーから月に約20トンの種子油を輸入し、精製してディーゼルエンジンを搭載する重機用などとして販売している。

 ヤトロファは毒性があり、非食用の熱帯植物。そのため、穀物の価格高騰に直接影響されにくいという。
アジアではカンボジアやフィリピンなどで生産が盛んで、沖縄が栽培可能地域の北限となっている。

 県は10~11年度、総事業費5億5315万円の「島しょ型ゼロエミッション・エネルギーシステム構築事業」を実施。
ヤトロファを利用するための「栽培技術」「燃料利用技術」「事業化の検討」の三つの課題を柱に、総合的な実用性について調査研究した。それらの結果を基に、事業モデルとして同シナリオをまとめた。

 優良種の選抜や品種改良による増産技術のほか、これまで廃棄していた実の半分を占める皮と、4分の1を占める胚珠(はいしゅ)の有効活用により、採算性を確保する。
皮はチップ状にして火力発電などの燃料に加工。
毒を持つ胚珠は、無毒化して飼料に再利用する。

 同社は現在、カンボジア、インドネシアの農家と契約栽培に向けて調整を進めている。皮や胚珠の再利用も1、2年以内の開始を見込む。今後は県内での栽培も視野に入れ、エネルギー安定供給につなげる。

 宮城社長は「再生可能エネルギーは地球に優しいが、大量生産するのが難しい。まずは安定供給体制をつくり、コストを低く抑えたい」と意気込みを語った。

 (長嶺真輝)

  琉球新報

「容認できる説明ではない」 (OKINAWA)

知事「容認できる説明ではない」 
防衛相の事故分析報告に反対姿勢 オスプレイ
 

森本敏防衛相は11日、県庁で仲井真弘多知事と面談し、6月に米フロリダで起きた米空軍の垂直離着陸機オスプレイの墜落事故の日本政府による分析評価を報告した上で、日米合同委員会で同機運用の安全策を協議中であると説明した。

仲井真弘多知事は「とても容認できる説明ではない。
普天間への配備を容認するのは無理がある」と述べ、
配備に反対する姿勢をあらためて示した。


琉球新報
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categoryフォトログ  time18:37

夢舞台 仲里・上与那原選手 (OKINAWA)

夢舞台 感謝と誇り 仲里・上与那原選手
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解団式で、握手を交わし健闘をたたえ合う(右から)
上与那原寛和選手、仲里進選手=10日、ロンドン市内
(大野亨恭撮影)

 【ロンドン10日=大野亨恭】
ロンドン・パラリンピック日本選手団の解団式が10日、ロンドン市内のホテルで開かれ、選手や関係者らが参加、12日間の大会を総括し互いの労をねぎらった。

 3大会連続出場した車いすラグビーの仲里進選手(35)=浦添市。メダルには届かなかったがチームの中心として活躍し、過去最高の4位入賞をつかんだ。
仲里選手は「たくさんの支援に対する感謝の気持ちを胸に挑んだが、メダルに一歩届かず残念」。
北京の7位から4位に上がったことは評価した上で「今後4年でどれだけ日本のレベルを上げられるかが勝負。
次も代表に入れるよう努力したい」と次のリオ大会を見据えた。

 北京大会に続くメダルを目指し、トラック4種目に挑んだ上与那原寛和選手(41)=沖縄市=は、400メートルで3着で入ったが失格になり、銅メダルを逃した。
「周りの支えでこの舞台に立てたことは大きな誇り」と話す上与那原選手。今回は世界の力を思い知らされたといい「筋力の増強、練習強化とまたゼロからのスタート。
4年後を目指すなら人生をかけないといけない。今後のことは周囲と相談して慎重に決めたい」と話した。

 2人はそれぞれ別の便で日本時間の12日夜、
 那覇空港に到着する。

  沖縄タイムス
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categoryスポーツ  time18:34

在沖郷友が100万円寄付 (宮古島 比嘉)

在沖郷友が100万円寄付
/比嘉自治会創立記念期成会に

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在沖比嘉郷友会の砂川会長(左)が記念事業期成会
の照屋会長に100万円を手渡した=8日、比嘉公民館

 11月11日に開催される比嘉自治会創立150周年記念式典・祝賀会を成功させてほしいと、在沖比嘉郷友会(砂川榮吉会長)は8日、7月に開催した同郷友会チャリティーゴルフ大会(砂川三郎実行委員長)の収益金100万円を同記念事業期成会(照屋秀雄会長)に寄付した。

 大会は、同記念事業の資金造成の目的で7月29日、沖縄本島恩納村内のゴルフ場で行われた。郷友会の会員をはじめ照屋会長ら役員が参加。総勢411人から善意の寄付金が寄せられた。

 贈呈式で砂川会長は「現在の比嘉部落は、1862年に下の島(元比嘉)から風土病の困難を乗り越え、移転してから今年で150年を迎える。150年の節目で何ができるかを考えた結果、チャリティーゴルフ大会を催した。善意の寄付金が少しでも役立てれば」と贈った。

 照屋会長は「多額の寄付金に感謝でいっぱい。今月中に環境整備事業を終わらせ、本番の記念式典、祝賀会に進んでいく。100万円の寄付金により今月中に目標の事業費を達成したい。各部の組織を挙げて全力で取り組んでいく」と決意を新たにした。

 砂川三郎会長は「チャリティーゴルフ大会は、大いに盛り上がった。寄付金100万円を有効に活用し、故郷比嘉自治会をますます発展させてほしい」と話した。

 同記念事業では、記念誌と第二巻沿革誌を発刊することにしている。

 沿革史によると、1942(昭和17)年に創立80周年、52(同27)年に同90周年、62(同37)年に同100周年の記念事業を実施している。

.宮古毎日新聞
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categoryお知らせ  time10:09

「おきなわ食材の店」に (宮古島・沖縄)

「おきなわ食材の店」に5店舗登録
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登録証交付式で(左から)松本、奥平、羽田、楚南の
各店代表と与那嶺所長=県宮古合同庁舎

 県産食材を積極的に活用した料理を提供し、 その魅力を発信する飲食店を県が認定する 「おきなわ食材の店」 の宮古地区登録証交付式が10日、 県宮古合同庁舎で行われ、 5店舗が新たに登録された。
本年度を含めて地区内の登録店は38店舗となった。 新たに登録された店舗の写真パネルが同庁舎1階で14日まで展示される。

 12年度で5回目となった 「おきなわ食材の店」 は、 県産の食材を半数以上使った 「地産地消メニュー」 が、 年間を通して5割以上を提供し、 積極的に情報提供していることなどが要件となっている。 本年度までに県全体で161店舗が登録されている。

 宮古地区は今回▽しゃぶ庵=県産アグー豚、 和牛専門店、 平良西里▽泡盛と沖縄料理 「郷屋 (ごーや)」 =居酒屋、 平良西里▽島和食 「郷屋~はなれ」 =居酒屋、 平良西里▽ 「バナナアイランド」 =多国籍料理、 平良西仲宗根▽健康工房 「がんまりゃー」 =ノニ果汁生産・加工・販売とカフェ、 平良西原─の5店舗が登録された。

 交付式で県宮古農林水産振興センターの与那嶺宏明所長は、 「食材の店に登録された皆さんには、 県産食材、 特にゴーヤやトウガン、 カボチャ、 マンゴー、 モズク、 海ブドウ、 カツオなど宮古島食材を活用してほしい。 今後とも農林水産物の活用、 地産地消推進に協力をお願いしたい」 と語った。

 出席した郷屋両店の奥平幸司代表、 松本弘次店長、 がんまりゃーの楚南均代表、 バナナアイランドの羽田光昭代表が今後の宮古食材を使用した積極的な料理の提供に意欲を見せた。

 登録店には、 「おきなわ食材の店」 のノボリと楯、 登録証が交付されたほか、 県の各種チラシやリーフレットへの掲載、 さらには県ホームページで紹介される。


  宮古新報
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categoryグルメ  time10:04

郷友会員らゴルフ交流  (八重山・沖縄)

郷友会員らゴルフ交流
募金26万円余、なごみの里へ

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 【栃木県都賀町】
八重山ひるぎ会(具志堅用高会長)主催の「第18回八重山毎日新聞社杯チャリティーゴルフコンペ」が1日、栃木県のハーモニーヒルズゴルフクラブで開かれ、具志堅用高さんがグロス82で優勝した。2位は知念辰浩さん(双葉郷友会、グロス105)、3位に國島一人さん(95)が入賞した。

 コンペは八重山毎日新聞の日本新聞協会加盟を記念し、有田静人前東京通信員の働きかけで1991(平成3)年、八重山ひるぎ会の発足と同時にスタートした。以来、八重山出身者と関係者が集い、交流を深めている。

 有田氏は「皆さまの善意で、八重山の施設をはじめプロスポーツを目指していたり、文化活動で活躍する郷里の若者たちも支援することができた」と感謝した。この日は通信員退任を記念し、副賞として有田氏の名前を刻んだ新カップが贈られた。

 今コンペには43人が参加、26万7000円の寄付が寄せられた、八重山毎日新聞を通して石垣市宮良の特別養護老人ホームなごみの里へ贈られる。

 また「会運営に役立ててほしい」と具志堅会長から3万円の寄付もあった。

 大会各賞は次の皆さん。
 ▽ドラコン賞 吉田尚治、前田盛茂、須藤榮一、嶋田進、千田勝行、星野哲男、椎橋正三
 ▽ニアピン賞 有田隆、菅原敬、前石野勇、多宇聡、濱盛忠、知念辰浩、井上広徳、大柴裕由


八重山毎日新聞

2012-09-10

冬鳥到来、秋告げる (渡嘉敷島・沖縄)

冬鳥到来、秋告げる 越冬の渡り初確認
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飛来したハジロクロハラアジサシ
=2日、渡嘉敷区内の水田
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この秋、渡嘉敷村に初めて飛来したセイタカシギ
=2日、渡嘉敷区内の水田

 【渡嘉敷】
秋季から春季にかけて渡来する冬鳥「水辺のバレリーナ」と称されるセイタカシギとハジロクロハラアジサシ(アジサシの仲間、チドリ目カモメ科)が、それぞれ1羽、渡嘉敷区内の水田に飛来しているのが2日、この秋初めて確認された。

 沖縄野鳥研究会会員の嵩原建二さんは「冬鳥たちの越冬の時季を迎えた。セイタカシギは金武町でも飛来を確認している。クロハラアジサシは第1回の冬羽をしている。
慶良間諸島はブロンズトキが出たりして迷鳥が飛来することが多い。冬鳥の越冬の渡りのシーズンが到来した」と語った。

 8月に植え付けした二期作米の水田地帯にはチドリやシギ類も飛来、羽を休めて餌をついばむ光景が見られ、これから秋、冬にかけ島人や観光客の目を楽しませてくれる。

(米田英明通信員)

琉球新報



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category徒然日記  time19:39

慰安婦問題解決訴え (宮古島・OKINAWA)

慰安婦問題解決訴え 祈念碑建立4周年の集い
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祈念碑に献花する尹貞玉さん(左)と中原道子
早稲田大名誉教授=2日、宮古島市上野野原

 【宮古島】
2008年9月に宮古島市上野野原に建てられた日本軍「慰安婦」祈念碑の建立4周年の集いが2日、同祈念碑前で開催された。地元住民のほか、韓国挺身隊問題対策協議会の元代表である尹貞玉さんや中原道子早稲田大名誉教授らが参加し「一刻も早い日本政府による謝罪や補償が必要だ」と問題解決を訴えた。

 宮古島には、大戦中に3万人の日本軍が駐留していた。
これまでに17カ所の慰安所が存在したことが証言や調査により判明しているという。

 碑には、韓国や中国など旧日本軍によって被害を受けた女性たちの故郷11カ国と、ベトナム戦争時に韓国軍による被害を受けたベトナムの合計12カ国語で「全世界の戦時性暴力の被害者を悼み、二度と戦争のない平和な世界を願います」と記されている。

 同市上野野原で生まれ育ち、戦時中に「慰安婦」の女性たちが洗濯からの帰り道に休んでいる姿を見たことがあるという与那覇博敏さん(79)は「戦争を体験した僕たちの世代には、戦争を二度と起こしてはならないと子や孫に伝えなければならないという使命感、責任感がある」と話した。

 同日午後からは、同市中央公民館で「慰安婦」問題を考える集いが開かれた。尹さんは「ハルモニ(おばあさん)たちが心から望んでいるのは、賠償というより日本政府が事実を認め、心から謝罪することだ」と話した。また、忘れたいけれども忘れられないような深い悲しみを示す「恨(ハン)」という言葉について「若いころは嫌いだったが、今になって分かるようになった。
恨を晴らすために、日本政府に謝罪を求めていくことは、生命が続く限り叫び続けていかなければならない宿題だ」と話した。

中原名誉教授は「この問題が女性の人権を守るためという認識が日本にはない。だから、すぐに歴史問題だけになってしまう」と指摘し、「ハルモニたちが生存している間に何とか解決したい」と話した。


  琉球新報

名護郷友会40年祝う 先人に感謝も (ペルー・OKINAWA)

【ペルー】名護郷友会40年祝う
 余興たっぷり先人に感謝も

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祝典終了後、記念撮影した祝典実行委員のメンバー
=県人会館・西銘順治大ホール

 在ペルー名護市郷友会(リカルド渡嘉敷会長)はこのほど、リマ市郊外の県人会館・西銘順治大ホールで、盛大に郷友会創立40周年祝典を開催した。

 1972年、沖縄の日本復帰の年に、当時の屋部村、羽地村、屋我地村、久志村出身の在ペルー移住者と名護市出身者も含めて統合、在ペルー市町村人会の中で最も世帯数の多い「名護市郷友会」が新たに誕生した。

 祝典には、山城アキラ日系人協会会長代理、赤嶺貴子日系婦人会会長代理、ルイス嵩原ペルー沖縄県人会長、エレーナ石松ペルー沖縄婦人会長、各市町村代表、「名護まさー」の会員家族も大勢駆け付け、共に節目の40周年を祝った。

 セレモニーはリカルド宗秀・我那覇さんの司会で始まり、最初に「名護市民の歌」が斉唱された。続いて渡嘉敷会長から歓迎のあいさつがあった。
ペドロ宗孝・我那覇副会長は、先駆移民から今日に至る郷友会の成り立ちと、比嘉吉元氏、比嘉廉助氏、吉本栄助氏、比嘉栄長氏、翁長良真氏、与那嶺清栄氏、運天寛明氏、徳村政繁氏ら歴代県人会長として活躍した先人たちを紹介した。

 80歳以上の56人の高齢者に対し、郷友会から感謝状と記念品が手渡された。続いてマヌエル恒夫・比嘉県人会顧問によって高らかに「サルー・カンパイ・カリー」と乾杯の音頭が唱和され、セレモニーは終了した。

 ビュッフェをはさみ第2部の余興に入った。
ノリ比嘉さんのウチナーグチを交えたユーモアたっぷりの司会で琉球舞踊、歌・三線、カラオケ、ペルー民族舞踊など22演目もあるプログラムは時間を忘れさせるほど楽しい雰囲気。
最後は記念撮影で閉会、次回の50周年での再会を
約束し合った。

  (赤嶺光弘通信員)


   琉球新報

大阪でエイサー祭り やいまー会、(OKINAWA)

大阪でエイサー祭り やいまー会、踊り披露  
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区内人口の4分の1の人が沖縄にゆかりがあるといわれる大阪市大正区。その大正区千島公園で8、9日の2日間にわたり「綱・ちゅら・エイサー祭り」が開催された。
今年の「綱・ちゅら・エイサー祭り」は、沖縄が本土へ復帰して40年、また、大正区制80周年という意義深い年の祭りとなった。

 今年の祭りの最大のイベントは、8年振りの与那原大綱の出現である。長さ90㍍、重さ5㌧の大綱で節目の年の祭りを盛り上げようと、大綱とともに総勢200人を超える綱曳き関係者が沖縄本島与那原町からはるばる海を超えて参加。区民への大きなプレゼントになった。

 一日目の夕刻にセットされた綱曳きは、沖縄でしか見ることができない大綱とあって見る見るうちに観客が埋まっていく。一つに繋がった西、東それぞれの綱を曳き合う勇壮かつ厳かな大綱曳きは「与那原大綱曳in大正」として、数々のライブや、エイサー、沖縄踊りとともに、まさに実行委員会が目指す大阪と沖縄の架け橋になっていった。

 ライブには、石垣出身の歌手、城間健市さんも登壇。城間さんはコマーシャルソングや、沖縄民謡を素材にしたオリジナル曲を次々に発表。今回の舞台でも「龍神ガナシー」「天と海の境」などを熱演。

 祭りには、来賓として関西八重山郷友会の崎山優会長をはじめとする各役員も姿をみせ、八重山郷友会有志でつくる関西やいまー会30人が、ミルクと4人のふぁーまのあとに続いて入場。マミドーマと、めでたい節を披露した。

 (西里涼子・近畿地方通信員)


  八重山日報

2012-09-09

踊るシンカ 弾む囃子 青年まつり (OKINAWA)

踊るシンカ 弾む囃子 沖縄市青年まつり
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青年に交じって子どもたちも熱演した安慶田青年会の演舞
=8日、沖縄市(城間陽介撮影)

 【沖縄】
第57回沖縄全島エイサーまつり(主催・同実行委員会)は2日目の8日、沖縄市コザ運動公園陸上競技場で「第34回沖縄市青年まつり」があった。
市内の15青年会が出場し、「イーヤーサーサー」と威勢よい
囃子(はやし)と力強いバチさばきで観客を魅了していた。

 2010年7月に青年会が30年余ぶりに復活した中の町青年会は、昨年からまつりに参加している。町田裕介会長(31)は「2度目のことしは縦、横、斜めの陣形を意識して昨年より良い演舞ができた」と笑顔。

 女性たちは「赤田首里殿内」をうたいながら踊るのが中の町の特徴だ。踊り手14人をまとめた宮城絵里香さん(29)は「冬場も週1回練習を重ねてきたので出来栄えが良かった」と胸を張った。

 ほか、比屋根や安慶田など各青年会がそれぞれ地域で継承する踊りを披露した。

 最終日の9日は午後3時から。池原や園田など市内5青年会や、うるま市平敷屋青年会(東)など県内各地の伝統エイサーが舞われる。

  沖縄タイムス

大阪・大正区で大綱曳 (沖縄)

大阪・大正区で与那原大綱曳
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県出身者や地元・大阪市大正区の人々も一緒になって引き
合い、熱気に包まれた与那原大綱曳=8日、同区・千島公園
グラウンド

 【大阪市大正区で内間健】
県内三大綱曳(ひき)の一つに数えられる伝統の与那原大綱曳が8日、大阪市大正区の千島公園グラウンドで行われた。
与那原町からも112人の派遣団が参加。延べ2800人(主催者発表)が2度にわたり、今年の与那原大綱曳で実際に使用された長さ90メートル、重さ5トンの大綱を引き合った。
会場は世代を超えた県出身者ら1万8千人の人出でにぎわい、沖縄の伝統文化一色に包まれた。

 「ハーイヤ」のかけ声も勇壮に、雄綱と雌綱が会場に登場。
鉦(かね)やホラ貝の音が響き渡り、旗頭のガーエーやメーモーイ(前舞い)も競演、辺りは本場同様の熱気で満ちた。

 同区は人口約6万8千人のうち、4分の1は沖縄にルーツを持つ。名護市出身の玉城長幸さん(90)は、「与那原大綱曳はものすごく意義がある。感動しました。趣味の油絵で描きたい」と堪能。支度の1人として、綱の上に乗った島袋優斗君(11)は
「沖縄の伝統の綱の上に乗れるなんて、めったにないこと。
感動した」と声を弾ませた。

 与那原町から駆け付けた石川清敏綱曳実行委員長は「責務は果たせた。与那原町と大正区が綱曳で一つになった」と話した。

 同区での開催は、2004年に沖縄出身者でつくる「がじまる会」が招致して以来、2度目。今回は、区が区制80周年や沖縄復帰40周年を記念して招聘(しょうへい)。同実行委員会や区が主催する「綱・ちゅら・エイサー祭~与那原大綱曳in大正区」の一環で実施された。

  沖縄タイムス

県民大会決議全文

県民大会決議全文

 我々は、本日、日米両政府による垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ強行配備に対し、怒りを込めて抗議し、その撤回を求めるためにここに集まった。

 沖縄県民は、米軍基地の存在ゆえに幾多の基地被害をこうむり、1972年の復帰後だけでも、米軍人等の刑法犯罪件数が6,000件近くに上るなど、米軍による事件・事故、騒音被害も後を絶たない状況である。

 1995年9月に、米海兵隊員3人による少女暴行事件が起こり、同年10月には事件に抗議する県民総決起大会が行われ、8万5千人もの県民が参加し、米軍に対する怒りと抗議の声を上げた。県民の強い抗議の声に押され、日米両政府は、1996年の日米特別行動委員会(SACO)により米軍普天間基地の全面返還の合意を行った。

 しかし、合意から16年たった今日なお、米軍普天間基地は市街地の真ん中に居座り続け、県民の生命・財産を脅かしている。

 そのような中、日米両政府は、この危険な米軍普天間基地に「構造的欠陥機」であるオスプレイを配備すると通告し、既に山口県岩国基地に陸揚げがなされている。さらに、オスプレイは米軍普天間基地のみでなく、嘉手納基地や北部訓練場など、沖縄全域で訓練と運用を実施することが明らかとなっており、騒音や墜落などの危険により、県民の不安と怒りはかつてないほど高まっている。

 オスプレイは開発段階から事故をくり返し、多数に上る死者を出し、今年に入ってからもモロッコやフロリダ州で墜落事故を起こしている構造的欠陥機であることは、専門家も指摘しているところであり、安全性が確認できないオスプレイ配備は、到底容認できるものではない。

 沖縄県民はこれ以上の基地負担を断固として拒否する。そして県民の声を政府が無視するのであれば、我々は、基地反対の県民の総意をまとめ上げていくことを表明するものである。

 日米両政府は、我々県民のオスプレイ配備反対の不退転の決意を真摯に受け止め、オスプレイ配備計画を直ちに撤回し、同時に米軍普天間基地を閉鎖・撤去するよう強く要求する。

 以上、決議する。

2012年9月9日

オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会

沖縄タイムス
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categoryオスプレイ  time17:02

県民大会決議全文(English)

県民大会決議全文(English)
 We are gathered here today to protest with indignation against the forceful deployment of the vertical take-off and landing transport aircraft, the MV-22 Osprey, and to call for the withdrawal of its deployment plans.

 Due to the presence of the US forces’ bases, the citizens of Okinawa prefecture have been imposed with a multitude of damages related to military facilities. Looking just at the years since the reversion of Okinawa to Japan in 1972, the number of criminal cases involving US military personnel and/or other related persons has reached close to 6,000. At present, incidents, accidents, and noise damage related to the US forces still continue.

 With the abduction and rape of a local schoolgirl by three US servicemen in September of 1995, The Okinawan People’s Rally was held in October of the same year where 85,000 citizens gathered to voice their anger and protest against the US forces. In response to the strong protest by the people, the Special Action Committee on Okinawa (SACO) was established, and both governments of Japan and the United States agreed to the full return of MCAS Futenma.

 However, it has been 16 years since the agreement was concluded and MCAS Futenma still remains in the middle of a densely populated urban area and continues to threaten the lives and assets of the Okinawan people.

 Against this background, the United States government gave notice that the “structurally defective” Osprey aircraft is going to be deployed to the dangerous facility of MCAS Futenma, and these aircraft have already been unloaded at MCAS Iwakuni in Yamaguchi Prefecture. Furthermore, it has become apparent that the Osprey would be in operation not just at MCAS Futenma, but also in training at Kadena Air Force Base and at the Northern Training Area. With the risks of crashes, accidents, and noise issues resulting from the training and operation of the Osprey which spans throughout all of Okinawa, the concern, anxiety and indignation of the citizens have risen to unprecedented levels.

 The Osprey has had repeated accidents since its development stages and has caused a large number of fatalities. We have even seen this year, the crashes in Morocco and in the State of Florida. Experts are citing its structural deficiencies and thus, we cannot accept the Osprey deployment without sound confirmation of its safety.

 The citizens of Okinawa adamantly oppose further burdens imposed by the military bases. Moreover, if the national government ignores the calls of the people of the prefecture, we declare that we will work to unite the general consensus of the prefecture’s citizens opposing the bases.

 We strongly urge both governments of Japan and the United States to take seriously and sincerely the indomitable resolve of the citizens against the Osprey deployment and to immediately withdraw the deployment plans, and to close and remove MCAS Futenma.

The above is resolved as stated on this 9th day of September, 2012.

The Okinawa Prefectural Citizens’ Rally Against Osprey Deployment

 OKINAWATAIMUSU
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categorynewcat7  time17:00

民主主義を足蹴 (OKINAWA)

【特別寄稿 ガバン・マコーマック氏】
民主主義を足蹴 立場超えた先例なき抵抗

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ガバン・マコーマック氏

 9月9日のオスプレイ配備反対の県民大会には大きな期待がかかっている。過去何十年も繰り返し、沖縄をだまし、差別し、裏切ってきた日本政府は、またしても沖縄の人々が我慢の限界を超えるまで挑発するつもりのようだ。

 沖縄の人々が安全でないものは受け入れないと再三主張しているのに、オスプレイ配備を進め、権威主義を振りかざし民主主義を足蹴(あしげ)にしている。

 宜野湾市の新城嘉隆さん(市自治会長会会長)は、我慢強い沖縄の精神文化も限界にきているとして、「ニジティン、ニジティン、ニジララン(耐えようとしても耐えられない)」と述べたが、その言葉に苦渋に満ちた沖縄の歴史が凝縮されている。

 政府か沖縄の人々のどちらかが引かなければならない時だ。政府はもちろん沖縄の人々に対して巨大な力を持っているし、政府が沖縄の意思を踏みにじる可能性は大きい。
しかし、20年近く沖縄の人々は追い詰められながらも日米政府の計画を次々と挫折させてきた。
今回のオスプレイ配備で日米政府はかつてないほどの賭けを仕掛けてきている。配備反対運動が日本の民主主義に与える影響は大きい。

 冷戦の終焉(しゅうえん)以来20年が過ぎた。ワシントンの後押しを受けた東京と沖縄の関係は冷戦最中のモスクワとブダペスト、ワルシャワの関係に酷似する。かつてモスクワがハンガリーやポーランドの意見を軽視したのと同じように、東京は沖縄の考えを尊重していない。

 基地と闘い続けてきた沖縄では、与野党の区別はない。
自治体の首長も県議会も、住民も反対で固まっている。
保守の沖縄県知事は「(オスプレイが)それほど安全なら日比谷公園か新宿御苑(ぎょえん)みたいなところに持って来ては」と突き放した。官も民も、左も右もそろって国に「ノー」と抵抗したことは、もはや一県の反対運動を超えており、日本の歴史に先例がない。

 オスプレイ配備にとどまらない重要な問題がかかっている。
オスプレイ反対の沖縄の運動は辺野古の普天間代替施設建設反対であり、高江のヘリパッド反対に直結する。
反対運動の行方は、相互協力の名の下で米軍と自衛隊が一体となって、南西諸島を軍事化して、日中対立の最前線にすることと、与那国島に自衛隊の新基地を建設し、下地島と鹿児島県の馬毛島を軍事基地にするなどのさまざまな構想に影響することは当然だ。

 民主党が2009年の選挙時の公約を次々とほごにし、自民党のクローンと化し、日本本土が政治への絶望感で覆われる中、沖縄は新たな闘争へのエネルギーを再燃させている。
地方自治体選挙結果と2010年の県民大会は沖縄県民の決意の表明であった。

 ウィキリークスのさまざまな暴露や沖縄返還時の密約の露見で、国家と日米安保体制の本質が明らかになった。
復帰時に約束された「核抜き、本土並み」の欺瞞(ぎまん)から始まり、さまざまな法律、特に環境保護法の操作、適用逃れを何年も続けていることや野田政権の欺瞞的な「負担軽減」の約束に至るまで一貫した沖縄差別の背景には、安保体制がある。

 民主党政権は自民党政権以上に米国従属と沖縄に強硬な
態度を取るようになった。
野田首相の「配備自体は米国の方針で、どうしろ、こうしろという話ではない」という発言は、日本の属国性そのものを示した。
しかし、オスプレイを沖縄だけでなく、全国に展開する米国防総省の計画を日本政府が支持を表明、これが日本全国に「沖縄的」抵抗精神の覚醒を促すことになった。

 オスプレイ反対が全国的基地反対、安保反対運動に拡大し、安保自体を危うくする可能性を恐れ、ワシントンに忠実で安保支持の人々の間にも、オスプレイ配備を遅らせるべきだという声が上がっている。
政府は今後オスプレイの安全性を調査の上、国民に説明すると約束したが、最終的には日米政府の計画を強行しようという魂胆に変わりはない。

 いずれにせよ、2011年以来、福島原発事故問題にしても
沖縄問題にしても、日本政府の信用は地に落ちてしまった。
日本政府がやるべきことはもっと上手に詳しく説明することではなく、謝罪し、オスプレイ計画を撤回させることである。

 沖縄の闘争は日本の国の政治がどう行われるべきかを問う根源的な闘いである。米国が経済、道徳面で権威を失墜し、世界が急速に変化している中で、日本があくまでも米国の属国であり続け、軍事化を進めることがどんな国益になるのか。

 沖縄の軍事反対の闘争は日本の良心を刺激し、
本土の市民を勇気づける貴重な存在なのである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 GAVAN McCORMACK 1937年オーストラリア生まれ。
オーストラリア国立大学名誉教授。東アジア近現代史、主に日本近現代史。「ジャパン・フォーカス」代表編集者。同活動で2008年に琉球新報が創設した池宮城秀意記念賞受賞。
著書に『空虚な楽園 戦後日本の再検討』(みすず書房)、
『属国 米国の抱擁とアジアでの孤立』(凱風社)など。


  琉球新報

オスプレイ配備撤回を 10万人 (OKINAWA)

オスプレイ配備撤回を 県民大会に10万人
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 「オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会」(主催・同実行委員会)が9日、宜野湾海浜公園多目的広場で開かれ、参加人数は主催者発表で10万1000人だった。
大会事務局によると、復帰後に開かれた米軍関係の県民大会
としては過去最大規模。

 同時開催された宮古大会は1500人、八重山大会は500人だった。  大会では、オスプレイについて、米軍普天間飛行場への配備を即時撤回するよう求める決議を採択。「世界一危険」な米軍普天間飛行場の閉鎖・返還も日米両政府に強く求めた。

沖縄タイムス

【号外】オスプレイ拒否、怒り結集(OKINAWA) 

【号外】オスプレイ拒否 配備反対、怒り結集 
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 「オスプレイ配備に反対する県民大会」(主催・同実行委員会)が9日午前11時から宜野湾海浜公園で開かれた。
墜落事故が相次ぐ垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの県内配備を許さない沖縄の民意を発信するため、一般県民や労働組合、経済界など県内外から数万人が集まり会場を埋め尽くした。10月の本格運用開始を強行しようとする日米両政府に、党派を超えて配備計画の撤回を求める歴史的大会と位置付けられる。オスプレイ配備計画の撤回と普天間飛行場の閉鎖・撤去を要求する決議を採択する。

  琉球新報
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categorynewcat6  time16:33

2012-09-08

 ものづくりネット (沖縄)

県内製造業と連携で成果 ものづくりネット
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先端機器を操作する県出身の技術者、比嘉美緒野さん
=8月1日、うるま市・ものづくりネットワーク沖縄

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これまで県外企業に修理加工を委託してきた拓南製鉄の
工場用機械部品=8月30日、うるま市・拓南製鉄新中城工場

 製造業分野の人材育成や研究開発を手掛ける一般社団法人ものづくりネットワーク沖縄(うるま市、金城盛順理事長)で、拓南製鉄(那覇市)や金秀アルミ工業(西原町)など県内企業との連携事業が始まっている。
これまで、県外の業者に発注しなければならなかった業務の一部をものづくりネット社に委託。県内で機械を修理・加工したり、試作品を製作したりすることができるようになり、商品開発や輸送にかかるコストの抑制につながっている。
(座安あきの)

 ものづくりネット社の施設内には、県内唯一の熱処理炉やNC複合旋盤、高速・5軸マシニングセンタなど機械加工や金型製造に使われる先端機器がそろい、高度で精密な製品加工に対応することができる。
うるま市の賃貸工場に進出した県外の金型メーカーの技術者が県内の若手人材の技術指導で協力。複雑で多様な加工技術に対応できる人材が育ちつつあるという。

 県出身の技術者として働く比嘉美緒野さん(20)は沖縄工業高校を卒業後、金型センターの人材育成事業などで基礎技術を学んだ。
比嘉さんは「単にお客さまの希望する品をつくるのではなく、いかにコストを抑えた製品を提案できるかも試されている」と仕事へのやりがいを語る。

 県内の製造業関係者もこの動きをチャンスととらえている。
拓南製鉄工務部の知念正元部長は「長年、金型産業が沖縄にできることを待ち望んでいた。活用の頻度はこれからもっと増えてくるはずだ」と強調する。

 同社は創業以来、自社では対応できない機械部品の修理・加工を大阪や九州など県外業者に依頼してきたが、ものづくりネット社の事業スタートに合わせて一部の発注先を同社に変更。
従来の修理より納期が大幅に短縮された上、3割以上のコスト削減につながっているという。今後は若手社員の人材育成でも連携を求める方針だ。

 県内で唯一アルミ押出型材を製造する金秀アルミ工業は、ものづくりネット社と共同で設計段階からダイス金型の開発に取り組み、現在4作目を製作中。
毎年、県外業者向けの発注で4000万~5000万円の予算を組んでいるが、県内製造の割合が増えれば、コスト削減と同時に県内雇用や産業の拡大につながるとみる。

 同社押出課の吉山仁課長代理は「県出身者の技術力が1年前と比べ、目に見えて向上している。沖縄に足りなかった品質の良さと技術力がつけば、沖縄の金型産業はさらに注目される存在になる」と期待を込めた。


  沖縄タイムス

県民大会は9月9日 午前11時、(沖縄)

県民大会は9月9日 午前11時、宜野湾海浜公園  オスプレイ配備に反対する県民大会の実行委員会が10日、県議会で開かれ、台風接近で延期になっていた大会は、9月9日午前11時から宜野湾市の宜野湾海浜公園多目的広場で開催すると決定した。動員目標は当初の5万人以上を上方修正し、計11万6千人が参加した2007年の教科書検定意見撤回を求める県民大会を上回り、過去最大規模とすることを目指す。
共同代表の喜納昌春県議会議長は「仕切り直し、県民の結集で配備撤回に向けて運動をつくっていきたい」と述べ、各方面へ参加への働き掛けを強めることを確認した。

 大会後の13日に共同代表らが上京し、政府要請行動を行うことも決めた。開催時間については、9日に沖縄市で予定される沖縄全島エイサーまつりの前の午前開催とした。
大会自体は1~1時間半程度を予定している。



  琉球新報


緊急着陸「配備に影響ない」 (OKINAWA)

政府「配備に影響ない」 オスプレイ緊急着陸
 米軍新型輸送機オスプレイが米ノースカロライナ州の市街地に緊急着陸したことに対し、政府内は8日、「事故とは違う」と冷静に受け止めた。「米軍普天間飛行場への配備方針に大きな影響を与えない」(防衛省幹部)とみている。

 だが、政府は9日に沖縄県で予定されるオスプレイ配備反対の県民大会を乗り切れば、国内運用に向けた〝安全宣言〟への道筋が見えるとしていた矢先だけに、政府関係者からは「タイミングが悪い。安全性への不安拡大は避けられない」と懸念する声も出ている。

 防衛省分析評価チームは6月に米フロリダ州で起きた墜落事故に関し、人為ミスが原因だったとする米側調査を追認する内容の検証結果を週明けに公表する方向だ。

 その上で、森本敏防衛相は11、12両日に沖縄、山口両県を訪れ、知事らに検証結果を説明。日米合同委員会で近く国内運用の安全確保策を取りまとめ、配備計画を進める方針だ。

 しかし今回の緊急着陸で、両県側が態度を硬化させることも予想され、米海兵隊が一時駐機中の岩国基地(山口県岩国市)での試験飛行や、10月からの普天間飛行場での本格運用に理解を得られるかは見通せない。


  (共同通信)


琉球新報

「沖縄の民意に力」 大江健三郎氏(沖縄)

「沖縄の民意に力」 大江健三郎氏が本紙に語る」
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オスプレイ配備反対の県民大会について、「沖縄の市民デモには米国を説得する力があるはずだ」などと語る大江健三郎さん
=東京都内の自宅で

 【東京】
復帰前に著した「沖縄ノート」など沖縄とゆかりの深いノーベル文学賞作家の大江健三郎さん(77)が、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ配備に反対する9日の県民大会を前に、琉球新報社のインタビューに応じ、大会の開催や自身も関わる東京での脱原発運動との関係など幅広いテーマで語った。
県民大会について大江さんは「沖縄の市民デモには、強大な相手に自分たちの思いを正当に主張し続けてきた実力がある。
今回の集会はかつてなく重要だと思う」とエールを送った。

 聞き手は、本紙の玻名城泰山編集局長。
大江さんは都内の自宅でインタビューに答えた。

 大江さんは、海兵隊員の少女暴行事件に主催者発表で8万5千人が抗議した1995年の県民総決起大会や、同じく11万人が参加した2007年の教科書検定意見撤回を求める県民大会など、自らが足を運んだ過去の大規模集会を挙げ、「本土のデモのモデルにしなければいけないと思ってきた」と印象を語った。

 オスプレイの低空飛行訓練が本土各地でも計画されていることにも触れて、「各地が呼応し、計画を変えさせる契機になるかもしれない。主張を明確に本土に発信してほしい」と大会の意義について述べた。

 首相官邸前で毎週金曜日夜に続く脱原発デモなどに関しては「結果はまだ出ていないが、数万人が自発的に集まるのはこれまでなかったこと。デモに力があることを沖縄から学ばないといけない」と期待した。

 脱原発世論の高まりに対し、「潜在的な核抑止力」として原発維持を求める論調があることに関しては「核の威嚇・抑止はいつまでも続かない。事故は防げるという信仰も同様だ」と指摘し、米国の「核の傘」や原発との決別が唯一の被爆国の使命だと訴えた。

 尖閣諸島をめぐる日中両国の対立などを契機に、防衛力強化のためにオスプレイの必要性を強調する意見があることには「対中関係などの国際情勢をむしろ緊張させる方向にかじを取っている」と批判した。


  琉球新報
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categorynewcat1  time16:41

会場と思いは一つ  白梅 (OKINAWA)

会場と思いは一つ 当日、赤リボン胸に 白梅はたち会
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赤いリボンを身に着けてオスプレイ配備反対の意思を示す
白梅はたち会=7日、那覇市久茂地

 「大会に行けなくても反対の意思を示したい」。
県立第二高等女学校の1945年卒業生で組織する「白梅はたち会」のメンバーは、体調などを理由に県民大会に参加できないものの、赤いリボンを着けて反対の気持ちを訴えることを決めている。7日に那覇市内で開いた会合で、大会後も継続的に配備反対の活動を続けることを確認した。

 同会は教科書問題など、これまでの県民大会にはすべて参加してきた。しかし、今大会では体の不調などのため参加を見送るメンバーがほとんどという。同会の中山きくさん(83)は「どうしても反対の気持ちを伝えたい」と考え、赤いリボン100本以上を手作りしてメンバーに配った。

 7日の会合では、中山さんが新聞記事を使いながらオスプレイ配備の不当性を説明。「県民大会で終わらずに反対を訴え続ければ日米両政府を動かせる」と力を込めた。中山さんは「配備は基地強化につながる。絶対に許してはいけない」と述べ、赤いリボンを着けるようメンバーに呼び掛けた。

 同会の岸本澄さん(85)は「大会に参加したかったけど足が悪くて行けない。配備を押し付ける政府には怒りを感じる。赤いリボンで反対の気持ちを表現したい」と話した。


  琉球新報